JP5257346B2 - 液晶表示装置、電子機器、液晶ディスプレイの駆動装置及び液晶ディスプレイの駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置、電子機器、液晶ディスプレイの駆動装置及び液晶ディスプレイの駆動方法 Download PDF

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本発明は、液晶表示装置、電子機器、液晶ディスプレイの駆動装置及び液晶ディスプレイの駆動方法に関する。
アクティブマトリクス方式の液晶ディスプレイパネルは、基板上にマトリクス状に配置された画素電極に対して対向基板の共通電極が対向して配置し、これらの基板の間に液晶が充填されることで構成される。このようなアクティブマトリクス方式の液晶ディスプレイパネルを駆動させる方法としては、コモンDC駆動(例えば、特許文献1)と、コモン反転方式(例えば、特許文献2)とがある。コモンDC駆動は、液晶ディスプレイパネルの共通電極を一定に保った状態で液晶ディスプレイパネルを駆動する方式である。一方、コモン反転駆動は、共通電極の電圧の極性を1水平同期期間毎に反転させて、液晶ディスプレイパネルを駆動する方式である。
特開2006−106149号公報 特開2004−094169号公報
コモン反転駆動では、データドライバの耐圧を比較的低く設計することができるが、共通電極を反転駆動するための消費電力が比較的多く、また、ドット反転駆動やカラム反転駆動等の、良好な画質を得ることができる駆動を行うことが困難であった。
一方、コモンDC駆動では、共通電極の電圧が一定であるから共通電極を駆動するための消費電力は少なく、また、ドット反転駆動やカラム反転駆動等の駆動を行うことができるが、信号線の電圧振幅が比較的大きくなるため、データドライバの耐圧を高く設計しなければならなかった。
そこで本発明は、上記課題を解決しようとしてなされたものであり、比較的良好な画質を得ることができるとともに、データドライバの耐圧を比較的低く設計できるようにすることである。
以上の課題を解決するために、本発明によれば、
液晶表示装置が、
2次元配列され、各々が画素電極を有する複数の表示画素と、
前記複数の画素電極に対向した共通電極と、
前記複数の画素電極と前記共通電極との間に挟持された液晶と、
画像信号に基づく前記複数の表示画素に対する複数の階調信号が順次入力され、入力された前記各階調信号の階調値に対応した階調電圧を前記複数の表示画素に出力するデータドライバと、
一定電圧を生成する定電圧生成回路と、
互いに異なる第1電位と第2電位に一定の反転周期で変化する波形信号を生成する波形信号生成回路と、
第1の数のフレーム期間毎に、後続の第2の数のフレーム期間において前記複数の表示画素の各々に印加される前記階調電圧に対応する前記複数の階調信号の、階調値毎の数に基づいて、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧または前記波形信号の何れに設定するかを判定する判定回路と、
を備えることとした。
好ましくは、
前記判定回路は、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれているか否かを判定し、前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記波形信号に設定し、前記特定の階調信号が含まれていないと判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧に設定することとした。
好ましくは、
前記判定回路は、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれ、且つ、該特定の階調信号の階調値毎の数が予め設定された所定数以下であるか否かを判定し、前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧に設定し、前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数を越える前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記共通電極に出力する電圧を前記波形信号に設定し、
更に、前記判定回路が前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記複数の階調信号のうちの前記特定の階調信号の階調値を、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値を越えない値となる階調値に変換する制御回路を有することとした。
好ましくは、
前記判定回路は、前記表示画素がノーマリーホワイト形であるとき、前記次フレーム分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値となる階調値より小さい階調値の階調信号が含まれているときに、前記特定の階調信号が含まれていると判定し、前記表示画素がノーマリーブラック形であるとき、前記次フレーム分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値となる階調値より大きい階調値の階調信号が含まれているときに、前記特定の階調信号が含まれていると判定することとした。
好ましくは、
前記波形信号生成回路により生成される前記第1電位と前記第2電位とを有する前記波形信号に対する極性が前記反転周期に同期して交互に反転する、前記階調信号のビット数に応じた複数の第1の階調基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、前記定電圧生成回路により生成される前記一定電圧に対する極性が前記反転周期に同期して交互に反転する、前記階調信号のビット数に応じた複数の第2の階調基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、を更に備え、
前記データドライバは、入力された前記階調信号を設定された階調基準電圧に応じてアナログ電圧に変換して、前記階調電圧を生成するDAコンバータを有し、
前記判定回路は、前記共通電極に前記波形信号を出力させるとき前記第1基準電圧生成回路を選択し、該第1基準電圧生成回路により生成された前記複数の第1の階調基準電圧を前記階調基準電圧として前記データドライバに供給し、前記共通電極に前記一定電圧を出力させるとき前記第2基準電圧生成回路を選択し、該第2基準電圧生成回路により生成された前記複数の第2の階調基準電圧を前記階調基準電圧として前記データドライバに供給するように制御することとした。
好ましくは、
前記第1の数と前記第2の数は同じ数であることとした。
また、本発明によれば、電子機器が、前記液晶表示装置を備えることとした。
また、本発明によれば、
2次元配列され、各々が画素電極を有する複数の表示画素と、前記複数の画素電極に対向した共通電極と、前記複数の画素電極と前記共通電極との間に挟持された液晶と、を有する液晶ディスプレイを駆動する駆動装置において、
画像信号に基づく階調信号が順次入力され、入力された前記階調信号の階調値に応じた階調電圧を前記複数の表示画素に出力するデータドライバと、
一定電圧を生成する定電圧生成回路と、
互いに異なる第1電位と第2電位に一定の反転周期で変化する波形信号を生成する波形信号生成回路と、
第1の数のフレーム期間毎に、後続の第2の数のフレーム期間において前記複数の表示画素の各々に印加される前記階調電圧に対応する前記複数の階調信号の、階調値毎の数に基づいて、後続の前記第1の数の1フレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧または前記波形信号の何れに設定するかを判定する判定回路と、
を備えることとした。
好ましくは、
前記判定回路は、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれているか否かを判定し、前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記波形信号に設定し、前記特定の階調信号が含まれていないと判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧に設定することとした。
好ましくは、
前記判定回路は、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれ、且つ、該特定の階調信号の階調値毎の数が予め設定された所定数以下であるか否かを判定し、前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧に設定し、前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数を越える前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記共通電極に出力する電圧を前記波形信号に設定し、
更に、前記判定回路が前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記複数の階調信号のうちの前記特定の階調信号の階調値を、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値を越えない値となる階調値に変換する制御回路を有することとした。
好ましくは、
前記判定回路は、前記表示画素がノーマリーホワイト形であるとき、前記次フレーム分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値となる階調値より小さい階調値の階調信号が含まれているときに、前記特定の階調信号が含まれていると判定し、前記表示画素がノーマリーブラック形であるとき、前記次フレーム分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値となる階調値より大きい階調値の階調信号が含まれているときに、前記特定の階調信号が含まれていると判定することとした。
好ましくは、
