JP2010040367A - バッテリ直付けヒューズユニット - Google Patents

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Hideaki Tsukiji
英明 築地
Norio Matsumura
記夫 松村
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Abstract

【課題】可撓ヒンジを介して所定の挟角に折り曲げられたヒューズハウジング相互を、樹脂製の位置固定機構の強化に頼らずに、十分な結合強度で固定することができるバッテリ直付けヒューズユニットを提供すること。
【解決手段】バスバーの中間部に可撓ヒンジ部と可溶体部とを設けたヒューズエレメントと、前記可撓ヒンジ部を境に分割された複数の樹脂製の第1及び第2分割ボディ5A,5Bと、可撓ヒンジ部で所定の挟角に折り曲げられた第1及び第2分割ボディ5A,5B相互を結合・固定する位置固定機構15とを備えたバッテリ直付けヒューズユニット1において、別体の補強金具21を使って第1及び第2分割ボディ5A,5B相互の固定強度を向上させることで、位置固定機構15の強度アップに起因した組立作業性の低下を防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒューズボックスを介さなくてもバッテリ端子に対してヒューズを介した電線接続を可能にするバッテリ直付けヒューズユニットに関し、詳しくは、ヒューズエレメントを収容する樹脂製のヒューズハウジングがヒューズエレメントの可撓ヒンジ部を境に分割形成されたバッテリ直付けヒューズユニットの改良に関する。
図8及び図9は、ヒューズボックスを介さなくてもバッテリ端子に対してヒューズを介した電線接続を可能にするバッテリ直付けヒューズユニットの従来例を示したものである。
このバッテリ直付けヒューズユニット101は、バッテリ端子と電装回路とを導通接続するための回路体であるヒューズエレメント102と、インサート成形により前記ヒューズエレメント102を収容した樹脂製のヒューズハウジング106とを備えている。
ヒューズエレメント102は、バッテリ端子に導通接続されるバッテリ接続板部103aと電装回路に導通接続される不図示の回路接続板部とが金属板のプレス加工により一体形成されるバスバー103の中間部に、バッテリの外形に合わせて折り曲げるための可撓ヒンジ部104と、定格以上の電流が流れた時に溶断する低融点金属製の可溶体部105とを設けた構成をなしている。
ここに示した可撓ヒンジ部104は、軸線107を回転軸として、軸線107を挟む両側を回動可能にしている。
ヒューズハウジング106は、可撓ヒンジ部104を境に分割された第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bとから構成された構造になっている。
そして、可撓ヒンジ部103bを挟んで隣接する第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bの内、第1分割ボディ106Aには、第1係合部であるロックアーム111が突設されている。また、第2分割ボディ106Bには、ロックアーム111に対応する第2係合部である係止部112が設けられている。
このロックアーム111と係止部112とは、図9に示すように、可撓ヒンジ部104により第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bとのなす角度が90゜になる状態(即ち、直交する状態)に折り曲げた格好にしたときに互いに係合して、隣接する第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bとを前記可撓ヒンジ部103bで折り曲げた所定の位置関係(挟角が90゜になる位置関係)に固定する位置固定機構113となる。
図9に示すように第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bとを直角に折り曲げた形態に固定することで、バッテリの稜線部等への取り付け性を向上させることができ、バッテリ周辺の省スペース化を図ることができる。
従来、このような位置固定機構113を構成するロックアーム111や係止部112は、それぞれ第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bと一体に、樹脂で形成していた(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
