JP5251026B2 - 電力変換装置の制御装置及び制御方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明による電力変換装置の制御装置においては、上記のスイッチング周波数変更手段を備え、このスイッチング周波数変更手段により離散的で複数の周波数を時間的に発振周波数を切り替えてインバータを動作させるようにしている。ここで、離散的で複数の周波数は、EMIノイズの発生側から受信側までのノイズ伝達系における周波数特性とは逆特性のスペクトル構造を有するように選択することにより装置全体の周波数のピーク構造を打ち消す構成の制御装置について規定している。
EMIノイズの伝達系に関する周波数特性、すなわち系の周波数特性A(f)が図2(a)で与えられるとする。ここで、系の構成要素のそれぞれについて、ノイズ発生装置の周波数特性G(f)、ノイズ伝達経路の周波数特性Q(f)、ノイズ受信装置の周波数特性R(f)とすれば、系の構成要素全体である系の周波数特性A(f)は
A(f)≒G(f)×Q(f)×R(f) (1)
で与えられる。例えばEMIノイズが放射ノイズとした場合、ノイズの発生装置から放射された任意の周波数の放射ノイズが伝達経路を伝達し、ノイズの受信装置で受信される。ここで、前記放射された任意の周波数における放射ノイズのレベル分布が系の周波数特性となる。言い換えると、このノイズの伝達経路全体に対する系の周波数特性は、発生装置の実装形態等から決まる放射特性、すなわち発生装置を送信アンテナと見た場合のアンテナ特性と、発生装置、伝達経路、受信装置の各レイアウトや実装形態から決まるノイズの伝達特性と、受信装置の受信特性、すなわち受信装置を受信アンテナと見た場合のアンテナ特性との各要素の積で求められる。また、EMIノイズが伝導ノイズの場合は、系全体、すなわち発生装置と伝達経路と受信装置および系全体の等価回路のインピーダンス特性が系の周波数特性となる。
D(f)≒1/A(f) (1)
の関係を満足するD(f)となるようにキャリア周波数の離散値を設定する。これによりキャリア周波数を時間と共に変化させた場合に受信装置で受信されるEMIノイズのレベルが、所望の帯域内で、図2(a)の系の周波数特性A(f)と図2(b)のキャリア周波数の各離散値の高調波周波数分布D(f)とが互いに打ち消しあって図2(c)に示すように平坦な特性F(f)となるようにし、ピークレベルを低減しようとするものである。
45、46、47、・・・54、55 kHz
の11個(m=11)の値となる。また、キャリア周波数を変化させる周期を100μsecとすると、キャリア周波数に時間変化を与えるために用いる離散値fckの値として選べる個数nは
100μsec×50kHz=5(個)
となる。
D(f)≒1/A(f)
を満たすD(f)を実現するfckの組み合わせを選択することで、キャリア周波数に時間変化を与えるキャリア周波数の離散値が決定される。
このように、系の周波数特性を考慮してキャリア周波数の離散値を決定し、この値を用いてキャリア周波数を時間変化させることにより、受信されるEMIノイズスペクトルが所望の帯域において平坦化され、ピークレベルの低減が実現される。
図5は、所望の周波数帯域内に、許容されるEMIノイズレベルの異なる部分が存在する場合を示すものである。すなわち、本発明は所望の周波数帯域内で許容ノイズレベルが細分化されている場合についても適用が可能である。以下、この場合について説明する。
D’(f)∝P(f)/A(f) (2)
となる関係を満足するようにキャリア周波数の離散値を決める。なお、キャリア周波数の各離散値fckの決め方は、(実施の形態1)で説明した方法と同様である。ただし、この場合はD(f)がA(f)だけでなく、P(f)も考慮している点が異なっている。すなわち、図5(a)の特性A(f)を図5(b)の特性D’(f)で補償して図5(c)のF’(f)の平坦な特性を得ている。
EMIノイズの発生装置となるシステムの動作状態により、系の周波数特性が変化する場合がある。この場合、本発明によれば、その動作状態に応じてキャリア周波数に時間変化を与えるために使用するキャリア周波数の離散値fckの組み合わせを変更することによりEMIノイズの影響の低減ができる。
3…電源 4…バッファ
5…CPU 6…制御部
7…指示入力 8…励磁シーケンサ
9…周波数制御部 10…周波数可変手段
101…インバータシステム 102…PWMインバータ
103…三相ブラシレス直流モータ 104a,b,c…電流センサ
105…電流指令生成部 106a,s,c…PID制御部
107…キャリア波形生成部 108a,b,c…比較器
109…キャリア周波数生成部 701…指令値入力
702…CPU 703…ドライブ回路
704…負荷 705…スイッチング半導体素子
301…モータインバータシステム 302…受信機器
303…車載アンテナ 701…指令値入力
702…CPU 703…ドライブ回路
704…負荷 705…半導体スイッチング素子
Claims (8)
- 入力される電力を、スイッチング手段により変換して出力する電力変換装置の制御装置において、
前記制御装置は、前記スイッチング手段の開閉を行うためのスイッチング周波数を時間とともに変化させるスイッチング周波数変更手段を有し、
