JP5266936B2 - エポキシ樹脂用マイクロカプセル型潜在性硬化剤、一液性エポキシ樹脂組成物及びエポキシ樹脂硬化物 - Google Patents
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Description
び/又は二級アミノ基を有し三級アミノ基を有さない化合物と、三級アミノ基及び活性水
素基を有する化合物とから選ばれる。一級アミノ基及び/又は二級アミノ基を有し三級ア
ミノ基を有しない化合物としては、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、エタノールアミン、プロパノールアミン、シクロヘキシルアミン、イソホロンジアミン、アニリン、トルイジン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン等の三級アミノ基を有さない第一アミン類;ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、エチルへキシルアミン、ジメタノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ピペリジン、ピペリドン、ジフェニルアミン、フェニルメチルアミン、フェニルエチルアミン等の三級アミノ基を有さない第二アミン類が挙げられる。
アミンアダクト粒子1
冷却管、等圧滴下ロート、攪拌装置を備えた3000mlの3口セパラブルフラスコに、1−ブタノールとトルエンを1/1(wt/wt)で混合した溶液824.2gに2−メチルイミダゾール288gを加え、撹拌しながらオイルバスで80℃に加熱して2−メチルイミダゾールを溶解させた。次いで、1−ブタノールとトルエンを1/1(wt/wt)で混合した混合溶媒300gにビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量173g/eq,加水分解塩素量0.01重量%)946gを溶解させた溶液を、等圧滴下ロートを用いて90分間で滴下した。滴下終了後、80℃で5時間加熱した。その後、180℃まで昇温して温度を180℃に保ち、最終的に装置内の圧力が10mmHg以下になるまで減圧した。圧力が10mmHg以下になってから、さらに2時間減圧下での加熱により溶媒を留去して、暗赤褐色の粘調液体を得た。この粘調液体を室温まで冷却して暗赤褐色の固体状アミンアダクトを得た。このアミンアダクトをジェットミルで粉砕し、平均粒径1.96μmのアミンアダクト粒子1を得た。
アミンアダクト粒子の粒径を、Malvern社製レーザー回折式粒度分布測定装置(マスターサイザー2000:乾式測定ユニットScirocco2000)を用いて測定した。3回測定を行い、50%径(メディアン径)の平均値をアミンアダクト粒子の平均粒径とした。
マイクロカプセル型潜在性硬化剤1
冷却管、熱電対、撹拌装置を備えた3口セパラブルフラスコにアミンアダクト粒子1を45.0gとシクロヘキサン171.0gを加え、40℃に加熱した後、水1.2gを加えた。10分間攪拌した後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート3.0gを加えて40℃で2時間反応させた。次いで50℃に昇温して6時間反応させた。反応終了後、分散液をろ過し、回収された粉末を50℃に加熱したシクロヘキサンで洗浄した。得られた粉末を、シクロヘキサン171.0gに分散させ、水1.2gとフェニルグリシジルエーテル1.8gを添加し、50℃で6時間反応させた。反応終了後、分散液をろ過し、回収された粉末を50℃に加熱したシクロヘキサンで洗浄した。得られた粉末を10mmHg以下の圧力で24時間減圧乾燥することにより溶媒を除去し、マイクロカプセル型潜在性硬化剤1を得た。
冷却管、熱電対、撹拌装置を備えた3口セパラブルフラスコにアミンアダクト粒子1を45.0gとシクロヘキサン171.0gを加え、40℃に加熱した後、水1.2gを加えた。10分間攪拌した後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート3.0gを加えて40℃で2時間反応させた。次いで50℃に昇温して6時間反応させた。反応終了後、分散液をろ過し、回収された粉末を50℃に加熱したシクロヘキサンで洗浄した。得られた固体を、シクロヘキサン171.0gに分散させ、水1.2gとエチルへキシルアミン2.3gを添加し、50℃で2時間反応させた。反応終了後、分散液をろ過し、回収された粉末を50℃に加熱したシクロヘキサンで洗浄した。得られた粉末を10mmHg以下の圧力で24時間減圧乾燥することにより溶媒を除去し、マイクロカプセル型潜在性硬化剤2を得た。
