JP5260337B2 - 燃料ハンドリング装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ハンドリング装置及び方法に関するものである。
従来、例えば、液化ガスを運搬する液化ガス運搬船には、ベーパライザが装備されており、ベーパライザによって液化ガスを気化させることで燃料ガスに変換し、航行中の燃費向上またはタンク圧力保持を実現している。
従来、このベーパライザによって生成された燃料ガスは、ガス消費側のボイラまたはエンジンにガスが供給されている。また、船内の負荷やボイルオフレート等に応じて、エンジン側からベーパライザに要求される燃料ガスの流量である要求流量は変化する。この要求流量が、ベーパライザで制御できる燃料ガスの最低流量よりも少ない場合には、ベーパライザを停止し、ベーパライザから吐出される燃料ガスが要求流量を上回らないように制御するとともに、要求流量が多くなった場合には再度起動するという間欠運転を行うことが知られている。
特開2003−293841号公報
しかしながら、上記従来の方法では、ベーパライザの初期起動時に生成される燃料ガスは、流量や温度が不安定であるが、エンジンにこの不安定な燃料ガスを供給せざるを得ないという問題があった。
また、ベーパライザは一度停止すると、安定した流量や温度の燃料ガスを生成できるような安定状態となるまで時間がかかるため、間欠運転を行うには計画的な運用が必要であるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、エンジンに対し流量や温度が安定した燃料ガスを供給可能とするとともに、ベーパライザの速やかな起動を可能とする燃料ハンドリング装置及び方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、液化ガスを貯蔵する液化ガスタンクと、該液化ガスタンクの液化ガスから燃料ガスを生成するベーパライザと、前記ベーパライザによって生成された前記燃料ガスを前記液化ガスタンクに返送する第1流路と、該第1流路に設けられ、該第1流路の開閉制御を行う第1流路切替手段と、前記ベーパライザによって生成された前記燃料ガスをエンジン側に送出する第2流路と、該第2流路に設けられ、前記第2流路の開閉制御を行う第2流路切替手段と前記ベーパライザに供給する液化ガスの量を調整する流量調整手段を具備し、前記燃料ガスの消費側が要求する前記燃料ガスの流量である要求流量が、前記ベーパライザが安定して制御できるガス化量である最低流量未満である場合に、前記第1流路切替手段は開状態とされ、前記第2流路切替手段は閉状態とされ、前記流量調整手段は、液化ガスの流量を最低流量未満に調整することを特徴とする燃料ハンドリング装置を提供する。
このような構成によれば、液化ガスタンクに貯蔵されていた液化ガスは、ベーパライザへ導かれ、ベーパライザにおいて、ガス化されることにより燃料ガスに変換される。ベーパライザの出力側には、燃料ガスを液化ガスタンクに返送する第1流路と、燃料ガスをエンジン側に送出する第2流路とが設けられており、これらの流路に燃料ガスを送出することが可能な構成とされている。この場合において、第1流路及び第2流路には、それぞれの流路の開閉制御を行う第1流路切替手段及び第2流路切替手段がそれぞれ設けられているので、液化ガスタンク等の状態に応じてこれら第1流路切替手段及び第2流路切替手段を適切に制御することにより、燃料ガスを適切な流路へ送り出すことが可能となる。
このように、要求流量が最低流量未満となった場合に、第1流路切替手段が開状態とされ、第2流路切替手段が閉状態とされることで燃料ガスが液化ガスタンクに返送される。また、ベーパライザに流入される液化ガスの流量は、流量調整手段によって最低流量未満に調整される。これにより、ベーパライザから生じる最低流量以下の燃料ガスは不安定な状態となるが、不安定な状態の燃料ガスは消費側(例えば、エンジン側)に供給されず液化ガスタンク側に返送されるので、消費側に与える影響を考慮しなくてよいこととなる。また、不安定な状態の燃料ガスが液化ガスタンクに供給されるが、液化ガスタンクに供給される燃料ガスは最低流量以下なので、タンク圧力に与える影響を抑制することができる。
