JP5254837B2 - 釣り針からの魚外し具 - Google Patents

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本発明は、魚釣りにおいて釣れた魚に手を触れずに、迅速に釣り針から魚を外す、釣り針からの魚外し具に関するものである。
従来からの方法として、釣れた魚を釣り針より外す場合、一方の手で魚をつかみ、他方の手に持っている釣竿を置き、その手で針を外し、魚をクーラーボックス、バケツ等の入れ物に入れていた。
他の従来からの方法としては、船のイケスの上方に、テグスまたは針金を横方向に渡して、固定し、魚の掛かった針をそのテグスまたは針金に掛け、ハリスを前下方に押して針先を下方に向け、魚の重みで魚が外れるのを待つ、また外れない場合は手で魚の口を押して外す。
また、関連する出願として特許文献1にみられるような、容器の縁に沿って線条を張り巡らし、その線条に針を掛け、ハリスを前下方に押し出して魚を外す魚取り込み容器が提案されている。
他の出願としては、特許文献2にみられるような、引っ掛け部材をバケツに水平に設け、この引っ掛け部材に釣り糸を掛け、この釣り糸を魚外し治具で挟み、釣り針を魚外し治具まで導いて魚外し治具を複数回握ることで魚を外すという針外し装置が提案されている。
特開2003−169582号公報 特開2004−222718号公報
しかしながら、上記従来の前者の方法のように、魚釣りで魚から針を外すには、一方の手で一尾ずつ魚を掴んで他方の手で針を外すことから、手に魚の匂いが付き女性から魚釣りは敬遠され気味である。また魚のヒレ及び釣り針で怪我をすることもあり、特に年配者は老眼であることが多く、特に針が多数付いているサビキ釣において、小さな釣り針などを使用するとき、注意が必要で、慎重に一尾ずつ外し、イケスやクーラーボックスまたはバケツ等の入れ物の中に魚を入れるため手間がかかっていた。
また、冬の寒いときには手がかじかんでなかなか魚が掴めないときがあった。
一方、上記従来の後者の方法においては、魚が外れるのを待つために時間がかかり、魚が外れない場合は手で魚の口を押して外すときがあった。また、テグスまたは針金に掛けた釣り針が外れにくい場合があった。さらに、イケスは船に乗らなければ利用することができず、実際には漁師が利用できるぐらいであった。
特許文献1に開示されている魚取り込み容器は、魚が暴れる力を利用するという向こう任せの方法なので時間がかかり、外れない場合は手で外すことになる。また、線条に掛けた針が外れにくいときがある。さらに、装置が大きくなる。
特許文献2の針外し装置は、引っ掛け部材を取り付けるバケツ等の容器が必要であり装置が大きい。また、一方の手で引っ掛け部材に掛けた釣り糸を持ち、他方の手に持った魚外し治具の凹部に釣り糸を挟み込み、釣り糸を引いて魚外し治具まで釣り針を導いて、魚外し治具を複数回握ることで魚を外すので時間と手間がかかる。さらに、引っ掛け部材と魚外し治具は一体ではなく別々の部材であり紛失する可能性がある。
したがって本発明は、上記問題を解決するために、魚に手を触れずに、針掛かりした全ての魚を、順に素早く強制的に針から外すことで魚の匂いが手に付かないと共に、怪我と手間から解放する釣り針からの魚外し具を提供することを目的とした。
請求項1記載の釣り針からの魚外し具は,左右側面、前面及び後面を連設した周壁で構成された上方および下方が開放されている魚外し具本体と、平板形状を有する釣り針から魚を外す魚外し板の基端とを、前記後面の上端近傍に回動可能に設けた魚外し具であって、前面上端縁は正面視横方向に直線又は正面視V字形に形成し、且つ該前面は側面視平面又は縦外方向に凸状に湾曲した曲面に形成し、魚の掛かった釣り針を前記前面の前面上端縁に掛止することにより、針掛かりした魚を前記前面の前面内壁に吊り下げ、前記魚外し板を押下することにより該魚外し板は基端を中心に回動し、該基端と反対側の魚外し板前端縁が前記前面内壁に近接して、前面内壁に吊り下げられた魚を上方から押し下げて針から外すことを特徴とする釣り針からの魚外し具を提供する。
請求項2記載の釣り針からの魚外し具は、請求項1記載の釣り針からの魚外し具において,左右側面、前面及び後面を連設した周壁で構成された上方および下方が開放されている魚外し具本体に代えて,左右側面,前面及び後面を連接した周壁で構成すると共に左右側面の下端縁と前面下端縁と後面下端縁の高さを同一に揃え,左右側面の下端縁と前面下端縁と後面下端縁に沿って魚外し具底面を設け上方が開放された有底の容器形状である魚外し具本体を備えた釣り針からの魚外し具を提供する。
請求項3記載の釣り針からの魚外し具は、前面上端縁の上方を,該前面上端縁に沿って平行に配置されるように、魚の掛かった釣針を掛止する針掛け棒の基端を、前記魚外し具本体に回動可能に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の釣り針からの魚外し具を提供する。
請求項4記載の釣り針からの魚外し具は、前記魚外し板前端縁の左右ほぼ中央に凹部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の釣り針からの魚外し具を提供する。
