JP5246430B2 - 障害物検知方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、監視範囲に投光されたレーザ光の反射光を受光することによって障害物を検知する障害物検知方法及び装置に関し、特に、レーザ光の投光範囲に雪、砂埃、水蒸気、落葉等の異物が存在する場合の障害物検知に適した障害物検知方法及び装置に関する。
レーザ光を利用して監視範囲内の移動体を検出する方法には、例えば、特許文献1に記載されたものが既に提案されている。特許文献1に記載された発明は、レーザセンサヘッドと信号処理装置とを有するスキャン式レーザセンサを使用し、このレーザセンサにより交差点などに設けられる横断歩道を横断する歩行者を検出する横断歩行者検出方法において、この検出方法は初期検出モードと連続検出モードとを有し、このうちの初期検出モードはレーザセンサヘッドによるスキャンを全計測エリアに対して複数回行い、移動体としての歩行者は1スキャン毎に検出し、全スキャン後の検出結果を合わせた検出データ及び検出された歩行者に付与したID番号を上位系に伝送する検出モードであり、連続検出モードは1スキャン時の計測結果から歩行者の検出を行い、その計測結果と前記初期検出モードの最終検出データとを合わせたものを検出結果として新たにID番号を付与すると共に、伝送するモードであることを特徴とする横断歩行者検出方法である。また、特許文献1には、前記初期検出モードは1スキャン毎の検出による計測結果から高さ判定による有効エリアの設定を行うと共に、この有効エリア内の計測点のグループ分けを行い、このグループ分けによりグループ化された1グループを1つの移動体として検出を行う1ライン検出法を使用することも記載されている。なお、特許文献1に記載された発明は、横断歩道の歩行者を検出する方法に関するものであるが、監視範囲内の障害物を検知する場合も同じ装置と方法で処理することができる。
また、降雪時を考慮した障害物検知装置には、例えば、特許文献2に記載されたものが提案されている。特許文献2に記載された発明は、各反射物体の寸法を求め、該反射物体の寸法が所定値以下のものを検出対象から除外するものである。
特開2002−140790号公報 特開2002−107453号公報
特許文献1に記載されたスキャン式レーザセンサでは、投光距離が近い部分ではレーザ光が密であり、投光距離が遠い部分ではレーザ光が疎であるという特徴がある。したがって、降雪時において、投光距離が短い部分において雪片の反射光を受光し易く、誤検知してしまうという問題がある。加えて、上述したグループ化の処理をした場合には、近接した雪片をグループ化してしまうため、より障害物として誤検知し易いという問題がある。また、これらの誤検知を防止するために、投光距離が近い部分を基準にして障害物検知の処理をした場合には、投光距離が遠い部分の障害物が漏れてしまうという問題もある。
特許文献2に記載された発明では、検知した個々の雪片の寸法を逐次算出してから検出対象から除外しているため、豪雪時には装置のロードが高くなってしまうという問題がある。また、特許文献1のようにグループ化を導入した場合には、近接した雪片を一つの物体と把握してしまうため、寸法が大きく検出されてしまい、検出対象から除外できなくなってしまうという問題がある。
本発明は上述した問題点に鑑み創案されたものであり、レーザ光の投光範囲に雪、砂埃、水蒸気、落葉等の異物が存在する場合であっても、投光距離が遠い部分の障害物の検知漏れを抑制しつつ、投光距離が近い部分の誤検知を抑制し、障害物の検知精度を向上することができる障害物検知方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、障害物を検出したい監視範囲にレーザ光を投受光してレーザ光を反射した物体の距離データを取得する測距工程と、前記レーザ光の投光条件と前記距離データとから物体の計測点を抽出する抽出工程と、前記計測点のうち所定の近接範囲内に存在する計測点をグループ化して集合体を生成するグループ化工程と、前記集合体を仮想物体に変換する変換工程と、前記仮想物体に含まれる計測点の個数が少ないものを検知対象から除外する削除工程と、前記仮想物体の特徴から障害物か否かを判断する検知工程と、を有し、前記グループ化工程における前記近接範囲は、前記計測点の計測距離の遠い側から近い側に向かって小さくなるように設定されており、前記削除工程における前記計測点の個数が少ないものの基準は、前記レーザ光の投光範囲に計測可能な大きさの粒状の異物が複数存在する場合に、該異物を計測できた最大距離を異物計測最大距離と定義し、(計測点の計測距離)/(異物計測最大距離)により定義される変数αを導入し、α>1の場合よりもα≦1の場合の方が多くなるように設定されている、ことを特徴とする障害物検知方法が提供される。
