JP5245992B2 - 内燃機関の潤滑油供給装置 - Google Patents

内燃機関の潤滑油供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5245992B2
JP5245992B2 JP2009088431A JP2009088431A JP5245992B2 JP 5245992 B2 JP5245992 B2 JP 5245992B2 JP 2009088431 A JP2009088431 A JP 2009088431A JP 2009088431 A JP2009088431 A JP 2009088431A JP 5245992 B2 JP5245992 B2 JP 5245992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
viscosity
relief pressure
movable
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009088431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010236524A (ja
Inventor
健志 岩橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009088431A priority Critical patent/JP5245992B2/ja
Publication of JP2010236524A publication Critical patent/JP2010236524A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5245992B2 publication Critical patent/JP5245992B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の潤滑部位に潤滑油を供給する潤滑通路と、この潤滑通路の潤滑油の圧力が所定のリリーフ圧力を超えるときに潤滑油を所定部位にリリーフする油圧制御機構とを備える内燃機関の潤滑油供給装置に関する。
上記潤滑油供給装置としては例えば特許文献1に記載のものが知られている。
この特許文献1の装置では、機関回転速度が判定値を上回ることを切替条件として、この切替条件の成立に基づいて所定のリリーフ圧力を低圧側の第1リリーフ圧力から高圧側の第2リリーフ圧力に切り替えるようにしている。
特開2007−107485号公報
ところで、潤滑油の粘度はその種類及び燃料希釈率等により異なり、機関各潤滑部位の潤滑性能はその影響を受けて変化するため、これを考慮していない上記従来の潤滑油供給装置においてはリリーフ圧力の切り替えが適切に行われているとは言い難い。
すなわち、潤滑油の粘度が過度に低い場合には機関潤滑部位に十分な油膜が形成されにくい傾向にあるにもかかわらず、上記潤滑油供給装置においてはこうした粘度の影響に関係なく予め設定された切替条件の成立に基づいて第1リリーフ圧力から第2リリーフ圧力への切り替えが行われるため、潤滑油の不足に起因する問題が生じるようになる。
また反対に、潤滑油の粘度が高い場合には機関潤滑部位に油膜が形成されやすい傾向にあるにもかかわらず、すなわちリリーフ圧力を第1リリーフ圧力に維持した状態においても十分な油膜が形成されるにもかかわらず、上記潤滑油供給装置によれば切替条件の成立に基づいて第1リリーフ圧力から第2リリーフ圧力への切り替えが行われる。この場合には、機関潤滑部位に供給される潤滑油量が必要量を大きく上回ることにより、オイルポンプの抵抗が不要に増大している状態にある。なおこのことは、リリーフ圧力を切り替えて潤滑油の圧力を制御する潤滑油供給装置であれば、その具体的な構成がいずれのものであれ概ね共通するものといえる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機関潤滑部位での潤滑油の不足が生じること及びオイルポンプの抵抗が不要に増加することを抑制することのできる内燃機関の潤滑油供給装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、内燃機関の潤滑部位に潤滑油を供給する潤滑通路と、この潤滑通路の潤滑油の圧力が所定のリリーフ圧力を超えるときに潤滑油を所定部位にリリーフするとともに前記所定のリリーフ圧力として複数の圧力を有する油圧制御機構と、所定の切替条件に基づいてこの油圧制御機構を操作することにより前記所定のリリーフ圧力の切り替えを行う制御手段とを備える内燃機関の潤滑油供給装置において、前記油圧制御機構は、前記所定のリリーフ圧力として低圧側の第1リリーフ圧力とこれよりも大きい高圧側の第2リリーフ圧力とを有するものであり、前記制御手段は、機関運転状態がいずれの運転領域に属するかを前記切替条件とするものであって、機関運転状態が運転領域A1に属する旨判定したときに前記所定のリリーフ圧力を前記第1リリーフ圧力に設定し、機関運転状態が前記運転領域A1よりも高回転側または高負荷側にある運転領域A2にある旨判定したときに前記所定のリリーフ圧力を前記第2リリーフ圧力に設定するものであり、更に、前記制御手段は、前記第運転領域A1と前記運転領域A2とを区画する境界を、潤滑油の粘度が低くなるにつれて前記運転領域A1が縮小するとともに前記運転領域A2が拡大する方向に変更することを要旨としている。
この発明によれば、潤滑油の粘度に基づいて切替条件を変更するようにしているため、リリーフ圧力が機関運転状態に見合うものよりも過度に小さく設定されることに起因して機関潤滑部位での潤滑油の不足が生じること、並びにリリーフ圧力が機関運転状態に見合うものよりも過度に大きく設定されることに起因してオイルポンプの抵抗が不要に増大することを抑制することができるようになる。
潤滑油の粘度が低くなるにつれて機関潤滑部位での潤滑油は不足する傾向にある。上記発明ではこの点に鑑み、潤滑油の粘度が低くなるにつれて運転領域A1の縮小及び運転領域A2の拡大を行うようにしているため、上記傾向のあるときに所定のリリーフ圧力が第2リリーフ圧力に設定される頻度を高めることができるようになる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、潤滑油の粘度が高くなるにつれて前記運転領域A1が拡大するとともに前記運転領域A2が縮小する方向に前記切替条件を変更することを要旨としている。
潤滑油の粘度が高くなるにつれて機関潤滑部位での潤滑油の余剰分は増加する傾向にある。上記発明ではこの点に鑑み、潤滑油の粘度が高くなるにつれて運転領域A1の拡大及び運転領域A2の縮小を行うようにしているため、上記傾向のあるときに所定のリリーフ圧力が第1リリーフ圧力に設定される頻度を高めることができるようになる。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、潤滑油の粘度の基準値である基準粘度と潤滑油の粘度の推定値である推定粘度とを比較し、推定粘度が基準粘度よりも低いことに基づいて前記運転領域A1が縮小するとともに前記運転領域A2が拡大する方向に前記切替条件を変更することを要旨としている。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、潤滑油の粘度の基準値である基準粘度と潤滑油の粘度の推定値である推定粘度とを比較し、推定粘度が基準粘度よりも高いことに基づいて前記運転領域A1が拡大するとともに前記運転領域A2が縮小する方向に前記切替条件を変更することを要旨としている。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、機関回転速度が基準回転速度よりも小さいことに基づいて機関運転状態が前記運転領域A1にある旨判定して前記所定のリリーフ圧力を前記第1リリーフ圧力に設定するものであり、機関回転速度が基準回転速度よりも大きいときことに基づいて機関運転状態が前記運転領域A2にある旨判定して前記所定のリリーフ圧力を前記第2リリーフ圧力に設定するものであることを要旨としている。
(6)請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、潤滑油の粘度が低くなるにつれて前記基準回転速度を小さくすることを要旨としている。
(7)請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、潤滑油の粘度の基準値である基準粘度と潤滑油の粘度の推定値である推定粘度とを比較し、推定粘度が基準粘度よりも低いことに基づいて前記基準回転速度を小さくすることを要旨としている。
(8)請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、前記基準粘度と前記推定粘度との差に基づいて前記基準回転速度の減少量を設定することを要旨としている。
潤滑油の粘度の低下にともない機関潤滑部位での潤滑油の不足が生じやすくなる運転領域は、基準粘度に対する推定粘度の乖離度合に応じて異なる。上記発明ではこの点に鑑み、基準粘度と推定粘度との差に基づいて基準回転速度の減少量を設定するようにしているため、運転領域A1及び運転領域A2の大きさをより適切に設定することができるようになる。
(9)請求項9に記載の発明は、請求項5〜8のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、潤滑油の粘度が高くなるにつれて前記基準回転速度を大きくすることを要旨としている。