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の本発明の釣り針からの魚外し具によれば、左右側面、前面及び後面を連設した周壁で構成された上方および下方が開放されている魚外し具本体と、平板形状である釣り針から魚を外す魚外し板の基端とを、前記後面上端近傍に、回動可能に設けられた魚外し具である。前面上端縁は正面視横方向に直線又は正面視V字形に形成し、且つ該前面は側面視平面又は縦外方向に凸状に湾曲した曲面を有している。魚の掛かった釣り針を前記前面の前面上端縁に掛止し、針掛かりした魚を前記前面の前面内壁に吊り下げ、前記魚外し板を押下することにより該魚外し板は基端を中心に回動し、該基端と反対側の魚外し板前端縁が前記前面内壁に近接して、前記前面内壁に吊り下げられた魚を上方から押し下げて釣り針より瞬時に掻き落とす。したがって手間がかからないという効果がある。また、V字形前面上端縁にすることにより、魚の掛かった釣り針がV字形前面上端縁の底部に掛かり、釣り針が左右に摺動せずに安定した針外しができる効果がある。
また、イケスやクーラーボックスまたはバケツ等の容器の真上で魚外し具を使用すれば針から外れた魚はこれら容器の中に落ち、釣り針および魚に手を触れることがないので、釣り針および魚のヒレによる怪我が防げ、魚の臭いが手に付かず、また女性や子供や年配者でも簡単に使用できるという効果がある。
請求項2記載の本発明の釣り針からの魚外し具によれば、請求項1記載の釣り針からの魚外し具において,左右側面、前面及び後面を連設した周壁で構成された上方および下方が開放されている魚外し具本体に代えて,左右側面,前面及び後面を連接した周壁で構成すると共に左右側面の下端縁と前面下端縁と後面下端縁の高さを同一に揃え,左右側面の下端縁と前面下端縁と後面下端縁に沿って魚外し具底面を設け上方が開放された有底の容器形状としてある。魚外し具本体を有底の容器形状にしたことにより、針掛りした魚を外したあと、前記魚外し具本体の中に魚を収容しておけるので移動しながらでも使用でき、使用範囲の制限がなくなるという効果がある。また魚外し具本体に収容しておいた魚を、まとめてイケスやクーラーボックスまたはバケツ等の入れ物に投入することができるので、一尾ずつ入れ物に入れる手間が省けるという効果がある。
請求項3記載の本発明の釣り針からの魚外し具によれば、前面上端縁の上方を,該前面上端縁に沿って平行に配置されるように、魚の掛かった釣針を掛止する針掛け棒の基端を、前記魚外し具本体に回動可能に設けてある。針掛け棒を設けたことにより釣り針が該針掛け棒に容易に掛止されるため、魚の掛かった釣り針が前記魚外し具本体からすり抜けることを防止できるので連続動作を素早くできる効果がある。また、前記針掛け棒に釣り針が掛止されることにより、前記前面内壁に釣り針の先端が突き当たることがなく、針先の先端の損傷が防げる効果がある。さらに、前記針掛け棒を回動可能に設けたことにより、該針掛け棒に掛けた釣り針が容易に外せ、手返しが早くなる効果がある。またV字形針掛け棒にすることにより、魚の掛かった釣り針が該V字形針掛け棒の底部に掛かり、釣り針が左右に摺動せずに安定した針外しができる効果がある。
請求項4記載の本発明の釣り針からの魚外し具によれば、釣餌が針に残るので釣り餌を再利用することができれば餌の節約ができる。
なお、前記魚外し板は前記魚外し板前端縁のほぼ中央に魚外し板凹部を設け、該魚外し板凹部を頂点として前記魚外し板前端縁上方を山形に曲成したときは、前記魚外し板凹部と魚外し板前端縁上方の山形に釣り糸を誘導することにより針掛りした魚を魚外し具本体の内部に入れ易くする効果がある。
図1は本発明の魚外し具の一例を示す斜視図である。(実施例1) 図2は本発明の魚外し具本体に設けた魚外し板を指で押し下げた状態の平面図である。(実施例1) 図3は本発明の魚外し具の側面図である。(実施例1) 図4は本発明の魚外し具の正面一部断面図である。(実施例1) 図5は本発明の水平状態にある魚外し板の一例を示す斜視図であり、(a)は平板形状の魚外し板、(b)は魚外し板前端縁中央の凹部を頂点として前端縁上方を山形に曲成した魚外し板である。(実施例1) 図6は本発明の魚外し具の背面図である。(実施例1) 図7は本発明の魚外し具本体に設けた魚外し板を指で押し下げた状態の斜視図である。(実施例1) 図8は本発明の魚外し具本体の各種前面の正面図であり、(a)は正面視横に長い長方形に形成した前面の正面図、(b)は正面視V字形の前面上端縁に形成したV字形前面上端縁の前面の正面図、(c)は正面視連続V字形前面上端縁の前面の正面図、(d)は正面視連続U字形前面上端縁の前面の正面図である。(実施例1) 図9は本発明の魚外し具本体に設けた魚外し板と魚外し具後面とが90度の角度である側面一部断面図である。(実施例1) 図10は本発明魚外し具の一例である魚外し板前端縁中央の凹部を頂点として魚外し板前端縁上方を山形に曲成した魚外し板を設けた魚外し具本体の前面上端縁を正面視V字形にした魚外し具の斜視図である。