また、本発明によれば、障害物を検出したい監視範囲にレーザ光を投光する投光部と、前記レーザ光の反射光を受光して受光信号を発信する受光部と、前記受光信号により物体の距離データを取得するとともに前記レーザ光の投光条件及び前記距離データを含む計測データを発信する信号処理部と、前記計測データから前記物体の計測点を抽出し、所定の近接範囲内に存在する計測点をグループ化して集合体を生成し、該集合体を検出物体に変換し、該検出物体に含まれる計測点の個数が少ないものを検知対象から除外し、前記検出物体の特徴から障害物か否かを判断する障害物検知部と、を有し、前記障害物検知部における前記近接範囲は、前記計測点の計測距離の遠い側から近い側に向かって小さくなるように設定されており、前記検出物体に含まれる計測点の個数が少ないものを検知対象から除外する際における前記計測点の個数が少ないものの基準は、前記レーザ光の投光範囲に計測可能な大きさの粒状の異物が複数存在する場合に、該異物を計測できた最大距離を異物計測最大距離と定義し、(計測点の計測距離)/(異物計測最大距離)により定義される変数αを導入し、α>1の場合よりもα≦1の場合の方が多くなるように設定されている、ことを特徴とする障害物検知装置が提供される。
上述した障害物検知方法及び障害物検知装置において、前記近接範囲は、前記レーザ光のスキャン方向(X方向)に設定されるX方向成分と、前記レーザ光の投光方向(Y方向)に設定されるY方向成分と、を有し、前記X方向成分及び前記Y方向成分のそれぞれについて異なる条件で設定されていてもよい。
上述した障害物検知方法及び障害物検知装置において、前記近接範囲は、前記変数αを用いて、以下の条件(1)及び(2)により設定されていてもよい。
(1)α≧1の場合、X方向成分:補正値β,Y方向成分:補正値γ
(2)α<1の場合、X方向成分:補正値β×α,Y方向成分:補正値ε
ただし、前記補正値β:前記監視範囲の最遠端における前記レーザ光のスキャンピッチ幅、前記補正値γ:障害物として検出したい対象物の平均的なY方向長さの2倍の数値、前記補正値ε:障害物として検出したい対象物に生じる前記レーザ光で検知できない平均的なY方向長さ、である。
上述した本発明の障害物検知方法及び装置によれば、計測点の計測距離の遠い側から近い側に向かって計測点のグループ化における近接範囲が小さくなるように設定したことにより、レーザ光の疎密に対応した障害物検知が可能となり、検知精度を向上させることができる。すなわち、雪等の小さな異物は、レーザ光が疎である計測距離が遠い部分では検知され難く、レーザ光が密である計測距離が近い部分では検知され易いという性質に基づいた障害物検知を行うことにより、特に、近距離で検知された異物がグループ化されて誤検知してしまうことを抑制することができる。加えて、本発明では、計測点の計測距離の遠い側から近い側に向かって所定の物体を検知対象から削除する際における計測点の個数が多くなるように設定したことにより、例えば、計測距離が遠い物体の計測点が1点の場合であっても検知対象として抽出し、計測距離が近い物体の計測点が1点の場合であっても検知対象から除外することができる。したがって、本発明を適用することにより、投光距離が遠い部分の障害物の検知漏れを抑制しつつ、投光距離が近い部分の誤検知を抑制し、障害物の検知精度を向上することができる。
本発明の障害物検知装置を示す構成図である。 障害物検知装置の処理フローを示す図である。 抽出工程〜グループ化工程の処理結果を示す図であり、(A)は抽出工程により抽出された物体の計測点、(B)はグループ化工程により生成された集合体、を示す図である。 近接範囲の設定方法を示す図であり、(A)は変数αを基準とする場合、(B)は計測距離の比率を基準とする場合、を示している。 異物計測最大距離の設定方法を示す図であり、(A)は降雪量が少ない場合の計測状況、(B)は降雪量が多い場合の計測状況、を示している。 変換工程及び削除工程を示す図であり、(A)は変換工程、(B)は削除工程、を示している。
以下、本発明の実施形態について図1〜図6を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の障害物検知装置を示す構成図である。
図1に示すように、本発明の障害物検知装置は、障害物を検出したい監視範囲Aにレーザ光Lを投光する投光部1と、レーザ光Lの反射光Rを受光して受光信号Srを発信する受光部2と、受光信号Srにより物体の距離データを取得するとともにレーザ光Lの投光条件及び距離データを含む計測データDを発信する信号処理部3と、計測データDから物体の計測点Pを抽出し、所定の近接範囲内に存在する計測点Pをグループ化して集合体Gを生成し、集合体Gを検出物体Bに変換し、検出物体Bに含まれる計測点Pの個数が少ないものを検知対象から除外し、検出物体Bの特徴から障害物か否かを判断する障害物検知部4と、を有し、障害物検知部4における近接範囲Cは、計測点Pの計測距離の遠い側から近い側に向かって小さくなるように設定されており、障害物検知部4における個数は、計測点Pの計測距離の遠い側から近い側に向かって多くなるように設定されている。なお、投光部1、受光部2等は、レーザレーダヘッド5内に収容されており、レーザレーダヘッド5に投光窓Wが形成されている。
