JP6589595B2 - 高圧燃料ポンプ - Google Patents

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本発明は、プランジャの往復移動によって燃料を加圧する高圧燃料ポンプに関するものである。
従来より、内燃機関(以下エンジン)に高圧燃料を圧送する高圧燃料ポンプとして、燃料ギャラリから燃料吸入通路を経て燃料加圧室に吸入した燃料を加圧して圧送するサプライポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなサプライポンプ100は、図21ないし図24に示したように、プランジャ101、ポンプボディ102、シリンダボディ103、電磁弁104、逆止弁105、プラグ106およびガスケット107等を備えている。
ここで、プランジャ101の軸方向を上下方向とする。
シリンダボディ103には、上下方向に貫通するプラグ孔111およびシリンダ孔112が形成されている。このシリンダ孔112の開口側には、燃料加圧室113が形成されている。
また、シリンダボディ103には、燃料ギャラリ114と燃料加圧室113とを連通する燃料吸入通路115〜117、および燃料加圧室113と外部配管とを連通する燃料吐出通路118、119が形成されている。
燃料吸入通路117の軸線は、シリンダ孔112の軸線に対して直角に交差するように設けられている。
ガスケット107の下端面には、シリンダボディ103の第1シール面121と気密シールされる第2シール面122が設けられている。
サプライポンプ100は、カムシャフトが回転すると、プランジャ101が上死点と下死点との間を往復移動する。
ところで、プランジャ101が上昇を開始してから電磁弁104が閉弁して燃料の圧送開始となるまで、つまり燃料圧送行程時に電磁弁104が開弁している間は、燃料加圧室113内の燃料が燃料吸入通路117→燃料吸入通路116→燃料吸入通路115を通って燃料ギャラリ114に戻されるようになっている。この行程をプリストローク行程と呼ぶ。
このプリストローク行程では、図21の矢印で示したように、プランジャ101が上向きに移動し始めるが、電磁弁104は未だ開弁状態にある。このため、燃料加圧室113内の燃料は、燃料ギャラリ114に流出する。この状態では、燃料加圧室113内の燃料は加圧されず、燃料圧が上昇しないので、逆止弁105は閉弁している。
ところで、シリンダ孔112の開口周縁には、図23および図24に示したように、断面三角形状の傾斜溝120が周方向に連続して設けられている。この傾斜溝120は、シリンダボディ103の第1シール面121と、ガスケット107の第2シール面122との境界部Bよりも径方向内側に設けられる。
なお、このようなサプライポンプ100においては、プランジャ101が下向きに移動する燃料吸入行程時に、気泡を含んだ燃料が燃料ギャラリ114から燃料吸入通路115〜117を通って燃料加圧室113に流入する懸念がある。
ここで、プランジャ101が上向きに移動すると、燃料加圧室113に吸入された気泡を含んだ燃料は、図23および図24に矢印で示したように、ガスケット107またはプラグ110の下端面123に沿って燃料加圧室113内の半径方向外側へ向かって流れ出す。
そして、半径方向外側へ向かう燃料流れは、図23および図24に矢印で示したように、傾斜溝120の開口側に到達し、第2シール面122と同一平面上に形成される傾斜溝壁面に沿って傾斜溝120に入り込む。
そして、傾斜溝120に入り込んだ燃料は、傾斜溝120の奥側の境界部Bに到達する。これにより、燃料に含まれる気泡が、境界部Bに集中する。
そして、気泡が崩壊すると、境界部Bでキャビテーションエロージョン(壊食)が発生する。
このエロージョンが進行すると、第1シール面121と第2シール面122との間で気密シールができなくなり、燃料加圧室113内の燃料がサプライポンプ100の外部に漏出してしまう。
その結果、サプライポンプ100は、燃料圧送行程時に、燃料を加圧することができなくなるので、所定の高圧を維持できなくなり、燃料圧の低下からエンジンストールを誘発するという問題が発生する。
特許第5796501号公報
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、シリンダボディの第1シール面とガスケット部の第2シール面との境界部におけるキャビテーションエロージョンの発生を防止することで、エンジンストールの誘発を防止することのできる高圧燃料ポンプを提供することにある。
本願発明によれば、シリンダ孔の開口側をシールするガスケット部を有し、プラグ孔と螺合してプラグ孔の開口側を塞ぐプラグ部材を備えた高圧燃料ポンプにおいて、ガスケット部の加圧室側に、第1シール面と第2シール面との境界部よりも径方向内側に筒状の段差を設けている。この段差により、加圧室内における径方向外側への燃料流れのうち、第1シール面と第2シール面との境界部に向かう燃料流れが妨げられる。
これによって、プランジャが燃料吸入方向に移動する際に、気泡を含んだ燃料が加圧室内に流入した場合でも、プランジャが燃料加圧方向に移動し始める時において、燃料に含まれる気泡が、境界部に集中し難くなる。