上記燃料ハンドリング装置において、前記要求流量が、前記最低流量以上となった場合に、前記第2流路切替手段は開状態とされ、前記第1流路切替手段は閉状態とされ、前記流量調整手段は、消費側の要求流量に基づいて流量を調整することとしてもよい。
このように、要求流量が最低流量以上となった場合に、第2流路切替手段が開状態とされ、第1流路切替手段が閉状態とされる。これにより、最低流量以上となった安定した状態の燃料ガスが、消費側(例えば、エンジン側)に供給される。
上記記載の燃料ハンドリング装置は、船舶に備えることとしてもよい。
本発明は、液化ガスを貯蔵する液化ガスタンクと該液化ガスタンクの液化ガスから燃料ガスを生成するベーパライザとを具備する燃料ハンドリング装置の制御方法であって、前記ベーパライザによって生成された前記燃料ガスを前記液化ガスタンクに返送する第1流路において該第1流路の開閉制御を行い、前記ベーパライザによって生成された前記燃料ガスをエンジン側に送出する第2流路において前記第2流路の開閉制御を行い、前記燃料ガスの消費側が要求する前記燃料ガスの流量である要求流量が、前記ベーパライザが安定して制御できるガス化量である最低流量未満である場合に、前記第1流路は開状態とされ、前記第2流路は閉状態とされ、前記ベーパライザに供給する液化ガスの流量を最低流量未満に調整する燃料ハンドリング方法を提供する。
また、上記燃料ハンドリング方法において、前記要求流量が、前記最低流量以上となった場合に、前記第2流路は開状態とされ、前記第1流路は閉状態とされ、前記ベーパライザに供給する液化ガスの流量を、消費側の要求流量に基づいて調整することとしてもよい。
本発明によれば、エンジンに対し流量や温度が安定した燃料ガスの供給を可能とし、ベーパライザの速やかな起動ができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る燃料ハンドリング装置の一例を示したブロック図である。 燃料ハンドリング装置の運転モードを説明するための図である。
以下に、本発明の燃料ハンドリング装置にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。ここでは、本発明の一実施形態として、本発明の燃料ハンドリング装置を液化ガスを運搬する船舶(液化ガス運搬船)に適用した場合について説明する。
図1は、本実施形態に係る液化ガス運搬船の燃料ハンドリング装置1の概略構成を示すブロック図である。
燃料ハンドリング装置1は、液化ガスタンク10、ベーパライザ(例えば、フォーシングベーパライザ)12、温度調整弁13、流量調整弁(流量調整手段)14、第1流路切替部(第1流路切替手段)15、第2流路切替部(第2流路切替手段)16、ミストセパレータ17、ガス化加圧機18、ボイラ(補助)20、第1流路21、第2流路22、及び制御部30を備えている。
また、液化ガスタンク10からミストセパレータ17にガスを供給するライン23とライン24とを備えている。
また、本実施形態において、ガス加圧機18から吐出される燃料ガスは、ガスエンジン等のエンジン側(消費側)19に入力されるが、これに限られない。例えば、ボイラ等の機器に入力されることとしてもよい。
液化ガスタンク10は、タンク内に液化ガスを貯蔵しており、この液化ガスは燃料となるガスとなる。また、液化ガスタンク10は圧力センサ11を備えており、圧力センサ11によって液化ガスタンク10の圧力を測定する。液化ガスタンク10はタンク保護等の目的により、圧力を一定に保つ必要がある。これにより、圧力の過剰な上昇及び下降を検出することができる。
液化ガスタンク10の液化ガスから燃料となるガスには、自然ボイルオフガスと燃料ガス(強制ボイルオフガス)とがある。
