JP5249636B2 - バッテリ直付け型ヒューズ - Google Patents

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Description

本発明は、車載用バッテリ上に設けたバッテリポストに直結されるバッテリ直付け型ヒューズに関するものである。
一般的に、自動車のボンネット内には電装系を駆動するための駆動源として機能する車載用バッテリが搭載されており、この車載用バッテリ上に+極(陽極)と−極(陰極)とを赤黒のマークで表示した一対のバッテリポストが外部に露出した状態で設けられている。
そして、車載用バッテリ上に設けた一対のバッテリポストと電装系との間を電気的に結線する際に、例えば+極(陽極)側のバッテリポストにヒューズを接続して電装系内の電子回路を保護できるヒュージブルリンクユニットが種々の構造形態で用いられている。
この際、自動車内に設けた電装系の電源回路では、例えば数十アンペアの大電流が流れるので、車載用バッテリ上に設けたバッテリポストに電源用端子を介して大電流ヒユーズを取り付けた電源直付け用大電流ヒューズがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−331591号公報 図19は従来の電源直付け用大電流ヒューズを分解して示した分解斜視図、図20は従来の電源直付け用大電流ヒューズを電源用端子を介して車載用バッテリのバッテリポストに取り付けた状態を示した斜視図、図21は従来の電源直付け用大電流ヒューズを電源用端子を介して車載用バッテリのバッテリポストに取り付けた状態を示した平面図、図22は従来の電源直付け用大電流ヒューズを電源用端子を介して車載用バッテリのバッテリポストに取り付けた状態を模式的に示した側面図である。
図19〜図22に示した従来の電源直付け用大電流ヒューズは、上記した特許文献1(特開2000−331591号公報)に開示されているものであり、ここでは特許文献1を参照して簡略に説明する。
図19に示した如く、不図示の自動車のボンネット内に搭載した車載用バッテリ101の上面101a上にバッテリポスト101bが略三角錘状に突出形成されており、このバッテリポスト101bに導電性を有する電源用端子102を介して従来の電源直付け用大電流ヒューズ(以下、大電流ヒューズと記す)110が取り付けられている。
この際、上記した導電性を有する電源用端子102は、この内部の一端側に車載用バッテリ101のバッテリポスト101bを挿入してクランプするためのクランプ孔(加締孔)102aが丸孔状に貫通して穿設され、且つ、クランプ孔102aの円周の一部がU字状屈曲部102b側に向かって切り欠かれて、このU字状屈曲部102b内に設けた調節ネジ103と、この調節ネジ103に螺合するナット104とによってクランプ孔102aの孔径が可変できるようになっていると共に、内部の他端側に従来の大電流ヒューズ110を取り付けるための電源側スタッドボルト105が上方に向かって固着され、且つ、電源側スタッドボルト105にナット106が螺合可能になっている。
また、上記した従来の大電流ヒューズ110は、車載用バッテリ101のバッテリポスト101bに電源用端子102を介して電気的に接続されるヒューズ本体120と、樹脂成形によってヒューズ本体120を部分的に覆うと共に、放熱フィン126aを一体的に形成した樹脂ケース126とから構成されている。
上記したヒューズ本体120は、略矩形状に形成されて内部に接続用丸孔121aを有する電源供給端子板121と、この電源供給端子板121に一端側が導通接続された状態で樹脂ケース126内に埋め込まれてヒューズ機能を有する可溶体122と、この可溶体122の他端側に導通接続され且つワイヤハーネス端子130を取り付けるためのスタッドボルト124が上方に向かって固着された接続端子板123とで構成されている。
この際、ヒューズ機能を有する可溶体122は、図21のみに示したようにジグザグ状の可溶腕122aと、可溶腕122aの中間部に一対の加締片122b,122bを介して形成された溶断部122cと、一対の加締片122b,122bに加締された一対のスズや鉛などの合金チップ122d,122dとを有しており、電源直付け用大電流ヒューズ110に過電流が流れた際に可溶体122の溶断部122cが自己発熱によって溶断されるようになっている。
更に、上記したワイヤハーネス端子130は、導電性を有する板金材によりL字状に屈曲した一端側にスタッドボルト124が挿入される接続用丸孔130aが穿設され、且つ、他端側に一部裸の電線131をクランプするクランプ部130bが形成されている。
そして、上記のように構成した大電流ヒューズ110を車載用バッテリ101上に取り付ける場合には、図20及び図21に示した如く、車載用バッテリ101の上面101a上に突出形成したバッテリポスト101bを電源用端子102のクランプ孔102a内に挿入して、このクランプ孔102aの径を調節ネジ103とナット104で調整しながら電源用端子102をバッテリポスト101bに電気的に接続する。
この後、電源用端子102上に固着した電源側スタッドボルト105をヒューズ本体120内の電源供給端子板121に穿設した接続用丸孔121a(図19のみ図示)内に挿入して、この電源供給端子板121をナット106で電源側スタッドボルト105に締結すると共に、ヒューズ本体120内の接続端子板123上に固着したスタッドボルト124をワイヤハーネス端子130の接続用丸孔130a内に挿入して、このワイヤハーネス端子130をナット125(図21,図22のみ図示)でスタッドボルト124に締結している。
ところで、上記した特許文献1に開示された従来の電源直付け用大電流ヒューズ110によれば、車載用バッテリ101のバッテリポスト101bと、ヒューズ本体120内の電源供給端子板121と、電源供給端子板121に一端側が接続したヒューズ機能を有する可溶体122と、この可溶体122の他端側に接続したヒューズ本体120内の接続端子板123と、ワイヤハーネス端子130と、電線131とがこの順に導通されるので、不図示の自動車内に設けた電装系の電源回路に過電流が流れたときに可溶体122の溶断部122cにより電源回路を保護することができるものの、以下に記す問題点がある。
即ち、図20〜図22に示したように、従来の電源直付け用大電流ヒューズ(大電流ヒューズ)110を電源用端子102を介して車載用バッテリ101のバッテリポスト101bに取り付けた際に、大電流ヒューズ110が車載用バッテリ101の側面101cよりも外側に突出しているので、不図示の自動車のボンネット内で大電流ヒューズ110を設置するための設置スペースを確保しなければならないと共に、大電流ヒューズ110がボンネット内に設けた他の部品に衝突する危険性がある。
また、図21に示したように、従来の電源直付け用大電流ヒューズ(大電流ヒューズ)110を電源用端子102を介して車載用バッテリ101のバッテリポスト101bに取り付けた際に、バッテリポスト101bの中心からヒューズ本体120内の接続端子板123に固着したスタッドボルト124の中心までの距離Lが長いために、ヒューズ本体120内の接続端子板123に固着したスタッドボルト124にワイヤハーネス端子130を締結する場合に、不図示のエアドライバでスタッドボルト124に螺合したナット125を回転させる際のエアドライバのトルクTaにより、バッテリポスト101bに掛かるトルクTbがスタッドボルト124側に生じ、このバッテリポスト101bに掛かるトルクTbによって大電流ヒューズ110がバッテリポスト101bを支点にして例えば時計方向に回転するので、大電流ヒューズ110を正規な位置に取り付けることができないし、また、大電流ヒューズ110の回転によって締結が緩んでしまうので危険である。
更に、図22に示したように、従来の電源直付け用大電流ヒューズ(大電流ヒューズ)110を電源用端子102を介して車載用バッテリ101のバッテリポスト101bに取り付けた際に、大電流ヒューズ110は電源用端子102上に片持ち状態で支持されて車載用バッテリ101の側面101c側に延出されているので、不図示の自動車内で発生する振動に伴なって、大電流ヒューズ110が上下方向に共振する場合があり、これにより大電流ヒューズ110の締結が緩んだり、ヒューズ本体120内の可溶体122が断線したり、更に、ワイヤハーネス端子130の締結が緩むなどの問題も発生しやすい。