(実施例1) 図11は本発明の一例である魚外し具本体の前面を平面視V字形にした水平V字形前面と水平V字形前面上端縁の平面図である。(実施例1) 図12は本発明の一例である魚外し具本体の前面を平面にした平面上端縁と魚外し板前端縁との位置関係を示した魚外し具の側面一部断面図である。(実施例1) 図13は本発明の魚外し具本体の外側面に滑り止めを設けた斜視図である。(実施例1) 図14は本発明の魚外し具本体に取っ手を設けた側面図である。(実施例1) 図15は本発明の使用方法を示した斜視図である。(実施例1) 図16は本発明の使用方法を示した側面図で、(a)は針掛かりした魚を魚外し具本体1内に入れた側面一部断面図、(b)は魚の掛かった釣り針を前面上端縁まで引き上げられたことを示す側面一部断面図、(c)は魚の掛かった釣り針が前面上端縁に係止され、魚外し板が押し下げられていることを示す側面一部断面図、(d)は魚外し板を押し下げたことにより魚が外れたところを示す側面一部断面図。(実施例1) 図17は本発明の使用方法を示した、魚外し具本体の前面上端縁に釣り針が掛止されたときの斜視図である。(実施例1) 図18は本発明の使用方法を示した、魚外し板を押し下げて魚を釣り針より外したときの斜視図である。(実施例1) 図19は本発明の一例である魚外し具の使用方法を示した斜視図である。(実施例1) 図20は本発明の一例である魚外し具の使用方法を示した斜視図である。(実施例1) 図21は本発明の魚外し具本体に針掛け棒を設けた、魚外し具の斜視図である。(実施例2) 図22は本発明の針掛け棒と支持片の図で、(a)は直線である針掛け棒と支持片の斜視図、(b)は正面視V字形の針掛け棒と支持片の正面図(実施例2) 図23は本発明の前面上端縁と針掛け棒の位置関係を示した側面一部断面図である。(実施例2) 図24は本発明の魚外し具の一例を示した斜視図である。(実施例2) 図25は本発明の魚外し具の一例を示した斜視図である。(実施例2) 図26は本発明の魚外し具の針掛け棒にスプリングを設けた斜視図である。(実施例2) 図27は本発明の使用方法を示した側面図で、(a)は針掛かりした魚を魚外し具本体1内に入れた側面一部断面図、(b)は魚の掛かった釣り針を針掛け棒まで引き上げられたことを示す側面一部断面図、(c)は魚の掛かった釣り針が針掛け棒に係止され、魚外し板が押し下げられていることを示す側面一部断面図、(d)は魚外し板を押し下げたことにより魚が外れところを示す側面一部断面図。(実施例2) 図28は本発明の使用方法を示した、針掛け棒に釣り針が掛止されたときの斜視図である。(実施例2) 図29は本発明の使用方法を示した、針掛け棒から釣り針を外すときの斜視図である。(実施例2) 図30は本発明の容器形状である魚外し具の一例を示す斜視図である。(実施例3) 図31は本発明の容器形状である魚外し具の一例を示す斜視図である。(実施例3) 図32は本発明の魚外し具本体の周壁内壁に筋面を設けた部分図である。(実施例3)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
第1の実施例は、図1の斜視図に示すように、左右側面および前後面を連設した周壁で構成された上方および下方が開放されている魚外し具本体1の後面上端近傍に釣り針から魚を外す魚外し板2の基端を回動可能に設けた構成である。
図1、図2に示すように、魚外し具本体1は片手で持ちやすいように、略台形に左右側面および前後面を連設した形状の周壁で構成されている。
図3,図4に示すように、魚外し具本体1の後面である魚外し具後面1cの魚外し具後面上端縁1dに近い魚外し具本体1の左右側面の後方上部内壁の所定の位置に、魚外し具軸孔1eを孔設してある。
図5(a)は、ほぼ水平の状態である釣り針から魚を外す魚外し板2の斜視図であり、平板形状を有する魚外し板2の魚外し板後端縁2dの左右両側端に魚外し板軸受け2eを設けてあり、その中心には魚外し板軸孔2fを貫通し、ここを基端としてある。
図4に示すように魚外し板2は、魚外し板後端縁2dの左右両側端の魚外し板軸受け2eの魚外し板軸孔2fに、蝶番軸4を挿通して魚外し具軸孔1eに回動可能に軸着されている。
また、蝶番軸4のほぼ中央の位置にトーションスプリング3を外装する。魚外し板2は、図3及び図4、図6に示すように、通常トーションスプリング3により開放方向に付勢され、魚外し具後面上端縁1dに、魚外し板後端縁2dが当接することにより開放回動限となってほぼ垂立している。
図4に示すようにトーションスプリング3の一端は、左右に摺動しないよう魚外し板2内壁の任意の位置にスプリング係止突起2bにより係止することが好ましい。なお、前記トーションスプリング3は、これに限らず、トーションスプリングに代えて、板バネやゴムなどの、他の弾性体を用いてもよいことは勿論である。
なお、魚外し板2の魚外し具本体1への取り付け構造は図示し説明したものに限られるものではなく、図にはないが、例えばヒンジを用いて魚外し具本体1と、魚外し板2とを、回動可能に取り付けることもできる。要するに、魚外し具本体1と魚外し板2とが、回動可能に取り付けられている構造であれば、いかなるものも採用できる。
