JP5260595B2 - モケットと肢体支持装置 - Google Patents
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Description
そして、経糸が巻き取られている経糸ビームの外径は、製織が進むにつれて細くなり、経糸ビームから織前に到る経糸の張力(テンション)が次第に強まる。
そのため、弾性糸を経糸に使用すると、経糸の張力斑に起因して緯糸密度にバラツキが発生し易くなる。
この点本発明では、地緯糸12にポリエーテルエステル系モノフィラメント弾性糸を使用し、地経糸11には単繊維繊度7dtex以下、総繊度150〜900dtexの非弾性糸を使用することによって、緯糸密度の安定したモケット20を得ることが出来る。
しかし、本発明では、10%伸長時の伸長応力が0.6cN/dtex以下のポリエーテルエステル系モノフィラメント弾性糸を地緯糸12に使用しており、経糸密度を10本/cm以上に緻密にするとき、先に織り込んだ地緯糸12b・12cやパイル糸13や地経糸11に押し返されても、それを織前19へと押し込む筬羽21からの押圧力と先に織り込んだ糸条(11・12・13)からの反力を受けて筬羽間(21・21)で僅かながらも伸長し、それが弓形に変形して織前19の布目(22)へと筬羽21によって押し込まれるので、経糸密度を10本/cm以上にするときでも予想以上に緯糸密度を緻密にすることが出来、パイルの根元18が隣り合う地緯糸12と地緯糸12の間で一層強く弾性的に把持される。
従って、本発明によると、モノフィラメント弾性糸を地経糸11と地緯糸12との少なくとも一方に使用する場合、パイル密度が緻密であっても、ベース織地14の経糸密度と緯糸密度が同じであれば、地経糸11と地緯糸12との双方に多繊糸条を使用する場合に比して通気性のよいモケット20が得られる。
しかし、本発明では、ゴム弾性を有し、10%伸長時の伸長応力が0.05cN/dtex以上で15%伸長後の弾性回復率90%以上のポリエーテルエステル系モノフィラメント弾性糸を地緯糸12に使用しており、地緯糸12に係止されたパイルの根元18が、その係止する地緯糸12に隣り合う地緯糸12と地緯糸12に挟まれ、その隣り合う地緯糸12と地緯糸12の間で弾性圧力を受けて把持されるのでパイルが抜け難くなる。
その点、弾性糸(地緯糸)は塑性変形せず、地経糸(非弾性糸)が塑性変形して弛緩状態になり、地緯糸を押し下げ或いは押し上げる地経糸11の締束力Fが弱まると、地経糸との交絡点15・16において地経糸11に押し下げられ或いは押し上げられる程度も少なくなるので、縮率(100×ΔA/A)に応じて弾性的に真っ直ぐに伸長した直線状態に復元する。
そのように、ベース織地14の中で地経糸11からの締束力Fを受けてジグザグに折れ曲った曲折跡の付いた状態にあった地緯糸12が、その締束力Fから解放され、弾性糸である地緯糸12の有する弾性回復力によって曲折跡が消失して直線状態に復元するとき、その曲折跡が消失した直線状態の地緯糸12の長さは、曲折跡が付いていてジグザグに折れ曲った状態の地緯糸12の長さよりも長くなる。
そして、地経糸11の締束力Fから解放されて地緯糸12の長さが長くなれば、モケットの織幅方向Wの寸法も長くなる一方、肢体支持面の向き合う支桿と支桿の間の距離、即ち肢体支持面の幅は一定であるから、肢体支持面の支桿と支桿の間に張設されたモケットは、その支桿と支桿の間で弛緩状態になる。
加えて、パイルの根元18を支える地緯糸12が繊度300〜2000dtexの比較的太手のモノフィラメント弾性糸であるから、パイル17が傾倒するときは、その傾倒する方向と逆方向に作用する回転モーメントが地緯糸12に発生し、その回転モーメントに起因する反力によってパイル17が押し返されることになるから、弾性糸である地緯糸12にパイル17が弾性付勢されて直立状態に復帰し、モケットのクッション性が高まると共に、パイル17が特定方向に傾倒してパイル面が特定方向に滑り易くなることはなく、パイル面の摩擦係数が全方向で均等なモケットが得られる。
又、そのように、ポリウレタン系樹脂組成物の厚み500μmの乾燥塗膜の破断伸度が200〜1350%であり、その破断時の抗張力が5〜40%であり、その100%モジュラスが0.5〜22N/mm2 であるので、その乾燥塗膜は、使用中に伸縮するモケット生機に追随して伸縮し、特に、熱融着性ポリエーテルエステル系モノフィラメント弾性糸がポリウレタン系樹脂組成物の乾燥塗膜に対して良好な接着性を示すことから、その乾燥塗膜がモケット生機から剥離脱落することはなく、その乾燥塗膜によってモケットの耐久性が損なわれることはない。