そこで、自動車のボンネット内での設置スペースを小さくして小型化が実現でき、且つ、ワイヤハーネス用端子部材を締結する際にエアドライバのトルクで回転せず、更に、自動車内で発生する振動によって共振が生じないなど、性能の良いバッテリ直付け型ヒューズが望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、車載用バッテリ上に設けたバッテリポストに直結され、且つ、電線をクランプしたワイヤハーネス用端子部材が接続されるバッテリ直付け型ヒューズであって、導電性を有し、前記バッテリポストに電気的に接続した状態でクランプされるバッテリポストクランプ用端子部材と、導電性を有し、前記ワイヤハーネス用端子部材が電気的に接続した状態で締結される締結部材と、前記バッテリポストクランプ用端子部材に導通接続された一端側と、前記締結部材に導通接続された他端側との間に、過電流が流れたときに溶断される溶断部を有する可溶体とを備え、前記締結部材を、前記バッテリポストの上方に間隔を隔てて配置するとともに、該バッテリポストの上方、又は、該バッテリポストの側方に向けて配置したことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
また、第2の発明は、上記した第1の発明のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、前記締結部材を前記バッテリポストの上方に配置した際に、前記締結部材の仮想中心線を前記バッテリポストの仮想中心線と略一致させたことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
また、第3の発明は、上記した第1の発明のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、前記締結部材を前記バッテリポストの上方に配置した際に、前記締結部材の仮想中心線を前記バッテリポストの仮想中心線に対して所定の角度傾けたことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
また、第4の発明は、上記した第1〜第3のいずれかの発明のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、前記バッテリポストクランプ用端子部材と、前記可溶体とを導電性を有する金属板を用いて別々に形成し、両者を一体的に固着したことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
また、第5の発明は、上記した第1〜第3のいずれかの発明のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、前記バッテリポストクランプ用端子部材と、前記可溶体とを導電性を有する金属板を用いて一体形成したことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
また、第6の発明は、上記した第1〜第5のいずれかの発明のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、前記可溶体は、前記一端側と前記他端側との間を、前記バッテリポストクランプ用端子部材上から前記バッテリポストの側方に沿いながら該バッテリポストの上方に向かって略コ字状に折り曲げて形成したことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
また、第7の発明は、上記した第1〜第6のいずれかの発明のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、前記バッテリポストクランプ用端子部材と、前記可溶体と、前記締結部材との各周囲を、モールド成形加工により非導電性の合成樹脂材で覆ったことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
また、第8の発明は、上記した第1〜第6のいずれかの発明のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、前記バッテリポストクランプ用端子部材と、前記可溶体と、前記締結部材との各周囲を、非導電性の樹脂カバーで覆ったことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
また、第9の発明は、上記した第1〜第4のいずれかの発明のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、前記可溶体は、前記一端側と前記他端側との間を、前記バッテリポストクランプ用端子部材上から前記バッテリポストの一方の側方に沿いながら該バッテリポストの上方を経て前記一方の側方と反対側の他方の側方に沿うように多面に折り曲げて形成したことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
また、第10の発明は、上記した第9の発明のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、前記可溶体を多面に折り曲げ形成したとき、前記バッテリポストクランプ用端子部材上を除いた各面に樹脂板をそれぞれ固着させたことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
また、第11の発明は、上記した第1〜第4のいずれかの発明のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、前記可溶体は、前記一端側と前記他端側との間を、前記バッテリポストクランプ用端子部材上から前記バッテリポストの一方の側方に沿いながら該バッテリポストの上方を経て前記一方の側方と反対側の他方の側方に沿うように略逆U字状に屈曲形成したことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
更に、第12の発明は、上記した第11の発明のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、前記可溶体を略逆U字状に屈曲形成したとき、前記バッテリポストクランプ用端子部材上を除いて逆U字状屈曲面に樹脂板を固着させたことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズである。
本発明に係るバッテリ直付け型ヒューズによると、導電性を有し、バッテリポストに電気的に接続した状態でクランプされるバッテリポストクランプ用端子部材と、導電性を有し、ワイヤハーネス用端子部材が電気的に接続した状態で締結される締結部材と、バッテリポストクランプ用端子部材に導通接続された一端側と、締結部材に導通接続された他端側との間に、過電流が流れたときに溶断される溶断部を有する可溶体とを備えて、車載用バッテリ上に設けたバッテリポストに直結されているので、本発明に係るバッテリ直付け型ヒューズはワイヤハーネス用端子部材にクランプされた電線以外の部位が車載用バッテリの外側に突出しないために、自動車のボンネット内でバッテリ直付け型ヒューズの設置スペースを小さくして小型化が実現でき、且つ、ボンネット内に設けた他の部品に衝突することがない。
また、本発明に係るバッテリ直付け型ヒューズにおいて、ワイヤハーネス用端子部材を締結するための締結部材(スタッドボルト)は、バッテリポストの上方に間隔を隔てて配置されるとともに、このバッテリポストの上方、又は、バッテリポストの側方に向けて配置されているので、ワイヤハーネス用端子部材をエアドライバを用いて締結部材に締結する際に、エアドライバによる締め付けトルクの負荷がバッテリポストクランプ用端子部材に直接掛からないので、バッテリ直付け型ヒューズが回転することがなく、バッテリ直付け型ヒューズを正規な位置に信頼性良く強固に取り付けることができる。