(10)請求項10に記載の発明は、請求項5〜9のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、潤滑油の粘度の基準値である基準粘度と潤滑油の粘度の推定値である推定粘度とを比較し、推定粘度が基準粘度よりも高いことに基づいて前記基準回転速度を大きくすることを要旨としている。
(11)請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、前記基準粘度と前記推定粘度との差に基づいて前記基準回転速度の増大量を設定することを要旨としている。
潤滑油の粘度の増加にともない機関潤滑部位での潤滑油の余剰分が生じやすくなる運転領域は、基準粘度に対する推定粘度の乖離度合に応じて異なる。上記発明ではこの点に鑑み、基準粘度と推定粘度との差に基づいて基準回転速度の増大量を設定するようにしているため、運転領域A1及び運転領域A2の大きさをより適切に設定することができるようになる。
(12)請求項12に記載の発明は、請求項5〜11のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、そのときどきの機関回転速度及び機関負荷からなる一のパラメータが機関回転速度及び機関負荷により規定される速度負荷領域上において前記運転領域A1及び前記運転領域A2のいずれに属するかを判定するものであり、前記一のパラメータが前記運転領域A1にある旨判定したことに基づいて前記所定のリリーフ圧力を前記第1リリーフ圧力に設定するものであり、前記一のパラメータが前記運転領域A2にある旨判定したことに基づいて前記定のリリーフ圧力を前記第2リリーフ圧力に設定するものであり、前記潤滑油の粘度に基づく前記切替条件の変更として、前記速度負荷領域上において前記運転領域A1と前記運転領域A2とを区画する境界線の変更を行うものであることを要旨としている。
13)請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、機関始動時のスタータトルクに基づいて潤滑油の粘度の推定値である推定粘度を算出することを要旨としている。
機関始動時においては潤滑油の粘度が高いときほどスタータモータの駆動に要するトルクが増大する傾向にある。上記発明ではこの点に鑑み、機関始動時のスタータトルクに基づいて推定粘度を算出するようにしているため、適切な推定粘度に基づく切替条件の変更を行うことができるようになる。
(14)請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、潤滑油の粘度の基準値を基準粘度として、潤滑油の粘度がこの基準粘度にあるときの機関始動時に要するスタータトルクと実際の機関始動時のスタータトルクとの差に基づいて前記推定粘度を算出することを要旨としている。
(15)請求項15に記載の発明は、請求項13または14に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、機関始動時の潤滑油の温度が基準温度よりも小さいことに基づいて前記推定粘度の算出を禁止することを要旨としている。
一般の機関潤滑油について、その潤滑油温に対する潤滑粘度の変化傾向は基準温度を境に大きく変化する傾向にあり、潤滑油温が基準油温よりも小さい温度領域においては、潤滑油温の変化に対する潤滑粘度の変化度合が大きくなることにより、機関始動時の潤滑油温に基づく推定粘度の算出精度が著しく低下するおそれがある。上記発明ではこの点に鑑み、機関始動時の潤滑油の温度が基準温度よりも小さいことに基づいて推定粘度の算出を禁止するようにしているため、信頼性の低い推定粘度に基づく切替条件の変更が行われる頻度を低減することができるようになる。
(16)請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記制御手段は、潤滑油の温度の変化に対する粘度の変化度合が小さい潤滑油の油温領域を低油温領域B1とし、潤滑油の温度の変化に対する粘度の変化度合が同油温領域B1よりも大きい潤滑油の油温領域を高油温領域B2として、これら油温領域B1及び油温領域B2の境界にある油温を前記基準温度として設定することを要旨としている。
(17)請求項17に記載の発明は、請求項1〜16のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記油圧制御機構は、前記潤滑通路の潤滑油の圧力が前記所定のリリーフ圧力を超えることに基づいて潤滑油をオイルポンプの上流側にリリーフする油圧制御弁を含めて構成され、この油圧制御弁により前記所定のリリーフ圧力を前記第1リリーフ圧力と前記第2リリーフ圧力との間で切り替えるものであり、前記油圧制御弁は、その動作状態が第1の動作状態に維持されるときに前記所定のリリーフ圧力を前記第1リリーフ圧力に設定し、その動作状態が第2の動作状態に維持されるときに前記所定のリリーフ圧力を前記第2リリーフ圧力に設定するものであることを要旨としている。
(18)請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記油圧制御機構は、前記潤滑通路における前記オイルポンプの上流側と下流側とを接続する制御通路と、この制御通路に設けられて前記オイルポンプから吐出された潤滑油の圧力が前記所定のリリーフ圧力を超えることに基づいて潤滑油を前記オイルポンプの上流側にリリーフする前記油圧制御弁と、この油圧制御弁を操作して前記所定のリリーフ圧力を切り替える切替機構とを含めて構成されるものであり、前記油圧制御弁は、潤滑油を滞留させる油室が形成された弁本体と、同油室内に設けられて前記弁本体に対して移動する弁体と、前記弁本体と前記弁体との間に設けられてこれらに対して移動する可動体とを含めて構成されるものであり、前記弁本体は、前記オイルポンプの下流側にある前記制御通路と前記油室とを連通する本体入口と、前記オイルポンプ上流側にある前記制御通路と前記油室とを連通する本体出口とを含めて構成されるものであり、前記可動体は、前記本体入口と前記油室との間に設けられてこれらを連通する可動入口と、前記本体出口と前記油室との間に設けられてこれらを連通する可動出口とを含めて構成されるものであり、且つ前記弁本体に対して第1の可動位置と第2の可動位置との間で移動するものであり、且つ前記第1の可動位置及び前記第2の可動位置のいずれにあるときにも前記本体入口と前記可動入口とが連通した状態、及び前記本体出口と前記可動出口とが連通した状態を維持するものであり、前記弁体は、前記弁本体に対する位置として少なくとも、前記可動入口に近いところにある第1の弁体範囲、及びこれよりも前記可動入口から離間したところにある第2の弁体範囲、及びこれよりも前記可動入口から離間したところにある第3の弁体範囲、及びこれよりも前記可動入口から離間した第4の弁体範囲のいずれかをとり得るものであって、前記可動体の位置にかかわらず前記第1の弁体範囲にあるときには前記可動入口と前記可動出口との間を遮断して前記本体入口から前記本体出口への潤滑油の流れを遮断するものであり、且つ前記可動体が前記第1の可動位置にあるときに前記第2の弁体範囲にあるときには前記可動入口と前記可動出口との間を連通して前記本体入口から前記本体出口への潤滑油の流れを許容するものであり、且つ前記可動体が前記第2の可動位置にあるときに前記第3の弁体範囲にあるときには前記可動入口と前記可動出口との間を遮断して前記本体入口から前記本体出口への潤滑油の流れを遮断するものであり、且つ前記可動体が前記第2の可動位置にあるときに前記第4の弁体範囲にあるときには前記可動入口と前記可動出口との間を連通するものであり、前記油圧制御弁は、前記可動体が前記第1の可動位置にあることを前記第1の動作状態とし、前記可動体が前記第2の可動位置にあることを前記第2の動作状態とするものであり、前記切替機構は、前記可動体の位置を操作することにより前記所定のリリーフ圧力を前記第1のリリーフ圧力と前記第2のリリーフ圧力との間で切り替えるものであることを要旨としている。
(19)請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、前記切替機構は、前記油圧制御弁において前記弁本体と前記可動体との間に前記油室とは区画して設けられる切替室と、前記制御通路から分岐してこの切替室に接続される可動通路と、この可動通路を介しての前記制御通路から前記切替室への潤滑油の供給態様を制御する切替弁とを含めて構成されるものであり、前記可動体は、前記可動通路を介して前記切替室に潤滑油が供給されることに基づいて前記第1の可動位置に設定され、前記切替室への潤滑油の供給が遮断されることに基づいて前記第2の可動位置に設定されるものであり、前記油圧制御弁は、前記可動体が前記第1の可動位置に維持されることに基づいて前記所定のリリーフ圧が前記第1のリリーフ圧力に設定され、前記可動体が前記第2の可動位置に維持されることに基づいて前記所定のリリーフ圧力が前記第2のリリーフ圧力に設定されるものであることを要旨としている。
本発明にかかる内燃機関の潤滑油供給装置を具体化した一実施形態について、この装置を備える内燃機関の構成を模式的に示す構成図。 同実施形態の潤滑油供給装置について、その油圧制御機構の構成を模式的に示す構成図。 同実施形態の潤滑供給装置について、その油圧制御機構の動作態様を示す模式図。(A)スリーブが第1可動位置且つ供給油圧が第1リリーフ圧力未満のときの図。(B)スリーブが第1可動位置且つ供給油圧が第1リリーフ圧力以上のときの図。 同実施形態の潤滑供給装置について、その油圧制御機構の動作態様を示す模式図。(A)スリーブが第2可動位置且つ供給油圧が第2リリーフ圧力未満のときの図。(B)スリーブが第2可動位置且つ供給油圧が第2リリーフ圧力以上のときの図。 同実施形態の潤滑油供給装置による供給油圧の制御態様について、機関回転速度と供給油圧との関係の一例を示すグラフ。 同実施形態の電子制御装置により実行される「供給油圧制御処理」について、その処理手順を示すフローチャート。 同実施形態の油圧制御機構によるリリーフ圧力の制御態様について、潤滑油の粘度との関係の一例を示すグラフ。 同実施形態の電子制御装置により実行される「切替条件変更処理」について、その処理手順を示すフローチャート。 同実施形態の潤滑油供給装置の変形例について、機関回転速度及び機関負荷に基づくリリーフ圧力の設定領域の一例を示すマップ。