図2、図7のように魚外し板2は指で下方に押圧することにより、蝶番軸4にて回動可能に軸着されている魚外し板2は、魚外し板後端縁2dの左右に設けられた魚外し板軸孔2fを中心として、魚外し板後端縁2dと反対側の魚外し板前端縁2cが魚外し具本体1の上方から前面1aの内壁に所定距離離間して近接し、魚外し具本体1の内部下方に回動可能である。図2に示すように、魚外し板2は下方に押下しているとき、魚外し板前端縁2cは前面1a内壁の形状に沿ったものであり、前面1a内壁との間に所定距離離間して近接する。
また、図5(a)の魚外し板2は平板状の形状であるが、図5(b)のように、魚外し板前端縁2cの左右のほぼ中央に魚外し板凹部2aを設け、その魚外し板凹部2aを頂点として魚外し板前端縁2cの上方を山形に曲成した形状とすることもできる。
また、図にはないが、魚外し板2は板状の部材に限らず、線条を形成したものであってもよい。
図8は魚外し具本体1の前面1aのみの正面図であり、魚の掛かった釣り針を掛止する前面1aは図8(a)に示すように正面視横方向に長い長方形である。また、図9の側面図に示すように魚外し板2の回転方向に沿って、縦外方向に凸状に湾曲した曲面に形成してある。前面1aは魚外し板2の回転軸である蝶番軸4と同心円上にあり、魚外し板前端縁2cの回動半径より所定距離離間した僅かに大きい半径の曲面を設けてある。
図9に示すように、魚外し板2を押下して、魚外し板2と魚外し具後面1cとが90度の角度となる位置、即ち魚外し板2が水平となる位置で魚外し板前端縁2cの延長線上に前面1aの前面下端縁1kを設けてある。また、前面1aは、前面下端縁1kから上方へ向かって前面上端縁まで所定の円周長の曲面を形成している。
なお、図1、図7、図8(a)に示したように、前面上端縁1bは、直線に形成されているが、直線に限らず、例えば図8(b)、図10に示すように、正面視V字形に形成したV字形前面上端縁1jとすることもできる。図にはないがU字形前面上端縁とすることもできる。また、図11に示すように平面視V字形に形成した水平V字形前面1pの水平V字形前面上端縁1qとすることもできる。さらに、図にはないが正面視V字形の上端縁と、平面視V字形の上端縁を合成したものとすることもできる。
また、図8(c)に示すように横方向に連続した小さいV字形を設けた連続V字形前面上端縁1lでもよいし、図8(d)に示すように横方向に連続した小さいV字形を設けた連続U字形前面上端縁1mでもよい。
要するに、魚外し具本体1の前面上端縁の形状は、魚の掛かった釣り針が安定して係止できれば、どのような形状でもよい。
なお、前面1aの曲面は、図12(a)、(b)のように平面1hとすることもできる。前面1aの曲面を平面1hにした場合は、平面上端縁1iに掛止した釣り針の針先の先端が位置する高さと、回動可能に取り付けた魚外し板2を指で下方に押圧して魚外し板前端縁2cとがほぼ同じ高さになったとき、平面1hと魚外し板前端縁2cとが所定距離離間して、最接近するように平面1hと魚外し板2を設ける。なお、図12の魚外し板2は、図5(b)の魚外し板前端2c上方を山形に形成した魚外し板2の側面図である。
当然、図8(b)のV字形前面上端縁1j,図にはないがU字形前面上端縁の、また図8(c)、(d)、のような前面でも、曲面を平面1hとすることができる。この場合は、平面1hのV字形またはU字形の底部に掛止した釣り針の針先の先端が位置する高さと、回動可能に取り付けた魚外し板2を指で下方に押圧して魚外し板前端縁2cとがほぼ同じ高さになったとき、平面1hと魚外し板前端縁2cとが所定距離離間して、最接近するように平面1hと魚外し板2を設ける。
また、魚外し具本体1の大きさは、魚釣の対象魚の大きさにより、必要に応じた任意の大きさとすることができる。当然、魚外し板2も魚外し具本体1の大きさに合わせたものとすることができる。さらに、魚外し具本体1に図13のように、魚外し具本体1を持つときに滑らないように魚外し具本体1の左右側面の外方に棒状の滑り止め5を設けてもよい。図にはないが滑り止め5は棒状とは限らず他の形状例えば半円状の突起等、手で持ったとき滑りにくい構造なら如何なるものでもよい。
また、図14のように魚外し具本体1の後方に取手11を設けてもよい。
なお、魚外し具本体1の周壁の形状は、図2のような台形とは限らず四角形、長方形、多角形、楕円形、円形、D形、C形、U形、コ形、等、魚外し板2の基端が魚外し具本体1の所定の位置に回動可能に取り付けられる形状であれば、どのような形状でもよい。
当然、前記各形状の魚外し具本体1の魚外し板2の形状も図2に限らず、例えば、図11のように平面視V字形の水平V字形前面1pにしたときは、魚外し板の前端縁も平面視V字形のV字形魚外し板2hにするなど、魚外し具本体1の前面の形状に沿ったものであればよい。
上記構成の魚外し具を使用するときのサビキ釣りについての使用方法を説明する。
魚が釣れたら、一方の手で釣竿を持ち上げ、引き上げてきた針の多数付いているサビキ仕掛けの先端のオモリを他方の手で掴み、そのオモリを、釣竿を持つ手に持ち替えて、片手で竿とオモリを持つ。イケスやクーラーボックスまたはバケツ等の開放された容器の上で、図15に示すように、他方の手で、本案の魚外し具を持って、針掛かりした魚を、釣り針9、およびハリス10と共に魚外し具本体1内に入れる。
