JP5251582B2 - カラーフィルタ用ガラス基板の再生装置 - Google Patents

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本発明は、カラー液晶表示装置に用いるカラーフィルタ製造工程で発生する品質基準に満たないカラーフィルタ用ガラス基板や、前記品質基準に満たないカラーフィルタ用ガラス基板を透明電極の成膜条件出しに使用したガラス基板を再生し、再使用可能とするカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置に関するものである。
図1はカラー液晶表示装置に用いられるカラーフィルタの一例を断面で示した図である。カラーフィルタ1は、ガラス基板2上にブラックマトリックス(以下、BM)3、レッドRの着色画素(以下、R画素)4−1、グリーンGの着色画素(以下、G画素)4−2、ブルーBの着色画素(以下、B画素)4−3、透明電極5、及びフォトスペーサー(Photo Spacer)(以下、PS)6、バーテイカルアライメント(Vertical Alignment)(以下、VA)7が順次形成されたものである。
上記構造のカラーフィルタの製造方法は、フォトリソグラフィー法、印刷法、インクジェット法を用いることが知られているが、図2は一般的に用いられているフォトリソグラフィー法の工程を示すフロー図である。カラーフィルタは、先ず、ガラス基板上にBMを形成処理する工程(C−1)、ガラス基板を洗浄処理する工程(C−2)、着色フォトレジストを塗布および予備乾燥処理する工程(C−3)、着色フォトレジストを乾燥、硬化処理するプリベーク工程(C−4)、露光処理する工程(C−5)、現像処理する工程(C−6)、着色フォトレジストを硬化処理する工程(C−7)、透明電極を成膜処理する工程(C−8)、PS、VAを形成処理する工程(C−9)がこの順に行われ製造される。
例えば、R画素、G画素、B画素の順に画素が形成される場合には、カラーフィルタ用ガラス基板を洗浄処理する工程(C−2)から、着色フォトレジストを硬化処理する工程間(C−7)ではレッドR、グリーンG、ブルーBの順に着色レジストを変更して3回繰り返されてR画素、G画素、B画素が形成される。
ガラス基板2上へのBM3の形成は、例えば、ガラス基板2上に金属薄膜を形成し、この金属薄膜にフォトレジストを塗布した後、フォトリソグラフィー法によってBM形状を有したパターンを露光、現像、エッチングをして形成するといった方法や、または、ガラス基板2上に黒色のフォトレジスト樹脂を塗布し、この樹脂塗膜をフォトリソグラフィー法によってBM形状を有したパターンを露光、現像して、いわゆる樹脂BMと称するパターンを形成する方法がとられている。
カラーフィルタ用ガラス基板の大型化に伴い、ガラス基板上へのBMの形成は、BMの材料としては、クロムなどの金属を用いて真空装置によって金属薄膜を形成するよりも、黒色の樹脂フォトレジストを用いてフォトリソグラフィー法によって形成する樹脂BMの方が、価格的、環境的にも有利なため、金属薄膜のBMを回避する傾向にある。
製造されるカラーフィルタには高い信頼性が必要であるが、前記のようにカラーフィルタの製造工程には多くの工程があり、その途中でゴミや樹脂カスなどの異物の付着や混入、ピンホール、パターン欠け等による欠陥が生じ、品質基準に満たない不良ガラス基板となって、歩留まりが低下している現状がある。また、近年の大画面液晶テレビの普及に伴うカラーフィルタ用ガラス基板の大型化により、例えば1mm以下の薄く、かつ一辺が1〜2m以上に達するカラーフィルタ用ガラス基板では、廃棄そのものに危険が伴う。
一般的にカラーフィルタ用ガラス基板の不良検査は、前記製造工程の最終工程であるPS,VA形成処理する工程(C−9)の後に行われる他に、中間工程であるBMを形成処理する工程(C−1)の後、着色フォトレジストを乾燥、硬化処理するプリベーク工程(C−4)の後、着色フォトレジストを硬化処理する工程(C−7)の後、透明電極を成膜処理する工程(C−8)の後においても行われ、品質基準に満たないカラーフィルタ用ガラス基板が検出されている。
そこで、カラーフィルタの製造工程で品質基準を満足しないものが発生した場合は、傷つき等の不良がないガラス基板を再生し、製造工程に再投入、再使用可能なカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置が求められている。また品質基準を満足しないガラス基板の内、その一部のガラス基板は透明電極の成膜の条件出しに使用される場合があり、透明電極の成膜の条件出しに使用されるガラス基板を含めたカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置が求められている。
カラーフィルタ用ガラス基板の再生工程のフローと工程内容の一例を図3に示す。
カラーフィルタ用ガラス基板の不良検査で検出されたガラス基板は、その後再生処理が行われる。すなわち、カラーフィルタ用ガラス基板の再生はBMを形成した後、R画素、G画素、B画素のためのレジストを形成した後、BM、R画素、G画素、B画素を形成した後、透明電極(例えばITO(Indium Tin Oxide))膜成膜後、またはPS、VA形成後のいずれの場合においても行われるが、図3はPS、VA膜形成後の再生工程と工程内容を示す。品質基準を満足しないカラーフィルタ用ガラス基板は次に示す工程を経て再生される。
先ず、アルカリ処理(1)(K−1)、ブラシ洗浄(K−2)及び水洗リンス(K−3)によってガラス基板の最上層にあるPS、VA膜が剥離、リンスされる(N−1)、(N−2)、(N−3)。次に中間層のITO膜が酸処理(K−4)、水洗リンス(K−5)によって剥離、リンス(N−4),(N−5)された後、最下層であるBM、RGB樹脂膜がアルカリ処理(2)(K−6)、ブラシ洗浄(K−7)、水洗リンス(K−8)によってRGB、BM層が剥離、リンス(N−6)、(N−7)、(N−8)され、最後にブラシ洗浄(K−9)でカラーフィルタ用ガラス基板に微少量残っている洗浄残渣を取り除かれ(N−9)、水切り(K−10)によって乾燥される(N−10)。
図4は従来の上記アルカリ処理(1)を用いてカラーフィルタ用ガラス基板を再生する再生装置の一例を説明するための図を示す。処理槽21には予め組成、濃度が調整されたアルカリ液及び剥離液からなる処理液が貯液されており、該処理液は、配管27を通して送液ポンプ22によって複数個配置された吐出ノズル23を介して被再生処理カラーフィルタ用ガラス基板20に吐出される。また、同時に洗浄ブラシ(図示せず)によって前記被再生処理カラーフィルタ用ガラス基板は洗浄され、PS、VA層が剥離される。前記被再生処理カラーフィルタ用ガラス基板20は、処理液が吐出され、また洗浄ブラシによって洗浄される間は搬送装置(図示せず)によって一定速度で搬送方向に搬送される。
処理槽21内の処理液は一定時間毎にアルカリ液と剥離液の濃度が測定され、濃度不足が生じた場合はアルカリ液補充タンク24及び剥離液補充タンク25からそれぞれ配管29及び28を介して補充される。
剥離された樹脂(この場合は、PS、VA形成に用いられた樹脂)及び処理液は、回収パン26、配管30を介し、処理槽21に回収される。回収された樹脂は処理槽21の下
部に沈殿した後、外部に排出される。
また、上記従来法のカラーフィルタ用ガラス基板再生装置のほかに、いくつかの方法が提案されている。
例えば、水溶性有機アミン化合物と無機アルカリ金属化合物を含有する水溶液にカラーフィルタ用ガラス基板を浸漬することで再生する方法(特許文献1)や、濃度98%の濃硫酸にカラーフィルタ用ガラス基板を10分浸漬した後に、水洗して、55℃に加温したアルキルジオールとグリコールエーテルを含有したアルカリ水溶液に浸漬した後、必要に応じてスポンジラビング(手こすり)する方法(特許文献2)や、一次酸液処理と二次酸液処理を行いITO膜、RGB、BM膜を剥離する方法(特許文献3)や、無機酸を含有する前処理液で前処理する工程と、アルカリを含有する剥離液にて後処理する工程の2段階の処理方法によってRGB、BMの樹脂膜を剥離する方法(特許文献4)が提案されている。
特開2001−124916号公報 特開平7−230081号公報 特開2006−154752号公報 特開2002−179438号公報
図3に示される再生工程は、最上層のPS、VA剥離からBM,RGB剥離までの工程が連動してあたかも一連の工程のように示されているが、前記アルカリ処理(1)(K−1)、酸処理(K−4)、アルカリ処理(2)(K−6)はそれぞれ処理に要する時間が異なるために、各処理工程はバッチ処理で行われている。このため再生処理に多大な時間を費やしていた。
また、先行技術文献に示した処理方法では、いずれの方法においても、カラーフィルタ用ガラス基板の浸漬に10分から2時間もの長時間を必要とするために、カラーフィルタ用ガラス基板自身が損傷してしまうといった問題や、最下層の樹脂膜の残渣が残るため研磨処理を行うのが一般的となっている。
更に、透明電極膜の成膜条件出しに使用した不良ガラス基板を再生する方法や装置も望まれている。
本発明は、係る問題点に鑑みてなされたものであり、カラーフィルタ用ガラス基板上の樹脂膜、金属膜、及び透明電極膜の成膜条件出しで作られた金属膜を剥離、除去、洗浄する際に、カラーフィルタ用ガラス基板を損傷することなく、短時間でしかも研磨処理を行うことなくカラーフィルタ用ガラス基板を再生するカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置を提供することである。
本発明の請求項1に係る発明は、製造工程で発生したカラーフィルタの不良ガラス基板を再生するカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置であって、不良ガラス基板の透明電極膜を剥離する第一酸液処理部と、樹脂を剥離する第一アルカリ液処理部と、前記樹脂層があった部分の透明電極膜を剥離する第二酸液処理部と、樹脂ブラックマトリックスと着色画素を剥離する第二アルカリ処理部とを有し、第一酸液処理部、第一アルカリ液処理部、第二酸液処理部、第二アルカリ処理部の順に連続して不良ガラス基板を処理することを特徴とするカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置である。
本発明の請求項2に係る発明は、第一酸液処理部、第一アルカリ液処理部、第二酸液処理部、第二アルカリ処理部における処理液の吐出圧力、液温、吐出時間及び不良ガラス基板の搬送速度を設定可能であることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置である。
本発明によるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置によれば、短時間でしかも研磨処理を行うことなく、カラーフィルタ用ガラス基板を損傷することなく再生して再利用可能とし、更に透明電極の成膜条件出しに使用されたガラス基板を再生して再利用可能とすることが出来る。その結果、歩留まりの低下を改善することが可能となる。
カラー液晶表示装置に用いられるカラーフィルタの一例を断面で示した図。 一般的に用いられているフォトリソグラフィー法の工程のフロー図。 カラーフィルタ用ガラス基板の再生工程のフローと工程内容の一例を示す図。 従来のカラーフィルタ用ガラス基板を再生する再生装置の一例を示す図。 本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置によって再生されるカラーフィルタ用ガラス基板の一例を断面で示した図。 (a)はPS,VAの形成後のガラス基板。 (b)はPS,VAの上に透明電極成膜条件出しの金属膜が形成されたガラス基板。 (c)は透明電極形成後に、裏面に透明電極成膜条件出しの金属膜が形成されたガラス基板。 本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置を用いた再生処理のフロー図。 本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置の構成図。 本発明の実施形態に係わる別のカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置の構成図。
以下、図面を参照して本発明に係るカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置の実施形態を説明する。
図5は本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置によって再生されるカラーフィルタ用ガラス基板の一例を断面で示したものである。
図5(a)に示される再生されるカラーフィルタ用ガラス基板31−1は、製造工程の最終工程であるPS,VA形成処理する工程の後の不良検査で検出されたガラス基板で、ガラス基板32上に樹脂層である樹脂BM33と着色画素であるR画素34−1とG画素34−2とB画素34−3、金属層であるITO透明電極35、及び樹脂層であるPS36とVA37が順次形成されたものである。