図1〜図9を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1に示すようにエンジン10は、空気及び燃料からなる混合気の燃焼を通じて動力を発生させるエンジン本体20と、潤滑油を機関各潤滑部位に供給する潤滑油供給装置40と、これら装置を統括的に制御する電子制御装置60とを備えている。
エンジン本体20には、インジェクタ26を介して燃焼室30に供給された燃料と吸気装置を通じて燃焼室30内に供給された空気との混合気を燃焼させるシリンダブロック21が設けられている。このシリンダブロック21には、それぞれ燃焼室30を形成する複数のシリンダ22が設けられている。このシリンダ22内には、ピストン23が設けられている。このピストン23には、その往復運動を回転運動に変換してクランクシャフト25に伝達するコネクティングロッド24が接続されている。またクランクシャフト25付近には、エンジン10の始動に際して同シャフト25を回転させるスタータモータ27が設けられている。
シリンダブロック21の下部には、潤滑油を貯留するオイルパン41が設けられている。このオイルパン41の潤滑油は、クランクシャフト25により駆動されるオイルポンプ43を通じてエンジン本体20の各潤滑部位に供給される。
潤滑油供給装置40は、オイルパン41の潤滑油を供給通路42によりエンジン本体20の各潤滑部位に供給する。この供給通路42の途中には、オイルパン41から潤滑油を汲み上げてこれを吐出するオイルポンプ43が設けられている。また供給通路42の入口には、オイルパン41内の潤滑油に含まれる異物のうち比較的大きなものを濾過するオイルストレーナ44が設けられている。供給通路42においてオイルポンプ43下流側の近傍には、潤滑油に含まれる微小な異物を濾過するオイルフィルタ45が設けられている。
潤滑油供給装置40には、供給通路42においてオイルポンプ43から吐出された潤滑油を同ポンプ43の上流側に還流し、これにより供給通路42の潤滑油の圧力(以下、「供給油圧P」)を制御する油圧制御機構50が設けられている。
この油圧制御機構50には、供給通路42においてオイルポンプ43の上流側と下流側とを接続するリリーフ通路53が設けられている。このリリーフ通路53には、オイルポンプ43から吐出された潤滑油の圧力が所定のリリーフ圧力(以下、「リリーフ圧力PX」)以上となることに基づいて開弁し、これによりオイルポンプ43の下流側から上流側に潤滑油を還流するリリーフバルブ51が設けられている。またリリーフ通路53には、リリーフバルブ51の入口側の潤滑油を同バルブ51の切替室57dに供給する切替バルブ用通路54が接続されている。この切替バルブ用通路54には、同通路54の開閉状態を切り替える切替バルブ52が設けられている。
切替バルブ52は、切替室57dへの潤滑油の供給態様を制御してリリーフバルブ51のリリーフ圧力PXを切り替える。すなわち、切替バルブ52が開弁状態にあることにより切替室57dに潤滑油が供給されるとき、リリーフバルブ51のリリーフ圧力PXは低圧側の第1のリリーフ圧力(以下、「第1リリーフ圧力P1」)に設定され、切替バルブ52が閉弁状態にあることにより切替室57dへの潤滑油の供給が遮断されるとき、リリーフバルブ51のリリーフ圧力PXは第1リリーフ圧力P1よりも大きい高圧側の第2のリリーフ圧力(以下、「第2リリーフ圧力P2」)に設定される。
リリーフバルブ51は、リリーフ圧力PXが第1リリーフ圧力P1に設定されるとき、供給油圧Pがこの第1リリーフ圧力P1を超えることに基づいて開弁し、これによりオイルポンプ43から吐出された潤滑油を同ポンプ43の上流側にリリーフする。また、リリーフ圧力PXが第2リリーフ圧力P2に設定されるとき、供給油圧Pがこの第2リリーフ圧力P2を超えることに基づいて開弁し、これによりオイルポンプ43から吐出された潤滑油を同ポンプ43の上流側にリリーフする。
なお潤滑油供給装置40は、オイルパン41及び供給通路42及びオイルポンプ43及びオイルストレーナ44及びオイルフィルタ45及び油圧制御機構50を含めて構成されている。また切替機構は、切替室57d及び切替バルブ用通路54及び切替バルブ52を含めて構成されている。
電子制御装置60は、アクセルポジションセンサ61、スロットルポジションセンサ62、クランクポジションセンサ63、エアフロメータ64及び水温センサ65をはじめとする各種センサからの信号に基づいて機関運転状態及び車両走行状態及び運転者の要求を把握したうえで、例えば次のような制御を行う。すなわち、エンジン10を始動させる機関始動制御、及び吸気流量を調整するスロットル制御、及びインジェクタ26による燃料噴射量を調整する噴射制御、及び供給油圧Pを制御する油圧制御等を行う。
アクセルポジションセンサ61は、車両のアクセルペダルの踏み込み量に応じた信号を出力する。スロットルポジションセンサ62は、スロットルバルブの開度に応じた信号を出力する。クランクポジションセンサ63は、クランクシャフト25の回転速度(以下、「機関回転速度NE」)に応じた信号を出力する。エアフロメータ64は、吸気通路を流れる吸気の質量流量に応じた信号を出力する。水温センサ65は、エンジン10を流れる冷却水の温度に応じた信号を出力する。
ここで機関始動制御においては、イグニッションスイッチの操作によりスタータ信号が生じたことに基づいてスタータモータ27によるクランクシャフト25のクランキングを開始し、これに併せてインジェクタ26の燃料噴射を行うことにより機関始動を行う。
また油圧制御においては、上記各種センサの信号をもとに把握される機関運転状態に適した油圧をエンジン本体20の各潤滑部位に供給すべく切替バルブ52の制御を行う。具体的には、機関回転速度NEが低回転領域または中回転領域にあるときには切替バルブ52の制御を通じてリリーフ圧力PXを第1リリーフ圧力P1に設定する。一方、機関回転速度NEが高回転領域にあるときには切替バルブ52の制御を通じてリリーフ圧力PXを第2リリーフ圧力P2に設定する。ここでは、機関回転速度NEが基準回転速度NEXよりも小さいことに基づいて、機関回転速度NEが低回転領域または中回転領域にある旨判定し、機関回転速度NEが基準回転速度NEX以上であることに基づいて、機関回転速度NEが高回転領域にある旨判定するようにしている。なお基準回転速度NEXは、供給油圧Pを機関運転状態に見合うものに維持するための判定値として予め設定されている。
図2を参照して、油圧制御機構50の具体的な構成について詳細に説明する。なお、同図において破線にて囲まれた部分はリリーフバルブ51を示す。
油圧制御機構50は、供給通路42におけるオイルポンプ43の上流側と下流側とを接続するリリーフ通路53と、このリリーフ通路53に設けられてオイルポンプ43から吐出された潤滑油の圧力がリリーフ圧力PXを超えることに基づいて潤滑油をオイルポンプ43の上流側にリリーフするリリーフバルブ51と、このリリーフバルブ51を操作してリリーフ圧力PXを切り替える切替バルブ52とを含めて構成されている。
リリーフバルブ51には、円筒状をなすハウジング55が設けられている。このハウジング55には、潤滑油を滞留させる油室56が形成されている。この油室56には、円筒状をなすスリーブ57が設けられている。このスリーブ57は、ハウジング55に対してその軸方向(以下、「軸方向X」)に移動する。またスリーブ57の内部の油室56には、円柱状をなすピストン58が設けられている。このピストン58は、ハウジング55及びスリーブ57に対して軸方向Xに移動する。
ハウジング55には、オイルポンプ43の下流側にあるリリーフ通路53と油室56とを連通するハウジング入口55bと、オイルポンプ43上流側にあるリリーフ通路53と油室56とを連通するハウジング出口55cとが形成されている。ハウジング55の軸方向Xの両端部について、そのうちの一方は底壁55aにより閉塞され、他方は解放されている。
スリーブ57には、ハウジング入口55bと油室56との間に位置してこれらを連通するスリーブ入口57bと、ハウジング出口55cと油室56との間に位置してこれらを連通するスリーブ出口57cとが形成されている。スリーブ57の軸方向Xの両端部について、そのうちの一方は底壁57aにより閉塞され、他方は解放されている。
スリーブ57は、軸方向Xにおいてその開口部がハウジング55の開口部と同じ方向にて開口する態様、且つその外周面がハウジング55の内周面に接触する態様でハウジング55内に設けられている。これにより、スリーブ57がハウジング55に対して最大限に底壁55a側に移動したときには、スリーブ57の底壁57aとハウジング55の底壁55aとが互いに接触する。
ハウジング55及びスリーブ57の開口部は、これらとは別体のものとして形成された閉塞体59により閉塞されている。閉塞体59は、その本体部59aがスリーブ57の開口部に挿入された状態、且つそのフランジ部59bがハウジング55の端面55eに突き当てられた状態にてハウジング55及びスリーブ57に固定されている。
スリーブ57は、底壁57aがハウジング55の底壁55aに突き当たる位置(以下、「第1可動位置X1」)から端面57eが閉塞体59のフランジ部59bに突き当たる位置(以下、「第2可動位置X2」)までの間でハウジング55に対して移動することが許容されている。また、別途のばねにより第1可動位置X1から第2可動位置X2に向けて力が付与されている。そして、第1可動位置X1及び第2可動位置X2のいずれにあるときにも、ハウジング入口55bとスリーブ入口57bとが連通した状態、及びハウジング出口55cとスリーブ出口57cとが連通した状態を維持する。