特開2001−297683号公報 特開2002−329457号公報
ところで、以上のバッテリ直付けヒューズユニット101は、バッテリ接続板部103aが、不図示のバッテリ端子を介してバッテリポストに連結されることにより、バッテリへの取り付けがなされる。
即ち、バッテリ直付けヒューズユニット101のバッテリへの取り付け構造は、ヒューズエレメント102の一端部であるバッテリ接続板部103aのみをバッテリに固定した片持ち構造となり、ヒューズエレメント102の他端部である回路接続板部に接続されたワイヤハーネスに作用する荷重や車両から伝わる振動が、第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bとを固定している樹脂製の位置固定機構113への負荷となり易い。
そして、回路接続板部に接続されたワイヤハーネスの極数が多いバッテリ直付けヒューズユニットでは、接続されるワイヤハーネスの増加に伴う負荷の増大によって、樹脂製の位置固定機構113に変形が生じてしまうと、第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bとの当初の曲げ角度が変化してしまい、その結果、バッテリの稜線部におけるヒューズユニットの取り付け安定性が低下し、バッテリ直付けヒューズユニット101の耐振動性能の低下等の不都合が発生する虞があった。
そこで、このような不都合の発生を防止するために、第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bとの固定強度の向上が望まれる。
しかし、この第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bとの固定強度の向上を、樹脂製の位置固定機構113の大型化や樹脂材料中のガラス繊維の含有量の増加等による機械的強度の向上によって実現すると、樹脂製の位置固定機構113を構成しているロックアーム111と係止部112との係合の際に大きな操作力が必要となり、バッテリ直付けヒューズユニット101の組立作業性が著しく低下するという新たな問題が発生してしまう。
本発明の目的は上記課題を解消することに係り、可撓ヒンジ部を介して所定の挟角に折り曲げられたヒューズハウジングの第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bとを所定の位置関係に固定する樹脂製の位置固定機構を強化しなくても、第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106Bとの固定強度を向上させることができ、従って、第1分割ボディ106Aと第2分割ボディ106B相互間に高い固定強度を確保して、バッテリの稜線部におけるヒューズユニットの取り付け安定性の向上や耐振動性能の向上を実現することができ、その一方、樹脂製の位置固定機構の強化に起因した組立作業性の低下を防止することができるバッテリ直付けヒューズユニットを提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) 1枚の導電性金属板をプレス加工することにより一体形成されたバスバー本体と、該バスバー本体の延在方向の一端部に形成された、バッテリ端子に電気的に接続するためのバッテリ接続板部と、前記バスバー本体の延在方向の他端部に形成された、電装回路に電気的に接続するための回路接続板部と、前記バスバー本体の延在方向の中間部に形成された、バッテリの外形に合わせて折り曲げるための可撓ヒンジ部と、を備えたバスバーと、前記バスバー本体の延在方向の中間部に設けられ、定格以上の電流が流れた時に溶断する低融点金属製の可溶体部と、を含むヒューズエレメントと、
前記ヒューズエレメントをインサート成形することで前記可撓ヒンジ部を除いた部分に形成され、前記ヒューズエレメントを収容する複数の樹脂製のヒューズハウジングと、
を備え、
前記ヒューズハウジングが前記可撓ヒンジ部を境に第1分割ボディと第2分割ボディとに分割された構造で形成され、
前記第1分割ボディと前記第2分割ボディとを前記可撓ヒンジ部を挟んで隣接する前記第1分割ボディ及び前記第2分割ボディのうちの一方に装備された第1係合部と他方に装備された第2係合部との係合により、隣接する前記第1分割ボディ及び前記第2分割ボディを前記可撓ヒンジ部で折り曲げた所定の位置関係に固定する位置固定機構を、更に備えたバッテリ直付けヒューズユニットであって、