図5(b)に示される再生されるカラーフィルタ用ガラス基板31−2は、製造工程の最終工程であるPS,VA形成処理する工程の後の不良検査で検出されたガラス基板で、
更に透明電極の成膜条件出しのために透明電極の金属膜38がPS36とVA37の上に形成されたものである。
図5(c)に示される再生されるカラーフィルタ用ガラス基板31−3は、透明電極を成膜処理する工程の後の不良検査で検出されたガラス基板で、更に透明電極の成膜条件出しのために透明電極の金属膜39がガラス基板31の裏面(樹脂BM33と着色画素であるR画素34−1とG画素34−2とB画素34−3、金属層であるITO透明電極35が形成されている面の反対の面)に形成されたものである。
図6は本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置を用いた再生処理のフロー図であり、図7は本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置の構成図を示す。
本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置は、ガラス基板の搬送方向順に、ガラス基板搬入部40、第一酸液処理部41、第一アルカリ液処理部42、第二酸液処理部43、第二アルカリ処理部44、最終水洗処理部45、ガラス基板搬出部46を有しており、第一酸液処理部41、第一アルカリ液処理部42、酸液処理部43、第二アルカリ処理部44の順に前記カラーフィルタ用ガラス基板は搬送され再生処理される。
基板搬入部40、第一酸液処理部41、第一アルカリ液処理部42、酸液処理部43、第二アルカリ処理部44、最終水洗処理部45、ガラス基板搬出部46は、制御部(図示せず)に接続されており、ガラス基板は搬入から搬出までが連続して処理、搬送される。
本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置によって、図5(a)に示されるガラス基板を再生する場合を説明する。ガラス基板搬入部40によって搬入された後、第一酸液処理部41に搬送される。第一酸液処理部41では吐出ノズルから酸処理液がガラス基板31に吐出されるが、処理液が酸液のためガラス基板31の最上層のPS36、VA37は剥離されずガラス基板は通過する。次に第一アルカリ液処理部42によって最上層のPS36、VA37の樹脂膜が剥離される。第一アルカリ液処理部42でガラス基板表面に付着したアルカリ薬液が水洗リンス部―2で水洗リンスされて除去される。次の第二酸液処理部43ではガラス基板の表裏両面に酸処理液が吐出ノズルから噴射される。その結果、中間層の金属膜のITO透明電極35が剥離され、カラーフィルタ用ガラス基板表面に付着した酸薬液が水洗リンス部―3で水洗リンスされて除去される。第二酸液処理部43では処理液が酸液のためガラス基板31の裏面のガラス基板がむき出しになっている面の表面もダメージを受けることなく通過する。その後、第二アルカリ液処理部44によって最下層のBM33、R画素34−1、G画素34−2、B画素34−3の樹脂膜が剥離され、ガラス基板表面に付着したアルカリ薬液が水洗リンス部−4によって水洗リンスされる。その後、最終水洗処理部46によって水洗シャワーとエアナイフで水洗、乾燥された後、ガラス基板搬出部46によって搬出される。
次に本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置によって、図5(b)に示されるガラス基板を再生する場合を説明する。ガラス基板搬入部40によって搬入された後、第一酸液処理部41によってガラス基板31の最上層の透明電極の成膜条件出しのために成膜された透明電極38が剥離された後、ガラス基板表面に付着した酸薬液が水洗リンス部−1によって水洗リンスされて除去される。裏面のガラス基板がむき出しになっている面の表面は前記同様ダメージを受けることなくガラス基板は通過する。次に第一アルカリ液処理部42によって最上層のPS36、VA37の樹脂膜が剥離され、ガラス基板表面に付着したアルカリ薬液が水洗リンス部−2で水洗リンスされて除去される。次の第二酸液処理部43ではガラス基板の表裏両面に酸処理液が吐出ノズルから噴射