図16(a)、(b)、(c)、(d)は魚外し具本体1内に針掛かりした魚を入れ、その魚を外すまでの一連の動作を示す側面図である。
図16(a)に示すように、針掛かりした魚を魚外し具本体1内に入れ、次に魚外し具本体1を持ち上げるか、または釣りの仕掛けを下げると、魚外し具本体1の前面上端縁1bを支点として、魚外し具本体1の外部にあるハリス10が、下方に引かれ魚外し具本体1内の魚の掛かった釣り針9が、魚外し具本体1の前面上端縁1bまで引き上げられる。このとき、魚の重力とハリス10の張力で、図16(b)に示すように、ほぼ水平方向になった釣り針9の胴9aを支点として、釣り針9の針先が下方に向く。
さらに、魚外し具本体1を持ち上げるか、つりの仕掛けを下げて、ハリス10を下方に引くと、図16(c)に示すように、前面上端縁1bに魚の掛かった釣り針9が掛止され、釣り針9の先端9bが下向きになる。針掛かりした魚は前面1aの内壁に吊り下げられ前面1aに内接している。図17は、このときの斜視図である。
この状態から図16(c)、(d)に示すように、魚外し板2を指で下方に押し下げると魚外し板軸受け2eの魚外し板軸孔2fを中心に、魚外し板前端縁2cが回動する。魚外し板前端縁2cは前面1aの内壁に所定距離離間して近接しながら、前面1a内壁に沿って上方から下方に向かって回動して、前面上端縁1bに掛止されている針先の先端9bが下向きになった釣り針9に掛かって前面1a内壁に吊り下げられている魚を、魚外し板前端縁2cで上方から押し下げ強制的に針から外す。そして外された魚は、下方に置いたイケスやクーラーボックスまたはバケツ等の容器の中に落下する。ここまでは一瞬の動作である。
図18は、魚が外れたときの斜視図である。魚外し板2と前面1a内壁とが前面上端縁1bに掛止した釣り針9とが接触しない程度に所定距離離間して近接していることで前面上端縁1bに掛止した釣り針9の針先と魚外し板前端縁2cが接触することがない。また釣り針9に掛かった魚を外しやすい。
なお、魚外し具本体1の前面1aを曲面にしたときは、前面1aの内壁部分が魚外し板2の作用範囲となるために、図12(a)(b)の平面1hに比べ作用範囲が長く、小さな魚でも確実に外すことができる。
魚を外したら、魚外し板2を押し下げている指を離せば、魚外し板2はトーションスプリング3により、開放方向に付勢される。次に、魚外し具本体1を下げるか、または仕掛けを上げると、ハリス10の張力が緩み、釣り針9を係止していた前面上端縁1bより釣り針9が外れる。魚が複数尾掛かった場合は、この動作の繰り返しで、全て針から外す。
以上のことから、本実施例によれば、魚の掛かった釣り針9を、片手で持った魚外し具本体1の前面上端縁1bに係止し、魚外し板2を指で押し下げることにより、前面内壁に吊り下げている釣り針9から魚を外すことで、瞬時に魚が針から外れ、魚と針に手を触れることがなくイケスやクーラーボックスまたはバケツ等の容器内に落ちるので、怪我と手間から開放される。また、魚の臭いが手に付かない。
なお、強風時または、魚が暴れて釣り糸6が揺れているときには、針掛かりした魚が魚外し具本体1内に収容しにくい。
そこで図5(b)のように魚外し板前端縁2cに魚外し板凹部2aを設けここを頂点として前方の上方を山形に曲成してある場合、図19に示すように、魚外し板前端縁2cが揺れる釣り糸6に接近するように魚外し具を斜めに持つ。
そして魚の掛かったハリスのすぐ上の揺れる釣り糸6を魚外し板2の山形の内壁に接触させる。これをガイドとして魚外し板凹部2aに誘導して、魚外し板凹部2aにて揺れる釣り糸6を保持することにより、針掛かりした魚を魚外し具本体1内に収容しやすくしてある。
また、魚外し具本体1の前面上端縁が、図8(b)、図10のようなV字形前面上端縁1jの場合には、図20の斜視図に示すように、V字形前面上端縁1jの底部に釣り針9が掛止されることで、釣り針9が左右に摺動せず安定した針外しができる。これは、図にはないが上端縁をU字に形成したU字形前面上端縁の場合であっても効果は同じである。
さらに、図20のようにV字形前面上端縁1jの魚外し具本体1に、魚外し板前端縁2cの左右のほぼ中央に魚外し板凹部2aを設けてある魚外し板2を回動可能に取り付けた魚外し具において、V字形前面上端縁1jの底部をV字形前面上端縁1jの左右のほぼ中央に設けて、この底部に釣り針9を掛止したときには、V字形前面上端縁1jの左右のほぼ中央に釣り針9が位置する。
したがって、魚外し板凹部2aの回動半径の同一延長線上で、魚外し板凹部2aの回動半径の中心から外方向に向かって、魚外し板凹部2aの回動半径より僅かに離れた位置に釣り針9がある。
即ち、V字形前面上端縁1jの底部に掛止した釣り針9は、魚外し板凹部2aと同一平面上の僅かに外方に離れた同心円上にある。したがって釣り針9に釣り餌が付いているときに、魚外し板2を回動して魚を外すとき、魚外し板凹部2aの空間が釣餌より大きいときには、魚外し板凹部2aは釣餌を内抱するように釣り餌に接触せずに通過するので、釣り針9に掛かった魚は外れても釣り餌は釣り針9に残る。したがって、その餌を再利用することができれば餌の節約ができる。