前記第1分割ボディの裏面に係合固定される第1の補強部と、前記第2分割ボディの裏面側に添えられて前記バッテリ接続板部にねじ止めされる第2の補強部とが、所定の曲げ角度で一体形成された補強金具を、更に備え、
前記位置固定機構によって固定される前記第1分割ボディ及び前記第2分割ボディ相互の折り曲げ形態を、前記補強金具により補強したことを特徴とするバッテリ直付けヒューズユニット。
(2) 前記第2の補強部が、前記バッテリ端子に植設されているスタッドボルトに前記バッテリ接続板部と一緒に共締めされることにより、前記バッテリ接続板部にねじ止めされると共に、
前記第1の補強部が、前記第1分割ボディの裏面に沿って延びる平板状のタブ部の両側縁が前記第1分割ボディの裏面に装備された一対の金具保持部の溝に係合することにより前記第1分割ボディに固定され、
前記第1の補強部の前記タブ部と前記第2の補強部との間には、前記一対の金具保持部間に嵌入可能な幅寸法となるように両側縁を折り返した構造を成して、前記タブ部の両側縁を前記一対の金具保持部の溝に誘導する幅狭部が設けられていることを特徴とする前記(1)に記載のバッテリ直付けヒューズユニット。
(3) 前記第1分割ボディの前記一対の金具保持部間には、当該一対の金具保持部に両側縁が係合した前記タブ部に当接して、当該タブ部の板厚方向の変位を規制する当接部が装備されていることを特徴とする前記(2)に記載のバッテリ直付けヒューズユニット。
上記(1)の構成によれば、可撓ヒンジ部を介して所定の挟角に折り曲げられた第1分割ボディと第2分割ボディ相互の連結・固定は、それぞれの第1分割ボディと第2分割ボディに装備された樹脂製の位置固定機構だけでなく、第1分割ボディやバッテリ接続板部への固定部を有した補強金具が担っている。
そして、補強金具は、金属製であるため、樹脂製の位置固定機構と比較すると、コンパクトでありながら、高い機械的強度を確保することができる。
従って、樹脂製の位置固定機構を強化しなくても、第1分割ボディと第2分割ボディとの固定強度を向上させることができ、第1分割ボディと第2分割ボディ相互間に高い固定強度を確保して、バッテリの稜線部におけるヒューズユニットの取り付け安定性の向上や耐振動性能の向上を実現することができる。
更に、その一方で、樹脂製の位置固定機構の強化を抑制できるため、樹脂製の位置固定機構の強化に起因した組み立て操作力の増加によって組立作業性が低下することを防止することもできる。
更に、補強金具は、バッテリ接続板部にねじ止めされていて、ねじ止め部材を介してバッテリ接続板部側の熱を吸熱して外部に拡散する放熱作用を発揮するため、通電発熱によるヒューズエレメントの蓄熱を防止し、ヒューズエレメントの蓄熱による可溶体部の溶断特性のばらつきを防止することもできる。
上記(2)の構成によれば、上記バッテリ直付けヒューズユニットは、予め、可撓ヒンジ部を挟んで隣接する第1分割ボディと第2分割ボディとを、位置固定機構による結合により所定の折り曲げ角度に固定した状態で、第1分割ボディの裏面に第1の補強部を固定して、各第1分割ボディと第2分割ボディの裏面側に補強金具が仮装着された状態にしておき、この状態で回路接続板部側にワイヤハーネスの接続を済ませた後に、該バッテリ直付けヒューズユニットの第2の補強部とバッテリ接続板部とをバッテリポストに締結されているバッテリ端子のスタッドボルトに共締めすることで、バッテリ直付けヒューズユニットのバッテリへの取り付けを容易にできる。
また、上記のようなバッテリへの取り付け方法では、ワイヤハーネスを接続する前にバッテリ直付けヒューズユニット自体をバッテリに取り付けて、バッテリに取り付けられたバッテリ直付けヒューズユニットに対して、個別にワイヤハーネスの接続を実施する取り付け方法を行う場合と比較すると、ワイヤハーネスの接続作業をバッテリから離れた広い作業スペースで実施でき、ワイヤハーネスの接続作業を容易にすることができる。
更に、上記(2)の構成によれば、第1分割ボディの裏面に連結固定される補強金具の第1の補強部は、第1分割ボディの金具保持部に係合するタブ部と第2の補強部との間に、両側縁を折り返した幅狭部が装備されていて、この幅狭部の折り返し部により、補強金具の剛性が向上し、隣接する第1分割ボディと第2分割ボディとを前記可撓ヒンジ部で折り曲げた所定の位置関係に保持する性能が向上する。
更に、補強金具の幅狭部に装備した折り返し部は、その一側がバッテリの側面に当接するように、折り曲げ寸法を調整しておけば、バッテリに取り付けた際の安定性が向上し、車両の振動等に対する耐振動特性を向上させることができる。