自然ボイルオフガスは、液化ガスタンク10から自然に気化される気化ガスであり、ライン23を介してミストセパレータ17に出力される。
一方、燃料ガスは、液化ガスタンク10に貯蔵されている液化ガスをベーパライザ12(詳細は後述する。)にて強制的に蒸発させ、気化することにより生成され、ライン24を介してミストセパレータ17に出力される。
また、ミストセパレータ17に供給される自然ボイルオフガス及び燃料ガスの供給量は、液化ガスタンク10の圧力に応じて、それぞれ制御される。例えば、液化ガスタンク10の圧力が所定の圧力値より高い場合には、ミストセパレータ17に供給される自然ボイルオフガスを増加させる。また、液化ガスタンク10の圧力が所定の圧力値よりも低い場合には、燃料ガスを増加させる。
ベーパライザ12は、液化ガスタンク10からの液化ガスを強制的に蒸発させて気化させ、燃料ガスを生成する。具体的には、ベーパライザ12は、流量調節部14(詳細は後述する。)によって調整された流量の液化ガスを熱源によって気化させ、気化によって生じた燃料ガスを出力する。また、ベーパライザ12は、流量と温度の安定した燃料ガスを生成するのに必要となる流量である最低流量が規定されている。なお、ベーパライザ12の出口側において制御可能な温度が規定されており、最低流量はこの温度に基づいて決定される。
ベーパライザ12において液化ガスから燃料ガスを生成する気化の過程で使用する熱源は、エンジンからの排熱による蒸気、または、ボイラ20からの蒸気である。例えば、ベーパライザ12は、エンジンからの排熱による蒸気が不足する場合には、ボイラ20により生成される蒸気を用いて燃料ガスを生成する。
また、ベーパライザ12で生成する燃料ガスの量は、エンジン側19の要求流量に基づいて決定され、流量調整弁14によってこの流量に調整される。具体的には、自然ボイルオフガスのガス量とエンジン側19で使用するガスの使用量との差分に基づいて、エンジン側19で必要とされる燃料ガス量である要求流量(以下単に「要求流量」という。)が決定され、この要求流量に基づく流量の調整が、流量調整弁14によって行われる。
温度調整弁13は、弁開度を調整することによって、ベーパライザ12から出力された燃料ガスに噴霧する液化ガスの流量を調整する。この噴霧される液化ガスによって、ベーパライザ12から吐出される高温の燃料ガスを冷却する。
例えば、エンジン側において設定される調整温度が50度以下である場合に、60度の燃料ガスの温度がベーパライザ12から吐出される場合には、少なくとも10度低下させるだけの液化ガスの流量が決定され、この流量になるように温度調整弁13の弁開度が調整される。
流量調整弁14は、要求流量に基づいて決定される流量を供給するように弁開度を調整し、調整した流量の液化ガスをベーパライザ12に流入する。
第1流路21は、ベーパライザ12によって生成された燃料ガスを液化ガスタンク10に返送する流路である。第2流路22は、ベーパライザ12によって生成された燃料ガスをエンジン側19に送出する流路である。
第1流路切替部15は、第1流路21に設けられ、制御部30からの指令に基づいて第1流路21の開閉制御を行う。
第2流路切替部16は、第2流路22に設けられ、制御部30からの指令に基づいて第2流路22の開閉制御を行う。
また、ベーパライザ12が通常運転である場合と通常運転でない場合とにおける、第1
流路切替部15、第2流路切替部16、及び流量調整弁14の制御について説明する。
通常運転でない場合とは、例えば、ベーパライザ12の初期起動の場合(または、コー
ルドスタンバイ状態)や運転中の状態が変化する場合等である。
より具体的には、初期起動の場合には、第1流路切替部15は開状態とされ、第2流路切替部16は閉状態とされる。また、流量調整弁14は、流量と温度とが安定したと判定されるまで0から20パーセントの開状態(完全な開状態を100パーセント)とし、ベーパライザ12に流入させる液化ガスの流量を制限する。