更に、本発明に係るバッテリ直付け型ヒューズは車載用バッテリのバッテリポストに直結されているので、自動車内で発生する振動に伴なって共振する場合が低減されるために、バッテリ直付け型ヒューズの締結が緩むことなく、また、バッテリ直付け型ヒューズ内の可溶体の溶断部が断線するなどの問題も発生しないし、更に、ワイヤハーネス用端子部材の締結も緩むことがない。
以下に本発明に係るバッテリ直付け型ヒューズの一実施例について図1〜図18を参照して、実施例1,実施例2の順に詳細に説明する。
図1は本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズを分解して示した分解斜視図、図2(a),(b),(c),(d),(e)は本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズを示した上面図,左側面図,正面図,下面図,Y−Y矢視断面図、図3は本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、可溶体のうちで外部に露出した溶断部を透明樹脂カバーで覆う状態を示した図、図4は本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、バッテリポストクランプ用端子部材と、可溶体と、補強板及びスタッドボルトとの各周囲を透明樹脂カバーで覆った状態を示した断面図、図5(a),(b)は本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズを車載用バッテリのバッテリポストに取り付けた状態を示した斜視図,縦断面図である。
図1に示した如く、本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10は、不図示の自動車内に設けた電装系の電源回路に適用するために、自動車のボンネット内に搭載された車載用バッテリ1の上面1a上に略垂直に設けたバッテリポスト1bに直結され、且つ、電線21を導通状態でクランプしたワイヤハーネス用端子部材20が接続されるように構成されている。
上記した車載用バッテリ1の上面1a上には、+極(陽極)と−極(陰極)とを赤黒のマークで表示した一対のバッテリポスト1b,(1b…図示せず)が外部に露出した状態で設けられており、不図示の自動車内に設けた電装系の電源回路では+極(陽極)と−極(陰極)との間で数十アンペアの電流が流れるが、過電流が流れた際に電装系の電源回路を保護するために、本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10が例えば+極(陽極)側のバッテリポスト1bに取り付けられているものとして以下説明する。
この際、車載用バッテリ1の上面1a上に設けた+極(陽極)側のバッテリポスト1bは、円筒形状の台座部1b1が上面1aから僅かな高さで突出し、この台座部1b1上にこの台座部1b1よりも小径で円錐状のクランプ部1b2が上方に向かって突出しており、且つ、円錐状のクランプ部1b2のクランプ部上面1b3が平坦な円形に形成されている。そして、バッテリポスト1bは、導電性を有している銅などの金属棒を用いて形成されている。
また、車載用バッテリ1の上面1a上に設けたバッテリポスト1bの近傍に壁部1cが段状に突出形成されており、この壁部1cはバッテリポスト1bに直結されるバッテリ直付け型ヒューズ10に対する回り止め機能と位置決め機能とを果たしている。
次に、本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10は、導電性を有してバッテリポスト1bにクランプされるバッテリポストクランプ用端子部材11と、一端側と他端側との間に可溶性のあるヒューズ機能を備えた溶断部16bを有し且つ導電性を有する金属板を用いてバッテリポスト1bの側方に沿いながら略コ字状に折り曲げられて一端側がバッテリポストクランプ用端子部材11に電気的に接続され且つ他端側が下記するスタッドボルト15に電気的に接続される可溶体16と、バッテリポスト1bのクランプ部上面1b3及びバッテリポストクランプ用端子部材11に対して間隔を隔てて対向配置され且つ可溶体16及び後述するワイヤハーネス用端子部材20を締結するためのスタッドボルト15とが、非導電性を有する合成樹脂材17又は図4に示した透明樹脂カバー19で覆われた状態で構成されているものである。
ここで、実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10の各構成部材について、図1及び図2(a)〜(e)を併用して具体的に説明する。
まず、図1及び図2(a)〜(e)に示した如く、上記したバッテリポストクランプ用端子部材11は、導電性を有する金属板を下から上に向かって略U字状に折り曲げた下面側板部11a及び上面側板部11bの各内部に車載用バッテリ1のバッテリポスト1bを挿入してクランプするためのクランプ孔11cが丸孔状に貫通して打ち抜き形成され、且つ、クランプ孔11cの円周の一部をU字状屈曲部11d側に向かって切り欠いて溝部11eが形成されていると共に、U字状屈曲部11dの左右両側に一対の側板部11f,11gが形成されている。
そして、バッテリポストクランプ用端子部材11のU字状屈曲部11d内に調節ネジ12が収納されて、この調節ネジ12の先端が側板部11fの外側に突出してナット13に螺合しており、ナット13で調節ネジ12を締め上げることによりクランプ孔11cがバッテリポスト1bのクランプ部1b2に電気的に接続(導通)された状態で確実にクランプするようにクランプ孔11cの孔径を可変している。
尚、上記したバッテリポストクランプ用端子部材11は、導電性を有する金属板を折り曲げ形成することでコストダウンを図っているが、これに限定されるものではなく、導電性を有するダイキャスト材などを用いて上記と同様の機能ももたせて形成することも可能である。
次に、車載用バッテリ1のバッテリポスト1b及びバッテリポストクランプ用端子部材11の上方には、これらと間隔を離して対向して補強板14とスタッドボルト15とが順に配置されている。
この際、スタッドボルト15は、後述する可溶体16及びワイヤハーネス用端子部材20を締結する締結部材としての機能を備えており、とくに、ワイヤハーネス用端子部材20を締結する際に実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10が不図示のエアドライバのトルクで回転しないようにスタッドボルト15が車載用バッテリ1のバッテリポスト1bのクランプ部上面1b3に対して間隔を隔てて対向する領域内に配置されている。
この実施例1では、スタッドボルト15がバッテリポスト1bのクランプ部上面1b3の上方に配置されており、且つ、スタッドボルト15の仮想中心線がバッテリポスト1bの仮想中心線と略一致するように上方に向かって略垂直に設けられている。
上記した補強板14は、スタッドボルト15を補強するためのものであり、補強板14とスタッドボルト15との間を後述する合成樹脂材17を介して僅かな間隔離しても良いし、補強板14上にスタッドボルト15を一体的に固着させても良いものである。
上記したスタッドボルト15は、導電性を有する金属棒材を用いて台座部15aの上にこれより小径のネジ部15bが形成されており、且つ、このネジ部15bに後述する可溶体16の接続用丸孔16dと、後述するワイヤハーネス用端子部材20の接続用丸孔20bとが挿入されるようになっている。
尚、この実施例1では、スタッドボルト15と後述するナット22とで可溶体16及びワイヤハーネス用端子部材20を締結しているが、これに限ることなく、補強板14を締結部材とし、この補強板14上にネジ孔(図示せず)を形成して、このネジ孔を車載用バッテリ1のバッテリポスト1bと対向する領域内に配置して、不図示のネジで可溶体16及びワイヤハーネス用端子部材20を締結することも可能である。
次に、上記した可溶体16は、導電性を有する長方形状の金属板を用いて、バッテリポスト1bに対して僅かに間隔を隔てて、バッテリポスト1bの側方及び上面に沿いながら長手方向が略コ字状に折り曲げられており、且つ、一端側と他端側との間に可溶性のヒューズ機能を備えた溶断部16bを有している。