前記スイッチング周波数変更手段は、スイッチング周波数として使用可能な範囲内で選択された複数のスイッチング周波数の離散値fck(k=1〜nの整数)を用いて、スイッチング周波数を時間と共に変化させ、
前記スイッチング周波数の離散値fckは、EMIノイズの発生側から受信側までの系の周波数特性A(f)に対して前記スイッチング周波数の離散値fckの各々の整数倍の周波数分布D(f)が所定の周波数帯域内で、
D(f)≒1/A(f)
の関係と成るように決定されることを特徴とする電力変換装置の制御装置。 - 入力される電力を、スイッチング手段により変換して出力する電力変換装置の制御装置において、
前記制御装置は、前記スイッチング手段の開閉を行うためのスイッチング周波数すなわちキャリア周波数である制御信号の周波数を時間とともに変化させるスイッチング周波数変更手段を有し、
前記スイッチング周波数変更手段は、スイッチング周波数として使用可能な範囲内で選択された複数のスイッチング周波数の離散値fck(k=1〜nの整数)を用いて、スイッチング周波数を時間と共に変化させ、
前記スイッチング周波数の離散値fckは、EMIノイズの発生から受信側までの系の周波数特性A(f)、EMIノイズの周波数スペクトルのピークレベルの許容値P(f)に対して、前記スイッチング周波数の離散値fckの各々の整数倍の周波数の分布D(f)が所定の周波数帯域内で、かつ許容レベルの範囲内で
D(f)∝P(f)/A(f)
の関係になるように決定されることを特徴とする電力変換装置の制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置の制御装置において、
前記スイッチング周波数変更手段は、時間とともに変化させる前記スイッチング周波数の離散値fckの組み合わせを変更する手段を有することを特徴とする電力変換装置の制御装置。 - 請求項1、請求項2又は請求項3の少なくとも一つに記載の電力変換装置の制御装置おいて、
前記スイッチング周波数の離散値は、
スイッチング周波数として選択可能な離散値の集合から、スイッチング周波数を変化させる一周期の時間内で、使用可能な離散値の個数を選択する組み合わせの中で、各離散値の各々の整数倍の周波数分布が前記D(f)に近似される組み合わせとすることを特徴とする電力変換装置の制御装置。 - 入力される電力を、スイッチング手段により変換して出力する電力変換装置の制御方法において、
前記スイッチング手段の開閉を行うためのスイッチング周波数を時間とともに変化させ、
前記スイッチング周波数として使用可能な範囲内で選択された複数のスイッチング周波数の離散値fck(k=1〜nの整数)を用いて、スイッチング周波数を時間と共に変化させ、
前記スイッチング周波数の離散値fckは、EMIノイズの発生側から受信側までの系の周波数特性A(f)に対して、前記スイッチング周波数の離散値fckの各々の整数倍の周波数分布D(f)が所定の周波数帯域内で、
D(f)≒1/A(f)
の関係となるように決定することを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 入力される電力を、スイッチング手段により変換して出力する電力変換装置の制御方法において、
前記スイッチング手段の開閉を行うためのスイッチング周波数を時間とともに変化させ、
前記スイッチング周波数として使用可能な範囲内で選択された複数のスイッチング周波数の離散値fck(k=1〜nの整数)を用いて、前記スイッチング周波数を時間と共に変化させ、
前記スイッチング周波数の離散値fckは、EMIノイズの発生から受信側までの系の周波数特性A(f)、EMIノイズの周波数スペクトルのピークレベルの許容値P(f)に対して、前記スイッチング周波数の離散値fckの各々の整数倍の周波数の分布D(f)が所定の周波数帯域内で、
D(f)∝P(f)/A(f)
の関係になるように決定することを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項5又は請求項6に記載の電力変換装置の制御方法において、
時間とともに変化する前記スイッチング周波数の離散値fckの組み合わせを変更することを特徴とする電力変換装置の制御方法。 - 請求項5、請求項6又は請求項7の少なくとも一つに記載の電力変換装置の制御方法おいて、
前記スイッチング周波数として選択可能な離散値の集合から、スイッチング周波数を変化させる一周期の時間内で、使用可能な離散値の個数を選択する組み合わせの中で、各離散値の各々の整数倍の周波数分布が前記D(f)に近似される組み合わせとなるように複数の離散値を決定することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
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JP2007198796A JP5251026B2 (ja) | 2007-07-31 | 2007-07-31 | 電力変換装置の制御装置及び制御方法 |
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JP2009038855A JP2009038855A (ja) | 2009-02-19 |
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