JP5248373B2 - 水噴射式空気圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機本体の作動室に給水する水噴射式空気圧縮機に関する。
従来、圧縮機本体の作動室に給水することで、圧縮空気中に油分を含ませることなく、圧縮効率を高めることができる水噴射式空気圧縮機が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−95643号公報
水噴射式空気圧縮機においては、圧縮機本体を停止して作動室への給水を停止しても、圧縮機本体の作動室に水が残留するか湿度が高くなってしまい、内部の金属製部品が腐食する恐れがある。金属製部品の腐食対策としては、従来、ステンレス鋼や銅合金などの耐食性材料を用いるか、若しくはメッキやコーティングなどの表面処理を施すことが知られている。しかし、このような腐食対策をもってしても、腐食要因が存在する。すなわち、例えば水質の問題として塩化物イオンを含む場合にはステンレス鋼が腐食する可能性があるし、アンモニアを含む場合には銅合金が腐食する可能性がある。また、部品間のすきまに生じやすいすきま腐食や、異種金属間に生じやすいガルバニック腐食なども考えられる。また、メッキやコーティングなどの表面処理においては欠陥(ブローホール)が発生する可能性があり、このような場合にも腐食が生じる。
本発明の目的は、圧縮機本体の内部の腐食防止を図ることができる水噴射式空気圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、空気を圧縮する圧縮機本体と、前記圧縮機本体の作動室に給水可能な給水系統と、前記圧縮機本体から吐出された圧縮空気を放気可能な放気弁とを備えた水噴射式空気圧縮機において、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を閉塞して前記圧縮機本体を負荷運転させる負荷運転モード、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる無負荷運転モード、及び前記圧縮機本体の作動室への給水を停止しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる乾燥運転モードを実行する制御手段と、前記圧縮機本体の吐出圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記制御手段は、停止指令に応じて、前記圧力検出手段で検出された吐出圧力が予め設定された所定の閾値以下であるか否かを判定し、吐出圧力が所定の閾値を超える場合は無負荷運転モードを実行し、吐出圧力が所定の閾値以下となってから乾燥運転モードを実行し、その後、圧縮機を停止させる。
上記目的を達成するために、本発明は、空気を圧縮する圧縮機本体と、前記圧縮機本体の作動室に給水可能な給水系統と、前記圧縮機本体から吐出された圧縮空気を放気可能な放気弁とを備えた水噴射式空気圧縮機において、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を閉塞して前記圧縮機本体を負荷運転させる負荷運転モード、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる無負荷運転モード、及び前記圧縮機本体の作動室への給水を停止しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる乾燥運転モードを実行する制御手段と、前記圧縮機本体の吐出温度を検出する温度検出手段を備え、前記制御手段は、停止指令に応じて、前記温度検出手段で検出された吐出温度が予め設定された所定の閾値以下であるか否かを判定し、吐出温度が所定の閾値を超える場合は無負荷運転モードを実行し、吐出温度が所定の閾値以下となってから乾燥運転モードを実行し、その後、圧縮機を停止させる。
上記目的を達成するために、本発明は、空気を圧縮する圧縮機本体と、前記圧縮機本体の作動室に給水可能な給水系統と、前記圧縮機本体から吐出された圧縮空気を放気可能な放気弁とを備えた水噴射式空気圧縮機において、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を閉塞して前記圧縮機本体を負荷運転させる負荷運転モード、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる無負荷運転モード、及び前記圧縮機本体の作動室への給水を停止しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる乾燥運転モードを実行する制御手段と、前記圧縮機本体の吐出圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記制御手段は、無負荷運転モードの継続時間が予め設定された第1の所定時間を経過するとともに、前記圧力検出手段で検出された吐出圧力が予め設定された所定の閾値以下となってから、乾燥運転モードに切り替え、この乾燥運転モードの継続時間が予め設定された第2の所定時間を経過したら、圧縮機本体を休止させる。
)上記()において、好ましくは、前記制御手段は、乾燥運転モード中に前記圧力検出手段で検出された吐出圧力が前記の所定の閾値を超える場合は無負荷運転モードに切り替える。
