JP5252785B2 - エアゾール型一剤式染毛剤組成物 - Google Patents

エアゾール型一剤式染毛剤組成物 Download PDF

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Description

本発明は、塗布性、処理時・処理後の髪の感触に優れ、染色性も良好なエアゾール型一剤式染毛剤組成物に関する。
従来、インドール類、インドリン類等の空気酸化型染料を使用したエアゾール型一剤式染毛剤組成物が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。しかし、これらのエアゾール型染毛剤は、低温での吐出液が泡状にならなかったり、高温での吐出液が液だれすることなどから塗布性に劣るものであった。また、処理時・処理後の髪の感触が悪く、染色性も満足できるものではなかった。
特公平8-32618号公報 特開2003-55175号公報 特開2002-322038号公報
従って本発明は、塗布性、処理時・処理後の髪の感触に優れ、染色性も良好なエアゾール型一剤式染毛剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、エアゾール型一剤式染毛剤において、特定の非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び多糖型ポリマーを使用することにより、吐出液が良好な泡質となり、塗布性、使用性が向上し、染色性及び処理時・処理後の髪の感触が向上することを見出した。
本発明は、次の成分(A)〜(D)を含有するpH8〜11のエアゾール原液及び噴射剤からなるエアゾール型一剤式染毛剤組成物を提供するものである。
(A) 一般式(1)で表される化合物の2種以上
Figure 0005252785
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示し、R1は水酸基又はアセトキシ基を示し、R2は水素原子、−COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)又は−COO-+(X+は陽イオン)を示し、R3は水素原子、アセチル基、メチル又はエチル基を示す。〕
(B) 一般式(2)で表されるモノ又はジ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
Figure 0005252785
〔式中、Z1は炭素数12〜28のアルキル基を示し、Z2はメチル基又は炭素数12〜28のアルキル基を示し、A-はハロゲン化物イオンを示す。〕
(C) 一般式(3)で表される第2級アルコールのポリエトキシレート
Figure 0005252785
〔式中、m及びnは合計7〜25となる数を示し、xは重量平均で6〜16の数を示す。〕
(D) 多糖型ポリマー
本発明のエアゾール型一剤式染毛剤組成物は、塗布性、処理時・処理後の髪の感触に優れ、染色性も良好である。また、2種類のメラニン前駆体(5,6-ジヒドロキシインドール及び5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸)を併用することで、自然な色合いに染めることができる。
成分(A)である一般式(1)で表される化合物は、酸化されることによってメラニン色素に変換するインドール誘導体又はインドリン誘導体(メラニン前駆体)であり、本発明においては、その2種以上の組み合わせを用いる。一般式(1)で表される化合物としては、5,6-ジヒドロキシインドール、5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸、5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドリン-2-カルボン酸又はこれらの塩が挙げられ、これらの2種以上を組み合わせることにより、染め上がりの色を調整することができる。特に、髪を自然な色合いに染める観点から、5,6-ジヒドロキシインドール及び5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸を併用することが好ましい。この両者を併用する場合のモル比は、50:50〜999:1、特に80:20〜99:1の範囲とすることが好ましい。ここで、5,6-ジヒドロキシインドール及び5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸は、逆相HPLCにより定量することができる。
成分(A)の化合物の含有量は、染色性、安定性の点から、合計で、エアゾール原液中の0.05〜5重量%、特に0.1〜2重量%が好ましい。
成分(B)のカチオン界面活性剤としては、長鎖アルキル基(一般式(2)中のZ1、又はZ1及びZ2)の炭素数が12〜22であるものが好ましく、例えば、ラウリルトリメチルアンモニウム塩、セチルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩、ドデシルヘキサデシルジメチルアンモニウム塩、ジアルキル(C12-18)ジメチルアンモニウム塩等が挙げられる。また、一般式(2)中のA-としては、塩化物イオン、臭化物イオンが好ましい。成分(B)としては、ジ長鎖アルキル型アンモニウム塩が好ましい。
成分(B)のカチオン界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。成分(B)の含有量は、組成物の安定性及び感触の点から、エアゾール原液中の0.05〜5重量%、特に0.1〜1重量%が好ましい。
成分(C)の第2級アルコールのポリエトキシレートは、一般式(3)中のmとnの和が7〜25、xが重量平均で6〜16のものであるが、mとnの和は7〜20、特に9〜11が好ましく、またxは重量平均で6〜12、特に8〜10が好ましい。なかでも、ポリオキシエチレントリデシルエーテル(日本触媒社:ソフタノール90,一般式(3)においてm+n=9〜11、x=9)が好ましい。
