JP5245790B2 - 一液性エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
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また、特許文献5には、特定の粉末状アミン化合物をコアとし、粉末状アミン化合物とエポキシ樹脂との反応生成物をシェルとしてなるエポキシ樹脂組成物用マスターバッチ型硬化剤と、エポキシ樹脂とを含む一液性エポキシ樹脂組成物が開示されている。
通常、アミンアダクト(A)は、エポキシ樹脂(A1)とアミン化合物(A2)とを反応させることにより得られる、アミノ基を有する化合物である。
少なくとも1個の一級アミノ基および/または二級アミノ基を有するが三級アミノ基を有さない化合物としては、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、エタノールアミン、プロパノールアミン、シクロヘキシルアミン、イソホロンジアミン、アニリン、トルイジン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン等の三級アミノ基を有さない第一アミン類;ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジメタノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ピペリジン、ピペリドン、ジフェニルアミン、フェニルメチルアミン、フェニルエチルアミン等の三級アミノ基を有さない第二アミン類を挙げることができる。
なお、本明細書中における平均粒径は、メディアン径を指すものである。また、その形状に特に制限は無く、球状、不定形いずれでもよいが、一液性エポキシ樹脂組成物の低粘度化のためには、球状が好ましい。ここで球状とは、真球は勿論の事、不定形の角が丸みを帯びた形状をも包含する。平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置により、測定することが出来る。
アミンアダクト(A)と成分(G)からなるコア(B)は、カプセル化する、すなわち、コア(B)をカプセル(E)で覆うことで、貯蔵安定性および硬化特性をさらに向上させることができる。カプセル(E)は、コア(B)とイソシアネート(C)と水および/または活性水素基を有する化合物(D)との反応生成物により形成されることが好ましい。
脂肪族ジイソシアネートの例としては、エチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネート、ブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等を挙げることができる。
脂環式ジイソシアネートの例としては、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、1,4−イソシアナトシクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアナトメチル)−シクロヘキサン、1,3−ビス(2−イソシアナトプロピル−2−イル)−シクロヘキサン等を挙げることができる。
芳香族ジイソシアネートの例としては、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート等を挙げることができる。
低分子トリイソシアネートの例としては、1,6,1,1−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、2,6−ジイソシアナトヘキサン酸−2−イソシアナトエチル、2,6−ジイソシアナトヘキサン酸−1−メチル−2−イソシアネートエチル等の脂肪族トリイソシアネート化合物、トリシクロヘキシルメタントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート等の脂環式トリイソシアネート化合物、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオホスフェート等の芳香族トリイソシアネート化合物等を挙げることができる。
ポリイソシアネートの例としては、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートや上記ジイソシアネート、低分子トリイソシアネートより誘導されるポリイソシアネートが例示される。上記ジイソシアネート、トリイソシアネートより誘導されるポリイソシアネートとしては、イソシアヌレート型ポリイソシアネート、ビュレット型ポリイソシアネート、ウレタン型ポリイソシアネート、アロハネート型ポリイソシアネート、カルボジイミド型ポリイソシアネート等を挙げることができる。
これらイソシアネート(C)は一種を単独で使用しても二種以上を併用してもよい。
沸点が150℃を超えると、分散媒(F)を除去することが困難になる。粘度が25℃で1000mPa・sを超えると、カプセル化時の粘度が高くなり、均一な反応が困難になる。カプセル形成反応はコア成分の融点または軟化点以下の温度で行うことが好ましい。分散媒(H)は活性水素基を有する置換基(D)や、アミンアダクト(A)と反応するエポキシ基等を含まないことが好ましい。このような置換基は、カプセル化反応を阻害する可能性がある。分散媒(H)の例としては、シクロヘキサン、ヘキサン等が挙げられる。これら分散媒(H)は一種を単独で使用しても二種以上を併用してもよい。