なお、魚外し板凹部2aは釣りの対象魚の餌の大きさに合わせた任意の大きさとすることができる。
次に第2の実施例について説明する。
図21は、魚外し具本体1の周壁の前面上端縁1b上方を、その前面上端縁1bに沿って、魚の掛かった釣り針9を掛止する直線である針掛け棒8が平行に配置されるように、針掛け棒8の基端を折曲して、魚外し具本体1に回動可能に設けたものである。
魚外し具本体1および魚外し板2は、実施例1と同一のものを使用することができるので、同一部分には同一符号を付して、それらの構造の説明は省略する。
図21に示すように、魚外し具本体1の前面1aに略直交する一方の側面の内壁の任意の位置に支持片7を設けてある。図22(a)に示すように、支持片7には、一端から他端へ、針掛け棒8の直径より僅かに大きな内径を有した支持片軸孔7aを貫通してある。
図21、図22(a)に示すように、針掛け棒8は基端を、所定の角度に折曲し、支持片7の支持片軸孔7aに挿通して正面視水平な直線としてあり、魚外し具本体1の前面上端縁1b上方を、支持片軸孔7aに挿通した針掛け棒8の基端を中心として回動可能となっている。
図22(a)に示すように、針掛け棒8の断面形状は円形であるが、円形に限らず例えば三角形、四角形、多角形等、他の形状を用いることができる、針掛け棒8が回動可能に設けられるならばどのような断面形状でもよい。
また、針掛け棒8は所定の長さの線材で、材質は樹脂または金属を用いる。針掛け棒8の断面径は釣り針9の大きさにより、必要に応じた任意の断面径とすることができる。
図21に示すように、支持片7を設けた魚外し具本体1の一方の側面と対向する他方の側面の上端縁の所定の位置に、針掛け棒受け部1gとして切り欠き凹部を設ける。針掛け棒8の先端は針掛け棒受け部1gに自重で当接している。針掛け棒受け部1gは、基端だけを支持片7で支持されている針掛け棒8の先端が、針掛け棒8に釣り針9を係止したときに遊動しないように、針掛け棒受け部1gにて所定の位置に保持する役割がある。
また、図21および、図23(a)(b)に示すように、針掛け棒8を挿通した支持片7を設けた側面前方の前面上端縁1bの上部に支持壁1fを設けて、針掛け棒8が支持片軸孔7aより抜けないように保持する役割を有している。
針掛け棒受け部1gは針掛け棒8の先端が針掛け棒受け部1gに当接しているとき、図21および図23(a)、(b)、に示すように、針掛け棒8が魚外し具本体1の前面上端縁が直線である前面上端縁1b上方を、前面上端縁1bに沿って、略平行な位置となるように設けられている。
また、このとき図23(a)に示すように、針掛け棒8と前面上端縁1bとの間には、針掛け棒8に掛かった釣り針9の針先の先端9bが、下方に向いたとき針先の先端9bと前面上端縁1bとが、接触しない程度の、ほぼ等間隔の所定の隙間を設けてある。
なお、支持片7と針掛け棒受け部1gとを、それぞれ逆の位置に設けて、針掛け棒を反対の位置に回動可能に取り付けてもよい。当然、支持壁1fも前面上端縁1bの相対する側へ設ける。
また、図22(b)、図24に示すように、針掛け棒は正面視V字形のV字形針掛け棒8aとすることもできる。図8(b)のV字形前面上端縁1jにV字形針掛け棒8aを設ける場合には、上端縁が直線である前面上端縁1b上方に直線である針掛け棒8を設けたときと同様に、V字形針掛け棒8aに掛かった釣り針9の針先の先端9bが、下方に向いたとき針先の先端9bとV字形前面上端縁1jとが接触しない程度の等間隔の所定の間隔を設けてある。図にはないがU字形前面上端縁の場合には針掛け棒をU字形にすることもできる。
さらに図25のように直線である前面上端縁1bでも、V字形針掛け棒8aまたは、図にはないがU字形針掛け棒にすることもできる。この場合は、前面上端縁1bとV字形針掛け棒8aの底部、また、図にはないがU字形針掛け棒の底部との間に、針掛け棒の底部に釣り針9を掛けて釣り針9の針先の先端9bが下方に向いたとき針先の先端9bと、前面上端縁1bとが、当たらない程度の所定の隙間を設ける。
また、V字形針掛け棒8aを、反対側面に取り付ける場合は、V字形針掛け棒8aの基端を折曲して支持片軸孔7aに挿通してあるが、その折曲部分の角度を180度、変更する必要がある。U字形針掛け棒でも同様である。
なお、針掛け棒8または、針掛け棒8aの取り付け構造は、前記実施例で説明したものに限られるものではない。要するに、針掛け棒8または8aが回動可能であって、魚外し具本体1の前面上端縁1b上方に、前面上端縁1bとの間を所定距離で、ほぼ等間隔となるように、また、前面上端縁1bが直線で針掛け棒がV字形、または、U字形の場合においても前面上端縁1bとV字形針掛け棒8aまたはU字形の底部との間に、所定の隙間を保持できるように位置される構造であればいかなるものも採用することができる。
また、図26に示すように針掛け棒8に針掛け棒スプリング13を外装して、針掛け棒8をスプリング13の付勢力により、針掛け棒受け部1gに当接するようにすることもできる。これにより針掛け棒8は魚外し具が傾いている場合でも、針掛け棒受け部1gに当接するようになる。針掛け棒がV字形、U字形でもスプリングを設けることができるのはもちろんである。