スリーブ57が第1可動位置X1にあるとき、スリーブ57の端面57eと閉塞体59のフランジ部59bとの間には潤滑油を滞留させる切替室57dが形成される。ハウジング55において、この切替室57dと対応するところには、切替バルブ用通路54と切替室57dとの間を接続する切替口55dが設けられている。
スリーブ57が第2可動位置X2にあるとき、スリーブ57の端面57eと閉塞体59のフランジ部59bとが接触することにより、これらの間に切替室57dが形成されることはない。
ピストン58は、ハウジング55に対する位置として少なくとも、スリーブ入口57bに近いところにある範囲(以下、「第1開閉範囲Y1」)、及びこれよりもスリーブ入口57bから離間したところにある範囲(以下、「第2開閉範囲Y2」)、及びこれよりもスリーブ入口57bから離間したところにある範囲(以下、「第3開閉範囲Y3」)、及びこれよりもスリーブ入口57bから離間したところにある範囲(以下、「第4開閉範囲Y4」)のいずれかをとり得るものである。
ここで第1開閉範囲Y1は、スリーブ57の位置にかかわらずスリーブ入口57bとスリーブ出口57cとの間、すなわちスリーブ出口57cと油室56との間を遮断してハウジング入口55bからハウジング出口55cへの潤滑油の流れを遮断するピストン58の位置の範囲を示す。
また第2開閉範囲Y2は、スリーブ57が第1可動位置X1にあるときにスリーブ入口57bとスリーブ出口57cとの間、すなわちスリーブ出口57cと油室56との間を連通してハウジング入口55bからハウジング出口55cへの潤滑油の流れを許容するピストン58の位置の範囲を示す。なお、第1開閉範囲Y1と第2開閉範囲Y2とは連続する範囲であるため、第1開閉範囲Y1において底壁57aから最も離間したピストン58の位置と、第2開閉範囲Y2において底壁57aに最も近接したピストン58の位置とは実質的に同じものとなる。
また第3開閉範囲Y3は、スリーブ57が第2可動位置X2にあるときにスリーブ入口57bとスリーブ出口57cとの間、すなわちスリーブ出口57cと油室56との間を遮断してハウジング入口55bからハウジング出口55cへの潤滑油の流れを遮断するピストン58の位置の範囲を示す。なお、第2開閉範囲Y2と第3開閉範囲Y3とは連続する範囲であるため、第2開閉範囲Y2において底壁57aから最も離間したピストン58の位置と、第3開閉範囲Y3において底壁57aに最も近接したピストン58の位置とは実質的に同じものとなる。
そして第4開閉範囲Y4は、スリーブ57が第2可動位置X2にあるときにスリーブ入口57bとスリーブ出口57cとの間、すなわちスリーブ出口57cと油室56との間を連通してハウジング入口55bからハウジング出口55cへの潤滑油の流れを許容するピストン58の位置の範囲を示す。なお、第3開閉範囲Y3と第4開閉範囲Y4とは連続する範囲であるため、第3開閉範囲Y3において底壁57aから最も離間したピストン58の位置と、第4開閉範囲Y4において底壁57aに最も近接したピストン58の位置とは実質的に同じものとなる。
図3及び図4を参照して、油圧制御機構50の動作態様について説明する。
図3は切替バルブ52が開弁状態にあるとき、すなわちスリーブ57が第1可動位置X1にあるときの供給油圧Pの増加にともなう油圧制御機構50の動作態様の変化を示す。
図3(A)に示されるように、供給油圧Pが第1リリーフ圧力P1未満のとき、供給油圧Pとばね56aとの力の関係によりピストン58がスリーブ57の底壁57aに近いところに保持される。すなわち、ハウジング55に対するピストン58の位置は第1開閉範囲Y1内に保持される。
これにより、スリーブ入口57bとスリーブ出口57cとの間がピストン58を通じて遮断され、ハウジング入口55bからハウジング出口55cへの潤滑油の流れも遮断される。このため、リリーフバルブ51に供給された潤滑油はリリーフされず、供給油圧Pは第1リリーフ圧力P1に向けて速やかに増大する傾向を示す。また、この供給油圧Pの増加によりピストン58は底壁57aから離間する方向に移動するようになるものの、供給油圧Pが第1リリーフ圧力P1に達するまでは第1開閉範囲Y1内に保持される。
図3(B)に示されるように、供給油圧Pが第1リリーフ圧力P1を上回るとき、供給油圧Pとばね56aとの力の関係によりピストン58が第1開閉範囲Y1よりも底壁57aから離間したところに保持される。すなわち、ハウジング55に対するピストン58の位置は第2開閉範囲Y2内に保持される。
これにより、スリーブ入口57bとスリーブ出口57cとの間が連通され、ハウジング入口55bからハウジング出口55cへの潤滑油の流れが許容される。このため、リリーフバルブ51に供給された潤滑油はオイルポンプ43の上流側にリリーフされる。このとき、オイルポンプ43の吐出量の増加にともない供給油圧Pは増加する傾向を示すものの、その度合は供給油圧Pが第1リリーフ圧力P1未満のときよりも緩やかになる。また、この供給油圧Pの増加によりピストン58は底壁57aからさらに離間する方向に移動するようになるものの、リリーフ圧力PXが第1リリーフ圧力P1に設定される限りは上記と同様に供給油圧Pは緩やかに上昇する傾向を示す。
図4は切替バルブ52が閉弁状態にあるとき、すなわちスリーブ57が第2可動位置X2にあるときの供給油圧Pの増加にともなう油圧制御機構50の動作態様の変化を示す。
図4(A)に示されるように、供給油圧Pが第1リリーフ圧力P1と第2リリーフ圧力P2との間にあるとき、供給油圧Pとばね56aとの力の関係によりピストン58が第2開閉範囲Y2よりも底壁57aから離間したところに保持される。すなわち、ハウジング55に対するピストン58の位置は第3開閉範囲Y3内に保持される。
ここで、第2開閉範囲Y2において底壁57aから最も離間したピストン58の位置と、第3開閉範囲Y3において底壁57aに最も近接したピストン58の位置とは実質的に同じ位置である一方、スリーブ57が第2可動位置X2にあるときには第1可動位置X1にあるときよりもハウジング入口55bから離間したところにある。このため、ピストン58が第2開閉範囲Y2において底壁57aから最も離間した位置にあるときに、スリーブ57が第1可動位置X1から第2可動位置X2に切り替えられた直後、ピストン58の位置に実質的な変化はなくともスリーブ57が第1可動位置X1にあるとき(図3(B))とは異なりスリーブ入口57bがピストン58により閉鎖される。そして、ピストン58が第3開閉範囲Y3内にある限りはこの状態が維持される。
これにより、スリーブ入口57bとスリーブ出口57cとの間がピストン58を通じて遮断され、ハウジング入口55bからハウジング出口55cへの潤滑油の流れも遮断される。このため、リリーフバルブ51に供給された潤滑油はリリーフされず、供給油圧Pは第2リリーフ圧力P2に向けて速やかに増大する傾向を示す。また、この供給油圧Pの増加によりピストン58は底壁57aから離間する方向に移動するようになるものの、供給油圧Pが第2リリーフ圧力P2に達するまでは第3開閉範囲Y3内に保持される。
図4(B)に示されるように、供給油圧Pが第2リリーフ圧力P2を上回るとき、供給油圧Pとばね56aとの力の関係によりピストン58が第3開閉範囲Y3よりも底壁57aから離間したところに保持される。すなわち、ハウジング55に対するピストン58の位置は第4開閉範囲Y4内に保持される。
これにより、スリーブ入口57bとスリーブ出口57cとの間が連通され、ハウジング入口55bからハウジング出口55cへの潤滑油の流れが許容される。このため、リリーフバルブ51に供給された潤滑油はオイルポンプ43の上流側にリリーフされる。このとき、オイルポンプ43の吐出量の増加にともない供給油圧Pは増加する傾向を示すものの、その度合は供給油圧Pが第2リリーフ圧力P2未満のときよりも緩やかになる。
なお、スリーブ57が第2可動位置X2にあるときにリリーフ圧力PXを第1リリーフ圧力P1に切り替える旨の要求が生じたときには、ハウジング55内において油室56及び切替室57dとは別に形成された補助室に対して潤滑油が供給される。すなわち、切替バルブ52が開弁されてリリーフ通路53の潤滑油が切替バルブ用通路54を介して補助室に供給される。これにより、補助室の油圧を通じてスリーブ57が第2可動位置X2から第1可動位置X1に向けて移動するようになる。
図5を参照して、機関回転速度NEと供給油圧Pとの関係について説明する。
機関回転速度NEが第1回転速度NE1よりも小さい領域にあるとき、スリーブ57は第1可動位置X1に保持されるとともに、供給油圧Pが第1リリーフ圧力P1未満であることにより、ピストン58が第1開閉範囲Y1内に保持される。すなわちリリーフバルブ51は、リリーフ圧力PXが第1リリーフ圧力P1に設定された状態且つ閉弁した状態にある。これにより、供給油圧Pは機関回転速度NEの上昇にともない第1リリーフ圧力P1に向けて速やかに増大する傾向を示す。
機関回転速度NEが第1回転速度NE1を上回るとき、供給油圧Pが第1リリーフ圧力P1よりも大きくなり、ピストン58が第2開閉範囲Y2にまで押し下げられる。これにより、リリーフバルブ51が開弁してオイルポンプ43から吐出された潤滑油の一部は同ポンプ43の上流側にリリーフされる。
