JP5260383B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2では、ATMの前面の床、前面の天井など複数箇所に顧客を検知するセンサを設け、媒体の取り忘れ等を警告する技術が示されている。
本実施形態の概要は、図1Aに示すように、自動取引装置(以下、ATMということもある)1に顧客を検知するための顧客センサ2を搭載するとともに、その顧客センサ2に対し、外部からn点(実施例では、2点)の検知距離を設定可能とすることで、顧客センサ2の検知エリアを2つ(近距離の検知エリア3、遠距離の検知エリア4)に分割したことである。
図2に示すように、自動取引装置(ATM)20は、カード読取り印字部21、通帳印字部22、紙幣入出金部23、硬貨入出金部24、ルータ/TC/GW25、監視システム26、電源(UPS)27、制御部30、セカンドディスプレイ40、顧客操作部(UOP)50、により構成される。
顧客操作部(UOP)50は、LCD51、タッチパネル52、スピーカ53、顧客センサ54、取り扱い表示55、ハンドセット56、カメラ57、テンキー58、を有する。
例えば制御部30内の不図示のメモリに格納されたプログラムが、制御部30内の不図示のRAM(Random Access Memory)に読み出されて不図示のCPUにより実行されることで、本実施形態の顧客検知処理が実現される。
図3Aにおいて、顧客位置AよりATM1寄りが近距離の検知エリア、顧客位置BよりATM1寄りが遠距離の検知エリアに相当する。ATM1が設置された店舗に顧客が入店した時点では、店舗規模にもよるが、通常、顧客は、遠距離の検知エリア外の位置(顧客位置C)にいることになる。
顧客がATM1の取引キーを押下するか、あるいは、ATM1へカードを挿入するかした場合に、上述したように、顧客センサ2の検知範囲が遠距離から近距離に切り替えられる。顧客が顧客位置Bを通り過ぎてATM1に近づいていった時点から、表示が“取引中”になったセカンドディスプレイ(図3Bでは不図示)の表示は取引中も当然のこととして“取引中”のままである。
・初めの5秒間は“紙幣をお受け取り下さい”という音声ガイダンスの案内が行われる。
・続く25秒間(すなわちタイマのカウント値が5秒から30秒の間)はスピーカ53を通して“ピーポーピーポー”という警告音が出力され、タイムアウトで(タイマのカウント値が30秒に達したときに)媒体(ここでは紙幣)は、ATM内に取込まれる。
なお、このとき、セカンドディスプレイ(図3Bでは不図示)の表示は“取引中”のままである。
顧客が顧客位置Bを通り過ぎてATM1に近づいて、さらに顧客位置Aにおいて取引を実施しうる状態にある場合、近距離の検知エリアに設定された顧客センサ2が顧客を検知してオンになる。
・初めの5秒間は“紙幣をお受け取り下さい”という音声ガイダンスの案内が行われる。
・続く25秒間(すなわちタイマのカウント値が5秒から30秒の間)はスピーカ53を通して“ピーポーピーポー”という警告音が出力され、タイムアウトで(タイマのカウント値が30秒に達したときに)媒体(ここでは紙幣)は、ATM内に取込まれる。
なお、このとき、セカンドディスプレイ(図4Bでは不図示)の表示は“取引中”のままである。
図5Aは、2台のセンサを有する構成における顧客待ち時の処理を示す図である。なお、2台のセンサの検知結果の組み合わせにより顧客位置(A、B、またはC)を判断することにより顧客検知を行なう。
顧客が顧客位置Bを通り過ぎてATM11に近づいて、さらに顧客位置Aを通り過ぎてATM11の前面にいて取引を実施しうる状態にある場合、近距離用の顧客センサ13が顧客を検知してオンになる。この状態では、例えば、顧客検知に使用するセンサは近距離用の顧客センサ13に切り替えられている。
・初めの5秒間は“紙幣をお受け取り下さい”という音声ガイダンスの案内が行われる。
・続く25秒間(すなわちタイマのカウント値が5秒から30秒の間)はATM11のスピーカを通して“ピーポーピーポー”という警告音が出力され、タイムアウトで(タイマのカウント値が30秒に達したときに)媒体(ここでは紙幣)は、ATM内に取込まれる。
なお、このとき、セカンドディスプレイ(図5Bでは不図示)の表示は“取引中”のままである。
なお、このとき、セカンドディスプレイ(図5Bでは不図示)の表示は“取り忘れ警告”である。
図6は、利用者状態を、装置を上方から見た図および装置状態と共に示した図である。