地経糸11に沿って製織方向Lに続くパイル列にパイル糸13として複数種類の色糸が配置され、それらの色糸によって択一的にカットパイル17をパイル列に形成し、パイル列において択一的に形成された任意の色糸のカットパイルと、その任意の色糸のカットパイルに続いて形成された他の色糸のカットパイルに続いて再び形成された先の任意の色糸のカットパイルとの間に、カットパイルを形成するために選択されない色糸によるデットパイルを介在させない。
そうすると、製織過程において筬羽21がベース織地14に介在するデットパイルによって押し返されることがなく、モケット20の緯糸密度を緻密にすることが出来、又、ベース織地14に介在するデットパイルによって布目隙間22が塞がれることはなく、緯糸密度を緻密で使用中に窪みが発生せず、通気性に富み、複数種類の色糸で絵柄が彩られた多彩なモケット20が得られる。
しかし、本発明の肢体支持装置では、一対の支桿24と支桿24が向き合う方向に地緯糸12の連続する織幅方向Wを向け、それら一対の支桿24・24に側縁部23・23を係止してモケット20を張設しており、非弾性糸である地経糸11の続く製織方向Lに緊張されることはないので、その使用中に地経糸11の地緯糸12に対する締束力Fが弱まるとしても、その肢体支持面25に窪みが発生することはない。
ここに、”パイル・デシテックス換算密度”とは、モケットの単位面積(1cm2 )に含まれる全てのパイル繊維を太い一本の繊維に集約した場合の当該一本の仮想繊維の繊度、即ち、モケットの単位面積(1cm2 )内に介在されていると仮想することの出来る太い一本の仮想パイル繊維の繊度を意味し、パイル密度の2倍とパイル糸の総繊度(dtex)との積として算定される。その算定において、パイル密度の2倍をパイル糸の総繊度に掛けるのは、パイル糸のニードルループ(輪奈)が破断されて2本一番(つがい)のカットパイル片が発生することによる。
地緯糸12の縮率を4%以下にするときは、支桿24と支桿24の間に張設する際にモケット20を十分に緊張して地緯糸12の縮率を吸収し易く、又、非弾性糸(地経糸)が塑性変形して地緯糸12に対する拘束力Fが弱まっても、地緯糸12が曲折跡のあるジグザグに曲折した状態から直線状態に弾性復元する程度も少なくなり、モケット20の張設された支桿24と支桿24の間で窪みが発生せず、肢体支持面25を緊張状態に保つことが出来る。
本発明において、『非弾性糸』とは、ポリエーテルエステル系モノフィラメント弾性糸に対する用語であり、15%伸長後の弾性回復率が90%未満のレーヨン、ナイロン、ポリエステル繊維、アクリル繊維等の通常の繊維糸条を意味する。
非弾性糸である地経糸11には、それが塑性変形して締束力Fが弱い弛緩状態になり易いナイロン、ポリエステル繊維、アクリル繊維等の熱可塑性合成繊維、特にポリエステル繊維を使用するとよい。
本発明において、『地経糸が、主として非弾性糸によって構成』とは、そのように、隣り合うパイル列とパイル列の間に配列される複数本1組となる一部の地経糸に弾性糸を使用することが出来ることを意味する。
内部寸法縦400mm、横400mmの水平に向けた矩形型枠に、製織方向を縦にし、織幅方向を横にし、製織方向に1.5%伸長し、織幅方向に3%伸長し、パイル面を表側に向けてモケットを張設し、荷重50kgf、縦250mm、横300mmの矩形鉄板を20mmの高さから矩形鉄板の中心をモケットの中心に合わせ、0.5秒につき1回のサイクルで繰り返し落下させ、その落下回数が500回、1000回、5000回、10000回、50000回の各回後に、縦250mm、横300mm、荷重5Nの矩形加圧板をモケットの中心部に載せたときの矩形型枠周辺からのモケットの中心部の窪み量をへたり量(h)として測定する。
同時に、落下回数が500回、1000回、5000回、10000回、50000回の各回後に、パイル面を表側に向けて矩形型枠に張設されたモケットの中心部に縦250mm×横300mmの矩形鉄板を当てて押圧荷重を掛ける過程において、荷重が98Nに達した時点でのモケットの静バネ定数と、荷重が490Nに達した時点でのモケットの静バネ定数と、荷重が980Nに達した時点でのモケットの撓み量と、荷重を掛け始めてから除重して荷重0Nに復帰させる過程でのモケットのヒステリシスロス率を測定する。