上記目的を達成するために、本発明は、空気を圧縮する圧縮機本体と、前記圧縮機本体の作動室に給水可能な給水系統と、前記圧縮機本体から吐出された圧縮空気を放気可能な放気弁とを備えた水噴射式空気圧縮機において、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を閉塞して前記圧縮機本体を負荷運転させる負荷運転モード、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる無負荷運転モード、及び前記圧縮機本体の作動室への給水を停止しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる乾燥運転モードを実行する制御手段と、前記圧縮機本体の吐出温度を検出する温度検出手段を備え、前記制御手段は、無負荷運転モードの継続時間が予め設定された第1の所定時間を経過するとともに、前記温度検出手段で検出された吐出温度が予め設定された所定の閾値以下となってから、乾燥運転モードに切り替え、この乾燥運転モードの継続時間が予め設定された第2の所定時間を経過したら、圧縮機本体を休止させる。
)上記()において、好ましくは、前記制御手段は、乾燥運転モード中に前記温度検出手段で検出された吐出温度が前記の所定の閾値を超える場合は無負荷運転モードに切り替える。
本発明によれば、圧縮機本体の内部の腐食防止を図ることができる。
本発明の第1の実施形態における水噴射式空気圧縮機の構成を表す図である。 本発明の第1の実施形態における制御盤の機能的構成を関連機器とともに表すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における制御盤の演算装置の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における動作を説明するためのタイムチャートである。 圧力比と吐出空気温度との関係を表す特性図である。 本発明の第1の変形例における制御盤の機能的構成を関連機器とともに表すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における制御盤の演算装置の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第3の実施形態における制御盤の演算装置の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第2の変形例における水噴射式空気圧縮機の構成を表す図である。 本発明の第2の変形例における動作の一例を説明するためのタイムチャーチトである。 本発明の第2の変形例における動作の他の例を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第3の変形例における水噴射式空気圧縮機の構成を表す図である。
本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態における水噴射式空気圧縮機の構成を表す図である。
この図1において、水噴射式空気圧縮機(圧縮機ユニット)は、圧縮機本体1と、この圧縮機本体1を駆動するモータ2と、モータ2を含め圧縮機全体を制御する制御盤3とを備えている。圧縮機本体1は、雌雄一対のスクリュロータ4A,4Bを有し、これらスクリュロータは4A,4Bは軸受(図示しないが、例えば油潤滑タイプのもの)を介し回転可能に支持されている。そして、モータ2の回転動力がスクリュロータ4Aに伝達されると、タイミングギヤ5A,5Bによりスクリュロータ4A,4Bが非接触状態で回転する。これにより、スクリュロータ4A,4Bの歯溝の間に形成された作動室が移動し、作動室に吸入された空気を圧縮して吐出するようになっている。
圧縮機本体1の吸入側には、吸込み絞り弁6及び吸込みフィルタ7が設けられている。また、圧縮機本体1の吐出側には、吐出配管8を介してセパレータタンク9が接続されている。セパレータタンク9は、圧縮機本体1から吐出された圧縮空気とこれに含まれる水とを分離するようになっている。
セパレータタンク9で分離された水は、セパレータタンク9の下部に一旦貯留された後、圧縮機本体1からの吐出圧力によって水配管10を介し空冷式の水クーラ11に導出されて、冷却ファン12で生起された冷却風により冷却される。水クーラ11で冷却された水は、水フィルタ13によって不純物が除去された後、圧縮機本体1の作動室に噴射されるようになっている。なお、水フィルタ13の下流側には給水弁14が設けられている。
また、例えばセパレータタンク9内に貯留された水量が低減した場合に外部からセパレータタンク9及び圧縮機本体1の吸入側に水を補給するための補給配管15,16が設けられており、これら補給配管15,16の分岐部には電動式三方弁17が設けられている。また、セパレータタンク9内に貯留された水を排出するための排水配管18が設けられており、この排水配管18には、電動式排水弁19及び手動式排水弁20が設けられている。
セパレータタンク9で分離された圧縮空気は、圧縮空気配管21を介しアフタークーラ22に導出されて、冷却ファン12で生起された冷却風により冷却される。アフタークーラ22で冷却された圧縮空気は、ドライヤ23に導出されて除湿された後、利用先に供給されるようになっている。なお、圧縮空気配管21におけるアフタークーラ22の上流側(言い換えれば、セパレータタンク9の2次側)には逆止弁24及び調圧弁25が設けられている。また、圧縮空気配管21における逆止弁24の上流側で分岐する放気配管26Aが設けられており、この放気配管26Aには圧縮空気を放気可能な放気弁27Aが設けられている。なお、放気弁27Aと吸込み絞り弁6は連動しており、放気弁27Aが閉塞状態である場合に吸込み絞り弁6が開き状態となり、放気弁27Aが開放状態である場合に吸込み絞り弁6が閉じ状態となる。
