JP5257598B2 - 磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法 - Google Patents

磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)及びその動作方法に関する。特に、本発明は、複数のポートを有するMRAM及びその動作方法に関する。
現在のシステムLSIでは、性能を効率よく最大限に引き出すために、様々なタイプのメモリマクロが使用されている。例えば、大容量が要求される用途には、DRAMマクロやフラッシュメモリマクロ等のセル面積が小さいメモリマクロが使用される。特に、不揮発性のフラッシュメモリは、プログラムの格納に使用されることが多い。一方、ある程度の高速動作が要求されるワーク領域には、シングルポートSRAMマクロが使用されることが多い。更なる高速動作が要求されるキャッシュ等には、マルチポートSRAMマクロが使用される。典型的には、マルチポートSRAMは2個のデータ入出力ポートを有する2ポートSRAMである。それら2個のデータ入出力ポートを用いることによって、異なる2つのメモリセルに対してデータ書き込みとデータ読み出しを同時並行に実行することができる。このように、マルチポートSRAMは、超高速動作に適している(特許文献1、特許文献2参照)。
また、不揮発性メモリの一種としてMRAMが知られている。MRAMは、SRAMと同等の高速動作が可能であり、且つ、その書き換え回数に制限が無いという特徴を有する。従って、上述のSRAMマクロをMRAMマクロで置き換えることにより、システムLSI内のメモリ全てを不揮発化できる可能性がある。その場合、非動作状態の一部の機能ブロックへの電力供給を遮断したり、スタンバイ時にチップへの電力供給を遮断したりすることが可能となり、消費電力の格段の低減が期待される。
このような観点から、SRAMと同等の動作速度を有する高速MRAMが期待されている。特に、マルチポートSRAMマクロと同様に複数のポートを有するマルチポートMRAMマクロが望まれている(特許文献3、特許文献4参照)。全てのSRAMをMRAMで置き換えるためには、数100MHz以上で動作可能な超高速のマルチポートMRAMマクロが好ましい。
図1は、特許文献4に開示されている、超高速の2ポートMRAMマクロに対応した磁気メモリセル10を示している。この磁気メモリセル10は、ライトワード線WWL、ライトビット線WBL,/WBL、リードワード線RWL、及びリードビット線RBLに接続されている。このうちライトワード線WWLとライトビット線WBL,/WBLがライトポートに対応しており、リードワード線RWL及びリードビット線RBLがリードポートに対応している。そして、ライトポートを用いることによってデータ書き込みが可能であり、リードポートを用いることによってデータ読み出しが可能である。
より詳細には、磁気メモリセル10は、磁気抵抗素子11、12、セルノード13、書き込みトランジスタMW1、MW2、及び出力素子15を備えている。出力素子15は、信号増幅用のインバータ16と読み出しトランジスタMR1を含んでいる。インバータ16は、トランジスタMR2、MR3で構成されている。このように、図1で示される磁気メモリセル10は、5つのトランジスタと2つの磁気抵抗素子(MTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子)からなる「5T2MTJ構成」を有している。
データ書き込み時、ライトワード線WWLが駆動され、書き込みトランジスタMW1、MW2がONする。また、ライトビット線WBL,/WBLに相補電位が印加される。その結果、ライトビット線WBL,/WBLの間の書き込み配線には、印加された相補電位に応じた方向の書き込み電流IWが流れる。図2は、磁気抵抗素子11、12、書き込み配線14、及び書き込み電流IWの関係を示している。磁気抵抗素子11、12は、それぞれ書き込み配線14−1、14−2の上に形成されている。そして、それら書き込み配線14−1、14−2は、書き込み電流IWが逆方向に流れるように接続されている。従って、書き込み配線14−1、14−2を流れる書き込み電流IWによって、磁気抵抗素子11、12にはそれぞれ逆向きの書き込み磁場が印加される。すなわち、磁気抵抗素子11、12には相補データが書き込まれる。例えば、磁気抵抗素子11が高抵抗状態であれば、磁気抵抗素子12は低抵抗状態である。
データ読み出し時には、リードワード線RWLが駆動され、読み出しトランジスタMR1がONする。また、プレート線SPLには電源電位Vddが印加される。磁気抵抗素子11、12は、プレート線SPLとグランド線との間に直列に接続されており、プレート線SPLから磁気抵抗素子11、12を通してグランド線にトンネル電流が流れる。その結果、セルノード13には、磁気抵抗素子11、12のそれぞれの抵抗状態、すなわち、磁気メモリセル10の記録データに依存するセル電位Vsが現れる。磁気抵抗素子11が低抵抗状態であり磁気抵抗素子12が高抵抗状態である場合、セル電位Vsは中間電位Vdd/2より高くなる。一方、磁気抵抗素子11が高抵抗状態であり磁気抵抗素子12が低抵抗状態である場合、セル電位Vsは中間電位Vdd/2より低くなる。出力素子15は、セルノード13とリードビット線RBLとの間に接続されており、セル電位Vsに応じた読み出し電位をリードビット線RBLに出力する。この時、出力素子15中のインバータ16は、セル電位Vsを論理振幅レベルまで増幅する役割を果たす。
図1で示された磁気メモリセル10は、超高速動作が可能である。まず、書き込みトランジスタMW1、MW2が設けられるため、書き込み電流IWは選択セルのみに流れる。従って、書き込み電流IWが選択セル以外のセルに影響を及ぼすライトディスターブが防止される。その結果、書き込み電流値の高精度な制御が不要となり、書き込み電流IWのパルス幅を1ns程度まで短縮することが可能となる。また、データ読み出し時、この磁気メモリセル10は、記録データに応じた電流信号ではなく、記録データに応じた読み出し電位信号をリードビット線RBLに出力する。従って、複雑なセンスアンプは不要であり、簡易な構成で高速にデータを読み出すことが可能となる。更に、出力素子15中のインバータ16による信号増幅も、高速読み出しに寄与する。磁気抵抗素子のMR比が100%程度であれば、読み出し速度を2ns以下まで短縮することができる。すなわち、500MHz程度の超高速読み出しを実現することが可能である。
また、データ書き込みにはライトワード線WWLとライトビット線WBL,/WBLが用いられ、データ読み出しにはリードワード線RWL、リードビット線RBL、及びプレート線SPLが用いられる。すなわち、書き込み経路と読み出し経路が全く異なっている。従って、この磁気メモリセル10をアレイ状に配置することによって、超高速の2ポートMRAMマクロを実現することができる。その場合、ライトポートとリードポートが別々に設けられ、それら2個のポートを用いることによって、2つの異なるセルに対してデータ書き込みとデータ読み出しを同時並行に実行することができる。
尚、図1で示された1つの磁気メモリセル10に対して、書き込み処理と読み出し処理を同時に実行することはできない。もし、書き込みトランジスタMW1、MW2がONした状態で、プレート線SPLに電源電位Vddが印加されると、磁気抵抗素子11を流れたトンネル電流がセルノード13において分岐してしまう。つまり、トンネル電流のリークパスが生じてしまう。その結果、セルノード13のセル電位Vsが設計値からずれてしまい、正確なデータを読み出すことができなくなる。
従って、ライトポートに入力されるライトアドレスとリードポートに入力されるリードアドレスが一致する場合、書き込み処理を優先し、読み出し処理を後回しにする必要がある。上述の特許文献4では、読み出し処理の遅延を防ぐために、次のような処理が実施される。すなわち、書き込み処理と並行して、書き込みデータが読み出し回路内のプリフェッチ回路(データラッチ回路)にも直接書き込まれる。そして、プリフェッチ回路に書き込まれた書き込みデータが、擬似的に読み出しデータとして外部に出力される。
特開2004−362695号公報 特開2008−47180号公報 特開2004−86952号公報 特開2007−207406号公報
上述の2ポートMRAMマクロにおいて、ライトポートに入力されるライトアドレスとリードポートに入力されるリードアドレスが一致する場合がある。その場合、上述の特許文献4によれば、書き込みデータが読み出し回路内のプリフェッチ回路にも直接書き込まれる。よって、そのプリフェッチ回路は、通常のリードイネーブル信号だけでなく、ライトイネーブル信号、書き込みデータ、及びアドレス一致信号にも基づいて動作する必要があり、回路構成が複雑になる。