成分(C)の第2級アルコールポリエトキシレートは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。成分(C)の含有量は、塗布性や発泡性の点から、エアゾール原液中の0.1〜5重量%、更には0.5〜3重量%、特に1〜2重量%が好ましい。
成分(D)の多糖型ポリマーとしては、非イオン性、イオン性のいずれのものでもよい。非イオン性の多糖型ポリマーとしては、ヒドロキシエチルセルロース(例えば、ダイセル化学工業社:SE-850,長瀬産業:セロサイズHECQP52000H)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(例えば、ダイセル化学工業社:CMCダイセル1220)、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルステアリルエーテルヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム(例えば、特開平11-12139号公報の製造例1記載の化合物)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(例えば、信越化学社:メトローズ60SH-10000)、グアーガム(例えば、大日本住友製薬社:ファイバロンS)、プルラン(例えば、林原株式会社:プルランPI-20)、ヒドロキシプロピルキトサン(例えば、一丸ファルコス社:キトフィルマーHV-10)、キトサン・dl-ピロリドンカルボン酸塩(例えば、ユニオン・カーバイド社:カイトマーPC)などが挙げられる。
アニオン性の多糖型ポリマーとしては、カラギーナン(例えば、三菱レーヨン社:ソアギーナLX22、ML210)、キサンタンガム(例えば、大日本住友製薬社:エコーガムT)、ウェランガム(例えば、三晶株式会社:K1C376、K1A96)、ヒドロキシプロピルキサンタンガム(例えば、大日本住友製薬社:ラボールガムEX)などが挙げられる。
カチオン性の多糖型ポリマーとしては、ポリマー鎖の側鎖にアミノ基又はアンモニウム基を含むか、又はジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含む水溶液のもの、例えばカチオン化セルロース誘導体(例えば、ライオン社:レオガードG、同GP,ユニオンカーバイド社:ポリマーJR-125、同JR-400、同JR-30M、同LR-400、同LR-30M,ナショナルスターチアンドケミカル社:セルコートH-100、同L-200)、カチオン化グアーガム誘導体(例えば、ローディア社:ジャガーC-13S、同C-17,大日本住友製薬社:ラボールガムCG-M、同CG-M7、同CG-M8M)等が挙げられる。
これらのうち、セルロース骨格又はキサンタンガム骨格を有する天然高分子系のものが好ましい。成分(D)の多糖型ポリマーは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。成分(D)の含有量は、塗布性、液だれのしにくさの点から、エアゾール原液中の0.05〜10重量%、特に0.1〜3重量%が好ましい。また、塗布性、液だれのしにくさの点から、エアゾール原液の粘度は100〜8000mPa・s、特に300〜5000mPa・sであることが好ましい。なお、ここでの粘度は、25℃、B型回転粘度計で、6rpmで1分間回転させた後の値とする。
本発明の染毛剤組成物には、成分(A)以外の染料を含有させる必要はないが、更に通常染毛剤に使用されている酸化染料中間体(プレカーサー及びカップラー)又は直接染料を含有させてもよい。
プレカーサーとしては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-クロロ-パラフェニレンジアミン、N-メトキシエチルパラフェニレンジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、2,6-ジメチルパラフェニレンジアミン、4,4'-ジアミノジフェニルアミン、1,3-ビス(N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(4-アミノフェニル)アミノ)-2-プロパノール、PEG-3,3,2'-パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、3-メチル-4-アミノフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノール、2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)-4-アミノフェノール、オルトアミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、2-アミノ-5-アセタミドフェノール、3,4-ジアミノ安息香酸、5-アミノサリチル酸、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリミジン、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-ヒドロキシエチルピラゾールとこれらの塩等が挙げられる。