したがって、境界部におけるキャビテーションエロージョンの発生を低減できるので、加圧室内の燃料が外部に漏れ出すのを防止することができる。これにより、プランジャが燃料加圧方向に移動する際に、加圧室内の燃料を加圧して高圧化することができる。
その結果、エンジン側に高圧化した燃料を供給できるので、エンジンストールの誘発を防止することができる。
サプライポンプを示した断面図である(実施形態1)。 燃料吸入行程時における燃料流れを示した説明図である(実施形態1)。 燃料圧送行程時における燃料流れを示した説明図である(実施形態1)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(実施形態1)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(実施形態1)。 図5のVI−VI断面図である(実施形態1)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(実施形態2)。 図7のVIII−VIII断面図である(実施形態2)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(実施形態3)。 図9のX−X断面図である(実施形態3)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(実施形態4)。 図11のXII−XII断面図である(実施形態4)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(実施形態5)。 図13のXIV−XIV断面図である(実施形態5)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(実施形態6)。 図15のXVI−XVI断面図である(実施形態6)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(実施形態7)。 図17のXVIII−XVIII断面図である(実施形態7)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(実施形態8)。 図19のXX−XX断面図である(実施形態8)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(従来技術)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(従来技術)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(従来技術)。 プリストローク行程時における燃料流れを示した説明図である(従来技術)。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。
[実施形態1の構成]
図1ないし図6は、本発明を適用した実施形態1を示したものである。
本実施形態のサプライポンプ1は、例えば自動車等の車両に搭載されるエンジン用の燃料噴射システムとして知られるコモンレールシステムに組み込まれている。
このコモンレールシステムは、燃料タンク、フィードポンプ、サプライポンプ1、コモンレールおよび複数のインジェクタを備えている。
なお、燃料タンク、フィードポンプ、コモンレールおよびインジェクタの図示は、省略している。
エンジンは、例えば車両走行用エンジンであって、複数の気筒を有する多気筒ディーゼルエンジンが採用されている。
サプライポンプ1は、カムシャフト2、ポンプボディ3、プランジャ4、シリンダボディ5、プラグ孔(雌螺子孔とも言う)6、シリンダ孔7、燃料加圧室8、電磁弁9、逆止弁10、プラグ11およびガスケット12を備えている。
サプライポンプ1は、フィードポンプから燃料加圧室8内に吸入した燃料を加圧して高圧化する高圧燃料ポンプである。
なお、カムシャフト2、ポンプボディ3、プランジャ4、シリンダボディ5、プラグ11およびガスケット12は、金属材料によって形成されている。
カムシャフト2は、エンジンのクランクシャフトの回転に同期して一定方向に回転する。このカムシャフト2は、ポンプボディ3に回転可能に支持されている。また、カムシャフト2の外周には、プランジャ4をその移動方向に往復駆動するカム13が一体的に組み付けられている。
ポンプボディ3は、サプライポンプ1をエンジン本体にボルト等を用いて螺子締結するためのフランジ14を有している。このポンプボディ3には、シリンダボディ5がボルト等を用いて螺子締結されている。
ポンプボディ3には、図示しない吸入ポートを介して、フィードポンプから燃料が導入される燃料ギャラリ15が設けられている。
燃料ギャラリ15は、燃料吸入通路を介して燃料加圧室8と接続している。
燃料加圧室8は、燃料吐出通路を介して吐出ポート16と接続している。
燃料吸入通路は、燃料ギャラリ15と燃料加圧室8とを連通する燃料吸入孔21〜24等を有している。