機関回転速度NEが第1回転速度NE1よりも大きく且つ基準回転速度NEXよりも小さい領域にあるとき、スリーブ57は第1可動位置X1に保持されるとともに、供給油圧Pが第1リリーフ圧力P1以上であることにより、ピストン58が第2開閉範囲Y2に保持される。すなわちリリーフバルブ51は、リリーフ圧力PXが第1リリーフ圧力P1に設定された状態且つ開弁した状態にある。これにより、供給油圧Pは機関回転速度NEの上昇にともない増大するものの、リリーフバルブ51が開弁していることにより増大の度合は機関回転速度NEが第1回転速度NE1より小さい場合と比較して緩やかになる。
機関回転速度NEが基準回転速度NEXを上回るとき、これに基づいてスリーブ57が第1可動位置X1から第2可動位置X2に切り替えられる。すなわち、リリーフバルブ51のリリーフ圧力PXが第1リリーフ圧力P1から第2リリーフ圧力P2に切り替えられる。これにより、スリーブ出口57cがピストン58により閉鎖されるため、リリーフバルブ51が閉弁して潤滑油のリリーフがなされなくなる。
機関回転速度NEが基準回転速度NEXよりも大きく且つ第2回転速度NE2よりも小さい領域にあるとき、スリーブ57は第2可動位置X2に保持されるとともに、供給油圧Pが第2リリーフ圧力P2未満であることにより、ピストン58が第3開閉範囲Y3内に保持される。すなわちリリーフバルブ51は、リリーフ圧力PXが第2リリーフ圧力P2に設定された状態且つ閉弁した状態にある。これにより、供給油圧Pは機関回転速度NEの上昇にともない速やかに増大する傾向を示す。
機関回転速度NEが第2回転速度NE2を上回るとき、供給油圧Pが第2リリーフ圧力P2よりも大きくなり、ピストン58が第4開閉範囲Y4にまで押し下げられる。これにより、リリーフバルブ51が開弁してオイルポンプ43から吐出された潤滑油の一部は同ポンプ43の上流側にリリーフされる。
機関回転速度NEが第2回転速度NE2よりも大きい領域にあるとき、スリーブ57は第2可動位置X2に保持されるとともに、供給油圧Pが第2リリーフ圧力P2以上であることにより、ピストン58が第4開閉範囲Y4に保持される。すなわちリリーフバルブ51は、リリーフ圧力PXが第2リリーフ圧力P2に設定された状態且つ開弁した状態にある。これにより、供給油圧Pは機関回転速度NEの上昇にともない増大するものの、リリーフバルブ51が開弁していることにより増大の度合は機関回転速度NEが基準回転速度NEXと第2回転速度NE2との間にある場合と比較して緩やかになる。
以上のように、機関回転速度NEが基準回転速度NEXよりも小さい機関運転領域(以下、「第1運転領域RA」においては、リリーフ圧力PXが第1リリーフ圧力P1に設定され、機関回転速度NEが基準回転速度NEX以上の機関運転領域(以下、「第2運転領域RB」)においては、リリーフ圧力PXが第2リリーフ圧力P2に設定される。
図6を参照して、こうした油圧制御の具体的な処理手順を定めた「供給油圧制御処理」の内容について説明する。なお、この処理は、エンジン10の運転中において電子制御装置60により所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS110の判定処理により機関回転速度NEが基準回転速度NEXよりも小さい旨判定したとき、すなわち機関運転状態が第1運転領域RAにあることにより機関各潤滑部位の潤滑性能として比較的小さいものが要求される旨推定したとき、ステップS120の処理によりリリーフ圧力PXを第1リリーフ圧力P1に設定する。一方、ステップS110の判定処理により機関回転速度NEが基準回転速度NEX以上である旨判定したとき、すなわち機関運転状態が第2運転領域RBにあることにより第1運転領域RAにある場合よりも高い潤滑性能が要求される旨推定したとき、ステップS130の処理によりリリーフ圧力PXを第2リリーフ圧力P2に設定する。
ところで、潤滑油の粘度(以下、「潤滑粘度V」)はその種類及び燃料希釈率等により異なり、機関各潤滑部位の潤滑性能はその影響を受けて変化するため、これを考慮していない従来の潤滑油供給装置においてはリリーフ圧力PXの切り替えが適切に行われているとは言い難い。
すなわち、潤滑粘度Vが過度に低い場合には機関潤滑部位に十分な油膜が形成されにくい傾向にあるにもかかわらず、従来の潤滑油供給装置においてはこうした粘度Vの影響に関係なく予め設定された切替条件の成立に基づいて第1リリーフ圧力P1から第2リリーフ圧力P2への切り替えが行われるため、潤滑油の不足に起因する問題が生じるようになる。
また反対に、潤滑粘度Vが高い場合には機関潤滑部位に油膜が形成されやすい傾向にあるにもかかわらず、すなわちリリーフ圧力PXを第1リリーフ圧力P1に維持した状態においても十分な油膜が形成されるにもかかわらず、従来の潤滑油供給装置によれば切替条件の成立に基づいて第1リリーフ圧力P1から第2リリーフ圧力P2への切り替えが行われる。この場合には、機関潤滑部位に供給される潤滑油量が必要量を大きく上回ることにより、オイルポンプ43の抵抗が不要に増大している状態にあるといった問題が生じるようになる。
そこで本実施形態では、スタータトルクに基づいて潤滑粘度Vの推定値(以下、「推定粘度VE」)を算出し、これに基づいて基準回転速度NEXを変更するようにしている。また本実施形態では、上記推定粘度VEに基づく基準回転速度NEXの変更を行うにあたり推定粘度VEの算出を次の態様をもって行うようにしている。
一般の機関潤滑油について、オイルパン41に貯留されている潤滑油の温度(以下、「潤滑油温TO」に対する潤滑粘度Vの変化傾向は所定の温度(以下、「基準油温TOX」)を境に以下に説明するように大きく変化する傾向にある。
潤滑油温TOが基準油温TOXよりも高い領域を高油温領域RTHとしたとき、この領域RTHにおいては潤滑油温TOの変化に対する潤滑粘度Vの変化度合は十分に小さなものとなる。すなわち高油温領域RTHにおいての上記変化度合は、潤滑油温TOに対する潤滑粘度Vの変化がないとみなして推定粘度VEを算出し、この推定粘度VEに基づく基準回転速度NEXの変更を行っても実質的には問題の生じることのない程度に小さなものとなる。
潤滑油温TOが基準油温TOXよりも低い領域を低油温領域RTLとしたとき、この領域RTLにおいては潤滑油温TOの変化に対する潤滑粘度Vの変化度合は高油温領域RTHと比較して十分に大きなものとなる。すなわち低油温領域RTLにおいては、同領域RTLのいずれの潤滑油温TOに基づいて算出したかにより推定粘度VEが大きく異なるものとなり、この推定粘度VEに基づき基準回転速度NEXの変更を行った場合には潤滑油の不足あるいはオイルポンプ43の抵抗が不要に増大するといった問題が生じるようになる。
本実施形態の油圧制御ではこうしたことに鑑み、推定粘度VEの算出を行うにあたり「潤滑油温TOが基準油温TOX以上である」ことをその実行条件としている。これにより、潤滑粘度Vの推定精度が著しく低下する潤滑油温TOの領域においては推定粘度VEの算出が禁止されるため、信頼性の低い推定粘度VEに基づく基準回転速度NEXの変更が行われる頻度を低減することができるようになる。
図7を参照して、潤滑粘度Vに基づく基準回転速度NEXの変更態様について説明する。なお図7において、実線(曲線L1)は潤滑粘度Vが予め定められた基準の粘度(以下、「基準粘度VA」)にあるときの機関回転速度NEと供給油圧Pとの関係を、また破線(曲線L2)は潤滑粘度Vが基準粘度VAよりも高いときの機関回転速度NEと供給油圧Pとの関係を、一点鎖線(曲線L3)は潤滑粘度Vが基準粘度VAよりも低いときの機関回転速度NEと供給油圧Pとの関係をそれぞれ示す。
曲線L1にて示されるように、潤滑粘度Vが基準粘度VAにある場合には基準回転速度NEXが同基準粘度VAに対応して予め定められた回転速度(以下、「初期回転速度NEXA」)に設定される。
曲線L2にて示されるように、潤滑粘度Vが基準粘度VAよりも高い場合には基準回転速度NEXが初期回転速度NEXAよりも大きい回転速度(以下、「高粘度時回転速度NEXB」)に設定される。これにより、機関回転速度NEが高粘度時回転速度NEXBに達するまでは、リリーフ圧力PXが第1リリーフ圧力P1に維持される。すなわち、潤滑粘度Vが基準粘度VAにある場合と比較して、リリーフ圧力PXが第1リリーフ圧力P1に設定される第1運転領域RAは領域RA2に拡大され、リリーフ圧力PXが第2リリーフ圧力P2に設定される第2運転領域RBは領域RB2に縮小される。
曲線L3にて示されるように、潤滑粘度Vが基準粘度VAよりも低い場合には基準回転速度NEXが初期回転速度NEXAよりも小さい回転速度(以下、「低粘度度時回転速度NEXC」)に設定される。これにより、機関回転速度NEが低粘度時回転速度NEXCに達するまでは、リリーフ圧力PXが第1リリーフ圧力P1に維持される。すなわち、潤滑粘度Vが基準粘度VAにある場合と比較して、リリーフ圧力PXが第1リリーフ圧力P1に設定される第1運転領域RAは領域RA1に縮小され、リリーフ圧力PXが第2リリーフ圧力P2に設定される第2運転領域RBは領域RB1に拡大される。
図8を参照して、こうした推定粘度VEに基づく基準回転速度NEXの設定態様の具体的な処理手順を定めた「切替条件変更処理」について、その内容を説明する。なお、この処理は、電子制御装置60によりクランキング完了後の始動時に実行される。
ステップS210において機関始動時の潤滑油温TOが基準油温TOX以上である旨判定したとき、ステップS220及びS230の処理を通じて推定粘度VEの算出を行う。一方、機関始動時の潤滑油温TOが基準油温TOXよりも低い旨判定したとき、すなわち推定粘度VEの算出をしてもその精度が十分に確保されない旨推定されるとき、本処理を終了する。この場合には、次回の機関始動が行われるまで当該「切替条件変更処理」の実行を保留する。
ステップS220の処理では、今回の機関始動動作にあたり実際に要したスタータトルク(以下、「推定トルクMB」)を算出する。この推定トルクMBの算出は、機関始動時にスタータモータ27の駆動に要した電力に基づいて行われる。