上記(3)構成によれば、補強金具のタブ部が係合する第1分割ボディの金具保持部の溝が、前記タブ部の板厚よりも大きく形成されている場合でも、当接部によって、タブ部の板厚方向の変位やガタ付きが防止されて、第1分割ボディと第1の補強部との間の結合強度を向上させることができる。
本発明によるバッテリ直付けヒューズユニットによれば、可撓ヒンジ部を介して所定の挟角に折り曲げられた第1分割ボディと第2分割ボディの連結・固定は、第1分割ボディと第2分割ボディに装備された樹脂製の位置固定機構だけでなく、第1分割ボディやバッテリ接続板部への固定部を有した補強金具が担っている。
そして、補強金具は、金属製であるため、樹脂製の位置固定機構と比較すると、コンパクトでありながら、高い機械的強度を確保することができる。
従って、樹脂製の位置固定機構を強化しなくても、第1分割ボディと第2分割ボディとの固定強度を向上させることができ、第1分割ボディと第2分割ボディ相互間に高い固定強度を確保して、バッテリの稜線部におけるヒューズユニットの取り付け安定性の向上や耐振動性能の向上を実現することができる。
更に、その一方で、樹脂製の位置固定機構の強化を抑制できるため、樹脂製の位置固定機構の強化に起因した組み立て操作力の増加によって組立作業性が低下することを防止することもできる。
更に、補強金具は、バッテリ接続板部にねじ止めされていて、ねじ止め部材を介してバッテリ接続板部側の熱を吸熱して外部に拡散する放熱作用を発揮するため、通電発熱によるヒューズエレメントの蓄熱を防止し、ヒューズエレメントの蓄熱による可溶体部の溶断特性のばらつきを防止することもできる。
以下、本発明に係るバッテリ直付けヒューズユニットの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るバッテリ直付けヒューズユニットの一実施形態の斜め上方から見た斜視図、図2は図1に示したバッテリ直付けヒューズユニットの斜め下方から見た斜視図、図3は図1に示したバッテリ直付けヒューズユニットの分解斜視図、図4は図3に示した補強金具の拡大斜視図、図5は図1に示したバッテリ直付けヒューズユニットのバッテリに取り付けた状態の側面図、図6は図5のA矢視図である。
この一実施形態のバッテリ直付けヒューズユニット1は、バッテリ端子2と電装回路とを導通接続するための回路体であるヒューズエレメント3と、インサート成形により前記ヒューズエレメント3を収容した樹脂製のヒューズハウジング5とを備えている。
バッテリ端子2は、図2及び図5に示すように、バッテリ7の上面に突設されたバッテリポスト7aに締結されるポスト連結部2aと、このポスト連結部2aの一側に延設されたユニット接続用の板部2bとを具備しており、ユニット接続用の板部2bには、後述するバッテリ接続板部や補強金具をねじ止めするためのスタッドボルト2cが植設されている。
ヒューズエレメント3は、バッテリ端子2に導通接続されるバッテリ接続板部4aと電装回路に導通接続される不図示の回路接続板部とが金属板のプレス加工により一体形成されるバスバー4の中間部に、バッテリの外形に合わせて折り曲げるための可撓ヒンジ部(不図示)と、定格以上の電流が流れた時に溶断する低融点金属製の可溶体部(不図示)とを設けた構成をなしている。
ヒューズハウジング5は、ヒューズエレメント3の可撓ヒンジ部を境に分割された第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5Bとから構成された構造になっている。
第1分割ボディ5Aは、ヒューズエレメント3の可溶体部や回路接続板部を収容しており、ヒューズエレメント3の回路接続板部を収容した部位は、ワイヤハーネスをコネクタ接続するコネクタハウジング6を兼ねている。
第2分割ボディ5Bは、バッテリ接続板部4aを収容している。
そして、図2に示すように、可撓ヒンジ部を挟んで隣接する第1分割ボディと第2分割ボディの内、第2分割ボディ5Bの第1分割ボディ5A寄りの裏面には、樹脂製の第1係合部11が突出して備えられ、第1分割ボディ5Aの第2分割ボディ5B寄りの裏面には、樹脂製の第2係合部13が突出して備えられている。
これらの第1係合部11と第2係合部13とは、図2に示すように、隣接する第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5Bとのなす角度が90゜になる状態(即ち、直交する状態)に可撓ヒンジ部により折り曲げた状態にしたときに、互いに係合して、隣接する第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5Bとを可撓ヒンジ部で直角に折り曲げた所定の位置関係に固定する樹脂製の位置固定機構15を構成している。