図3は、そのようなプリフェッチ回路の一例を示している。1つのプリフェッチ回路は、1本のリードビット線RBLとマルチプレクサとの間に接続されている。リードビット線RBLには、磁気メモリセル10から読み出しデータが出力される。プリフェッチ回路には、その読み出しデータとリードイネーブル信号REに加えて、アドレス一致信号AHIT、ライトイネーブル信号WE、及び書き込みデータDinが入力される。アドレス一致信号AHITは、ライトアドレスとリードアドレスが一致する場合にHighレベルであり、不一致の場合にLowレベルである。
クロックドインバータC1はインバータINVと共にラッチ部を構成する。クロックドインバータC2には、リードビット線RBLに出力された読み出しデータが入力される。このクロックドインバータC2は、リードイネーブル信号REとアドレス一致信号AHITに依存して、読み出しデータをラッチ部に転送するスイッチ素子の役割を果たす。クロックドインバータC3には、書き込みデータDinが入力される。このクロックドインバータC3は、ライトイネーブル信号WEとアドレス一致信号AHITに依存して、書き込みデータDinをラッチ部に転送するスイッチ素子の役割を果たす。
通常のデータ読み出し時、アドレス一致信号AHITはLowレベルであり、ライトイネーブル信号WEはLowレベルである。この場合、クロックドインバータC3は非活性化される。そして、リードイネーブル信号REのパルスに応答して、読み出しデータがラッチされる。マルチプレクサは、選択セルに対応したプリフェッチ回路に記憶されている読み出しデータを選択し、出力データQoutとして出力する。一方、アドレス一致の場合、アドレス一致信号AHITはHighレベルであり、リードイネーブル信号REはLowレベルである。この場合、クロックドインバータC2は非活性化される。そして、ライトイネーブル信号WEのパルスに応答して、書き込みデータDinが、ライトビット線WBL,/WBLに出力されると共に、プリフェッチ回路によってラッチされる。
図3に示されるようにプリフェッチ回路が複雑化すると、その回路面積が増大する。特に、プリフェッチ回路はリードビット線RBL毎に設ける必要があるため、プリフェッチ回路の面積の増大はセル占有率の低下を招き、好ましくない。また、プリフェッチ回路の複雑化は、プリフェッチ回路内の寄生容量を増加させ、その結果、データ出力パスの遅延が増大してしまう。このことは、高速読み出し動作の妨げとなる。
本発明の1つの目的は、プリフェッチ回路の複雑化を防止することができるマルチポートMRAM及びその動作方法を提供することにある。
本発明の第1の観点において、MRAMが提供される。そのMRAMは、第1アドレス信号が入力される第1ポートと、第2アドレス信号が入力される第2ポートと、第1ポート及び第2ポートに接続されたポート制御回路と、第1アドレス信号と第2アドレス信号が一致するか否か判定するアドレス一致検出回路と、複数の磁気メモリセルと、ビット線制御回路と、を備える。各磁気メモリセルは、第1ワード線、第1ビット線、第2ワード線、及び第2ビット線に接続されており、ビット線制御回路は、第1ビット線及び第2ビット線に接続されている。
第1アドレス信号あるいは第2アドレス信号が複数の磁気メモリセルのうち書き込み対象セルを指定する場合、ポート制御回路は、その書き込み対象セルに対して第1ワード線及び第1ビット線を通して書き込み処理を行う。第1アドレス信号あるいは第2アドレス信号が複数の磁気メモリセルのうち読み出し対象セルを指定する場合、ポート制御回路は、その読み出し対象セルに対して第2ワード線及び第2ビット線を通して読み出し処理を行う。
第1アドレス信号及び第2アドレス信号のそれぞれが同一セルを書き込み対象セル及び読み出し対象セルとして指定するアドレス一致の場合、次の処理が実施される。ここで、同一セルに接続された第1ビット線及び第2ビット線はそれぞれ選択第1ビット線及び選択第2ビット線である。この場合、ビット線制御回路は、選択第2ビット線の電位レベルを、選択第1ビット線上の書き込みデータに応じた電位レベルに設定する。ポート制御回路は、読み出し処理を非活性化し、選択第2ビット線の電位レベルに応じたデータをラッチする。
本発明の第2の観点において、MRAMの動作方法が提供される。MRAMは、第1アドレス信号が入力される第1ポートと、第2アドレス信号が入力される第2ポートと、複数の磁気メモリセルとを備える。各磁気メモリセルは、第1ワード線、第1ビット線、第2ワード線、及び第2ビット線に接続されている。MRAMの動作方法は、(A)第1アドレス信号あるいは第2アドレス信号が複数の磁気メモリセルのうち書き込み対象セルを指定する場合、その書き込み対象セルに対して第1ワード線及び第1ビット線を通して書き込み処理を行うステップと、(B)第1アドレス信号あるいは第2アドレス信号が複数の磁気メモリセルのうち読み出し対象セルを指定する場合、その読み出し対象セルに対して第2ワード線及び第2ビット線を通して読み出し処理を行うステップと、(C)第1アドレス信号及び第2アドレス信号のそれぞれが同一セルを書き込み対象セル及び読み出し対象セルとして指定するアドレス一致の場合、当該同一セルに対する読み出し処理を中止するステップと、を含む。ここで、当該同一セルに接続された第1ビット線及び第2ビット線はそれぞれ選択第1ビット線及び選択第2ビット線である。上記(C)中止するステップは、(C1)選択第2ビット線の電位レベルを、選択第1ビット線上の書き込みデータに応じた電位レベルに設定するステップと、(C2)選択第2ビット線の電位レベルに応じたデータをラッチするステップと、を含む。
本発明によれば、マルチポートMRAMにおいてプリフェッチ回路の複雑化を防止することが可能となる。その結果、プリフェッチ回路の面積が縮小され、セル占有率が向上する。更に、データ出力パスの遅延増加が防止され、高速読み出し動作が可能となる。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係るMRAM及びその駆動方法を説明する。
1.第1の実施の形態
1−1.全体構成
図4は、第1の実施の形態に係るMRAM1の構成を概略的に示すブロック図である。MRAM1は、複数のポートを有するマルチポートMRAMである。複数のポートは、第1ポートP1と第2ポートP2を含んでいる。
本実施の形態では、第1ポートP1は、データ書き込み専用のライトポートであり、第2ポートP2は、データ読み出し専用のリードポートである。従って、第1ポートP1には、書き込み対象セルを指定するライトアドレス信号ADDW及び書き込みデータDinが入力される。一方、第2ポートP2には、読み出し対象セルを指定するリードアドレス信号ADDRが入力され、また、第2ポートP2からは、その読み出し対象セルの記録データに応じた出力データQoutが出力される。
MRAM1は、複数の磁気メモリセル10がアレイ状に配置されたメモリセルアレイARRを備えている。各磁気メモリセル10は、磁気抵抗素子を利用してデータを不揮発的に記憶する。また、本実施の形態に係る磁気メモリセル10は、マルチポートに対応している。具体的には、各磁気メモリセル10は、ライトワード線WWL(第1ワード線)、ライトビット線WBL(第1ビット線)、リードワード線RWL(第2ワード線)、及びリードビット線RBL(第2ビット線)に接続されている。このうちライトワード線WWLとライトビット線WBLが第1ポートP1に対応しており、データ書き込みに用いられる。一方、リードワード線RWLとリードビット線RBLが第2ポートP2に対応しており、データ読み出しに用いられる。
ポート制御回路(100,200)は、第1ポートP1、第2ポートP2、及びメモリセルアレイARRに接続されており、MRAM1におけるデータ書き込み及びデータ読み出しを制御する。より詳細には、ポート制御回路は、第1ポートP1に対応したライトポート制御回路100(第1ポート制御回路)と、第2ポートP2に対応したリードポート制御回路200(第2ポート制御回路)を含んでいる。
ライトポート制御回路100は、第1ポートP1、複数のライトワード線WWL、及び複数のライトビット線WBLに接続されている。ライトポート制御回路100は、第1ポートP1に入力されたライトアドレス信号ADDW及び書き込みデータDinを受け取る。そして、ライトポート制御回路100は、ライトアドレス信号ADDで指定される書き込み対象セルに対して、ライトワード線WWL及びライトビット線WBLを通して書き込み処理を行う。より詳細には、ライトワードデコーダ110は、ライトアドレス信号ADDに基づいて、書き込み対象セルにつながる選択ライトワード線WWLを駆動する。また、書き込みデータドライバ120は、ライトアドレス信号ADDに基づいて、書き込み対象セルにつながる選択ライトビット線WBLに書き込みデータDinを出力する。その結果、書き込み対象セルに書き込みデータDinが書き込まれる。