前記投光部1は、監視範囲A内の物体に対してレーザ光Lを発光して投光する機器である。かかる投光部1は、例えば、光源となるレーザダイオード1aと、レーザ光Lをコリメートする投光レンズ1bと、レーザダイオード1aを操作するLDドライバ1cとから構成される。LDドライバ1cは、信号処理部3の主信号処理部31からのトリガー信号Stに基づいてレーザ光Lを発光するようにレーザダイオード1aを操作し、レーザ光Lの発光と同時にパルス状の発光同期信号Slを信号処理部3の時間計測部32に発信する。なお、発光同期信号Slは、トリガー信号Stにより代用するようにしてもよい。
図1では、投光レンズ1bを透過したレーザ光Lは、回転駆動されるポリゴンミラー11と回動駆動される平面ミラー12とにより構成される光学系により、略水平方向及び略鉛直方向に走査されるように構成している。ポリゴンミラー11は、例えば、6面体の4側面が鏡面化されており、対峙する2面(上下面)の中心を回転軸としてモータ11aにより回転されるように構成されている。モータ11aは、モータドライバ11bにより操作される。平面ミラー12は、例えば、モータ12aにより回動される回動軸の側面に接続されている。モータ12aは、モータドライバ12bにより操作される。また、モータドライバ11b,12bは、主信号処理部31からの信号Smにより制御されるとともに、スキャン角度やスイング角度等の投光条件信号Scを主信号処理部31に発信する。なお、かかる光学系は単なる一例であり、図示した構成に限定されるものではない。
前記受光部2は、物体に投光されたレーザ光Lの反射光Rを受光する機器である。ここでは、投光部1と受光部2と個別に設けて投光軸と受光軸とがずれるように構成しているが、投光軸と受光軸とが一致するように投光部1と受光部2が一体に形成されていてもよい。かかる受光部2は、図1に示すように、例えば、反射光Rを集光する受光レンズ2aと、集光された反射光Rを受光して電圧に変換するフォトダイオード等の光電変換素子や増幅器等を有する受光部本体2bとから構成される。投光窓Wを透過した反射光Rは、投光されるレーザ光Lと同様に、平面ミラー及び12ポリゴンミラー11を介して受光レンズ2aに導かれる。そして、反射光Rを受光した受光部本体2bは、電圧値に変換された受光信号Srを信号処理部3の時間計測部32に発信する。
前記信号処理部3は、物体の計測点Pを抽出する元となる計測データDを発信する機器である。信号処理部3は、主信号処理部31と時間計測部32とを有する。主信号処理部31は、トリガー信号Stの発信、モータドライバ11b,12bの制御信号Smの発信、スキャン角度やスイング角度等の投光条件信号Scの受信、時間計測部32からの信号(受光強度信号Sx及び飛行時間信号Sd)の受信、計測データDの発信等の処理を行う。また、時間計測部32は、受光信号選択部32a及び受光信号処理部32bを有する。受光信号選択部32aは、受光信号Srから所望の強度の信号を選択し、受光強度信号Sxを発信する。受光強度信号Sxは、例えば、受光信号Srのうち飛行時間の短いものを除外するゲート機能を有する。かかるゲート機能により、近距離の反射光を除外して効率よく監視範囲Aの障害物検知を行うことができる。また、時間計測部32は、時間を計測する時計機能を有しており、発光同期信号Slの受信により時間の計測を開始し、受光信号Srを受信した時間を把握する。したがって、時間計測部32では、投光されたレーザ光Lが、物体に反射して受光されるまでの飛行時間を計測することができる。この飛行時間の計測結果である飛行時間信号Sdは、主信号処理部31に発信され、主信号処理部31において、例えば、(光の速度)×(飛行時間)/2の計算式により距離データに変換される。そして、主信号処理部31は、受光強度信号Sxと飛行時間信号Sdとから取得した距離データとスキャン角度やスイング角度等の投光条件信号Scとを関連付けた計測データDを生成し、障害物検知部4に計測データDを発信する。
前記障害物検知部4は、例えば、レーザレーダヘッド5から離隔して配置された制御装置6に配置されており、計測データDから監視範囲A内の障害物を検知する。また、制御装置6は、障害物検知部4の処理結果に基づいて監視範囲A内の画像を生成する画像処理部61を有し、検知結果をディスプレイ、プリンタ、警報機等の出力機器7に出力するように構成されている。この制御装置6は、ポリゴンミラー11のスキャン角度やスキャン速度、平面ミラー12のスイング角度やスイング速度、レーザ光Lのトリガー信号Stの発信タイミング等の制御を行い、これらの制御信号Shを信号処理部3に発信している。なお、障害物検知部4の具体的な処理内容に関しては後述する。
ここで、図2は、障害物検知装置の処理フローを示す図である。図2に示すように、本発明の障害物検知方法に基づく処理フローは、障害物を検出したい監視範囲Aにレーザ光Lを投受光してレーザ光Lを反射した物体の距離データを取得する測距工程(Step1)と、レーザ光Lの投光条件と測距工程で取得した距離データとから物体の計測点Pを抽出する抽出工程(Step2)と、計測点Pのうち所定の近接範囲内に存在する計測点Pをグループ化して集合体Gを生成するグループ化工程(Step3)と、集合体Gを検出物体Bに変換する変換工程(Step4)と、検出物体Bに含まれる計測点Pの個数が少ないものを検知対象から除外する削除工程(Step5)と、1フレーム分の処理が完了したか否かを判定する判定工程(Step6)と、検出物体Bの特徴から障害物か否かを判断する検知工程(Step7)と、検知結果を出力機器7に出力する出力工程(Step8)と、を有する。