図3に示すように第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5Bとを直角に折り曲げた形態に固定することで、バッテリの稜線部等への取り付け性を向上させることができ、バッテリ周辺の省スペース化を図ることができる。
本実施形態のバッテリ直付けヒューズユニット1では、図2及び図3に示すように、第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5Bの裏面に装着されて、位置固定機構15による第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5B相互の固定を補強する補強金具21を備えている。
補強金具21は、金属板製で、ヒューズエレメント3の回路接続板部を収容している第1分割ボディ5Aの裏面に係合固定される第1の補強部23と、ヒューズエレメント3のバッテリ接続板部4aを収容している第2分割ボディ5Bの裏面側に添えられてバッテリ接続板部4aにねじ止めされる第2の補強部25とを、所定の曲げ角度で一体形成したものである。
本実施形態の場合、第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5Bとは、前述の位置固定機構15によって互いの裏面が直交する位置関係で固定される。このような第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5Bの形態に対応して、補強金具21は、図3にも示しているように、第1の補強部23と第2の補強部25とが互いに直交するL字状に形成されている。
本実施形態の場合、第2の補強部25やバッテリ接続板部4aには、バッテリ端子2のスタッドボルト2cを挿通させるボルト挿通孔31が貫通形成されている。
第2の補強部25は、バッテリ端子2に植設されているスタッドボルト2cにバッテリ接続板部4aと一緒に共締めされることにより、バッテリ接続板部4aにねじ止めされる。
図1及び図3において、符号27は、第2の補強部25及びバッテリ接続板部4aをスタッドボルト2cに共締めするナットである。
第1の補強部23は、第1分割ボディ5Aの裏面に沿って延びる平板状のタブ部24の両側縁24a,24aが第1分割ボディ5Aの裏面に装備された一対の金具保持部33の溝33aに係合することにより、第1分割ボディ5Aに固定される。
金具保持部33は、第1分割ボディ5Aの裏面から突出する横断面L字状のリブである。
本実施形態の場合、図3及び図4に示すように、第1の補強部23のタブ部24と第2の補強部25との間には、前述した一対の金具保持部33間に嵌入可能な幅寸法となるように両側縁を折り返した構造の幅狭部37が形成されている。
この幅狭部37は、幅寸法W1(図4参照)が、一対の金具保持部33間の離間距離Lと同等若しくはわずかに小さく設定されていて、該幅狭部37を一対の金具保持部33間にはめ込んだ後、該幅狭部37を一対の金具保持部33に対して上方にスライド移動させることで、タブ部24の両側縁24a,24aを一対の金具保持部33の溝33aに誘導する役割を果たす。
本実施形態の場合、幅狭部37の両側縁の折り返し部37aは、横断面形状がU字状になるように縁をバッテリ7の側面側に折り返したものである。この折り返し部37aの厚みT(図4及び図5参照)は、当該バッテリ直付けヒューズユニット1をバッテリ7に取り付けた時に、折り返し部37aの外面がバッテリ7の側面7bに当接するように設定されている。
また、図5に示したように、補強金具21の第2の補強部25には、バッテリ7の上面7cに面接触して、バッテリ7への取り付け状態を安定させるバッテリ接触面26が備えられている。
以上に説明したバッテリ直付けヒューズユニット1では、ヒューズエレメント3の可撓ヒンジ部を介して所定の挟角に折り曲げられた第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5Bとの連結・固定は、それぞれのヒューズハウジングに装備された樹脂製の位置固定機構15だけでなく、第1分割ボディ5Aやバッテリ接続板部4aへの固定部を有した補強金具21が担っている。
そして、補強金具21は、金属製であるため、樹脂製の位置固定機構15と比較すると、コンパクトでありながら、高い機械的強度を確保することができる。