このような方法として、ろ過による分散媒(H)の除去が挙げられる。また、分散媒(H)を除去した後、マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)を洗浄することが好ましい。洗浄の方法は特に限定されないが、ろ過による残存物除去時に、分散媒(H)もしくはカプセル(E)を溶解させない溶媒で洗浄することができる。マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)の洗浄により、マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)表面に付着している、未反応の化合物を除去できる。ろ過(および乾燥)したマイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)は、乾燥することで粉末状にすることができる。乾燥の方法は、特に限定されないが、コアの融点または軟化点以下の温度で乾燥させることが好ましい。このような方法とて減圧乾燥が挙げられる。粉末状にすることで、一液性エポキシ樹脂組成物として、幅広い種類の配合をすることができる。
本発明の一液性エポキシ樹脂組成物に含まれるエポキシ樹脂としては、1分子中に平均2個以上のエポキシ基を有するものを好ましく用いることができる。具体的にはビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、テトラメチルビスフェノールA、テトラメチルビスフェノールF、テトラメチルビスフェノールAD、テトラメチルビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールA、テトラクロロビスフェノールA、テトラフルオロビスフェノールA等のビスフェノール類をグリシジル化したビスフェノール型エポキシ樹脂;ビフェノール、ジヒドキシナフタレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン等のその他の2価フェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂;1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、4,4−(1−(4−(1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル)フェニル)エチリデン)ビスフェノール等のトリスフェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂;1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン等のテトラキスフェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂;フェノールノボラック、クレゾールノボラックビスフェノールAノボラック、臭素化フェノールノボラック、臭素化ビスフェノールAノボラック等のノボラック類をグリシジル化したノボラック型エポキシ樹脂等;多価フェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂、グリセリンやポリエチレングリコール等の多価アルコールをグリシジル化した脂肪族エーテル型エポキシ樹脂;p−オキシ安息香酸、β−オキシナフトエ酸等のヒドロキシカルボン酸をグリシジル化したエーテルエステル型エポキシ樹脂;フタル酸、テレフタル酸のようなポリカルボン酸をグリシジル化したエステル型エポキシ樹脂;4,4−ジアミノジフェニルメタンやm−アミノフェノール等のアミン化合物のグリシジル化物やトリグリシジルイソシアヌレート等のアミン型エポキシ樹脂等のグリシジル型エポキシ樹脂と、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等の脂環族エポキサイド等が例示される。これらエポキシ樹脂は一種を単独で使用しても二種以上を併用してもよい。
充填剤の例としては、例えば、コールタール、ガラス繊維、アスベスト繊維、ほう素繊維、炭素繊維、セルロース、ポリエチレン粉、ポリプロピレン粉、石英紛、鉱物性ケイ酸塩、雲母、アスベスト粉、スレート粉、カオリン、酸化アルミニウム三水和物、水酸化アルミニウム、チョーク粉、石こう、炭酸カルシウム、三酸化アンチモン、ペントン、シリカ、エアロゾル、リトポン、バライト、二酸化チタン、カーボンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ、フラーレン、酸化鉄、金、銀、アルミニウム粉、鉄粉、ナノサイズの金属結晶、金属間化合物等を挙げることができ、これらはいずれもその用途に応じて有効に用いられる。
導電微粒子の例としては、例えば、半田粒子、ニッケル粒子、ナノサイズの金属結晶、金属の表面を他の金属で被覆した粒子、銅と銀の傾斜粒子等の金属粒子や、例えば、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂等の樹脂粒子に金、ニッケル、銀、銅、半田等の導電性薄膜で被覆を施した粒子等が挙げられる。
反応性希釈剤としては、例えば、ブチルグリシジルエーテル、N,N’−グリシジル−o−トルイジン、フェニルグリシジルエーテル、スチレンオキサイド、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等が挙げられる。
非反応性希釈剤としては、例えば、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルアジベート、石油系溶剤等が挙げられる。
樹脂類としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテル樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂やウレタン変性エポキシ樹脂、ゴム変性エポキシ樹脂、アルキッド変性エポキシ樹脂等の変性エポキシ樹脂が挙げられる。
結晶性アルコールとしては、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ糖、トリメチロールプロパンが挙げられる。