JIS−L−1096(フラジール法)によってモケットの通気量を測定する。
モケットから織幅方向に250mm、製織方向に50mmの試験片を採取し、荷重−歪・試験機にかけて10%伸長時の伸長荷重(単位:N/5cm)を測定する。
繊度500dtex、破断伸度160%、10%伸長時の伸長応力0.24cN/dtex、15%伸長後の弾性回復率90%以上の熱融着性芯鞘複合ポリエーテルエステル系モノフィラメント弾性糸(東洋紡績株式会社商品名:Tダイヤフローラ500T−1CD−W)を地緯糸12に使用し、単繊維繊度3dtex、総繊度354dtex(30番手/2本撚り)のポリエステル短繊維紡績糸を地経糸11に使用し、単繊維繊度2dtex以下、総繊度531dtex(20番手/2本撚り)のポリエステル短繊維紡績糸をパイル糸13に使用して織成された経糸密度16.5本/cm、緯糸密度20本/cm、パイル長2.2mmのモケット20の裏面にアルキルリン酸金属塩30重量部とポリエーテル系ポリウレタン樹脂40重量部と水20重量部と増粘剤5重量部から成るポリウレタン系樹脂裏打ち用接着剤を120g/m2 (乾燥塗布量)塗布し、加熱乾燥し仕上げた。
そのベース織地の地緯糸のカバーファクターは447であり、地経糸11の縮率は14%、地緯糸12の縮率は2%であった。
裏打ち用接着剤の厚み500μmの乾燥塗膜の破断伸度は1350%であり、その破断時の抗張力は17%であり、その100%モジュラスは0.7N/mm2 であった。
この実施例1で得られたモケット20の通気度は0.27cc/cm2 /sec、織幅方向での10%伸長時の伸長応力は139N/5cmであった。
この実施例1で得られたモケット20の耐久性は[表1]に示す通りである。
繊度1000dtex、破断伸度150%、10%伸長時の伸長応力0.35cN/dtex、15%伸長後の弾性回復率90%以上の熱融着性芯鞘複合ポリエーテルエステル系モノフィラメント弾性糸(東洋紡績株式会社商品名:Tダイヤフローラ1000T−1BD−B)を地緯糸12に使用し、単繊維繊度3dtex、総繊度354dtex(30番手/2本撚り)のポリエステル短繊維紡績糸を地経糸11に使用し、単繊維繊度2dtex以下、総繊度531dtex(20番手/2本撚り)のポリエステル短繊維紡績糸をパイル糸13に使用して織成された経糸密度22本/cm、緯糸密度15.5本/cm、パイル長2.2mmのモケット20の裏面にアルキルリン酸金属塩30重量部とポリエーテル系ポリウレタン樹脂40重量部と水20重量部と増粘剤5重量部から成るポリウレタン系樹脂裏打ち用接着剤を120g/m2 (乾燥塗布量)塗布し、加熱乾燥して仕上げた。
そのベース織地の地緯糸のカバーファクターは490であり、地経糸11の縮率は20%、地緯糸12の縮率は5%であった。
裏打ち用接着剤の厚み500μmの乾燥塗膜の破断伸度は1350%であり、その破断時の抗張力は17%であり、その100%モジュラスは0.7N/mm2 であった。
この実施例2で得られたモケット20の通気度は0.74cc/cm2 /sec、織幅方向での10%伸長時の伸長応力は258N/5cmであった。
この実施例2で得られたモケット20の耐久性は[表2]に示す通りである。
繊度550dtex、破断伸度36%、10%伸長時の伸長応力0.63cN/dtex、15%伸長後の弾性回復率50%以下、ポリエステル短繊維紡績糸(30番手/2本撚り)に繊度40dtex、破断伸度100%以上、10%伸長時の伸長応力が微弱(0.05cN/dtex以下)なポリウレタンモノフィラメント糸を巻き付けたポリエステル/ポリウレタン合撚糸を地緯糸12に使用し、単繊維繊度3dtex、総繊度354dtex(30番手/2本撚り)のポリエステル短繊維紡績糸を地経糸11に使用し、単繊維繊度2dtex以下、総繊度531dtex(20番手/2本撚り)のポリエステル短繊維紡績糸をパイル糸13に使用して織成された経糸密度21.5本/cm、緯糸密度19本/cm、パイル長2.2mmのモケット20の裏面にアルキルリン酸金属塩30重量部とポリエーテル系ポリウレタン樹脂40重量部と水20重量部と増粘剤5重量部から成るポリウレタン系樹脂裏打ち用接着剤を120g/m2 (乾燥塗布量)塗布し加熱乾燥し仕上げた。
そのベース織地の地緯糸のカバーファクターは445であり、地経糸11の縮率は7%、地緯糸12の縮率は11%であった。