また、吐出配管8には、圧縮機本体1の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ28が設けられており、圧縮空気配管21におけるドライヤ23の下流側には、供給圧力を検出する供給圧力センサ29が設けられている。制御盤3は、吐出圧力センサ28及び供給圧力センサ29からの検出信号を入力し、これらに基づいて運転モードを切り替えるようになっている。
図2は、運転モードの切り替え制御に係る制御盤3の機能的構成を関連機器とともに表すブロック図である。
この図2において、制御盤3は、記憶装置30、演算装置31、タイマ32、及びインバータ33を有している。演算装置31は、例えば操作者が操作パネル34の運転ボタン(又は停止ボタン)を操作した場合に運転指令(又は停止指令)が入力され、これに応じて圧縮機ユニットを運転開始(又は停止)させるようになっている。
圧縮機ユニットの運転中においては、演算装置31は、供給圧力センサ29からの検出信号を入力し、これに基づいて、負荷運転モード、無負荷運転モード、又は休止モードを実行するようになっている。記憶装置30には、供給圧力Pd1の制御範囲として、例えば、目標圧力PM=0.79MPa(abs)、最高圧力PH=0.88MPa(abs)、及び最低圧力PL=0.70MPa(abs)が設定記憶されている。これらは制御時の基準となる設定値であり、操作パネル34からの入力によって設定可能である。そして、演算装置31は、負荷運転モードの場合、給水弁14を開き状態として、圧縮機本体1の作動室に給水する。また、放気弁27Aを閉塞状態(これに連動して吸込み絞り弁6を開き状態)としつつ、モータ2を駆動して、圧縮機本体1を負荷運転させる。このとき、供給圧力センサ29で検出された供給圧力Pd1と目標圧力PMとの偏差に基づきPID演算を行い、この演算値に基づきインバータ33によってモータ2の回転数を可変制御する。これにより、供給圧力Pd1は目標圧力PMとほぼ同じになる。
しかし、利用先の圧縮空気の使用量が著しく減少すると、モータ2の回転数を最小値に抑えても、供給圧力Pd1が上昇するようになる。そして、例えば供給圧力Pd1が最高圧力PHに達すると、演算装置31は、無負荷運転モードに切り替える。この無負荷運転モードでは、負荷運転モードと同様、給水弁14を開き状態として、圧縮機本体1の作動室に給水する。また、放気弁27Aを開放状態(これに連動して吸込み絞り弁6を閉じ状態)としつつ、モータ2の回転数を最小値に抑えて、圧縮機本体1を無負荷運転させる。
そして、演算装置31は、無負荷運転モード中、供給圧力Pd1が最低圧力PL以下まで減少するか否かを判定する。例えば供給圧力Pd1が最低圧力PLまで減少すれば、負荷運転モードに切り替える。一方、例えば供給圧力Pd1が最低圧力PLまで減少しなければ、無負荷運転モードを継続し、その継続時間をタイマ32を用いて演算する。そして、無負荷運転モードの継続時間が予め設定された所定時間を経過すると、休止モードに切り替える。この休止モードでは、給水弁14を閉じ状態として、圧縮機本体1の作動室への給水を停止させる。また、モータ2を停止して圧縮機本体1を停止させる。また、休止モード中、供給圧力Pd1が最低圧力PLまで減少すれば、負荷運転モードに切り替えるようになっている。
ここで本実施形態の大きな特徴として、演算装置31は、操作パネル34からの停止指令に応じて圧縮機ユニットを停止させる前に、乾燥運転モードを実行するようになっている。この乾燥運転モードでは、給水弁14を閉じ状態として、圧縮機本体1の作動室への給水を停止させる。また、無負荷運転モードと同様、放気弁27Aを開放状態(これに連動して吸込み絞り弁6を閉じ状態)としつつ、モータ2の回転数を最小値に抑えて、圧縮機本体1を無負荷運転させる。このような制御手順を図3により説明する。
図3は、本実施形態における演算装置31の制御処理内容を表すフローチャートである。
演算装置31は、ステップ100にて、操作パネル34からの停止指令が入力されると、ステップ110に進み、吐出圧力センサ28で検出された吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk(前述の図2に示すように、記憶装置30に予め設定記憶された所定の閾値であり、例えばPk=0.11MPa(abs))以下であるか否かを判定する。例えば吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pkを超える場合には、ステップ110の判定が満たされず、ステップ120に進んで、無負荷運転モードを実行する。具体的に説明すると、例えば負荷運転モード中に停止指令が入力された場合、通常、吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pkを超えるので、無負荷運転モードに切り替える。また、例えば無負荷運転モード中に停止指令が入力されても、吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pkを超える場合には、無負荷運転モードを継続する。そして、ステップ110の判定が満たされるまで、ステップ120にて無負荷運転モードを継続する。
例えばステップ110にて吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk以下である場合は、その判定が満たされ、ステップ130に進んで、乾燥運転モードに切り替える。その後、乾燥運転モードの継続時間をタイマ32を用いて演算し、乾燥運転モードの継続時間が予め設定された所定時間ta(例えば1〜5分間)を経過したら、ステップ140に進んで、圧縮機ユニットを停止させる。
本実施形態の動作を、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態における動作を説明するためのタイムチャートである。