される。その結果、中間層の金属膜のITO透明電極35が剥離され、その後カラーフィルタ用ガラス基板表面に付着した酸薬液が水洗リンス部―3によって水洗リンスされて除去される。第二酸液処理部43では処理液が酸液のためガラス基板31の裏面のガラス基板がむき出しになっている面の表面もダメージを受けることなくガラス基板は通過する。その後、第二アルカリ液処理部44によって最下層であるBM33、R画素34−1、G画素34−2、B画素34−3の樹脂膜が剥離され、ガラス基板表面に付着したアルカリ薬液が水洗リンス部―4によって水洗リンスされて除去される。その後、最終水洗処理部46によって水洗された後、ガラス基板搬出部46によって搬出される。
次に本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置によって、図5(c)に示されるガラス基板を再生する場合を説明する。ガラス基板31は、ガラス基板搬入部40によって搬入された後、第一酸液処理部41に搬送される。第一酸液処理部41では吐出ノズルから処理液がガラス基板31に吐出されるが、処理液が酸液のためガラス基板31の金属膜のITO透明電極35の一部が剥離される。次にガラス基板は第一アルカリ液処理部42を通過するが、処理液がアルカリ液のため、ガラス基板の表面の金属膜のITO透明電極35は剥離されずに通過する。次の第二酸液処理部43ではガラス基板の表裏両面に酸処理液が吐出ノズルから噴射される。その結果、表面の金属膜のITO透明電極35が剥離され、更に透明電極の成膜条件出しのために成膜された金属膜39が剥離された後、ガラス基板31の表面及び裏面に付着した酸薬液が水洗リンス部―3によって表裏共に水洗リンスされて除去される。その後、第二アルカリ液処理部44によって最下層であるBM33、R画素34−1、G画素34−2、B画素34−3の樹脂膜が剥離され、ガラス基板表面に付着したアルカリ薬液が水洗リンス部―4によって水洗リンスされて除去される。その後、最終水洗処理部46によって水洗された後、ガラス基板搬出部46によって搬出される。
上記のように本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置は、不良ガラス基板の種類を選択することなく全ての不良ガラス基板を再生することが出来る。
本発明の実施形態では、第一酸液処理部41、第一アルカリ液処理部42、第二酸液処理部43、第二アルカリ処理部44では、ガラス基板を搬送ローラ上に水平に載置し搬送しながら、ポンプ(図示せず)によって吐出ノズル(図示せず)から処理液を吹き付けて行ったが、これに限定されずにガラス基板を垂直に吊り下げた状態で搬送し、ガラス基板を浸漬して行っても良い。
また、第二アルカリ処理部44ではガラス基板の表裏両面に酸処理液が吐出ノズルから噴射される場合を説明したが、図8に示すようにガラス基板の表裏両面から酸処理液を吐出せずに第二アルカリ処理部A43−1と水洗リンス部―3−1、及び第二アルカリ処理部B43−2と水洗リンス部―3−2を設け、更に水洗リンス部―3−1と第二アルカリ処理部Aとの間でガラス基板を反転させて処理しても良い。
第一酸処理部41、第一アルカリ液処理部42、第二酸液処理部43、第二アルカリ処理部44はPS36、VA37、ITO透明電極35、BM33、R画素34−1、G画素34−2、B画素34−3の材料の変更等に伴い、各処理液の吐出圧力、液温、吐出時間及びガラス基板の搬送速度を設定することによって、樹脂膜、金属膜の剥離、除去が最適な条件で行われる。
表1に本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置に用いたアルカリ処理工程に使われるアルカリ液と酸処理工程に使われる酸液の構成と重量%を示す。
Figure 0005251582
アルカリ液は、水酸化カリウム8%(重量%、以下同じ)、モノエタノールアミン12%、ブチルカルビトール15%、ベンジルアルコール2%、水63%であって、酸液は塩化第2鉄35%、硝酸3%、水62%からなるものである
表1に示したアルカリ液は、第一アルカリ液処理42と第二アルカリ液処理44の両処理に使われる。酸液は、第一酸液処理41と第二酸液処理43の両処理に使われる。
表2に本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置による再生テストの評価結果を示す。
Figure 0005251582