燃料吐出通路は、燃料加圧室8と吐出ポート16とを連通する燃料吐出孔25〜27等を有している。なお、燃料吐出孔26の孔径は、燃料吐出孔25、27の孔径よりも拡径されて設けられている。この燃料吐出孔26は、逆止弁10を往復移動可能に収容する弁体収容室である。
プランジャ4は、ガスケット12の下端面との間に燃料加圧室8を形成する加圧端28、およびタペット機構を介してカム13に当接する当接部29を有している。
加圧端28は、プランジャ4の軸線方向の一端(図示上端)に設けられる。
当接部29は、プランジャ4の軸線方向の他端(図示下端)に設けられる。
プランジャ4およびシリンダボディ5のカム側部分30の周囲には、スプリング31が設置されている。このスプリング31は、プランジャ4の下端側の首部に嵌合するスプリングシート32に対して、プランジャ4をカム13のカム面に押し当てる方向に付勢する付勢力を発生する。
タペット機構は、プランジャ4とカム13との間に介在している。このタペット機構は、カム13のカム面上を転動するロータ33、このロータ33を回転摺動可能に支持するシュー34、およびこのシュー34を保持するタペットボディ35等を有している。
これにより、カムシャフト2の回転によりカム13が回転すると、ロータ33およびシュー34を介してタペットボディ35が往復移動する。このようなタペットボディ35の運動は、プランジャ4に伝えられ、プランジャ4がシリンダボディ5内を軸線方向に往復移動する。
シリンダボディ5には、電磁弁9が螺子締結等により接続される円筒状の締結部36が形成されている。この締結部36には、外部へ向けて開口した雌螺子孔37が設けられている。
シリンダボディ5には、プラグ11が螺子締結等により接続される円筒状の締結部38が形成されている。この締結部38には、外部へ向けて開口したプラグ孔6が設けられている。
シリンダボディ5には、プラグ孔6の孔径よりも小さいシリンダ孔7が軸線方向に貫通形成されている。
なお、シリンダボディ5の詳細は、後述する。
電磁弁9は、サプライポンプ1からコモンレールへ圧送される燃料の吐出量を制御する常開型の電磁吸入弁を構成している。この電磁弁9は、電磁アクチュエータ(以下ソレノイド)41、弁体(以下スプールバルブ)42およびバルブシート43を備えている。
ソレノイド41は、外部接続用のコネクタを備え、ECUにより通電制御される。このソレノイド41は、コイル、ステータコアおよびアーマチャを内蔵する円筒状のケース44を有し、スプールバルブ42をその軸線方向に往復駆動する。
ケース44の外周には、電磁弁9を締結部36に結合(接続)する際に使用される工具係合部45が設けられている。
スプールバルブ42は、電磁弁9の閉弁時に、バルブシート43に着座可能な円板状の弁部46を有している。
バルブシート43は、スプールバルブ42を摺動可能に支持する軸方向孔47、およびスプールバルブ42の全閉位置を規制する円錐面形状の弁座48を有している。この弁座48には、弁部46が着座する。
バルブシート43の外周には、締結部36の内周に形成される雌螺子孔37と螺合する雄螺子49が設けられている。
バルブシート43には、燃料吸入孔23および流路51、52が形成されている。
燃料吸入孔23は、軸方向孔47の径方向外側に設けられて、軸方向孔47と直角に交差している。この燃料吸入孔23は、燃料吸入孔21、22を介して燃料ギャラリ15と連通している。
流路51は、電磁弁9の開弁時に、スプールバルブ42の外周と軸方向孔47の内周との間に形成される。
流路52は、軸方向孔47の孔径よりも拡径されて設けられている。この流路52は、スプールバルブ42の弁部46を往復移動可能に収容する弁体収容室である。
逆止弁10は、燃料吐出孔25〜27を開閉する弁体(以下ボールバルブ)53、およびボールバルブ53をシリンダボディ5の弁座54に押し当てる側に付勢するスプリング55等を有している。
[実施形態1の特徴]
次に、本実施形態のシリンダボディ5の詳細を図1ないし図6に基づいて説明する。
ここで、図1に矢印で示したプランジャ4の往復移動方向およびシリンダ孔7の軸線方向を上下方向と呼ぶ。なお、プランジャ4は、カムシャフト2の位置よりも上側に配置されている。また、プラグ11は、ガスケット12の位置よりも上側に配置されている。
シリンダボディ5は、上述したように、燃料加圧室8、燃料吸入孔24、燃料吐出孔25〜27、プラグ孔6およびシリンダ孔7を有している。このシリンダボディ5は、図5に示したように、シリンダ孔7の開口側の内周角部を面取りした円環状の傾斜面を有している。
燃料加圧室8は、シリンダ孔7の開口側に形成されている。この燃料加圧室8は、プランジャ4の加圧端とガスケット12との間に形成されている。
燃料吸入孔24は、燃料加圧室8の上流側に設けられている。また、燃料吐出孔25〜27は、燃料加圧室8の下流側に設けられている。
燃料吸入孔24および燃料吐出孔25〜27は、シリンダ孔7と同一軸線上と異なる軸線上に配置されている。具体的には、燃料吸入孔24および燃料吐出孔25〜27は、シリンダ孔7の上下方向の軸線に垂直な水平方向の軸線上に配置されている。すなわち、燃料吸入孔24および燃料吐出孔25〜27の各軸線は、シリンダ孔7の軸線と直角に交差している。