マイクロカプセル型潜在性硬化剤1又は2を33gと、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量160g/eq,加水分解塩素量0.007重量%)67gを配合し、実施例1及び2の一液性エポキシ樹脂組成物を得た。
冷却管、熱電対、撹拌装置を備えた3口セパラブルフラスコにアミンアダクト粒子1を45.0gとシクロヘキサン171.0gを加え、40℃に加熱した後、水1.2gを加えた。10分間攪拌した後、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート3.0gを加えて40℃で2時間反応させた。次いで50℃に昇温して6時間反応させた。反応終了後、分散液をろ過し、回収された粉末を50℃に加熱したシクロヘキサンで洗浄した。得られた粉末を10mmHg以下の圧力で24時間減圧乾燥することにより溶媒を除去し、マイクロカプセル型潜在性硬化剤3を得た。
このマイクロカプセル型潜在性硬化剤3を33gと、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量160g/eq,加水分解塩素量0.007重量%)67gを配合し、比較例1の一液性エポキシ樹脂組成物を得た。
実施例1及び2、並びに、比較例1の一液性エポキシ樹脂組成物の硬化特性及び貯蔵安定性を以下の方法により評価した。結果を表1にまとめて示す。
(測定方法)
・硬化特性の評価
一液性エポキシ樹脂組成物について、Perkin−Elmer社製DSC7示差熱量計を用い、昇温速度10℃/min、測定温度範囲30℃〜300℃、窒素雰囲気で硬化特性を測定した。硬化発熱に由来するピークの極大点の温度が115℃未満ならばAA、115℃以上120℃未満ならばA、120℃以上130℃未満ならばB、130℃以上ならばCとした。
・貯蔵安定性の評価
一液性エポキシ樹脂組成物に、同重量のビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量173g/eq,加水分解塩素量0.01重量%)を加え、40℃恒温槽中で保管した。初期及び30日後における一液性エポキシ樹脂組成物の25℃での粘度を、E型粘度計を用いて測定した。30日後の初期からの粘度増加率により貯蔵安定性を判断した。粘度測定は、3°(角度)のコーンを用い、粘度が3〜40Pa・sのときは10rpm、粘度が40〜200Pa・sのときは2.5rpm、200〜1000Pa・sのときは0.5rpmの回転数で行った。30日後の粘度増加率が25%以下であればAA、50%以下であればA、100%未満であればB、100%以上であればCとした。
Claims (3)
- コアに含まれるアミンアダクトとイソシアネートと活性水素基を有する化合物及び/又は水とを前記コアを分散させた分散媒中で反応させることにより、前記コアを被覆するカプセルを形成させる工程と、
前記カプセルに、イソシアネート基、アミノ基及び水酸基のうち少なくともいずれか1種と反応する反応性官能基を有する化合物を反応させる工程と、
反応後の混合物から粉末状のエポキシ樹脂用マイクロカプセル型潜在性硬化剤を取り出す工程と、を備え、
前記活性水素基を有する化合物が、一級アミノ基、二級アミノ基、水酸基、チオール基及びヒドラジド基から選ばれる活性水素基を有する1種又は2種以上であり、
前記分散媒が、シクロヘキサン及び/又はヘキサンを含む、
エポキシ樹脂用マイクロカプセル型潜在性硬化剤の製造方法。 - 前記反応性官能基が、水酸基、アミノ基、エポキシ基、イソシアネート基及びカルボキシル基からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1記載のエポキシ樹脂用マイクロカプセル型潜在性硬化剤の製造方法。
- 前記コアが質量比で50〜100%の前記アミンアダクトを含む、請求項1又は2記載のエポキシ樹脂用マイクロカプセル型潜在性硬化剤の製造方法。
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