従って、樹脂製の位置固定機構15を強化しなくても、第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5Bとの固定強度を向上させることができ、第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5B相互間に高い固定強度を確保して、バッテリ7の稜線部におけるヒューズユニット1の取り付け安定性の向上や耐振動性能の向上を実現することができる。
更に、その一方で、樹脂製の位置固定機構15の強化を抑制できるため、樹脂製の位置固定機構15の強化に起因した組み立て操作力の増加によって組立作業性が低下することを防止することもできる。
更に、補強金具21は、バッテリ7接続板部4aにねじ止めされていて、ねじ止め部材(スタッドボルト2c)を介してバッテリ7接続板部4a側の熱を吸熱して外部に拡散する放熱作用を発揮するため、通電発熱によるヒューズエレメント3の蓄熱を防止し、ヒューズエレメント3の蓄熱による可溶体部の溶断特性のばらつきを防止することもできる。
また、上記実施形態のバッテリ直付けヒューズユニット1では、予め、ヒューズエレメント3の可撓ヒンジ部を挟んで隣接する第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5B相互を、図3に示したように位置固定機構15による結合により所定の折り曲げ角度に固定した状態で、第1分割ボディ5Aの裏面に補強金具21の第1の補強部23を固定して、第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5Bの裏面側に補強金具21が仮装着された状態にしておき、この状態で回路接続板部側にワイヤハーネスの接続を済ませた後に、該バッテリ直付けヒューズユニット1の第2の補強部25とバッテリ7接続板部4aとをバッテリポストに締結されているバッテリ7端子2のスタッドボルト2cに共締めすることで、バッテリ直付けヒューズユニット1のバッテリ7への取り付けを容易にできる。
また、上記のようなバッテリへの取り付け方法では、ワイヤハーネスを接続する前にバッテリ直付けヒューズユニット自体をバッテリに取り付けて、バッテリに取り付けられたバッテリ直付けヒューズユニットに対して、個別にワイヤハーネスの接続を実施する取り付け方法を行う場合と比較すると、ワイヤハーネスの接続作業をバッテリから離れた広い作業スペースで実施でき、ワイヤハーネスの接続作業を容易にすることができる。
更に、上記実施形態のバッテリ直付けヒューズユニット1では、第1分割ボディ5Aの裏面に連結固定される補強金具21の第1の補強部23は、第1分割ボディ5Aの金具保持部33に係合するタブ部24と第2の補強部25との間に、両側縁を折り返した幅狭部37が装備されていて、この幅狭部37の折り返し部37aにより、補強金具21の剛性が向上し、隣接する第1分割ボディ5Aと第2分割ボディ5B相互を可撓ヒンジ部で折り曲げた所定の位置関係に保持する性能が向上する。
更に、補強金具21の幅狭部37に装備した折り返し部37aは、図5に示したように、その一側がバッテリ7の側面に当接するように、折り曲げ寸法を調整しておけば、バッテリ7に取り付けた際の安定性が向上し、車両の振動等に対する耐振動特性を向上させることができる。
なお、本発明に係るバッテリ直付けヒューズユニットでは、図7(a)〜(c)に示すように、第1分割ボディ5Aの一対の金具保持部33間には、これらの一対の金具保持部33に両側縁が係合したタブ部24に当接して、該タブ部24の板厚方向(図中の矢印X方向)の変位を規制する当接部39a,39b,39cを装備するようにしても良い。
図7(a)に示した当接部39aは先端の平坦面をタブ部24に当接させる台形状の突起である。図7(b)に示した当接部39bは、先端の湾曲面をタブ部24に当接させる円柱状の突起である。図7(c)に示した当接部39cは、先細りの円錐形状の突起で、先端部がタブ部24に形成した係止孔24bに係合することで、タブ部24の板厚方向に直交する方向への変位も規制する。
図7に示したように、一対の金具保持部33間にタブ部24に当接する当接部39a,39b,39cを装備した構成のバッテリ直付けヒューズユニットでは、タブ部24が係合する金具保持部33の溝33aが、タブ部24の板厚よりも大きく形成されている場合でも、当接部39a,39b,39cによって、タブ部24の板厚方向の変位やガタ付きが防止されて、第1分割ボディ5Aと第1の補強部23との間の結合強度を向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、ヒューズエレメントの可撓ヒンジ部を介して折り曲げた形態となるヒューズハウジング相互の挟角や補強金具の折り曲げ形態は、上記実施形態に示した直角に限るものではなく、当該バッテリ直付けヒューズユニットが取り付けられるバッテリ側の条件によって、任意の角度に設計変更することができる。
