JP5250457B2 - 鑑別装置、紙葉類取扱装置、現金自動取引装置及び異常検出方法 - Google Patents

鑑別装置、紙葉類取扱装置、現金自動取引装置及び異常検出方法 Download PDF

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本発明は、紙葉類等の紙葉類を取扱う紙葉類取扱装置の搬送路における異物の検出に関するものである。
紙葉類取扱装置を市場で長期間稼動させると、紙幣等の紙葉類を搬送する搬送ローラ、搬送ベルトなどの搬送手段の表面又は搬送手段の紙葉類に接する部分(搬送部という)に、紙粉や紙幣のインク、装置部品の磨耗によるゴムや金属の粉、誤って投入され搬送された糸屑などの異物が付着する。
紙葉類取扱装置は、搬送路上の各種センサによる検出信号に基づき搬送制御や紙葉類鑑別を行うが、搬送部に異物が付着した場合、搬送部の状態が変化し、各種センサによる検出信号に影響を生じ、誤検知等の品質の劣化を招くこととなる。
このような場合に、予め異物が付着していない状態における搬送ローラの変位量を基準データとして記憶し、この基準データと比較して、搬送ローラの変位量が所定値以上になった場合に、搬送ローラに異物が付着していると判定する紙葉類の厚さ検知装置が提案されている。保守員は、判定結果に基づき搬送ローラの清掃を行っている。
従来の装置としては、例えば、特開平2−168108(特許文献1)に示される紙葉類の厚さ検知装置が提案されている。
特開平2−168108号公報
特許文献1に開示された紙葉類の厚さ検知装置においては、清掃等の保守の対象範囲が広い場合には、保守員は、搬送手段の搬送部における異物の付着等の異常を見逃す可能性がある。また、保守のために停止した際に、異常が発生している搬送部の位置が、保守員から死角となる場合においても、保守員は、異常を見つけることが困難となる。さらには、異常が搬送部の複数箇所に発生していた場合に、保守員は、一部の異常に対応しただけで、保守を完了としてしまうこともある。
本発明の目的は、保守員による保守作業を効率良く、確実に実施させる鑑別装置、紙葉類取扱装置、現金自動取引装置及び異常検出方法を提供することにある。
搬送部を紙葉類に接して、紙葉類を搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送されている紙葉類の特徴を検出するとともに、搬送部の異常を検出可能な検出手段と、検出手段が異常を検出した場合に、搬送部における異常の位置を特定する位置特定手段と、位置特定手段が特定した異常の位置を、搬送部の保守が行われる保守位置で停止するように搬送手段を制御する搬送制御手段とを有する。
鑑別装置、紙葉類取扱装置及び現金自動取引装置の保守作業の効率向上を実現することが可能となる。
現金自動取引装置の構成図である。 紙葉類取扱装置の構成図である。 鑑別部の構成図である。 搬送ローラの異物の位置と検出信号との関係図である。 保守モードでの搬送路異常検出処理の処理フロー図である。 保守動作フロー図である。 保守作業時の保守員用タッチパネルの説明図である。 運用モードでの搬送路異常検出処理の処理フロー図である。 保守動作フロー図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、現金自動取引装置の構成図である。
現金自動取引装置101は、紙幣を取扱う紙葉類取扱装置102、通帳を取扱う通帳プリンタ装置103、カードを取扱うカード処理装置104、入力画面を表示し、利用者による入力操作を受付ける利用者用タッチパネル105、現金自動取引装置の背面扉に設置され、入力画面を表示し、保守員による入力操作を受付ける保守員用タッチパネル(表示入力部ともいう)、及び現金自動取引装置101の内部に収納された前述の各ユニットの動作を制御するメイン制御装置107を有する。また、現金自動取引装置101は、保守員が保守を行う保守モードと顧客が入金又は出金等の取引を行う運用モードを備え、保守引用タッチパネルが受付けた指令に基づき、保守モードと運用モードとを変更する。