プラグ孔6は、上端および下端で開口し、上下方向に貫通している。このプラグ孔6は、シリンダ孔7と同一軸線上に設けられて、プラグ11およびガスケット12によってサプライポンプ1の外部と燃料加圧室8との間が気密シールされている。また、プラグ孔6は、その孔壁面に雌螺子を形成するため、さらにシリンダ孔6のバリ取りのために、上端が外部に向けて開口し、貫通孔となっている。
シリンダ孔7は、上端および下端で開口し、上下方向に貫通している。このシリンダ孔7は、円環状の段差を介してプラグ孔6の奥側に接続している。また、シリンダ孔7の軸線方向の加圧室側は、軸線方向のカム側よりも孔径が拡径している。また、シリンダ孔7は、シリンダ孔6の切削加工、研削加工およびバリ取りのために、プラグ孔6の奥側で開口し、貫通孔となっている。
段差の上面には、シリンダ孔7の開口周縁、つまりシリンダボディ5の傾斜面の外周部分から径方向外側に放射状に拡がる円環状の第1シール面61が形成されている。
この第1シール面61は、平面形状を呈し、ガスケット12の第2シール面62が気密的に密着する。
プラグ11は、締結部38の内周に形成されるプラグ孔6と螺合してプラグ孔6の開口側を塞ぐ。このプラグ11の下端面には、ガスケット12の第3シール面63と気密的に密着する平面形状の第4シール面64が形成されている。
プラグ11の外周には、プラグ孔6と螺合する雄螺子65が設けられている。また、プラグ11の上端面には、プラグ11を締結部38に結合(接続)する際に使用される工具係合部66が設けられている。
ガスケット12は、プラグ11と別体で構成されている。このガスケット12は、締結部38にプラグ11を螺子締結により結合する際に発生する螺子締結軸力によって、第1シール面61と第4シール面64との間に挟み込まれた状態で保持固定されている。
また、ガスケット12の下端面には、円環状の第2シール面62が形成されている。この第2シール面62は、平面形状を呈し、第1シール面61に密着してプラグ孔6とシリンダ孔7とを気密シールする。
また、ガスケット12の上端面には、第4シール面64に密着する平面形状の第3シール面63が形成されている。
ところで、サプライポンプ1は、シリンダボディ5に対するプランジャ4の摺動性向上、および第2シール面62に対する第1シール面61のシール性向上を目的として、シリンダボディ5のシリンダ孔7の孔壁面、つまりシリンダ内周面と第1シール面61とが研削工具を用いて研削加工されている。このため、シリンダ内周面と第1シール面61とが垂直に交差する内周角部にバリが残る恐れがある。
そして、仮に第1シール面61と第2シール面62との間にバリが入り込んでしまうと、第1シール面61と第2シール面62との高圧シール性が低下するという不具合が発生する。
そこで、サプライポンプ1においては、一般的に、シリンダ孔7の開口側の内周角部に発生するバリを切削工具を用いて面取り加工により除去している。
これにより、図5に示したように、境界部Aよりも径方向内側に傾斜溝67が形成される。この傾斜溝67は、シリンダ内周面で開口し、この開口側から径方向外側に向かう程、溝幅が狭くなる断面三角形状を呈する。
なお、シリンダボディ5の開口周縁には、傾斜溝67の傾斜面(面取り部)が形成されている。
ガスケット12は、円板形状を呈し、プラグ孔6の奥側の嵌合壁68内に嵌め合わされた状態で、第1シール面61と第4シール面64との間に挟み込まれている。このガスケット12は、嵌合壁68の内径よりも僅かに小さい外径を有している。
ガスケット12は、第2シール面62と同一平面上で、且つ境界部Aよりも径方向内側に位置する基準面71に円形状の凹溝72を有している。このガスケット12は、第3シール面63と加圧室側端面とを連通するように貫通する孔が設けられていない。
基準面71は、シリンダボディ5の面取り部との間に傾斜溝67を形成している。この基準面71は、第1シール面61と第2シール面62との境界部Aよりも径方向内側全周に設けられている。
凹溝72は、基準面71よりも上側に円形状に窪んだ部位である。この凹溝72の内周部分には、シリンダ孔7の孔径と同一の内径を有する円筒状の段差73が設けられている。この段差73は、凹溝72の内周壁である。また、段差73は、シリンダ内周面と同様に上下方向に真っ直ぐ延びている。また、段差73は、ガスケット12の周方向に連続し、且つガスケット12の加圧室側に存在している。
凹溝72は、第2シール面62と段差73を介して接続される円形状の底面を有している。この凹溝72の底面は、境界部Aおよび第2シール面62と同一平面上に位置していない。
凹溝72は、その底面全体に渡って一定の溝深さとなるように形成されている。例えばガスケット12の板厚の3/8程度の溝深さを有している。
なお、凹溝72の底面は、プランジャ4の軸線方向の一端である加圧端28との間に燃料加圧室8を形成している。
次に、本実施形態のサプライポンプ1の作用を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
カムシャフト2がエンジンにより駆動されると、シリンダ孔7内をプランジャ4が往復摺動する。