また、カップラーとしては、例えばメタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニソール、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、2,4-ジアミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)トルエン、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノベンゼン、2,6-ビス(2-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、2,4-ジアミノ-5-フルオロトルエン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、メタアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2,4-ジクロロ-3-アミノフェノール、2-クロロ-3-アミノ-6-メチルフェノール、2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェノール、N-シクロペンチル-メタアミノフェノール、2-メチル-4-メトキシ-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2-メチル-4-フルオロ-5-アミノフェノール、レゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、2-イソプロピル-5-メチルフェノール、4-ヒドロキシインドール、5-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインドール、7-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,4-メチレンジオキシフェノール、2-ブロモ-4,5-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオキシアニリン、1-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-メチルアミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,6-ジアミノピリジンとこれらの塩等が挙げられる。
本発明の染毛剤組成物に酸化染料中間体を含有させる場合、その含有量は、エアゾール原液中の0.01〜20重量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。
直接染料としては、酸性染料、ニトロ染料、分散染料、塩基性染料、特開2003-342139号公報記載の直接染料等が挙げられる。酸性染料としては、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、酸性橙3等が挙げられ、ニトロ染料としては、2-ニトロパラフェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロオルトフェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC赤3、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロパラフェニレンジアミン等が挙げられ、分散染料としては、分散紫1、分散青1、分散黒9等が挙げられ、塩基性染料としては、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性赤51、塩基性黄57、塩基性黄87、塩基性橙31等が挙げられる。
本発明の染毛剤組成物に直接染料を含有させる場合、その含有量は、エアゾール原液中の0.001〜5重量%、特に0.01〜3重量%が好ましい。
本発明の染毛剤組成物には、成分(B)及び(C)以外の界面活性剤を含有させてもよい。
そのような界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル等のアニオン界面活性剤;イミダゾリン系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系又はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤等の両性界面活性剤;成分(C)以外のポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノエタノールアミド又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等の非イオン性界面活性剤;イミダゾリン開環型第四級アンモニウム塩等の成分(B)以外のカチオン界面活性剤などが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)を挙げることができる。またカチオン性残基の対イオンとしては、塩素、臭素、沃素等のハロゲンイオン及びメトサルフェート、サッカリネートイオンを挙げることができる。
これら成分(B)及び(C)以外の界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、またその含有量は、エアゾール原液中の0.1〜30重量%、特に0.5〜10重量%が好ましい。
本発明の染毛剤組成物には、通常の染毛剤に使用されるアルカリ剤を含有させることができる。例えば、アンモニア水;モノ−、ジ−又はトリエタノールアミン等のアルカノールアミン類;ブチルアミン、ベンジルアミン等のアルキル又はアラルキルアミン類;アルギニン、リジン、ヒスチジン等の塩基性アミノ酸類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基類等が挙げられ、なかでも染色力の点からモノエタノールアミンが好ましい。
アルカリ剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、その含有量は、東洋人の白髪を隠蔽するのに好適な赤みのない黒色に染色する点から、エアゾール原液中の0.01〜20重量%、特に0.1〜10重量%が好ましい。
本発明の染毛剤組成物には、通常の染毛剤に使用される酸化防止剤を含有させることができる。例えば、亜硫酸、アスコルビン酸、チオグリコール酸、L-システイン、N-アセチル-L-システイン及びこれらの塩が好ましいものとして挙げられ、特にアスコルビン酸、亜硫酸及びこれらの塩は、成分(A)の安定化に寄与するだけでなく、染色力をも向上させるため、好ましい。