図2は、現金自動取引装置101に実装される紙葉類取扱装置102の内部構成を示す。紙葉類取扱装置102は、紙幣の真偽、金種などを判別する鑑別部202(鑑別装置ともいう)、利用者から入金紙幣を受け入れ、利用者へ出金紙幣を放出する入出金口203、紙幣を収納する収納庫204、紙幣を一時的に保管する一時保管庫206、紙幣の入出金動作を行うために、上記各ユニットの制御を行う制御部201とを有する。制御部201は、メイン制御装置107と制御指令の送受信を行うことにより、紙葉類取扱装置102の各ユニットの動作を制御する。また、紙葉類取扱装置102は、前記鑑別部202と、前記入出金口203、前記収納庫204、及び前記一時保管庫とをつなぐ搬送路205を有する。
図3は、紙葉類取扱装置102の鑑別部202の構成を示す。鑑別部202は、紙幣を搬送する搬送ローラ301A、301B、301C(搬送手段ともいう)、紙幣の特徴(例えば、紙幣の厚さデータ、紙幣の磁気データ、紙幣の画像データなど)を検出するとともに、搬送ローラ301Aの紙幣の接する部分(搬送部306ともいう)に付着した異物を検出可能な検出センサ303(検出手段ともいう)、紙幣の画像データを取得するイメージセンサ304A及びその光源304B、搬送ローラ301Aに同期して回転し、搬送距離及び搬送速度の算出に用いられるロータリーエンコーダ305、並びにこれらを制御し、真偽判定、金種判定を行う鑑別制御部302を有する。また、紙幣は、搬送ローラ301A、301B、301Cにより、搬送路306を搬送される。なお、検出センサ303は、紙幣の厚みを検知する厚みセンサ、紙幣の磁気を検知する磁気センサ、ポイントセンサ、一次元ラインセンサ、2次元ラインセンサなどの画像系センサなどの検知手段を含む。
紙幣は、搬送ローラ301A、301B、301Cにより一枚ずつ搬送路306を搬送され、各種センサ303、304A、304Bによりその特徴を検出される。鑑別部202の鑑別制御部302は、検出された信号に基づき、紙幣の真偽判定及び金種判定を行う。
図4は、搬送ローラ301Aの搬送部306に付着した異物401の位置と、検出センサ303による検出信号403(検出値ともいう)との関係を示す。図4の上側のグラフは、縦軸に検出センサ303の検出値を、横軸に保守動作開始後の搬送部306の回転距離又は位相を表す。検出センサ303の検出値としては、検出センサ303の種類により、厚みセンサならばセンサの変位、磁気センサならば磁気の強さの変位、画像系センサ搬送部の画像における異物画像の割合の変位などを利用する。また、図4の下側は、回転距離又は位相が(a−h)における搬送部306に付着した異物401の位置を表す。ここで、検出センサ303に対向する搬送部306の位置を検出位置という。また、検出信号402は、搬送路上に紙幣及び異物401等の検出対象がない状態であるオフセットレベルの検出信号を表す。また、保守位置405は、保守員により搬送ローラ301A及び搬送部306の清掃などの保守が行われる位置を表す。図示しない記憶部は、搬送部306における検出センサ303の位置を基準とした場合の、保守位置405の位置を記憶する。各ユニットにおける保守操作性の良い位置を保守位置405としており、保守位置405の搬送部306における位置は、搬送ローラ301Aが紙幣を搬送する搬送路205に面している範囲であると良い。鑑別部202が、検出センサ303と搬送ローラ301Aとの間に紙幣が通過する搬送路205を有し、鑑別部202がこの搬送路205にて開閉可能な構成を有する場合は、真上からの操作性が良くなるため、保守面の位置が当該搬送路に面する位置となることもある。
鑑別制御部302は、紙葉類取扱装置102の制御部201より指令を受け、搬送ローラ301A、301B、301Cを回転させる。保守モード等の紙幣が搬送されていない場合に、鑑別制御部302は、検出センサ303にて、搬送ローラ301Aの搬送部306の状態を検知し、検出センサ303から検出信号を受信する。
搬送ローラ301Aの搬送部306に異物401が付着していない場合、鑑別制御部302は、搬送部306のいずれの位置が検出位置にあるかに因らず、一定レベルを示す検出信号402を検出センサ303から受信する。一方、搬送ローラ301Aの搬送部306に異物401が付着していた場合、鑑別制御部302は、搬送ローラ301Aの回転周期に同期して異常な検出信号404を含む検出信号403を検出センサ303から受信する。ここで、異常な検出信号404とは、オフセットレベルの検出信号と比較した場合に、オフセットレベルの検出信号と一致しない、すなわち、オフセットレベルの検出信号を基準とした場合に所定の範囲内に入っていない検出信号を意味する。