このとき、フィードポンプより送油された燃料が、サプライポンプ1の吸入ポートから燃料ギャラリ15内に供給される。
(1)燃料吸入行程
ここで、プランジャ4が燃料吸入方向に移動する場合、燃料加圧室8の容積が増加する。そして、スプールバルブ42の弁部46がバルブシート43の弁座48から離座して電磁弁9が開弁している間は、燃料ギャラリ15から燃料吸入孔21に燃料が吸い込まれる。
そして、燃料吸入孔21に吸い込まれた燃料は、燃料吸入孔22→燃料吸入孔23→流路51→流路52→燃料吸入孔24を通って燃料加圧室8に吸入される。
(2)燃料圧送行程
そして、プランジャ4が下死点に達し、プランジャ4の移動方向が燃料加圧方向に反転した場合、所定のタイミングでソレノイド41を通電すると、弁部46が弁座48に着座して電磁弁9が閉弁する。
そして、プランジャ4が燃料加圧方向に移動すると、燃料加圧室8の容積が減少し、燃料加圧室8内の燃料が加圧されるため、燃料加圧室8内の燃料圧が昇圧される。
そして、プランジャ4が燃料加圧方向に更に移動し、燃料加圧室8内の燃料圧が逆止弁10の開弁圧以上に上昇すると、ボールバルブ53が弁座54から離座して逆止弁10が開弁する。
これにより、燃料加圧室8内で加圧されて高圧化された高圧燃料は、燃料吐出孔25→燃料吐出孔26→燃料吐出孔27→吐出ポート16を通ってコモンレールへ圧送される。 そして、蓄圧室内に蓄圧された高圧燃料は、複数のインジェクタを任意のタイミングで開弁駆動することで、エンジンの各気筒内へ噴射される。
(3)プリストローク行程
ところで、燃料圧送行程時において、プランジャ4が上昇を開始してから電磁弁9が閉弁して燃料の圧送開始となるまで、つまり電磁弁9が開弁している間は、燃料加圧室8内の燃料が燃料吸入孔24→流路52→流路51→燃料吸入孔23→燃料吸入孔22→燃料吸入孔21を介して燃料ギャラリ15に戻される。
そして、燃料加圧室8から燃料ギャラリ15への燃料の排出は、電磁弁9の閉弁時点で停止し、このとき残留した燃料加圧室8内の燃料量で燃料吐出量が規定される。
また、燃料の圧送開始時期である電磁弁9の閉弁時期をプランジャ4の下死点側に進角させ、燃料の圧送期間を長くする程、コモンレールおよびインジェクタ側への燃料吐出量が多くなる。また、電磁弁9の閉弁時期がプランジャ4の下死点の時が最大の燃料吐出量となる。
また、プランジャ4が上死点から下死点に至る期間で、且つ電磁弁9が開弁している間が、燃料ギャラリ15から燃料吸入孔21〜24等を経て燃料加圧室8内に燃料を吸入する燃料吸入期間となる。
また、プランジャ4が下死点から上死点に至る期間で、且つ電磁弁9が閉弁している間が、燃料加圧室8から燃料吐出孔25〜27を経てコモンレールおよびインジェクタ側へ燃料が圧送される燃料圧送期間となる。
なお、燃料圧送期間は、上述したように、プリストローク行程の期間で変わることは言うまでもない。
[実施形態1の効果]
以上のように、本実施形態のサプライポンプ1においては、ガスケット12の加圧室側に、第2シール面62と円筒状の段差73を介して接続される底面を有する円形状の凹溝72を備えている。この凹溝72は、第2シール面62と同一平面上で、且つ境界部Aよりも径方向内側に位置する基準面71から円形状に窪んでいる。
段差73は、第1シール面61と第2シール面62との境界部Aよりも径方向内側全周に設けられている。
また、ガスケット12には、燃料加圧室8から燃料ギャラリ15へ燃料を戻すための燃料流出用の孔が形成されていない。
そして、本実施形態のサプライポンプ1の場合、上記のプリストローク行程において、燃料加圧室8内の燃料流れは、図3および図5に示したものとなる。
燃料加圧室8内の燃料流れの中で、主に凹溝72の底面に向かう上下方向の上側への燃料流れは、図5に矢印で示したように、凹溝72の中心部から凹溝72の底面に沿った径方向外側への流れとなる。
そして、径方向外側への燃料流れは、図5に矢印で示したように、段差73の壁面に衝突して流れ方向を変え、段差73の壁面に沿った上下方向の下側への流れとなる。
そして、上下方向の下側への燃料流れは、図3に矢印で示したように、傾斜溝67に入り込むことなく、燃料吸入孔24に入り込み、燃料ギャラリ15へと流れていく。
これによって、プリストローク行程時に、上昇する燃料が、常に行き止まりのガスケット12の底面に沿って勢い良く径方向外側へ流れる。そして、凹溝72および段差73を設けることにより、燃料加圧室8内における径方向外側への燃料流れのうち、傾斜溝67に浸入する燃料流れ、つまり傾斜溝67の奥側の境界部Aに向かう燃料流れが妨げられる。このため、プランジャ4が燃料吸入方向に移動する際に、気泡を含んだ燃料が燃料加圧室8内に流入した場合でも、プランジャ4が燃料加圧方向に移動し始める時において、燃料に含まれる気泡が、境界部Aに集中し難くなる。よって、凹溝72および段差73を設けることにより、境界部Aにエロージョンを引き起し難くなる。
したがって、境界部Aにおけるキャビテーションエロージョンの発生を低減できるので、加圧室内の燃料が外部に漏れ出すのを防止することができる。これにより、プランジャ4が燃料加圧方向に移動する際に、燃料加圧室8内の燃料を加圧して高圧化することができる。
