JP5260361B2 - 地盤貫入部材用の把持装置およびそれを用いた地盤貫入部材の施工方法並びに基礎構造 - Google Patents
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Description
前記のような場合には、例えば、図64に示すように、小径の鋼管杭等の地盤貫入部材15では、その上端部に、チャッキングプレート33を予め溶接により固定した地盤貫入部材15が用いられる。
前記のように、地盤貫入部材の上部を油圧式チャックにより把持する場合には、図64に示すように、地盤貫入部材の内面にチャッキングプレート33の基端側を縦方向に溶接により固定する必要があるため、溶接される部分(地盤貫入部材側およびチャキングプレート側)には、溶接熱による熱影響部(硬化する部分)が生じることになる。
また、前記のように地盤貫入部材15の頭部にチャッキングプレート33を溶接により固定して、油圧式チャックにより把持するようにすると、現場において、チャッキングプレート33の基端側を溶接している部分を溶断し、地盤貫入部材15における溶断した部分をグラインダー等により平坦に調整する必要がある。
これは、図61〜図63に示すように、ずれ止め部材25を地盤貫入部材に配設し溶接により固定するために(鋼管杭の場合には、環状のずれ止め部材25を鋼管杭内面または外面に固定するために)、前記グラインダー等による切削仕上げを行わなかったり、あるいは、前記グラインダー等による切削仕上げが不十分で凹凸がある場合には、環状のずれ止め部材25と地盤貫入部材との間に隙間が発生し、溶接ができなかったり、溶接ができたとしても溶接欠陥を残置することになり、外力が作用したときに前記溶接欠陥部に応力集中などの悪影響を受けることがある。
また、前記のように、チャキングプレートの溶接による地盤貫入部材への固定、地盤貫入部材打設後のチャキングプレート溶接部の溶断、グラインダー仕上げ等コストが嵩むと共に施工工期を要した後に、基礎地盤を根切りし、その後、図61〜図63に示すように、ずれ止め部材25を溶接により地盤貫入部材15に取り付ける必要があるので、鋼管杭等の地盤貫入部材の工事コストが嵩むという問題がある。
具体的には、図61に示すように、地盤貫入部材15の内周面あるいは外周面に、帯状鋼板等のずれ止め部材25を溶接により固定して、これらを埋め込むようにコンクリート29を打設してフーチングまたは頂版31と一体化したり、図62に示すように、地盤貫入部材15の内周面に、帯状鋼板等のずれ止め部材25を溶接により固定すると共に、地盤貫入部材15とフーチングまたは頂版31とに渡って連結用鉄筋籠26をコンクリート29内に埋め込み配置して、フーチングまたは頂版31との一体化したり、図63に示すように、地盤貫入部材15の内周面に、上下に間隔をおいて複数の帯状鋼板等のずれ止め部材25を溶接により固定すると共に、連結用鉄筋26を地盤貫入部材15の外周面に溶接により固定して、これらを埋め込むようにコンクリート29を打設してフーチングまた
は頂版31との一体化するようになる。これらの作業は現場作業になるため、現場施工が煩雑であり、施工コストを高めることになるから、チャッキングプレートの設置作業あるいはその撤去作業のための溶断および平滑化作業を省略することができると、地盤貫入部材1本当たりの単価および施工コストを軽減することができ、多数の地盤貫入部材15を施工する基礎工事では、格段に施工コストを低減することができるばかりでなく、地盤貫入部材の上端にチャッキングプレートの溶接による固定または溶断あるいはグラインダー仕上げ等により品質が低下する恐れを排除することができるようになる。
鋼管杭16等の地盤貫入部材15の上部が損傷した場合には、地盤貫入部材15の上部を切断して、再度チャッキングプレートを固定して、図61〜図63に示すような構造にするため、一層、現場施工が煩雑であり、施工コストを高めることになる。
前記のように、従来の場合には、地盤貫入部材15を把持する場合に、油圧式チャックにより把持する形態であるので、直径800mm程度以上の鋼管杭等地盤貫入部材15の内径寸法が大きい場合には、油圧式チャックの取付部空間を確保することも容易であるが、直径600mmあるいは直径400mm程度以下の小型の地盤貫入部材15を把持してバイブロハンマに接続できるような地盤貫入部材用の把持装置では、当然小型となるため、油圧式チャックでは、これを取り付ける余裕が少なくなる。
また、油圧式チャックを備えた把持装置では、前記のように、油圧駆動装置および高圧ホース等の油圧設備が必要になるため、特に、水域において鋼管杭等の地盤貫入部材を打設するには、現場施工が煩雑になり、施工コストが高くなるという問題がある。
本発明は、油圧式チャックを使用することなく、地盤貫入部材にチャキングプレートを設置する必要もないため、チャキングプレートの溶接による固定あるいはチャキングプレートの溶断等による前記従来の欠点を解消すると共に、バイブロハンマによる施工工法において用いられる鋼管杭あるいは鋼矢板等の地盤貫入部材の頭部を機械式に把持可能な簡単な構造の地盤貫入部材用の把持装置およびそれを用いた地盤貫入部材の施工方法並びに基礎構造を提供することを目的とする。
第2発明では、第1発明の地盤貫入部材用の把持装置において、前記ホルダー本体は、短尺の横断面H形部材からなり、その短尺の横断面H形部材のウェブを縦板部分としていることを特徴とする。
第3発明では、第1発明の地盤貫入部材用の把持装置において、前記ホルダー本体は、短尺の溝形鋼矢板または短尺のハット形鋼矢板からなり、その短尺の溝形鋼矢板または短尺のハット形鋼矢板における傾斜したフランジ相互を接続しているウェブを縦板部分としていることを特徴とする。
第4発明では、第1発明の地盤貫入部材用の把持装置において、前記ホルダー本体は、縦向きに配置された縦板部分の下端部に、前記機械式クランプ金具が設けられていることを特徴とする。
第5発明では、第1発明の地盤貫入部材用の把持装置において、前記ホルダー本体は、上部ホルダー本体と下部ホルダー本体とを備え、前記上部ホルダー本体は、板状または横断面H形の上部ホルダー本体であり、その上部ホルダー本体の下部に、筒状の下部ホルダー本体が固定され、その筒状の下部ホルダー本体の下端部に、前記機械式クランプ金具が設けられていることを特徴とする。
第6発明では、第3発明の地盤貫入部材用の把持装置において、前記フランジの下端部および前記縦板部分の下端部に、それぞれ機械式クランプ金具が設けられていることを特徴とする。
第7発明では、第1発明の地盤貫入部材用の把持装置において、ホルダー本体はその下部に横板を一体に備えており、前記横板に、機械式クランプ金具が上下方向および水平回りに位置調整可能に設けられていることを特徴とする。
第8発明では、第7発明の地盤貫入部材用の把持装置において、横板に機械式クランプ金具における上部縦雄ねじ軸部が挿通されて、上部縦雄ねじ軸部にねじ込まれると共に横板に圧着された雌ねじ部材により、機械式クランプ金具は、横板に位置調整可能に固定されていることを特徴とする。
第9発明では、第7発明または第8発明の地盤貫入部材用の把持装置において、ホルダー本体は、縦向きに配置された縦板部分の両端部にそれぞれ横方向に張り出すフランジを一体に備えており、前記縦板部分が掴み部とされ、前記フランジが上下方向に延長するように縦向きに配置され、前記縦板部分および各フランジの下端部に横板が設けられていることを特徴とする。
第10発明では、第9発明の地盤貫入部材用の把持装置において、ホルダー本体は、短尺の横断面H形部材、短尺の溝形鋼矢板または短尺のハット形鋼矢板のいずれかの下端部に横板を備えていることを特徴とする。
第11発明では、第1発明〜第10発明のいずれかの地盤貫入部材用の把持装置において、前記機械式クランプ金具は、逆U字状のクランプ金具本体を備え、そのクランプ金具本体における間隔を置いた一対のアーム間に側方および下方が開口された溝を備え、前記両方のアームには、先端に食い込み用突起部を有する把持用ボルトが設けられていることを特徴とする。
第12発明では、第1発明〜第10発明のいずれかの地盤貫入部材用の把持装置において、前記機械式クランプ金具は、逆U字状のクランプ金具本体を備え、そのクランプ金具本体における間隔を置いた一対のアーム間に側方および下方が開口された溝を備え、前記一方のアームには、先端に食い込み用突起部を有する把持用ボルトが設けられ、他方のアーム内側には、先端に食い込み用突起部を有する把持片が設けられていることを特徴とする。
第13発明では、第1発明〜第12発明のいずれかの地盤貫入部材用の把持装置において、前記機械式クランプ金具は、平面視で、対称または等角度間隔をおいて配置されていることを特徴とする。
第14発明の地盤貫入部材の施工方法では、第1発明〜第13発明のいずれかの地盤貫入部材用の把持装置により、地盤貫入部材の頭部を把持すると共に、前記地盤貫入部材用の把持装置の縦向きの掴み部をバイブロハンマにおけるクランプ装置によりクランプした状態で、バイブロハンマを起動して、地盤貫入部材用の把持装置を介して地盤貫入部材に振動を与えながら、地盤貫入部材を地中に貫入または地中から引き抜くことを特徴とする。
第15発明の基礎構造では、第1発明〜第13発明のいずれかの地盤貫入部材用の把持装置により、地盤貫入部材の頭部を把持すると共に、前記地盤貫入部材用の把持装置の縦向きの掴み部をバイブロハンマにおけるクランプ装置によりクランプした状態で、バイブロハンマを起動して、地盤貫入部材用の把持装置を介して地盤貫入部材に振動を与えながら、地中に地盤貫入部材を貫入し、その貫入された地盤貫入部材を基礎杭としたことを特徴とする。
また、本発明の地盤貫入部材用の把持装置を用いると、予め地盤貫入部材の頭部にチャッキングプレートを設置する必要がないので、地盤貫入部材が安価になり、従来のようにチャッキングプレートを現場において溶断撤去する現場作業がなくなり、現場作業が容易になる。従来のように、チャキングプレートを地盤貫入部材に溶接により固定したり、溶断する必要がないため、溶接熱による熱影響部が生じることはなく、また溶断により生じる凹凸部についてのグラインダー等による平坦化の切削仕上げすることはない等の効果がある。
また、前記ホルダー本体は、縦向きに配置された縦板部分の両端部にそれぞれ横方向に張り出すフランジを一体に備えており、前記縦板部分が掴み部とされ、前記フランジが上下方向に延長するように縦向きに配置され、前記フランジの下端部に、前記機械式クランプ金具が設けられているので、第1発明の効果に加えて、横方向に張り出すフランジの下端部に機械式クランプ金具に設けることができ、そのため、平面視で、地盤貫入部材が縦板部分から横方向にはみ出す形態であっても、そのような地盤貫入部材に地盤貫入部材用の把持装置を容易に取り付
けることができる効果が得られる。
第2発明によると、第1発明の地盤貫入部材用の把持装置において、前記ホルダー本体は、短尺の横断面H形部材からなり、その短尺の横断面H形部材のウェブを縦板部分としているので、前記第2発明の効果に加えて、さらに市販のH形鋼あるいは鋼板などを適宜加工(切断加工あるいは溶接組み立て加工)して、容易に短尺の横断面H形部材を構成することができ、これを用いて安価な地盤貫入部材用の把持装置とすることができる効果が得られる。
第3発明によると、第1発明の地盤貫入部材用の把持装置において、前記ホルダー本体は、短尺の溝形鋼矢板または短尺のハット形鋼矢板からなり、その短尺の溝形鋼矢板または短尺のハット形鋼矢板における傾斜したフランジ相互を接続しているウェブを縦板部分としているので、継手付きあるいは継手を備えていない溝形鋼矢板またはハット形鋼矢板などを適宜加工(切断加工)して、容易に短尺の溝形鋼矢板または短尺のハット形鋼矢板を構成することができ、これを用いて安価な地盤貫入部材用の把持装置とすることができる効果が得られる。
第4発明によると、第1発明の地盤貫入部材用の把持装置において、前記ホルダー本体は、縦向きに配置された縦板部分の下端部に、前記機械式クランプ金具が設けられているので、簡単な構造で安価な地盤貫入部材用の把持装置とすることができる等の効果が得られる。
第5発明によると、第1発明の地盤貫入部材用の把持装置において、前記ホルダー本体は、上部ホルダー本体と下部ホルダー本体とを備え、前記上部ホルダー本体は、板状または横断面H形の上部ホルダー本体であり、その上部ホルダー本体の下部に、筒状の下部ホルダー本体が固定され、その筒状の下部ホルダー本体の下端部に、前記機械式クランプ金具が設けられているので、地盤貫入部材用の把持装置の本体を構成する場合に、上部ホルダー本体と下部ホルダー本体とを適宜組み合わせることにより、地盤貫入部材の平面形態に容易に対応可能な地盤貫入部材用の把持装置の本体を構成することができ、また、その下部ホルダー本体の下端部に機械式把持装置を取り付けるだけで、各種の地盤貫入部材用
の把持装置とすることができる効果が得られる。
第6発明によると、第3発明の地盤貫入部材用の把持装置において、前記フランジの下端部および前記縦板部分の下端部に、それぞれ機械式クランプ金具が設けられているので、前記フランジの下端部および前記縦板部分の下端部の両方に機械式クランプ金具を設けた地盤貫入部材用の把持装置とすることができ、そのような地盤貫入部材用の把持装置を用いて、地盤貫入部材の多数箇所を把持し安定した状態で地盤貫入部材を保持した状態で、バイブロハンマを用いて、地盤貫入部材を地盤に貫入したり、地盤から引き抜いたりすることができる効果が得られる。
第7発明によると、第1発明の地盤貫入部材用の把持装置において、ホルダー本体はその下部に横板を一体に備えており、前記横板に、機械式クランプ金具が上下方向および水平回りに位置調整可能に設けられているので、機械式クランプ金具の位置を調整して、各種の地盤貫入部材を把持することが可能な、地盤貫入部材用の把持装置とすることができ、また、機械式クランプ金具を機械的に取り付けることができる。
第8発明によると、第7発明の地盤貫入部材用の把持装置において、横板に機械式クランプ金具における上部縦雄ねじ軸部が挿通されて、上部縦雄ねじ軸部にねじ込まれると共に横板に圧着された雌ねじ部材により、機械式クランプ金具は、横板に位置調整可能に固定されているので、機械式クランプ金具における上部縦雄ねじ軸部にねじ込まれた雌ねじ部材を緩めた状態で、機械式クランプ金具の上下方向および水平回りの位置を調整して、前記雌ねじ部材を回動して横板に圧着することで、機械式クランプ金具の位置を調整して各種の地盤貫入部材を把持することができる。
第9発明によると、第7発明または第8発明の地盤貫入部材用の把持装置において、ホルダー本体は、縦向きに配置された縦板部分の両端部にそれぞれ横方向に張り出すフランジを一体に備えており、前記縦板部分が掴み部とされ、前記フランジが上下方向に延長するように縦向きに配置され、前記縦板部分および各フランジの下端部に横板が設けられているので、曲げ剛性を高めたホルダー本体とすることができ、平面視で、地盤貫入部材が縦板部分から横方向にはみ出す形態であっても、横板に機械式クランプ金具を取り付けて、各種の地盤貫入部材に地盤貫入部材用の把持装置を容易に取り付けることができる効果が得られる。
第10発明によると、第9発明の地盤貫入部材用の把持装置において、ホルダー本体は、短尺の横断面H形部材、短尺の溝形鋼矢板または短尺のハット形鋼矢板のいずれかの下端部に横板を備えているので、市販の横断面H形部材または溝形鋼矢板鋼材あるいはハット形鋼矢板を短尺に切断しその下端部に横板を固定するだけで、曲げ剛性を高めたホルダー本体とすることができ、平面視で、地盤貫入部材が縦板部分から横方向にはみ出す形態であっても、横板に機械式クランプ金具を取り付けて、各種の地盤貫入部材に地盤貫部材用の把持装置を容易に取り付けることができる。また、地盤貫入部材と同様な平面形態のホルダー本体とすることもでき、地盤貫入部材用の把持装置の縦中心軸線を地盤貫入部材の縦中心軸線に合致または近い位置で貫入させることができるため、安定した状態で、地盤貫入部材を地盤に貫入したり、引き抜いたりすることができる効果が得られる。
第11発明によると、第1発明〜第10発明のいずれかの地盤貫入部材用の把持装置において、前記機械式クランプ金具は、逆U字状のクランプ金具本体を備え、そのクランプ金具本体における間隔を置いた一対のアーム間に側方および下方が開口された溝を備え、前記両方のアームには、先端に食い込み用突起部を有する把持用ボルトが設けられているので、両方のアームに設けられた把持用ボルトにおける先端部により地盤貫入部材の頭部の表裏両面から確実に把持することができる効果が得られる。
第12発明によると、第1発明〜第10発明のいずれかの地盤貫入部材用の把持装置において、前記機械式クランプ金具は、逆U字状のクランプ金具本体を備え、そのクランプ金具本体における間隔を置いた一対のアーム間に側方および下方が開口された溝を備え、前記一方のアームには、先端に食い込み用突起部を有する把持用ボルトが設けられ、他方のアーム内側には、先端に食い込み用突起部を有する把持片が設けられているので、把持用ボルトにおける先端部および先端に食い込み用突起部を有する把持片により地盤貫入部材の頭部の表裏両面から確実に把持することができる効果が得られる。
第13発明によると、第1発明〜第12発明のいずれかの地盤貫入部材用の把持装置において、前記機械式クランプ金具は、平面視で、対称または等角度間隔をおいて配置されているので、地盤貫入部材用の把持装置は、その重心の位置が一定し安定した地盤貫入部材用の把持装置とすることができ、したがって、地盤貫入部材用の把持装置を地盤貫入部材に安定性よく取り付けることができ、地盤貫入部材をバイブロハンマにより地盤に貫入または引く抜く場合に、地盤貫入部材を安定性よく、貫入したり、引き抜くことができるなどの効果が得られる。
第14発明の地盤貫入部材の施工方法によると、第1発明〜第13発明のいずれかの地盤貫入部材用の把持装置により、地盤貫入部材の頭部を把持すると共に、前記地盤貫入部材用の把持装置の縦向きの掴み部をバイブロハンマにおけるクランプ装置によりクランプした状態で、バイブロハンマを起動して、地盤貫入部材用の把持装置を介して地盤貫入部材に振動を与えながら、地盤貫入部材を地中に貫入または地中から引き抜くので、複数の機械式クランプ金具が設けられている簡単で安価な地盤貫入部材用の把持装置を地盤貫入部材の頭部に機械式に簡単に取り付けて、地盤貫入部材を地盤に貫入させたり、引き抜いたりすることができる。また、予め地盤貫入部材の頭部にチャッキングプレートを設置する必要がないので、現場作業が格段に向上するので、施工コストを低減することができる。
第15発明の基礎構造によると、第1発明〜第13発明のいずれかの地盤貫入部材用の把持装置により、地盤貫入部材の頭部を把持すると共に、前記地盤貫入部材用の把持装置の縦向きの掴み部をバイブロハンマにおけるクランプ装置によりクランプした状態で、バイブロハンマを起動して、地盤貫入部材用の把持装置を介して地盤貫入部材に振動を与えながら、地盤貫入部材を地中に貫入し、その貫入された地盤貫入部材を基礎杭としたので、頭部にチャッキングプレートを設置する必要がない地盤貫入部材を用いた基礎杭とすることができ、地盤貫入部材の頭部の品質が向上し、施工コストの安価な基礎構造とすることができる。
前記の各機械式クランプ金具6は、その中心軸線が、平面視で、地盤貫入部材用の把持装置1の重心を通るように配置され、また、前後の各機械式クランプ金具6は左右方向の中心軸線を中心にして対称に配置され、左右の各の各機械式クランプ金具6は前後方向の中心軸線を中心にして対称に配置されている。
ホルダー本体3に機械式クランプ金具6を設ける場合に、機械式クランプ金具6は、複数設けられ、機械式クランプ金具6の中心軸線が、平面視で、地盤貫入部材用の把持装置1の重心を通るように、かつ機械式クランプ金具6が点対称または線対称に配置されている形態とされている。
、正面ほぼ逆U字状のクランプ金具本体9を備え、そのクランプ金具本体9における間隔を置いた一対の下向きに突出するアーム10間に側方および下方が開口された溝32を備え、前記各アーム10には、貫通する横向きの雌ねじ孔が設けられ、その雌ねじ孔に、先端に食い込み用突起部11を有する把持用ボルト12が横向きにそれぞれねじ込まれ、前記把持用ボルト12には、ロックナット13がねじ込まれている。
また、前記各フランジ8の外面には、吊り上げ用および握り兼用の金具14が上下方向に間隔をおいて複数設けられている。
地盤貫入部材用の把持装置1に地盤貫入部材用の把持装置1を装着する場合に、地盤貫入部材用の把持装置1は、その本体部分が地盤貫入部材15に対して、載置されていても、浮き上がった状態でもよく、各機械式クランプ金具6により地盤貫入部材15が確実に把持されていればよい。
前記の状態で、電動式バイブロハンマによる振動および地盤中に貫入に必要な圧入荷重を掛けて、地盤貫入部材15を地盤18(図61等参照)に貫入させたり、地盤中から引き抜きに必要な引き抜き力を作用させて、地盤貫入部材15を地盤18から引き抜くようにされる。前記の地盤貫入部材15から地盤貫入部材用の把持装置1を取り外す場合には、ロックナット13を後退するように緩めた状態で、把持用ボルト12を後退移動し、地盤貫入部材用の把持装置1をバイブロハンマにおけるクランプ装置(図示を省略した)と共に引き上げればよい。
おり、適宜ホルダー本体3に設けられる。
また、この形態では、ウェブ7および傾斜したフランジ8に、平面視で対称に、機械式クランプ金具6を設置するようにしている。
他方のアーム10の内側に設ける先端に食い込み用突起部を有する把持片34としては、例えば、他方アーム10に把持用ボルト(六角頭部を備えていないボルト)を他方のアーム10にねじ込み、その把持用ボルト12の先端が他方のアーム10から突出した状態で溶接により固定することで、先端に食い込み用突起部を有する把持片としてもよい。あるいは、他方のアーム10の内側に、先端に食い込み用突起部を有する把持片34の基端側を、溶接により固定する形態でもよい。このような形態では、他方のアーム10の把持片が横方向に移動しないので、一方のアーム10の把持用ボルト12を前進移動または後退移動して、地盤貫入部材15を把持(または離反)するようになる。なお、前記実施形態のように、両方のアーム10にそれぞれ把持用ボルト12を前進移動または後退移動可能に設ける方が、地盤貫入部材の頭部の形態が多少変形していても、容易に対応して、確実に把持用ボルト12の先端の食い込みよう突起部11を食い込ませるようにして把持することができる。
この第2実施形態では、図9および図10に示すように、地盤に打設して貫入しようとする地盤貫入部材15としての溝形鋼矢板19の上端部のウェブおよびフランジを把持するように取り付けたり、または図11および図12に示すように、溝形鋼矢板19の部分を備えていると共に前記溝形鋼矢板19のウェブ中間部に交差する方向の接続用矢板20を備えている異形鋼矢板21(地盤貫入部材15)における前記溝形鋼矢板19の部分の上端部にこれを把持するように取り付けることで、地盤貫入部材15としての溝形鋼矢板19あるいは接続用矢板20部分を備えた異形鋼矢板21を、クランプ部を備えたバイブロハンマにより、地盤に貫入したり、引き抜いたりすることができる。
この形態では、ホルダー本体3と把持しようとする地盤貫入部材15における溝形鋼矢板19が、平面視でかさなるように配置可能な形態であるために、把持用ボルト12を地盤貫入部材15におけるウェブに対して直角に配置可能で、確実に把持用ボルト12の先端の食い込みよう突起部11を食い込ませるようにして把持することができる。
をおいて4つ)の切り欠きが設けられ、その切り欠きに機械式クランプ金具6の本体部分が嵌合されて溶接Wにより固定されて、ホルダー本体3に機械式クランプ金具6が設けられている。この形態では、下部ホルダー本体5を、地盤貫入部材15としての鋼管杭16の一部を切断して短尺とすると、下部ホルダー本体5と鋼管杭16とが同じ外径および内径となり、そのような下部ホルダー本体5に機械式クランプ金具6が等角度間隔をおいて設けられている。
このように、アーム10に上下方向に間隔をおいて二つ把持用ボルト12を備えた機械式クランプ金具6を設けると、鋼管杭16等の地盤貫入部材15を把持する場合に、上下に分散して把持することができ、把持する場合の応力集中を緩和することができ、また、上下にレベル差を設けて把持することで、確実に把持することができる。
このようにレベル差を設けることにより、地盤貫入部材15に対して同レベルで、多数箇所把持すると、同レベルにおける地盤貫入部材15の引張力の負担が大きくなるが、レベル差を設けることによりさせる低減することができる。
なお、前記のような継手を備えていない短尺の溝形鋼矢板であると、鋼板を冷間曲げ加
工により短尺の溝形鋼矢板を製造でき、地盤貫入部材用の把持装置1が安価になる。なお、この形態では、短尺の溝形部材を用いて、継手を備えていない短尺の溝形鋼矢板19としている。
このような形態の地盤貫入部材用の把持装置1であると、図27および図28に示すように、溝形鋼矢板19におけるウェブ7部分が溝側において凸となるように屈折された屈折ウェブ24付きの異形溝形鋼矢板19であっても、屈折ウェブ24を各機械式クランプ金具6により把持して、異形溝形鋼矢板19に容易に取り付けることができる。そのため、地盤貫入部材用の把持装置1を介して異形溝形鋼矢板19を容易に地盤に貫入したり、地盤から引き抜いたりすることができる。
このような地盤貫入部材用の把持装置1であると、矩形状鋼板22に機械式クランプ金具6を対称配置して固定すればよいので、地盤貫入部材用の把持装置1の構造が簡単であると共に製作が容易で安価である。
機械式クランプ金具6の配置状態が異なるが、その他の形態は前記第8実施形態と同様である。この形態のように、ウェブ7に対して傾斜角を緩くした状態で切り欠きを設けて機械式クランプ金具6を嵌合し溶接により固定すると、図35および図36に示すように、屈折ウェブ24付きの異形溝形鋼矢板19における屈折ウェブ24の屈折角が大きくても、容易に対応して、屈折ウェブ24の部分を、地盤貫入部材用の把持装置1における機械式クランプ金具6により把持して、地盤貫入部材用の把持装置1を屈折ウェブ付き異形溝形鋼矢板19に取り付けることができる。
したがって、図示のような屈折ウェブ付き異形溝形鋼矢板19であっても、地盤貫入部材用の把持装置1を容易に取り付けることが可能で、バイブロハンマを利用して、地盤に貫入したり、引き抜いたりすることができる。
このような形態の地盤貫入部材用の把持装置1であると、図43および図44に示すように、溝形鋼矢板19におけるウェブ7部分が溝と反対側において凸となるように屈折された屈折ウェブ24付きの異形溝形鋼矢板19であっても、屈折ウェブ24を各機械式クランプ金具6により把持して、異形溝形鋼矢板19に容易に取り付けることができる。そのため、地盤貫入部材用の把持装置1を介して異形溝形鋼矢板19を容易に地盤に貫入したり、地盤から引き抜いたりすることができる。
この形態では、図29に示す第9実施形態を反転した形態であり、かつ一対の機械式クランプ金具6の傾斜配置は、図29に示す第9実施形態の場合よりも緩傾斜とされている。
このような地盤貫入部材用の把持装置1であると、矩形状鋼板22に機械式クランプ金具6を対称配置して固定すればよいので、地盤貫入部材用の把持装置1の構造が簡単であると共に製作が容易で安価である。
このような形態の地盤貫入部材用の把持装置1であると、前記実施形態と同様に、図45および図46に示すように、溝形鋼矢板19におけるウェブ7部分が溝と反対側において凸となるように屈折された屈折ウェブ24付きの異形溝形鋼矢板19であっても、屈折ウェブ24を各機械式クランプ金具6により把持して、異形溝形鋼矢板19に容易に取り付けることができる。そのため、地盤貫入部材用の把持装置1を介して異形溝形鋼矢板19を容易に地盤に貫入したり、地盤から引き抜いたりすることができる。
この第14実施形態では、横断面H形の鋼材からなるホルダー本体3は、その下端部に鋼板からなる水平な横板36を溶接により固定して一体に備えており、前記横板36には、平面視で前後方向の中心軸線および左右方向の中心軸線に対して対称に、上下方向に貫通する縦孔37が設けられ、その縦孔37に機械式クランプ金具6の上部雄ねじ軸部35が下側から挿入配置され、前記上部雄ねじ軸部35にねじ込まれた下側の雌ねじ部材38および上側の雌ねじ部材39の2つの雌ねじ部材38,39を前記横板36の上下両面から圧着することで、前記機械式クランプ金具6は、水平な横板36に固定されている。
このような形態の地盤貫入部材用の把持装置1であると、前記実施形態と同様に、地盤貫入部材15が、図51および図52に示すような溝側に凸の屈折ウェブ24を有する異形溝形鋼矢板19(異形鋼矢板21)、あるいは図53または図54に示すような溝側に凹の屈折ウェブ24を有する異形溝形鋼矢板19(異形鋼矢板21)であっても、機械式クランプ金具6の位置および水平回りの姿勢を調整して固定し、その状態で、屈折ウェブ24を各機械式クランプ金具6により把持して、異形溝形鋼矢板19(異形鋼矢板21)に容易に取り付けることができる。そのため、バイブロハンマを利用して地盤貫入部材用の把持装置1を介して異形溝形鋼矢板19を容易に地盤に貫入したり、地盤から引き抜いたりすることができる。
このような形態では、機械式クランプ金具6をその上部雄ねじ軸部35を中心とした水平周りの位置を調整するだけで、各種横断面形態の地盤貫入部材15に対応してその頭部を把持することができる。
図57および図58には、溝側に凸の屈折ウェブ24を有する異形溝形鋼矢板19(異形鋼矢板21)に取り付けた状態が示され、図59または図60には、溝側に凹の屈折ウェブ24を有する異形溝形鋼矢板19(異形鋼矢板21)に取り付けた形態が示されている。
機械式クランプ金具6を取り付ける水平な横板36を固定するホルダー本体3としては、横断面H形部材または溝形鋼矢板あるいはハット形鋼矢板をその軸方向に短尺に切断し、短尺の横断面H形部材、短尺の溝形鋼矢板または短尺のハット形鋼矢板のいずれかの下端部に水平な横板36を設けると、市販の横断面H形部材または溝形鋼矢板鋼材あるいはハット形鋼矢板を短尺に切断しその下端部に水平な横板を固定するだけで、曲げ剛性を高めたホルダー本体とすることができ、平面視で、地盤貫入部材15が縦板部分2から横方向にはみ出す形態であっても、水平な横板36に機械式クランプ金具6を取り付けて、各種の地盤貫入部材15に地盤貫入部材用の把持装置1を容易に取り付けることができる。また、地盤貫入部材15と同様な平面形態のホルダー本体とすることもでき、地盤貫入部材用の把持装置1の縦中心軸線を地盤貫入部材15の縦中心軸線に合致または近い位置で貫入させることができるため、安定した状態で、地盤貫入部材15を地盤に貫入したり、引き抜いたりすることができる。
把持用ボルト12のボルトの緩み止め手段として、ロックナット以外の手段(ダブルナット等)を用いるようにしてもよい。
前記実施形態では、ホルダー本体3としては、短尺の鋼管、短尺の溝形矢板、短尺の異形矢板、短尺の異形溝形矢板等の場合を示したが、前記以外にも、公知のハット形鋼矢板を短尺に切断した短尺のハット形鋼矢板を用いても良く、そのような短尺のハット形鋼矢板におけるウェブあるいはその両側の傾斜したフランジあるいはそれらの傾斜したフランジ外側のアーム部にクランプ金具6を設けるようにし地盤貫入部材用の把持装置1としてもよい。
2 掴み部
3 ホルダー本体
4 上部ホルダー本体
5 下部ホルダー本体
6 機械式クランプ金具
7 ウェブ
8 フランジ
9 クランプ金具本体
10 アーム
11 食い込み用突起部
12 把持用ボルト
13 ロックナット
14 吊り上げ用および握り兼用の金具
15 地盤貫入部材
16 鋼管杭
17 周側板
18 地盤
19 溝形鋼矢板
20 接続用矢板
21 異形鋼矢板
22 矩形状鋼板
23 継手部
24 屈折ウェブ
25 ずれ止め部材
26 連結用籠鉄筋または連結用鉄筋
27 上部鉄筋
28 下部鉄筋
29 コンクリート
30 底部型枠
31 フーチングまたは頂版
32 溝
33 チャッキングプレート
34 先端に食い込み用突起部を有する把持片
Claims (15)
- 縦向きに配置された縦板部分に掴み部を有するホルダー本体の下部に、横方向に間隔をおいて、複数の機械式クランプ金具が設けられ、その機械式クランプ金具は、間隔をおいた一対のアームを備えていると共に前記一対のアーム間に側方および下方が開口された溝を備え、前記アームには、把持用ボルトが横向きに設けられ、
前記ホルダー本体は、縦向きに配置された縦板部分の両端部にそれぞれ横方向に張り出すフランジを一体に備えており、前記縦板部分が掴み部とされ、前記フランジが上下方向に延長するように縦向きに配置され、前記フランジの下端部に、前記機械式クランプ金具が設けられていること
を特徴とする地盤貫入部材用の把持装置。 - 前記ホルダー本体は、短尺の横断面H形部材からなり、その短尺の横断面H形部材のウェブを縦板部分としていることを特徴とする請求項1に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- 前記ホルダー本体は、短尺の溝形鋼矢板または短尺のハット形鋼矢板からなり、その短尺の溝形鋼矢板または短尺のハット形鋼矢板における傾斜したフランジ相互を接続しているウェブを縦板部分としていることを特徴とする請求項1に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- 前記ホルダー本体は、縦向きに配置された縦板部分を備えその下端部に、前記機械式クランプ金具が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- 前記ホルダー本体は、上部ホルダー本体と下部ホルダー本体とを備え、前記上部ホルダー本体は、板状または横断面H形の上部ホルダー本体であり、その上部ホルダー本体の下部に、筒状の下部ホルダー本体が固定され、その筒状の下部ホルダー本体の下端部に、前記機械式クランプ金具が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- 前記フランジの下端部および前記縦板部分の下端部に、それぞれ機械式クランプ金具が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- ホルダー本体はその下部に横板を一体に備えており、前記横板に、機械式クランプ金具が上下方向および水平回りに位置調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- 横板に機械式クランプ金具における上部縦雄ねじ軸部が挿通されて、上部縦雄ねじ軸部にねじ込まれると共に横板に圧着された雌ねじ部材により、機械式クランプ金具は、横板に位置調整可能に固定されていることを特徴とする請求項7に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- ホルダー本体は、縦向きに配置された縦板部分の両端部にそれぞれ横方向に張り出すフランジを一体に備えており、前記縦板部分が掴み部とされ、前記フランジが上下方向に延長するように縦向きに配置され、前記縦板部分および各フランジの下端部に横板が設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- ホルダー本体は、短尺の横断面H形部材、短尺の溝形鋼矢板または短尺のハット形鋼矢板のいずれかの下端部に横板を備えていることを特徴とする請求項9に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- 前記機械式クランプ金具は、逆U字状のクランプ金具本体を備え、そのクランプ金具本体における間隔を置いた一対のアーム間に側方および下方が開口された溝を備え、前記両方のアームには、先端に食い込み用突起部を有する把持用ボルトが設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- 前記機械式クランプ金具は、逆U字状のクランプ金具本体を備え、そのクランプ金具本体における間隔を置いた一対のアーム間に側方および下方が開口された溝を備え、前記一方のアームには、先端に食い込み用突起部を有する把持用ボルトが設けられ、他方のアーム内側には、先端に食い込み用突起部を有する把持片が設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- 前記機械式クランプ金具は、平面視で、対称または等角度間隔をおいて配置されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の地盤貫入部材用の把持装置。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載の地盤貫入部材用の把持装置により、地盤貫入部材の頭部を把持すると共に、前記地盤貫入部材用の把持装置の縦向きの掴み部をバイブロハンマにおけるクランプ装置によりクランプした状態で、バイブロハンマを起動して、地盤貫入部材用の把持装置を介して地盤貫入部材に振動を与えながら、地盤貫入部材を地中に貫入または地中から引き抜くことを特徴とする地盤貫入部材の施工方法。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載の地盤貫入部材用の把持装置により、地盤貫入部材の頭部を把持すると共に、前記地盤貫入部材用の把持装置の縦向きの掴み部をバイブロハンマにおけるクランプ装置によりクランプした状態で、バイブロハンマを起動して、地盤貫入部材用の把持装置を介して地盤貫入部材に振動を与えながら、地中に地盤貫入部材を貫入し、その貫入された地盤貫入部材を基礎杭としたことを特徴とする基礎構造。
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