リードポート制御回路200は、第2ポートP2、複数のリードワード線RWL、及び複数のリードビット線RBLに接続されている。また、リードポート制御回路200は、それぞれのリードビット線RBLに対して設けられたプリフェッチ回路230を有している。リードポート制御回路200は、第2ポートP2に入力されたリードアドレス信号ADDRを受け取る。そして、リードポート制御回路200は、リードアドレス信号ADDRで指定される読み出し対象セルに対して、リードワード線RWL及びリードビット線RBLを通して読み出し処理を行う。より詳細には、リードワードデコーダ210は、リードアドレス信号ADDに基づいて、読み出し対象セルにつながる選択リードワード線RWLを駆動する。その結果、選択リードワード線RWLにつながる磁気メモリセル10からそれぞれ記録データが読み出され、それぞれのリードビット線RBLにはその記録データに応じた読み出し電位が現れる。各プリフェッチ回路230は、対応するリードビット線RBLの読み出し電位に応じたデータを読み出しデータとしてラッチする。図示されないマルチプレクサは、リードアドレス信号ADDRに基づいて、読み出し対象セルに対応したプリフェッチ回路230に記憶されている読み出しデータを選択する。そして、マルチプレクサは、選択された読み出しデータを出力データQoutとして第2ポートP2に出力する。
このように、第1ポートP1及び第2ポートP2を用いることにより、書き込み処理と読み出し処理をそれぞれ独立して実行することができる。特に、2つの異なる磁気メモリセル10に対してデータ書き込みとデータ読み出しを同時並行に実行することができる。これにより、超高速の2ポートMRAMマクロが実現される。
次に、図4中の同一の磁気メモリセル10sに対して、同時にデータ書き込みとデータ読み出しが要求される場合を考える。この場合、第1ポートP1に入力されるライトアドレス信号ADDWと第2ポートP2に入力されるリードアドレス信号ADDRのそれぞれが、当該同一セル10sを書き込み対象セル及び読み出し対象セルとして同時に指定する。すなわち、ライトアドレス信号ADDWとリードアドレス信号ADDRが一致する。この場合は、以下「アドレス一致」と参照される。
図4に示されるように、MRAM1は、アドレス一致を検出するアドレス一致検出回路20を備えている。アドレス一致検出回路20は、第1ポートP1に入力されたライトアドレス信号ADDWと、第2ポートP2に入力されたリードアドレス信号ADDRとを受け取る。そして、アドレス一致検出回路20は、ライトアドレス信号ADDWとリードアドレス信号ADDRが一致するか否か判定し、その判定結果を示すアドレス一致信号AHITを出力する。アドレス一致の場合、アドレス一致信号AHITは“1(High)”であり、不一致の場合、アドレス一致信号AHITは“0(Low)”である。
リードポート制御回路200は、アドレス一致信号AHITを受け取る。アドレス一致信号AHITが“0”の場合、リードポート制御回路200は、読み出し対象セルに対して通常の読み出し処理を実行する。一方、アドレス一致信号AHITが“1”であるアドレス一致の場合、リードポート制御回路200は、同一セル10sに対する読み出し処理を中止する。より詳細には、リードポート制御回路200は、読み出し非活性化回路220を有している。読み出し非活性化回路220は、アドレス一致信号AHITを受け取り、アドレス一致の場合に読み出し処理を非活性化する。
更に、本実施の形態によれば、読み出し処理が中止される代わりに、同一セル10sへの書き込みデータDinが、同一セル10sからの読み出しデータとして取得される。この時、書き込みデータDinは、リードポート制御回路200のプリフェッチ回路230に直接は書き込まれない。その代わり、同一セル10sにつながる選択ライトビット線WBLに出力されている書き込みデータDinが、同一セル10sにつながる選択リードビット線RBLを介してプリフェッチ回路230に転送される。そのために、図4に示されるように、MRAM1にはビット線制御回路30が設けられている。
ビット線制御回路30は、カラム方向に並んだ磁気メモリセル10につながるライトビット線WBLとリードビット線RBLに接続されている。このビット線制御回路30は、アドレス一致信号AHITを受け取る。アドレス一致信号AHITが“1”であるアドレス一致の場合、ビット線制御回路30は、選択リードビット線RBLの電位レベルを、選択ライトビット線WBL上の書き込みデータDinに応じた電位レベルに設定する。その結果、読み出し処理は中止されるが、選択リードビット線RBLには擬似的に読み出し電位が現れる。その読み出し電位は、書き込みデータDinに応じたレベルである。
プリフェッチ回路230は、通常通り、その選択リードビット線RBLの読み出し電位に応じたデータを読み出しデータとしてラッチする。その読み出しデータは、書き込みデータDinと同じである。このように、アドレス一致時、リードポート制御回路200は、読み出し処理を非活性化し、書き込みデータDinを読み出しデータとして取得する。その結果、データ読み出し速度が向上する。
以上に説明されたように、本実施の形態によれば、アドレス一致時、書き込みデータDinに応じた読み出し電位が選択リードビット線RBLに現れる。プリフェッチ回路230は、通常時と同様に、その読み出し電位に応じたデータを読み出しデータとしてラッチするだけでよい。それにより、同一セル10sへの書き込みデータDinを、同一セル10sからの読み出しデータとして取得することができる。ビット線制御回路30は、選択ライトビット線WBLと選択リードビット線RBLとの間の“バイパス”として機能していると言える。
本実施の形態では書き込みデータDinがプリフェッチ回路230に直接は入力されないことに留意されたい。上述の通り、ビット線制御回路30が“バイパス”として機能するため、プリフェッチ回路230は、リードビット線RBLの出力をラッチするだけでよい。すなわち、プリフェッチ回路230としては、一般的なラッチ回路で十分である。既出の図3で示されたような、書き込みデータDin等の入力に対応した複雑な回路構成は不要である。プリフェッチ回路230が簡素化されるため、プリフェッチ回路230の面積が縮小され、セル占有率が向上する。また、プリフェッチ回路230の複雑化が防止されるため、プリフェッチ回路230内の寄生容量の増加が防止される。その結果、データ出力パスの遅延増加が防止される。このことも、高速データ読み出しに寄与する。
1−2.回路構成
図5は、本実施の形態に係るMRAM1の回路構成を示している。本実施の形態において、1本のリードビット線RBLは、複数本のサブリードビット線SRBLに階層化される。1本のサブリードビット線SRBLは、所定数の磁気メモリセル10に接続される。また、相補のライトビット線対WBL,/WBLが用いられる。以下、各構成を詳しく説明する。
(磁気メモリセル10)
本実施の形態において、磁気メモリセル10は、図1で示された構成と同様の構成を有している。すなわち、磁気メモリセル10は、ライトワード線WWL、ライトビット線対WBL,/WBL、リードワード線RWL、サブリードビット線SRBL、及びプレート線SPLに接続されている。また、磁気メモリセル10は、第1磁気抵抗素子11、第2磁気抵抗素子12、セルノード13、書き込みトランジスタMW1、MW2、及び出力素子15を備えている。出力素子15は、インバータ16と読み出しトランジスタMR1を含んでいる。インバータ16は、P型トランジスタMR2とN型トランジスタMR3で構成されている。このように、磁気メモリセル10は、5つのトランジスタと2つの磁気抵抗素子(MTJ素子)からなる「5T2MTJ構成」を有している。
より詳細には、第1磁気抵抗素子11の一端はセルノード13に接続され、その他端はプレート線SPL(第1配線)に接続されている。第2磁気抵抗素子12の一端はセルノード13に接続され、その他端はグランド線(第2配線)に接続されている。すなわち、磁気抵抗素子11、12は、プレート線SPLとグランド線との間に直列に接続されている。第1磁気抵抗素子11と第2磁気抵抗素子12は、同じ構造を有していることが好ましい。
書き込みトランジスタMW1は、ライトビット線WBLとセルノード13との間に接続されている。一方、書き込みトランジスタMW2は、ライトビット線/WBLとセルノード13との間に接続されている。書き込みトランジスタMW1、MW2のゲートは共にライトワード線WWLに接続されている。ライトワード線WWLが駆動されHighレベルになると、書き込みトランジスタMW1、MW2はONする。