スプリングの形状および取り付けは図26以外でもよく、釣り針9をかけるのに妨げにならない位置で、針掛け棒8が魚外し具本体1の針掛け棒受け部1gに当接するようになっていればよい。スプリングの材質は樹脂、金属、ゴム等の弾性体を用いる。
魚外し具本体1に針掛け棒8または、針掛け棒8aを設けたときは、図21に示すように魚外し板前端縁2cの一方の側端には、魚外し板2を下方に回動したとき、魚外し板2と支持片7および、支持片7方向に折曲した針掛け棒の基端とが、接触しないように、切り欠き部2gを設けてある。針掛け棒を反対側に取り付けた場合には切り欠き部2gも当然、支持片7を設けた側に設ける。
魚外し具本体1に、釣り針9を係止する針掛け棒8を設けた第2の実施例の魚外し具を使用するときのサビキ釣りについての使用方法を説明する。実施例1の使用方法とほぼ同じではあるので同一部分の説明は一部省略する。
図27(a)、(b)、(c)、(d)は魚外し具本体1内に針掛かりした魚を入れて魚を外すまでの一連の動作を示す側面図である。
図27(a)に示すように、針掛かりした魚を魚外し具本体1内に入れ、次に魚外し具本体1を持ち上げるか、または釣りの仕掛けを下げると、魚外し具本体1の針掛け棒8を支点として、魚外し具本体1の外部にあるハリス10が下方に引かれ魚外し具本体1内の魚の掛かった釣り針9が、魚外し具本体1の針掛け棒8まで引き上げられる。このとき、魚の重力とハリス10の張力で、図27(b)に示すように、ほぼ水平方向になった釣り針9の胴9aを支点として、釣り針9の針先が下方に向く。
さらに、魚外し具本体1を持ち上げるか、つりの仕掛けを下げて、ハリス10を下方に引くと、図27(c)に示すように、針掛け棒8に魚の掛かった釣り針9が係止され、針先の先端9bが下向きになる。針に掛かった魚は前面1aの内壁に吊り下げられ前面1aに内接している、図28は、このときの斜視図である。
この状態から、図27(c)、(d)に示すように、魚外し板2を指で押し下げ、下方に回動させると、魚外し板2の魚外し板前端縁2cが、前面1aの内壁に所定距離離間して近接しながら、前面1a内壁に沿って上方から下方に向かって回動する。針掛け棒8に掛止されている針先の先端9bが下向きになった釣り針9に掛かって前面1a内壁に吊り下げられている魚を、魚外し板前端縁2cで押し下げ強制的に針から外す。
魚を外した後、魚外し具本体1を下げるか、または仕掛けを上げると、ハリス10の張力が緩み、釣り針9が針掛け棒8より外れる。
また、釣り針9が針掛け棒8より外れない場合は、魚外し具本体1をさらに下げるか、釣の仕掛けを上げると、図29に示すように、回動可能に取り付けられた、針掛け棒8の先端が釣り針9により、上方に引き上げられ、釣り針9は針掛け棒8の先端より無理なく抜ける。釣り針9が針掛け棒8より抜けると、針掛け棒8の先端は、自重で針掛け棒受け部1gに当接する。ここまでは一瞬の動作である。魚が複数尾掛かった場合は、この動作の繰り返しで、全て針から外す。
以上のことから、本実施例によれば魚外し具本体1に針掛け棒8を設けたことにより、図23(b)に示すように、釣り針9が水平になり、針先が下方に向いた状態でハリスが引かれても、釣り針9は針掛け棒8の位置まで、引き上げられているので針先の先端9bが前面1aの内壁に突き当たることがなく、そのため針先の先端9bが損傷しない。
また、その状態からさらにハリスが引かれたとき、針掛け棒8に針が掛かりやすく、魚外し具本体1から魚の掛かった釣り針9がすり抜けることを防止できるので素早い操作ができる。
さらに、針掛け棒8を回動可能にしたことにより、針掛け棒8に係止された釣り針9を簡単に外すことができる。
また、針掛け棒がV字形またはU字形の場合V字形、U字形の底部に釣り針9が掛かることにより、釣り針9が左右に摺動せずに安定した針外しができる。
なお、V字形針掛け棒8aの底部をV字形針掛け棒8aの左右中央に設けてこの底部に釣り針9を掛止したときにはV字形針掛け棒8aの左右中央に釣り針9が位置する。したがって、実施例1のV字形前面上端縁1jを設けた魚外し具と同様に、魚外し板前端縁2cの中央に凹部2aを設けてある場合には釣餌が針に残るので釣り餌を再利用することができれば餌の節約ができる。
上記実施例1及び実施例2の使用方法では、魚外し具は片手に持って使用したが、魚外し具をバケツ等の容器の上方に固定して使用してもよく、固定方法は特に限定しない。
次に第3の実施例について説明する。
魚外し具本体1、魚外し板2、および針掛け棒は実施例1、実施例2と同一のものを使用するので同一部分には同一符号を付して、それらの構造の説明は省略する。
図1の前面1aの前面下端縁1k下方に、図30に示すように、前面下端縁1kに連接して前面1aと一体となるように前面下方に魚外し具前面下部1nを設け、左右側面および前後面の下端縁の高さを同一に揃え、同一に揃えた該下端縁に沿って魚外し具底面1oを設ける。これにより魚外し具本体1は、上方が開放された有底の容器形状となる。