例えば操作者が操作パネル34の運転ボタンを操作すると、圧縮機ユニットが運転開始し、負荷運転モードとなる。この負荷運転モードでは、給水弁14を開き状態として圧縮機本体1の作動室に給水し、放気弁27Aを閉塞状態(及び吸込み絞り弁6を開き状態)とし、モータ2の回転数を可変制御して、圧縮機本体1を負荷運転させる。
そして、例えば負荷運転モード中に操作者が操作パネル34の停止ボタンを操作すると、吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk=0.11MPa(abs)を超えることから、無負荷運転モードに切り替えられる(前述の図3のステップ100〜120)。この無負荷運転モードでは、給水弁14を開き状態として圧縮機本体1の作動室に給水し、放気弁27Aを開放状態(及び吸込み絞り弁6を閉じ状態)とし、モータ2の回転数を最小値に抑えて、圧縮機本体1を無負荷運転させる。
そして、吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk以下になると、乾燥運転モードに切り替えられる(前述の図3のステップ130)。この乾燥運転モードでは、給水弁14を閉じ状態として圧縮機本体1の作動室への給水を停止し、放気弁27Aを開放状態(及び吸込み絞り弁6を閉じ状態)とし、モータ2の回転数を最小値に抑えて、圧縮機本体1を無負荷運転させる。その後、乾燥運転モードの継続時間が所定時間taを経過したら、圧縮機ユニットが停止する(前述の図3のステップ140)。
このように本実施形態においては、圧縮機ユニットを停止させる前に乾燥運転モードを実行することで、圧縮機本体1の内部を乾燥させることができる。したがって、圧縮機ユニットの停止期間中における圧縮機本体1の内部の腐食防止を図ることができる。また、例えば寒冷地においては、圧縮機本体の内部に残留する水が凍結して運転不能となるトラブルを防止することもできる。
また、本実施形態においては、吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pkを超える場合は無負荷運転モードを実行し、吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk以下となってから乾燥運転モードに切り替えるので、圧縮性能に及ぼす影響を抑えることができる。その詳細を以下説明する。
圧縮機本体1の作動室への給水を行わない場合の理論断熱圧縮による圧力比と吐出空気温度との関係式は、下記の数式1で表される。なお、下記の数式1において、Tdは吐出空気温度(K)、Tsは吸気温度(K)、Pdは吐出空気圧力(MPa(abs))、Psは吸気圧力(MPa(abs))、kは比熱比、mは圧縮係数である。
Figure 0005248373

図5は、上記の数式1で得られた圧力比Pd/Psと吐出空気温度Td(℃)との関係を表す特性図である。なお、この図4では、比熱比k=1.4、圧縮係数m=1、吐出空気温度Ts=295k=20℃と仮定している。
例えば圧縮機本体1の作動室への給水を行うことなく圧縮機本体1を負荷運転させる場合を想定すると、吐出空気圧力Pd=0.80MPa(abs)、吸気圧力Ps=0.10MPa(abs)(大気圧)であるとき(すなわち、圧力比Pd/Ps=8であるとき)、吐出空気温度Td=256℃となる。しかし、実際の負荷運転モードでは、圧縮機本体1の作動室に給水しつつ圧縮機本体1を負荷運転させるので、吐出空気温度Td=60℃程度まで下がる。
また、例えば圧縮機本体1の作動室への給水を行うことなく圧縮機本体1を無負荷運転させる場合を想定すると、圧縮機本体1の作動室の圧力が若干残っているものとして、吐出空気圧力Pd=0.30MPa(abs)、吸気圧力Ps=0.05MPa(abs)であるとき(すなわち、圧力比Pd/Ps=6であるとき)、吐出空気温度Td=216℃となる。そのため、この温度条件で乾燥運転モードを実行するのであれば、スクリュロータ4A,4Bの熱膨張を考慮して部材間の隙間が大きくなるように予め設計する必要があり、圧縮効率に影響を及ぼす。一方、圧縮機本体1の作動室の圧力が減少して、吐出空気圧力Pd=0.11MPa(abs)、吸気圧力Ps=0.05MPa(abs)となれば(すなわち、圧力比Pd/Ps=2.2となれば)、吐出空気温度Td=94℃まで低下する。したがって、このような温度条件(例えば50℃〜100℃程度の範囲内)で乾燥運転モードを実行するのであれば、部材間の隙間が極端に大きくなるように予め設計する必要がなく、圧縮効率に及ぼす影響を抑えることができる。
なお、上記第1の実施形態においては、制御盤3の演算装置31は、吐出圧力センサ28で検出された吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk以下であるか否かを判定し、吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pkを超える場合は無負荷運転モードを実行し、吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk以下となってから乾燥運転モードを実行するような制御構成を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば図6に示すように、例えば圧縮機本体1の吐出温度Tdを検出する吐出温度センサ35を設けてもよい。そして、制御盤3の演算装置31は、吐出温度センサ35で検出された吐出温度Tdが乾燥上限温度Tk(記憶装置30に予め設定記憶された所定の閾値であり、例えば100℃)以下であるか否かを判定し、吐出温度Tdが乾燥上限温度Tkを超える場合は無負荷運転モードを実行し、吐出温度Tdが乾燥上限温度Td以下となってから乾燥運転モードを実行してもよい。この場合も、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第2の実施形態を図7及び図8により説明する。なお、本実施形態において、上記第1の実施形態と同等の部分は同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、制御盤の演算装置31は、圧縮機ユニットの停止期間中に乾燥運転モードを実行するようになっている。このような制御手順を図により説明する。図は、本実施形態における演算装置31の制御処理内容を表すフローチャートである。