即ち、この可溶体16は、バッテリポストクランプ用端子部材11の上面側板部11bに当接するように一端側を曲げ形成した下側板部16aと、一端側と反対側の他端側を下側板部16aと対向するように略コ字状に曲げ形成した上側端子板部16cとの間に溶断部16bがバッテリポスト1bの側方に沿って細幅でエ字状に形成されており、この溶断部16bにはスズや鉛などの合金チップ(図示せず)が用いられているので、過電流が流れた際に可溶体16の溶断部16bが自己発熱によって溶断されるようになっている。
また、可溶体16の上側端子板部16c内には、スタッドボルト15のネジ部15bが挿入される接続用丸孔16dが貫通して穿設されている。
この際、可溶体16の下側板部16aは、先に説明したバッテリポストクランプ用端子部材11の下面側板部11a上にクランプ孔11cをよけて溶接などにより導通状態で固着されており、この実施例1ではトックス−リックス プレソテクニック株式会社のトックス間接合(登録商標)を適用して両者11,16同士を固着しているので、バッテリポストクランプ用端子部材11と可溶体16とでバスバーが一体的に形成されることになる。
尚、この実施例1では、バッテリポストクランプ用端子部材11と可溶体16とを別体で形成して両者11,16を溶接などにより固着した例について説明したが、これに限ることなく、導電性を有する金属板を用いてバッテリポストクランプ用端子部材11及び可溶体16の各機能を備えて上記と略同様な形状となるように曲げ加工を施してバスバーを一体形成しても良い。
そして、補強板14及びスタッドボルト15を、バッテリポスト1bに対して僅かに間隔を隔てて、このバッテリポスト1bの上方に対向させ、且つ、可溶体16の下側板部16aをバッテリポストクランプ用端子部材11上に固着させると共に、可溶体16の上側端子板部16cに形成した接続用丸孔16dをスタッドボルト15のネジ部15bに挿入した状態でナイロン樹脂などの合成樹脂材17を用いてモールド成形加工により、バッテリポストクランプ用端子部材11,補強板14,スタッドボルト15,可溶体16の各周囲を一体的に覆うことで、合成樹脂材17によって略直方形状に形成された実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10及び可溶体16に対して剛性を高めることができる。
この際、実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10中で可溶体16の溶断部16bは外部から目視できるように露出させているが、図3に示したように、外部に露出した溶断部16bに対して損傷を防ぐと共に、溶断部16bの状態を目視するために必要に応じて透明樹脂カバー18を溶断部16b側に被せており、この透明樹脂カバー18は、箱状の上面18aにスタッドボルト15を臨ませる切り欠き18bが形成され、且つ、左右の側面18c,18dに形成した一対の係止爪18e,(18e…図示せず)によりバッテリ直付け型ヒューズ10に係止されている。
尚、実施例1では、バッテリ直付け型ヒューズ10の周囲を合成樹脂材17を用いてモールド成形加工により略直方形状に一体的に覆った場合について説明したが、モールド成形加工に代えて、図4に示したように、バッテリポストクランプ用端子部材11上に固着させた可溶体16に対して補強を行い、且つ、補強板14及びスタッドボルト15を保持するために略箱状に形成した透明樹脂カバー19で覆っても良いものであり、この透明樹脂カバー19は、箱状の下面19aにバッテリポストクランプ用端子部材11の下面側板部11aに形成したクランプ孔11cを臨ませる切り欠き19bが形成され、且つ、上面19cにスタッドボルト15を臨ませる切り欠き19dが形成され、更に、箱状の内部にバッテリポストクランプ用端子部材11の上面側板部11b及び補強板14に嵌合するガイド溝19e,19fがそれぞれ形成されている。
図1戻り、バッテリ直付け型ヒューズ10内のスタッドボルト15の上方には、ワイヤハーネス用端子部材20と、ナット22とが用意されている。
上記したワイヤハーネス用端子部材20は、導電性を有する金属板を用いてL字状に曲げられた一端側に端子板部20aが平坦に形成されてこの内部にスタッドボルト15のネジ部15bに挿入するための接続用丸孔20bが貫通して穿設されていると共に、端子板部20aと略直交した他端側に一部裸の電線21をクランプするためのクランプ部20cが曲げ形成されており、このワイヤハーネス用端子部材20をスタッドボルト15に締結したときには、ワイヤハーネス用端子部材20にクランプした電線21側だけが車載用バッテリ1の側面1dの外側に突出するようになっている。
そして、上記のように形成した実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10を車載用バッテリ1のバッテリポスト1bに取り付ける際には、図5(a),(b)に示した如く、車載用バッテリ1の上面1a上に設けたバッテリポスト1bの上方からバッテリ直付け型ヒューズ10の一部を構成するバッテリポストクランプ用端子部材11に形成したクランプ孔11c内にバッテリポスト1bを挿入して、バッテリポストクランプ用端子部材11をバッテリポスト1bの台座部1b1上に搭載し、この後、ナット13で調節ネジ12を締め上げることによりバッテリポストクランプ用端子部材11のクランプ孔11cがバッテリポスト1bのクランプ部1b2に導通状態でクランプされるので、バッテリ直付け型ヒューズ10がバッテリポスト1bに強固に取り付けられる。
この際、バッテリ直付け型ヒューズ10内の可溶体16は、略コ字状に折り曲げ形成されているので、バッテリポスト1bのクランプ部1b2のクランプ部上面1b3の上方に隙間S{図5(b)のみ図示}が形成されている。
この後、バッテリ直付け型ヒューズ10の一部を構成するスタッドボルト15のネジ部15bに上方からワイヤハーネス用端子部材20の端子板部20a内に形成した接続用丸孔20bを挿入すると、可溶体16の上側端子板部16c上にワイヤハーネス用端子部材20の端子板部20aが当接して両者16c,20a間で導通が取れるので、この状態でナット22によりワイヤハーネス用端子部材20をスタッドボルト15に締結すると、ワイヤハーネス用端子部材20にクランプした電線21に対しても導通が取れる。
従って、車載用バッテリ1のバッテリポスト1bと、バッテリ直付け型ヒューズ10内のバッテリポストクランプ用端子部材11と、このバッテリポストクランプ用端子部材11に一端側が接続したヒューズ機能を有する可溶体16と、この可溶体16の他端側にスタッドボルト15を介して接続したワイヤハーネス用端子部材20と、ワイヤハーネス用端子部材20にクランプした電線21とがこの順に導通されるので、不図示の電装系の電源回路に過電流が流れたときに可溶体16の溶断部16bにより電源回路を保護することができる。
上記のように構成した本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10によれば、車載用バッテリ1上に設けたバッテリポスト1bに直結されて、ワイヤハーネス用端子部材20にクランプされた電線21以外の部位は車載用バッテリ1の側面1dの外側に突出しないので、不図示の自動車のボンネット内でバッテリ直付け型ヒューズ10の設置スペースを小さくして小型化が実現でき、且つ、ボンネット内に設けた他の部品に衝突することがない。
また、実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10において、ワイヤハーネス用端子部材20を締結するためのスタッドボルト15は車載用バッテリ1のバッテリポスト1bのクランプ部上面1b3と対向する領域内に配置されて、バッテリポスト1bとスタッドボルト15とが略同心で上下方向に並ぶので、ワイヤハーネス用端子部材20を不図示のエアドライバを用いてスタッドボルト15に螺合したナット22を介して締結する際に、エアドライバによるナット22への締め付けトルクTaの負荷がバッテリポストクランプ用端子部材11に直接掛からないので、バッテリ直付け型ヒューズ10が回転することがなく、バッテリ直付け型ヒューズ10を正規な位置に信頼性良く強固に取り付けることができる。