前記波形信号生成回路により生成される前記第1電位と前記第2電位とを有する前記波形信号に対する極性が前記反転周期に同期して交互に反転する、前記階調信号のビット数に応じた複数の第1の階調基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、前記定電圧生成回路により生成される前記一定電圧に対する極性が前記反転周期に同期して交互に反転する、前記階調信号のビット数に応じた複数の第2の階調基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、を更に備え、
前記データドライバは、入力された前記階調信号を設定された階調基準電圧に応じてアナログ電圧に変換して、前記階調電圧を生成するDAコンバータを有し、
前記判定回路は、前記共通電極に前記波形信号を出力させるとき前記第1基準電圧生成回路を選択し、該第1基準電圧生成回路により生成された前記複数の第1の階調基準電圧を前記階調基準電圧として前記データドライバに供給し、前記共通電極に前記一定電圧を出力させるとき前記第2基準電圧生成回路を選択し、該第2基準電圧生成回路により生成された前記複数の第2の階調基準電圧を前記階調基準電圧として前記データドライバに供給するように制御することとした。
好ましくは、
前記第1の数と前記第2の数は同じ数であることとした。
また、本発明によれば、
2次元配列され、各々が画素電極を有する複数の表示画素と、前記複数の画素電極に対向した共通電極と、前記複数の画素電極と前記共通電極との間に挟持された液晶と、を有する液晶ディスプレイを駆動する駆動方法において、
画像信号に基づく前記複数の表示画素に対する複数の階調信号が順次入力され、入力された前記階調信号の階調値に応じた階調電圧を前記複数の表示画素に出力する階調電圧出力ステップと、
第1の数のフレーム期間毎に、後続の第2の数のフレーム期間において前記複数の表示画素の各々に印加される前記階調電圧に対応する前記複数の階調信号の階調値毎の数に基づいて、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素を、コモン反転駆動方式で駆動するか、コモンDC駆動方式で駆動するかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモン反転駆動方式で駆動すると判定されたとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において、前記共通電極に、一定の反転周期で互いに異なる第1電位と第2電位に変化する波形信号を出力させる波形信号出力ステップと、
前記判定ステップにおいて後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモンDC駆動方式で駆動すると判定されたとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に一定電圧を出力させる一定電圧出力ステップと、
を含むこととした。
好ましくは、
前記判定ステップは、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれているか否かを判定する特定階調信号含有判定ステップと、前記特定階調信号含有判定ステップにおいて前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモン反転駆動方式で駆動すると判定するコモン反転駆動判定ステップと、前記特定階調信号含有判定ステップにおいて前記特定の階調信号が含まれていないと判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモンDC駆動方式で駆動すると判定するコモンDC駆動判定ステップと、を含むこととした。
好ましくは、
前記判定ステップは、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれ、且つ、該特定の階調信号の階調値毎の数が予め設定された所定数以下であるか否かを判定する特定階調信号分布判定ステップと、前記特定階調信号分布判定ステップにおいて、前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモンDC駆動方式で駆動すると判定するコモンDC駆動判定ステップと、前記特定階調信号分布判定ステップ前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数を越える前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモン反転駆動方式で駆動すると判定するコモン反転駆動判定ステップと、を含み、
更に、前記判定回路が前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記複数の階調信号のうちの前記特定の階調信号の階調値を、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値を越えない値となる階調値に変換する変換ステップを含むこととした。
本発明によれば、コモン反転駆動とコモンDC駆動が選択的に行われるから、コモン反転駆動のみで液晶ディスプレイを駆動する場合よりも、表示画面の輝度傾斜が生じる頻度を下げることができる。
また、階調信号の中に所定閾値以下のものがあるか否かの判定結果に基づきコモンDC駆動が選択されるので、コモンDC駆動に用いられる2通りの階調基準電圧のうち高い階調基準電圧は参照されない。そのため、データドライバの耐圧を低く設計することができる。
本発明に係わる電子機器の斜視図である。 本発明の第1の実施形態における液晶ディスプレイの分解斜視図である。 第1の実施形態における液晶駆動装置の構成を示すブロック図である。 液晶ディスプレイパネルに設けられる1つの表示画素の等価回路を示す図である。 第1の実施形態における制御回路の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における判定回路が行う処理動作を示すフローチャートである。 共通電圧生成回路の構成を示すブロック図である。 波形信号生成回路及び定電圧生成回路の回路構成例を示す図である。 階調基準電圧生成回路の構成例を示すブロック図である。 階調基準電圧生成回路の回路図である。 データドライバの構成の要部を示すブロック図である。 各信号の信号波形を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態における判定回路が行う処理動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態における判定回路が行う処理動作を説明するための図である。 第3の実施形態における判定回路が行う処理動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態における判定回路が行う処理動作を説明するための図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第1の実施形態>
図1は、本発明に係わる電子機器100の斜視図である。図1に示すように、電子機器100には、液晶ディスプレイ110が搭載されている。
図2は、本発明の第1の実施形態に係わる液晶ディスプレイ110の分解斜視図である。液晶ディスプレイ110は、液晶表示装置1及びバックライト130等を備える。
本実施形態における液晶表示装置1は液晶ディスプレイパネル10及びICチップ81等を有する。液晶ディスプレイパネル10は、アクティブマトリクス駆動方式のものである。この液晶ディスプレイパネル10がアレイ基板10a及び対向基板10b等を有する。対向基板10bがアレイ基板10aに対向している。シール材が対向基板10bの縁部分に沿って枠状に設けられ、そのシール材が対向基板10bとアレイ基板10aとの間に挟持され、そのシール材によってアレイ基板10aと対向基板10bが接着されている。アレイ基板10aと対向基板10bの間であってシール材の内側に液晶が封入されている。対向基板10bの上には、偏光板10eが貼着されている。
アレイ基板10aのサイズは対向基板10bのサイズよりも大きく、アレイ基板10aの一部が対向基板10bの縁からはみ出ている。アレイ基板10aと対向基板10bが重なった部分が表示領域である。アレイ基板10aの表示領域内には、複数の走査線16(図3等に図示)が設けられているとともに、複数の信号線15(図3等に図示)が設けられている。また、アレイ基板10aの表示領域内には、複数のスイッチ素子12(図4等に図示)及び画素電極13(図4等に図示)が形成されている。これらスイッチ素子12及び画素電極13からなる表示画素11が複数の信号線15と複数の走査線16との複数の交点近傍にマトリクス状に配列されている。対向基板10bのアレイ基板10aに対向する面には、透明な共通電極14(図4等に図示)が形成されている。
アレイ基板10aのうち対向基板10bの縁からはみ出た非表示領域10cには、ICチップ81が表面実装されている。共通電極14、走査線16及び信号線15は引き回し配線を介してICチップ81に接続されている。ICチップ81には、駆動装置80(図3に図示)が内蔵されている。
また、非表示領域10cには、可撓性回路シート(いわゆるFPC:Flexible Printed circuit)10dが接合されている。可撓性回路シート10dが、電子機器100に内蔵されたメイン回路基板に接続されている。メイン回路基板によって出力された映像信号が可撓性回路シート10dによってICチップ81の駆動装置80に転送される。駆動装置80が映像信号に基づき液晶ディスプレイパネル10を駆動し、液晶ディスプレイパネル10によって映像が表示される。
バックライト130は、液晶ディスプレイパネル10の表示面の反対面に、つまりアレイ基板10aに対向して設けられている。バックライト130は、液晶ディスプレイパネル10に向けて面発光するものである。バックライト130は、例えば、LED等の点発光素子をマトリクス状に配列したもの、一列に配列されたLED等の点発光素子と導光板を組み合わせたもの、冷陰極管等の線状発光素子と導光板を組み合わせたもの、又は、エレクトロルミネッセンス素子等の面発光素子を用いたものである。バックライト130には、可撓性回路シート131が接続されている。この可撓性回路シート131が、電子機器100に内蔵されたメイン回路基板に接続されている。可撓性回路シート131によって電力がメイン回路基板からバックライト130に供給されることによって、バックライト130が発光する。