図5は、検出センサ303が取得した検出信号に基づき行う搬送路異常検出処理の処理フローを示す。搬送路異常検出処理は、検出センサ303又は搬送ローラ301Aの搬送部306に付着した異物の検出、搬送ローラ301Aの搬送部306の欠損などの、搬送手段の搬送部306の異常を検出する処理である。以下では、異物の付着について説明する。
紙葉類取扱装置102は、現金自動取引装置101より検査開始の命令を受信する(S501)。検査開始命令を受けて、紙葉類取扱装置102は、紙葉類を搬送路205に搬送しない状態で搬送モータを回転する(S502)。搬送モータを回転させた状態で紙葉類取扱装置102は、鑑別部202に検査開始命令を送信する。鑑別部202は、紙葉類のない状態において搬送ローラ301Aを回転させ、検出センサ303により、搬送部306の状態を検知する(S503)。鑑別部202は、検出センサ303より得られた検出信号がオフセットレベルの検出信号と一致するか否かを判断する(S504)。なお、オフセットレベルの検出信号は、予め図示しない記憶部に記憶されている。
S504にて、検出センサ303より得られた検出データがオフセットレベルの検出信号と一致すると判断した場合(S504:Yes)、鑑別部202は、検出センサ303の検査範囲、すなわち搬送ローラ301Aの搬送部306及び検出センサ303に異物は付着していないと判断する(S509)。一方、検出センサ303より得られた検出データがオフセットレベルの検出信号と一致しないと判断した場合(S504:No)、鑑別部202は、検出センサ303の検査範囲、すなわち搬送ローラ301Aの搬送部306又は検出センサ303に異物が付着していると判断する。
鑑別部202は、異物が付着していると判断した場合、検出センサ303の搬送路の幅方向(副走査方向ともいう)について、異常な検出信号を出力する位置を特定、決定する(S505)。例えば、搬送ローラ301Aの搬送部306に対向する検出センサ303が複数のポイントセンサを1次元に並べたものであった場合、搬送部306に付着している異物の対向した場所にあるポイントセンサが異常な検出信号を出力する。鑑別部202は、異常な検出信号を出力したポイントセンサの副走査方向の実装位置を搬送ローラ301Aの搬送部306に付着している異物の副走査方向の位置と特定する。1次元イメージセンサや2次元イメージセンサ(カメラ)などについても同様であり、鑑別部202は、異常な検出信号を検出したセンサ(画素)の実装位置を異物の位置として特定する。
次に、鑑別部202は、異常な検出信号が搬送ローラ301Aの回転に同期して周期的に発生しているか否かを判断する(S506)。異常な検出信号が搬送ローラ301Aの回転に同期せずに非周期的に発生していると判断した場合(S506:No)、鑑別部202は、検出センサ303に異物が付着している(S510)と判断する。一方、図4の異常な検出信号のように、S506にて異常な検出信号が搬送ローラ301Aの回転に同期して発生していると判断した場合(S506:Yes)、鑑別部202は、搬送ローラ301Aの搬送部306に異物が付着していると判断し、搬送ローラ301Aを停止する(S507)。鑑別部202は、検出センサ303に対抗する搬送ローラ301Aの搬送部306の位置から搬送ローラ301Aの搬送部306における異物の付着している位置までの相対的な距離(停止距離という)を算出する(S508)。すなわち、搬送ローラ301Aの回転方向の異物の位置を特定する。
具体的に、図4を用いて説明する。鑑別部202は、搬送ローラ301Aが停止した位置hと最後に異常な検出信号を検出した位置fまでの相対的な距離を、ロータリーエンコーダ305のパルス数等を用いて算出する。また、停止距離は、検出センサ303に対向する搬送ローラ301Aの搬送部306の位置である検出位置から搬送ローラ301Aの搬送部306における異物401の付着している位置をレゾルバ等による回転角度の情報を用いても算出することができる。鑑別部202は、保守員が搬送ローラ301A又はその搬送部306の清掃などの保守を行う保守位置405を有しており、搬送ローラ301Aにおける保守位置405の位置と、検出センサ303に対抗する搬送ローラ301Aの位置との距離(保守面距離という)を記憶しており、前述の停止距離と保守面距離に基づき、異物401の付着している位置が保守面405の位置にくるまで搬送ローラ301Aを回転させる。搬送ローラ301Aの搬送部306における異物401が付着している位置が、保守面405の位置にくると回転を停止する。