出力素子15は、セルノード13とサブリードビット線SRBL(第3配線)との間に介在している。具体的には、インバータ16の入力がセルノード13に接続されている。読み出しトランジスタMR1は、インバータ16の出力とサブリードビット線SRBLとの間に接続されている。読み出しトランジスタMR1のゲートは、リードワード線RWLに接続されている。リードワード線RWLが駆動されHighレベルになると、読み出しトランジスタMR1はONする。
本実施の形態において、第1磁気抵抗素子11と第2磁気抵抗素子12には相補データが記録される。つまり、第1磁気抵抗素子11が高抵抗状態であれば、第2磁気抵抗素子12は低抵抗状態である。この状態の磁気メモリセル10の記録データは、「0」(第1データ)であるとする。逆に、第1磁気抵抗素子11が低抵抗状態であれば、第2磁気抵抗素子12は高抵抗状態である。この状態の磁気メモリセル10の記録データは、「1」(第2データ)であるとする。
尚、磁気抵抗素子11、12、書き込み配線14、及び書き込み電流IWの関係は、既出の図2で示されたものと同じである。すなわち、磁気抵抗素子11、12は、それぞれ書き込み配線14−1、14−2の上に形成されている。そして、それら書き込み配線14−1、14−2は、書き込み電流IWが逆方向に流れるように接続されている。従って、書き込み配線14−1、14−2を流れる書き込み電流IWによって、磁気抵抗素子11、12にはそれぞれ逆向きの書き込み磁場が印加される。すなわち、磁気抵抗素子11、12には相補データが書き込まれる。
(ビット線制御回路30)
本実施の形態において、ビット線制御回路30は、プリチャージ回路40とバイパス回路50を含んでいる。
(プリチャージ回路40)
プリチャージ回路40は、リードビット線RBLとサブリードビット線SRBLとの間に介在している。プリチャージ回路40は、リードビット線RBL及びサブリードビット線SRBLを、所定のプリチャージ電位(第1電位)にプリチャージする。プリチャージ電位は、例えば電源電位Vddである。図5に示されるように、プリチャージ回路40は、P型トランジスタ41、42、N型トランジスタ43、44、45、及びインバータ46を備えている。P型トランジスタ41、42及びN型トランジスタ43のゲートには、プリチャージ信号PCが入力される。
(バイパス回路50)
バイパス回路50は、ライトビット線WBLとリードビット線RBLとの間に接続されている。本実施の形態において、バイパス回路50は、リードビット線RBLとグランド端子との間に直列に接続されたN型トランジスタ51、52を含んでいる。グランド端子は、グランド電位Gnd(第2電位)を供給する電源端子である。N型トランジスタ51のゲートは、ライトビット線WBLに接続されている。従って、書き込みデータDinが“1”(第2データ)である場合、N型トランジスタ51はONする。一方、N型トランジスタ52のゲートは、アドレス一致検出回路20の出力に接続されている。つまり、N型トランジスタ52のゲートには、アドレス一致信号AHITが入力される。従って、アドレス一致信号AHITが“1”であるアドレス一致の場合、N型トランジスタ52はONする。このように、アドレス一致の場合であって、且つ、書き込みデータDinが“1”の場合、バイパス回路50は、リードビット線RBLの電位レベルをグランド電位Gndに設定する。
(書き込みデータドライバ120)
書き込みデータドライバ120は、ANDゲート121、122を有している。ANDゲート121、122の出力は、それぞれライトビット線WBL、/WBLに接続されている。ANDゲート121には、書き込みデータDinとライトイネーブル信号WEが入力される。一方、ANDゲート122には、書き込みデータDinの反転データとライトイネーブル信号WEが入力される。従って、ライトイネーブル信号WEがHighレベルになると、ANDゲート121は、書き込みデータDinをライトビット線WBLに出力し、ANDゲート122は、書き込みデータDinの反転データをライトビット線/WBLに出力する。すなわち、書き込みデータドライバ120は、ライトビット線対WBL,/WBLに相補データを出力する。
(読み出し非活性化回路220)
読み出し非活性化回路220は、読み出し処理の活性/非活性を示す活性化信号DAを出力する。活性化信号DAがHighレベルの場合、読み出し処理は活性化され、活性化信号DAがLowレベルの場合、読み出し処理は非活性化される。より詳細には、読み出し非活性化回路220は、ANDゲート225を有している。このANDゲート225には、アドレス一致信号AHITの反転信号とリードイネーブル信号REが入力される。アドレス一致信号AHITが“0”の場合、リードイネーブル信号REがHighレベルになると、活性化信号DAはHighレベルとなり、読み出し処理が活性化される。一方、アドレス一致信号AHITが“1”であるアドレス一致の場合、活性化信号DAはLowレベルとなり、読み出し処理が非活性化される。
(SPLドライバ240)
SPLドライバ240は、リードワード線RWLとプレート線SPLとの間に介在している。このSPLドライバ240は、選択セルにつながるリードワード線RWLが駆動されると、その選択セルにつながるプレート線SPLに電源電位Vddを印加する。より詳細には、プレート線SPL毎にANDゲート245が設けられている。ANDゲート245の出力は、プレート線SPLに接続されている。ANDゲート245の入力は、リードワード線RWLと読み出し非活性化回路220の出力に接続されている。上述の活性化信号DAがHighレベルである場合、リードワード線RWLがHighレベルに駆動されると、対応するプレート線SPLもHighレベル(電源電位Vdd)に駆動される。一方、活性化信号DAがLowレベルである場合、プレート線SPLは駆動されず、Lowレベル(グランド電位Gnd)のままである。上述の読み出し非活性化回路220は、このSPLドライバ240の活性/非活性を制御していると言える。
(プリフェッチ回路230)
プリフェッチ回路230は、リードビット線RBL毎に設けられている。1つのプリフェッチ回路230は、1本のリードビット線RBLとマルチプレクサ250との間に接続されている。このプリフェッチ回路230は、対応するリードビット線RBLの電位レベルに応じたデータを、読み出しデータとしてラッチする。本実施の形態では、リードビット線RBLは、インバータ260を介してプリフェッチ回路230に接続されている。従って、プリフェッチ回路230は、リードビット線RBL上のデータの反転データを、読み出しデータとしてラッチする。
本実施の形態に係るプリフェッチ回路230は、一般的なラッチ回路と同様の構成を有する。図6は、プリフェッチ回路230の回路構成を示している。プリフェッチ回路230は、第1クロックドインバータ231、第2クロックドインバータ232、インバータ233〜236を備えている。第1クロックドインバータ231は、P型トランジスタMP1、MP2とN型トランジスタMN1、MN2で構成されている。第2クロックドインバータ232は、P型トランジスタMP3、MP4とN型トランジスタMN3、MN4で構成されている。
リードビット線RBLは、上述のインバータ260を介して、第1クロックドインバータ231の入力に接続されている。第1クロックドインバータ231の出力は、ノードN1に接続されている。ノードN1は、インバータ233を介して、第2クロックドインバータ232の入力に接続されている。第2クロックドインバータ232の出力は、ノードN1に接続されている。ノードN1は、インバータ236を介してマルチプレクサ250に接続されている。
インバータ234には、リードイネーブル信号REが入力される。インバータ234の出力は、P型トランジスタMP2とN型トランジスタMN4のゲート、及びインバータ235の入力に入力される。インバータ235の出力は、N型トランジスタMN2とP型トランジスタMP4のゲートに入力される。リードイネーブル信号REがHighレベルになると、第1クロックドインバータ231が活性化され、第2クロックドインバータ232が非活性化される。一方、リードイネーブル信号REがLowレベルになると、第1クロックドインバータ231が非活性化され、第2クロックドインバータ232が活性化される。
このように構成されたプリフェッチ回路230は、リードイネーブル信号REのパルスに応答して、リードビット線RBL上のデータの反転データをラッチすることができる。本実施の形態によれば、図3の場合と異なり、ライトイネーブル信号WEや書き込みデータDinがプリフェッチ回路230に入力されないことに留意されたい。つまり、図3の場合と比較して、プリフェッチ回路230の構成が簡素化されている。
1−3.動作
次に、図5を参照して、本実施の形態に係るMRAM1の動作方法を説明する。
(書き込み処理)