演算装置31は、ステップ200にて、圧縮機ユニットを停止させると、ステップ210に進み、操作パネル34からの運転指令が入力されるか否かを判定する。例えば操作パネル34からの運転指令が入力された場合は、ステップ210の判定が満たされ、ステップ220に進んで、圧縮機ユニットを運転開始させる(言い換えれば、負荷運転モードを実行する)。一方、例えば操作パネル34からの運転指令が入力されない場合は、ステップ210の判定が満たされず、ステップ230に移る。
ステップ230では、圧縮機ユニットの停止時間t1をタイマ32を用いて演算し、ステップ240に進み、停止時間t1が予め設定された所定時間tp以上であるか否かを判定する。例えば停止時間t1が所定時間tp未満である場合は、ステップ240の判定が満たされず、ステップ200に戻って上記同様の手順を繰り返す。一方、例えば停止時間t1が所定時間tp以上である場合は、ステップ240の判定が満たされ、ステップ250に進んで、乾燥運転モードを実行する。
そして、ステップ260に進み、乾燥運転モード中に操作パネル34からの運転指令が入力されるか否かを判定する。例えば操作パネル34からの運転指令が入力された場合は、ステップ260の判定が満たされ、ステップ220に進んで、圧縮機ユニットを運転開始させる(言い換えれば、負荷運転モードに切り替える)。一方、例えば操作パネル34からの運転指令が入力されない場合は、ステップ260の判定が満たされず、ステップ270に移る。
ステップ270では、乾燥運転モードの継続時間t2をタイマ32を用いて演算し、ステップ280に進み、乾燥運転モードの継続時間t2が予め設定された所定時間ta以上であるか否かを判定する。例えば停止時間t2が所定時間ta未満である場合は、ステップ280の判定が満たされず、ステップ250に戻って上記同様の手順を繰り返す。一方、例えば乾燥運転モードの継続時間t2が所定時間ta以上である場合は、ステップ280の判定が満たされ、ステップ200に戻って、圧縮機ユニットを停止させる。
本実施形態の動作を、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態における動作を説明するためのタイムチャートである。
例えば上記第1の実施形態と同様、負荷運転モード中に操作者が操作パネル34の停止ボタンを操作すると、無負荷運転モードに切り替えられ、吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk以下になると、乾燥運転モードに切り替えられる。その後、乾燥運転モードの継続時間が所定時間taを経過したら、圧縮機ユニットが停止する。そして、操作パネル34の運転ボタンが操作されるまでの間、圧縮機ユニットの停止時間が所定時間tpを経過する度に、乾燥運転モードを所定時間taだけ実行する。
このように本実施形態においては、圧縮機ユニットの停止期間中に乾燥運転モードを実行することで、例えば停止期間中に結露が発生した場合でも、圧縮機本体1の内部を乾燥させることができる。したがって、圧縮機ユニットの停止期間中における圧縮機本体1の内部の腐食防止を図ることができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態においては、制御盤3の演算装置31は、操作者が操作パネル34の運転ボタン又は停止ボタンを操作した場合に運転指令又は停止指令が入力される場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば制御盤3の記憶装置30には、圧縮機ユニットの運転・停止計画が予め設定記憶されており、この計画に応じて運転指令又は停止指令が自動的に入力されてもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記第2の実施形態においては、制御盤3の演算装置31は、圧縮機ユニットの停止時間が所定時間tpを経過する度に乾燥運転モードを実行する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば制御盤3の記憶装置31には、圧縮機ユニットの運転・停止計画とともに、圧縮機ユニットの停止期間中であって乾燥モードを実行する時刻が予め設定記憶されており、これに応じて乾燥運転モードを実行するようにしてもよい。また、例えば圧縮機ユニットの停止中に操作者が操作パネル34の停止ボタンを操作した場合に乾燥運転モードの実行指令が入力され、これに応じて乾燥運転モードを実行するようにしてもよい。これらの場合も、上記第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第3の実施形態を図9及び図10により説明する。なお、本実施形態において、上記第1の実施形態と同等の部分は、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、制御盤3の演算装置31は、通常の(言い換えれば、停止指令が入力されない場合の)無負荷運転モードが予め設定された所定時間tuを経過したら乾燥運転モードに切り替え、この乾燥運転モードが予め設定された所定時間taを経過したら休止モードに切り替えるようになっている。このような制御手順を図9により説明する。図9は、本実施形態における演算装置31の制御処理内容を表すフローチャートである。