図3は、本実施形態における液晶表示装置1の構成を示したブロック図である。
液晶ディスプレイパネル10には、複数の走査線16が互いに平行となって横方向(水平方向)に延びるように設けられている。複数の信号線15は、複数の走査線16に対して直交するとともに、互いに平行となって縦方向(垂直方向)に延びるように設けられている。これら信号線15と走査線16によって囲われた各領域に複数の表示画素11が設けられている。この複数の表示画素11がマトリクス状に配列されている。ここで、信号線15の本数をM、走査線16の本数をNとする。
図4は、液晶ディスプレイパネル10に設けられる表示画素11の等価回路を示す図である。スイッチ素子12は薄膜トランジスタである。スイッチ素子12は信号線15と走査線16の各交差部近傍に設けられている。スイッチ素子12のゲート電極が走査線16に接続されている。スイッチ素子12のソース電極又はドレイン電極の一方が信号線15に接続され、他方が液晶キャパシタ17及び蓄積キャパシタ(補助容量)18に接続されている。ここで、液晶キャパシタ17は画素電極13、共通電極14及び画素電極13と共通電極14の間に挟持された液晶によって構成される。
画素電極13が信号線15と走査線16によって囲われた各領域に設けられている。画素電極13が表示画素11ごとに設けられ、共通電極14がこれら複数の表示画素11に共通して設けられている。画素電極13が液晶を挟んで共通電極14に対向していることで、液晶キャパシタ17が形成される。一方、液晶ディスプレイパネル10のアレイ基板10aには、Csライン(補助容量配線)が形成され、Csラインの一部が絶縁膜を介して画素電極13に対向する補助容量電極をなすことで、蓄積キャパシタ18が形成される。
図3に示す駆動装置80は、図2に示されたICチップ81に内蔵されている。この駆動装置80は、液晶ディスプレイパネル10を駆動するものである。具体的には、駆動装置80は、コモン反転駆動とコモンDC駆動のうちから一方を選択し、選択した駆動方式で液晶ディスプレイパネル10を駆動する。ここで、コモン反転駆動とは、共通電極14の電位を相対的に高い状態と低い状態に交互に反転して、液晶ディスプレイパネル10を駆動する方式である。コモンDC駆動とは、共通電極14の電圧を一定電圧にして液晶ディスプレイパネル10を駆動する方式である。
以下、駆動装置80の構成について具体的に説明するとともに、駆動装置80による液晶ディスプレイパネル10の駆動方法について具体的に説明する。
駆動装置80は、データドライバ20と、走査ドライバ30と、表示信号生成回路40と、共通電圧生成回路50と、階調基準電圧生成回路60と、制御回路70と、を備える。
表示信号生成回路40は、液晶表示装置1の外部から入力される映像信号(画像信号)から階調信号Data、水平同期信号H、垂直同期信号V及びクロック信号CLK等を生成する。
表示信号生成回路40は、階調信号Data、水平同期信号H、垂直同期信号V及びクロック信号CLKを制御回路70に出力する。制御回路70は、データドライバ20に階調信号Data及び水平同期信号H、垂直同期信号V、クロック信号CLK、極性反転信号Pol等の水平制御信号を出力する。更に、制御回路70は、水平同期信号H、垂直同期信号V等の垂直制御信号を走査ドライバ30に出力する。
図12を参照して各信号について説明する。
階調信号Dataは、p(pは1以上の自然数である。)ビットの信号である。階調信号Dataは、表示画素11ごとの階調を示す。なお、液晶ディスプレイパネル10はノーマリーホワイト形の場合とノーマリーブラック形の場合とがあり、ノーマリーホワイト形である場合には、階調信号Dataの階調値が高く画素の輝度が高くなるのに応じて表示画素11に印加される電圧は低くなり、液晶ディスプレイパネル10がノーマリーブラック形である場合には、階調信号Dataの階調値が高く画素の輝度が高くなるのに応じて表示画素11に印加される電圧は高くなる。
クロック信号CLKは、所定周期の信号であって、データドライバ20及び制御回路70の動作タイミングの同期を取るための信号である。例えば、クロック信号CLKは、階調信号Dataを各表示画素11に応じたタイミングで時分割する信号である。
水平同期信号Hは、水平方向(走査線16に沿う方向)の同期を取るための信号である。水平同期信号Hは1水平同期期間(1H、1選択期間)毎のタイミングで出力される信号であり、1水平同期期間内に1行分の描画が行われる。第1ゲートクロック信号GCK1と第2ゲートクロック信号GCK2は立ち上がり及び立ち下がりが水平同期信号Hに同期した信号であり、1/2周期が1水平同期期間となっており、第1ゲートクロック信号GCK1と第2ゲートクロック信号GCK2は互いに逆位相となっている。
垂直同期信号Vは、垂直方向の同期をとるための信号である。垂直同期信号Vは1フレーム期間毎のタイミングで出力される信号であり、1フレーム期間に1画面の描画が行われる。
極性反転信号Polは、1水平同期期間ごとに極性が反転する信号である。また、極性反転信号Polの位相が1フレーム期間ごとに180°遅れ、又は進む。つまり、1フレーム期間の最初の1水平同期期間で極性反転信号Polがハイであれば、次の1フレーム期間の最初の1水平同期期間で極性反転信号Polがローとなり、1フレーム期間の最初の1水平同期期間で極性反転信号Polがローであれば、次の1フレーム期間の最初の1水平同期期間で極性反転信号Polがハイとなる。極性反転信号Polは、ライン反転駆動のために用いる。ライン反転駆動とは、共通電極14の電圧を基準とした信号線15の電圧の極性を1水平同期期間毎に反転して、液晶ディスプレイパネル10を駆動する方式である。
走査ドライバ30は、例えば、シフトレジスタからなる。走査ドライバ30は、垂直同期信号Vのパルスの立ち上がりに同期して、複数の走査線16のアドレスを開始する。つまり、垂直同期信号Vのパルスが立ち上がると、走査ドライバ30が、水平同期信号Hに同期して、複数の走査線16を1行目から順次選択する。例えば、走査ドライバ30は、複数の走査線16のうち選択する走査線16にはハイレベルのパルス(走査信号)を出力する。図11中では、G(1)、G(2),…,G(a)は、走査ドライバ30によって、1行目の走査線16、2行目の走査線16、…、N行目(Nは走査線16の本数を表す。)の走査線16に出力される信号(走査信号)を表す。
走査ドライバ30によって選択された走査線16に接続されたスイッチ素子12はオン状態になり、選択されていない走査線16に接続されたスイッチ素子12はオフ状態になる。
本実施形態における制御回路70の構成について説明する。
図5は、本実施形態における制御回路70の構成を示すブロック図である。制御回路70は、画像メモリ回路71と、判定回路72と、制御信号生成回路73と、を備える。画像メモリ回路71は、表示信号生成回路40から出力された1フレーム期間分(1画面分)の階調信号Dataを記憶する。判定回路72は、表示信号生成回路40から出力された1フレーム期間分の階調信号Dataに基づき、コモン反転駆動とコモンDC駆動の何れかを選択し、その選択結果に応じた選択信号1を共通電圧生成回路50に出力し、選択信号2及び極性反転信号Polを階調基準電圧生成回路60に出力する。具体的には、判定回路72は、1フレーム期間内の階調信号Data、すなわち液晶ディスプレイパネル10の全表示画素11に対する階調信号Dataの中に所定の閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataがあるか否かの判定を行う。そして、判定回路72は、その判定の結果、各表示画素11に対する階調信号Dataの中に所定の閾値Drefより小さい階調値のものがあると判断した場合、コモン反転駆動を表す選択信号1、2を次の1フレーム期間において共通電圧生成回路50及び階調基準電圧生成回路60に出力する。一方、判定回路72は、その判定の結果、1フレーム期間内の階調信号Dataの中に所定の閾値Drefより小さいものが無いと判断した場合、コモンDC駆動を表す選択信号1、2を次の1フレーム期間に共通電圧生成回路50及び階調基準電圧生成回路60に出力する。制御信号生成回路73は、画像メモリ回路71に記憶された1フレーム期間分の階調信号Dataを順次読み出してデータドライバ20に出力するとともに、極性反転信号Pol等の制御信号を生成し、データドライバ20に水平同期信号H、垂直同期信号V、クロック信号CLK、極性反転信号Pol等の水平制御信号を出力し、走査ドライバ30に水平同期信号H、垂直同期信号V等の垂直制御信号を出力する。
次に、本実施形態における制御回路70の、判定回路72における処理動作について具体的に説明する。
図6は、本実施形態における判定回路72が行う処理動作を示すフローチャートである。なお、図6は液晶ディスプレイパネル10がノーマリーホワイト形である場合について示している。制御回路70に入力される垂直同期信号Vが立ち上がると、判定回路72が図6に示す処理動作を開始する。まず、判定回路72はカウンタ値nを0(ゼロ)に設定し(ステップS1)、カウンタ値mを0(ゼロ)に設定する(ステップS2)。その後、クロック信号CLKに応じて1表示画素11に対する階調信号Dataが入力される毎(ステップS3)に、カウンタ値mに1を加算するとともに(ステップS4)、入力された1表示画素11に対する階調信号Dataを所定の閾値Drefと比較する(ステップS5)。ここで、閾値Drefは例えばデータドライバ20の耐圧に基づいて設定される値である。判定回路72は、閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataが入力されるまで(ステップS5:Yes)、この比較をM回(Mは信号線15の本数である。)だけ繰り返す(ステップS5:No、ステップS6:No)。判定回路72は、比較の結果、閾値Drefより小さい階調値の階調信号Data(特定の階調信号)が1回でも入力された場合には(ステップS5:Yes)、コモン反転駆動を選択する(ステップS9)。