冷却管、等圧滴下ロート、かくはん装置を備えた3000mlの3口セパラブルフラスコに1−ブタノールとトルエンを1/1(wt/wt)で混合した溶液824.2gと、2−メチルイミダゾール314.0gとを加え、撹拌しながらオイルバスで80℃に加熱して2−メチルイミダゾールを溶解させた。次いで、1−ブタノールとトルエン1/1(wt/wt)溶液300gにビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量173g/eq,加水分解塩素量0.01重量%)945.8gを溶解させた溶液を、等圧滴下ロートを用いて90分間で滴下した。滴下終了後、80℃で5時間加熱した。その後、180℃まで昇温し溶媒を留去した。温度を180℃に保ち、装置内を最終的に圧力が10mmHg以下になるまで、減圧し、溶媒を留去した。圧力が10mmHg以下になってから、さらに2時間減圧下で加熱溶媒留去を行い暗赤褐色の粘調液体を得た。この粘調液体を室温(25℃)まで冷却して暗赤褐色の固体状アミンアダクト1を得た。このアミンアダクト1をジェットミルで粉砕し、平均粒子径2.50μmのアミンアダクト粒子1を得た。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂をビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量160g/eq,加水分解塩素量0.007重量%)874gに変更した以外は、上記(アミンアダクト粒子1の合成)と同様の方法で、平均粒子径3.14μmのアミンアダクト粒子2を得た。
冷却管、熱電対、撹拌装置を備えた3口セパラブルフラスコにアミンアダクト粒子1;45.0gとシクロヘキサン171.0gとを加え、40℃に加熱した後、水1.1gを加えた。10分間攪拌した後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート6.0gを加えて40℃で2時間反応させた。次いで50℃に昇温して6時間反応させた。反応終了後、分散液をろ過し、トルエンで洗浄した。得られた粉末を10mmHg以下の圧力で24時間減圧乾燥し、溶媒を除去しマイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)1を得た。得られたマイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)1のカプセル分は14重量%であった。
冷却管、熱電対、撹拌装置を備えた3口セパラブルフラスコにアミンアダクト粒子2;45.0gとシクロヘキサン171.0gとを加え、40℃に加熱した後、水1.1gを加えた。10分間かくはんした後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート6.0gを加えて40℃で2時間反応させた。次いで50℃に昇温して6時間反応させた。反応終了後、分散液をろ過、50℃に加熱したシクロヘキサンで洗浄した。得られた粉末を10mmHg以下の圧力で24時間減圧乾燥し、溶媒を除去しマイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)2を得た。得られたマイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)2のカプセル分は15重量%であった。
冷却管、熱電対、かくはん装置を備えた500ml3口セパラブルフラスコにトルエン146.3gと4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート3.7gとを加え、オイルバスで50℃に加熱した。次いでマイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)1を15.0g加え、50℃で3時間反応させた。反応終了後、分散液をろ過、50℃に加熱したトルエンで洗浄した。得られた粉末を10mmHg以下の圧力で24時間減圧乾燥し、溶媒を除去しマイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)3を得た。得られたマイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)3のカプセル分は45重量%であった。
冷却管、熱電対、撹拌装置を備えた3口セパラブルフラスコにアミンアダクト粒子1;45.0gとシクロヘキサン171.0gを加え、40℃に加熱した後、10分間かくはん、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート1.0gを加えて40℃で2時間反応させた。次いで50℃に昇温して6時間反応させた。反応終了後、分散液をろ過、50℃に加熱したシクロヘキサンで洗浄した。得られた粉末を10mmHg以下の圧力で24時間減圧乾燥し、溶媒を除去しマイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)4を得た。得られたマイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)4のカプセル分は3重量%であった。
マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)1を30重量部、35重量部、40重量部、55重量部とビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量160g/eq,加水分解塩素量0.007重量%)を各々70重量部、65重量部、60重量部、45重量部を配合し、一液性エポキシ樹脂組成物1〜4を得た。
マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)2を30重量部、40重量部、55重量部とビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量160g/eq,加水分解塩素量0.007重量%)を各々70重量部、60重量部、45重量部を配合し、一液性エポキシ樹脂組成物5〜7を得た。
マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)3を30重量部、55重量部とビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量173g/eq,加水分解塩素量0.01重量%)70重量部、45重量部を配合し、一液性エポキシ樹脂組成物8、9を得た。
マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)4;25重量部に、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量160g/eq,加水分解塩素量0.007重量%)75重量部を配合し、一液性エポキシ樹脂組成物10を得た。
冷却管、熱電対、撹拌装置を備えた3口セパラブルフラスコにアミンアダクト粒子1;45gとビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量173g/eq,加水分解塩素量 0.01重量%)55gを加え、40℃に加熱した後、水0.5gを加えた。10分間かくはんした後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート4.0gを加えて40℃で2時間加熱した。次いで50℃に昇温して6時間加熱したところ、フラスコ中で硬化反応が進行し、一液性エポキシ樹脂組成物11は得られなかった。
冷却管、熱電対、撹拌装置を備えた3口セパラブルフラスコにアミンアダクト粒子1;50gとビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量160g/eq,加水分解塩素量 0.007重量%)50gを加えたところ、フラスコ中で硬化反応が進行し、一液性エポキシ樹脂組成物12は得られなかった。
マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)1;65gをビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量173g/eq,加水分解塩素量0.01重量%)35gに配合したところ、マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)1が塊となって均一に配合することが出来ず、一液性エポキシ樹脂組成物13は得られなかった。
実施例1〜9、比較例1〜4において調製した一液性エポキシ樹脂組成物1〜13の硬化特性および貯蔵安定性を以下に示す方法で評価した。その結果を表1に示す。
・硬化特性の評価
Perkin−Elmer社製DSC7示差熱量計を用い、昇温速度10℃/min、測定温度範囲30℃〜300℃、窒素雰囲気で測定した。得られたピークトップ温度が115℃未満ならばAA、115℃以上120℃未満ならばA、120℃以上135℃未満ならB、135℃以上ならCとした。
・貯蔵安定性の評価
一液性エポキシ樹脂組成物に、同重量のビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量173g/eq,加水分解塩素量0.01重量%)を加え、40℃恒温槽中で保管し、30日後の粘度増加率で判断した。25℃での粘度を、E型粘度計を用いて測定した。この際、3°のコーンを用い、3〜40Pa・sの時は10rpm、40〜200Pa・sの時は2.5rpm、200〜1000Pa・sの時は0.5rpmの回転数で測定した。30日後の粘度増加率が25%以下であればAA、50%以下であればA、100%未満であればB、100%以上であればCとした。
・平均粒径の測定方法
アミンアダクト(A)粒子の平均粒径は次のようにして求めた。すなわち、Malvern社製レーザー回折式粒度分布測定装置(マスターサイザー2000:乾式測定ユニッとScirocco2000)を用い、3回測定を行い、50%径(メディアン径)の平均値をアミンアダクト(A)粒子の平均粒径とした。
・マイクロカプセル型エポキシ樹脂用硬化剤(F)からのカプセル分の分離
粉末状マイクロカプセル型エポキシ樹脂用硬化剤(F)に充分量のメタノールを加え室温で6時間攪拌・洗浄し、この溶液をろ過した後、ろ過物(カプセル分)を50℃以下の温度でメタノールを完全に除去乾燥する。このろ過物(カプセル分)の重量を計量し、初期のマイクロカプセル型エポキシ樹脂用硬化剤に対する重量比をカプセル分の割合とした。
Claims (2)
- マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)とエポキシ樹脂とを含む一液性エポキシ樹脂組成物であって、
前記マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)の含有量が、前記一液性エポキシ樹脂組成物中の固形分全量を基準として、30〜60質量%であり、
前記マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)が、アミンアダクト(A)を含むコア(B)と、
前記コア(B)を覆うように設けられており、前記コア(B)とイソシアネート(C)と水および/または活性水素基を有する化合物(D)とを反応させることにより形成されたカプセル(E)と、
を備え、
前記マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)が、
前記コア(B)とイソシアネート(C)と水および/または活性水素基を有する化合物(D)とを、コア(B)を溶解しない分散媒(H)中で反応させ、前記カプセル(E)を形成する工程と、
前記分散媒(H)を除去する工程と、を備える製造方法により得られたものである一液性エポキシ樹脂組成物。 - 前記マイクロカプセル型潜在性硬化剤(F)において、前記カプセル(E)の含有量が10〜80質量%である、請求項1に記載の一液性エポキシ樹脂組成物。
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