裏打ち用接着剤の厚み500μmの乾燥塗膜の破断伸度は1350%であり、その破断時の抗張力は17%であり、その100%モジュラスは0.7N/mm2 であった。
この比較例で得られたモケット20の通気度は0.24cc/cm2 /sec、織幅方向での10%伸長時の伸長応力は163N/5cmであった。
この比較例で得られたモケット20の耐久性は[表3]に示す通りである。
実施例1のモケットは、比較例のモケットに比較し、地緯糸の繊度が500〜550dtexであり、地緯糸のカバーファクターが445〜447であって略同じであるが、地緯糸にモノフィラメント糸を使用した実施例1のモケットは、地緯糸に短繊維紡績糸(マルチフィラメント)を使用した比較例のモケットに比較して通気度が高く、通気性に優れていた。
又、実施例2のモケットは、その地緯糸の繊度が2000dtexであり、繊度が550dtexの地緯糸を使用した比較例のモケットに比較し、地緯糸の繊度が比較例の地緯糸の繊度の約4倍であるが、地緯糸にモノフィラメント糸を使用した実施例1のモケットは、地緯糸に短繊維紡績糸(マルチフィラメント)を使用した比較例のモケットに比較して通気度が高く、通気性に優れていた。
実施例1・2のモケットは、比較例のモケットに比較してバネ定数と伸長量が低くクッション性に富むが、地緯糸の縮率が比較例の地緯糸の縮率の半分以下であり、へたり量が比較例のモケットに比較して著しく少なく、耐久性に優れていた。
尚、比較例のモケットの耐久性試験は、矩形鉄板の落下回数が5000回に達した時点でのへたり量が、矩形鉄板の落下回数が50000回に達した時点での実施例1・2のモケットのへたり量に比して余りにも多いことから、矩形鉄板の落下回数が50000回に達するまでの比較例のモケットのへたり量の測定を省略している。
12:地緯糸
13:パイル糸
14:ベース織地
15:重なる箇所
16:重なる箇所
17:カットパイル
18:パイル根元
19:織前
20:モケット
21:筬羽
22:布目
23:側縁
24:支桿
25:肢体支持面
F :締束力
L :製織方向
W :織幅方向
Claims (3)
- ベース織地(14)の地緯糸(12)が、繊度が300〜2000dtex、破断伸度が60%以上、10%伸長時の伸長応力が0.05〜0.6cN/dtex、15%伸長後の弾性回復率が90%以上のポリエーテルエステル系モノフィラメント弾性糸によって構成されており、
ベース織地(14)の地経糸(11)が、主として単繊維繊度が7dtex以下であり、15%伸長後の弾性回復率が90%未満である多数の非弾性繊維によって構成された総繊度150〜900dtexの非弾性糸によって構成されているモケット。 - (a) ベース織地(14)の経糸密度が10〜30本/cm、緯糸密度が13〜30本/cmであり、
(b) ベース織地(14)の織幅方向(W)における寸法と、その寸法内に織り込まれている地緯糸(12)の寸法との差を、そのベース織地(14)の寸法で除した値に100を掛けて算定される地緯糸(12)の縮率Mが9%以下であり、
(c) ベース織地(14)の製織方向(L)における寸法と、その寸法内に織り込まれている地経糸(11)の寸法との差を、そのベース織地(14)の寸法で除した値に100を掛けて算定される地経糸(11)の縮率Nが、地緯糸(12)の縮率Mよりも大きく、
(d) 地緯糸(12)の繊度をPdtexとし、緯糸密度をn本/cmとする計算式K=n×(P)1/2 によって示されるベース織地(14)における地緯糸(12)のカバーファクターKが400〜500であり、
(e) 織幅方向における10%伸長時の伸長応力が60〜300N/5cmである前掲請求項1に記載のモケット。 - 前掲請求項1と2の何れかに記載のモケット(20)が、
肢体支持装置の肢体支持面材として互いに向き合って肢体支持面(25)を形取る一対の支桿(24)と支桿(24)の間に、
モケット(20)の地緯糸(12)が連続する織幅方向(W)を肢体支持装置の一対の支桿(24)と支桿(24)が向き合う方向に向けて張設されており、
織幅方向(W)において向き合うモケット(20)の両側縁部(23・23)が、それら一対の支桿(24)と支桿(24)にそれぞれ係止されている肢体支持装置。
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