一方、判定回路72は、閾値Drefより小さい階調値の階調信号Data(特定の階調信号)がM回続けて入力されなかった場合には(ステップS5:No、ステップS6:Yes)、カウンタ値nに1を加算するとともに(ステップS8)、カウンタ値mを0(ゼロ)に設定する(ステップS2)。この後、上記と同様に、1表示画素11に対する階調信号Dataが入力される毎にカウンタ値mに1を加算し、入力された1表示画素11に対する階調信号Dataを閾値Drefと比較し、この比較を閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataが入力されるまで繰り返し、この一連の動作をN回だけ繰り返す(ステップS2〜S6、ステップS7:No、Nは走査線16の本数である)。そして、M×N回の上記比較において閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataが入力されなかった場合、すなわち1フレーム期間の1画面分の階調信号Dataに閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataが無い場合には(ステップS7:Yes)、コモンDC駆動を選択する(ステップS10)。判定回路72はこのような処理を1フレーム期期間内に行う。そして、判定回路72は、次の1フレーム期期間において、選択内容に応じた選択信号1,2を共通電圧生成回路50及び階調基準電圧生成回路60に出力する。例えば、判定回路72は、コモン反転駆動の選択を選択する場合には、ハイレベルの選択信号1,2を共通電圧生成回路50及び階調基準電圧生成回路60に出力する。一方、判定回路72は、コモンDC駆動を選択する場合には、ローレベルの選択信号1,2を共通電圧生成回路50及び階調基準電圧生成回路60に出力する。判定回路72は、この一連の動作を、表示動作を行っている期間中、繰り返す。
すなわち、液晶ディスプレイパネル10がノーマリーホワイト形である場合、階調信号Dataが低階調になるにつれて表示画素11に印加される電圧が高くなることから、1画面分の階調信号Dataが閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataを含んでいるときにはコモン反転駆動を選択し、1画面の階調信号Dataが閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataを含んでいないときにはコモンDC駆動を選択することで、データドライバ20の出力電圧が所定の限度以上に上昇しないように制御しているのである。
なお、液晶ディスプレイパネル10がノーマリーブラック形の場合には、階調信号Dataが高階調になるにつれて表示画素11に印加される電圧が高くなることから、図6においては、閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataが1回でも入力された場合にコモン反転駆動を選択し、閾値Drefより小さい階調値の階調信号DataがないときコモンDC駆動を選択するとしたところを、閾値Drefより大きい階調の階調信号Dataが1回でも入力された場合にコモン反転駆動を選択し、閾値Drefより大きい階調の階調信号DataがないときコモンDC駆動を選択するように変更すればよい。
判定回路72は、論理回路であってもよいし、ROM及びCPUを有したマイコンからなる回路であってもよい。判定回路72がマイコンからなる回路である場合には、ROMに格納されたプログラムがCPUによって実行されることによって、上記のような処理を行う。
図3に示す共通電圧生成回路50は、一定電圧又はパルス形の一定周期で変化する波形信号を生成する。判定回路72によってコモン反転駆動が選択された場合には、共通電圧生成回路50が、生成した波形信号を共通電極14及び蓄積キャパシタ18のCsラインに出力する。一方、判定回路72によってコモンDC駆動が選択された場合には、共通電圧生成回路50が、生成した一定電圧を共通電極14及び蓄積キャパシタ18のCsラインに印加する。ここで、図12に示されるVcom(DC)は、共通電圧生成回路50によって生成される一定電圧を表し、図12に示されるVcom(AC)は、共通電圧生成回路50によって生成される波形信号を表す。
図7は、共通電圧生成回路50の構成例を示すブロック図である。共通電圧生成回路50は、選択回路51、波形信号生成回路52、定電圧生成回路53及びスイッチ54,55を有する。共通電圧生成回路50の出力端は共通電極14及び蓄積キャパシタ18のCsラインに接続されている。
波形信号生成回路52は、相対的に電位の高い状態と低い状態に交互に反転する波形信号Vcom(AC)を生成する。波形信号生成回路52によって生成される波形信号は、極性反転信号Polに同期している。スイッチ54がオン状態である場合には、波形信号生成回路52から出力された波形信号が出力端に出力されて、共通電極14及び蓄積キャパシタ18のCsラインに入力され、スイッチ54がオフ状態である場合には、波形信号生成回路52の出力は出力端から遮断される。
定電圧生成回路53は、定電圧Vcom(DC)を生成する。スイッチ55がオン状態である場合には、定電圧生成回路53から出力された定電圧が出力端に出力されて、共通電極14及び蓄積キャパシタ18のCsラインに入力され、スイッチ55がオフ状態である場合には、定電圧生成回路53の出力は出力端から遮断される。
選択回路51には、判定回路72から出力された選択信号が入力される。選択回路51は、入力した選択信号に従って波形信号生成回路52と定電圧生成回路53の何れかを一方を選択する。具体的には、判定回路72によってコモン反転駆動が選択された場合には、選択回路51は、スイッチ54をオン状態にするとともに、スイッチ55をオフ状態にする。これにより波形信号生成回路52が選択される。一方、判定回路72によってコモンDC駆動が選択された場合には、選択回路51は、スイッチ54をオフ状態にするとともに、スイッチ55をオン状態にする。これにより定電圧生成回路53が選択される。例えば、判定回路72から選択回路51に入力される選択信号がハイレベルの場合には、選択回路51がスイッチ54をオン状態にするとともに、スイッチ55をオフ状態にする。一方、判定回路72が選択回路51に入力される選択信号がローレベルの場合には、選択回路51がスイッチ54をオフ状態にするとともに、スイッチ55をオン状態にする。
図8を参照して波形信号生成回路52及び定電圧生成回路53の具体的な回路構成について説明する。図8は、波形信号生成回路52及び定電圧生成回路53共通電圧生成回路の回路構成の一例を示した図である。
波形信号生成回路52は、抵抗R1,R2、非反転増幅回路522、反転増幅回路523、内部ロジック525、レベルシフタ526及びボルテージコンパレータ524等を有する。抵抗R1及び抵抗R2がソース電圧VsAの電圧源とグランドの間に直列接続されている。ソース電圧VsAが抵抗R1,R2によって分圧される。抵抗R1,R2によって分圧された電圧が非反転増幅回路522によって増幅されて、ボルテージコンパレータ524の正電源端子に入力される。一方、抵抗R1,R2によって分圧された電圧が反転増幅回路523によって反転増幅されて、ボルテージコンパレータ524の負電源端子に入力される。ボルテージコンパレータ524の正電源端子がキャパシタ527に接続され、キャパシタ527がグランドに接続されている。ボルテージコンパレータ524の負電源端子がキャパシタ528に接続され、キャパシタ528がグランドに接続されている。非反転増幅回路522がオペアンプ522a、入力抵抗R4及び帰還抵抗R3から構成され、抵抗R1,R2によって分圧された電圧がオペアンプ522aの正相入力端子に入力される。反転増幅回路523がオペアンプ523a、入力抵抗R5及び帰還抵抗R6から構成され、抵抗R1,R2によって分圧された電圧が入力抵抗R5を介してオペアンプ523aの逆相入力端子に入力される。
内部ロジック525は、例えば、極性反転信号Polに同期したアナログの波形信号(例えば、Sin波)を生成する。その波形信号の周期は、水平同期信号Hの周期の2倍(2H)に等しい。内部ロジック525によって生成された波形信号のレベルがレベルシフタ526によってシフトされ、レベルシフトされた波形信号がボルテージコンパレータ524に入力される。ボルテージコンパレータ524は、入力されるアナログの波形信号をデジタル(1ビット)の波形信号に変換する。具体的には、ボルテージコンパレータ524は、入力される波形信号がその波形信号の中心点(極大点の電圧と極小点の電圧の平均電圧)よりも大きい時には、正電源端子の電圧を出力し、入力される波形信号がその波形信号の中心点よりも小さい時には、負電源端子の電圧を出力する。従って、ボルテージコンパレータ524の出力信号は、水平同期信号Hの周期の2倍(2H)に等しい周期で振動するパルス形の波形信号である。そのパルス形の波形信号の最大レベルが非反転増幅回路522の出力のレベルに等しく、そのパルス波形信号の最小レベルが反転増幅回路523の出力のレベルに等しい。非反転増幅回路522の増幅率の絶対値と、反転増幅回路523の増幅率の絶対値が等しいことが望ましい。なお、図9に示されるVcom(AC)は、ボルテージコンパレータ524の出力信号を表す。
定電圧生成回路53は、抵抗R7,R8及びオペアンプ531等を有する。抵抗R7及び抵抗R8がソース電圧VsB1の電圧源とグランドの間に直列接続されている。ソース電圧VsB1が抵抗R7,R8によって分圧される。抵抗R7,R8によって分圧された電圧がオペアンプ531に入力される。オペアンプ531の正電源端子にはソース電圧VsB2の電圧源が接続され、オペアンプ531の負電源端子にはグランドが接続されている。オペアンプ531に入力された電圧は増幅されて出力端子から出力される。なお、図9に示されるVcom(DC)は、オペアンプ531の出力電圧を表す。
以上のような波形信号生成回路52の消費電力と定電圧生成回路53の消費電力とを比較すると、定電圧生成回路53の消費電力が少ない。
図3に示す階調基準電圧生成回路60は、コモン反転駆動の場合の2p段階の階調基準電圧を生成するとともに、コモンDC駆動の場合の2p段階の階調基準電圧を生成する。制御回路70によってコモン反転駆動が選択された場合には、階調基準電圧生成回路60がコモン反転駆動の場合の階調基準電圧をデータドライバ20に出力する。一方、制御回路70によってコモンDC駆動が選択された場合には、コモンDC駆動の場合の階調基準電圧をデータドライバ20に出力する。
図9は、階調基準電圧生成回路60の構成例を示す図である。階調基準電圧生成回路60は、選択回路61、第1基準電圧生成回路62、第2基準電圧生成回路63及びスイッチ64,65を有する。
第1基準電圧生成回路62の2p段の出力は、それぞれ、スイッチ64を介してデータドライバ20に接続されている。第1基準電圧生成回路62は、コモン反転駆動に用いる2p通りの階調基準電圧VA(1)〜VA(2p)を生成する。スイッチ64がオン状態である場合には、第1基準電圧生成回路62から出力された2p通りの階調基準電圧VA(1)〜VA(2p)がデータドライバ20に印加され、スイッチ64がオフ状態である場合には、第1基準電圧生成回路62の出力とデータドライバ20が遮断される。第2基準電圧生成回路63の2p段の出力は、それぞれ、スイッチ65を介してデータドライバ20に接続されている。
第2基準電圧生成回路63は、コモンDC駆動に用いる2p通りの階調基準電圧VB(1)〜VB(2p)を生成する。スイッチ65がオン状態である場合には、第2基準電圧生成回路63から出力された階調基準電圧VB(1)〜VB(2p)がデータドライバ20に印加され、スイッチ65がオフ状態である場合には、第2基準電圧生成回路63の出力とデータドライバ20が遮断される。
選択回路61には、制御回路70判定回路72から出力された選択信号が入力される。選択回路61は、入力した選択信号に従って第1基準電圧生成回路62と第2基準電圧生成回路63のうち何れかを選択する。具体的には、判定回路72によってコモン反転駆動が選択された場合には、選択回路61はスイッチ64をオン状態にするとともに、スイッチ65をオフ状態にする。これにより、第1基準電圧生成回路62が選択される。一方、判定回路72によってコモンDC駆動が選択された場合には、選択回路61はスイッチ64をオフ状態にするとともに、スイッチ65をオン状態にする。これにより、第2基準電圧生成回路62が選択される。例えば、判定回路72から選択回路61に入力される選択信号がハイレベルの場合には、選択回路61がスイッチ64をオン状態にするとともに、スイッチ65をオフ状態にする。一方、判定回路72が選択回路61に入力される選択信号がローレベルの場合には、選択回路61がスイッチ64をオフ状態にするとともに、スイッチ65をオン状態にする。
図10を参照して第1基準電圧生成回路62及び第2基準電圧生成回路63について説明する。図9は、第1基準電圧生成回路62及び第2基準電圧生成回路63の回路構成を示した図である。
第1基準電圧生成回路62は、切替スイッチ621,622及び抵抗RA(1)〜抵抗RA(2p+1)を有する。(2p+1)個の抵抗RA(1)〜RA(2p+1)が切替スイッチ621と切替スイッチ622の間に直列接続されている。これら抵抗RA(1)〜RA(2p+1)の間の各接続部の電圧が出力電圧となり、各段の出力電圧がそれぞれスイッチ64を介してデータドライバ20に供給されている。これら抵抗RA(1)〜RA(2p+1)からなる抵抗列の両端の電圧が、切替スイッチ621,622によって第1高電位電圧VH1と第1低電位電圧VL1とに切り替えられる。第1高電位電圧VH1は、第1低電位電圧VL1よりも電位が高い。切替スイッチ621,622は極性反転信号Polのレベルに従って切替動作をする。つまり、例えば、極性反転信号Polがハイレベルである時に、抵抗列の他端が切替スイッチ621によって第1高電位電圧VH1に接続されるとともに、抵抗列の他端が切替スイッチ622によって第1低電位電圧VL1に接続される。一方、極性反転信号Polがローレベルである時には、抵抗列の一端が切替スイッチ621によって第1低電位電圧VL1に接続されるとともに、抵抗列の他端が切替スイッチ622によって第1高電位電圧VH1に接続される。第1高電位電圧VH1と第1低電位電圧VL1の電位差がこれら抵抗RA(1)〜RA(2p+1)によって分圧され、これら抵抗RA(1)〜抵抗RA(2p+1)の間の接続部の電圧が2p通りの階調基準電圧VA(1)〜VA(2)として出力される。そのため、極性反転信号Polがハイレベルである時には、階調基準電圧VA(1)〜VA(2p)が1段目から昇順になり、極性反転信号がローレベルである時には、階調基準電圧VA(1)〜VB(2p)が1段目から降順になる。
第2基準電圧生成回路63は、切替スイッチ631,632及び抵抗RB(1)〜RB(2p+1)を有する。(2p+1)個の抵抗RB(1)〜RB(2p+1)が、切替スイッチ631と切替スイッチ631の間に直列接続されている。切替スイッチ631を介して抵抗RB(1)〜RB(2p+1)の抵抗列の一端の電圧が第2低電位電圧VL2と第3高電位電圧VH3とに切り替えられ、切替スイッチ632を介して抵抗列の他端の電圧が第2高電位電圧VH2と第3低電位電圧VL3とに切り替えられる。切替スイッチ631、632を介して抵抗列の一端と他端が第2低電位電圧VL2と第2高電位電圧VH2に接続されたとき、第2高電位電圧VH2と第2低電位電圧VL2の電位差が抵抗RB(1)〜RB(2p+1)によって分圧され、抵抗列の一端と他端が第3高電位電圧VH3と第3低電位電圧VL3に接続されたとき、第3高電位電圧VH3と第3低電位電圧VL3の電位差が抵抗RB(1)〜RB(2p+1)によって分圧される。第2高電位電圧源VH2の電位は第2低電位電圧源VL2の電位よりも高く、第2高電位電圧源VH2及び第2低電位電圧源VL2は定電圧Vcom(DC)に等しいかそれより高い電位を有する。また、第3高電位電圧源VH3の電位は第3低電位電圧源VL3の電位よりも高く、第3高電位電圧源VH3及び第3低電位電圧源VL3は定電圧Vcom(DC)に等しいかそれより低い電位を有する。抵抗RB(1)〜RB(2p+1)の間の各接続部の電圧が2p通りの階調基準電圧VB(1)〜VB(2)として出力される。これら切替スイッチ631、632は、極性反転信号Polのレベルに従って切替動作をする。つまり、例えば、極性反転信号Polがハイレベルである時に、抵抗RB(1)〜RB(2p+1)の抵抗列の一端が切替スイッチ631によって第2低電位電圧VL2に接続され、抵抗列の他端が切替スイッチ632によって第2高電位電圧VH2に接続され、抵抗RB(1)〜RB(2p+1)の間の各接続部の電圧が階調基準電圧VB(1)〜VB(2)として出力される。一方、極性反転信号Polがローレベルである時に、抵抗RB(1)〜RB(2p+1)の抵抗列の一端が切替スイッチ631によって第3高電位電圧VH3に接続され、抵抗列の他端が切替スイッチ632によって第3低電位電圧VL3に接続され、抵抗RB(1)〜RC(2p+1)の間の各接続部の電圧が階調基準電圧VB(1)〜VB(2)として出力される。そのため、極性反転信号Polがハイレベルである時には、階調基準電圧VB(1)〜VB(2p)が1段目から昇順になり、極性反転信号がローレベルである時には、階調基準電圧VB(1)〜VB(2p)が1段目から降順になる。各段の出力がスイッチ65を介してデータドライバ20に接続されている。
図3に示すデータドライバ20は、1水平同期期間内に入力された1行分の表示画素11に対応する階調信号Dataを取り込む。そして、データドライバ20は、次の1水平同期期間において、取り込んだ階調信号Dataをラッチするとともに、そのラッチした階調信号DataをDA変換した階調電圧を生成して各信号線15に出力する。具体的には、データドライバ20は、階調基準電圧生成回路60によって生成された2p段階の階調基準電圧を参照し、ラッチした階調信号Dataに応じた階調電圧を各信号線15に出力する。
図11はデータドライバ20の構成の要部を示した図である。データドライバ20は、シフトレジスタ回路21と、データレジスタ回路22と、データラッチ回路23と、DAコンバータ24とを有している。DAコンバータ24はDAC回路241とアンプ242とからなる。データレジスタ回路22、データラッチ回路23、DAC回路241及びアンプ242は、信号線15ごとに設けられている。
シフトレジスタ回路21は、水平同期信号Hのパルスの立ち上がりに同期して、データレジスタ回路22のアドレスを開始する。つまり、水平同期信号Hのパルスが立ち上がると、シフトレジスタ回路21が、クロック信号CLKに同期して選択信号をデータレジスタ回路22に順次出力することによって、1水平同期期間の間にデータレジスタ回路22を順次選択する。選択されたデータレジスタ回路22は、1行分の表示画素11に対応する階調信号Dataを順次記憶する。
データラッチ回路23は、データレジスタ回路22に記憶された1行分の階調信号Dataを水平制御信号における制御信号CTLに応じて取り込み保持するとともに、その保持している階調信号DataをDAC回路241に出力する。
DAC回路241には、第1基準電圧生成回路62及び第2基準電圧生成回路63のうち選択されたものによって生成される2p通りの階調基準電圧が入力される。具体的には、スイッチ64がオン状態であって、スイッチ65がオフ状態である場合には、第1基準電圧生成回路62によって生成された2p通りの階調基準電圧VA(1)〜VA(2p)がDAC回路241に入力される。一方、スイッチ64がオフ状態であって、スイッチ65がオン状態である場合には、2p通りの階調基準電圧VB(1)〜VB(2p)がDAC回路241に入力される。
第1基準電圧生成回路62が選択されている場合には、DAC回路241は階調基準電圧VA(1)〜VA(2p)を参照して、データラッチ回路23から入力した階調信号DataをDA変換した階調電圧を生成する。具体的には、DAC回路241は、階調基準電圧VA(1)〜VA(2p)の中から、入力したデジタルの階調信号Dataに応じた階調基準電圧を選択するとともに、選択した階調基準電圧をアンプ242に出力する。
一方、第2基準電圧生成回路63が選択されている場合には、DAC回路241は階調基準電圧VB(1)〜VB(2p)を参照して、データラッチ回路23から入力した階調信号DataをDA変換した階調電圧を生成し、アナログの階調信号Dataをアンプ242に出力する。具体的には、DAC回路241は、階調基準電圧VB(1)〜VB(2p)の中から、入力したデジタルの階調信号Dataに応じた階調基準電圧を選択するとともに、選択した階調基準電圧をアンプ242に出力する。
ここで、DAC回路241に入力されるデジタル階調信号Dataは閾値Dref以上であるから、階調基準電圧VB(1)〜VB(2p)のうち、閾値Drefに対応する階調基準電圧よりも高電位なものはDAC回路241によって選択されることがない。そのため、データドライバ20のDAC回路241やアンプ242等の耐圧を比較的低く設定することができる。
アンプ242は、DAC回路241から供給された階調基準電圧に対応する電圧を階調電圧S(i)として信号線15に出力する。走査ドライバ30によって選択された走査線16に接続されたスイッチ素子12がオンになっているから、信号線15に出力されたアナログの階調信号Dataが、オン状態のスイッチ素子12に接続された液晶キャパシタ17及び蓄積キャパシタ18に書き込まれる。
判定回路72によってコモン反転駆動とコモンDC駆動の何れが選択されても、ライン反転駆動が行われる。つまり、図12に示すように、共通電極14の電圧Vcom(DC)又は電圧Vcom(AC)を基準とした信号線15の階調電圧S(i)の極性が、1水平同期期間毎に反転する。具体的には、コモン反転駆動の場合には、共通電極14の電圧Vcom(AC)の極性が1水平同期期間毎に反転し、共通電極14の電圧Vcom(AC)を基準とした階調電圧S(i)の極性が1水平同期期間毎に反転する。一方、コモンDC駆動方式の場合には、共通電極14の電圧Vcom(DC)が一定であるが、共通電極14の電圧Vcom(DC)を基準とした階調電圧S(i)の極性が1水平同期期間毎に反転する。これは、極性反転信号Polの極性が1水平同期期間毎に反転しているためである。なお、上述のiは、1からMの任意の整数である。
制御回路70によってコモン反転駆動とコモンDC駆動の何れが選択されても、フレーム反転駆動が行われる。つまり、何れの画素においても、共通電極14の電圧Vcom(DC)又は電圧Vcom(AC)を基準とした画素電極13の電圧の極性が1フレーム期間毎に反転している。これは、極性反転信号Polの位相が1フレーム期間ごとに180°遅れ、又は進むためである。
以上のように本実施形態における液晶表示装置1では、コモン反転駆動とコモンDC駆動とが適宜、選択されて実行される。コモンDC駆動が行われる場合には、定電圧生成回路53が用いられるから、消費電力の削減を図ることができる。コモンDC駆動が選択された場合でも、閾値Drefに対応する階調基準電圧よりも高電位なものはDAC回路241によって選択されることがない。そのため、データドライバ20のDAC回路241やアンプ242等の耐圧を比較的低く設定することができ、コモンDC駆動の欠点を解消することができる。また、コモンDC駆動が行われたとき、高画質化を図ることができる。
一方、コモン反転駆動が行われる場合には、共通電極14の極性が1水平同期期間ごとに反転するから、信号線15の電圧振幅を概ね半減することができ、データドライバ20の耐圧を比較的低く設定することができる。
また、コモン反転駆動とコモンDC駆動が選択的に行われるから、コモン反転駆動のみで液晶ディスプレイパネルを駆動する場合よりも、表示品位の向上を図ることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係わる液晶表示装置について説明する。
本実施形態に係わる液晶表示装置の構成は、上述した第1の実施形態と同等であるので説明を省略する。本実施形態における液晶表示装置は、第1の実施形態における液晶表示装置に対し、制御回路70の判定回路72が行う処理動作が異なっているものである。以下においては、本実施形態の判定回路72が行う処理動作について説明する。
図13は、本実施形態における判定回路72が行う処理動作を示すフローチャート図である。図14は本実施形態における判定回路72が行う処理動作を説明するための図である。
上述の第1の実施形態においては、1つの表示画素11に対する1つの階調信号Data毎に閾値Drefと比較して、閾値Drefより小さい階調値の階調信号Data(特定の階調信号)があるか否かを判定して、コモン反転駆動またはコモンDC駆動を選択するようにした。一方、本実施形態における判定回路72は、次の1フレーム期間分(1画面分)の複数の階調信号Dataが入力されて、1フレーム期間分の複数の階調信号Dataについての階調毎のヒストグラムを作成し、この作成したヒストグラムにおける階調毎の頻度分布に基づいて、コモン反転駆動またはコモンDC駆動を選択するものである。
図13、図14に基づいて、判定回路72における処理動作について説明する。なお、図13、図14は液晶ディスプレイパネル10がノーマリーホワイト形である場合について示している。
まず、判定回路72に次の1フレーム期間分の複数の階調信号Dataが入力される(ステップS11)。そして、判定回路72は、入力された1フレーム期間分の複数の階調信号Dataについて、階調毎の頻度を示すヒストグラムを作成する(ステップS12)。このヒストグラムは、例えば、図14の(a)や(b)に示すような形のものになる。ここで、図14の(a)、(b)に示すヒストグラムは階調信号Dataが3ビットで8階調の場合の例を示している。
次いで、このヒストグラムにおいて閾値Drefより小さい階調値の頻度に基づいて、閾値Drefより小さい階調値の階調信号Data(特定の階調信号)が存在するか否かを判定する(ステップS13)。そして、判定回路72は、閾値Drefより小さい階調値の頻度がゼロでないと判定したとき(ステップS13:No)、コモン反転駆動を選択する(ステップS14)。すなわち、このときは、例えば閾値Drefが4階調に設定されているとした場合に、ヒストグラムが図14の(a)に示すように、0から3階調の頻度がゼロでないような場合である。
一方、判定回路72は、閾値Drefより小さい階調値の頻度がゼロであると判定したとき(ステップS13:Yes)、コモンDC駆動を選択する(ステップS15)。すなわち、このときは、閾値Drefが4階調に設定されている場合に、ヒストグラムが図14の(b)に示すように、0から3階調の頻度がゼロである場合である。
なお、液晶ディスプレイパネル10がノーマリーブラック形の場合には、階調信号Dataが高階調になるにつれて表示画素11に印加される電圧が高くなることから、図13において、閾値Drefより小さい階調値の頻度がゼロでないときにコモン反転駆動を選択し、閾値Drefより小さい階調値の頻度がゼロであるときにコモンDC駆動を選択するとしたところを、閾値Drefより大きい階調の頻度がゼロでないときにコモン反転駆動を選択し、閾値Drefより大きい階調の頻度がゼロであるときにコモンDC駆動を選択するように変更すればよい。
以上のように、本実施形態においても、上述の第1の実施形態の場合と同様に、コモン反転駆動とコモンDC駆動とが適宜、選択されて実行される。コモンDC駆動が行われる場合には消費電力の削減を図ることができるとともに高画質化を図ることができ、コモンDC駆動が選択された場合でも、閾値Drefに対応する階調基準電圧よりも高電位なものはDAC回路241によって選択されることがないため、データドライバ20のDAC回路241やアンプ242等の耐圧を比較的低く設定することができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態に係わる液晶表示装置について説明する。
本実施形態に係わる液晶表示装置の構成は、上述の第2の実施形態における液晶表示装置に対し、制御回路70の判定回路72が行う処理動作の一部が異なっているものである。以下においては、本実施形態の判定回路72が行う処理動作について説明する。
図15は、本実施形態における判定回路72が行う処理動作を示すフローチャート図である。図16は本実施形態における判定回路72が行う処理動作を説明するための図である。
上述の第2の実施形態においては、次の1フレーム期間分(1画面分)の複数の階調信号Dataについての階調毎のヒストグラムを作成し、このヒストグラムにおいて閾値Drefより小さい階調値の階調信号Data(特定の階調信号)が存在するか否かの判定結果に基づいて、コモン反転駆動またはコモンDC駆動を選択するようにした。一方、本実施形態における判定回路72は、次の1フレーム期間分の複数の階調信号Dataについての階調毎のヒストグラムを作成し、この作成したヒストグラムにおいて閾値Drefより小さい階調値の領域に対応する階調信号Data(特定の階調信号)の階調値毎の頻度が所定量以下であるか否かの判定結果に基づいて、コモン反転駆動またはコモンDC駆動を選択する。そして、コモンDC駆動を選択する場合には、閾値Drefより小さい階調値の領域に対応する階調信号Data(特定の階調信号)を閾値Dref以上とするように圧縮変換するものである。すなわち、第2の実施形態においては閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataが1個でもあったらコモン反転駆動を選択するようにしていたが、例えば階調信号Dataに閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataが数個(例えば5個以下)だけ含まれているような場合には、その閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataを閾値Dref以上の値に変換して表示するようにしても、表示される画像には殆ど変化が生じない。本実施形態は、このことに基づいて、1フレーム期間分の階調信号Dataについての階調毎のヒストグラムにおいて閾値Drefより小さい階調値の領域における頻度が所定量以下であれば、閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataを閾値Dref以上の値に変換するとともに、コモンDC駆動を選択するようにしたものである。ここで、所定量は、それを閾値Dref以上の値に変換して表示したときの表示画像の変化が殆ど視認されない程度の量に予め設定される。
図15、図16に基づいて、本実施形態の判定回路72における処理動作について説明する。なお、図15、図16は液晶ディスプレイパネル10がノーマリーホワイト形である場合について示している。
まず、判定回路72に1フレーム期間分の階調信号Dataが入力される(ステップS16)。そして、判定回路72は、入力された1フレーム期間分の階調信号Dataについて、階調毎の頻度を示すヒストグラムを作成する(ステップS17)。このヒストグラムは、例えば、図16の(a)や(b)に示すような形のものになる。ここで、図16の(a)、(b)に示すヒストグラムは階調信号Dataが3ビットで8階調の場合の例を示している。
次いで、このヒストグラムにおいて閾値Drefより小さい階調値の頻度が所定量以下であるか否かを判定する(ステップS18)。そして、判定回路72は、閾値Drefより小さい階調値の頻度が所定量以下ではないと判定したとき(ステップS18:No)、コモン反転駆動を選択する(ステップS19)。すなわち、このときは、閾値Drefが4階調に設定されている場合に、ヒストグラムが図16の(a)に示すように、0から3階調の頻度が比較的大きい(所定量より大きい)場合である。
一方、判定回路72が閾値Drefより小さい階調値の頻度が所定量以下であると判定したとき(ステップS13:Yes)、判定回路72の判定結果を受けて、例えば制御信号生成回路73が閾値Drefより小さい階調値の階調信号Data(Dm、特定の階調信号)を閾値Dref以上の値に圧縮変換する(ステップS20)。すなわち、このときは、閾値Drefが4階調に設定されているとした場合に、ヒストグラムが図16の(b)に示すように、0から3階調の閾値Drefより小さい階調値の階調信号Data(Dm)が比較的小さく、これが予め設定された所定量以下となっている。そして、このヒストグラムを、図16の(c)に示すように、閾値Drefより小さい階調値の階調信号Data(Dm)をゼロとするように階調信号Dataを圧縮変換する。そして、コモンDC駆動を選択する(ステップS21)。
以上のように、本実施形態においても、上述の第1及び第2の実施形態の場合と同様に、コモン反転駆動とコモンDC駆動とが適宜、選択されて実行される。コモンDC駆動が行われる場合には消費電力の削減を図ることができる。コモンDC駆動が選択された場合でも、閾値Drefに対応する階調基準電圧よりも高電位なものはDAC回路241によって選択されることがないため、データドライバ20のDAC回路241やアンプ242等の耐圧を比較的低く設定することができる。
なお、上記各実施形態においては、判定回路72の処理動作が1フレーム期間毎に行われ、次の1フレーム期間に対応する複数の階調信号Dataの中に閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataがあるか否か、あるいは、閾値Drefより小さい階調値の階調信号Dataが所定量以下か否かを判定して、次の1フレーム期間をコモン反転駆動方式とするかコモンDC駆動方式とするかを設定することとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、この処理動作を複数フレーム期間毎に行い、後続する複数フレーム期間に対応する複数の階調信号Dataに対して同様の判定動作を行い、後続の複数フレーム期間をコモン反転駆動方式とするかコモンDC駆動方式とするかを設定するようにしてもよい。この場合には判定動作に係わる演算処理の回数を減らすことができて、演算処理による消費電力の増加を抑えることができる。更には、判定動作に用いる階調信号Dataを、後続する複数フレーム期間全体に対応するものでなく、それより少ないフレーム期間の階調信号Dataで代用させて、これに対して判定動作を行うものとしてもよい。これは、階調信号Dataは、通常、短時間で大きく変化することは希であるため、このような処理動作としてもさほど問題がないためである。この場合には、更に演算処理量を減らすことができて、演算処理による消費電力の増加を更に抑えることができる。
また、上記各実施形態では、図3、図9、図10に示すように、極性反転信号Polが第2基準電圧生成回路63に入力されていたが、極性反転信号Polの代わりに第2の極性反転信号が第2基準電圧生成回路63に入力されてもよい。第2の極性反転信号は、1フレーム期間ごとに極性が反転する信号である。そのため、切替スイッチ631が、第2の極性反転信号に従って、1フレーム期間ごとに切替動作をする。従って、判定回路72によってコモンDC駆動が選択された場合には、フレーム反転駆動が行われるが、ライン反転駆動が行われない。第2の極性反転信号は、映像信号に基づき表示信号生成回路40によって生成される。
また、上記各実施形態では、判定回路72によってコモン反転駆動とコモンDC駆動のどちらが選択されても、ライン反転駆動を行ったが、フレーム反転駆動を行ってもよいし、ドット反転駆動を行ってもよい。ドット反転駆動を行う場合には、奇数列の信号線15に接続されたDAC回路241に出力される階調基準電圧VA(1)〜VA(2p)の高低順が、偶数列の信号線15に接続されたDAC回路241に出力される階調基準電圧VA(1)〜VA(2p)の高低順と逆であれば、コモン反転駆動とドット反転駆動が組み合わせられる。一方、奇数列の信号線15に接続されたDAC回路241に出力される階調基準電圧VB(1)〜VB(2p)の高低順が、偶数列の信号線15に接続されたDAC回路241に出力される階調基準電圧VB(1)〜VB(2p)の高低順と逆であれば、コモンDC駆動とドット反転駆動が組み合わせられる。
1 液晶表示装置
10 液晶ディスプレイパネル
12 スイッチ素子
13 画素電極
14 共通電極
15 信号線
16 走査線
20 データドライバ
24 DAコンバータ
30 走査ドライバ
52 波形信号生成回路
53 定電圧生成回路
62 第1基準電圧生成回路
63 第2基準電圧生成回路
70 制御回路
80 駆動装置
100 電子機器
241 DAC回路

Claims (16)

  1. 2次元配列され、各々が画素電極を有する複数の表示画素と、
    前記複数の画素電極に対向した共通電極と、
    前記複数の画素電極と前記共通電極との間に挟持された液晶と、
    画像信号に基づく前記複数の表示画素に対する複数の階調信号が順次入力され、入力された前記各階調信号の階調値に対応した階調電圧を前記複数の表示画素に出力するデータドライバと、
    一定電圧を生成する定電圧生成回路と、
    互いに異なる第1電位と第2電位に一定の反転周期で変化する波形信号を生成する波形信号生成回路と、
    第1の数のフレーム期間毎に、後続の第2の数のフレーム期間において前記複数の表示画素の各々に印加される前記階調電圧に対応する前記複数の階調信号の、階調値毎の数に基づいて、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧または前記波形信号の何れに設定するかを判定する判定回路と、
    を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記判定回路は、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれているか否かを判定し、前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記波形信号に設定し、前記特定の階調信号が含まれていないと判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧に設定することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記判定回路は、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれ、且つ、該特定の階調信号の階調値毎の数が予め設定された所定数以下であるか否かを判定し、前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧に設定し、前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数を越える前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記共通電極に出力する電圧を前記波形信号に設定し、
    更に、前記判定回路が前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記複数の階調信号のうちの前記特定の階調信号の階調値を、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値を越えない値となる階調値に変換する制御回路を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記判定回路は、前記表示画素がノーマリーホワイト形であるとき、前記次フレーム分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値となる階調値より小さい階調値の階調信号が含まれているときに、前記特定の階調信号が含まれていると判定し、前記表示画素がノーマリーブラック形であるとき、前記次フレーム分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値となる階調値より大きい階調値の階調信号が含まれているときに、前記特定の階調信号が含まれていると判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記波形信号生成回路により生成される前記第1電位と前記第2電位とを有する前記波形信号に対する極性が前記反転周期に同期して交互に反転する、前記階調信号のビット数に応じた複数の第1の階調基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、前記定電圧生成回路により生成される前記一定電圧に対する極性が前記反転周期に同期して交互に反転する、前記階調信号のビット数に応じた複数の第2の階調基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、を更に備え、
    前記データドライバは、入力された前記階調信号を設定された階調基準電圧に応じてアナログ電圧に変換して、前記階調電圧を生成するDAコンバータを有し、
    前記判定回路は、前記共通電極に前記波形信号を出力させるとき前記第1基準電圧生成回路を選択し、該第1基準電圧生成回路により生成された前記複数の第1の階調基準電圧を前記階調基準電圧として前記データドライバに供給し、前記共通電極に前記一定電圧を出力させるとき前記第2基準電圧生成回路を選択し、該第2基準電圧生成回路により生成された前記複数の第2の階調基準電圧を前記階調基準電圧として前記データドライバに供給するように制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1の数と前記第2の数は同じ数であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の液晶表示装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の液晶表示装置を備える電子機器。
  8. 2次元配列され、各々が画素電極を有する複数の表示画素と、前記複数の画素電極に対向した共通電極と、前記複数の画素電極と前記共通電極との間に挟持された液晶と、を有する液晶ディスプレイを駆動する駆動装置において、
    画像信号に基づく階調信号が順次入力され、入力された前記階調信号の階調値に応じた階調電圧を前記複数の表示画素に出力するデータドライバと、
    一定電圧を生成する定電圧生成回路と、
    互いに異なる第1電位と第2電位に一定の反転周期で変化する波形信号を生成する波形信号生成回路と、
    第1の数のフレーム期間毎に、後続の第2の数のフレーム期間において前記複数の表示画素の各々に印加される前記階調電圧に対応する前記複数の階調信号の、階調値毎の数に基づいて、後続の前記第1の数の1フレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧または前記波形信号の何れに設定するかを判定する判定回路と、
    を備えることを特徴とする液晶ディスプレイの駆動装置。
  9. 前記判定回路は、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれているか否かを判定し、前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記波形信号に設定し、前記特定の階調信号が含まれていないと判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧に設定することを特徴とする請求項8に記載の液晶ディスプレイの駆動装置。
  10. 前記判定回路は、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれ、且つ、該特定の階調信号の階調値毎の数が予め設定された所定数以下であるか否かを判定し、前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記共通電極に出力する電圧を前記一定電圧に設定し、前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数を越える前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記共通電極に出力する電圧を前記波形信号に設定し、
    更に、前記判定回路が前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記複数の階調信号のうちの前記特定の階調信号の階調値を、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値を越えない値となる階調値に変換する制御回路を有することを特徴とする請求項8に記載の液晶ディスプレイの駆動装置。
  11. 前記判定回路は、前記表示画素がノーマリーホワイト形であるとき、前記次フレーム分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値となる階調値より小さい階調値の階調信号が含まれているときに、前記特定の階調信号が含まれていると判定し、前記表示画素がノーマリーブラック形であるとき、前記次フレーム分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値となる階調値より大きい階調値の階調信号が含まれているときに、前記特定の階調信号が含まれていると判定することを特徴とする請求項9又は10に記載の液晶ディスプレイの駆動装置。
  12. 前記波形信号生成回路により生成される前記第1電位と前記第2電位とを有する前記波形信号に対する極性が前記反転周期に同期して交互に反転する、前記階調信号のビット数に応じた複数の第1の階調基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、前記定電圧生成回路により生成される前記一定電圧に対する極性が前記反転周期に同期して交互に反転する、前記階調信号のビット数に応じた複数の第2の階調基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、を更に備え、
    前記データドライバは、入力された前記階調信号を設定された階調基準電圧に応じてアナログ電圧に変換して、前記階調電圧を生成するDAコンバータを有し、
    前記判定回路は、前記共通電極に前記波形信号を出力させるとき前記第1基準電圧生成回路を選択し、該第1基準電圧生成回路により生成された前記複数の第1の階調基準電圧を前記階調基準電圧として前記データドライバに供給し、前記共通電極に前記一定電圧を出力させるとき前記第2基準電圧生成回路を選択し、該第2基準電圧生成回路により生成された前記複数の第2の階調基準電圧を前記階調基準電圧として前記データドライバに供給するように制御することを特徴とする請求項8乃至11の何れか一項に記載の液晶ディスプレイの駆動装置。
  13. 前記第1の数と前記第2の数は同じ数であることを特徴とする請求項8乃至12の何れか一項に記載の液晶ディスプレイの駆動装置。
  14. 2次元配列され、各々が画素電極を有する複数の表示画素と、前記複数の画素電極に対向した共通電極と、前記複数の画素電極と前記共通電極との間に挟持された液晶と、を有する液晶ディスプレイを駆動する駆動方法において、
    画像信号に基づく前記複数の表示画素に対する複数の階調信号が順次入力され、入力された前記階調信号の階調値に応じた階調電圧を前記複数の表示画素に出力する階調電圧出力ステップと、
    第1の数のフレーム期間毎に、後続の第2の数のフレーム期間において前記複数の表示画素の各々に印加される前記階調電圧に対応する前記複数の階調信号の階調値毎の数に基づいて、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素を、コモン反転駆動方式で駆動するか、コモンDC駆動方式で駆動するかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモン反転駆動方式で駆動すると判定されたとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において、前記共通電極に、一定の反転周期で互いに異なる第1電位と第2電位に変化する波形信号を出力させる波形信号出力ステップと、
    前記判定ステップにおいて後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモンDC駆動方式で駆動すると判定されたとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記共通電極に一定電圧を出力させる一定電圧出力ステップと、
    を含むことを特徴とする液晶ディスプレイの駆動方法。
  15. 前記判定ステップは、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれているか否かを判定する特定階調信号含有判定ステップと、前記特定階調信号含有判定ステップにおいて前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモン反転駆動方式で駆動すると判定するコモン反転駆動判定ステップと、前記特定階調信号含有判定ステップにおいて前記特定の階調信号が含まれていないと判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモンDC駆動方式で駆動すると判定するコモンDC駆動判定ステップと、を含むことを特徴とする請求項14に記載の液晶ディスプレイの駆動方法。
  16. 前記判定ステップは、前記第2の数のフレーム期間分の前記複数の階調信号の中に、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が所定の電圧値を越える値となる特定の階調信号が含まれ、且つ、該特定の階調信号の階調値毎の数が予め設定された所定数以下であるか否かを判定する特定階調信号分布判定ステップと、前記特定階調信号分布判定ステップにおいて、前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモンDC駆動方式で駆動すると判定するコモンDC駆動判定ステップと、前記特定階調信号分布判定ステップ前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数を越える前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、後続の前記第1の数のフレーム期間において前記複数の表示画素をコモン反転駆動方式で駆動すると判定するコモン反転駆動判定ステップと、を含み、
    更に、前記判定回路が前記複数の階調信号の中に階調値毎の数が前記所定数以下の前記特定の階調信号が含まれていると判定したとき、前記複数の階調信号のうちの前記特定の階調信号の階調値を、前記画素電極と前記共通電極間に印加される電圧の電圧値が前記所定の電圧値を越えない値となる階調値に変換する変換ステップを含むことを特徴とする請求項14に記載の液晶ディスプレイの駆動方法。
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