実施例2の針掛け棒を設けた魚外し具本体1においても、魚外し具前面下部1nおよび、魚外し具底面1oを設けることができるのは勿論である。
図31は、実施例2の図24のV字形前面上端縁1jにV字形針掛け棒8a設けた魚外し具本体1の前面下端縁1kに連接して前面1aと一体となるように前面下方に魚外し具前面下部1nを設ける。左右側面および前後面の下端縁の高さを同一に揃え前記下端縁に沿って魚外し具底面1oを設ける。これにより魚外し具本体1は、上方が開放された有底の容器形状となる。
また、他の形状の魚外し具本体1においても有底の容器形状とできるのは勿論である。
つぎに、第3の実施例の容器形状の魚外し具の使用方法は、基本的には実施例1、および、実施例2と同様であるが、前記実施例1,前記実施例2のように釣り針9から外れた魚を一尾ずつ下方に置いたイケスやクーラーボックスまたはバケツ等の容器の中に落とすのではなく、一度に仕掛けに掛かった全ての魚を順に釣り針9から外し、容器形状になった魚外し具本体1の中にそのまま収容して、魚を釣り針9から全部外したらイケスやクーラーボックスまたはバケツ等の容器の中に、魚外し具本体1からまとめて投入する。
以上のことから本実施例によれば、魚外し具本体1を容器形状にしたことで、釣り針9から外した魚が魚外し具本体1の内部に収容されるので、魚外し具をイケスやクーラーボックスまたはバケツ等の容器の上方で使用しなくてもよく、容器の中に一尾ずつ落とす手間が省ける。また、場所を移動しながらの探り釣でも魚外し具本体1に魚を収容したまま移動できるので使用範囲が広がり使用しやすくなる。
魚外し具本体1を容器形状にしたときは魚外し具本体1の周壁の内壁に、部分図32のように筋面12を設けるとよい。図32では周壁内壁の下半分だけ筋面12を設けてあるが、魚外し具底面1oも含めて魚外し具本体1の内壁全面に設けてもよい。上記、筋面12は筋面とは限らず、例えば三角形、半円形、等の凹凸の突起面とすることもできる。
魚外し具本体1内壁に筋面12、または突起面、等を設けることにより、魚外し具本体1内に収容した魚の付着を防止し、イケスやクーラーボックスまたはバケツ等の容器に投入し易くした。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の釣り針からの魚外し具は、魚釣りをするときに魚に手を触れずに魚を外す魚外し具として利用できる。
1 魚外し具本体
1a 前面
1b 前面上端縁
1c 魚外し具後面
1d 魚外し具後面上端縁
1e 魚外し具軸孔
1f 支持壁
1g 針掛け棒受け部
1h 平面
1i 平面上端縁
1j V字形前面上端縁
1k 前面下端縁
1l 連続V字形前面上端縁
1m 連続U字形前面上端縁
1n 魚外し具前面下部
1o 魚外し具底面
1p 水平V字形前面
1q 水平V字形前面上端縁
2 魚外し板
2a 魚外し板凹部
2b スプリング係止突起
2c 魚外し板前端縁
2d 魚外し板後端縁
2e 魚外し板軸受け
2f 魚外し板軸孔
2g 切り欠き部
2h V字形魚外し板
3 トーションスプリング
4 蝶番軸
5 滑り止め
6 釣り糸
7 支持片
7a 支持片軸孔
8 針掛け棒
8a V字形針掛け棒
9 釣り針
9a 胴
9b 先端
10 ハリス
11 取っ手
12 筋面
13 針掛け棒スプリング

Claims (4)

  1. 左右側面、前面及び後面を連設した周壁で構成された上方および下方が開放されている魚外し具本体と、平板形状を有する釣り針から魚を外す魚外し板の基端とを、前記後面の上端近傍に回動可能に設けた魚外し具であって、前面上端縁は正面視横方向に直線又は正面視V字形に形成し、且つ該前面は側面視平面又は縦外方向に凸状に湾曲した曲面に形成し、魚の掛かった釣り針を前記前面の前面上端縁に掛止することにより、針掛かりした魚を前記前面の前面内壁に吊り下げ、前記魚外し板を押下することにより該魚外し板は基端を中心に回動し、該基端と反対側の魚外し板前端縁が前記前面内壁に近接して、該前面内壁に吊り下げられた魚を上方から押し下げて針から外すことを特徴とする釣り針からの魚外し具。
  2. 請求項1記載の釣り針からの魚外し具において,左右側面、前面及び後面を連設した周壁で構成された上方および下方が開放されている魚外し具本体に代えて,左右側面,前面及び後面を連接した周壁で構成すると共に左右側面の下端縁と前面下端縁と後面下端縁の高さを同一に揃え,左右側面の下端縁と前面下端縁と後面下端縁に沿って魚外し具底面を設けた、上方が開放された有底の容器形状である魚外し具本体を備えた釣り針からの魚外し具。
  3. 前面上端縁の上方を,該前面上端縁に沿って平行に配置されるように、魚の掛かった釣針を掛止する針掛け棒の基端を、前記魚外し具本体に回動可能に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の釣針からの魚外し具。
  4. 前記魚外し板前端縁の左右ほぼ中央に凹部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の針からの魚外し具。
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