前記測距工程(Step1)は、障害物検知装置の投光部1から監視範囲Aにレーザ光Lを投光し、障害物検知装置の受光部2で反射光Rを受光して物体の距離を計測する工程である。ここで、監視範囲Aの幅方向(図3(B)のX方向)にレーザ光Lを1回走査させることを1スキャンと称し、スキャンを繰り返して監視範囲Aの全体を走査することを1フレームと称することとする。測距工程は、例えば、1スキャン分の処理が終了した後、次工程に進むように設定されるが、レーザ光Lの1往復分又は1フレーム分の処理が終了してから次工程に進むように設定してもよい。測距工程では、レーザ光Lを反射した物体の距離を計測して距離データを取得するとともに、その距離データを取得したときのレーザ光Lの投光条件Scと取得した距離データとを関連付けて計測データDとして出力している。
前記抽出工程(Step2)は、障害物検知装置の信号処理部3から発信される計測データDから物体の計測点Pを抽出する工程である。具体的には、計測データDからレーザ光Lを反射した場所(方向と距離)を特定する。ここで、図3は、抽出工程及びグループ化工程の処理結果を示す図であり、(A)は抽出工程により抽出された物体の計測点、(B)はグループ化工程により生成された集合体、を示す図である。今、図3(A)に示すように、抽出工程により計測点P1〜P7が抽出されたものとする。
前記グループ化工程(Step3)は、計測点P1〜P7のうち近接する計測点Pを同じ物体の計測点Pであるとみなしてグループ化して集合体Gを生成する工程である。具体的には、各計測点Pに対して近接範囲Cを設定し、近接範囲Cが重なる計測点Pをグループ化し集合体Gを生成する。例えば、図3(B)に示すように、各計測点P1〜P7に対して近接範囲C1〜C7を設定する。ここで、計測点P1の近接範囲C1に重なる近接範囲Cは存在しないため、集合体G1は計測点P1により構成される。また、計測点P2の近接範囲C2と計測点P3の近接範囲C3とが重なり、計測点P3の近接範囲C3と計測点P4の近接範囲C4とが重なるため、計測点P2〜P4は1つの集合体G2として認識される。同様に、計測点P5の近接範囲C5と計測点P6の近接範囲C6とが重なるため、計測点P5,P6は1つの集合体G3として認識される。また、計測点P7の近接範囲C7に含まれる計測点Pは計測点P7のみであるため集合体G4は計測点P7により構成される。近接範囲Cは、図示したように、X方向とY方向に辺を有する矩形形状に設定されることが好ましいが、円形や楕円形状であってもよい。なお、X方向はレーザ光Lのスキャン方向を意味し、Y方向はレーザ光Lの投光方向を意味しているが、矩形形状の各辺は必ずしもX方向又はY方向に沿って配置されていなくてもよい。
本発明は、このグループ化工程における近接範囲Cの設定方法に1つの特徴を有する。すなわち、近接範囲Cは、計測点Pの計測距離の遠い側から近い側に向かって小さくなるように設定されている。図3(B)に示した近接範囲C1〜C7の大きさは、レーザレーダヘッド5からの計測点P1〜P7の計測距離に基づいて設定されており、近接範囲C1>近接範囲C2≧近接範囲C3≧近接範囲C4>近接範囲C6≧近接範囲C5>近接範囲C7の関係を有するように設定されている。なお、計測点P2〜P4の計測距離は近似しているため近接範囲C2〜C4は同じ大きさに設定してもよいし、計測点P5,P6の計測距離は近似しているため近接範囲C5,C6は同じ大きさに設定してもよい。
ここで、図4は、近接範囲の設定方法を示す図であり、(A)は変数αを基準とする場合、(B)は計測距離の比率を基準とする場合、を示している。図4(A)に示す近接範囲の設定方法は、レーザレーダヘッド5からの計測距離が一定の数値よりも大きい場合、すなわち、計測距離が基準線Kよりも遠い場合には、同じ大きさの近接範囲Cとなるように設定している。また、レーザレーダヘッド5からの計測距離が一定の数値よりも小さい場合、すなわち、計測距離が基準線Kよりも近い場合には、近接範囲Cが計測距離に応じて徐々に小さくなるように設定している。また、本発明のようにレーザレーダを用いた障害物検知方法では物体の奥行き(図のY方向成分)を検出することは難しいため、近接範囲Cの奥行き(Y方向成分)に関しては、基準線Kの前後で大小の2段階に設定している。そして、近接範囲Cの幅(X方向成分)に関しては、上述したように、計測距離が基準線Kよりも近い場合に計測距離に応じて徐々に小さくなるように設定している。すなわち、近接範囲Cは、レーザ光Lのスキャン方向(X方向)に設定されるX方向成分と、レーザ光Lの投光方向(Y方向)に設定されるY方向成分と、を有し、X方向成分及びY方向成分のそれぞれについて異なる条件で設定されている。
より具体的には、近接範囲Cは以下の条件によって設定される。レーザ光Lの投光範囲に計測可能な大きさの粒状の異物(例えば、雪、砂埃、水蒸気等)が存在する場合に、異物を計測できた最大距離を異物計測最大距離Mと定義し、(計測点の計測距離)/(異物計測最大距離M)により定義される変数αを導入し、以下の条件(1)及び(2)により近接範囲を設定する。
(1)α≧1の場合、X方向成分:補正値β,Y方向成分:補正値γ
(2)α<1の場合、X方向成分:補正値β×α,Y方向成分:補正値ε
ただし、補正値β:監視範囲Aの最遠端におけるレーザ光Lのスキャンピッチ幅、補正値γ:障害物として検出したい対象物の平均的なY方向長さの2倍の数値、補正値ε:障害物として検出したい対象物に生じるレーザ光Lで検知できない平均的なY方向長さ、である。
ここで、図5は、異物計測最大距離の設定方法を示す図であり、(A)は降雪量が少ない場合の計測状況、(B)は降雪量が多い場合の計測状況、を示している。図5(A)及び(B)に示した計測状況は、それぞれ同じ場所でレーザレーダ測距装置を用いて約10分間、計測し続けた状況を示している。なお、図5(A)の積雪量は約7cm/時であり、図5(B)の積雪量は約10cm/時であった。これらの図において、黒く塗り潰された部分が、レーザレーダ測距装置により検出された雪片を示している。図5(A)に示すように、降雪量が少ない場合には、計測距離が約10mまでは雪片を塊として検出し易く、約10m以上になると雪片を検出し難くなり、約16m以上になると雪片はほとんど検出されないことがわかる。また、図5(B)に示すように、降雪量が多い場合には、計測距離が約16mまでは雪片を塊として検出し易く、約16m以上になると雪片を検出し難くなり、約19m以上になると雪片はほとんど検出されないことがわかる。したがって、雪片を検出し易い近距離では、雪片の計測点Pを抽出し易く、特に、降雪量が多い場合には、グループ化により雪片の計測点Pを集合体Gとして誤認識してしまうことになる。そこで、異物を検出し難くなる距離、図5(A)の場合には約10〜16mの範囲、図5(B)の場合には約15〜20mの範囲内で異物を計測できた最大距離を異物計測最大距離Mと定義し、この異物計測最大距離Mを基準に近接範囲Cの大きさを設定する。ここで、異物計測最大距離Mの「異物を計測できた最大距離」とは、異物をある程度密集した状態で検知することができた最大距離を意味する。なお、図5(A)において、20〜21mの付近に見られる計測点の集合は踏み切りの遮断桿を検知したものであり、各図の5m付近に見られる空白は固定物Nを示している。
例えば、異物計測最大距離Mを15〜17mの範囲で設定し、変数α=(計測点の計測距離)/(異物計測最大距離M)と定義すれば、図4(A)における基準線Kは、変数α=1のラインを意味することとなる。したがって、本発明は、変数αが1より大きいか小さいかによって近接範囲Cの大きさを調整したものであると言い換えることもできる。この変数αを設定する異物計測最大距離Mは、障害物検知装置を設置する場所の異物の種類、発生状況等の環境に応じて変化するものであり、設置場所における異物の計測状況を確認し、その設置場所に適した異物計測最大距離Mを設定することが好ましい。
次に、各条件について説明する。条件(1)は、「α≧1の場合、X方向成分:補正値β,Y方向成分:補正値γ」として近接範囲Cを設定している。ここで、補正値βは、「監視範囲Aの最遠端におけるレーザ光Lのスキャンピッチ幅」と定義される。レーザレーダの水平走査(X方向走査)において計測点Pが連続して得られた場合、単一物体の同一面を計測したとみなされる。したがって、近接範囲CのX方向成分は、最大でも監視範囲の最遠端(例えば、レーザレーダヘッド5からの距離が30mの地点)における水平方向(X方向)の計測ピッチ(例えば、0.2m)を基準としなければならない。なお、図4(A)等に示したレーザ光Lは、レーザ光Lの計測ピッチを表現したものではなく、その一部を概念的に図示したものである。そして、本発明では、α≧1の場合、すなわち、計測点Pの計測距離が異物計測最大距離M以上である場合には、近接範囲CのX方向成分の値を一律補正値βとして設定している。また、補正値γは、「障害物として検出したい対象物の平均的なY方向長さの2倍の数値」と定義される。レーザ光Lは、物体の表面で反射されるため物体の奥行きを測定することができない。そこで、障害物として検出したい対象物の平均的な奥行き(Y方向長さ)に対して2倍の余裕を加味した補正値γを強制的に付与している。障害物として検出したい対象物が自動車の場合には、補正値γは、例えば、2mに設定される。なお、この場合、近接範囲Cが大きく設定されることになるが、α≧1の場合には雪等の小さな異物は検出され難いため誤検知等の問題は生じ難い。
条件(2)は、「α<1の場合、X方向成分:補正値β×α,Y方向成分:補正値ε」として近接範囲Cを設定している。ここで、補正値βは条件(1)と同様であるため説明を省略する。そして、本発明では、α<1の場合、すなわち、計測点Pの計測距離が異物計測最大距離Mよりも小さい場合には、近接範囲CのX方向成分の値を計測距離に応じて徐々に小さくなるように補正値βに変数αを乗じている。また、補正値εは、「障害物として検出したい対象物に生じるレーザ光Lで検知できない平均的なY方向長さ」と定義される。これは、例えば、障害物として検出したい対象物が自動車等の車両の場合において、ガラスからの反射光Rが得られない場合を想定したものである。例えば、車両のフロントウィンドウ、リアウィンドウ、側面窓等からの反射光Rが得られない場合、車両のボンネット部、トランク部、屋根部が別々の物体として認識してしまうおそれがある。そこで、これらを別々の物体として認識しないように、平均的なフロントウィンドウとリアウィンドウの投影長(例えば、0.5m)をY方向成分に設定している。
また、近接範囲Cは図4(A)に示した設定方法に限定されず、図4(B)に示したように、計測距離の比率を基準にして設定してもよい。図4(B)に示した近接範囲Cの設定方法は、監視範囲Aにおける最遠部の近接範囲Cを設定した後、計測点Pの計測距離の比率に応じて近接範囲Cの大きさが小さくなるように設定したものである。なお、計測距離に一定の幅を持たせ、例えば、1mごとに近接範囲Cの大きさを設定するようにしてもよい。
前記変換工程(Step4)は、集合体Gを検出物体Bに変換する工程である。ここで、図6は、変換工程及び削除工程を示す図であり、(A)は変換工程、(B)は削除工程、を示している。例えば、図6(A)に示すように、集合体G2,G3のような2個以上の計測点Pを有する集合体Gの場合には、以下のように座標が設定され、検出物体B2,B3に変換される。なお、検出物体とは、集合体Gを物体の形状に近似させたものである。
(1)矩形左端:集合体Gを構成する計測点Pの最も左に位置する計測点PのX座標。例えば、集合体G2の場合には計測点P2のX座標、集合体G3の場合には計測点P5のX座標が矩形左端に設定される。
(2)矩形右端:集合体Gを構成する計測点Pの最も右に位置する計測点PのX座標。例えば、集合体G2の場合には計測点P4のX座標、集合体G3の場合には計測点P6のX座標が矩形右端に設定される。
(3)矩形前端:集合体Gを構成する計測点Pの最も前に位置する計測点PのY座標。例えば、集合体G2の場合には計測点P4のY座標、集合体G3の場合には計測点P5のY座標が矩形前端に設定される。なお、集合体Gに含まれる全ての計測点PのY座標が同じ数値を示している場合には、いずれの数値を採用してもよい。
(4)矩形後端:集合体Gを構成する計測点Pの最も前に位置する計測点PのY座標に補正値γを加えた座標。例えば、集合体G2の場合には(計測点P4のY座標)+(補正値γ)、集合体G3の場合には(計測点P5のY座標)+(補正値γ)が矩形後端に設定される。
(5)矩形高さ:集合体Gを構成する計測点Pの最も高い計測点PのZ座標。ここでは、Z座標(高さ)の検出方法に関しては図示していないが、例えば、特開2002−140790号公報に記載された方法により検出される。
(6)その他:検出物体Bには、上述の座標の他に、反射強度、計測点数、時刻等の計測データも付属される。反射強度は集合体Gを構成する計測点Pの反射強度の最大値、計測点数は集合体Gを構成する計測点Pの個数、時刻は計測データの計測時刻により設定される。
また、例えば、図6(A)に示すように、集合体G1,G4のような1個の計測点Pを有する集合体Gの場合には、以下のように座標が設定され、検出物体B1,B4に変換される。
(1)矩形左端:計測点PのX座標から補正値βを減じた座標。例えば、集合体G1の場合には(計測点P1のX座標)−(補正値β)、集合体G4の場合には(計測点P7のX座標)−(補正値β)が矩形左端に設定される。
(2)矩形右端:計測点PのX座標に補正値βを加えた座標。例えば、集合体G1の場合には(計測点P1のX座標)+(補正値β)、集合体G4の場合には(計測点P7のX座標)+(補正値β)が矩形右端に設定される。
(3)矩形前端:計測点PのY座標。例えば、集合体G1の場合には計測点P1のY座標、集合体G4の場合には計測点P7のY座標が矩形前端に設定される。
(4)矩形後端:計測点PのY座標に補正値γを加えた座標。例えば、集合体G1の場合には(計測点P1のY座標)+(補正値γ)、集合体G4の場合には(計測点P7のY座標)+(補正値γ)が矩形後端に設定される。
(5)矩形高さ:計測点PのZ座標。ここでは、Z座標(高さ)の検出方法に関しては図示していないが、例えば、特開2002−140790号公報に記載された方法により検出される。
(6)その他:検出物体Bには、上述の座標の他に、反射強度、計測点数、時刻等の計測データも付属される。反射強度は計測点Pの反射強度、計測点数は1個、時刻は計測データの計測時刻により設定される。
上述した変換工程(Step4)では、計測点Pの計測距離に関係なく、計測点Pの座標等のデータから集合体Gを検出物体Bに変換している。この場合、α<1のような近距離の場合には、雪等の異物を検出し易い。グループ化工程(Step3)により、複数の計測点Pを有する集合体Gとして検出される可能性は低いが、集合体G4のように計測点Pが1個の場合は検出されてしまう可能性がある。そこで、本発明では、次工程の削除工程において、近距離において検出した異物を検出対象から除外する処理を行っている。
前記削除工程(Step5)は、検出物体Bから所定の条件を満たす検出物体Bを検出対象から除外する工程である。図6(B)に示すように、レーザ光Lはレーザレーダヘッド5から放射状に投光されるため、近距離の検出物体Bほど計測点数が多く、遠距離の検出物体Bほど計測点数が少ないという性質を有する。したがって、近距離で計測点数が少ない検出物体Bは非常に小さい物体であり、計測点数が1点でも遠距離の物体は大きい物体(=障害物)と判断することができる。そこで、本発明では、変数αが1より大きいか否かを基準として、α>1の場合には計測点Pの個数が1個の場合であっても検出対象として残し(これは、計測点Pが0個の場合を検出対象から除外すると言い換えることもできる)、α≦1の場合には計測点Pの個数が1個の場合はノイズ(雪等の異物)と判断し検出対象から除外する。ここで、変数αは、(計測点Pの計測距離)/(異物計測最大距離M)により定義されるため、上述の条件は異物計測最大距離Mを基準にしていると言い換えることもできる。また、計測点Pの計測距離の遠い側から近い側に向かって大きくなるように設定されている(ここでは、0個→1個)と言い換えることもできる。したがって、図6(B)に示した検出物体B1〜B4において、検出物体B1〜B3は検出対象として残され、検出物体B4は検出対象から除外される。また、削除工程(Step5)の個数を0個→2個と設定した場合には、検出物体B3も検出対象から除外される。ここでは、変数αを基準にして2段階に前記個数を設定したが、3段階以上に設定してもよいことは勿論である。また、前記個数は、任意の個数に設定することができるが、例えば、0〜5個の範囲で設定することが好ましい。特に、ゲート機能を設けていない場合や小動物を検出対象から除外したい場合には、削除する計測点Pの個数を多め(例えば、3〜5個)に設定した方がよい。この個数の設定値は、障害物検知装置が設置される場所や検出したい障害物の種類等の条件によって適宜設定される。
前記判定工程(Step6)は、測距工程(Step1)〜削除工程(Step5)の処理が監視範囲A全体のスキャン、すなわち、1フレーム分の処理が完了したか否かを判定する工程である。つまり、上述した測距工程(Step1)〜削除工程(Step5)の処理は1スキャン毎に行われる。そして、1フレーム分の処理が完了した場合(Y)には、次工程の検知工程(Step7)に進み、1フレーム分の処理が完了していない場合(N)には、Step1に戻り、測距工程(Step1)〜削除工程(Step5)の処理を繰り返す。
前記検知工程(Step7)は、検出された検出物体Bが障害物であるか否かを検知する工程である。監視範囲A内に存在する建物や看板、踏切の遮断桿等は障害物として検知する必要がないため、検出物体Bの位置や形状から障害物として認識されないように設定しておく。また、検出物体Bの形状から検出物体Bの種類を、例えば、人、自転車、自動車、トラック等のように識別できるようにしてもよい。勿論、検出物体Bの種類まで識別する必要がない場合には、検出物体Bの種類を識別することなく障害物として識別するようにしておけばよい。
前記出力工程(Step8)は、監視範囲Aの検知結果を出力機器7に出力する工程である。監視範囲Aの検知結果をディスプレイに表示する場合には、障害物として検知した検出物体Bに枠等の目印を付して表示するようにしてもよいし、監視カメラの映像と合成して表示するようにしてもよい。また、障害物が検知された場合には、警報を鳴らしたり、警備灯を点灯させたりするようにしてもよい。
上述した本発明の障害物検知方法によれば、計測点Pの計測距離の遠い側から近い側に向かって計測点Pのグループ化における近接範囲Cが小さくなるように設定したことにより、レーザ光Lの疎密に対応した障害物検知が可能となり、検知精度を向上させることができる。加えて、計測点Pの計測距離の遠い側から近い側に向かって所定の検出物体Bを検知対象から削除する際における計測点Pの個数が多くなるように設定したことにより、例えば、計測距離が遠い検出物体Bの計測点が1点の場合であっても検知対象として抽出し、計測距離が近い検出物体Bの計測点が多点の場合であっても検知対象から除外することができる。したがって、本発明を適用することにより、投光距離が遠い部分の障害物の検知漏れを抑制しつつ、投光距離が近い部分の誤検知を抑制し、障害物の検知精度を向上することができる。
また、削除工程(Step5)の後に物体重なり判定工程を追加してもよい。物体重なり判定工程は、重なり合う検出物体Bを合成する工程である。すなわち、同一フレーム処理で重なり合う検出物体Bが存在する場合には、各検出物体Bの矩形を含んだ大きな物体が存在するものとみなして、各検出物体Bの矩形形状を合成する。検出物体Bの合成に際しては、例えば、以下の条件によって検出物体Bを合成する。
(1)重なり合う検出物体Bを含む最小の矩形を合成後の物体の矩形とする。
(2)重なり合う検出物体Bの高い方を合成後の物体の高さとする。
(3)重なり合う検出物体Bの反射強度の最大値を合成後の物体の反射強度とする。
(4)重なり合う検出物体Bの計測点数の総和を合成後の物体の計測点数とする。
(5)重なり合う検出物体Bの計測距離が最も遠い検出物体Bの検出時刻を合成後の物体の検出時刻とする。
本発明は上述した実施形態に限定されず、物体重なり判定工程の後に計測点数の少ない物体を検出対象から削除する削除工程を挿入してもよい等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 投光部
1a レーザダイオード
1b 投光レンズ
1c LDドライバ
11 ポリゴンミラー
11a モータ
11b モータドライバ
12 平面ミラー
12a モータ
12b モータドライバ
2 受光部
2a 受光レンズ
2b 受光部本体
3 信号処理部
31 主信号処理部
32 時間計測部
32a 受光信号選択部
32b 受光信号処理部
4 障害物検知部
5 レーザレーダヘッド
6 制御装置
61 画像処理部
7 出力機器

Claims (6)

  1. 障害物を検出したい監視範囲にレーザ光を投受光してレーザ光を反射した物体の距離データを取得する測距工程と、前記レーザ光の投光条件と前記距離データとから物体の計測点を抽出する抽出工程と、前記計測点のうち所定の近接範囲内に存在する計測点をグループ化して集合体を生成するグループ化工程と、前記集合体を仮想物体に変換する変換工程と、前記仮想物体に含まれる計測点の個数が少ないものを検知対象から除外する削除工程と、前記仮想物体の特徴から障害物か否かを判断する検知工程と、を有し、
    前記グループ化工程における前記近接範囲は、前記計測点の計測距離の遠い側から近い側に向かって小さくなるように設定されており、
    前記削除工程における前記計測点の個数が少ないものの基準は、前記レーザ光の投光範囲に計測可能な大きさの粒状の異物が複数存在する場合に、該異物を計測できた最大距離を異物計測最大距離と定義し、(計測点の計測距離)/(異物計測最大距離)により定義される変数αを導入し、α>1の場合よりもα≦1の場合の方が多くなるように設定されている、
    ことを特徴とする障害物検知方法。
  2. 前記近接範囲は、前記レーザ光のスキャン方向(X方向)に設定されるX方向成分と、前記レーザ光の投光方向(Y方向)に設定されるY方向成分と、を有し、前記X方向成分及び前記Y方向成分のそれぞれについて異なる条件で設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の障害物検知方法。
  3. 前記近接範囲は、前記変数αを用いて、以下の条件(1)及び(2)により設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の障害物検知方法。
    (1)α≧1の場合、X方向成分:補正値β,Y方向成分:補正値γ
    (2)α<1の場合、X方向成分:補正値β×α,Y方向成分:補正値ε
    ただし、前記補正値β:前記監視範囲の最遠端における前記レーザ光のスキャンピッチ幅、前記補正値γ:障害物として検出したい対象物の平均的なY方向長さの2倍の数値、前記補正値ε:障害物として検出したい対象物に生じる前記レーザ光で検知できない平均的なY方向長さ、である。
  4. 障害物を検出したい監視範囲にレーザ光を投光する投光部と、前記レーザ光の反射光を受光して受光信号を発信する受光部と、前記受光信号により物体の距離データを取得するとともに前記レーザ光の投光条件及び前記距離データを含む計測データを発信する信号処理部と、前記計測データから前記物体の計測点を抽出し、所定の近接範囲内に存在する計測点をグループ化して集合体を生成し、該集合体を検出物体に変換し、該検出物体に含まれる計測点の個数が少ないものを検知対象から除外し、前記検出物体の特徴から障害物か否かを判断する障害物検知部と、を有し、
    前記障害物検知部における前記近接範囲は、前記計測点の計測距離の遠い側から近い側に向かって小さくなるように設定されており、
    前記検出物体に含まれる計測点の個数が少ないものを検知対象から除外する際における前記計測点の個数が少ないものの基準は、前記レーザ光の投光範囲に計測可能な大きさの粒状の異物が複数存在する場合に、該異物を計測できた最大距離を異物計測最大距離と定義し、(計測点の計測距離)/(異物計測最大距離)により定義される変数αを導入し、α>1の場合よりもα≦1の場合の方が多くなるように設定されている、
    ことを特徴とする障害物検知装置。
  5. 前記近接範囲は、前記レーザ光のスキャン方向(X方向)に設定されるX方向成分と、前記レーザ光の投光方向(Y方向)に設定されるY方向成分と、を有し、前記X方向成分及び前記Y方向成分のそれぞれについて異なる条件で設定されている、ことを特徴とする請求項4に記載の障害物検知装置。
  6. 前記近接範囲は、前記変数αを用いて、以下の条件(1)及び(2)により設定されている、ことを特徴とする請求項4に記載の障害物検知装置。
    (1)α≧1の場合、X方向成分:補正値β,Y方向成分:補正値γ
    (2)α<1の場合、X方向成分:補正値β×α,Y方向成分:補正値ε
    ただし、前記補正値β:前記監視範囲の最遠端における前記レーザ光のスキャンピッチ幅、前記補正値γ:障害物として検出したい対象物の平均的なY方向長さの2倍の数値、前記補正値ε:障害物として検出したい対象物に生じる前記レーザ光で検知できない平均的なY方向長さ、である。
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