更に、実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10は車載用バッテリ1のバッテリポスト1bに直結されているので、不図示の自動車内で発生する振動に伴なって共振する場合が低減されるために、バッテリ直付け型ヒューズ10の締結が緩むことなく、また、バッテリ直付け型ヒューズ10内の可溶体16の溶断部16bが断線するなどの問題も発生しないし、更に、ワイヤハーネス用端子部材20の締結も緩むことがない。
ここで、実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ10を一部変形させた第1〜第4変形例について、図6〜図9を用いて実施例1に対して異なる点についてのみ簡略に説明する。
図6は実施例1を一部変形させた第1変形例のバッテリ直付け型ヒューズを示した斜視図、
図7は実施例1を一部変形させた第2変形例のバッテリ直付け型ヒューズを示した斜視図、
図8は実施例1を一部変形させた第3変形例のバッテリ直付け型ヒューズを示した縦断面図、
図9は実施例1を一部変形させた第4変形例のバッテリ直付け型ヒューズを示した斜視図である。
まず、図6に示した如く、実施例1を一部変形させた第1変形例のバッテリ直付け型ヒューズ10Aは、バッテリポストクランプ用端子部材11の下面側板部11aと、上面側板部11bとの間でクランプ孔11cを除いた外周部位に合成樹脂材23をインサート成形している点が実施例1に対して異なっている。
これにより、第1変形例では、バッテリポストクランプ用端子部材11に対して機械的強度を高めて、車載用バッテリ1のバッテリポスト1bへのクランプ力を確実に得ると共に、略コ字状に曲げ形成した可溶体16を強固に保持できる。
次に、図7に示した如く、実施例1を一部変形させた第2変形例のバッテリ直付け型ヒューズ10Bは、バッテリポストクランプ用端子部材11の下面側板部11a1,11a2を2重に折り返して積層している点が実施例1に対して異なっている。
これにより、第2変形例では、上記した第1変形例と同様に、バッテリポストクランプ用端子部材11に対して機械的強度を高めて、車載用バッテリ1のバッテリポスト1bへのクランプ力を確実に得ると共に、略コ字状に曲げ形成した可溶体16を強固に保持できる。
次に、図8に示した如く、実施例1を一部変形させた第3変形例のバッテリ直付け型ヒューズ10Cは、ワイヤハーネス用端子部材20を締結するためのスタッドボルト15を車載用バッテリ1の上面1a上に設けたバッテリポスト1bの上方に配置する際に、スタッドボルト15の立設向きを車載用バッテリ1の上面1aに対して略垂直なバッテリポスト1bの仮想中心線に対して所定の角度αだけ斜めに傾けている点が実施例1に対して異なっている。この際、上記した所定の角度は45°以内が好ましい。
これにより、第3変形例では、スタッドボルト15にワイヤハーネス用端子部材20を締結するために、スタッドボルト15に螺合したナット22をエアドライバで締め付ける際に、先に実施例1で説明したと同様に、エアドライバによるナット22への締め付けトルクTaの負荷がバッテリポストクランプ用端子部材11に直接掛からないので、バッテリ直付け型ヒューズ10Cが回転することがなく、バッテリ直付け型ヒューズ10Cを正規な位置に信頼性良く強固に取り付けることができる。
更に、図9に示した如く、実施例1を一部変形させた第4変形例のバッテリ直付け型ヒューズ10Dは、ワイヤハーネス用端子部材20を締結するためのスタッドボルト15Aを、ここでの図示を省略するものの、車載用バッテリ1の上面1a上に略垂直に設けたバッテリポスト1bの側方でこのバッテリポスト1bの仮想中心線に対して略直交した向きに配置して、スタッドボルト15Aを車載用バッテリ1の上面1aと略平行で且つバッテリ直付け型ヒューズ10Dの側面側に突出させている点が実施例1に対して異なっている。
これにより、第4変形例のバッテリ直付け型ヒューズ10Dは、高さ寸法を低く押さえてより一層小型化が達成でき、且つ、スタッドボルト15Aの配置関係によりナット22の締め付けトルクの負荷がバッテリポストクランプ用端子部材11に直接掛からないので、バッテリ直付け型ヒューズ10Dが回転することがなく、バッテリ直付け型ヒューズ10Dを正規な位置に信頼性良く強固に取り付けることができる。
図10は本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズを示した斜視図、
図11は本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、バスバーの一部を構成する可溶体を説明するための図であり、(a)は可溶体を展開した展開図,(b)は可溶体を略矩形状に折り曲げた状態を示した斜視図、
図12(a),(b)は本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、可溶体上にバッテリポストクランプ用端子部材と複数の樹脂板とを固着させる状態を示した斜視図、
図13(a),(b)は本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、可溶体を仮に取り除いてバッテリポストクランプ用端子部材及び3つの樹脂板を裏面側から見た斜視図、
図14(a),(b)は本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズを車載用バッテリのバッテリポストに取り付けた状態を模式的に示した正面図,側面図である。
図10に示した如く、本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズ30も、実施例1と同様に、不図示の自動車内に設けた電装系の電源回路に適用するために、自動車のボンネット内に搭載された車載用バッテリ1の上面1a上に略垂直に設けたバッテリポスト1bに直結され、且つ、電線21を導通状態でクランプしたワイヤハーネス用端子部材20が接続されるように構成されている。
即ち、実施例2のバッテリ直付け型ヒューズ30は、導電性を有してバッテリポスト1bにクランプされるバッテリポストクランプ用端子部材31と、一端側と他端側との間に可溶性のあるヒューズ機能を備えた溶断部34b1を有し、一端側がバッテリポストクランプ用端子部材31に電気的に接続され且つ他端側にワイヤハーネス用端子部材20を締結するためのスタッドボルト35を固着した可溶体34と、この可溶体34を補強しながら可溶体34の外周面側を覆う複数の樹脂板36〜38とで構成され、且つ、バッテリポストクランプ用端子部材31と複数の樹脂板36〜38とで4面を有する多面体として形成されているものである。
ここで、実施例2のバッテリ直付け型ヒューズ30の各構成部材について、図10〜図14を用いて具体的に説明する。
まず、図10に示した如く、本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズ30において、上記したバッテリポストクランプ用端子部材31は、先に図1を用いて説明した実施例1におけるバッテリポストクランプ用端子部材11と略同じ形状で且つ略同じ機能を持って構成されており、導電性を有する金属板又は導電性を有するダイキャスト材など用いて、下面31aと上面31bとの間の内部に車載用バッテリ1のバッテリポスト1bを挿入してクランプするためのクランプ孔31cが丸孔状に貫通して形成され、且つ、クランプ孔31cの円周の一部をU字状屈曲部31d側に向かって切り欠いて溝部31eが形成されていると共に、U字状屈曲部31dの左右両側に一対の側面31f,31g{図12(a)}が形成されている。
そして、図12(a)に示した如く、バッテリポストクランプ用端子部材31のU字状屈曲部31d内に調節ネジ32が収納されて、この調節ネジ32の先端がバッテリポストクランプ用端子部材31の側面31fの外側に突出してナット33に螺合しており、ナット33で調節ネジ32を締め上げることによりクランプ孔31cがバッテリポスト1bに電気的に接続(導通)された状態で確実にクランプするようにクランプ孔31cの孔径を可変している。