ステップS230の処理では、潤滑粘度Vが基準粘度VAにあるときの機関始動時に必要となるスタータトルク(以下、「基準トルクMA」)とステップS220にて算出した推定トルクMBとの差(以下、「トルク差△M」)に基づいて推定粘度VEを算出する。ここで、推定トルクMBが基準トルクMAを下回る条件のもとでは、トルク差△Mが大きくなるにつれて推定粘度VEは小さくなる傾向を示す。一方、推定トルクMBが基準トルクMAを上回る条件のもとでは、トルク差△Mが大きくなるにつれて推定粘度VEは大きくなる傾向を示す。なおここでは、潤滑粘度Vが基準粘度VAにある状態のもとでの機関始動に要するスタータモータ27のトルクについて、これが基準トルクMAとして電子制御装置60に予め記憶されている。
ステップS240の判定処理において推定粘度VEが基準粘度VAとは異なる旨判定したとき、ステップS250の判定処理により推定粘度VEが基準粘度VAよりも高いか否かを判定する。
このステップS250の判定処理において推定粘度VEが基準粘度VAよりも高い旨判定したとき、すなわちリリーフ圧力PXの標準の切替条件(初期回転速度NEXA)を設定するにあたり想定した基準粘度VAに対して、実際の潤滑粘度Vがこれよりも高い旨推定されるとき、ステップS260の処理において基準回転速度NEXを初期回転速度NEXAよりも大きい高粘度時回転速度NEXBに変更する。ここでは、高粘度時回転速度NEXBとして初期回転速度NEXAよりも所定量だけ大きい値を採用している。
一方、ステップS250の判定処理において、推定粘度VEが基準粘度VAよりも低い旨判定したとき、すなわちリリーフ圧力PXの標準の切替条件(初期回転速度NEXA)を設定するにあたり想定した基準粘度VAに対して、実際の潤滑粘度Vがこれよりも低い旨推定されるとき、ステップS270の処理において基準回転速度NEXを初期回転速度NEXAよりも小さい低粘度時回転速度NEXCに変更する。ここでは、低粘度時回転速度NEXCとして初期回転速度NEXAよりも所定量だけ小さい値を採用している。
ステップS260またはS270の処理により基準回転速度NEXの変更が行われたとき、先の「供給油圧制御処理(図6)」においてこの基準回転速度NEXの変更が反映されることにより、第1リリーフ圧力P1の設定される第1運転領域RA及び第2リリーフ圧力P2の設定される第2運転領域RBのそれぞれの大きさが変更される。
本実施形態の内燃機関の潤滑油供給装置によれば以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、潤滑粘度Vに基づいて基準回転速度NEXを変更するようにしている。これにより、リリーフ圧力PXが機関運転状態に見合うものよりも過度に小さく設定されることに起因して機関潤滑部位での潤滑油の不足が生じること、並びにリリーフ圧力PXが機関運転状態に見合うものよりも過度に大きく設定されることに起因してオイルポンプ43の抵抗が不要に増大することを抑制することができるようになる。
(2)本実施形態では、潤滑粘度Vが低くなるにつれて第1運転領域RAの縮小及び第2運転領域RBの拡大を行うようにしている。これにより、潤滑粘度Vが低くなるにつれて機関潤滑部位での潤滑油が不足する傾向にあるときにリリーフ圧力PXが第2リリーフ圧力P2に設定される頻度を高めることができるようになる。
(3)本実施形態では、潤滑粘度Vが高くなるにつれて第1運転領域RAの拡大及び第2運転領域RBの縮小を行うようにしている。これにより、潤滑粘度Vが高くなるにつれて機関潤滑部位での潤滑油の余剰分が増加する傾向にあるときにリリーフ圧力PXが第1リリーフ圧力P1に設定される頻度を高めることができるようになる。
(4)本実施形態では、基準粘度VAと推定粘度VEとの差に基づいて基準回転速度NEXの減少量を設定するようにしている。これにより、第1運転領域RA及び第2運転領域RBの大きさをより適切に設定することができるようになる。
(5)本実施形態では、基準粘度VAと推定粘度VEとの差に基づいて基準回転速度NEXの増大量を設定するようにしている。これにより、第1運転領域RA及び第2運転領域RBの大きさをより適切に設定することができるようになる。
(6)本実施形態では、始動時の推定トルクMBに基づいて推定粘度VEを算出するようにしている。これにより、適切な推定粘度VEに基づく基準回転速度NEXの変更を行うことができるようになる。
(7)本実施形態では、始動時の潤滑油温TOが基準油温TOXよりも小さいことに基づいて推定粘度VEの算出を禁止するようにしている。これにより、信頼性の低い推定粘度VEに基づく基準回転速度NEXの変更が行われる頻度を低減することができるようになる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、例えば以下に示すように変更することもできる。
・上記実施形態では、推定粘度VEに基づいて基準回転速度NEXを予め設定された初期回転速度NEXAから高粘度時回転速度NEXB及び低粘度時回転速度NEXCのいずれかに変更したが、基準回転速度NEXを潤滑粘度Vに基づいて可変設定することもできる。この場合の設定態様としては、潤滑粘度Vと基準回転速度NEXとの関係を予め規定し、そのときどきの推定粘度VEに対応する基準回転速度NEXを同関係から算出し、これを新たな基準回転速度NEXとして設定するものが挙げられる。
・上記実施形態では、機関始動時の推定トルクMBと機関始動時の基準トルクMAとの差に基づいて潤滑粘度Vを算出するようにしたが、センサにより潤滑粘度Vを測定することもできる。
・上記実施形態では、潤滑油温TOが基準油温TOX以上の高油温領域RTHのときに限り潤滑粘度Vを推定するようにしたが、これを次のように変更することもできる。すなわち、低油温領域RTLの潤滑粘度V及び高油温領域RTHの潤滑粘度Vの双方を推定し、これら潤滑粘度Vから機関潤滑油の種類を特定し、この特定した機関潤滑油の粘度特性及び潤滑油温TOから算出した推定粘度VEに基づいて基準回転速度NEXを設定することもできる。
・上記実施形態では、クランキング完了後に推定粘度VEに基づく基準回転速度NEXの設定をするようにしたが、推定粘度VEに基づく同回転速度NEXの設定時期はこれに限られるものではない。すなわち、機関暖気完了後あるいは潤滑油温TOが基準油温TOXに達するまでは推定粘度VEに基づく基準回転速度NEXの設定を保留し、これら条件のいずれかが成立したときに推定粘度VEを算出してこの推定粘度VEに基づく基準回転速度NEXの設定を行うこともできる。
・上記実施形態では、機関回転速度NEに基づいて第1リリーフ圧力P1と第2リリーフ圧力P2との切り替えを行う制御構造を採用したが、リリーフ圧力PXの切替態様を例えば次のように変更することもできる。すなわち図9に示されるように、機関回転速度NE及び機関負荷ELにより規定される速度負荷領域について、これを切替ラインにより第1運転領域RC及び第2運転領域RDの2つに予め区分し、そのときどきの機関回転速度NE及び機関負荷ELからなる一のパラメータが速度負荷領域上において第1運転領域RC及び第2運転領域RDのいずれに属するかを判定する。そして、上記一のパラメータが第1運転領域RCにある旨判定したことに基づいてリリーフ圧力PXを第1リリーフ圧力P1に設定し、上記一のパラメータが第2運転領域RDにある旨判定したことに基づいてリリーフ圧力PXを第2リリーフ圧力P2に設定する。この場合、推定粘度VEに基づく基準回転速度NEXの変更としては次の処理が行われる。すなわち、推定粘度VEが低くなるにつれて第1運転領域RCが小さくなる方向に切替ラインを変更し(例えば、図9の低粘度時のライン)、推定粘度VEが高くなるにつれて第2運転領域RDが大きくなる方向に切替ラインを変更する(例えば、図9の高粘度時のライン)。
・上記実施形態では、切替バルブ52として通電時に開弁するものを採用したが、これに代えて非通電に開弁するものを採用することもできる。
・上記実施形態では、切替バルブ52として電磁バルブを採用したが、これに代えて油圧や負圧等によって駆動する切替バルブを採用することもできる。
・上記実施形態では、切替室57dの潤滑油によりスリーブ57に付与される力に基づいてハウジング55に対するスリーブ57の位置を操作する油圧制御機構50を採用したが、この操作のための構成は上記実施形態にて例示した構成に限られるものではない。例えば、スリーブ57のための電動アクチュエータを設け、このアクチュエータの制御を通じてスリーブ57の位置を変更することもできる。
・上記実施形態では、油圧制御機構50として、ハウジング55に対するスリーブ57の位置を操作してリリーフ圧力PXを第1リリーフ圧力P1または第2リリーフ圧力P2に設定するものを採用したが、リリーフ圧力PXを切り替えるための構成はこれに限られるものではない。例えば、油圧制御機構50に制御圧力の異なる2つの圧力調整弁を設け、これらのいずれかを選択することによりリリーフ圧力PXを切り替えることもできる。
・上記実施形態では、リリーフ圧力PXを第1リリーフ圧力P1及び第2リリーフ圧力P2の2段階に切り替えることのできる油圧制御機構50を採用したが、リリーフ圧力PXの切替段階は2段階に限られるものではない。例えば油圧制御機構50として、リリーフ圧力PXを3段階以上に切り替えるもの、あるいはリリーフ圧力PXを連続的に変更するものを採用することもできる。
・結局のところ、機関回転速度に基づいてリリーフ圧力の設定を制御する潤滑油供給装置であれば、いずれの供給装置に対しても本発明の適用は可能であり、また内燃機関の構成としても上記実施形態にて例示した構成に限られるものではない。そしてこの条件を満たす範囲内での発明の実施態様であれば、いずれの場合についても上記実施形態に準じた作用効果を奏することはできる。