また、運転中の状態が変化する場合とは、例えば、エンジン側19が要求する燃料ガスの要求流量がベーパライザ12の最低流量未満であり、かつ、液化ガスタンク10の圧力が所定値よりも低い場合である。このような場合は、第1流路切替部15は開状態とされ、第2流路切替部16は閉状態とされる。また、流量調整弁14は、5〜10パーセントの開状態とし、ベーパライザ12に流入させる液化ガスの流量を制限する。
このように要求流量がベーパライザ12の最低流量未満である場合には、ベーパライザ12には最低流量未満の液化ガスが流入されるため、ベーパライザ12から吐出されるのも最低流量未満の燃料ガスである。最低流量を下回る流量では、ベーパライザ12によって生成される燃料ガスは流量及び温度が不安定となる。このとき、第1流路切替部15は開状態及び第2流路切替部16は閉状態に制御されているので、流量及び温度が不安定な燃料ガスはエンジン側19に出力されず、液化ガスタンク10に返送される。これにより、不安定な燃料ガスをエンジン側19に出力しないため、エンジン側19に与える影響は無視できる。また、ベーパライザから吐出する燃料ガスは最低流量未満であるため、液化ガスタンク10に返送しても、タンク圧力に与える影響を抑制することができる。
なお、要求流量が最低流量以下である場合には、エンジン側19が要求する燃料ガスはライン23を介して、液化ガスタンク10において発生した自然ボイルオフガスが供給される。これにより、エンジン側19の要求流量を満たすガスが供給される。
一方、ベーパライザ12が通常運転の場合について説明する。
通常運転の場合とは、エンジン側19の要求流量が最低流量以上となる場合である。この場合、第2流路切替部16は開状態とされ、第1流路切替部15は閉状態とされる。また、ベーパライザ12はエンジン側19の要求流量に基づいて流入する液化ガスの流量を決定し、流量調整弁14は、ここで決定された流量の液化ガスをベーパライザ12に流入するよう調整する。
これにより、ベーパライザ12が安定した流量及び温度の燃料ガスを生成することができるので、安定した燃料ガスをエンジン側19に供給することができる。
制御部30は、温度調整弁13、流量調整弁14、第1流路切替部15、及び第2流路切替部16の各部を制御する。
ミストセパレータ17は、自然ボイルオフガス及び強制ボイルオフガス中に含まれ、気化できずに液として残る重質分である残液成分を除去するためのもので、衝突式や遠心分離式のものが採用される。
ガス加圧機18は、ミストセパレータ17から燃料ガスを導入して所定のガス圧力まで加圧する。
ライン23は、液化ガスタンク内における燃料ガスが外部からの自然入熱などにより気化し、生成される自然ボイルオフガスをミストセパレータ17に出力する流路である。
ライン24は、液化ガスタンクからベーパライザ12に流入する流路、及びベーパライザ12により生成した燃料ガスをミストセパレータ17に出力する流路である。
次に、本実施形態に係る燃料ハンドリング装置1の作用について図2を用いて説明する。
オペレータ等によりベーパライザ12の起動が指示されると、ベーパライザ12の起動を行うべく該起動の指示に基づいて制御部30によって温度調整弁13、流量調整弁14、第1流路切替部15、及び第2流路切替部16が制御される。
ベーパライザ12は停止状態から起動されると(以下「初期起動」または「コールドスタンバイ状態」という。)、制御部30の指示に基づいて、第1流路切替部15は100パーセント開状態とされ、第2流路切替部16は閉状態(0パーセント開状態)とされる(状態2)。これにより、初期起動時にベーパライザ12により生成される燃料ガスは、第1流路21を介し液化ガスタンク10に返送される。
また、ベーパライザ12の初期起動時、ベーパライザ12に流入される液化ガスの流量は、流量調整弁14によって、所要開度(例えば、0〜20パーセント)に制御され、制限される。ベーパライザ12に流入された液化ガスは、エンジン側19から生じた蒸気を熱源として強制的に気化され、燃料ガスとして出力される。さらに、この燃料ガスは温度調整弁13によって温度制御が行われ、出力される(状態2)。