図6において、利用者状態が“来店”のとき、すなわち、利用者(顧客)が来店したときは、余程小さい店舗でない限り、通常、顧客は、装置を上方から見た図における、図3A等の顧客位置AよりATM寄りに対応する近距離の検知エリアA、図3A等の顧客位置BよりATM寄りに対応する遠距離の検知エリアBのいずれにも入っていない。このとき、装置状態は“顧客待ち”である。
なお、顧客が放出された媒体を取り忘れて立ち去ろうとして、近距離の検知エリアAから遠距離の検知エリアBまで移動した場合、装置状態は(警告音出力を伴う)“媒体取り忘れ”→“取り忘れ取り込み”へと遷移していく。
図7において、利用者状態が“来店”のとき、すなわち、利用者(顧客)が来店したときは、余程小さい店舗でない限り、通常、顧客は、図6の近距離の検知エリアA、図6の遠距離の検知エリアBのいずれにも入っていない。このとき、顧客検知センサは遠距離の検知エリアBを検知範囲として設定されており、センサ検知状態は“遠距離で検知されていない状態61(図中、“×”印で表記)”であり、装置振舞いとして、セカンドディスプレイは“空きブース”表示である。また、この状態で一定時間が経過すると、スクリーンセーバーが起動し装置(ATM)が省エネモードとなる。
その取引の結果として媒体(ここでは紙幣やカード)がATMから放出されるが、顧客が媒体を抜取らず、検知エリアAから外れると、センサ検知状態が“近距離で検知された状態64”から“近距離で検知されていない状態67”に遷移する。その際、放出ピポ音(“ピーポーピーポー”という警告音)が出力され、その状態が数十秒間続いてタイムアウト68となったときに、媒体(ここでは紙幣やカード)取込みが行なわれ、センサ検知状態が“近距離で検知されていない状態67” から初期状態としての“状態61”に遷移する。
1人でATMの前で複数の取引を行なう連続取引の場合には、続けてカード挿入やボタン押下を行うので、センサ検知状態は、この“状態71”から“近距離で検知された
状態64”に遷移する。
図8において、利用者状態が“来店”のとき、すなわち、利用者(顧客)が来店したときは、余程小さい店舗でない限り、通常、顧客は、図6の近距離の検知エリアA、図6の遠距離の検知エリアBのいずれにも入っていない。このとき、顧客検知センサは遠距離の検知エリアBを検知範囲として設定されており、センサ検知状態は“遠距離で検知されていない状態81(図中、“×”印で表記)”であり、装置振舞いとして、セカンドディスプレイは“空きブース”表示である。また、この状態で一定時間が経過すると、スクリーンセーバーが起動し装置(ATM)が省エネモードとなる。
センサ検知状態が“遠距離で検知された状態86(図中、“○”印で表記)” であった場合、この顧客の接近がさらに続くことを想定し、再度顧客検知センサの検知範囲が近距離の検知エリアAに設定変更となる。この結果、センサ検知状態は“近距離で検知されていない状態83(図中、“×”印で表記)”に遷移する。すなわち、顧客が遠距離の検知エリアBから移動しない限り、状態83、T2時間待ってのタイムアウト、状態86により形成される無限ループにより、センサ検知状態が遷移することになる。
1.“状態94”→“状態95”→“状態82”
2.“状態94”→“状態95”→“状態96” →“状態81” →“状態82”
3.“状態97”→“状態101”→“状態104”→“状態95” →“状態82”
4.“状態97”→“状態101”→“状態104”→“状態95” →“状態96” →“状態81” →“状態82”
等の遷移順として扱うことで、顧客が取引を終了したけれども、まだ、そのATMの側(検知エリアB内)にいて、次の取引を行なうかどうかが不確定な場合(上記1.〜4.)、顧客が取引を終了し、次の顧客が検知エリアB内にすでに待機している場合(上記1.および3.)に対応可能としている。対応方法の一例として、セカンドディスプレイの表示の制御方法を以下に説明する。
2 顧客センサ
3 近距離の検知エリア
4、15 遠距離の検知エリア
12 遠距離用の顧客センサ
13 近距離用の顧客センサ
14 至近距離の検知エリア
21 カード読取り印字部
22 通帳印字部
23 紙幣入出金部
24 硬貨入出金部
25 ルータ/TC/GW
26 監視システム
27、43 電源
30、42 制御部
31 ホスト回線制御部
32 監視系通信制御部
33 外部機器制御部
34 UOP制御部
35 USBインターフェース
36 HUB
37 補助記憶部
38−1 HDD
38−2 光学DRIVE
39 ホスト回線
40 セカンドディスプレイ
41、51 LCD
50 顧客操作部(UOP)
52 タッチパネル
53 スピーカ
54 顧客センサ
55 取り扱い表示
56 ハンドセット
57 カメラ
58 テンキー
61、63、73、81、85、96、102、111−1、115−1、118−1 遠距離で検知されていない状態
62、72、79、82、86、95、101、104、112−1、113−1、115−2、117−1 遠距離で検知された状態
63、65、67、83、88、91、94、97、111−2、112−2、115−3、117−2、118−2 近距離で検知されていない状態
66、68、92、103、114、116 タイムアウト
64、71、87、113−2 近距離で検知された状態
Claims (8)
- 近距離の検知エリアと、遠距離の検知エリアとのいずれか一方に検知範囲を設定可能である、顧客を検知するための顧客センサと、
前記顧客センサにより、前記遠距離の検知エリアで顧客が検知された状態が所定時間以上続いたときに、前記顧客センサの検知範囲を前記近距離の検知エリアに切り替えるとともに、前記近距離の検知エリアで顧客が検知されない状態が所定時間以上続いたときに、
前記顧客センサの検知範囲を前記遠距離の検知エリアに切り替えるように制御する検知範囲制御部と、
前記検知範囲制御部により検知エリアが近距離と遠距離とで制御された顧客センサによる検知結果に基き、前記顧客の移動状況を判定する移動状況判定手段と、
を有することを特徴とする自動取引装置。 - 前記移動状況判定手段は、前記検知範囲制御部により前記顧客センサが遠距離の検知エリアで前記顧客を検知して近距離の検知エリアに切り替えられた後、前記顧客センサが近距離の検知エリアで前記顧客を検知した場合、前記顧客が近づいていると判定することを特徴とする請求項1記載の自動取引装置。
- 前記移動状況判定手段は、前記検知範囲制御部により前記顧客センサが近距離の検知エリアで前記顧客を検知しなくなったことにより遠距離の検知エリアに切り替えられた後、前記顧客センサが遠距離の検知エリアで前記顧客を検知した場合、前記顧客が遠ざかっていると判定することを特徴とする請求項1あるいは2に記載の自動取引装置。
- 前記顧客による取引処理が開始または終了したかを検知する取引検知手段を備え、
前記移動状況判定手段は、前記顧客センサによる検知結果にさらに前記取引検知手段による検知結果に基き、前記顧客の移動状況を判定する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動取引装置。 - 前記移動状況判定手段の判定結果に基き、前記顧客を誘導する誘導手段を備える、
ことを特徴とする請求項4に記載の自動取引装置。 - 前記誘導手段は、前記取引検知手段および前記移動状況判定手段により、前記顧客が取引中であることを検知し、前記移動状況判定手段での前記顧客センサが前記顧客を検知しなくなったときに、少なくとも警告音と音声をスピーカから出力させることを特徴とする請求項5に記載の自動取引装置。
- 前記取引検知手段に、媒体抜き取り待ちを監視する監視部をさらに有し、
前記監視部が顧客が媒体抜き取り待ちを検知している状態のときに、
前記誘導手段は、前記移動状況判定手段により前記顧客が前記近距離あるいは操作位置にいると検知するエリアで検知されているときには、音声案内と警告音をスピーカから出力させ、前記顧客が前記近距離あるいは操作位置にいると検知するエリアで検知できなかったときには、通常の音声案内と警告音が異なる取り忘れを警告する音声案内と警告音を前記スピーカから出力させることを特徴とする請求項5または6に記載の自動取引装置。 - 外部表示装置に対して、自装置の状態を表示するために出力する外部装置制御部を更に有し、
前記移動状況判定手段により、前記顧客センサの検知エリアで顧客が検知されている間は、前記誘導手段により前記外部表示制御部は、前記外部表示装置に対し、前記顧客センサの検知状況に応じた表示内容を出力することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の自動取引装置。
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