10…エンジン、20…エンジン本体、21…シリンダブロック、22…シリンダ、23…ピストン、24…コネクティングロッド、25…クランクシャフト、26…インジェクタ、27…スタータモータ、30…燃焼室、40…潤滑油供給装置、41…オイルパン、42…供給通路(潤滑通路)、43…オイルポンプ、44…オイルストレーナ、45…オイルフィルタ、50…油圧制御機構、51…リリーフバルブ(油圧制御弁)、52…切替バルブ(切替弁)、53…リリーフ通路(制御通路)、54…切替バルブ用通路(可動通路)、55…ハウジング(弁本体)、55a…底壁、55b…ハウジング入口(本体入口)、55c…ハウジング出口(本体出口)、55d…切替口、55e…端面、56…油室、56a…ばね、57…スリーブ(可動体)、57a…底壁、57b…スリーブ入口(可動入口)、57c…スリーブ出口(可動出口)、57d…切替室、57e…端面、58…ピストン(弁体)、59…閉塞体、59a…本体部、59b…フランジ部、60…電子制御装置、61…アクセルポジションセンサ、62…スロットルポジションセンサ、63…クランクポジションセンサ、64…エアフロメータ、65…水温センサ。

Claims (19)

  1. 内燃機関の潤滑部位に潤滑油を供給する潤滑通路と、この潤滑通路の潤滑油の圧力が所定のリリーフ圧力を超えるときに潤滑油を所定部位にリリーフするとともに前記所定のリリーフ圧力として複数の圧力を有する油圧制御機構と、所定の切替条件に基づいてこの油圧制御機構を操作することにより前記所定のリリーフ圧力の切り替えを行う制御手段とを備える内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記油圧制御機構は、前記所定のリリーフ圧力として低圧側の第1リリーフ圧力とこれよりも大きい高圧側の第2リリーフ圧力とを有するものであり、
    前記制御手段は、機関運転状態がいずれの運転領域に属するかを前記切替条件とするものであって、機関運転状態が運転領域A1に属する旨判定したときに前記所定のリリーフ圧力を前記第1リリーフ圧力に設定し、機関運転状態が前記運転領域A1よりも高回転側または高負荷側にある運転領域A2にある旨判定したときに前記所定のリリーフ圧力を前記第2リリーフ圧力に設定するものであり、
    更に、前記制御手段は、前記第運転領域A1と前記運転領域A2とを区画する境界を、潤滑油の粘度が低くなるにつれて前記運転領域A1が縮小するとともに前記運転領域A2が拡大する方向に変更する
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、潤滑油の粘度が高くなるにつれて前記運転領域A1が拡大するとともに前記運転領域A2が縮小する方向に前記切替条件を変更する
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、潤滑油の粘度の基準値である基準粘度と潤滑油の粘度の推定値である推定粘度とを比較し、推定粘度が基準粘度よりも低いことに基づいて前記運転領域A1が縮小するとともに前記運転領域A2が拡大する方向に前記切替条件を変更する
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、潤滑油の粘度の基準値である基準粘度と潤滑油の粘度の推定値である推定粘度とを比較し、推定粘度が基準粘度よりも高いことに基づいて前記運転領域A1が拡大するとともに前記運転領域A2が縮小する方向に前記切替条件を変更する
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、機関回転速度が基準回転速度よりも小さいことに基づいて機関運転状態が前記運転領域A1にある旨判定して前記所定のリリーフ圧力を前記第1リリーフ圧力に設定するものであり、機関回転速度が基準回転速度よりも大きいときことに基づいて機関運転状態が前記運転領域A2にある旨判定して前記所定のリリーフ圧力を前記第2リリーフ圧力に設定するものである
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  6. 請求項5に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、潤滑油の粘度が低くなるにつれて前記基準回転速度を小さくする
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  7. 請求項5または6に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、潤滑油の粘度の基準値である基準粘度と潤滑油の粘度の推定値である推定粘度とを比較し、推定粘度が基準粘度よりも低いことに基づいて前記基準回転速度を小さくする
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  8. 請求項7に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、前記基準粘度と前記推定粘度との差に基づいて前記基準回転速度の減少量を設定する
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  9. 請求項5〜8のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、潤滑油の粘度が高くなるにつれて前記基準回転速度を大きくする
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  10. 請求項5〜9のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、潤滑油の粘度の基準値である基準粘度と潤滑油の粘度の推定値である推定粘度とを比較し、推定粘度が基準粘度よりも高いことに基づいて前記基準回転速度を大きくする
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  11. 請求項10に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、前記基準粘度と前記推定粘度との差に基づいて前記基準回転速度の増大量を設定する
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  12. 請求項5〜11のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、そのときどきの機関回転速度及び機関負荷からなる一のパラメータが機関回転速度及び機関負荷により規定される速度負荷領域上において前記運転領域A1及び前記運転領域A2のいずれに属するかを判定するものであり、前記一のパラメータが前記運転領域A1にある旨判定したことに基づいて前記所定のリリーフ圧力を前記第1リリーフ圧力に設定するものであり、前記一のパラメータが前記運転領域A2にある旨判定したことに基づいて前記定のリリーフ圧力を前記第2リリーフ圧力に設定するものであり、前記潤滑油の粘度に基づく前記切替条件の変更として、前記速度負荷領域上において前記運転領域A1と前記運転領域A2とを区画する境界線の変更を行うものである
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、機関始動時のスタータトルクに基づいて潤滑油の粘度の推定値である推定粘度を算出する
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  14. 請求項13に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、潤滑油の粘度の基準値を基準粘度として、潤滑油の粘度がこの基準粘度にあるときの機関始動時に要するスタータトルクと実際の機関始動時のスタータトルクとの差に基づいて前記推定粘度を算出する
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  15. 請求項13または14に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、機関始動時の潤滑油の温度が基準温度よりも小さいことに基づいて前記推定粘度の算出を禁止する
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  16. 請求項15に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記制御手段は、潤滑油の温度の変化に対する粘度の変化度合が小さい潤滑油の油温領域を低油温領域B1とし、潤滑油の温度の変化に対する粘度の変化度合が同油温領域B1よりも大きい潤滑油の油温領域を高油温領域B2として、これら油温領域B1及び油温領域B2の境界にある油温を前記基準温度として設定する
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記油圧制御機構は、前記潤滑通路の潤滑油の圧力が前記所定のリリーフ圧力を超えることに基づいて潤滑油をオイルポンプの上流側にリリーフする油圧制御弁を含めて構成され、この油圧制御弁により前記所定のリリーフ圧力を前記第1リリーフ圧力と前記第2リリーフ圧力との間で切り替えるものであり、
    前記油圧制御弁は、その動作状態が第1の動作状態に維持されるときに前記所定のリリーフ圧力を前記第1リリーフ圧力に設定し、その動作状態が第2の動作状態に維持されるときに前記所定のリリーフ圧力を前記第2リリーフ圧力に設定するものである