次に、図6、図7を用いて、現金自動取引装置101における保守動作について説明する。
図6は、現金自動取引装置101の保守動作フローを示す。
図7は、保守用の表示手段と保守用の操作手段とを兼ね備えた保守員用タッチパネル107が保守作業対象箇所(清掃箇所ともいう)を示す画面を模したものである。
現金自動取引装置101は、保守員による保守員用タッチパネル107からの入力を受付け、保守モードに移行する(S600)。すなわち、現金自動取引装置のメイン制御装置107が、紙葉類取扱装置102の制御部201に保守モードに変更するように指令を送信し、保守モードへの変更するように指令を受けた制御部201は、紙葉類取扱装置102の各ユニットを保守モードへ変更する。鑑別部202についてさらに詳細に述べると、鑑別部202の鑑別制御部302は、紙葉類取扱装置102の制御部201から保守モードへの変更するように指令を受け、鑑別部202を保守モードへ変更する。
搬送路チェック指令を受付けると、紙葉類取扱装置102の鑑別部202は、上述した搬送路異常検知処理を実行する(S601)。鑑別部202が、搬送路異常検知処理にて搬送ローラ301Aの搬送部306に異物が付着していると判断した場合は、現金自動取引装置101は、保守員用タッチパネル106に当該箇所を清掃箇所として表示する(S602)。すなわち、現金自動取引装置101のメイン制御部107は、鑑別部202が取得した搬送路部306における異物の位置の情報を取得又は鑑別部202の鑑別制御部303が送信した当該情報を受信し、その情報を現金自動取引装置101の表示部でもある保守員用タッチパネル107に表示する。
ここで、鑑別部202が、搬送ローラ301Aの搬送部306に異物が付着していると判断した場合は、図7に示すように、その部品の限定のみならず、搬送ローラ301Aの搬送部306における詳細位置を表示しても良い。続いて、現金自動取引装置101は、保守員より清掃箇所の選択を受付ける(S603)。選択された清掃箇所が搬送ローラ301Aの搬送部306であるか否かを判断し(S604)、搬送ローラ301Aの搬送部306であった場合に、鑑別部202は異物が付着している位置が保守面の位置にくるように、搬送ローラ301Aを回転し移動する(S605)。
現金自動取引装置101は、保守員による清掃完了の入力を受付け(S606)、各清掃箇所の清掃状態を記憶しておき、全ての清掃箇所の清掃が完了したか否かを判断し(S607)、全ての清掃箇所の清掃が完了するまで、次の清掃箇所の選択を受付ける(S603)。なお、現金自動取引装置101は、保守員用タッチパネル107に選択されていない箇所を未清掃とし、選択をされた箇所を清掃済みとし、色や点滅などで区別して表示する。現金自動取引装置101は、全ての清掃箇所の清掃が完了すると、再度搬送路異常検知処理を実行する(S608)。
また、一つの搬送ローラ301Aの搬送部306に異物が複数付着している場合は、鑑別部202は、搬送ローラ301Aの搬送部306における各異物の停止距離を算出し、図示しない記憶部に記憶し、搬送ローラ301Aの搬送部306に異物が付着している位置が、保守面の位置に来るたびに回転を停止するようにしてもよい。すなわち、鑑別部202は、現金自動取引装置101から清掃完了指令がくるたびに搬送ローラ301Aの回転を再開し、次の異物が付着している位置が、保守面の位置にくると回転を停止する。これにより、保守員は異物の見落とすことなく、効率良く清掃作業が可能となる。なお、清掃完了指令は、運用者が保守員用タッチパネル107から入力を行う。
さらに、鑑別部202は、全ての清掃箇所の清掃が完了する前であっても、一つの搬送ローラ301A及び搬送部306の清掃が完了するたびに、又は一つの異物の清掃が完了するたびに再度搬送路異常検知処理を行っても良い。
また、一旦清掃を完了した場合には、鑑別部202は、搬送路異常検知処理により、異物の付着している位置までを検出しなくとも、対象の搬送ローラ301Aを少なくとも一回転させ、異物の付着の有無を検知するだけでも良い。異物の付着があった場合にのみ、再度搬送路異常検知処理を行うようにすることにより、熟練した保守員などの作業効率を向上することが可能となる。