その結果、エンジン側に高圧燃料を供給できるので、エンジンストールの誘発を防止することができる。
なお、凹溝72の溝深さが深い程、傾斜溝67に浸入する燃料流れを阻害する効果、すなわち、傾斜溝67の奥側の境界部Aに向かう燃料流れを阻害する効果を高めることができる。
[実施形態2の構成]
図7および図8は、本発明を適用した実施形態2を示したものである。
ここで、実施形態1と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施形態のガスケット12は、第2シール面62と同一平面上で、且つ境界部Aよりも径方向内側に位置する基準面71に円環状の凹溝74を有している。この凹溝74の内周部分には、シリンダ孔7の孔径と同一の内径を有する円筒状の段差75が設けられている。この段差75は、凹溝74の内周壁である。また、段差75は、シリンダ内周面と同様に上下方向に真っ直ぐ延びている。また、段差75は、ガスケット12の周方向に連続し、且つガスケット12の加圧室側に存在している。
凹溝74は、第2シール面62と段差75を介して接続される円形状の底面を有している。この凹溝74の底面は、境界部Aおよび第2シール面62と同一平面上に位置していない。
凹溝74の底面は、第2シール面62および境界部Aと同一平面上に設けられず、第2シール面62および境界部Aと円筒状の段差75を介して接続されている。
また、凹溝74の径方向内側には、プランジャ4の軸線方向の一端である加圧端28との間に燃料加圧室8を形成する円形状の下端面76が形成されている。この下端面76は、基準面71と同一平面上に設けられている。
凹溝74は、その底面全体に渡って一定の溝深さとなるように形成されている。例えばガスケット12の板厚の3/8程度の溝深さを有している。
本実施形態のサプライポンプ1の場合、プリストローク行程における、燃料加圧室8内の燃料流れは、図7に矢印で示したものとなる。これにより、燃料加圧室8内における径方向外側への燃料流れのうち、傾斜溝67に浸入する燃料流れ、つまり傾斜溝67の奥側の境界部Aに向かう燃料流れが妨げられる。
なお、凹溝74の溝深さが深い程、傾斜溝67に浸入する燃料流れを阻害する効果、すなわち、境界部Aに向かう燃料流れを阻害する効果を高めることができる。
以上のように、本実施形態のサプライポンプ1においては、実施形態1と同様な効果を奏する。
[実施形態3の構成]
図9および図10は、本発明を適用した実施形態3を示したものである。
ここで、実施形態1及び2と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施形態のガスケット12は、基準面71に円形状の凹溝77を有している。この凹溝77の内周部分には、シリンダ孔7の孔径と同一の内径を有する円筒状の段差78が設けられている。この段差78は、凹溝77の内周壁である。また、段差78は、シリンダ内周面と同様に上下方向に真っ直ぐ延びている。また、段差78は、ガスケット12の周方向に連続し、且つガスケット12の加圧室側に存在している。
凹溝77は、第2シール面62と段差75を介して接続される円形状の底面を有している。この凹溝77の底面は、境界部Aおよび第2シール面62と同一平面上に位置していない。
凹溝77の底面は、第2シール面62および境界部Aと同一平面上に設けられず、第2シール面62および境界部Aと円筒状の段差78を介して接続されている。
凹溝77は、その中心部に基準面71と同一平面上に位置する頂部79を有している。この凹溝77の底面は、頂部79から径方向外側へ向かうに従って溝深さが徐々に深くなる勾配を有している。
凹溝77の周方向に連続して形成される円環状の最深部は、例えばガスケット12の板厚の3/8程度の溝深さを有している。
本実施形態のサプライポンプ1の場合、プリストローク行程における、燃料加圧室8内の燃料流れは、図9に矢印で示したものとなる。これにより、燃料加圧室8内における径方向外側への燃料流れのうち、傾斜溝67に浸入する燃料流れ、つまり傾斜溝67の奥側の境界部Aに向かう燃料流れが妨げられる。
なお、凹溝77の溝深さが深い程、傾斜溝67に浸入する燃料流れを阻害する効果、すなわち、境界部Aに向かう燃料流れを阻害する効果を高めることができる。
以上のように、本実施形態のサプライポンプ1においては、実施形態1及び2と同様な効果を奏する。
[実施形態4の構成]
図11および図12は、本発明を適用した実施形態4を示したものである。
ここで、実施形態1〜3と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施形態のガスケット12は、基準面71に円形状の突起81を有している。この突起81の外周部分には、シリンダ孔7の孔径と同一の内径を有する円筒状の段差82が設けられている。この段差82は、突起81の外周壁である。また、段差82は、シリンダ内周面と同様に上下方向に真っ直ぐ延びている。また、段差82は、ガスケット12の周方向に連続し、且つガスケット12の加圧室側に存在している。
突起81の外周壁は、シリンダ孔7の孔壁面(シリンダ内周面)との間に円環状の絞り83を形成している。
突起81は、第2シール面62と段差82を介して接続される円形状の下端面を有している。この突起81の下端面は、境界部Aおよび第2シール面62と同一平面上に位置していない。
突起81の下端面は、第2シール面62および境界部Aと同一平面上に設けられず、第2シール面62および境界部Aと円筒状の段差82を介して接続されている。
本実施形態のサプライポンプ1においては、境界部Aが絞り83を介して燃料加圧室8と連通している。すなわち、突起81の外周壁とシリンダ内周面との隙間が絞られているので、加圧室8内の燃料流れが傾斜溝67の奥側の境界部Aに殆ど届くことはない。
なお、基準面71からの突起81の突出量が大きい程、傾斜溝67に浸入する燃料流れを阻害する効果、すなわち、境界部Aに向かう燃料流れを阻害する効果を高めることができる。
以上のように、本実施形態のサプライポンプ1においては、実施形態1〜3と同様な効果を奏する。
[実施形態5の構成]
図13および図14は、本発明を適用した実施形態5を示したものである。
ここで、実施形態1〜4と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施形態のサプライポンプ1は、プラグ孔6と螺合してプラグ孔6の開口側を塞ぐプラグ17を備えている。このプラグ17は、シリンダ孔7の開口側をシールするガスケット部18を有している。
プラグ17には、実施形態1と同様に、雄螺子65および工具係合部66が設けられている。
ガスケット部18は、プラグ孔6の奥側の嵌合壁68内に配置されている。このガスケット部18は、実施形態1と同様に、第1シール面61、基準面71、凹溝72および段差73を有している。
以上のように、本実施形態のサプライポンプ1においては、実施形態1〜4と同様な効果を奏する。
[実施形態6の構成]
図15および図16は、本発明を適用した実施形態6を示したものである。
ここで、実施形態1〜5と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施形態のプラグ17は、実施形態5と同様な構造を備えている。
プラグ17のガスケット部18は、実施形態2と同様な構造を備えている。
以上のように、本実施形態のサプライポンプ1においては、実施形態1〜5と同様な効果を奏する。
[実施形態7の構成]
図17および図18は、本発明を適用した実施形態7を示したものである。
ここで、実施形態1〜6と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施形態のプラグ17は、実施形態5と同様な構造を備えている。
プラグ17のガスケット部18は、実施形態3と同様な構造を備えている。
以上のように、本実施形態のサプライポンプ1においては、実施形態1〜6と同様な効果を奏する。
[実施形態8の構成]
図19および図20は、本発明を適用した実施形態8を示したものである。
ここで、実施形態1〜7と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施形態のプラグ17は、実施形態5と同様な構造を備えている。
プラグ17のガスケット部18は、実施形態4と同様な構造を備えている。
以上のように、本実施形態のサプライポンプ1においては、実施形態1〜7と同様な効果を奏する。
[変形例]
本実施形態では、本発明の高圧燃料ポンプを、コモンレールシステムに使用されるサプライポンプ1に適用した例を説明したが、本発明の高圧燃料ポンプを、コモンレールを備えない燃料噴射システムに使用される分配型燃料噴射ポンプまたは列型燃料噴射ポンプに適用しても良い。
本実施形態では、シリンダ孔7の軸線と燃料吸入孔24等の燃料吸入通路の軸線とが直角に交差しているが、シリンダ孔7の軸線と燃料吸入通路の軸線とが0°よりも大きく、180°よりも小さい角度範囲で交差しても構わない。
本実施形態では、シリンダ孔7の軸線と燃料吐出孔25〜27等の燃料吐出通路の軸線とが直角に交差しているが、シリンダ孔7の軸線と燃料吐出通路の軸線とが0°よりも大きく、180°よりも小さい角度範囲で交差しても構わない。
本実施形態では、本発明の高圧燃料ポンプを、多気筒ディーゼルエンジンに燃料を圧送するサプライポンプ1に適用した例を説明したが、本発明の高圧燃料ポンプを、多気筒ガソリンエンジンに燃料を圧送するサプライポンプに適用しても良い。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
1 サプライポンプ(高圧燃料ポンプ)
4 プランジャ
5 シリンダボディ(シリンダ部材)
6 プラグ孔
7 シリンダ孔
8 燃料加圧室
11 プラグ(プラグ部材)
12 ガスケット(ガスケット部)
72 凹溝
73 段差

Claims (5)

  1. 外部に向けて開口したプラグ孔(6)、このプラグ孔の奥側で開口したシリンダ孔(7)、このシリンダ孔の開口側に形成される加圧室(8)、およびこの加圧室の上流側に形成されて、前記シリンダ孔と交差する燃料吸入通路(24)を有するシリンダ部材(5)と、
    前記シリンダ孔を往復移動することで、前記燃料吸入通路から前記加圧室に吸入される燃料を加圧するプランジャ(4)と、
    前記シリンダ孔の開口側をシールするガスケット部(12、17)を有し、前記プラグ孔と螺合して前記プラグ孔の開口側を塞ぐプラグ部材(11、16)と
    を備えた高圧燃料ポンプにおいて、
    前記シリンダ部材は、前記シリンダ孔の開口周縁から径方向外側に拡がる環状の第1シール面(61)を有し、
    前記ガスケット部は、前記第1シール面に密着して前記プラグ孔と前記シリンダ孔とを気密シールする環状の第2シール面(62)、および前記第1シール面と前記第2シール面との境界部(A)よりも径方向内側に筒状の段差(73、75、78、82)を有し、
    前記段差は、前記ガスケット部の周方向に連続し、且つ前記ガスケット部の加圧室側に存在し
    前記ガスケット部は、前記第2シール面と同一平面上で、且つ前記境界部よりも径方向内側に位置する基準面(71)に溝(72、74、77)を有し、
    前記段差(73、75、78)は、前記溝の内壁であることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  2. 外部に向けて開口したプラグ孔(6)、このプラグ孔の奥側で開口したシリンダ孔(7)、このシリンダ孔の開口側に形成される加圧室(8)、およびこの加圧室の上流側に形成されて、前記シリンダ孔と交差する燃料吸入通路(24)を有するシリンダ部材(5)と、
    前記シリンダ孔を往復移動することで、前記燃料吸入通路から前記加圧室に吸入される燃料を加圧するプランジャ(4)と、
    前記シリンダ孔の開口側をシールするガスケット部(12、17)を有し、前記プラグ孔と螺合して前記プラグ孔の開口側を塞ぐプラグ部材(11、16)と
    を備えた高圧燃料ポンプにおいて、
    前記シリンダ部材は、前記シリンダ孔の開口周縁から径方向外側に拡がる環状の第1シール面(61)を有し、
    前記ガスケット部は、前記第1シール面に密着して前記プラグ孔と前記シリンダ孔とを気密シールする環状の第2シール面(62)、および前記第1シール面と前記第2シール面との境界部(A)よりも径方向内側に筒状の段差(73、75、78、82)を有し、
    前記段差は、前記ガスケット部の周方向に連続し、且つ前記ガスケット部の加圧室側に存在し、
    前記段差は、前記シリンダ孔の孔径と同一の内径を有していることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  3. 外部に向けて開口したプラグ孔(6)、このプラグ孔の奥側で開口したシリンダ孔(7)、このシリンダ孔の開口側に形成される加圧室(8)、およびこの加圧室の上流側に形成されて、前記シリンダ孔と交差する燃料吸入通路(24)を有するシリンダ部材(5)と、
    前記シリンダ孔を往復移動することで、前記燃料吸入通路から前記加圧室に吸入される燃料を加圧するプランジャ(4)と、
    前記シリンダ孔の開口側をシールするガスケット部(12、17)を有し、前記プラグ孔と螺合して前記プラグ孔の開口側を塞ぐプラグ部材(11、16)と
    を備えた高圧燃料ポンプにおいて、
    前記シリンダ部材は、前記シリンダ孔の開口周縁から径方向外側に拡がる環状の第1シール面(61)を有し、
    前記ガスケット部は、前記第1シール面に密着して前記プラグ孔と前記シリンダ孔とを気密シールする環状の第2シール面(62)、および前記第1シール面と前記第2シール面との境界部(A)よりも径方向内側に筒状の段差(73、75、78、82)を有し、
    前記段差は、前記ガスケット部の周方向に連続し、且つ前記ガスケット部の加圧室側に存在し、
    前記プラグ孔は前記シリンダ孔と同軸に設けられており、前記プラグ孔を形成する内壁面には雌螺子が設けられ、前記プラグ部材は、前記プラグ孔の雌螺子に螺合する雄螺子(65)を有し、前記プラグ孔の雌螺子と前記雄螺子とが螺合することにより、前記プラグ孔の開口側が塞がれ、
    前記ガスケット部は、前記第2シール面と同一平面上で、且つ前記境界部よりも径方向内側に位置する基準面(71)に突起(81)を有し、
    前記段差(82)は、前記突起の外壁であることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  4. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載の高圧燃料ポンプにおいて、
    前記段差は、前記シリンダ孔の壁面との間に絞り(83)を形成する外壁であることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  5. 請求項1ないし請求項4の内のいずれか1つに記載の高圧燃料ポンプにおいて、
    前記ガスケット部は、前記プラグ部材(11)と別体で形成された板状のガスケット(12)であり、
    前記ガスケットは、前記プラグ部材と前記第1シール面との間に挟み込まれていることを特徴とする高圧燃料ポンプ
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