また、温度調整弁13は、所要開度(例えば、0から20パーセント)に制御されることにより冷却に使用される液化ガスの噴霧量が制限される。なお、状態2は、オペレータにより燃料ガスの流量及び温度が安定したと判定されるまで継続される。
燃料ガスが安定(温度及び流量が一定である。)したとオペレータにより判定された場合には、第2流路切替部16は100パーセント開状態とされ、第1流路切替部15が閉状態(0パーセント開状態)とされる。また、流量調整弁14はエンジン側19で規定される要求流量に基づいて、温度調整弁13はエンジン側19で規定される温度に基づいて制御される(状態3)。
流量調整弁14において液化ガスは、要求流量に基づいて決定される流量に調整され、ベーパライザ12に流入させる。ベーパライザ12に流入された液化ガスは、燃料ガスに変換され、出力される。この燃料ガスは、温度調整弁13によってエンジン側19で規定される温度以下となるように噴霧される液化ガスの流量を調整する弁開度が調整される。温度および流量が安定した燃料ガスは、燃料供給部16を介してミストセパレータ17に出力される。ミストセパレータ17において自然ボイルオフガス及び燃料ガスは、自身に含まれる残液成分(気化できずに液として残る重質分)が除去され、ガス加圧機に出力される。ガス加圧機18においてミストセパレータ17から取得したガスは所定のガス圧力まで加圧され、エンジン側19に供給される。
また、運転中にエンジン側19からの要求流量が最低流量未満となり、かつ、液化ガスタンク10の圧力が所定値以下である場合には、ベーパライザを停止せず、調整を行いながらベーパライザ12の運転を継続させる状態に移行する(以下「ホットスタンバイ状態」という。)。
運転中にエンジン側19からの要求流量が、最低流量を下回る場合には、第1流路切替部15を100パーセント開状態とし、第2流路切替部16を閉状態(0パーセント開状態)とする。さらに、流量調整弁14は所定開度に制御される。所定開度とは、例えば、5〜10パーセントの開度である(状態4)。
なお、この所定開度によって制限される流量は、最低流量以下となるように設定されている。これにより、ベーパライザ12により出力される燃料ガスは不安定な燃料ガスとなるが、エンジン側19には出力されず第1流路切替部15を介して液化ガスタンク10に返送されるので、エンジン側に影響を与えずにベーパライザ12の運転を継続させることが可能となる。
また、ホットスタンバイ状態で運転中に、エンジン側19からの要求流量が、ベーパライザ12の最低流量を上回った場合には、通常運転の制御に戻り、第2流路切替部16を開状態とし、第1流路切替部15を閉状態とする(状態3)。
以上説明してきたように、液化ガスタンク10に貯蔵されていた液化ガスは、ベーパライザ12へ導かれ、ベーパライザ12においてガス化され燃料ガスに変換される。ベーパライザ12の出力側には、燃料ガスを液化ガスタンクに返送する第1流路21と、燃料ガスをエンジン側に送出する第2流路22とが設けられている。これらの流路の開閉制御を行う第1流路切替部15及び第2流路切替部16を液化ガスタンク10の状態及びエンジン側19の負荷の状態等に応じて制御することによって、燃料ガスを適切な流路へ送り出すことが可能となる。
要求流量が最低流量未満となった場合に、第1流路切替部15が開状態とされ、第2流路切替部16が開状態とされることで燃料ガスが液化ガスタンクに返送され、ベーパライザ12に流入される液化ガスの流量は流量調整弁14によって調整される。これにより、ベーパライザ12から不安定な燃料ガスが吐出されるが、不安定な燃料ガスはエンジン側19に供給されず液化ガスタンク10に返送され、エンジン側19に与える影響はない。このように安定した燃料ガスを出力するための最低流量を下回る場合であっても、ベーパライザ12を稼働できる限界点を下げることができるので、ベーパライザ12を停止せずに、運転を継続することが可能となる。