本発明に係るバッテリ直付けヒューズユニットの一実施形態の斜め上方から見た斜視図である。 図1に示したバッテリ直付けヒューズユニットの斜め下方から見た斜視図である。 図1に示したバッテリ直付けヒューズユニットの分解斜視図である。 図3に示した補強金具の拡大斜視図である。 図1に示したバッテリ直付けヒューズユニットのバッテリに取り付けた状態の側面図である。 図5のA矢視図である。 本発明に係るバッテリ直付けヒューズユニットの他の実施形態の要部の拡大断面図である。 従来のバッテリ直付けヒューズユニットの分割ボディ相互が展開されている状態の斜視図である。 図8に示したバッテリ直付けヒューズユニットの分割ボディ相互を所定の折曲げ角度に固定した状態の斜視図である。
符号の説明
1 バッテリ直付けヒューズユニット
2 バッテリ端子
2c スタッドボルト
3 ヒューズエレメント
4 バスバー
4a バッテリ接続板部
5 ヒューズハウジング
5A,5B 分割ボディ
11 第1係合部
13 第2係合部
15 位置固定機構
21 補強金具
23 第1の補強部
24 タブ部
24a 側縁
25 第2の補強部
26 バッテリ接触面
27 ナット
31 ボルト挿通孔
33 金具保持部
33a 溝
37 幅狭部
37a 折り返し部
39a,39b,39c 当接部

Claims (3)

  1. 1枚の導電性金属板をプレス加工することにより一体形成されたバスバー本体と、該バスバー本体の延在方向の一端部に形成された、バッテリ端子に電気的に接続するためのバッテリ接続板部と、前記バスバー本体の延在方向の他端部に形成された、電装回路に電気的に接続するための回路接続板部と、前記バスバー本体の延在方向の中間部に形成された、バッテリの外形に合わせて折り曲げるための可撓ヒンジ部と、を備えたバスバーと、前記バスバー本体の延在方向の中間部に設けられ、定格以上の電流が流れた時に溶断する低融点金属製の可溶体部と、を含むヒューズエレメントと、
    前記ヒューズエレメントをインサート成形することで前記可撓ヒンジ部を除いた部分に形成され、前記ヒューズエレメントを収容する複数の樹脂製のヒューズハウジングと、
    を備え、
    前記ヒューズハウジングが前記可撓ヒンジ部を境に第1分割ボディと第2分割ボディとに分割された構造で形成され、
    前記第1分割ボディと前記第2分割ボディとを前記可撓ヒンジ部を挟んで隣接する前記第1分割ボディ及び前記第2分割ボディのうちの一方に装備された第1係合部と他方に装備された第2係合部との係合により、隣接する前記第1分割ボディ及び前記第2分割ボディを前記可撓ヒンジ部で折り曲げた所定の位置関係に固定する位置固定機構を、更に備えたバッテリ直付けヒューズユニットであって、
    前記第1分割ボディの裏面に係合固定される第1の補強部と、前記第2分割ボディの裏面側に添えられて前記バッテリ接続板部にねじ止めされる第2の補強部とが、所定の曲げ角度で一体形成された補強金具を、更に備え、
    前記位置固定機構によって固定される前記第1分割ボディ及び前記第2分割ボディ相互の折り曲げ形態を、前記補強金具により補強したことを特徴とするバッテリ直付けヒューズユニット。
  2. 前記第2の補強部が、前記バッテリ端子に植設されているスタッドボルトに前記バッテリ接続板部と一緒に共締めされることにより、前記バッテリ接続板部にねじ止めされると共に、
    前記第1の補強部が、前記第1分割ボディの裏面に沿って延びる平板状のタブ部の両側縁が前記第1分割ボディの裏面に装備された一対の金具保持部の溝に係合することにより前記第1分割ボディに固定され、
    前記第1の補強部の前記タブ部と前記第2の補強部との間には、前記一対の金具保持部間に嵌入可能な幅寸法となるように両側縁を折り返した構造を成して、前記タブ部の両側縁を前記一対の金具保持部の溝に誘導する幅狭部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバッテリ直付けヒューズユニット。
  3. 前記第1分割ボディの前記一対の金具保持部間には、当該一対の金具保持部に両側縁が係合した前記タブ部に当接して、当該タブ部の板厚方向の変位を規制する当接部が装備されていることを特徴とする請求項2に記載のバッテリ直付けヒューズユニット。
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