演算装置31は、ステップ300にて、負荷運転モードを実行すると、ステップ310に進み、供給圧力センサ29で検出された供給圧力Pd1が最高圧力PH以上である否かを判定する。例えば供給圧力Pd1が最高圧力PH未満である場合は、ステップ310判定が満たされず、前述のステップ300に戻って、負荷運転モードを継続する。一方、例えば供給圧力Pd1が最高圧力PH以上である場合は、ステップ310の判定が満たされ、ステップ320に進んで、無負荷運転モードに切り替える。
そして、ステップ330に進み、供給圧力センサ29で検出された供給圧力Pd1が最低圧力PL以下である否かを判定する。例えば供給圧力Pd1が最低圧力PL以下である場合は、ステップ330判定が満たされ、前述のステップ300に戻って、負荷運転モードに切り替える。一方、例えば供給圧力Pd1が最低圧力PLを超える場合は、ステップ330の判定が満たされず、ステップ340に進んで、無負荷運転モードの継続時間t3をタイマ32を用いて演算し、ステップ350に進み、無負荷運転モードの継続時間t3が予め設定された所定時間tu以上であるか否かを判定する。例えば無負荷運転モードの継続時間t3が所定時間tu未満である場合は、前述のステップ320に戻って上記同様の手順を繰り返す。一方、例えば無負荷運転モードの継続時間t3が所定時間tu以上である場合は、ステップ360に移る。ステップ360では、吐出圧力センサ28で検出された吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk以下であるか否かを判定する。例えば吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pkを超える場合は、ステップ360の判定が満たされず、前述の図320に戻って上記同様の手順を繰り返す。一方、例えば吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk以下である場合は、ステップ370に進んで、乾燥運転モードに切り替える。
そして、ステップ380に進み、供給圧力センサ29で検出された供給圧力Pd1が最低圧力PL以下である否かを判定する。例えば供給圧力Pd1が最低圧力PL以下である場合は、ステップ380判定が満たされ、前述のステップ300に戻って、負荷運転モードに切り替える。一方、例えば供給圧力Pd1が最低圧力PLを超える場合は、ステップ380の判定が満たされず、ステップ390に進んで、乾燥運転モードの継続時間t2をタイマ32を用いて演算し、ステップ400に進み、乾燥運転モードの継続時間t2が予め設定された所定時間ta以上であるか否かを判定する。例えば乾燥運転モードの継続時間t2が所定時間ta未満である場合は、前述のステップ370に戻って上記同様の手順を繰り返す。一方、例えば乾燥運転モードの継続時間t2が所定時間ta以上である場合は、ステップ410に進んで、休止モードに切り替える。
本実施形態の動作を、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態における動作を説明するためのタイムチャートである。
例えば利用先の圧縮空気の使用量が低減し、負荷運転モード中に供給圧力Pd1が最高圧力PHに達すると、無負荷運転モードに切り替えられる(前述の図9のステップ300〜320)。そして、例えば供給圧力Pd1が最低圧力PLまで減少しないまま、無負荷運転モードの継続時間t3が所定時間tuを経過し、さらに吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk以下になると、乾燥運転モードに切り替えられる(前述の図9のステップ320〜370)。そして、例えば供給圧力Pd1が最低圧力PLまで減少しないまま、乾燥運転モードの継続時間t2が所定時間taを経過したら、休止モードに切り替えられる(前述の図9のステップ370〜410)。その後、例えば供給圧力Pd1が最低圧力PLまで減少すると、負荷運転モードに切り替えられる。
このように本実施形態においては、無負荷運転モードの継続時間t3が所定時間tuを経過したら乾燥運転モードに切り替え、この乾燥運転モードの継続時間t2が所定時間taを経過したら、休止モードに切り替える。すなわち、圧縮機本体1を休止させる前に乾燥運転モードを実行することで、圧縮機本体1の内部を乾燥させることができる。したがって、休止モード中における圧縮機本体1の内部の腐食防止を図ることができる。
また、本実施形態においては、無負荷運転モードの継続時間t3が所定時間tuを経過するとともに、吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk以下となってから乾燥運転モードに切り替えるので、上記第1の実施形態と同様、圧縮性能に及ぼす影響を抑えることができる。