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  18. 請求項17に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記油圧制御機構は、前記潤滑通路における前記オイルポンプの上流側と下流側とを接続する制御通路と、この制御通路に設けられて前記オイルポンプから吐出された潤滑油の圧力が前記所定のリリーフ圧力を超えることに基づいて潤滑油を前記オイルポンプの上流側にリリーフする前記油圧制御弁と、この油圧制御弁を操作して前記所定のリリーフ圧力を切り替える切替機構とを含めて構成されるものであり、
    前記油圧制御弁は、潤滑油を滞留させる油室が形成された弁本体と、同油室内に設けられて前記弁本体に対して移動する弁体と、前記弁本体と前記弁体との間に設けられてこれらに対して移動する可動体とを含めて構成されるものであり、
    前記弁本体は、前記オイルポンプの下流側にある前記制御通路と前記油室とを連通する本体入口と、前記オイルポンプ上流側にある前記制御通路と前記油室とを連通する本体出口とを含めて構成されるものであり、
    前記可動体は、前記本体入口と前記油室との間に設けられてこれらを連通する可動入口と、前記本体出口と前記油室との間に設けられてこれらを連通する可動出口とを含めて構成されるものであり、且つ前記弁本体に対して第1の可動位置と第2の可動位置との間で移動するものであり、且つ前記第1の可動位置及び前記第2の可動位置のいずれにあるときにも前記本体入口と前記可動入口とが連通した状態、及び前記本体出口と前記可動出口とが連通した状態を維持するものであり、
    前記弁体は、前記弁本体に対する位置として少なくとも、前記可動入口に近いところにある第1の弁体範囲、及びこれよりも前記可動入口から離間したところにある第2の弁体範囲、及びこれよりも前記可動入口から離間したところにある第3の弁体範囲、及びこれよりも前記可動入口から離間した第4の弁体範囲のいずれかをとり得るものであって、前記可動体の位置にかかわらず前記第1の弁体範囲にあるときには前記可動入口と前記可動出口との間を遮断して前記本体入口から前記本体出口への潤滑油の流れを遮断するものであり、且つ前記可動体が前記第1の可動位置にあるときに前記第2の弁体範囲にあるときには前記可動入口と前記可動出口との間を連通して前記本体入口から前記本体出口への潤滑油の流れを許容するものであり、且つ前記可動体が前記第2の可動位置にあるときに前記第3の弁体範囲にあるときには前記可動入口と前記可動出口との間を遮断して前記本体入口から前記本体出口への潤滑油の流れを遮断するものであり、且つ前記可動体が前記第2の可動位置にあるときに前記第4の弁体範囲にあるときには前記可動入口と前記可動出口との間を連通するものであり、
    前記油圧制御弁は、前記可動体が前記第1の可動位置にあることを前記第1の動作状態とし、前記可動体が前記第2の可動位置にあることを前記第2の動作状態とするものであり、
    前記切替機構は、前記可動体の位置を操作することにより前記所定のリリーフ圧力を前記第1のリリーフ圧力と前記第2のリリーフ圧力との間で切り替えるものである
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  19. 請求項18に記載の内燃機関の潤滑油供給装置において、
    前記切替機構は、前記油圧制御弁において前記弁本体と前記可動体との間に前記油室とは区画して設けられる切替室と、前記制御通路から分岐してこの切替室に接続される可動通路と、この可動通路を介しての前記制御通路から前記切替室への潤滑油の供給態様を制御する切替弁とを含めて構成されるものであり、
    前記可動体は、前記可動通路を介して前記切替室に潤滑油が供給されることに基づいて前記第1の可動位置に設定され、前記切替室への潤滑油の供給が遮断されることに基づいて前記第2の可動位置に設定されるものであり、
    前記油圧制御弁は、前記可動体が前記第1の可動位置に維持されることに基づいて前記所定のリリーフ圧が前記第1のリリーフ圧力に設定され、前記可動体が前記第2の可動位置に維持されることに基づいて前記所定のリリーフ圧力が前記第2のリリーフ圧力に設定されるものである
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
JP2009088431A 2009-03-31 2009-03-31 内燃機関の潤滑油供給装置 Expired - Fee Related JP5245992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009088431A JP5245992B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 内燃機関の潤滑油供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009088431A JP5245992B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 内燃機関の潤滑油供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010236524A JP2010236524A (ja) 2010-10-21
JP5245992B2 true JP5245992B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=43091065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009088431A Expired - Fee Related JP5245992B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 内燃機関の潤滑油供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5245992B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0417708A (ja) * 1990-05-07 1992-01-22 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の潤滑油圧調整装置
JP4407613B2 (ja) * 2005-10-14 2010-02-03 トヨタ自動車株式会社 エンジンの油圧制御装置
JP2007297961A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Toyota Motor Corp 内燃機関の潤滑オイル供給装置
JP2008286063A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Toyota Motor Corp 内燃機関の潤滑装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010236524A (ja) 2010-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4930266B2 (ja) 内燃機関の油圧制御装置
JP2004044505A (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置
JP5168372B2 (ja) 内燃機関のオイル供給装置
JP5245994B2 (ja) 内燃機関の油圧制御装置
WO2010113245A1 (ja) 内燃機関の油圧制御装置
US8925503B2 (en) Variable valve device for internal combustion engine
JP5182420B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5245992B2 (ja) 内燃機関の潤滑油供給装置
JP2011247167A (ja) 車載潤滑油供給装置
JP2012082749A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2010150987A (ja) 内燃機関の潤滑油供給装置
KR101508891B1 (ko) 내연 기관 제어 장치
JP2010174824A (ja) 内燃機関の潤滑油供給装置
JP2011247170A (ja) 内燃機関の潤滑油供給装置
JP5333345B2 (ja) 内燃機関の潤滑油供給装置
JP2011196333A (ja) エンジン回転数制御装置及びエンジン回転数の制御方法
JP2012145003A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2010242529A (ja) 内燃機関の油圧制御装置
EP3361076B1 (en) Engine
JP2010236526A (ja) 内燃機関の潤滑油供給装置
JP6297870B2 (ja) エンジンの制御装置及びエンジンの制御方法
JP2020101147A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2010236525A (ja) 内燃機関の潤滑油供給装置
JP5141625B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2011247169A (ja) 車載潤滑油供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130325

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees