JP5260383B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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本発明は、顧客を検知するためのセンサが搭載された自動取引装置に関する。
従来、自動取引装置(以下、ATMということもある)には顧客を検知する顧客センサを搭載し、顧客がATMに対し、一定距離の範囲内に近づいたことまたは範囲外に離れたことを検知するようにしている。
例えば、関連技術として、特許文献1では、ATMに顧客を検知する近接センサを設け、媒体(カード、通帳、硬貨など)の取り忘れを警告する技術が示されている。
また、特許文献2では、ATMの前面の床、前面の天井など複数箇所に顧客を検知するセンサを設け、媒体の取り忘れ等を警告する技術が示されている。
一方、近年、特に複数台のATMが設置された店舗等において、顧客の利便性を向上させることを目的として、2nd(セカンド)ディスプレイ(外部表示装置)を各ATMの上側に設置することが行なわれている。2ndディスプレイには、そのATMの現在の状態(取引中である、空いている、等)が表示されている。
複数台のATMが設置された店舗では、どのATMが空いているのかを、一定距離の範囲内を検知するセンサで検出した結果をもとに、顧客または顧客を案内する係員に直ちに分かるように、このようなディスプレイが設置されている。
しかし、ATMで取引を終了して、センサの検知エリアから離れたとしても、連続取引をしようとして、まだ、そのATMの側に顧客がいる場合がある。そのような場合に、センサの検知エリアから顧客が離れた時点で、ATM自身が検知エリアに誰もいない状態と判断すると、2ndディスプレイが直ちに“空きブース”表示に切り替わると、係員の誤誘導を誘い、顧客サービスの観点から好ましくない。
また、この他に、ATMの取引終了時にATMが排出した媒体を顧客が取り忘れる場合がある。従来、このような場合には、抜き取り監視のタイムアウト時や、顧客を検知するセンサの検知範囲から外れたタイミングで取り忘れの警告を出力するようにしている。
しかし、抜き取り監視のタイマ値を短くしたり、または、媒体排出とほぼ同時に取り忘れ警告を出力すると、機械に操作を促されている感じを顧客に与えたり、または、警告音が顧客に煩わしさを与えたりする。一方、取り忘れ警告を出力するタイミングを遅くすると、顧客がATMからある程度離れた時点で取り忘れ警告を出力することとなり、顧客が気づかない場合も多くなり、顧客サービスの観点から好ましくない。
特開平3−288295号公報 特開昭58−18767号公報
本発明は、以上の問題点を考慮してなされたものであり、顧客サービスを向上させることを可能とした自動取引装置を提供することを目的とする。
提案する自動取引装置は、近距離の検知エリアと、遠距離の検知エリアとのいずれか一方に検知範囲を設定可能である、顧客を検知するための顧客センサと、前記顧客センサにより、前記遠距離の検知エリアで顧客が検知された状態が所定時間以上続いたときに、前記顧客センサの検知範囲を前記近距離の検知エリアに切り替えるとともに、前記近距離の検知エリアで顧客が検知されない状態が所定時間以上続いたときに、前記顧客センサの検知範囲を前記遠距離の検知エリアに切り替えるように制御する検知範囲制御部と、前記検知範囲制御部により検知エリアが近距離と遠距離とで制御された顧客センサによる検知結果に基き、前記顧客の移動状況を判定する移動状況判定手段と、を有する。
前記自動取引装置において、例えば、前記移動状況判定手段は、前記検知範囲制御部により前記顧客センサが遠距離の検知エリアで前記顧客を検知して近距離の検知エリアに切り替えられた後、前記顧客センサが近距離の検知エリアで前記顧客を検知した場合、前記顧客が近づいていると判定する。
また、前記自動取引装置において、例えば、前記移動状況判定手段は、前記検知範囲制御部により前記顧客センサが近距離の検知エリアで前記顧客を検知しなくなったことにより遠距離の検知エリアに切り替えられた後、前記顧客センサが遠距離の検知エリアで前記顧客を検知した場合、前記顧客が遠ざかっていると判定する。
また、前記自動取引装置において、例えば、前記取引検知手段に、媒体抜き取り待ちを監視する監視部をさらに有し、前記監視部が顧客が媒体抜き取り待ちを検知している状態のときに、前記誘導手段は、前記移動状況判定手段により前記顧客が前記近距離あるいは操作位置にいると検知するエリアで検知されているときには、音声案内と警告音をスピーカから出力させ、前記顧客が前記近距離あるいは操作位置にいると検知するエリアで検知できなかったときには、通常の音声案内と警告音が異なる取り忘れを警告する音声案内と警告音を前記スピーカから出力させる。
また、前記自動取引装置において、例えば、外部表示装置に対して、自装置の状態を表示するために出力する外部装置制御部を更に有し、前記移動状況判定手段により、前記顧客センサの検知エリアで顧客が検知されている間は、前記誘導手段により前記外部表示制御部は、前記外部表示装置に対し、前記顧客センサの検知状況に応じた表示内容を出力する。
自動取引装置によれば、検知範囲制御部により検知エリアが近距離と遠距離の間で制御された顧客センサによる検知結果に基き、移動状況判定手段が、顧客の移動状況を判定することで、ATMに対する顧客の位置(近距離検知センサの検知エリア内、遠距離検知センサの検知エリア内、遠距離検知センサの検知エリア外)を検出することが可能となり、顧客の状況に応じた適切な誘導および案内を行なうことが可能となり、顧客サービスを向上させることができる。
また、自動取引装置において、例えば、媒体抜き取り待ちを監視する監視部をさらに有し、その監視部が媒体抜き取り待ちを検知している状態のときには、顧客が近距離あるいは操作位置の検知エリアで検知されているときに、音声案内と警告音をスピーカから出力させて、顧客が近距離あるいは操作位置の検知エリアを離れたときに、通常の音声案内と警告音が異なる取り忘れを警告する音声案内と警告音を前記スピーカから出力させるようにしているので、顧客の状況に応じて、警告音等が顧客に煩わしさを与える度合いを軽減しつつ取り忘れ防止向上を計り、きめ細かな対応により顧客サービスを向上させることができる。
また、自動取引装置において、例えば、取引が終了し近距離検知センサの検知エリアから遠距離検知センサの検知エリアに移動した顧客が、顧客センサの検知エリア外へ移動せずに、遠距離検知センサの検知エリアにまだいる場合には、連続取引を行なう可能性がまだあるものとして、自装置の状態が出力される外部表示装置の表示を例えば“空きブース”に変更することなく、“取引中”のままとしているので、係員の誤誘導を誘うことなく、顧客サービスを向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る1台のセンサによる顧客検知方法の概要を示す図である。 本発明の一実施形態に係る2台のセンサによる顧客検知方法の概要を示す図である。 本発明の一実施形態に係る1台のセンサを有する自動取引装置の構成を示すブロック図である。 1台のセンサを有する構成における顧客待ち時の処理(パターン1)を示す図である。 1台のセンサを有する構成における取引中から媒体放出時までの処理(パターン1)を示す図である。 1台のセンサを有する構成における顧客待ち時の処理(パターン2)を示す図である。 1台のセンサを有する構成における取引中から媒体放出時までの処理(パターン2)を示す図である。 2台のセンサを有する構成における顧客待ち時の処理を示す図である。 2台のセンサを有する構成における取引中から媒体放出時までの処理を示す図である。 利用者状態を、装置を上方から見た図および装置状態と共に示した図である。 1台のセンサを有する構成における、利用者状態を、センサ検知状態および装置振舞いと共に示した図(パターン1対応図)である。 1台のセンサを有する構成における、利用者状態を、センサ検知状態および装置振舞いと共に示した図(パターン2対応図)である。 2台のセンサを有する構成における、利用者状態を、センサ検知状態および装置振舞いと共に示した図である。 1台のセンサを有する構成(パターン2)における、顧客位置の決定処理のフローチャートである。
以下図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細を説明する。
本実施形態の概要は、図1Aに示すように、自動取引装置(以下、ATMということもある)1に顧客を検知するための顧客センサ2を搭載するとともに、その顧客センサ2に対し、外部からn点(実施例では、2点)の検知距離を設定可能とすることで、顧客センサ2の検知エリアを2つ(近距離の検知エリア3、遠距離の検知エリア4)に分割したことである。
すなわち、ATM1が顧客待ち状態のときは、顧客センサ2の検知エリアを遠距離の検知エリア4(図1Aの点線部)となるように制御し、顧客がATM1で取引を開始したときに、顧客センサ2の検知エリアを近距離の検知エリア3(図1Aの実線部)となるように制御する。そして、取引終了時点で媒体(現金、カード、通帳等)取り忘れがない場合、近距離の検知エリア3における顧客検知解除から一定時間経過後に、顧客センサ2の検知エリアを遠距離の検知エリア4に戻るように制御する。取引終了時点で媒体取り忘れがある場合、近距離の検知エリア3における顧客検知解除と同時に取り忘れ警告を出力する。
なお、図1Aに示したように、1台の顧客センサで検知範囲を制御して顧客を検知する代わりに、図1Bに示すように、ATM11に遠距離の検知エリア15(図1Bの点線部)にいる顧客を検知するための遠距離用の顧客センサ12、近距離の検知エリア14(図1Bの実線部)にいる顧客を検知するための近距離用の顧客センサ13を搭載するようにしてもよい。この場合、ATM11が顧客待ち状態のときは、遠距離用の顧客センサ12で監視し、顧客がATM11で取引を開始した後は、遠距離用の顧客センサ12に加え、近距離用の顧客センサ13でも監視を行なう。そして、取引終了時点で媒体取り忘れがない場合、近距離の検知エリア14における顧客検知解除から一定時間経過後に、遠距離用の顧客センサ12による従来の顧客監視に移行する。取引終了時点で媒体取り忘れがある場合、近距離の検知エリア14における顧客検知解除と同時に取り忘れ警告を出力する。
なお、以下では、図2、図3A、図3B、図4A、図4B、図7、図8、図10が、図1Aの1台の顧客センサを用いて顧客検知を行なう場合の図に相当し、図5A、図5B、図9が、図1Bの2台の顧客センサを用いて顧客検知を行なう場合の図に相当する。
図2は、本発明の一実施形態に係る自動取引装置の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、自動取引装置(ATM)20は、カード読取り印字部21、通帳印字部22、紙幣入出金部23、硬貨入出金部24、ルータ/TC/GW25、監視システム26、電源(UPS)27、制御部30、セカンドディスプレイ40、顧客操作部(UOP)50、により構成される。
制御部30は、ルータ/TC/GW25とLAN(Local Area Network)を通してデータをやり取りするホスト回線制御部31、監視システム26とLANを通してデータをやり取りする監視系通信制御部32、セカンドディスプレイ40とLANを通してデータをやり取りする外部機器制御部33、顧客操作部(UOP)50を制御するUOP制御部34、USBインターフェース35、HUB36、HDD38−1および光学DRIVE38−2を有する補助記憶部37、不図示のモデムなどに接続されるホスト回線39、により構成される。
セカンドディスプレイ40は、LCD41、制御部42を有する。また、電源43はセカンドディスプレイ40に電源を供給する。
顧客操作部(UOP)50は、LCD51、タッチパネル52、スピーカ53、顧客センサ54、取り扱い表示55、ハンドセット56、カメラ57、テンキー58、を有する。
カード読取り印字部21、通帳印字部22、紙幣入出金部23、硬貨入出金部24、からのデータは、制御部30内のHUB36に集められ、そこから、USBインターフェース35を通して制御部30内に取り込まれる。
一方、制御部30からのデータは、USBインターフェース35、HUB36を通して、カード読取り印字部21、通帳印字部22、紙幣入出金部23、硬貨入出金部24、に出力される。
なお、図2において、タッチパネル52を通して顧客は取引の指示を行なう。また、スピーカ53から、媒体取り忘れ時等に警告音や音声が出力される。
例えば制御部30内の不図示のメモリに格納されたプログラムが、制御部30内の不図示のRAM(Random Access Memory)に読み出されて不図示のCPUにより実行されることで、本実施形態の顧客検知処理が実現される。
顧客センサ54に対しては、一定の範囲の中で、n点の検知距離を外部(図2のUOP制御部34)から設定可能である。本実施形態では、ATM20の設置環境に合わせて、最適な2点の距離(遠距離、近距離)の設定値を予めUOP制御部34に保持し、例えば上記の顧客検知処理を実行するプログラムからの指示により、遠距離/近距離を切り替えて設定する。その時点の設定距離に応じて、顧客センサ54が人や物を検知した場合、そのことがデータとしてUOP制御部34を通して、その顧客検知処理を実行するプログラムに通知される。
通知を受けた、このプログラムは、ATM20内の必要なユニットからHUB36、USBインターフェース35を通して集められたデータ等を用いて、内蔵するロジックにより決定した内容をデータとしてATM20内の必要なユニット(セカンドディスプレイ40、スピーカ53、顧客センサ54等)に出力する。
続いて、本実施形態の1台の顧客センサを有する自動取引装置の顧客検知動作を、図3A、図3B、図4A、図4Bを参照して説明する。顧客センサの遠距離から近距離あるいは近距離から遠距離への切り替えのトリガが、図3A、図3Bのパターン1と図4A、図4Bのパターン2との相違点である。
図3Aは、1台のセンサを有する構成における顧客待ち時の処理(パターン1)を示す図である。
図3Aにおいて、顧客位置AよりATM1寄りが近距離の検知エリア、顧客位置BよりATM1寄りが遠距離の検知エリアに相当する。ATM1が設置された店舗に顧客が入店した時点では、店舗規模にもよるが、通常、顧客は、遠距離の検知エリア外の位置(顧客位置C)にいることになる。
この顧客位置Cでは、顧客センサ2は検知範囲を遠距離に設定されている。そして、顧客が遠距離の検知エリア内にいないため、顧客センサ2は顧客を検知できずオフである。また、この遠距離でオフである状態が所定時間(ここでは“60秒”)続くと、タッチパネルのスクリーンセーバーが起動され、セカンドディスプレイ(図3Aでは不図示)の表示が“空きブース”に切り替えられる。
顧客がATM1で取引を行なうために、顧客位置Cから顧客位置Bまで近づくと、遠距離の検知エリアに設定された顧客センサ2が顧客をATMの前面にいるものとして検知してオンとなり、タッチパネルのスクリーンセーバーが停止して顧客待ち画面に遷移させ、光・音によるおもてなし(顧客誘導)を行なう。すなわち、省エネモードを解除する。また、セカンドディスプレイ(図3Aでは不図示)の表示が“取引中”に切り替えられる。
遠距離の検知エリアに設定された顧客センサ2がオンとなった後に、ATM1の取引キーを押下したこと、あるいは、ATM1へカードを挿入したことをトリガとして、顧客センサ2の検知範囲が遠距離から近距離に切り替えられる。
図3Bは、1台のセンサを有する構成における取引中から媒体放出時までの処理(パターン1)を示す図である。
顧客がATM1の取引キーを押下するか、あるいは、ATM1へカードを挿入するかした場合に、上述したように、顧客センサ2の検知範囲が遠距離から近距離に切り替えられる。顧客が顧客位置Bを通り過ぎてATM1に近づいていった時点から、表示が“取引中”になったセカンドディスプレイ(図3Bでは不図示)の表示は取引中も当然のこととして“取引中”のままである。
例えば、顧客が出金取引を行い、ATM1の入出金口に出金された紙幣を取り忘れた場合、紙幣が入出金口に出金された時点からタイマが起動され、30秒以上、顧客が近距離にいた場合(30秒以上、近距離に設定された顧客センサがオンであった場合)、次のような制御が行われる。
・初めの5秒間は“紙幣をお受け取り下さい”という音声ガイダンスの案内が行われる。
・続く25秒間(すなわちタイマのカウント値が5秒から30秒の間)はスピーカ53を通して“ピーポーピーポー”という警告音が出力され、タイムアウトで(タイマのカウント値が30秒に達したときに)媒体(ここでは紙幣)は、ATM内に取込まれる。
なお、このとき、セカンドディスプレイ(図3Bでは不図示)の表示は“取引中”のままである。
一方、顧客が出金取引を行い、ATM1の入出金口に出金された紙幣を取り忘れた場合において、ATM1から離れて近距離の検知エリアから外れた場合、直ちに、警告音+音声“ピンポーン紙幣を取り忘れています”が繰り返され、タイムアウトで(タイマのカウント値が30秒に達したときに)媒体(ここでは紙幣)は、ATM内に取込まれる。
なお、このとき、セカンドディスプレイ(図3Bでは不図示)の表示は“取り忘れ警告”である。また、このパターン1の場合、ATM1の状態が取引終了または休止状態となった時点で顧客センサ2の検知範囲が近距離から遠距離に切り替えられる。
図4Aは、1台のセンサを有する構成における顧客待ち時の処理(パターン2)を示す図である。なお、1台のセンサの検知エリアを遠距離、近距離と相互に切り替えることにより顧客位置(A、B、またはC)を判断することにより顧客検知を行う。
図4Aにおいて、顧客位置AよりATM1寄りが近距離の検知エリア、顧客位置BよりATM1寄りが遠距離の検知エリアに相当する。ATM1が設置された店舗に顧客が入店した時点では、店舗規模にもよるが、通常、顧客は、遠距離の検知エリア外の位置(顧客位置C)にいることになる。
この顧客位置Cでは、顧客センサ2は検知範囲を遠距離に設定されている。そして、顧客が遠距離の検知エリア内にいないため、顧客センサ2は顧客を検知できずオフである。また、この遠距離でオフである状態が所定時間(ここでは“60秒”)続くと、タッチパネルのスクリーンセーバーが起動され、セカンドディスプレイ(図4Aでは不図示)の表示が“空きブース”に切り替えられる。
顧客がATM1で取引を行なうために、顧客位置Cから顧客位置Bまで近づくと、遠距離の検知エリアに設定された顧客センサ2が顧客をATMの前面にいるものとして検知してオンとなり、タッチパネルのスクリーンセーバーが停止して顧客待ち画面に遷移させ、光・音によるおもてなし(顧客誘導)を行なう。すなわち、省エネモードを解除する。また、セカンドディスプレイ(図4Aでは不図示)の表示が“取引中”に切り替えられる。
このパターン2では、遠距離の検知エリアに設定された顧客センサ2がオンとなった時点から数秒経過後に、(図8で説明するように)顧客センサ2の検知範囲を遠距離から近距離に切り替える。
図4Bは、1台のセンサを有する構成における取引中から媒体放出時までの処理(パターン2)を示す図である。
顧客が顧客位置Bを通り過ぎてATM1に近づいて、さらに顧客位置Aにおいて取引を実施しうる状態にある場合、近距離の検知エリアに設定された顧客センサ2が顧客を検知してオンになる。
顧客はATM1のタッチパネルの取引キーを押下するか、または、媒体(カードや通帳)を挿入するかして取引を開始する。取引中はATM1のセカンドディスプレイ(図4Bでは不図示)の表示は“取引中”のままである。
例えば、顧客が出金取引を行い、ATM1の入出金口に出金された紙幣を取り忘れた場合、紙幣が入出金口に出金された時点からタイマが起動され、30秒以上、顧客が近距離にいた場合(30秒以上、近距離に設定された顧客センサがオンであった場合)、次のような制御が行われる。
・初めの5秒間は“紙幣をお受け取り下さい”という音声ガイダンスの案内が行われる。
・続く25秒間(すなわちタイマのカウント値が5秒から30秒の間)はスピーカ53を通して“ピーポーピーポー”という警告音が出力され、タイムアウトで(タイマのカウント値が30秒に達したときに)媒体(ここでは紙幣)は、ATM内に取込まれる。
なお、このとき、セカンドディスプレイ(図4Bでは不図示)の表示は“取引中”のままである。
一方、顧客が出金取引を行い、ATM1の入出金口に出金された紙幣を取り忘れた場合において、ATM1から離れて近距離の検知エリアから外れた場合、直ちに、警告音+音声“ピンポーン紙幣を取り忘れています”が繰り返され、タイムアウトで(タイマのカウント値が30秒に達したときに)媒体(ここでは紙幣)は、ATM内に取込まれる。
なお、このとき、セカンドディスプレイ(図4Bでは不図示)の表示は“取り忘れ警告”である。また、このパターン2の場合、顧客が近距離で検知されなくなってから数秒経過後に、顧客センサ2の検知範囲が近距離から遠距離に切り替えられる。
続いて、本実施形態の2台の顧客センサを有する自動取引装置の顧客検知動作を、図5A、図5Bを参照して説明する。
図5Aは、2台のセンサを有する構成における顧客待ち時の処理を示す図である。なお、2台のセンサの検知結果の組み合わせにより顧客位置(A、B、またはC)を判断することにより顧客検知を行なう。
なお、同じことだが、2台のセンサのうちのいずれか1台を顧客検知の判定に使用するもの(主センサ)としてもよい。この場合、遠距離用の顧客センサ12が“オフ”から“オン”になったとき、遠距離用の顧客センサ12が主センサに設定される。また、近距離用の顧客センサ13が“オフ”から“オン”になったとき、主センサが遠距離用の顧客センサ12から近距離用の顧客センサ13に切り替えられる。また、近距離用の顧客センサ13が“オン”から“オフ”になったとき、主センサが近距離用の顧客センサ13から遠距離用の顧客センサ12に切り替えられる。
図5Aにおいて、顧客位置AよりATM11寄りが近距離の検知エリア、顧客位置BよりATM11寄りが遠距離の検知エリアに相当する。ATM11が設置された店舗に顧客が入店した時点では、店舗規模にもよるが、通常、顧客は、遠距離の検知エリア外の位置(顧客位置C)にいることになる。
この顧客位置Cでは、遠距離用の顧客センサ12も近距離用の顧客センサ13も顧客を検知していないため共にオフである。また、この共にオフである状態が所定時間(ここでは“60秒”)続くと、タッチパネルのスクリーンセーバーが起動され、セカンドディスプレイ(図5Aでは不図示)の表示が“空きブース”に切り替えられる。
顧客がATM11で取引を行なうために、顧客位置Cから顧客位置Bまで近づくと、遠距離の検知エリアに設定された遠距離用の顧客センサ12が顧客をATMの前面にいるものとして検知してオンとなり、タッチパネルのスクリーンセーバーが停止して顧客待ち画面に遷移させ、光・音によるおもてなし(顧客誘導)を行なう。すなわち、省エネモードを解除する。また、セカンドディスプレイ(図5Aでは不図示)の表示が“顧客待ち”に切り替えられる。
顧客が顧客位置Bを通り過ぎてATM11に近づいて、さらに顧客位置Aにおいて取引を実施しうる状態にある場合、近距離用の顧客センサ13が顧客を検知してオンになる。この状態では、遠距離用の顧客センサ12と近距離用の顧客センサ13がともにオンとなっている。また、この状態では、セカンドディスプレイ(図5Aでは不図示)の表示が“取引中”に切り替えられる。
図5Bは、2台のセンサを有する構成における取引中から媒体放出時までの処理を示す図である。
顧客が顧客位置Bを通り過ぎてATM11に近づいて、さらに顧客位置Aを通り過ぎてATM11の前面にいて取引を実施しうる状態にある場合、近距離用の顧客センサ13が顧客を検知してオンになる。この状態では、例えば、顧客検知に使用するセンサは近距離用の顧客センサ13に切り替えられている。
顧客はATM11のタッチパネルの取引キーを押下するか、または、媒体(カードや通帳)を挿入するかして取引を開始する。取引中はATM11のセカンドディスプレイ(図5Bでは不図示)の表示は“取引中”のままである。
例えば、顧客が出金取引を行い、ATM11の入出金口に出金された紙幣を取り忘れた場合、紙幣が入出金口に出金された時点からタイマが起動され、30秒以上、顧客が近距離にいた場合(30秒以上、近距離に設定された顧客センサがオンであった場合)、次のような制御が行われる。
・初めの5秒間は“紙幣をお受け取り下さい”という音声ガイダンスの案内が行われる。
・続く25秒間(すなわちタイマのカウント値が5秒から30秒の間)はATM11のスピーカを通して“ピーポーピーポー”という警告音が出力され、タイムアウトで(タイマのカウント値が30秒に達したときに)媒体(ここでは紙幣)は、ATM内に取込まれる。
なお、このとき、セカンドディスプレイ(図5Bでは不図示)の表示は“取引中”のままである。
一方、顧客が出金取引を行い、ATM11の入出金口に出金された紙幣を取り忘れた場合において、ATM11から離れて近距離の検知エリアから外れた場合、直ちに、警告音+音声“ピンポーン紙幣を取り忘れています”が繰り返され、タイムアウトで(タイマのカウント値が30秒に達したときに)媒体(ここでは紙幣)は、ATM内に取込まれる。
なお、このとき、セカンドディスプレイ(図5Bでは不図示)の表示は“取り忘れ警告”である。
続いて、本実施形態の自動取引装置の動作を、図6、図7、図8、および図9を参照してさらに詳細に説明する。
図6は、利用者状態を、装置を上方から見た図および装置状態と共に示した図である。
図6において、利用者状態が“来店”のとき、すなわち、利用者(顧客)が来店したときは、余程小さい店舗でない限り、通常、顧客は、装置を上方から見た図における、図3A等の顧客位置AよりATM寄りに対応する近距離の検知エリアA、図3A等の顧客位置BよりATM寄りに対応する遠距離の検知エリアBのいずれにも入っていない。このとき、装置状態は“顧客待ち”である。
続いて、利用者状態が“ATMコーナーへ接近”(利用者(顧客)が検知エリアBの外側から、検知エリアBに向かって接近)に移る。この顧客の接近が続くと、利用者状態は“ATMへ接近”(遠距離の検知エリアBに進入)に移る。
この顧客の遠距離の検知エリアBへの進入により、装置状態は“顧客検知”に移る。この状態では装置のタッチパネルに初期メニューが表示されて、装置はカード挿入待ち状態となる。
この顧客の接近がさらに続くと、利用者状態が“ATM直前まで接近” (近距離の検知エリアAに進入)に移る。続いて、顧客が装置前面に立って、カード挿入あるいはタッチパネル上のボタンを押下すると、装置状態は“取引開始”→“取引中”と遷移していく。
続いて、顧客がタッチパネルのボタンを押下して、例えば出金金額や暗証番号を入力すると、装置状態は“取引中”→(出金紙幣が装置の入出金口に出てきて)“シャッタ開”→(放出ピポ音を伴う)“媒体(カードや出金紙幣)放出”へと遷移していく。
続いて、顧客は放出された媒体を抜き取る。このとき、装置状態は“媒体抜取待ち”→(抜取り)→“シャッタ閉”へと遷移していく。
なお、顧客が放出された媒体を取り忘れて立ち去ろうとして、近距離の検知エリアAから遠距離の検知エリアBまで移動した場合、装置状態は(警告音出力を伴う)“媒体取り忘れ”→“取り忘れ取り込み”へと遷移していく。
一方、顧客が問題なく取引を終えた場合、ATM前面から立ち去り(すなわち、近距離の検知エリアAの外に移動し)、続いて、ATMコーナーから立ち去る(すなわち、遠距離の検知エリアBの外に移動する)。
図7は、1台のセンサを有する構成における、利用者状態を、センサ検知状態および装置振舞いと共に示した図(パターン1対応図)である。
図7において、利用者状態が“来店”のとき、すなわち、利用者(顧客)が来店したときは、余程小さい店舗でない限り、通常、顧客は、図6の近距離の検知エリアA、図6の遠距離の検知エリアBのいずれにも入っていない。このとき、顧客検知センサは遠距離の検知エリアBを検知範囲として設定されており、センサ検知状態は“遠距離で検知されていない状態61(図中、“×”印で表記)”であり、装置振舞いとして、セカンドディスプレイは“空きブース”表示である。また、この状態で一定時間が経過すると、スクリーンセーバーが起動し装置(ATM)が省エネモードとなる。
続いて、利用者状態が“ATMコーナーへ接近”(利用者(顧客)が検知エリアBの外側から、検知エリアBに向かって接近)に移る。この状態でも、センサ検知状態は“遠距離で検知されていない状態61(図中、“×”印で表記)”のままである。
この顧客の接近が続くと、利用者状態は“ATMへ接近”(遠距離の検知エリアBに進入)に移る。この顧客の遠距離の検知エリアBへの進入により、センサ検知状態は“遠距離で検知された状態62(図中、“○”印で表記)”に移る。この状態62ではスクリーンセーバーが停止することで省エネモードが解除され、光・音によるおもてなし(顧客誘導)が行われる。そして、装置のタッチパネルに初期メニューが表示されて、装置はカード挿入待ち状態となる。なお、1つのパターンとして顧客が利用せずに立ち去る場合がある。この場合“状態62”(利用者状態が“ATMへ接近”に対応するもの)から初期状態としての“状態61”にセンサ検知状態が遷移する。
この顧客の遠距離の検知エリアBへの進入により、センサ検知状態が上記したように“遠距離で検知された状態62(図中、“○”印で表記)”に移り、この顧客の接近がさらに続いて、顧客が近距離の検知エリアAに進入しても、センサ検知状態は“状態62”のままである。顧客がATMで取引を行なうべく、カード挿入やボタン押下を行なうと、顧客検知センサの検知範囲が遠距離の検知エリアBから近距離の検知エリアAに設定変更となる。すなわち、センサ検知状態は“遠距離で検知された状態62(図中、利用者状態が“ATM直前まで接近”に対応するもの)”→“遠距離で検知されていない状態63(図中、“×”印で表記)” →“近距離で検知された状態64(図中、“○”印で表記)”の順に遷移する。
ボタン押下により取引を開始した後、次の動作がなく、近距離の検知エリアAから外れて、“近距離で検知された状態64”から、“近距離で検知されていない状態65(図中、“×”印で表記)”に遷移した場合、タイマ(不図示)によりカウントを開始し、一定時間経過後に、タイムアウト66となる。この場合、タイムアウト66でATMの画面が初期画面に遷移するとともに、センサ検知状態が“近距離で検知されていない状態65(図中、“×”印で表記)”から初期状態としての“状態61”に遷移する。
また、取引を開始してカード挿入し、金額や暗証番号の入力を行なっている間は、センサ検知状態は、“近距離で検知された状態64”のままである。
その取引の結果として媒体(ここでは紙幣やカード)がATMから放出されるが、顧客が媒体を抜取らず、検知エリアAから外れると、センサ検知状態が“近距離で検知された状態64”から“近距離で検知されていない状態67”に遷移する。その際、放出ピポ音(“ピーポーピーポー”という警告音)が出力され、その状態が数十秒間続いてタイムアウト68となったときに、媒体(ここでは紙幣やカード)取込みが行なわれ、センサ検知状態が“近距離で検知されていない状態67” から初期状態としての“状態61”に遷移する。
放出された媒体(ここでは紙幣やカード)を抜き取った場合、センサ検知状態は、1つの取引が終了した状態での、“近距離で検知された状態71”となる。
1人でATMの前で複数の取引を行なう連続取引の場合には、続けてカード挿入やボタン押下を行うので、センサ検知状態は、この“状態71”から“近距離で検知された
状態64”に遷移する。
1人でATMの前で1回の取引を行なう通常取引の場合には、ATMの状態が取引終了(媒体抜き取り完了状態)となると、顧客検知センサの検知範囲が近距離の検知エリアAから遠距離の検知エリアBに設定変更となる。
次の利用者が遠距離の検知エリアBで待っているか、または、顧客が遠距離の検知エリアBに一旦移動し、再び近距離の検知エリアAに戻るかした場合、センサ検知状態は、“近距離で検知された状態71”から“遠距離で検知された状態72”を経由して“遠距離で検知された状態62”(利用者状態が“ATMへ接近”に対応するもの)に遷移する。
次の利用者が遠距離の検知エリアBにはいなくて、かつ、顧客が遠距離の検知エリアBを通って検知エリア外に移動していった場合、センサ検知状態は、“近距離で検知された状態71”から“遠距離で検知された状態72”、“遠距離で検知されていない状態73” を経由して初期状態としての“状態61”に遷移するか、または、顧客の移動速度が十分速い場合、“近距離で検知された状態71”から “遠距離で検知されていない状態73” を経由して初期状態としての“状態61”に遷移する。
図8は、1台のセンサを有する構成における、利用者状態を、センサ検知状態および装置振舞いと共に示した図(パターン2対応図)である。
図8において、利用者状態が“来店”のとき、すなわち、利用者(顧客)が来店したときは、余程小さい店舗でない限り、通常、顧客は、図6の近距離の検知エリアA、図6の遠距離の検知エリアBのいずれにも入っていない。このとき、顧客検知センサは遠距離の検知エリアBを検知範囲として設定されており、センサ検知状態は“遠距離で検知されていない状態81(図中、“×”印で表記)”であり、装置振舞いとして、セカンドディスプレイは“空きブース”表示である。また、この状態で一定時間が経過すると、スクリーンセーバーが起動し装置(ATM)が省エネモードとなる。
続いて、利用者状態が“ATMコーナーへ接近”(利用者(顧客)が検知エリアBの外側から、検知エリアBに向かって接近)に移る。この状態でも、センサ検知状態は“遠距離で検知されていない状態81(図中、“×”印で表記)”のままである。
この顧客の接近が続くと、利用者状態は“ATMへ接近”(遠距離の検知エリアBに進入)に移る。この顧客の遠距離の検知エリアBへの進入により、センサ検知状態は“遠距離で検知された状態82(図中、“○”印で表記)”に移る。この状態82ではスクリーンセーバーが停止することで省エネモードが解除され、光・音によるおもてなし(顧客誘導)が行われる。そして、装置のタッチパネルに初期メニューが表示されて、装置はカード挿入待ち状態となる。
この顧客の遠距離の検知エリアBへの進入により、センサ検知状態が上記したように“遠距離で検知された状態82(図中、“○”印で表記)”に移ると、この顧客の接近がさらに続くことを想定し、タイマが起動されてカウントが開始され、そのタイマで時間T1(例えば数秒)経過後に、顧客検知センサの検知範囲が遠距離の検知エリアBから近距離の検知エリアAに設定変更となる。この結果、センサ検知状態は“遠距離で検知された状態82”→“近距離で検知されていない状態83(図中、“×”印で表記)”の順に遷移する。
この“近距離で検知されていない状態83”が時間T2(例えば数秒)続くとタイムアウトとなり、ATMに近づいた場合でも、必ずしもATMでの取引を行なう訳ではなく偶然ATMに近づいたり、ATMで取引を行なうために近づいたが途中で気が変わったりした場合として扱われる。このような場合、顧客検知センサの検知範囲が遠距離の検知エリアBに設定変更となる。この結果、そのとき顧客が検知エリアBにいるかどうかに応じて、センサ検知状態は“遠距離で検知されていない状態85(図中、“×”印で表記)”もしくは“遠距離で検知された状態86(図中、“○”印で表記)”に遷移する。
センサ検知状態が“遠距離で検知されていない状態85(図中、“×”印で表記)”であった場合、顧客はATMコーナーから立ち去ったものとみなされる。
センサ検知状態が“遠距離で検知された状態86(図中、“○”印で表記)” であった場合、この顧客の接近がさらに続くことを想定し、再度顧客検知センサの検知範囲が近距離の検知エリアAに設定変更となる。この結果、センサ検知状態は“近距離で検知されていない状態83(図中、“×”印で表記)”に遷移する。すなわち、顧客が遠距離の検知エリアBから移動しない限り、状態83、T2時間待ってのタイムアウト、状態86により形成される無限ループにより、センサ検知状態が遷移することになる。
一方、上記の顧客の接近がさらに続いて、利用者状態が“ATM直前まで接近” (近距離の検知エリアAに進入)に移ると、センサ検知状態が“近距離で検知された状態87(図中、“○”印で表記)”に移る。
顧客が近距離の検知エリアAに進入した状態から、カード挿入やボタン押下を行なうことなく近距離の検知エリアAの外に移動することもある。この場合、センサ検知状態がこの状態から“近距離で検知されていない状態88(図中、“×”印で表記)”に移り、この“近距離で検知されていない状態88”状態が時間T2(例えば数秒)だけ続くとタイムアウトとなり、以降は上記した無限ループにより、センサ検知状態が遷移することになる。
一方、顧客が近距離の検知エリアAに進入した状態から、カード挿入やボタン押下を行なった場合、セカンドディスプレイの表示が“取引中”となる。なお、センサ検知状態は“近距離で検知された状態87(図中、利用者状態が“ボタン押下”に対応するもの)”となる。
顧客が装置に対し、カード挿入やボタン押下を行なったとしても、次のアクションがなく、ATMコーナーから立ち去った場合には、センサ検知状態は“近距離で検知されていない状態91(図中、“×”印で表記)”に移行し、タイムアウト92で初期状態としての状態81に移行する。なお、タイムアウト92での処理内容は媒体状態(カードの挿入があったかどうか)に応じて変わる。
顧客が装置に対し、カード挿入やボタン押下を行ない、続いて、顧客がタッチパネルのボタンを押下して、例えば出金金額や暗証番号を入力するなどして取引を続けている間は、センサ検知状態は“近距離で検知された状態87(図中、“○”印で表記)”のままである。
取引の終了段階において、出金紙幣が装置の入出金口に排出されるか、または、カードがカード挿入口から排出される等して、装置は媒体抜取待ち状態となる。このとき、センサ検知状態は“近距離で検知された状態87(図中、利用者状態が“媒体抜き取り”に対応するもの)”となる。
通常取引の場合(顧客が1回の取引でATMの前を離れる場合)で、媒体抜取待ち状態になった時点から所定時間(例えば数秒)内に媒体が抜き取られ、顧客がATM直前から立ち去ることで、センサ検知状態は“近距離で検知されていない状態94(図中、“×”印で表記)”に移行する。この移行時に、タイマが起動されてカウントを開始する。そのタイマで時間T3(例えば数秒)が経過すると、顧客検知センサの検知範囲が近距離の検知エリアAから遠距離の検知エリアBに変更される。この場合、センサ検知状態は“遠距離で検知された状態95(図中、“○”印で表記)”を経由して“遠距離で検知されていない状態96(図中、“×”印で表記)”に移行するか、または、顧客の立ち去るときの移動速度が十分速い場合、直ちに“遠距離で検知されていない状態96(図中、“×”印で表記)”に移行する。そして、初期状態としての状態81に移行する。
また、次の利用者が遠距離の検知エリアBで待っているか、または、顧客が遠距離の検知エリアBに一旦移動し、再び近距離の検知エリアAに戻る場合、センサ検知状態は“遠距離で検知された状態95(図中、“○”印で表記)”→“遠距離で検知された状態82(図中、“ATMへ接近”に対応するもの)”の順に遷移する。
また、連続取引の場合で、媒体抜取待ち状態になった時点から所定時間(例えば数秒)内に媒体が抜き取られた場合、後続の取引が残っていれば、顧客はATMの前を離れず、センサ検知状態が“近距離で検知された状態87(図中、利用者状態が“ATM直前まで接近”に対応するもの)”に戻り、取引が続けられる。
媒体抜取待ち状態になった時点から、顧客が放出された媒体を取り忘れて立ち去ろうとして、近距離の検知エリアAから遠距離の検知エリアBまで移動した場合、センサ検知状態は“近距離で検知された状態87(図中、利用者状態が“ボタン押下”に対応するもの)”から“近距離で検知されていない状態97(図中、“×”印で表記)”に移行する。
この場合、“状態97”に移行したときに、直ちに、警告音+音声“ピンポーン紙幣を取り忘れています”が繰り返しATMから出力される。同時に、顧客検知センサの検知範囲を近距離の検知エリアAから遠距離の検知エリアBに変更する。ここで、顧客が遠距離の検知エリアBにまだいる場合は、この警告音+音声に反応し、媒体を抜取るためにATMまで戻ることも考えられる。このようなケースでは、センサ検知状態は“近距離で検知されていない状態97(図中、“×”印で表記)”→“遠距離で検知された状態101(図中、“○”印で表記、利用者状態が“媒体取り忘れ”に対応するもの)”→“遠距離で検知された状態104(図中、“○”印で表記、利用者状態が“媒体抜き取り”に対応するもの)”→上述の“状態95(図中、“○”印で表記)”または“状態96(図中、“×”印で表記)”の順に遷移し、さらに、“状態96”経由で“状態81”または“状態95”経由で“状態82”に遷移する。
一方、媒体抜取待ち状態になった時点から所定時間(例えば数十秒)が経過したが、顧客がATMから立ち去ってしまい媒体が抜き取られなかった場合、センサ検知状態としては、“近距離で検知されていない状態97”に遷移して、直ちに、顧客検知センサの検知範囲を近距離の検知エリアAから遠距離の検知エリアBに変更し、“遠距離で検知されていない状態102”に遷移し、タイムアウト103となる。この場合、媒体取込み(取り忘れ取り込み)が行なわれ、センサ検知状態がさらに初期状態としての状態81に遷移する。
ATMの側での顧客の行動パターンの1つに、顧客が取引を終了したけれども、まだ、そのATMの側(検知エリアB内)にいて、次の取引を行なうかどうかが不確定なケースがある。このようなケースを従来はATM側で認識できなかったために、適切な対応を行なうことができなかった。
本実施形態では、上記不確定なケースを以下の遷移順、すなわち、
1.“状態94”→“状態95”→“状態82”
2.“状態94”→“状態95”→“状態96” →“状態81” →“状態82”
3.“状態97”→“状態101”→“状態104”→“状態95” →“状態82”
4.“状態97”→“状態101”→“状態104”→“状態95” →“状態96” →“状態81” →“状態82”
等の遷移順として扱うことで、顧客が取引を終了したけれども、まだ、そのATMの側(検知エリアB内)にいて、次の取引を行なうかどうかが不確定な場合(上記1.〜4.)、顧客が取引を終了し、次の顧客が検知エリアB内にすでに待機している場合(上記1.および3.)に対応可能としている。対応方法の一例として、セカンドディスプレイの表示の制御方法を以下に説明する。
従来は、近距離の検知エリアAから顧客が離れた時点で、セカンドディスプレイの表示が直ちに“取引中”から“空きブース”に変更され、係員の誤誘導を誘い、顧客サービスの観点から好ましくない、という問題があった。また、その顧客が連続取引ではなくATMコーナーから立ち去ってしまった場合に、検知エリアBで待っている次の利用者(顧客)に対して迅速にサービスが提供できない、という問題があった。
本実施形態では、このようなケースに対応するために、顧客(あるいは次の顧客)が遠距離の検知エリアBにいる間は、連続取引を行なう可能性がまだある(取引が直ちに始められる状態に装置がなっている必要がある)ものとして、セカンドディスプレイの表示が“空きブース”に変更されることなく、“取引中”のままなので、係員の誤誘導(顧客が立ち去ったものとして扱われること)を誘うことなく、顧客サービスを向上させることができる。
図9は、2台のセンサを有する構成における、利用者状態を、センサ検知状態および装置振舞いと共に示した図である。なお、2台のセンサを有する構成では、近距離用の顧客センサ12、遠距離用の顧客センサ13の検知結果の組み合わせにより、センサ検知状態が判断されることになる。
図9において、利用者状態が“来店”のとき、すなわち、利用者(顧客)が来店したときは、余程小さい店舗でない限り、通常、顧客は、図6の近距離の検知エリアA、図6の遠距離の検知エリアBのいずれにも入っていない。このとき、センサ検知状態は“遠距離で検知されていない状態111−1(図中、“×”印で表記)”、“近距離で検知されていない状態111−2(図中、“×”印で表記)”であり、装置振舞いとして、セカンドディスプレイは“空きブース”表示である。また、この状態で一定時間が経過すると、スクリーンセーバーが起動し装置(ATM)が省エネモードとなる。
続いて、利用者状態が“ATMコーナーへ接近”(利用者(顧客)が検知エリアBの外側から、検知エリアBに向かって接近)に移る。この状態でも、センサ検知状態は“遠距離で検知されていない状態111−1”、“近距離で検知されていない状態111−2”のままである。
この顧客の接近が続くと、利用者状態は“ATMへ接近”(遠距離の検知エリアBに進入)に移る。この顧客の遠距離の検知エリアBへの進入により、センサ検知状態は“遠距離で検知された状態112−1(図中、“○”印で表記)”、“近距離で検知されていない状態112−2”に移る。この状態112−1および112−2ではスクリーンセーバーが停止することで省エネモードが解除され、光・音によるおもてなし(顧客誘導)が行われる。そして、装置のタッチパネルに初期メニューが表示されて、装置はカード挿入待ち状態となる。
この顧客の遠距離の検知エリアBへの進入により、センサ検知状態が上記したように“遠距離で検知された状態112−1”、“近距離で検知されていない状態112−2”に移り、この顧客の接近がさらに続いて、顧客が近距離の検知エリアAに進入すると、センサ検知状態は、“遠距離で検知された状態113−1”、“近距離で検知された状態113−2”に移る。
顧客が近距離の検知エリアAに進入した状態から、カード挿入やボタン押下を行なって取引を開始した場合、セカンドディスプレイの表示が“取引中”となる。なお、センサ検知状態は“遠距離で検知された状態113−1”、“近距離で検知された状態113−2”のままである。
顧客が装置に対し、カード挿入やボタン押下を行なったとしても、次のアクションがない場合には、センサ検知状態は“遠距離で検知された状態113−1”、“近距離で検知された状態113−2”のままであり、この状態でタイムアウト114となると、ATMの画面が初期画面に移行する。なお、タイムアウト114での処理内容は媒体状態(カードの挿入があったかどうか等)に応じて変わる。
また、顧客が取引を開始してカード挿入し、金額や暗証番号の入力を行なっている間は、センサ検知状態は、“遠距離で検知された状態113−1”、“近距離で検知された状態113−2”のままである。
その取引の結果として媒体(ここでは紙幣やカード)がATMから放出される。この媒体抜き取り待ち状態では、センサ検知状態は、“遠距離で検知された状態113−1”、“近距離で検知された状態113−2”のままである。なお、この媒体抜き取り待ち状態で、一定時間の間に媒体抜き取りがない場合や、顧客が近距離で検知されなくなったときには、警告音が鳴動される。
媒体抜き取り待ち状態で、顧客がATMから離れると、近距離用の顧客センサ13のセンサ検知状態が、“近距離で検知された状態113−2(利用者状態が“ボタン押下”に対応するもの)”から“近距離で検知されていない状態115−3”に遷移するとともに、遠距離用の顧客センサ12のセンサ検知状態が、“遠距離で検知された状態113−1(利用者状態が“媒体抜き取り”に対応するもの)”から“遠距離で検知されていない状態115−1”もしくは、“遠距離で検知された状態115−2”に遷移する。
センサ検知状態が、“遠距離で検知されていない状態115−1”、“近距離で検知されていない状態115−3”の状態で一定時間経過してタイムアウト116となると、媒体の取り忘れ取り込みが行なわれ、その後、センサ検知状態が、“遠距離で検知されていない状態111−1”、“近距離で検知されていない状態111−2”の初期状態に遷移する。
センサ検知状態が、“遠距離で検知された状態115−2”、“近距離で検知されていない状態115−3”の状態から、顧客が媒体の取り忘れに気づいてATMまで引き返して、媒体を抜き取るケースでは、センサ検知状態は、“遠距離で検知された状態113−1”、“近距離で検知された状態113−2”(ともに、利用者状態が“媒体抜き取り”に対応するもの)へ遷移する。
センサ検知状態が、“遠距離で検知された状態113−1”、“近距離で検知された状態113−2”(ともに、利用者状態が“媒体抜き取り”に対応するもの)の状態から、顧客が媒体を抜き取って、ATM直前から立ち去ると、センサ検知状態が、“遠距離で検知された状態117−1”、“近距離で検知されていない状態117−2”に遷移する。
次の利用者が遠距離の検知エリアBで待っているか、または、顧客が遠距離の検知エリアBに一旦移動し、再び近距離の検知エリアAに戻るかした場合、センサ検知状態は、この“遠距離で検知された状態117−1”、“近距離で検知されていない状態117−2”の状態から “遠距離で検知された状態112−1”、“近距離で検知されていない状態112−2”(ともに、利用者状態が“ATMへ接近”に対応するもの)に遷移する。
次の利用者が遠距離の検知エリアBにはいなくて、かつ、顧客が遠距離の検知エリアBを通って検知エリア外に移動していった場合、センサ検知状態は、“遠距離で検知された状態117−1”、“近距離で検知されていない状態117−2”の状態から“遠距離で検知されていない状態118−1”、“近距離で検知されていない状態118−2”を経由して初期状態としての“遠距離で検知されていない状態111−1”、“近距離で検知されていない状態111−2”に遷移する。
図10は、1台のセンサを有する構成(パターン2)における、顧客位置の決定処理のフローチャートである。この処理はATMにより一定時間(例えば数秒)毎に起動される。
図10のステップS1で、センサ切替状態が近距離モードと遠距離モードのいずれに設定されているかが判定される。初期状態では、センサ切替状態は例えば遠距離モードに設定されている。
ステップS1でセンサ切替状態が遠距離モードに設定されていると判定された場合、ステップS2において、遠距離モードに設定された顧客センサの現在の検知状況が判定される。
ステップS2で遠距離モードに設定された顧客センサがオフ(検知なし)であると判定された場合、ステップS10で、顧客が顧客位置Cにいるものと判定され、一連の処理を終了する。
ステップS2で遠距離モードに設定された顧客センサがオン(検知あり)であると判定された場合、ステップS3で、遠距離モードから近距離モードへのセンサ切替が行われ、続く、ステップS4で、近距離モードに設定された顧客センサの現在の検知状況が判定される。
ステップS4で近距離モードに設定された顧客センサがオフ(検知なし)であると判定された場合、ステップS9で、顧客が顧客位置Bにいるものと判定され、一連の処理を終了する。
ステップS4で近距離モードに設定された顧客センサがオン(検知あり)であると判定された場合、ステップS8で、顧客が顧客位置Aにいるものと判定され、一連の処理を終了する。
一方、ステップS1でセンサ切替状態が近距離モードに設定されていると判定された場合、ステップS5において、近距離モードに設定された顧客センサの現在の検知状況が判定される。
ステップS5で近距離モードに設定された顧客センサがオン(検知あり)であると判定された場合、ステップS8で、顧客が顧客位置Aにいるものと判定され、一連の処理を終了する。
ステップS5で近距離モードに設定された顧客センサがオフ(検知なし)であると判定された場合、ステップS6で、近距離モードから遠距離モードへのセンサ切替が行われ、続く、ステップS7で、遠距離モードに設定された顧客センサの現在の検知状況が判定される。
ステップS7で遠距離モードに設定された顧客センサがオフ(検知なし)であると判定された場合、ステップS10で、顧客が顧客位置Cにいるものと判定され、一連の処理を終了する。
ステップS7で遠距離モードに設定された顧客センサがオン(検知あり)であると判定された場合、ステップS9で、顧客が顧客位置Bにいるものと判定され、一連の処理を終了する。
1、11、20 ATM
2 顧客センサ
3 近距離の検知エリア
4、15 遠距離の検知エリア
12 遠距離用の顧客センサ
13 近距離用の顧客センサ
14 至近距離の検知エリア
21 カード読取り印字部
22 通帳印字部
23 紙幣入出金部
24 硬貨入出金部
25 ルータ/TC/GW
26 監視システム
27、43 電源
30、42 制御部
31 ホスト回線制御部
32 監視系通信制御部
33 外部機器制御部
34 UOP制御部
35 USBインターフェース
36 HUB
37 補助記憶部
38−1 HDD
38−2 光学DRIVE
39 ホスト回線
40 セカンドディスプレイ
41、51 LCD
50 顧客操作部(UOP)
52 タッチパネル
53 スピーカ
54 顧客センサ
55 取り扱い表示
56 ハンドセット
57 カメラ
58 テンキー
61、63、73、81、85、96、102、111−1、115−1、118−1 遠距離で検知されていない状態
62、72、79、82、86、95、101、104、112−1、113−1、115−2、117−1 遠距離で検知された状態
63、65、67、83、88、91、94、97、111−2、112−2、115−3、117−2、118−2 近距離で検知されていない状態
66、68、92、103、114、116 タイムアウト
64、71、87、113−2 近距離で検知された状態

Claims (8)

  1. 近距離の検知エリアと、遠距離の検知エリアとのいずれか一方に検知範囲を設定可能である、顧客を検知するための顧客センサと、
    前記顧客センサにより、前記遠距離の検知エリアで顧客が検知された状態が所定時間以上続いたときに、前記顧客センサの検知範囲を前記近距離の検知エリアに切り替えるとともに、前記近距離の検知エリアで顧客が検知されない状態が所定時間以上続いたときに、
    前記顧客センサの検知範囲を前記遠距離の検知エリアに切り替えるように制御する検知範囲制御部と、
    前記検知範囲制御部により検知エリアが近距離と遠距離とで制御された顧客センサによる検知結果に基き、前記顧客の移動状況を判定する移動状況判定手段と、
    を有することを特徴とする自動取引装置。
  2. 前記移動状況判定手段は、前記検知範囲制御部により前記顧客センサが遠距離の検知エリアで前記顧客を検知して近距離の検知エリアに切り替えられた後、前記顧客センサが近距離の検知エリアで前記顧客を検知した場合、前記顧客が近づいていると判定することを特徴とする請求項1記載の自動取引装置。
  3. 前記移動状況判定手段は、前記検知範囲制御部により前記顧客センサが近距離の検知エリアで前記顧客を検知しなくなったことにより遠距離の検知エリアに切り替えられた後、前記顧客センサが遠距離の検知エリアで前記顧客を検知した場合、前記顧客が遠ざかっていると判定することを特徴とする請求項1あるいは2に記載の自動取引装置。
  4. 前記顧客による取引処理が開始または終了したかを検知する取引検知手段を備え、
    前記移動状況判定手段は、前記顧客センサによる検知結果にさらに前記取引検知手段による検知結果に基き、前記顧客の移動状況を判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動取引装置。
  5. 前記移動状況判定手段の判定結果に基き、前記顧客を誘導する誘導手段を備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動取引装置。
  6. 前記誘導手段は、前記取引検知手段および前記移動状況判定手段により、前記顧客が取引中であることを検知し、前記移動状況判定手段での前記顧客センサが前記顧客を検知しなくなったときに、少なくとも警告音と音声をスピーカから出力させることを特徴とする請求項5に記載の自動取引装置。
  7. 前記取引検知手段に、媒体抜き取り待ちを監視する監視部をさらに有し、
    前記監視部が顧客が媒体抜き取り待ちを検知している状態のときに、
    前記誘導手段は、前記移動状況判定手段により前記顧客が前記近距離あるいは操作位置にいると検知するエリアで検知されているときには、音声案内と警告音をスピーカから出力させ、前記顧客が前記近距離あるいは操作位置にいると検知するエリアで検知できなかったときには、通常の音声案内と警告音が異なる取り忘れを警告する音声案内と警告音を前記スピーカから出力させることを特徴とする請求項5または6に記載の自動取引装置。
  8. 外部表示装置に対して、自装置の状態を表示するために出力する外部装置制御部を更に有し、
    前記移動状況判定手段により、前記顧客センサの検知エリアで顧客が検知されている間は、前記誘導手段により前記外部表示制御部は、前記外部表示装置に対し、前記顧客センサの検知状況に応じた表示内容を出力することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の自動取引装置。
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