なお、上記第3の実施形態においては、特に説明しなかったが、制御盤3の演算装置31は、乾燥運転モード中に吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pkを超えたか否かを判定し、吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pkを超える場合は、無負荷運転モードに切り替えるようにしてもよい。さらに、例えば乾燥運転モードを中断して無負荷運転モードに切り替えた回数が規定の回数に達する場合は、圧縮機ユニットを停止して、操作パネル34に設けられた液晶画面又は表示灯など(若しくは、遠隔地への信号発信)で警告を発するようにしてもよい。
また、上記第3の実施形態においては、制御盤3の演算装置31は、無負荷運転モードの継続時間t3が所定時間tuを経過するとともに、吐出圧力センサ28で検出された吐出圧力Pdが乾燥上限圧力Pk以下となってから、乾燥運転モードに切り替えるような制御構成を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば前述の図6に示すように、例えば圧縮機本体1の吐出温度Tdを検出する吐出温度センサ35を設けてもよい。そして、制御盤3の演算装置31は、無負荷運転モードの継続時間t3が所定時間tuを経過するとともに、吐出温度センサ35で検出された吐出温度Tdが乾燥上限温度Tk以下となってから、乾燥運転モードに切り替えてもよい。また、乾燥運転モード中に吐出温度Tdが乾燥上限温度Tkを超えたか否かを判定し、吐出圧力Tdが乾燥上限温度Tkを超える場合は、無負荷運転モードに切り替えるようにしてもよい。さらに、例えば乾燥運転モードを中断して無負荷運転モードに切り替えた回数が規定の回数に達する場合は、圧縮機ユニットを停止して、操作パネル34に設けられた液晶画面又は表示灯など(若しくは、遠隔地への信号発信)で警告を発するようにしてもよい。
なお、上記においては、前述の図1に示すように、水噴射式圧縮機は、1つの放気弁27Aを設けた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば図11に示すように、圧縮空気配管21における逆止弁24の上流側で分岐する放気配管26Bを追設し、この放気配管26Bに圧縮空気を放気可能な放気弁27Bを設けてもよい。この放気弁27Bは、吸込み絞り弁6と連動せず、サイレンサ36を介して放気可能としている。そして、例えば図12に示すように、制御盤3は、負荷運転モードから無負荷運転モードに切り替える場合に、放気弁27A,27Bを同時に開放してもよいし、若しくは放気弁27Aを開放した後に少し遅らせて放気弁27Bを開放させてもよい。これにより、放気速度を高めることができ、無負荷運転モード時に吐出圧力Pdを速やかに低減して、乾燥運転モードに切り替えることができる。また、例えば図13に示すように、無負荷運転モード及び乾燥運転モードの場合は、放気弁27Aを閉塞状態(及び吸込み絞り弁6を開き状態)としたまま放気弁27Bを開放状態とし、圧縮機ユニットの停止時(又は休止モードの場合)は、放気弁27A,27Bを共に開放状態としてもよい。なお、この図13に示すような制御方法では、無負荷運転モード及び乾燥運転モードの場合に吸気圧力PS=0.10MPa(abs)となるので、乾燥上限圧力Pk=0.22MPa(abs)と高めに設定することができる。これにより、乾燥運転モードに切り替えるタイミングを早めることができる。その結果、省エネも図ることができる。
また、上記においては、前述の図1(及び図4)に示すように、セパレータタンク9の2次側に逆止弁24を設け、この逆止弁15の上流側で分岐する放気配管26A(及び26B)を設けた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば図14に示すように、セパレータタンク9の1次側に逆止弁15を設け、逆止弁15の上流側で分岐する放気配管26A(及び26B)を設けてもよい。これにより、放気弁27A(及び27B)の放気量を低減することができ、無負荷運転モード時に吐出圧力Pdを速やかに低減して、乾燥運転モードに切り替えることができる。その結果、省エネも図ることができる。また、セパレータタンク9の1次側に逆止弁15を設けた場合は、吸込み絞り弁6を不要とし、放気弁27A(及び27B)を開放して大気中に放気させてもよい。
また、上記においては、吐出圧力センサ28(及び吐出温度センサ35)は、セパレータタンク9の1次側に設けた場合を例にとって説明したが、これに限られず、例えばセパレータタンク9の2次側に設けてもよい。また、供給圧力センサ29は、圧縮機ユニット内に設けた場合を例にとって説明したが、これに限られず、圧縮機ユニット外に設けてもよい。また、圧縮機本体1とセパレータタンク9を接続する吐出配管8を設けた場合を例にとって説明したが、これに限られず、圧縮機本体1とセパレータタンク9を直接接続するようにしてもよい。また、水クーラ11は空冷式の場合を例にとって説明したが、これに限られず、水冷式としてもよい。また、放気配管26A(及び26B)には、放気中に含まれる水を捕集する捕集装置を設けてもよい。
また、上記においては、本発明の適用対象として、モータ2の回転数を可変制御する水噴射式空気圧縮機を例にとって説明したが、これに限られず、モータ2の回転数を固定する水噴射式空気圧縮機に適用してもよい。また、本発明の適用対象として、スクリュー形の圧縮機本体1を有する水噴射式空気圧縮機を例にとって説明したが、これに限られず、他の形式の圧縮機本体を有する水噴射式空気圧縮機に適用してもよい。
1 圧縮機本体
3 制御盤(制御手段)
9 セパレータタンク(給水系統)
10 水配管(給水系統)
11 水クーラ(給水系統)
13 水フィルタ(給水系統)
14 給水弁(給水系統)
26A 放気配管
26B 放気配管
27A 放気弁
27B 放気弁
28 吐出圧力センサ(圧力検出手段)
35 吐出温度センサ(温度検出手段)

Claims (6)