S608の再度の搬送路異常検知処理にて、鑑別部202が、搬送ローラ301Aの搬送部306等に異物が付着しているか否かを判断し(S609)、搬送ローラ301Aの搬送部306等に異物が付着していると判断した場合には、現金自動取引装置101は、当該箇所を清掃箇所として再度表示し(S602)、前述の保守動作を繰り返し、異物の付着を検知しなければ保守作業を終了する。
上述のように、保守員用タッチパネル107に清掃箇所の報知のみの表示を行うだけでなく、搬送ローラ301Aの搬送部306の異物を保守面の位置に移動させることにより、異物が見極め難いものである場合や、保守員の死角に位置していた場合でも、容易に効率的に保守作業をすることが可能となる。
続いて、現金自動取引装置101の運用時における搬送ローラ301Aの搬送部306の検出信号を記録しておき、記録した検出信号の履歴に基づいて行う保守動作について説明する。これにより、現金自動取引装置101は、保守時における搬送ローラ301Aの搬送部306に付着する異物の検出のための時間を省くことができ、保守作業の効率化を図ることが可能となる。以下、図8および図9を用いて、具体的に説明する。
図8は、運用モードにおいて実施される搬送路異常検知処理の処理フローを示す。図8にて示す処理フローは、図5にて示す保守モードにおいて実施される搬送路異常検知処理の処理フローとほぼ同じである。図5の搬送路異常検知処理の処理フローとは、異常及び異物の付着位置(搬送幅方向位置、回転方向位置)を図示しない記憶部に記憶する処理(S807、S810)を有する点で異なる。
図8の搬送路異常検知処理は、運用モード(保守員不在)において実施される処理であり、取引の合間などの紙幣が搬送路205に搬送されていないタイミングで実施される。鑑別部202は、搬送路異常検知処理により、搬送ローラ301Aの搬送部306の異常及び異物の付着位置を記憶する。現金自動取引装置101は、次回保守モードに移行した場合に、記憶された異常の履歴に基づいて清掃箇所の表示を行う。運用モードにおける異常の履歴を記憶することにより、装置停止にまで至らない異常(ワーニングレベル)であった場合でも、次回保守モードへの移行時に確実に清掃することが可能となる。
また、図5の保守モードにおいて実施される搬送路異常検知処理では、鑑別部202は、搬送ローラ301Aの搬送部306に付着した異物の回転方向位置について、相対的な距離である停止距離を用いてその位置を判断していた。一方、図8の運用モードにおいて実施される搬送路異常検知処理での回転方向位置の検出および図示しない記憶部への記録については、一意に定められる絶対的な位置での情報が必要となる。図5に示した保守モードでの搬送路異常検知処理では、鑑別部202は、搬送ローラ301Aを一方向、若しくは設定した既知の制御パターン(回転方向は任意。コンビネーションもありうる)に基づき回転し、異物の付着位置の検出、特定を行う。これに対し、図8に示した運用モードでは、鑑別部202は、搬送ローラ301Aを運用状況に応じて様々な制御パターンにて回転方向、回転時間等を決定する。従って、相対的な位置にて異物の付着位置を検出、特定するためには、鑑別部202は、運用モードでの異物の付着位置を検出した時点から次回保守モードへの移行時までの全ての搬送パターン履歴(回転方向、回転距離(時間)など)を記憶し、若しくは全ての検出された異物の付着位置について制御パターンに応じて相対位置を更新する必要がある。しかし、これは記憶媒体の容量などにおいて非現実的であり、運用モード時の異物の付着位置については絶対的な位置での情報が必要となる。ここで、絶対的な異物の付着位置とは、搬送ローラ301Aの搬送部306上の基準となる基準位置に対する異物の付着した位置を指す。なお、絶対的な位置は、2相式レゾルバ、2相式エンコーダ等を用いて検出することが可能である。
また、現金自動取引装置101は、異物の付着位置を記録する際に、搬送路確認日時、直前の取引状況、累計稼動時間等の情報も合わせて記録することにより、保守時の故障解析に利用する。