書き込み対象セルに接続された選択ライトワード線WWLが、Highレベルに駆動される。その結果、書き込みトランジスタMW1、MW2がONする。また、ライトイネーブル信号WEがHighレベルになると、書き込みデータドライバ120は、選択ライトビット線WBLに書き込みデータDinを出力し、書き込みデータDinの反転データを選択ライトビット線/WBLに出力する。その結果、書き込み対象セルには、書き込みデータDinに応じた方向の書き込み電流IWが流れる。
例えば、書き込みデータDinが「0」(第1データ)の場合、選択ライトビット線WBLにはグランド電位Gndが印加され、選択ライトビット線/WBLには電源電位Vddが印加される。その結果、選択ライトビット線/WBLから選択ライトビット線WBLに向けて書き込み電流IWが流れる。この場合、第1磁気抵抗素子11が高抵抗状態となり、第2磁気抵抗素子12が低抵抗状態となる。一方、書き込みデータDinが「1」(第2データ)の場合、選択ライトビット線WBLには電源電位Vddが印加され、選択ライトビット線/WBLにはグランド電位Gndが印加される。その結果、選択ライトビット線WBLから選択ライトビット線/WBLに向けて書き込み電流IWが流れる。この場合、第1磁気抵抗素子11が低抵抗状態となり、第2磁気抵抗素子12が高抵抗状態となる。このように、第1磁気抵抗素子11と第2磁気抵抗素子12には相補データが書き込まれる(図2参照)。
選択ライトワード線WWL及びライトイネーブル信号WEがLowレベルになると、書き込み処理は終了する。
(プリチャージ)
本実施の形態によれば、読み出し動作をより高速化するために、上述のプリチャージ回路40が設けられている。読み出し処理の前のスタンバイ時、プリチャージ信号PCはLowレベルである。このとき、P型トランジスタ41、42がONし、N型トランジスタ43、44、45がOFFする。その結果、リードビット線RBL及びサブリードビット線SRBLが、電源電位Vdd(第1電位)にプリチャージされる。
(読み出し処理)
アドレス一致信号AHIT=“0”の場合の読み出し処理を説明する。読み出し処理が始まると、プリチャージ信号PCはHighレベルに変わる。その結果、P型トランジスタ41、42がOFFし、N型トランジスタ43がONする。また、リードイネーブル信号REがHighレベルになり、上述の活性化信号DAがHighレベルとなる。その結果、SPLドライバ240が活性化される。
また、読み出し対象セルに接続された選択リードワード線RWLがHighレベルに駆動される。これにより、選択リードワード線RWLにつながる読み出しトランジスタMR1がONする。更に、SPLドライバ240が、読み出し対象セルにつながるプレート線SPLに電源電位Vddを印加する。その結果、プレート線SPLとグランド線との間に所定の読み出し電圧(Vdd−Gnd)が印加される。この読み出し電圧の印加に応答して、プレート線SPLから磁気抵抗素子11、12を通してグランド線にトンネル電流が流れる。このとき、セルノード13には、磁気抵抗素子11、12のそれぞれの抵抗状態、すなわち、読み出し対象セルの記録データに依存するセル電位Vsが現れる。セルノード13とサブリードビット線SRBLとの間に接続されている出力素子15は、セル電位Vsに応じた出力電位をサブリードビット線SRBLに出力する。ここで、出力素子15中のインバータ16は、セル電位Vsを論理振幅レベルまで増幅する役割を果たす。
記録データが「0」(第1データ)の場合、第1磁気抵抗素子11が高抵抗状態であり、第2磁気抵抗素子12が低抵抗状態である。従って、セル電位Vsは中間電位Vdd/2より低くなる。この場合、インバータ16は電源電位Vddを出力する。つまり、サブリードビット線SRBLの電位レベルは、プリチャージ電位(Vdd)のままである。N型トランジスタ44、45がOFFのまま変わらないため、選択リードビット線RBLの電位レベルもプリチャージ電位(Vdd)のままである。
記録データが「1」(第2データ)の場合、第1磁気抵抗素子11が低抵抗状態であり、第2磁気抵抗素子12が高抵抗状態である。従って、セル電位Vsは中間電位Vdd/2より高くなる。この場合、インバータ16はグランド電位Gndを出力し、サブリードビット線SRBLの電位はグランド電位Gndに遷移する。N型トランジスタ44がONすると、サブリードビット線SRBLの電位は完全にグランド電位Gndとなる。同時にN型トランジスタ45もONするため、選択リードビット線RBLの電位がグランド電位Gndに遷移する。
以上に説明されたように、読み出し対象セルは、選択リードワード線RWLの駆動に応答して、記録データに応じた出力電位を出力する。読み出し対象セルに接続された選択リードビット線RBLには、その出力電位に応じた読み出し電位が現れる。具体的には、記録データが「0」(第1データ)の場合、選択リードビット線RBLの読み出し電位は電源電位Vdd(第1電位)である。一方、記録データが「1」(第2データ)の場合、選択リードビット線RBLの読み出し電位はグランド電位Gnd(第2電位)である。
プリフェッチ回路230は、その読み出し電位の反転レベルを読み出しデータとしてラッチする。従って、記録データが「0」の場合、読み出しデータも「0」となる。記録データが「1」の場合、読み出しデータも「1」となる。マルチプレクサ250は、リードアドレス信号ADDRに基づいて、読み出し対象セルに対応したプリフェッチ回路230に記憶されている読み出しデータを選択する。そして、マルチプレクサ250は、選択された読み出しデータを出力データQoutとして第2ポートP2に出力する。
選択リードワード線RWL及びリードイネーブル信号REがLowレベルになると、読み出し処理は終了する。プリチャージ信号PCは再びLowレベルに戻る。
(アドレス一致時の処理)
次に、アドレス一致信号AHITが“1”となるアドレス一致の場合の処理を説明する。このとき、選択リードビット線RBLは、電源電位Vdd(第1電位)にプリチャージされている。また、プリチャージ信号PCがHighレベルに変わり、P型トランジスタ41、42がOFFする。
アドレス一致の場合、読み出し処理が中止される。具体的には、アドレス一致信号AHITが“1”であるため、読み出し非活性化回路220は、Lowレベルの活性化信号DAを出力する。その結果、SPLドライバ240が非活性化され、プレート線SPLに電源電位Vddが印加されない。言い換えれば、プレート線SPLとグランド線との間に所定の読み出し電圧(Vdd−Gnd)が印加されない。その結果、磁気抵抗素子11、12にはトンネル電流が流れず、データ読み出しが行われない。このように、アドレス一致の場合、読み出し非活性化回路220は、読み出し電圧の印加を非活性化し、それにより読み出し処理を非活性化する。
一方、書き込み処理は通常通り行われる。つまり、書き込みデータドライバ120は、選択ライトビット線WBLに書き込みデータDinを出力し、書き込みデータDinの反転データを選択ライトビット線/WBLに出力する。それにより、対象セル(書き込み対象セル且つ読み出し対象セル)に書き込みデータDinが書き込まれる。
書き込みデータDinが「0」(第1データ)の場合、選択ライトビット線WBLにはグランド電位Gndが印加される。この場合、バイパス回路50のN型トランジスタ51はOFFのままである。従って、選択リードビット線RBLの電位レベルは、電源電位Vdd(第1電位)のままである。
一方、書き込みデータDinが「1」(第2データ)の場合、選択ライトビット線WBLには電源電位Vddが印加される。従って、バイパス回路50のN型トランジスタ51がONする。また、アドレス一致信号AHITが“1”であるため、N型トランジスタ52もONしている。従って、選択リードビット線RBLの電位レベルは、強制的にグランド電位Gnd(第2電位)に設定される。このように、アドレス一致の場合であって、且つ、書き込みデータDinが「1」の場合、バイパス回路50は、選択リードビット線RBLの電位レベルをグランド電位Gndに設定する。
以上に説明されたように、書き込みデータDinが「0」(第1データ)の場合、選択リードビット線RBLには電源電位Vdd(第1電位)が現れる。一方、書き込みデータDinが「1」(第2データ)の場合、選択リードビット線RBLにはグランド電位Gnd(第2電位)が現れる。すなわち、選択リードビット線RBLには、書き込みデータDinに応じた電位が現れる。
プリフェッチ回路230は、通常通り、その選択リードビット線RBLの電位レベルの反転レベルを読み出しデータとしてラッチする。書き込みデータDinが「0」(第1データ)の場合、読み出しデータも「0」となる。一方、書き込みデータDinが「1」(第2データ)の場合、読み出しデータも「1」となる。このようにして、同一セル10sへの書き込みデータDinが、同一セル10sからの読み出しデータとして取得される。