酸化防止剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、その含有量は、東洋人の白髪を隠蔽するのに好適な赤みのない黒色に染色する点から、エアゾール原液中の0.01〜2重量%、特に0.05〜1重量%が好ましい。
本発明の染毛剤組成物のエアゾール原液には、上記成分以外に、通常の染毛剤に用いられる成分、例えば安定化剤、緩衝剤、香料、感触向上剤、キレート剤、可溶化剤、防腐剤等を、目的に応じ、適宜配合することができる。エアゾール原液は、以上の成分を水性媒体中に配合して製造されるが、水性媒体としては、水、エタノール、イソプロピルアルコール及びこれらの混合物等が挙げられる。
成分(A)のメラニン前駆体は、塩基性条件で空気中の酸素と反応しメラニン色素に変換される。このため、エアゾール原液のpHは、8〜11の範囲、好ましくは9〜11の範囲に調整する。
本発明の染毛剤組成物は、繰り返し使用しても染色力を維持し、また染色力を向上するため、エアゾールの形態とされる。本発明の染毛剤組成物をエアゾール型とするには、エアゾール原液と共に、噴射剤を、耐圧容器(エアゾール缶等)に充填すればよい。
噴射剤としては、一般にエアゾール製品に用いられる圧縮ガス、液化ガス等が使用でき、圧縮ガスとしては、窒素ガス、炭酸ガス、アルゴンガス等が、液化ガスとしては、液化石油ガス(LPG)、炭素数3〜5の揮発性炭化水素、ジメチルエーテル等が挙げられる。これらのうち、LPG、ジメチルエーテルが好ましい。噴射剤は、2種以上を併用することもでき、適度な噴射速度を得るために、全組成中に1〜20重量%、特に3〜15重量%含有させるのが好ましい。また充填後のエアゾール缶の内圧が0.3〜0.5MPa(25℃)となるように調整するのが好ましい。
製品充填時には、クリンチと同時に脱気を行い、容器内部に残存する空気を減少させることが好ましく、このような脱気操作は内容物の安定化の点でより効果的である。例えば、48kPa以下の圧力で脱気操作を行うことが好ましい。
本発明の染毛剤組成物は、室温で使用することもできるが、ドライヤー等により熱と酸素を供給することにより、染色力を向上させることもできる。
実施例1〜2及び比較例1
表1に示す組成に従ってエアゾール型一剤式染毛剤組成物の原液を調製し、この原液をエアゾール用相溶性ビン(東京高分子社)に詰めてクリンチした後、原液:噴射剤比=90:10(質量比)となるように噴射剤として0.44MPaのLPGを充填し、エアゾール型一剤式染毛剤組成物を得た。
製造した各エアゾール型一剤式染毛剤について、下記基準に従い、低温(5℃)でのブラシ上での塗布性、更に高温(40℃)での塗布性を評価した。また、常温(25℃)での塗布、5分放置、シャンプー、水洗を行い、髪の感触を評価した。
<評価法>
・低温塗布性:
5℃にてエアゾール型一剤式染毛剤を吐出し、泡状態で出るものを「良好」とし、それ以外を「不良」とした。
・高温塗布性:
1gのエアゾール型一剤式染毛剤を吐出し、中国人女性の白髪トレス1gに塗布後、40℃にて5分間放置し、液だれを生じないものを「良好」とし、液だれを生じたものを「不良」とした。
・処理後の髪の感触:
パネラー5人が評価し、感触良好とした人数が3人以上の場合「良好」、2〜1人の場合「並」、0人の場合は「不良」とした。
Figure 0005252785

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(D)を含有し、5,6-ジヒドロキシインドールと5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸とのモル比が50:50〜99:1であるpH8〜11のエアゾール原液及び噴射剤からなるエアゾール型一剤式染毛剤組成物。
    (A) 5,6-ジヒドロキシインドール及び5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸
    (B) 一般式(2)で表されるモノ又はジ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
    Figure 0005252785
    〔式中、Z1は炭素数12〜28のアルキル基を示し、Z2はメチル基又は炭素数12〜28のアルキル基を示し、A-はハロゲン化物イオンを示す。〕
    (C) 一般式(3)で表される第2級アルコールのポリエトキシレート
    Figure 0005252785
    〔式中、m及びnは合計7〜25となる数を示し、xは重量平均で6〜16の数を示す。〕
    (D) ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルステアリルエーテルヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム及びヒドロキシプロピルキサンタンガムからなる群より選択される多糖型ポリマー
  2. 成分(B)として、一般式(2)中のZ2が炭素数12〜28のアルキル基であるジ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤を含有するものである請求項1記載のエアゾール型一剤式染毛剤組成物。
  3. エアゾール原液が、アルカリ剤としてモノエタノールアミンを含有し、pHが9〜11である請求項1又は2記載のエアゾール型一剤式染毛剤組成物。
  4. エアゾール原液の粘度が、100〜8000mPa・sである請求項1〜3のいずれかに記載のエアゾール型一剤式染毛剤組成物。
  5. 酸化防止剤としてアスコルビン酸、亜硫酸又はこれらの塩を含有する請求項1〜のいずれかに記載のエアゾール型一剤式染毛剤組成物。
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