図9は、記憶部に記録された異物の位置情報を用いて実施される現金自動取引装置101の保守動作フローである。基本フローは、図6に示した保守動作フローと同じである。図6にて示した保守動作フローとは、保守動作の最初に搬送路異常検知処理を有さない点で異なる。鑑別部202が保守動作開始時に搬送路異常検知処理を実施しなくとも、鑑別部202が記憶部に記録した情報に基づき、現金自動取引装置101は、保守員用タッチパネル107に当該箇所を清掃箇所として表示することが可能となる。
上記実施形態では、搬送ローラ301Aの搬送部306の異常の一例として異物を用いて説明したが、搬送ローラ301Aの搬送部306の異常には、例えば搬送ローラ301Aの搬送部306の汚れや欠損なども含まれる。すなわち、検出センサ303が検出できる異常であれば良い。例えば、紙幣の厚みを検知する厚みセンサであれば、搬送部への異物の付着や、搬送部の欠損を検知することも可能となる。紙幣の磁気を検知する磁気センサであれば、磁気を有する異物の付着を検知することが可能となる。色や形状などを検知するポイントセンサ、一次元ラインセンサ、2次元ラインセンサなどの画像系センサなどであれば、搬送部の汚れや、搬送部と色の異なる異物を検知することも可能となる。また、異物の付着等の異常が発生する対象として搬送ローラ301Aについて説明したが、紙葉類を一定距離挟持して、搬送する搬送ベルトのような搬送手段についても、搬送ローラ301A同様に周期的な信号を検出することにより、異常が発生している位置の特定、および保守面への移動を行うことができる。すなわち、搬送部を有する環状の搬送手段であれば、上記実施形態に限らない。さらには、検出センサの種類によっては、搬送手段の搬送部における異物の付着等の異常を、周期的な信号を取得しなくとも検出することが可能となる。この場合は、環状の搬送手段ではなくとも、搬送手段の搬送部における異常が発生している位置を特定する位置特定手段があればよい。
また、上述の実施形態では、鑑別部202の搬送手段における搬送部306の異物の検知について説明をしたが、検出センサなどの検出手段と搬送ローラなどの搬送手段を有するユニットであれば、鑑別部に限るものではない。また、検出センサに対向する搬送部の位置から搬送部における異物の付着している位置の停止距離を算出するとしたが、搬送ローラの搬送部における異物の付着している位置を特定できれば本方法には限らない。また、保守面の位置と、検出センサに対抗する搬送ローラの搬送部の位置との保守面距離を算出するとしたが、保守面の位置を特定できれば本方法には限らない。
101…現金自動取引装置、102…紙葉類取扱装置、103…通帳プリンタ装置、104…カード処理装置、105…利用者用タッチパネル、107…メイン制御装置、201…制御部、202…鑑別部、203…入出金口、204…収納庫、205…搬送路、206…一時保管庫、301A…搬送ローラ、301B…搬送ローラ、301C…搬送ローラ、302…鑑別制御部、303…検出センサ、304A…イメージセンサ、304B…光源、305…ロータリーエンコーダ、306…搬送部、401…異物、402…検出信号(オフセットレベル)、403…検出信号、404…異常な検出信号、405…保守位置

Claims (12)

  1. 搬送部を紙葉類に接して、該紙葉類を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されている紙葉類の特徴を検出するとともに、前記搬送部の異常を検出可能な検出手段と、
    前記検出手段が前記異常を検出した場合に、前記搬送部における前記異常の位置を特定する位置特定手段とを有し、
    前記位置特定手段が特定した異常の位置を、前記搬送部の保守が行われる保守位置で停止するように前記搬送手段を制御する搬送制御手段とを有することを特徴とする鑑別装置。
  2. 請求項1に記載の鑑別装置であって、
    前記位置特定手段が特定した異常の位置を記憶する記憶部を有し、
    前記検出手段が前記搬送部に発生した複数の異常を検出した場合に、
    前記位置特定手段は、前記搬送部における前記複数の異常の位置を特定し、
    前記記憶部は、前記位置特定手段が特定した前記複数の異常の位置を記憶し、
    前記搬送制御手段は、前記記憶部が記憶した複数の異常の位置のいずれか一つを、前記保守位置で停止するように前記搬送手段を制御し、動作指令を受信すると前記搬送手段を動作させ、前記記憶部により記憶された他の異常の位置を前記保守位置で停止するように前記搬送手段を制御することを特徴とする鑑別装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の鑑別装置であって、
