JP5251970B2 - 燃料供給ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を加圧して吐出する燃料供給ポンプに関するものであり、特に、コモンレールを介して内燃機関に高圧の燃料を供給するための燃料供給ポンプに係わる。
従来から、燃料供給ポンプ100では、図5に示すように、軸方向に往復動するプランジャ101と、プランジャ101を軸方向に摺動自在に支持して収容するシリンダ孔102を有するシリンダボディ103と、内燃機関(図示せず)から伝達された回転運動を直線往復運動に変換してプランジャ101に伝達するプランジャ駆動機構(図示せず)とを備えるものが公知となっており、例えば、100MPaを超える高圧の燃料を、コモンレールを介して内燃機関に噴射供給する蓄圧式の燃料噴射装置に適用されている。
また、従来の燃料供給ポンプ100は、シリンダ孔102の軸方向一端をプランジャ101により液密的に区画して燃料の加圧室104を形成する。そして、燃料供給ポンプ100は、プランジャ101をシリンダ孔102で軸方向に摺動自在に支持するとともに往復動させて加圧室104の容積を可変することで、加圧室104に燃料を吸入したり、加圧室104から燃料を吐出したりする。
すなわち、加圧室104には、加圧された燃料を吐出するための吐出流路106が接続し、加圧室104を形成するシリンダ孔102の孔壁には吐出流路106の接続口107が形成されている。また、吐出流路106には加圧室104への燃料の逆流を阻止する逆止弁108が設けられ、逆止弁108は、加圧室104の燃料圧が所定の開弁圧を超えると開弁して、加圧室104で加圧された燃料を燃料供給ポンプ100の外に導く。これにより、加圧室104にて加圧された燃料は、吐出流路106を通って燃料供給ポンプ100の外に吐出されてコモンレールに供給される。
ところで、従来の燃料供給ポンプ100によれば、接続口107の口縁109の近傍部分は、加圧室104の燃料圧増減の繰り返しに伴って、応力の負荷が集中的に繰り返される部分となっている。このため、口縁109の近傍部分は耐圧性を高めることが要求されている。
ここで、耐圧性を高める手段として、オートフレッテージにより残留圧縮応力を付与して耐圧性を高める手段が考えられており、蓄圧式の燃料噴射装置を構成するコモンレールやインジェクタにオートフレッテージを適用した技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、燃料供給ポンプ100にも、オートフレッテージを適用して接続口107の口縁109の近傍部分の耐圧性を高めることが考えられる。
しかし、口縁109はシリンダ孔102の孔壁に形成されており、シリンダ孔102の孔壁は、プランジャ101の摺接に対する耐焼付き性を確保する必要性から、浸炭、窒化または焼入れ熱処理等により硬度が高められている。このため、口縁109近傍部分の耐圧性を高めるべく、シリンダ孔102の孔壁にオートフレッテージにより圧力を印加しても、残留圧縮応力を付与するのが困難であり、結果的に、接続口107の口縁109近傍部分の耐圧性を高めることができない。
独国特許発明第102006054440号明細書
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、燃料供給ポンプにおいて、シリンダ孔の孔壁におけるプランジャの摺接に対する耐焼付き性を確保しつつ、シリンダ孔の孔壁に形成される吐出流路の接続口の口縁近傍部分の耐圧性を高めることにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段によれば、燃料供給ポンプは、軸方向に往復動するプランジャと、プランジャを軸方向に摺動自在に支持して収容するシリンダ孔を有するシリンダボディとを備え、シリンダ孔の軸方向一端をプランジャにより液密的に区画して燃料の加圧室を形成し、プランジャをシリンダ孔で軸方向に摺動自在に支持するとともに往復動させて加圧室の容積を可変することで、加圧室に燃料を吸入したり、加圧室から燃料を吐出したりする。
また、加圧室には、加圧された燃料を吐出するための吐出流路が接続し、加圧室を形成するシリンダ孔の孔壁には吐出流路の接続口が形成されており、加圧室にて加圧された燃料は、吐出流路を通って燃料供給ポンプの外に吐出される。そして、シリンダ孔の孔壁、および吐出流路の流路壁は、接続口の口縁を含む範囲においてオートフレッテージにより圧力が印加されて残留圧縮応力が付与されている。
そして、シリンダ孔の孔壁は、プランジャの摺接を受ける摺接壁部と、プランジャの摺接を受けない非摺接壁部とに区画され、接続口は非摺接壁部に接続している。さらに、オートフレッテージによる圧力印加の直前において、摺接壁部は、接続口の口縁よりも硬度が高くなっている。
これにより、シリンダ孔の孔壁、および吐出流路の流路壁において、少なくとも、耐圧性を高める必要がある接続口の口縁およびその近傍部分は、残留圧縮応力の付与が可能となるように設けられ、オートフレッテージにより残留圧縮応力が付与されている。
このため、燃料供給ポンプにおいて、シリンダ孔の孔壁の摺接壁部におけるプランジャの摺接に対する耐焼付き性を確保しつつ、接続口の口縁近傍部分の耐圧性を高めることができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段によれば、オートフレッテージによる圧力印加範囲は、非摺接壁部ばかりでなく、摺接壁部と非摺接壁部との境界を越えて摺接壁部の一部に広がっている。
これにより、シリンダ孔の孔壁においてオートフレッテージの圧力印加範囲を設定するための治具(例えば、圧力印加媒体としての高圧液体の注入範囲を区画するために、シリンダ孔に挿入される封鎖部材)の位置を高精度に設定する必要がなくなる。このため、オートフレッテージに係わる作業の煩雑さを緩和することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段によれば、シリンダ孔の孔壁の内、オートフレッテージによる圧力印加範囲は非摺接壁部のみである。
これにより、シリンダ孔の孔壁において残留圧縮応力の付与が不要な範囲には全く圧力を印加しないので、オートフレッテージに係わる動力コストを低減することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段によれば、吐出流路には加圧室への燃料の逆流を阻止する逆止弁が設けられ、逆止弁は、加圧室の燃料圧が所定の開弁圧を超えると開弁して、加圧室で加圧された燃料を燃料供給ポンプの外に導く。また、吐出流路の流路壁には、逆止弁の弁体が離着を繰り返すシート部が設けられ、オートフレッテージによる圧力印加範囲は、吐出流路の流路壁においてシート部に達しない。
逆止弁のシート部は、弁体の離着の繰り返しに対する耐摩耗性を確保する必要性から硬度が高められている。このため、オートフレッテージによりシート部に圧力を印加することは、不要かつ困難である。
そこで、オートフレッテージによる圧力印加範囲を、吐出流路の流路壁においてシート部に達しないようにする。これにより、吐出流路の流路壁においても、残留圧縮応力の付与が不要な範囲に圧力を印加しなくなるので、オートフレッテージに係わる動力コストを低減することができる。
〔請求項の手段〕
請求項の手段によれば、オートフレッテージによる圧力印加の直前における摺接壁部と接続口の口縁との硬度差はHV100以上である。
これにより、接続口の口縁に対するオートフレッテージによる残留圧縮応力の付与と、摺接壁部における耐焼付き性の確保とを確実に両立することができる。
〔請求項の手段〕
請求項の手段によれば、摺接壁部は、浸炭、窒化、高周波焼入れ、またはレーザー焼入れにより処理されて硬度が高められている。
この手段は、摺接壁部の硬度を高めるための具体的な態様を例示するものである。
〔請求項の手段〕
請求項の手段によれば、接続口の口縁は、防炭処理されてから浸炭処理される。
これにより、接続口の口縁およびその近傍部分の硬度を高めることなく、接続口の口縁およびその近傍部分以外の部分の硬度を高めた上で、オートフレッテージによる圧力印加を行うことができる。このため、シリンダ孔の孔壁全部に圧力を印加することで、接続口の口縁およびその近傍部分にのみ残留圧縮応力を付与することができるので、シリンダ孔の孔壁において圧力印加範囲を設定する必要がなくなり、オートフレッテージに係わる作業の煩雑さを緩和することができる。
〔請求項の手段〕
請求項の手段によれば、接続口の口縁は、浸炭、窒化、高周波焼入れ、またはレーザー焼入れによる処理後、表層部が除去されている。
これにより、例えば、シリンダ孔の孔壁全部の硬度を高めた上で、接続口の口縁およびその近傍部分の表層部を除去して接続口の口縁およびその近傍部分の硬度を下げてから、オートフレッテージによる圧力印加を行うことができる。このため、請求項の手段と同様の効果を得ることができる。
燃料供給ポンプの全体構成図である(実施例1)。 (a)は燃料供給ポンプにおける高硬度部位、低硬度部位およびオートフレッテージによる圧力印加範囲を示す要部構成図であり、(b)は燃料供給ポンプにおける残留圧縮応力の付与領域を示す要部構成図である(実施例1)。 (a)は燃料供給ポンプにおける高硬度部位、低硬度部位およびオートフレッテージによる圧力印加範囲を示す要部構成図であり、(b)は燃料供給ポンプにおける残留圧縮応力の付与領域を示す要部構成図である(実施例2)。 (a)は燃料供給ポンプにおける高硬度部位、低硬度部位およびオートフレッテージによる圧力印加範囲を示す要部構成図であり、(b)は燃料供給ポンプにおける残留圧縮応力の付与領域を示す要部構成図である(実施例3)。 燃料供給ポンプの要部構成図である(従来例)。
実施形態1の燃料供給ポンプは、軸方向に往復動するプランジャと、プランジャを軸方向に摺動自在に支持して収容するシリンダ孔を有するシリンダボディとを備え、シリンダ孔の軸方向一端をプランジャにより液密的に区画して燃料の加圧室を形成し、プランジャをシリンダ孔で軸方向に摺動自在に支持するとともに往復動させて加圧室の容積を可変することで、加圧室に燃料を吸入したり、加圧室から燃料を吐出したりする。
また、加圧室には、加圧された燃料を吐出するための吐出流路が接続し、加圧室を形成するシリンダ孔の孔壁には吐出流路の接続口が形成されており、加圧室にて加圧された燃料は、吐出流路を通って燃料供給ポンプの外に吐出される。そして、シリンダ孔の孔壁、および吐出流路の流路壁は、接続口の口縁を含む範囲においてオートフレッテージにより圧力が印加されて残留圧縮応力が付与されている。
また、シリンダ孔の孔壁は、プランジャの摺接を受ける摺接壁部と、プランジャの摺接を受けない非摺接壁部とに区画され、接続口は非摺接壁部に接続している。そして、オートフレッテージによる圧力印加の直前において、摺接壁部は、接続口の口縁よりも硬度が高く、オートフレッテージによる圧力印加の直前における摺接壁部と接続口の口縁との硬度差はHV100以上である。
なお、摺接壁部は、浸炭処理されて硬度が高められており、接続口の口縁は、防炭処理されてから浸炭処理される。
実施形態2の燃料供給ポンプによれば、オートフレッテージによる圧力印加範囲は、非摺接壁部ばかりでなく、摺接壁部と非摺接壁部との境界を越えて摺接壁部の一部に広がっている。
実施形態3の燃料供給ポンプによれば、吐出流路には加圧室への燃料の逆流を阻止する逆止弁が設けられ、逆止弁は、加圧室の燃料圧が所定の開弁圧を超えると開弁して、加圧室で加圧された燃料を燃料供給ポンプの外に導く。また、吐出流路の流路壁には、逆止弁の弁体が離着を繰り返すシート部が設けられ、オートフレッテージによる圧力印加範囲は、吐出流路の流路壁においてシート部に達しない。
〔実施例1の構成〕
実施例の燃料供給ポンプ1の構成を、図1に基づいて説明する。
燃料供給ポンプ1は、例えば、車両の内燃機関(図示せず)に噴射供給すべき燃料を加圧して吐出するものである。そして、燃料供給ポンプ1は、例えば、所定の蓄圧容器としてのコモンレールで高圧状態に蓄圧された燃料をエンジンに噴射供給する蓄圧式の燃料噴射装置の一部を構成し、燃料タンクから汲み上げた燃料を加圧して吐出することでコモンレールに供給する。なお、燃料噴射装置は、各機器の動作を制御する電子制御ユニット(図示せず:以下、ECUと呼ぶ)を備えており、燃料供給ポンプ1の動作もECUにより制御される。
燃料供給ポンプ1は、シリンダ孔2でプランジャ3を軸方向に摺動自在に支持して収容するとともに燃料の加圧室4を形成する高圧ポンプ5と、内燃機関から伝達された回転運動をカム6の回転に応じて直線往復運動に変換してプランジャ3に伝達するプランジャ駆動機構7とを備え、プランジャ3の往復動に応じて、加圧室4に燃料を吸入したり加圧室4から燃料を吐出したりすることで、内燃機関に燃料を供給するものである(以下の説明では、軸方向という場合、特に断らない限りプランジャ3の軸方向を意味するものとする。)。
また、燃料供給ポンプ1は、加圧室4への燃料の流出入を断続する電磁弁9を備え、ECUは、電磁弁9のソレノイドコイル10への通電を制御することで燃料供給ポンプ1の動作を制御する。なお、電磁弁9は、高圧ポンプ5に形成される燃料流路11〜14、16、17の内、加圧室4よりも上流側(つまり、燃料タンク側)の燃料流路11、12、14、16、17と加圧室4との間を開閉するように、高圧ポンプ5に組み付けられている。
高圧ポンプ5は、プランジャ駆動機構7により軸方向の一方側に駆動されるプランジャ3と、シリンダ孔2を具備してプランジャ3を軸方向に摺動自在に支持するシリンダボディ19と、プランジャ3を軸方向の他方側に付勢するスプリング20と、燃料供給ポンプ1外の吐出側の配管(図示せず)内と加圧室4との間を開閉する逆止弁21とを有する。
プランジャ3は、他端部がシリンダ孔2から突出するように、かつ、一端部がシリンダ孔2内で往復動するように支持される。そして、加圧室4は、シリンダ孔2の一端側領域がプランジャ3により液密的に区画されて形成されており、プランジャ3の往復動に応じて圧縮または膨張する。
シリンダボディ19は、軸方向の一端側が凹状に設けられており、この凹状部分は他方側に向かって段階的に小径化するように設けられ、最も他端側の底面にシリンダ孔2の一端(つまり、加圧室4の一端)が開口している。そして、加圧室4の一端側開口を封鎖するように、流路形成部材23が凹状部分の他端側底部に配置されている。なお、流路形成部材23は、電磁弁9の弁室24と加圧室4との間を連通する連通路25を有するものである。また、流路形成部材23は、電磁弁9の弁部26が離着座する座部として機能するとともに、弁部26の他方側への移動を規制するストッパとしても機能する。
また、流路形成部材23の一端側には、電磁弁9の弁ボディ27が流路形成部材23に当接するように収容されており、シリンダボディ19と弁ボディ27との間には環状の燃料流路11が形成されている。なお、シリンダボディ19において、燃料流路11を形成する部分よりも一端側の内周には、電磁弁9の雄ネジと螺合する雌ネジが設けられており、電磁弁9はシリンダボディ19にネジ締結されている。
さらに、シリンダボディ19には、環状の燃料流路11に接続する燃料流路12、加圧室4にて加圧された燃料を燃料供給ポンプ1の外に吐出するための吐出流路としての燃料流路13が設けられている。また、燃料流路12の上流側は、シリンダボディ19と後記するポンプハウジング29とにより形成される環状の燃料流路14に接続している。そして、ポンプハウジング29には、燃料タンクから汲み上げられた燃料を燃料流路14に導くことができるように燃料導入管30が装着されている。
スプリング20は、他端がロアシート31を介して後記するタペットボディ32に支持され、一端がアッパーシート33に支持されて一方側への伸長が規制されている。そして、スプリング20は、プランジャ3の他端(以下、プランジャヘッド34と呼ぶ。)がロアシート31を介して、常時、タペットボディ32に当接するようにプランジャ3を他方側に付勢する。同時に、スプリング20は、ロアシート31を介してタペットボディ32を他方側に付勢することで、プランジャ駆動機構7の全体を他方側に付勢している。
逆止弁21は、加圧室4を燃料供給ポンプ1外の吐出側配管内に対して開閉する弁体37と、加圧室4を燃料供給ポンプ1外の吐出側配管内に対して閉鎖する方向に弁体37を付勢するスプリング38とを有し、燃料流路13に収容されている。すなわち、逆止弁21は、コモンレール内の高圧の燃料が燃料供給ポンプ1外の吐出側配管を通じて加圧室4に逆流するのを阻止するものであり、加圧室4の燃料圧が所定の開弁圧を超えると開弁して、加圧室4で加圧された燃料をコモンレールに導く。なお、燃料流路13の流路壁には、弁体37が加圧室4の開閉の度に離着を繰り返すシート部39が設けられている。
プランジャ駆動機構7は、円筒状の支持孔40に収容されて支持され、軸方向に往復動するタペットボディ32と、円柱状に設けられてタペットボディ32内に収容され、カム6の外周に当接してカム6の回転により回転しながら軸方向に往復動するローラ41と、タペットボディ32内に固定されて軸方向に往復動するとともに、ローラ41を外周側から軸受するシュー42とを有する。
ここで、タペットボディ32の内周には、軸方向に厚みを有してプランジャヘッド34の当接を受ける区画部43が設けられ、タペットボディ32の内周領域は、区画部43によって一端側と他端側とに区画されている。そして、区画部43の一端面に、プランジャヘッド34の当接部、およびロアシート31を介するスプリング20の支持座が設けられている。また、区画部43の他端側にローラ41およびシュー42が収容されており、ローラ41は、回転軸心が軸方向と直角をなすように収容されている。
また、支持孔40は、高圧ポンプ5が取り付けられるポンプハウジング29に設けられている。そして、高圧ポンプ5は、支持孔40と同軸をなすようにポンプハウジング29に装着されて支持孔40の一端側を封鎖している。また、支持孔40の他端はカム6を収容するカム室44に開口しており、支持孔40の他端側で、ローラ41の外周面とカム6の周縁とが当接してローラ41がカム6により回転駆動される。なお、カム6は駆動軸45の周囲に、例えば120°間隔で頂部を形成するように設けられており、駆動軸45は内燃機関により駆動される。
また、プランジャ駆動機構7には、プランジャ駆動機構7自身の軸心を中心とする回転を抑制するべく、回り止め46が設けられている(なお、プランジャ駆動機構7の軸心は軸方向に平行である。)。回り止め46は、プランジャ駆動機構7を周方向に位置決めするための位置決め部材46aがタペットボディ32の外周に圧入固定され、位置決め部材46aが支持孔40の壁面に設けられたスライド溝46bに嵌まり込んで形成されている。
そして、位置決め部材46aは、プランジャ3の往復動に応じてスライド溝46bの形成面を摺動しながらプランジャ駆動機構7とともに往復動する。また、スライド溝46bには潤滑油が供給されて潤滑される。
ここで、潤滑油は、潤滑油吸入口から支持孔40の孔壁とタペットボディ32の外周面との間の摺動クリアランスに供給され、支持孔40の孔壁とタペットボディ32との間、位置決め部材46aとスライド溝46bの形成面との間、ローラ41とシュー42との間、およびローラ41とカム6との間等を潤滑してカム室44に溜まる。そして、カム室44に溜まった潤滑油は潤滑油吸出口から吸出される。
電磁弁9は、ECUにより通電制御されるソレノイドコイル10、ソレノイドコイル10への通電により磁束を通すステータ47、ステータ47との間で磁束を受け渡すとともに一方側に磁気吸引されるアーマチャ48、アーマチャ48を他方側に付勢するスプリング49、アーマチャ48と一体化されて軸方向に移動するとともに上流側の燃料流路16、17と加圧室4との間を開閉する弁体50、弁体50の軸部51を軸方向に摺動自在に支持するとともに弁体50の弁部26を収容する弁室24を形成する弁ボディ27を有する。
ここで、弁ボディ27には、軸部51を摺動自在に収容する摺動孔52が弁ボディ27を軸方向に貫通するように設けられ、摺動孔52の他端に弁室24が形成されている。
また、弁体50では、摺動孔52から突出する軸部51の一端にアーマチャ48が固定され、軸部51の他端側の部分は軸部51よりも縮径して摺動孔52の壁面との間に環状の燃料流路16を形成している。そして、弁ボディ27には、燃料流路11、16を接続するように燃料流路17が設けられている。
また、弁室24の一端側のテーパ状の壁面は、ソレノイドコイル10への通電に伴いアーマチャ48および弁体50が一方側に移動したときに弁部26が着座する座面53をなす。そして、弁部26が座面53に着座することで弁室24と燃料流路16との間が閉鎖される。また、ソレノイドコイル10への通電停止に伴いアーマチャ48および弁体50がスプリング49に付勢されて他方側に移動すると、弁部26が座面53から離座して弁室24と燃料流路16との間が開放される。この際、弁体50は、弁部26が流路形成部材23に当接することにより他方側への移動を規制される。
以上の構成により、燃料供給ポンプ1は、例えば、プランジャ3が加圧室4を圧縮するように一方側に移動しているときに電磁弁9を動作させることで、加圧室4からの燃料の吐出量を調量する吐出量調量型ポンプとして動作する。
すなわち、プランジャ3が加圧室4を圧縮するように一方側に移動しているときに、電磁弁9において、ECUからの指令に応じてソレノイドコイル10に通電が行われると、弁部26により弁室24と燃料流路16との間が閉鎖され、加圧室4と上流側の燃料流路16、17との間が閉鎖される。これにより、加圧室4の燃料圧が増加して逆止弁21の開弁圧よりも大きくなり、逆止弁21が開弁して燃料供給ポンプ1からコモンレールへの燃料の供給が始まる。
そして、ECUからの指令に応じてソレノイドコイル10への通電が停止されると、弁部26により弁室24と燃料流路16との間が開放され、加圧室4と上流側の燃料流路16、17との間が開放される。これにより、加圧室4の燃料圧が減少して逆止弁21の開弁圧よりも小さくなり、逆止弁21が閉弁して燃料供給ポンプ1からコモンレールへの燃料の供給が終わる。
〔実施例1の特徴〕
実施例1の燃料供給ポンプ1の特徴を、図1および図2を用いて説明する。
まず、加圧室4には、吐出流路としての燃料流路13が接続し、加圧室4を形成するシリンダ孔2の孔壁には燃料流路13の接続口56が形成されている。また、シリンダ孔2の孔壁は、プランジャ3の摺接を受ける摺接壁部57と、プランジャ3の摺接を受けない非摺接壁部58とに区画され、燃料流路13は非摺接壁部58に接続しており、加圧室4は主に非摺接壁部58により形成されている。
そして、シリンダ孔2の孔壁および燃料流路13の流路壁は、接続口56の口縁59および口縁59の近傍部分を含む範囲Aにおいてオートフレッテージにより圧力が印加されて残留圧縮応力が付与されている。なお、残留圧縮応力が付与される範囲Aは、非摺接壁部58に、燃料流路13の流路壁の内でシート部39よりも上流側の流路壁を併せた領域である。
また、オートフレッテージとは、例えば、加圧室4のような燃料流動部等に、運転使用時の燃料圧よりも高い圧力の高圧液体を圧力印加媒体として注入し、燃料流動部等を形成する壁面等に圧力を印加して残留圧縮応力を付与するものである。
ここで、実施例1の燃料供給ポンプ1によれば、オートフレッテージによる圧力印加範囲は、シリンダ孔2および燃料流路13の全体に圧力印加媒体を注入することで、非摺接壁部58ばかりでなく、摺接壁部57と非摺接壁部58との境界60を越えて摺接壁部57に広がっている。そして、実施例1の燃料供給ポンプ1では、以下のような処理手順を経てオートフレッテージによる圧力印加を施すことで範囲Aにのみ残留圧縮応力が付与されている。
すなわち、シリンダ孔2の孔壁および燃料流路13の流路壁の内、摺接壁部57およびシート部39は、それぞれ、プランジャ3の摺接に対する耐焼付き性、および弁体37の離着に対する耐摩耗性を確保するために硬度を高める必要がある。そこで、オートフレッテージによる圧力印加前に、摺接壁部57およびシート部39を含む、シリンダ孔2の孔壁および燃料流路13の流路壁の全体に浸炭処理が施される。そして、この浸炭処理は、範囲Aに相当する領域をマスキング等により防炭処理した後に施される。
このため、範囲Aに相当する領域では浸炭処理後も硬度が高まっておらず、浸炭処理後、かつ、オートフレッテージによる圧力印加前の状態では、範囲Aに相当する領域と摺接壁部57およびシート部39との硬度差がHV100以上となっている。
この結果、オートフレッテージにより、シリンダ孔2の孔壁および燃料流路13の流路壁全体に圧力が印加されるものの、範囲Aのみに残留圧縮応力が付与されている。
〔実施例1の効果〕
実施例1の燃料供給ポンプ1によれば、シリンダ孔2の孔壁、および吐出流路としての燃料流路13の流路壁の内、少なくとも、耐圧性を高める必要がある接続口56の口縁59およびその近傍部分を含む範囲Aに、オートフレッテージにより圧力が印加されて残留圧縮応力が付与されている。
このため、燃料供給ポンプ1において、シリンダ孔2の孔壁におけるプランジャ3の摺接に対する耐焼付き性を確保しつつ、接続口56の口縁59近傍部分の耐圧性を高めることができる。
また、オートフレッテージによる圧力印加前の状態では、接続口56の口縁59およびその近傍部分と摺接壁部57およびシート部39との硬度差がHV100以上となっている。
これにより、接続口56の口縁59およびその近傍部分に対するオートフレッテージによる残留圧縮応力の付与と、摺接壁部57における耐焼付き性の確保とを確実に両立することができる。
さらに、範囲Aに含まれる接続口56の口縁59およびその近傍部分は、防炭処理されてから浸炭処理される。
これにより、接続口56の口縁59およびその近傍部分の硬度を高めることなく、接続口56の口縁59およびその近傍部分以外の部分の硬度を高めた上で、オートフレッテージによる圧力印加を行うことができる。このため、シリンダ孔2の孔壁全面に圧力を印加することで、口縁59およびその近傍部分にのみ残留圧縮応力を付与することができるので、シリンダ孔2の孔壁において圧力印加範囲を設定する必要がなくなり、オートフレッテージに係わる作業の煩雑さを緩和することができる。
〔実施例2〕
実施例2の燃料供給ポンプ1によれば、図3に示すように、シリンダ孔2に高圧液体の注入範囲を区画するための封鎖部材63が挿入されている。そして、封鎖部材63の存在により、オートフレッテージによる圧力印加範囲は、摺接壁部57の全部には及ばず、境界60を越えて摺接壁部57の一部に広がっている。
これにより、封鎖部材63の位置を高精度に設定しなくても、残留圧縮応力を付与する必要がある最低限の範囲Aに相当する領域にオートフレッテージによって圧力を印加することができる。このため、オートフレッテージによる圧力印加範囲をシリンダ孔2の孔壁の全部ではなく一部に限定したい場合に、封鎖部材63の位置設定精度を下げてオートフレッテージに係わる作業の煩雑さを緩和することができる。
また、シリンダ孔2の孔壁の全部にオートフレッテージによって圧力を印加するのではなく、残留圧縮応力の付与が不要な範囲における圧力印加範囲を大幅に削減できるので、オートフレッテージに係わる動力コストを低減することができる。
なお、範囲Aに相当する領域には、実施例1と同様に防炭処理されてから浸炭処理されており、浸炭処理後にオートフレッテージによって圧力を印加される。
〔実施例3〕
実施例3の燃料供給ポンプ1によれば、図4に示すように、燃料流路13においても高圧液体の注入範囲を区画するために封鎖部材64が挿入されている。そして、封鎖部材64は、オートフレッテージによる圧力印加範囲が燃料流路13の流路壁においてシート部39に達しないように挿入されている。
逆止弁21のシート部39は、弁体の離着の繰り返しに対する耐摩耗性を確保する必要性から硬度が高められており、オートフレッテージによってシート部39に圧力を印加することは、不要かつ困難である。
そこで、オートフレッテージによる圧力印加範囲を、封鎖部材64により燃料流路13の流路壁においてシート部39に達しないようにする。これにより、燃料流路13の流路壁においても、残留圧縮応力の付与が不要な範囲に圧力を印加しなくてもよくなるので、オートフレッテージに係わる動力コストを低減することができる。
〔変形例〕
燃料供給ポンプ1の態様は、実施例1〜3に限定されず、種々の態様を考えることができる。
例えば、実施例1〜3の燃料供給ポンプ1によれば、摺接壁部57やシート部39は、浸炭処理により硬度が高められていたが、窒化、高周波焼入れ、またはレーザー焼入れにより処理して硬度を高めてもよい。
また、実施例1〜3の燃料供給ポンプ1によれば、範囲Aに相当する領域をオートフレッテージによる圧力印加前に低硬度にしておくために、範囲Aに相当する領域は防炭処理されてから浸炭処理が施されていたが、圧力印加前に範囲Aに相当する領域を低硬度にしておくための態様はこのようなものに限定されない。例えば、範囲Aに相当する領域を含む全てのシリンダ孔2の孔壁および燃料流路13の流路壁に浸炭、窒化、高周波焼入れ、またはレーザー焼入れによる処理を施した後、範囲Aに相当する領域の表層部を除去することで、範囲Aに相当する領域を低硬度としてもよい。
なお、焼入れにより硬度を高めた場合には、範囲Aに相当する領域の硬度を焼き戻しにより下げてもよい。
また、実施例1〜3の燃料供給ポンプ1によれば、オートフレッテージによる圧力印加範囲は、摺接壁部57と非摺接壁部58との境界60を越えて摺接壁部57に広がっていたが、シリンダ孔2の孔壁の内、オートフレッテージによる圧力印加範囲を非摺接壁部58のみに限定するようにしてもよい。
この場合、シリンダ孔2の孔壁において残留圧縮応力の付与が不要な範囲には全く圧力を印加しないので、オートフレッテージに係わる動力コストをさらに低減することができる。
また、実施例1〜3の燃料供給ポンプ1によれば、逆止弁21は、シリンダボディ19に設けられた燃料流路13に配置されていたが、逆止弁21を収容する部材をシリンダボディ19とは別部材とし、例えば、逆止弁21を収容する部材をシリンダボディ19にネジ締結等により締結するようにしてもよい。
さらに、実施例1〜3の燃料供給ポンプ1によれば、カム6は駆動軸45の周囲に120°間隔で頂部を形成するように設けられていたが、例えば、駆動軸45の周囲に180°間隔で頂部を形成するようにカム6を設けてもよい。
また、実施例1〜3の燃料供給ポンプ1は吐出量調量型ポンプであったが、例えば、電磁弁9に替えて、加圧室4への燃料の吸入量を調量する電磁式の吸入調量弁を燃料供給ポンプ1に装着して燃料供給ポンプ1を吸入量調量型ポンプとしてもよい。
1 燃料供給ポンプ
2 シリンダ孔
3 プランジャ
4 加圧室
13 燃料流路(吐出流路)
19 シリンダボディ
21 逆止弁
37 弁体(逆止弁の弁体)
39 シート部
56 接続口
57 摺接壁部
58 非摺接壁部
59 口縁(接続口の口縁)
60 境界
A 範囲(接続口の口縁を含む範囲)

Claims (8)

  1. 軸方向に往復動するプランジャと、このプランジャを軸方向に摺動自在に支持して収容するシリンダ孔を有するシリンダボディとを備え、
    前記シリンダ孔の軸方向一端を前記プランジャにより液密的に区画して燃料の加圧室を形成し、
    前記プランジャを前記シリンダ孔で軸方向に摺動自在に支持するとともに往復動させて前記加圧室の容積を可変することで、前記加圧室に燃料を吸入したり、前記加圧室から燃料を吐出したりする燃料供給ポンプにおいて、
    前記加圧室には、加圧された燃料を吐出するための吐出流路が接続し、前記加圧室を形成する前記シリンダ孔の孔壁には前記吐出流路の接続口が形成されており、
    前記加圧室にて加圧された燃料は、前記吐出流路を通って前記燃料供給ポンプの外に吐出され、
    前記シリンダ孔の孔壁、および前記吐出流路の流路壁は、前記接続口の口縁を含む範囲においてオートフレッテージにより圧力が印加されて残留圧縮応力が付与されており、
    前記シリンダ孔の孔壁は、前記プランジャの摺接を受ける摺接壁部と、前記プランジャの摺接を受けない非摺接壁部とに区画され
    前記接続口は前記非摺接壁部に接続しており、
    オートフレッテージによる圧力印加の直前において、前記摺接壁部は、前記接続口の口縁よりも硬度が高いことを特徴とする燃料供給ポンプ。
  2. 請求項1に記載の燃料供給ポンプにおいて
    オートフレッテージによる圧力印加範囲は、前記非摺接壁部ばかりでなく、前記摺接壁部と前記非摺接壁部との境界を越えて前記摺接壁部の一部に広がっていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  3. 請求項1に記載の燃料供給ポンプにおいて
    前記シリンダ孔の孔壁の内、オートフレッテージによる圧力印加範囲は前記非摺接壁部のみであることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  4. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記吐出流路には前記加圧室への燃料の逆流を阻止する逆止弁が設けられ、この逆止弁は、前記加圧室の燃料圧が所定の開弁圧を超えると開弁して、前記加圧室で加圧された燃料を前記燃料供給ポンプの外に導き、
    前記吐出流路の流路壁には、前記逆止弁の弁体が離着を繰り返すシート部が設けられ、
    オートフレッテージによる圧力印加範囲は、前記吐出流路の流路壁において前記シート部に達しないことを特徴とする燃料供給ポンプ。
  5. 請求項1ないし請求項4の内のいずれか1つに記載の燃料供給ポンプにおいて、
    オートフレッテージによる圧力印加の直前における前記摺接壁部と前記接続口の口縁との硬度差はHV100以上であることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  6. 請求項1ないし請求項5の内のいずれか1つに記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記摺接壁部は、浸炭、窒化、高周波焼入れ、またはレーザー焼入れにより処理されて硬度が高められていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  7. 請求項に記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記接続口の口縁は、防炭処理されてから浸炭処理されることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  8. 請求項に記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記接続口の口縁は、浸炭、窒化、高周波焼入れ、またはレーザー焼入れによる処理後、表層部が除去されていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
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