マルチプレクサ250は、リードアドレス信号ADDRに基づいて、読み出し対象セルに対応したプリフェッチ回路230に記憶されている読み出しデータを選択する。そして、マルチプレクサ250は、選択された読み出しデータを出力データQoutとして第2ポートP2に出力する。
以上に説明されたように、アドレス一致の場合、同一セル10sに対する読み出し処理が中止される。その代わりに、同一セル10sへの書き込みデータDinが、同一セル10sからの読み出しデータとして取得される。この時、書き込みデータDinは、プリフェッチ回路230に直接は書き込まれない。その代わり、ビット線制御回路30によって、書き込みデータDinに応じた読み出し電位が選択リードビット線RBLに現れる。プリフェッチ回路230は、その選択リードビット線RBLの出力をラッチするだけでよい。従って、プリフェッチ回路230の回路構成としては図6で示された一般的なもので十分であり、図3で示されたような複雑な回路構成は不要である。
プリフェッチ回路230が簡素化されるため、プリフェッチ回路230の面積が縮小され、セル占有率が向上する。また、プリフェッチ回路230の複雑化が防止されるため、プリフェッチ回路230内の寄生容量の増加が防止される。その結果、データ出力パスの遅延増加が防止される。このことも、高速データ読み出しに寄与する。
2.第2の実施の形態
図7は、第2の実施の形態に係る回路構成を示している。第1の実施の形態と重複する説明は適宜省略される。第2の実施の形態では、プリチャージ方式は採用されず、プリチャージ回路40が排除されている。サブリードビット線SRBLは、リードビット線RBLに直接接続されている。書き込み処理は、第1の実施の形態と同じである。読み出し処理は、プリチャージが実施されないことを除いて、第1の実施の形態と同じである。
本実施の形態に係るビット線制御回路30は、バイパス回路60を含んでいる。図7に示されるように、バイパス回路60は、ライトビット線WBLとリードビット線RBLとの間に接続されたクロックドインバータである。
より詳細には、バイパス回路60は、P型トランジスタ61、62、N型トランジスタ63、64、電源端子65、66、出力端子67、及びインバータ68を有している。電源端子65は電源電位Vdd(第1電位)を供給し、電源端子66はグランド電位Gnd(第2電位)を供給する。P型トランジスタ61、62は、電源端子65と出力端子67との間に直列に接続されている。N型トランジスタ63、64は、電源端子66と出力端子67との間に直列に接続されている。出力端子67は、リードビット線RBLに接続されている。P型トランジスタ61とN型トランジスタ64のゲートは、ライトビット線WBLに接続されている。P型トランジスタ62のゲートは、インバータ68を介して、アドレス一致検出回路20の出力に接続されている。つまり、P型トランジスタ62のゲートには、アドレス一致信号AHITの反転信号が入力される。N型トランジスタ63のゲートは、アドレス一致検出回路20の出力に接続されている。つまり、N型トランジスタ63のゲートには、アドレス一致信号AHITが入力される。
アドレス一致の場合、アドレス一致信号AHITは“1”である。従って、P型トランジスタ62及びN型トランジスタ63がONする。選択ライトビット線WBLの書き込みデータDinが「0」(第1データ)の場合、P型トランジスタ61がONし、N型トランジスタ64がOFFする。従って、選択リードビット線RBLの電位レベルは、電源電位Vdd(第1電位)となる。一方、書き込みデータDinが「1」(第2データ)の場合、P型トランジスタ61がOFFし、N型トランジスタ64がONする。従って、選択リードビット線RBLの電位レベルは、グランド電位Gnd(第2電位)となる。
このように、アドレス一致の場合であって、且つ、書き込みデータDinが「0」の場合、バイパス回路60は、選択リードビット線RBLの電位レベルを強制的に電源電位Vddに設定する。また、アドレス一致の場合であって、且つ、書き込みデータDinが「1」の場合、バイパス回路60は、選択リードビット線RBLの電位レベルを強制的にグランド電位Gndに設定する。結果として、第1の実施の形態と同じ効果が得られる。
3.第3の実施の形態
磁気メモリセル10の構成は、図1や図5で示されたものに限られない。特許文献4(特開2007−207406号公報)に開示されている全てのセル構成が適用可能である。
図8は、磁気メモリセル10の変形例を示している。図8の例では、P型トランジスタMR2の代わりに、ダイオード接続されたN型トランジスタMR4が用いられている。このような構成でも、N型トランジスタMR3、MR4はインバータ16として機能する。
図9は、磁気メモリセル10の他の変形例を示している。図9の例では、出力素子15からインバータ16が省略されている。従って、出力素子15は、読み出しトランジスタMR1だけを含んでいる。その読み出しトランジスタMR1は、セルノード13とサブリードビット線SRBLとの間に接続されている。この場合、読み出しトランジスタMR1がONすると、セルノード13のセル電位Vsがサブリードビット線SRBLに直接出力される。従って、インバータ16の代わりとなるインバータ(図示されない)が、サブリードビット線SRBL上に配置されるとよい。
図10は、磁気メモリセル10の更に他の変形例を示している。図10の例では、出力素子15は、読み出しトランジスタMR5を含んでいる。読み出しトランジスタMR5は、グランド電位Gnd(第2電位)を供給する電源端子とサブリードビット線SRBLとの間に接続されている。読み出しトランジスタMR5のゲートは、セルノード13に直接接続されている。記録データが「0」の場合、セル電位Vsは中間電位Vdd/2より低い。この場合、読み出しトランジスタMR5はOFFするため、サブリードビット線SRBLの電位レベルはプリチャージ電位(Vdd)のままである。一方、記録データが「1」の場合、セル電位Vsは中間電位Vdd/2より高い。この場合、読み出しトランジスタMR5はONし、サブリードビット線SRBLの電位はグランド電位Gndに遷移する。
4.第4の実施の形態
第4の実施の形態では、第1ポートP1及び第2ポートP2は、それぞれライト専用ポート及びリード専用ポートに固定されない。つまり、第1ポートP1は、ライトポートとしてもリードポートとしても用いられ得る。同様に、第2ポートP2は、ライトポートとしてもリードポートとしても用いられ得る。この場合、「2データ書き込み」、「2データ読み出し」、あるいは、「1データ書き込み+1データ読み出し」を同時並行に実行することができる。
図11は、第4の実施の形態に係るMRAM1’の構成を示している。図12は、第4の実施の形態で用いられる磁気メモリセル10’の一例を示している。図11及び図12に示されるように、第1ポートP1と第2ポートP2の各々に対して、書き込み用の構成と読み出し用の構成の両方が設けられている。
より詳細には、第1ポートP1側には、第1ポート制御回路300−1、ライトワード線WWL1、ライトビット線WBL1、リードワード線WBL1、リードビット線RBL1、及びビット線制御回路30−1が設けられている。一方、第2ポートP2側には、第2ポート制御回路300−2、ライトワード線WWL2、ライトビット線WBL2、リードワード線WBL2、リードビット線RBL2、及びビット線制御回路30−2が設けられている。第1ポート制御回路300−1と第2ポート制御回路300−2の各々は、上述のライトポート制御回路100とリードポート制御回路200の両方の構成を有している。磁気メモリセル10’は、第1磁気抵抗素子11及び第2磁気抵抗素子12に加えて、第1ポートP1側の出力素子15−1と書き込みトランジスタ群17−1、及び第2ポートP2側の出力素子15−2と書き込みトランジスタ群17−2を有している。
第1ポートP1には、第1アドレス信号ADD1と、書き込みあるいは読み出しを指定する第1モード信号MOD1が入力される。第1モード信号MOD1が書き込みを指定する場合、第1アドレス信号ADD1はライトアドレス信号ADDWであり、書き込みデータDinが第1ポートP1に入力される。この場合、第1ポート制御回路300−1は、ライトポート制御回路100として動作する。一方、第1モード信号MOD1が読み出しを指定する場合、第1アドレス信号ADD1はリードアドレス信号ADDRである。この場合、第1ポート制御回路300−1は、リードポート制御回路200として動作し、出力データQoutを第1ポートP1から出力する。