また、ベーパライザ12は起動に時間がかかるため、運転が継続している状態から再起動する場合には、停止状態から再起動するよりも短時間でベーパライザ12の起動が可能となる。
また、従来は、不安定な燃料ガスが生成されるとベーパライザ12を停止する必要があったが、ベーパライザ12の停止はオペレータが判断を行い、オペレータが指示を出すことにより行われるため、ベーパライザ12の停止作業は手間がかかる。しかしながら、本実施形態に係るベーパライザ12によれば、ベーパライザ12を連続運転ができるため、停止作業に関わるオペレータの手間を削減することが可能となる。
なお、本実施形態に係る第1流路と第2流路とはベーパライザから分岐させる流路としていたが、これに限定されない。例えば、ベーパライザから個別の配管を設けることとしてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 燃料ハンドリング装置
10 液化ガスタンク
12 ベーパライザ
13 温度調整弁
14 流量調整弁
15 第1流路切替部
16 第2流路切替部
21 第1流路
22 第2流路
23、24 ライン
30 制御部

Claims (5)

  1. 液化ガスを貯蔵する液化ガスタンクと、
    該液化ガスタンクの液化ガスから燃料ガスを生成するベーパライザと、
    前記ベーパライザによって生成された前記燃料ガスを前記液化ガスタンクに返送する第1流路と、
    該第1流路に設けられ、該第1流路の開閉制御を行う第1流路切替手段と、
    前記ベーパライザによって生成された前記燃料ガスをエンジン側に送出する第2流路と、
    該第2流路に設けられ、前記第2流路の開閉制御を行う第2流路切替手段と、
    前記ベーパライザに供給する液化ガスの量を調整する流量調整手段を具備し、
    前記燃料ガスの消費側が要求する前記燃料ガスの流量である要求流量が、前記ベーパライザが安定して制御できるガス化量である最低流量未満である場合に、
    前記第1流路切替手段は開状態とされ、前記第2流路切替手段は閉状態とされ、
    前記流量調整手段は、液化ガスの流量を最低流量未満に調整することを特徴とする燃料ハンドリング装置。
  2. 記要求流量が、前記最低流量以上となった場合に、
    前記第2流路切替手段は開状態とされ、前記第1流路切替手段は閉状態とされ、
    前記流量調整手段は、消費側の要求流量に基づいて流量を調整することを特徴とする請求項1に記載の燃料ハンドリング装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料ハンドリング装置を備える船舶。
  4. 液化ガスを貯蔵する液化ガスタンクと該液化ガスタンクの液化ガスから燃料ガスを生成するベーパライザとを具備する燃料ハンドリング装置の制御方法であって、
    前記ベーパライザによって生成された前記燃料ガスを前記液化ガスタンクに返送する第1流路において該第1流路の開閉制御を行い、
    前記ベーパライザによって生成された前記燃料ガスをエンジン側に送出する第2流路において前記第2流路の開閉制御を行い、
    前記燃料ガスの消費側が要求する前記燃料ガスの流量である要求流量が、前記ベーパライザが安定して制御できるガス化量である最低流量未満である場合に、前記第1流路は開状態とされ、前記第2流路は閉状態とされ、前記ベーパライザに供給する液化ガスの流量を最低流量未満に調整する燃料ハンドリング方法。
  5. 前記要求流量が、前記最低流量以上となった場合に、前記第2流路は開状態とされ、前記第1流路は閉状態とされ、前記ベーパライザに供給する液化ガスの流量を消費側の要求流量に基づいて調整する請求項4に記載の燃料ハンドリング方法。
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