第一酸液処理、及び第二酸液は酸液の吐出圧が0.15MPa、第一アルカリ液処理はアルカリ液の吐出圧が0.1MPa、酸液処理は酸液の吐出圧が0.15MPa、第二アルカリ液処理はアルカリ液の吐出圧が0.1MPaであって、それぞれ液温と吐出時間を変えて、その時の上樹脂(すなわちPSとVAの樹脂膜)、透明電極(すなわち、ITO金属膜)、下樹脂(すなわち、BM、着色画素の樹脂膜)の残渣(皮膜が残っていること)の有無を評価した。評価した結果を、残渣なしを○で、残渣ありを×で示した。
評価した結果、上樹脂すなわちPSとVAの樹脂膜は、第一アルカリ処理のアルカリ液を吐出圧0.1MPaで液温40℃、吐出時間60秒以上、または液温30℃、吐出時間90秒以上で残渣がなく良好に処理される。透明電極すなわちITO金属膜及び透明電極の成膜条件だしのために形成されたITO金属膜は吐出圧が0.15MPaで液温55℃、吐出時間180秒以上、または液温65℃、吐出時間150秒以上で残渣がなく良好に処理される。下樹脂すなわちBM、着色画素の樹脂膜は第二アルカリ液処理のアルカリ液の吐出圧が0.1MPaで液温65℃、吐出時間240秒以上で残渣がなく良好に再生される。
また、本発明の実施形態に係わるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置においては、第二アルカリ処理によって目視では確認できない樹脂の残渣も無く、その結果、従来必要としていた研磨処理が不要となる。
以上のように、本発明によるカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置によれば、再生処理したい不良カラーフィルタ用ガラス基板を短時間で、しかも研磨処理を行うことなく、カラーフィルタ用ガラス基板を損傷することなく再生することが可能となる。また、透明電極の成膜条件出しに使用された不良カラーフィルタ用ガラス基板を再生することが可能となる。更に、不良ガラス基板の種類を選択することなしに全ての種類の不良ガラス基板を再生することが出来、その結果歩留まりの低下を改善することが可能となる。
1・・・カラーフィルタ
2・・・ガラス基板
3・・・ブラックマトリックス(BM)
4−1・・・レッドRの着色画素(R画素)
4−2・・・グリーンGの着色画素(G画素)
4−3・・・ブルーBの着色画素(B画素)
5・・・透明電極
6・・・フォトスペーサー(PS)
7・・・バーテイカルアライメント(VA)
21・・・処理槽
27・・・配管
22・・・送液ポンプ
23・・・吐出ノズル
20・・・被再生処理カラーフィルタ用ガラス基板
24・・・アルカリ液補充タンク
25・・・剥離液補充タンク
28・・・配管
29・・・配管
26・・・回収パン
30・・・配管
31・・・再生されるカラーフィルタ用ガラス基板
32・・・ガラス基板
33・・・樹脂BM
34−1・・・R画素
34−2・・・G画素
34−3・・・B画素
35・・・透明電極
36・・・PS
37・・・VA
38・・・透明電極の成膜条件出しのために形成された金属膜
39・・・透明電極の成膜条件出しのために形成された金属膜
40・・・ガラス基板搬入部
41・・・第一酸液処理部
42・・・第一アルカリ液処理部
43・・・第二酸液処理部
43−1・・・第二酸液処理部A
43−2・・・第二酸液処理部B
44・・・第二アルカリ処理部
45・・・最終水洗処理部
46・・・ガラス基板搬出部

Claims (2)

  1. 製造工程で発生したカラーフィルタの不良ガラス基板を再生するカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置であって、不良ガラス基板の透明電極膜を剥離する第一酸液処理部と、樹脂を剥離する第一アルカリ液処理部と、前記樹脂層があった部分の透明電極膜を剥離する第二酸液処理部と、樹脂ブラックマトリックスと着色画素を剥離する第二アルカリ処理部とを有し、
    第一酸液処理部、第一アルカリ液処理部、第二酸液処理部、第二アルカリ処理部の順に連続して不良ガラス基板を処理することを特徴とするカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置。
  2. 第一酸液処理部、第一アルカリ液処理部、第二酸液処理部、第二アルカリ処理部における処理液の吐出圧力、液温、吐出時間及び不良ガラス基板の搬送速度を設定可能であることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用ガラス基板の再生装置。
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