  1. 空気を圧縮する圧縮機本体と、前記圧縮機本体の作動室に給水可能な給水系統と、前記圧縮機本体から吐出された圧縮空気を放気可能な放気弁とを備えた水噴射式空気圧縮機において、
    前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を閉塞して前記圧縮機本体を負荷運転させる負荷運転モード、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる無負荷運転モード、及び前記圧縮機本体の作動室への給水を停止しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる乾燥運転モードを実行する制御手段と、
    前記圧縮機本体の吐出圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    前記制御手段は、停止指令に応じて、前記圧力検出手段で検出された吐出圧力が予め設定された所定の閾値以下であるか否かを判定し、吐出圧力が所定の閾値を超える場合は無負荷運転モードを実行し、吐出圧力が所定の閾値以下となってから乾燥運転モードを実行し、その後、圧縮機を停止させることを特徴とする水噴射式空気圧縮機。
  2. 空気を圧縮する圧縮機本体と、前記圧縮機本体の作動室に給水可能な給水系統と、前記圧縮機本体から吐出された圧縮空気を放気可能な放気弁とを備えた水噴射式空気圧縮機において、
    前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を閉塞して前記圧縮機本体を負荷運転させる負荷運転モード、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる無負荷運転モード、及び前記圧縮機本体の作動室への給水を停止しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる乾燥運転モードを実行する制御手段と、
    前記圧縮機本体の吐出温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、停止指令に応じて、前記温度検出手段で検出された吐出温度が予め設定された所定の閾値以下であるか否かを判定し、吐出温度が所定の閾値を超える場合は無負荷運転モードを実行し、吐出温度が所定の閾値以下となってから乾燥運転モードを実行し、その後、圧縮機を停止させることを特徴とする水噴射式空気圧縮機。
  3. 空気を圧縮する圧縮機本体と、前記圧縮機本体の作動室に給水可能な給水系統と、前記圧縮機本体から吐出された圧縮空気を放気可能な放気弁とを備えた水噴射式空気圧縮機において、
    前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を閉塞して前記圧縮機本体を負荷運転させる負荷運転モード、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる無負荷運転モード、及び前記圧縮機本体の作動室への給水を停止しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる乾燥運転モードを実行する制御手段と、
    前記圧縮機本体の吐出圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    前記制御手段は、無負荷運転モードの継続時間が予め設定された第1の所定時間を経過するとともに、前記圧力検出手段で検出された吐出圧力が予め設定された所定の閾値以下となってから、乾燥運転モードに切り替え、この乾燥運転モードの継続時間が予め設定された第2の所定時間を経過したら、圧縮機本体を休止させることを特徴とする水噴射式空気圧縮機。
  4. 請求項記載の水噴射式空気圧縮機において、
    前記制御手段は、乾燥運転モード中に前記圧力検出手段で検出された吐出圧力が前記の所定の閾値を超える場合は無負荷運転モードに切り替えることを特徴とする水噴射式空気圧縮機。
  5. 空気を圧縮する圧縮機本体と、前記圧縮機本体の作動室に給水可能な給水系統と、前記圧縮機本体から吐出された圧縮空気を放気可能な放気弁とを備えた水噴射式空気圧縮機において、
    前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を閉塞して前記圧縮機本体を負荷運転させる負荷運転モード、前記圧縮機本体の作動室に給水しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる無負荷運転モード、及び前記圧縮機本体の作動室への給水を停止しつつ前記放気弁を開放して前記圧縮機本体を無負荷運転させる乾燥運転モードを実行する制御手段と、
    前記圧縮機本体の吐出温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、無負荷運転モードの継続時間が予め設定された第1の所定時間を経過するとともに、前記温度検出手段で検出された吐出温度が予め設定された所定の閾値以下となってから、乾燥運転モードに切り替え、この乾燥運転モードの継続時間が予め設定された第2の所定時間を経過したら、圧縮機本体を休止させることを特徴とする水噴射式空気圧縮機。
  6. 請求項記載の水噴射式空気圧縮機において、
    前記制御手段は、乾燥運転モード中に前記温度検出手段で検出された吐出温度が前記の所定の閾値を超える場合は無負荷運転モードに切り替えることを特徴とする水噴射式空気圧縮機。
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