この際、バッテリポストクランプ用端子部材31のうちで実施例1に対して異なる点は、後述する樹脂板36と接合するために凹状溝と凸部とが交互に複数形成された凹凸部を有する傾斜した接合面31hが形成されている。
次に、上記した可溶体34は、導電性を有する長方形状の金属板を用いて一端側と他端側との間に可溶性のヒューズ機能を備えた溶断部34b1を有している。
即ち、この可溶体34は、図11(a)に示した如く、導電性を有する長方形状の金属板を用いてバッテリポストクランプ用端子部材31(図10)上でクランプ孔31cをよけて当接する一端側の第1面34aと、バッテリポスト1bの一方の側方と対向し且つこの内部にスズや鉛などの合金チップを用いて形成した溶断部34b1を有する第2面34bと、バッテリポスト1bの上面と対向し且つ内部にワイヤハーネス用端子部材20(図10)を締結するためのスタッドボルト35をカシメなどにより固着した第3面34cと、バッテリポスト1bの他方の側方と対向する他端側の第4面34dとがそれぞれ平坦面として得られるように長尺に裁断されている。
そして、後述する組み立て時に、可溶体34を二点鎖線で示した各折り曲げ部位に沿って矩形状に折り曲げると、図11(b)に示したように、第1〜第4面34a〜34dを有する多面体が得られるようになっている。
この後、図12(a)に示した如く、長方形状に切断された可溶体34を不図示の射出成形金型内に挿入し、合成樹脂により可溶体34の第2面34b,第3面34c,第4面34d上に樹脂板36〜38を一体的にインサート成形している。
そして、上記したインサート成形工程で得られた3つの樹脂板36〜38のうちで、可溶体34の第2面34b上に固着された樹脂板36は、左右の端に凹状溝と凸部とが交互に複数形成された凹凸部を有する傾斜した接合面36a,36bが形成されていると共に、内部に可溶体34の溶断部34b1を臨ませるための矩形孔36cが形成されている。
また、可溶体34の第3面34c上に固着された樹脂板37は、右端に凹状溝と凸部とが交互に複数形成された凹凸部を有する傾斜した接合面37aが形成され、且つ、左端の裏面側に凹凸部を有する垂直な接合面37bが形成されていると共に、内部にスタッドボルト35を臨ませるための長孔37cが形成されている。
また、可溶体34の第4面34d上に固着された樹脂板38は、右端に凹凸部を有する傾斜した接合面38aが形成され、且つ、左端に曲面38bが形成されていると共に、内部に可溶体34の第4面34dを臨ませるための矩形孔38cが形成されている。
更に、上記したインサート成形工程を終了した後に、図12(b)に示した如く、可溶体34の第1面34a上に、先に説明した導電性を有するバッテリポストクランプ用端子部材31がこの接合面31hを樹脂板36の接合面36aと対向して固着されており、バッテリポストクランプ用端子部材31の固着方法は実施例1で説明したと同様に、トックス−リックス プレソテクニック株式会社のトックス間接合(登録商標)を適用して両者31,34同士を固着しているので、バッテリポストクランプ用端子部材31と可溶体34とでバスバーが一体的に形成されることになる。
この際、図13(a)に示した如く、可溶体34を仮に取り除いてバッテリポストクランプ用端子部材31及び3つの樹脂板36〜38を裏面側から見ると、バッテリポストクランプ用端子部材31の接合面31hと樹脂板36の接合面36aとの組、樹脂板36の接合面36bと樹脂板37の接合面37aとの組、樹脂板37の接合面37bと樹脂板38の接合面38aとの組が、それぞれ互に対向している。
そして、各組の接合部位X部を図13(b)に拡大して示すと、各組の接合部位X部では、互に対向する一方側の凹溝部と他方側の凸部、又は、一方側の凸部と他方側の凹溝部とが凹凸嵌合するようになっている。
従って、可溶体34上にバッテリポストクランプ用端子部材31及び3つの樹脂板36〜38が固着された状態でこの可溶体34の一端側と他端側との間を、先に図11(b)で示したように、バッテリポストクランプ用端子部材31上からバッテリポスト1bの一方の側方に沿いながらこのバッテリポスト1bの上方を経て一方の側方と反対側の他方の側方に沿うように略矩形状の多面に折り曲げると、図10及び図14(a),(b)に示したように実施例2のバッテリ直付け型ヒューズ30が4面を有する直方形状の多面体として組み立てられる。
この際に、可溶体34に固着したバッテリポストクランプ用端子部材31及び3つの樹脂板36〜38によってバッテリ直付け型ヒューズ30及び可溶体34に対して剛性を高めることができる。
また、このバッテリ直付け型ヒューズ30の組み立てによって、可溶体34の第2面34bに形成した溶断部34b1は、車載用バッテリ1の上面1a上に設けたバッテリポスト1bの側方に配置される。
また、ワイヤハーネス用端子部材20を締結するためのスタッドボルト35は、バッテリポスト1bの上面の上方に配置され、且つ、スタッドボルト35の仮想中心線がバッテリポスト1bの仮想中心線と略一致するように上方に向かって略垂直に設けられている。
そして、図14(a),(b)に模式的に示した如く、上記のように形成した実施例2のバッテリ直付け型ヒューズ30を車載用バッテリ1の上面1a上に設けたバッテリポスト1bに取り付けて、ワイヤハーネス用端子部材20をナット22を介してスタッドボルト35に締結したときに、実施例1と同様に、車載用バッテリ1のバッテリポスト1bと、バッテリ直付け型ヒューズ30内のバッテリポストクランプ用端子部材31と、このバッテリポストクランプ用端子部材31に一端側が接続したヒューズ機能を有する可溶体34と、この可溶体34の他端側にスタッドボルト35を介して接続したワイヤハーネス用端子部材20と、ワイヤハーネス用端子部材20にクランプした電線21とがこの順に導通されるので、不図示の電装系の電源回路に過電流が流れたときに可溶体34の溶断部34b1により電源回路を保護することができる。
上記のように構成した本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズ30によれば、先に説明した実施例1と同様に、車載用バッテリ1上に設けたバッテリポスト1bに直結されて、ワイヤハーネス用端子部材20にクランプされた電線21以外の部位は車載用バッテリ1の外側に突出しないので、不図示の自動車のボンネット内でバッテリ直付け型ヒューズ30の設置スペースを小さくして小型化が実現でき、且つ、ボンネット内に設けた他の部品に衝突することがない。更に、可溶体34に固着したバッテリポストクランプ用端子部材31及び3つの樹脂板36〜38によってバッテリ直付け型ヒューズ30及び可溶体34に対して剛性を高めることができる。
勿論、実施例2のバッテリ直付け型ヒューズ30でも、ワイヤハーネス用端子部材20を締結するためのスタッドボルト35は車載用バッテリ1のバッテリポスト1bの上面と対向する領域内に配置されて、バッテリポスト1bとスタッドボルト35とが略同心で上下方向に並ぶので、ワイヤハーネス用端子部材20を不図示のエアドライバを用いてスタッドボルト35に螺合したナット22を介して締結する際に、エアドライバによるナット22への締め付けトルクTaの負荷がバッテリポストクランプ用端子部材31に直接掛からないので、バッテリ直付け型ヒューズ30が回転することがなく、バッテリ直付け型ヒューズ30を正規な位置に信頼性良く強固に取り付けることができる。
更に、実施例2のバッテリ直付け型ヒューズ30は車載用バッテリ1のバッテリポスト1bに直結されているので、不図示の自動車内で発生する振動に伴なって共振する場合が低減されるために、バッテリ直付け型ヒューズ30の締結が緩むことなく、また、バッテリ直付け型ヒューズ30内の可溶体34の溶断部34b1が断線するなどの問題も発生しないし、更に、ワイヤハーネス用端子部材20の締結も緩むことがない。
ここで、実施例2のバッテリ直付け型ヒューズ30を一部変形させた第1〜第4変形例について、図15〜図18を用いて実施例2に対して異なる点についてのみ簡略に説明する。