    前記検出手段と前記搬送手段との間に紙葉類が通過する搬送路を有し、
    前記搬送路にて開閉可能であり、
    前記保守位置は、前記搬送路に面していることを特徴とする請求項1又は2に記載の鑑別装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の鑑別装置であって、
    前記搬送手段は、環状の形状を有し、
    前記搬送制御手段が前記搬送手段を動作させた場合に、前記検出手段は、周期的な信号を検知したことにより、前記搬送部に異常を検出したと判断することを特徴とする鑑別装置。
  5. 請求項4に記載の鑑別装置であって、
    前記環状の形状を有する搬送手段は、搬送ローラ又は搬送ベルトを含むことを特徴とする鑑別装置。
  6. 入力を受付ける入力部と、請求項1に記載の鑑別装置を備えた紙葉類取扱装置と、前記入力部が受付けた指令に基づき前記紙葉類取扱装置の状態を保守が行われる保守モードと入金又は出金が行われる運用モードとに変更するメイン制御部と、前記メイン制御部により前記紙葉類取扱装置が保守モードに変更された場合に、前記位置特定手段が特定した前記搬送部における異常の位置を表示する表示手段とを有することを特徴とする現金自動取引装置。
  7. 入金する紙葉類を受け入れ又は出金する紙葉類を放出する入出金口と、紙葉類を収納する収納庫と、紙葉類を一時的に保管する一時保管庫と、請求項1乃至5のいずれかに記載の鑑別装置と、前記鑑別装置と前記入出金口、前記収納庫、及び前記一時保管庫とをつなぐ装置間搬送路と、を有する紙葉類取扱装置であって、
    前記入出金口、前記収納庫、又は前記一時保管庫が有する紙葉類を前記装置間搬送路に繰出さないときに、前記検出手段は、前記搬送部に発生した異常を検出することを特徴とする紙葉類取扱装置。
  8. 入力を受付ける入力部と、請求項7に記載の紙葉類取扱装置と、前記入力部が受付けた指令に基づき前記紙葉類取扱装置の状態を保守が行われる保守モードと入金又は出金が行われる運用モードとに変更するメイン制御手段とを有する現金自動取引装置であって、
    前記紙葉類取扱装置が保守モードの場合に、前記搬送制御手段は、前記位置特定手段が特定した前記異常の位置を、前記保守位置で停止するように前記搬送手段を制御することを特徴とする現金自動取引装置。
  9. 検出手段が、紙葉類を搬送する搬送手段の紙葉類と接する搬送部における異常を検出し、
    位置特定手段が、前記搬送手段における前記異常の位置を特定し、
    記憶手段が、前記位置特定手段により特定された前記異常の位置を記憶し、
    搬送制御手段が、前記記憶手段により記憶された前記異常の位置を前記搬送部の保守が行われる保守位置に停止するよう前記搬送手段を制御することを特徴とする異常検出方法。
  10. 請求項9記載の異常検出方法であって、
    前記検出手段が前記搬送部の複数の異常を検出した場合に、
    前記位置特定手段は、前記搬送部における前記複数の異常の位置を特定し、
    前記記憶手段は、前記位置特定手段により特定された前記複数の異常の位置を記憶し、
    前記搬送制御手段は、前記記憶手段が記憶した複数の異常の位置のいずれか一つを、前記保守位置で停止するように前記搬送手段を制御し、動作指令を受信すると前記搬送手段を動作させ、前記記憶部により記憶された他の異常の位置を前記保守位置で停止するように前記搬送手段を制御することを特徴とする異常検出方法。
  11. 請求項9又は10のいずれかに記載の異常検出方法であって、
    前記搬送手段が紙葉類を搬送しないときに、前記検出手段は、前記搬送部における異常を検出することを特徴とする異常検出方法。
  12. 請求項9乃至11のいずれかに記載の異常検出方法であって、
    保守が行われる保守モードに変更された場合に、前記搬送制御手段は、前記記憶手段により記憶された前記異常の位置を移動し、前記保守位置で停止するように前記搬送手段を制御することを特徴とする異常検出方法。
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