第2ポートP2には、第2アドレス信号ADD2と、書き込みあるいは読み出しを指定する第2モード信号MOD2が入力される。第2モード信号MOD2が書き込みを指定する場合、第2アドレス信号ADD2はライトアドレス信号ADDWであり、書き込みデータDinが第2ポートP2に入力される。この場合、第2ポート制御回路300−2は、ライトポート制御回路100として動作する。一方、第2モード信号MOD2が読み出しを指定する場合、第2アドレス信号ADD2はリードアドレス信号ADDRである。この場合、第2ポート制御回路300−2は、リードポート制御回路200として動作し、出力データQoutを第2ポートP2から出力する。
アドレス一致検出回路20’は、第1アドレス信号ADD1、第1モード信号MOD1、第2アドレス信号ADD2、及び第2モード信号MOD2を受け取る。そして、アドレス一致検出回路20’は、第1アドレス信号ADD1と第2アドレス信号ADD2が一致するか否かを判定し、アドレス一致信号AHIT1及びアドレス一致信号AHIT2を生成する。
第1モード信号MOD1が読み出しを指定し、第2モード信号MOD2が書き込みを指定し、且つ、第1アドレス信号ADD1と第2アドレス信号ADD2が一致する場合、アドレス一致信号AHIT1が“1”になる。この場合、第1ポート制御回路300−1は読み出し処理を中止する。また、ビット線制御回路30−1は、第1ポートP1側のリードビット線RBL1の電位レベルを、第2ポートP2側のライトビット線WBL2上の書き込みデータDinに応じた電位レベルに設定する。
第1モード信号MOD1が書き込みを指定し、第2モード信号MOD2が読み出しを指定し、且つ、第1アドレス信号ADD1と第2アドレス信号ADD2が一致する場合、アドレス一致信号AHIT2が“1”になる。この場合、第2ポート制御回路300−2は読み出し処理を中止する。また、ビット線制御回路30−2は、第2ポートP2側のリードビット線RBL2の電位レベルを、第1ポートP1側のライトビット線WBL1上の書き込みデータDinに応じた電位レベルに設定する。
以上に説明された実施の形態は、矛盾しない限りにおいて互いに組み合わせることが可能である。また、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で当業者により適宜変更され得る。
図1は、2ポートMRAMマクロに対応した磁気メモリセルの構成を示す回路図である。 図2は、図1で示された磁気メモリセルの構造の一部を示す概略図である。 図3は、プリフェッチ回路の一例を示す回路図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係るMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 図5は、第1の実施の形態に係るMRAMの構成を示す回路図である。 図6は、プリフェッチ回路の構成を示す回路図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態に係るMRAMの構成を示す回路図である。 図8は、磁気メモリセルの変形例を示す回路図である。 図9は、磁気メモリセルの他の変形例を示す回路図である。 図10は、磁気メモリセルの更に他の変形例を示す回路図である。 図11は、本発明の第4の実施の形態に係るMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 図12は、第4の実施の形態に係る磁気メモリセルの構成を示す回路図である。
符号の説明
1 磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)
10 磁気メモリセル
11 第1磁気抵抗素子
12 第2磁気抵抗素子
13 セルノード
14 書き込み配線
15 出力素子
16 インバータ
20 アドレス一致検出回路
30 ビット線制御回路
40 プリチャージ回路
50 バイパス回路
60 バイパス回路
70 アドレス一致信号生成回路
100 ライトポート制御回路
110 ライトワードデコーダ
120 書き込みデータドライバ
200 リードポート制御回路
210 リードワードデコーダ
220 読み出し非活性化回路
230 プリフェッチ回路
240 SPLドライバ
250 マルチプレクサ
300−1 第1ポート制御回路
300−2 第2ポート制御回路
P1 第1ポート
P2 第2ポート
WWL ライトワード線
WBL ライトビット線
RWL リードワード線
RBL リードビット線
SRBL サブリードビット線
SPL プレート線
ADDW ライトアドレス信号
ADDR リードアドレス信号
ADD1 第1アドレス信号
ADD2 第2アドレス信号
AHIT アドレス一致信号

Claims (14)

  1. 第1アドレス信号が入力される第1ポートと、
    第2アドレス信号が入力される第2ポートと、
    前記第1ポート及び前記第2ポートに接続されたポート制御回路と、
    前記第1アドレス信号と前記第2アドレス信号が一致するか否か判定するアドレス一致検出回路と、
    各々が第1ワード線、第1ビット線、第2ワード線、及び第2ビット線に接続された複数の磁気メモリセルと、
    前記第1ビット線及び前記第2ビット線に接続されたビット線制御回路と
    を備え、
    前記第1アドレス信号あるいは前記第2アドレス信号が前記複数の磁気メモリセルのうち書き込み対象セルを指定する場合、前記ポート制御回路は、前記書き込み対象セルに対して前記第1ワード線及び前記第1ビット線を通して書き込み処理を行い、
    前記第1アドレス信号あるいは前記第2アドレス信号が前記複数の磁気メモリセルのうち読み出し対象セルを指定する場合、前記ポート制御回路は、前記読み出し対象セルに対して前記第2ワード線及び前記第2ビット線を通して読み出し処理を行い、
    前記第1アドレス信号及び前記第2アドレス信号のそれぞれが同一セルを前記書き込み対象セル及び前記読み出し対象セルとして指定するアドレス一致の場合、
    前記同一セルに接続された前記第1ビット線及び前記第2ビット線はそれぞれ選択第1ビット線及び選択第2ビット線であり、
    前記ビット線制御回路は、前記選択第2ビット線の電位レベルを、前記選択第1ビット線上の書き込みデータに応じた電位レベルに設定し、
    前記ポート制御回路は、前記読み出し処理を非活性化し、前記選択第2ビット線の電位レベルに応じたデータをラッチする
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 請求項1に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記ポート制御回路は、
    前記第2ビット線の電位レベルに応じたデータをラッチするプリフェッチ回路と、
    前記アドレス一致の場合に前記読み出し処理を非活性化する非活性化回路と、
    を有する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  3. 請求項2に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記読み出し処理において、
    前記ポート制御回路は、前記読み出し対象セルに接続された前記第2ワード線を駆動し、
    前記読み出し対象セルは、前記第2ワード線の駆動に応答して、記録データに応じた出力電位を出力し、
    前記読み出し対象セルに接続された前記第2ビット線には、前記出力電位に応じた読み出し電位が現れ、
    前記記録データが第1データである場合、前記読み出し電位は第1電位であり、
    前記記録データが第2データである場合、前記読み出し電位は前記第1電位より低い第2電位である
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  4. 請求項3に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記ビット線制御回路は、
    前記第2ビット線を前記第1電位にプリチャージするプリチャージ回路と、
    前記第1ビット線と前記第2ビット線との間に接続されたバイパス回路と
    を備え、
    前記アドレス一致の場合であって、且つ、前記書き込みデータが前記第2データである場合、前記バイパス回路は、前記選択第2ビット線の電位レベルを前記第2電位に設定する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  5. 請求項4に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記バイパス回路は、前記第2電位を供給する電源端子と前記第2ビット線との間に直列に接続された第1トランジスタと第2トランジスタとを含み、
    前記第1トランジスタのゲートは前記第1ビット線に接続され、前記書き込みデータが前記第2データである場合に前記第1トランジスタはONし、