図15は実施例2を一部変形させた第1変形例のバッテリ直付け型ヒューズを説明するために模式的に示した図であり、(a)は接合部位Xを示し、(b)は第1変形例を示した図、
図16は実施例2を一部変形させた第2変形例のバッテリ直付け型ヒューズを説明するために模式的に示した図であり、(a)は接合部位Xを示し、(b)は第2変形例においてスタッドボルトを1本設けた場合を示し、(b)は第2変形例においてスタッドボルトを2本設けた場合を示した図、
図17は実施例2を一部変形させた第3変形例のバッテリ直付け型ヒューズを説明するために模式的に示した図、
図18は実施例2を一部変形させた第4変形例のバッテリ直付け型ヒューズを説明するために模式的に示した図である。
まず、図15(b)に示した如く、実施例2を一部変形させた第1変形例のバッテリ直付け型ヒューズ30Aは、バッテリポストクランプ用端子部材31A及び3つの樹脂板36A〜38Aを固着した可溶体34Aを折り曲げて略立方形状の多面体に組み立てたものである。
この第1変形例の場合には、バッテリポストクランプ用端子部材31A及び3つの樹脂板36A〜38Aを固着した可溶体34Aの一端側と他端側との間を、バッテリポストクランプ用端子部材31A上からバッテリポスト1bの一方の側方に沿いながらこのバッテリポスト1bの上方を経て一方の側方と反対側の側方に沿うように多面に折り曲げて形成する際に、図15(a)に示した如く、バッテリポストクランプ用端子部材31A及び3つの樹脂板36A〜38Aの各接合部位Xに形成された各凹凸部を一方に対して他方を90°回転させて交互に入り込ませて組み立てている。
このバッテリ直付け型ヒューズ30Aの組み立てによって、可溶体34Aに形成した溶断部34b1は、車載用バッテリ1上に設けたバッテリポスト1bの側方に配置される。また、ワイヤハーネス用端子部材20を締結するためのスタッドボルト35は、バッテリポスト1bの上面の上方に配置され、且つ、スタッドボルト35の仮想中心線がバッテリポスト1bの仮想中心線と略一致するように上方に向かって略垂直に設けられているので、実施例2と同様な効果を得ることができる。
次に、図16(b)に示した如く、実施例2を一部変形させた第2変形例のバッテリ直付け型ヒューズ30Bは、バッテリポストクランプ用端子部材31B及び5つの樹脂板36B〜40Bを固着した可溶体34Bを折り曲げて略6角形状の多面体に組み立てたものである。
この第2変形例の場合には、バッテリポストクランプ用端子部材31B及び5つの樹脂板36B〜40Bを固着した可溶体34Bを略6角形状に折り曲げる際に、図16(a)に示した如く、バッテリポストクランプ用端子部材31B及び5つの樹脂板36B〜40Bの各接合部位Xに形成された各凹凸部を一方に対して他方を120°回転させて交互に入り込ませて組み立てている。
このバッテリ直付け型ヒューズ30Bの組み立てによって、可溶体34Bに形成した溶断部34b1は、車載用バッテリ1上に設けたバッテリポスト1bの斜め上方に配置される。また、ワイヤハーネス用端子部材20を締結するためのスタッドボルト35は、図16(b)に示したようにバッテリポスト1bの上面の上方にこの仮想中心線がバッテリポスト1bの仮想中心線と略一致するように略垂直に1本設けるか、又は、図16(c)に示したように上記に対して更に1本追加し且つ追加したスタッドボルト35の向きをバッテリポスト1bの仮想中心線に対して所定の角度(例えば略60°)傾けて配置することも可能である。
次に、図17に示した如く、実施例2を一部変形させた第3変形例のバッテリ直付け型ヒューズ30Cは、バッテリポストクランプ用端子部材31C及び4つの樹脂板36C〜39Cを固着した可溶体34Cを折り曲げて略5角形状の多面体に組み立てたものである。
このバッテリ直付け型ヒューズ30Cの組み立てによって、可溶体34Cに形成した溶断部34b1は、車載用バッテリ1上に設けたバッテリポスト1bの斜め上方に配置される。また、ワイヤハーネス用端子部材20を締結するためのスタッドボルト35は、バッテリポスト1bの仮想中心線に対して所定の角度(略30°)傾くが、先に図8を用いて説明した実施例1の第3変形例と同様に、ワイヤハーネス用端子部材20を締結する際にエアドライバによるナット22への締め付けトルクTaの負荷がバッテリポストクランプ用端子部材31Cに直接掛からないので、バッテリ直付け型ヒューズ30Cが回転することがなく、バッテリ直付け型ヒューズ30Cを正規な位置に信頼性良く強固に取り付けることができる。
更に、図18に示した如く、実施例2を一部変形させた第4変形例のバッテリ直付け型ヒューズ30Dは、バッテリポストクランプ用端子部材31D及び樹脂板41を固着した可溶体34Dを略逆U字状に屈曲させて逆U字状ドーム体に組み立てたものである。
この第4変形例の場合には、可溶体34Dの一端側と他端側との間を、バッテリポストクランプ用端子部材31D上からバッテリポスト1bの一方の側方に沿いながらこのバッテリポスト1bの上方を経て一方の側方と反対側の他方の側方に沿うように略逆U字状に屈曲形成し、逆U字状屈曲面に沿って逆U字状の樹脂板41を固着させている。
このバッテリ直付け型ヒューズ30Dの組み立てによって、可溶体34Dに形成した溶断部34b1は、車載用バッテリ1上に設けたバッテリポスト1bの側方に配置される。また、ワイヤハーネス用端子部材20を締結するためのスタッドボルト35は、逆U字状に屈曲させた可溶体34D上で自由度を持って適宜な位置に設けることができる。
尚、実施例2及び実施例2の第1〜第4変形例では、可溶体34及び可溶体34A〜34Dを多面体の内面に沿わせているが、これに限ることなく、多面体の外面に沿わせることも可能であり、この場合には可溶体34及び可溶体34A〜34Dの外面を薄膜などで保護すればよいものである。
尚更に、実施例2及び実施例2の第1〜第4変形例でも、実施例1と同様に、露出した可溶体34の溶断部34b1を必要に応じて透明樹脂カバーで覆えばよいものである。
本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズを分解して示した分解斜視図である。 (a),(b),(c),(d),(e)は本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズを示した上面図,左側面図,正面図,下面図,Y−Y矢視断面図である。 本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、可溶体のうちで外部に露出した溶断部を透明樹脂カバーで覆う状態を示した図である。 本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、バッテリポストクランプ用端子部材と、可溶体と、補強板及びスタッドボルトとの各周囲を透明樹脂カバーで覆った状態を示した断面図である。 (a),(b)は本発明に係る実施例1のバッテリ直付け型ヒューズを車載用バッテリのバッテリポストに取り付けた状態を示した斜視図,縦断面図である。 実施例1を一部変形させた第1変形例のバッテリ直付け型ヒューズを示した斜視図である。 実施例1を一部変形させた第2変形例のバッテリ直付け型ヒューズを示した斜視図である。 実施例1を一部変形させた第3変形例のバッテリ直付け型ヒューズを示した縦断面図である。 実施例1を一部変形させた第4変形例のバッテリ直付け型ヒューズを示した斜視図である。 本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズを示した斜視図である。 本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、バスバーの一部を構成する可溶体を説明するための図であり、(a)は可溶体を展開した展開図,(b)は可溶体を略矩形状に折り曲げた状態を示した斜視図である。 (a),(b)は本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、可溶体上にバッテリポストクランプ用端子部材と複数の樹脂板とを固着させる状態を示した斜視図である。 (a),(b)は本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズにおいて、可溶体を仮に取り除いてバッテリポストクランプ用端子部材及び3つの樹脂板を裏面側から見た斜視図である。 (a),(b)は本発明に係る実施例2のバッテリ直付け型ヒューズを車載用バッテリのバッテリポストに取り付けた状態を模式的に示した正面図,側面図である。 実施例2を一部変形させた第1変形例のバッテリ直付け型ヒューズを説明するために模式的に示した図であり、(a)は接合部位Xを示し、(b)は第1変形例を示した図である。 実施例2を一部変形させた第2変形例のバッテリ直付け型ヒューズを説明するために模式的に示した図であり、(a)は接合部位Xを示し、(b)は第2変形例においてスタッドボルトを1本設けた場合を示し、(c)は第2変形例においてスタッドボルトを2本設けた場合を示した図である。 実施例2を一部変形させた第3変形例のバッテリ直付け型ヒューズを説明するために模式的に示した図である。 実施例2を一部変形させた第4変形例のバッテリ直付け型ヒューズを説明するために模式的に示した図である。 従来の電源直付け用大電流ヒューズを分解して示した分解斜視図である。 従来の電源直付け用大電流ヒューズを電源用端子を介して車載用バッテリのバッテリポストに取り付けた状態を示した斜視図である。 従来の電源直付け用大電流ヒューズを電源用端子を介して車載用バッテリのバッテリポストに取り付けた状態を示した平面図である。 従来の電源直付け用大電流ヒューズを電源用端子を介して車載用バッテリのバッテリポストに取り付けた状態を模式的に示した側面図である。
符号の説明
1 車載用バッテリ
1a 上面
1b バッテリポスト
1b1 台座部
1b2 クランプ部
1b3 クランプ部上面
1c 壁部
1d 側面
10 実施例1のバッテリ直付け型ヒューズ
10A 実施例1を一部変形させた第1変形例のバッテリ直付け型ヒューズ
10B 実施例1を一部変形させた第2変形例のバッテリ直付け型ヒューズ
10C 実施例1を一部変形させた第3変形例のバッテリ直付け型ヒューズ
10D 実施例1を一部変形させた第4変形例のバッテリ直付け型ヒューズ
11 バッテリポストクランプ用端子部材
11a 下面側板部
11b 上面側板部
11c クランプ孔
11d U字状屈曲部
11e 溝部
11f,11g 一対の側板部
12 調節ネジ
13 ナット
14 補強板
15,15A スタッドボルト
15a 台座部
15b ネジ部
16 可溶体
16a 下側板部
16b 溶断部
16c 上側端子板部
16d 接続用丸孔
17 合成樹脂
18 透明樹脂カバー
19 透明樹脂カバー
20 ワイヤハーネス用端子部材
20a 端子板部
20b 接続用丸孔
20c クランプ部、
21 電線
22 ナット
23 合成樹脂材
30 実施例2のバッテリ直付け型ヒューズ
30A 実施例2を一部変形させた第1変形例のバッテリ直付け型ヒューズ
30B 実施例2を一部変形させた第2変形例のバッテリ直付け型ヒューズ
30C 実施例2を一部変形させた第3変形例のバッテリ直付け型ヒューズ
30D 実施例2を一部変形させた第4変形例のバッテリ直付け型ヒューズ
31,31A〜31D バッテリポストクランプ用端子部材
31a 下面
31b 上面
31c クランプ孔
31d U字状屈曲部
31e 溝部
31f,31g 一対の側面
31h 接合面
32 調節ネジ
33 ナット
34,34A〜34D 可溶体
34a 第1面
34b 第2面、
34b1 溶断部
34c 第3面
34d 第4面
35 スタッドボルト、
36,36A〜36C 樹脂板
36a,36b 接合面
36c 矩形孔
37,37A〜37C 樹脂板
37a,37b 接合面
37c 長孔
38,38A〜38C 樹脂板
38a 接合面
38b 曲面
38c 矩形孔
39B,39C 樹脂板
40B 樹脂板
41 樹脂板
Ta エアドライバによるナットへの締め付けトルク

Claims (12)

  1. 車載用バッテリ上に設けたバッテリポストに直結され、且つ、電線をクランプしたワイヤハーネス用端子部材が接続されるバッテリ直付け型ヒューズであって、
    導電性を有し、前記バッテリポストに電気的に接続した状態でクランプされるバッテリポストクランプ用端子部材と、
    導電性を有し、前記ワイヤハーネス用端子部材が電気的に接続した状態で締結される締結部材と、
    前記バッテリポストクランプ用端子部材に導通接続された一端側と、前記締結部材に導通接続された他端側との間に、過電流が流れたときに溶断される溶断部を有する可溶体とを備え、
    前記締結部材を、前記バッテリポストの上方に間隔を隔てて配置するとともに、該バッテリポストの上方、又は、該バッテリポストの側方に向けて配置したことを特徴とするバッテリ直付け型ヒューズ。
  2. 前記締結部材を前記バッテリポストの上方に配置した際に、前記締結部材の仮想中心線を前記バッテリポストの仮想中心線と略一致させたことを特徴とする請求項1記載のバッテリ直付け型ヒューズ。
  3. 前記締結部材を前記バッテリポストの上方に配置した際に、前記締結部材の仮想中心線を前記バッテリポストの仮想中心線に対して所定の角度傾けたことを特徴とする請求項1記載のバッテリ直付け型ヒューズ。
  4. 前記バッテリポストクランプ用端子部材と、前記可溶体とを導電性を有する金属板を用いて別々に形成し、両者を一体的に固着したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のバッテリ直付け型ヒューズ。
  5. 前記バッテリポストクランプ用端子部材と、前記可溶体とを導電性を有する金属板を用いて一体形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のバッテリ直付け型ヒューズ。
  6. 前記可溶体は、前記一端側と前記他端側との間を、前記バッテリポストクランプ用端子部材上から前記バッテリポストの側方に沿いながら該バッテリポストの上方に向かって略コ字状に折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のバッテリ直付け型ヒューズ。
  7. 前記バッテリポストクランプ用端子部材と、前記可溶体と、前記締結部材との各周囲を、モールド成形加工により非導電性の合成樹脂材で覆ったことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載のバッテリ直付け型ヒューズ。
  8. 前記バッテリポストクランプ用端子部材と、前記可溶体と、前記締結部材との各周囲を、非導電性の樹脂カバーで覆ったことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載のバッテリ直付け型ヒューズ。
  9. 前記可溶体は、前記一端側と前記他端側との間を、前記バッテリポストクランプ用端子部材上から前記バッテリポストの一方の側方に沿いながら該バッテリポストの上方を経て前記一方の側方と反対側の他方の側方に沿うように多面に折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のバッテリ直付け型ヒューズ。
  10. 前記可溶体を多面に折り曲げ形成したとき、前記バッテリポストクランプ用端子部材上を除いた各面に樹脂板をそれぞれ固着させたことを特徴とする請求項9記載のバッテリ直付け型ヒューズ。
  11. 前記可溶体は、前記一端側と前記他端側との間を、前記バッテリポストクランプ用端子部材上から前記バッテリポストの一方の側方に沿いながら該バッテリポストの上方を経て前記一方の側方と反対側の他方の側方に沿うように略逆U字状に屈曲形成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のバッテリ直付け型ヒューズ。
  12. 前記可溶体を略逆U字状に屈曲形成したとき、前記バッテリポストクランプ用端子部材上を除いて逆U字状屈曲面に樹脂板を固着させたことを特徴とする請求項11記載のバッテリ直付け型ヒューズ。
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