    前記第2トランジスタのゲートは前記アドレス一致検出回路の出力に接続され、前記アドレス一致の場合に前記第2トランジスタはONする
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  6. 請求項3に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記ビット線制御回路は、前記第1ビット線と前記第2ビット線との間に接続されたバイパス回路を備え、
    前記アドレス一致の場合であって、且つ、前記書き込みデータが前記第1データである場合、前記バイパス回路は、前記選択第2ビット線の電位レベルを前記第1電位に設定し、
    前記アドレス一致の場合であって、且つ、前記書き込みデータが前記第2データである場合、前記バイパス回路は、前記選択第2ビット線の電位レベルを前記第2電位に設定する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  7. 請求項6に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記バイパス回路は、
    前記第1電位を供給する第1電源端子と、
    前記第2電位を供給する第2電源端子と、
    前記第2ビット線に接続された出力端子と、
    前記第1電源端子と前記出力端子との間に直列に接続された第1トランジスタ及び第2トランジスタと、
    前記第2電源端子と前記出力端子との間に直列に接続された第3トランジスタ及び第4トランジスタと
    を備え、
    前記第1トランジスタ及び前記4トランジスタのゲートは、前記第1ビット線に接続され、
    前記書き込みデータが前記第1データである場合、前記第1トランジスタがONし、前記第4トランジスタがOFFし、
    前記書き込みデータが前記第2データである場合、前記第4トランジスタがONし、前記第1トランジスタがOFFし、
    前記第2トランジスタ及び前記第3トランジスタのゲートは、前記アドレス一致検出回路の出力に接続され、
    前記アドレス一致の場合に、前記第2トランジスタ及び前記3トランジスタはONする
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  8. 請求項3乃至7のいずれか一項に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記複数の磁気メモリセルの各々は、
    セルノードと、
    一端が前記セルノードに接続され、他端が第1配線に接続された第1磁気抵抗素子と、
    一端が前記セルノードに接続され、他端が第2配線に接続された第2磁気抵抗素子と、
    前記第2ビット線に接続された第3配線と前記セルノードとの間に介在する出力素子と
    を有し、
    前記第1磁気抵抗素子と前記第2磁気抵抗素子には、前記記録データとして相補データが記録され、
    前記読み出し処理において、
    前記ポート制御回路は、前記読み出し対象セルに接続された前記第2ワード線を駆動し、且つ、前記読み出し対象セルに接続された前記第1配線と前記第2配線との間に所定の読み出し電圧を印加し、
    前記出力素子は、前記第2ワード線の駆動に応答して、前記セルノードの電位レベルに応じた前記出力電位を前記第3配線に出力し、
    前記読み出し対象セルに接続された前記第2ビット線には、前記出力電位に応じた前記読み出し電位が現れ、
    前記アドレス一致の場合、前記非活性化回路は、前記所定の読み出し電圧の印加を非活性化する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  9. 請求項8に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記出力素子は、
    入力が前記セルノードに接続されたインバータと、
    前記インバータの出力と前記第3配線との間に接続された読み出しトランジスタと
    を含み、
    前記読み出しトランジスタのゲートは前記第2ワード線に接続され、
    前記第2ワード線が駆動されると、前記読み出しトランジスタはONする
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  10. 請求項8に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記出力素子は、前記セルノードと前記第3配線との間に接続された読み出しトランジスタを含み、
    前記読み出しトランジスタのゲートは前記第2ワード線に接続され、
    前記第2ワード線が駆動されると、前記読み出しトランジスタはONする
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  11. 請求項8に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記出力素子は、前記第2電位を供給する電源端子と前記第3配線との間に接続された読み出しトランジスタを含み、
    前記読み出しトランジスタのゲートは前記セルノードに接続されている
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  12. 請求項8乃至11のいずれか一項に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記第1ビット線は、相補ビット線対であり、
    前記複数の磁気メモリセルの各々は、更に、
    前記相補ビット線対の一方と前記セルノードとの間に接続された第1書き込みトランジスタと、
    前記相補ビット線対の他方と前記セルノードとの間に接続された第2書き込みトランジスタと
    を有し、
    前記第1書き込みトランジスタ及び前記第2書き込みトランジスタのゲートは前記第1ワード線に接続されており、
    前記書き込み処理において、前記ポート制御回路は、前記書き込み対象セルに接続された前記第1ワード線を駆動し、且つ、前記書き込み対象セルに接続された前記相補ビット線対に前記書き込みデータとして相補データを出力することにより、前記書き込みデータに応じた方向の書き込み電流を前記書き込み対象セルに流し、
    前記書き込み対象セルの前記第1磁気抵抗素子及び前記第2磁気抵抗素子には、前記書き込み電流によって前記相補データが書き込まれる
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記第1ポートは、前記書き込み対象セルを指定する前記第1アドレス信号専用のポートであり、
    前記第2ポートは、前記読み出し対象セルを指定する前記第2アドレス信号専用のポートである
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  14. 磁気ランダムアクセスメモリの動作方法であって、
    前記磁気ランダムアクセスメモリは、
    第1アドレス信号が入力される第1ポートと、
    第2アドレス信号が入力される第2ポートと、
    各々が第1ワード線、第1ビット線、第2ワード線、及び第2ビット線に接続された複数の磁気メモリセルと
    を備え、
    前記動作方法は、
    前記第1アドレス信号あるいは前記第2アドレス信号が前記複数の磁気メモリセルのうち書き込み対象セルを指定する場合、前記書き込み対象セルに対して前記第1ワード線及び前記第1ビット線を通して書き込み処理を行うステップと、
    前記第1アドレス信号あるいは前記第2アドレス信号が前記複数の磁気メモリセルのうち読み出し対象セルを指定する場合、前記読み出し対象セルに対して前記第2ワード線及び前記第2ビット線を通して読み出し処理を行うステップと、
    前記第1アドレス信号及び前記第2アドレス信号のそれぞれが同一セルを前記書き込み対象セル及び前記読み出し対象セルとして指定するアドレス一致の場合、前記同一セルに対する前記読み出し処理を中止するステップと
    を含み、
    前記同一セルに接続された前記第1ビット線及び前記第2ビット線はそれぞれ選択第1ビット線及び選択第2ビット線であり、
    前記中止するステップは、
    前記選択第2ビット線の電位レベルを、前記選択第1ビット線上の書き込みデータに応じた電位レベルに設定するステップと、
    前記選択第2ビット線の電位レベルに応じたデータをラッチするステップと
    を含む
    磁気ランダムアクセスメモリの動作方法。
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