JP5245362B2 - プロジェクタ付きカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタ付きカメラに関する。
プロジェクタ周囲の光量を検出し、検出信号に応じて光源用ランプを調光して明るさ調整を行うプロジェクタが知られている(特許文献1参照)。また、プロジェクタから投影したパターンを撮像した画像データを用いて、撮影用の測距を行う技術が知られている(特許文献2)。
特開2000−131668号公報 特開2006−91091号公報
従来技術では、投影中に得た情報を用いて投影を制御するので、投影前に行うことが困難という問題があった。
(1)請求項1に記載のプロジェクタ付きカメラは、撮像ユニットと、投影ユニットと、撮像ユニットが撮像した画像データを用いて投影ユニットの投影光の強さおよび投影像のコントラスト調整値を演算する演算手段と、投影ユニットが投影する面を投影前に撮像ユニットで撮像するとともに、演算手段が演算した投影光の強さおよびコントラスト調整値で投影ユニットが投影を開始するように撮像ユニットおよび投影ユニットをそれぞれ制御する制御手段とを備え、演算手段は、画像データを用いて取得した明るさ情報が所定値を超えた場合に投影光を強めるように演算し、画像データを用いて取得した距離情報が所定範囲を超えた場合、および取得した距離情報が所定範囲未満の場合には、それぞれ投影否とすることを特徴とする。
請求項3に記載のプロジェクタ付きカメラは、撮像ユニットと、投影ユニットと、撮像ユニットが撮像した画像データを用いて投影ユニットの投影光の強さおよび投影像のコントラスト調整値を演算する演算手段と、投影ユニットが投影する面を投影前に撮像ユニットで撮像するとともに、演算手段が演算した投影光の強さおよびコントラスト調整値で投影ユニットが投影を開始するように撮像ユニットおよび投影ユニットをそれぞれ制御する制御手段と、演算手段によって投影ユニットによる上限を超える投影光の強さが必要と演算された場合、これを知らせる報知手段とを備え、報知手段は液晶表示部材で構成され、画像データを用いて取得した明るさ情報に応じて表示輝度が制御されることを特徴とする。
本発明によるプロジェクタ付きカメラでは、投影前に取得した情報を用いて適切に投影制御できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるプロジェクタ付き電子カメラ10の正面図である。図1において、電子カメラ10の前面には、撮影レンズ71と、プロジェクタの投影レンズ61と、フラッシュ光源部21とが配設されている。電子カメラ10の上面には、ズームスイッチ11と、レリーズボタン12と、プロジェクタボタン14とが配設されている。レリーズボタン12は、電子カメラ10に撮影を指示するための操作部材である。ズームスイッチ11は、電子カメラ10にズームダウンまたはズームアップを指示するための操作部材である。プロジェクタボタン14は、電子カメラ10に投影モードへの切替、および投影モードにおける投影オン/オフを指示するための操作部材である。
図2は、図1の電子カメラの背面図である。図2において、電子カメラ10の背面には、液晶モニタ108と、切替ボタン15と、モードボタン16と、メニューボタン17と、削除ボタン18と、OKボタン20およびダイヤル19とが設けられている。リング状に構成されたダイヤル19は、回転操作に応じた回転操作信号と、押下操作に応じた押下位置信号とを発生する。OKボタン20の配設位置はダイヤル19の中央部である。ダイヤル19およびOKボタン20は、電子カメラ10に各種設定を指示するための操作部材である。
切替ボタン15は、撮影を行う撮影モードと、撮影画像の再生表示を行う再生モードとの切替を電子カメラ10に指示するための操作部材である。モードボタン16は、モード選択画面を液晶モニタ108に表示させるための操作部材である。メニューボタン17は、メニュー選択画面を液晶モニタ108に表示させるための操作部材である。削除ボタン18は、電子カメラ10に画像ファイルの削除を指示するための操作部材である。
図3は、図1の電子カメラ10の回路構成を説明するブロック図である。図3において、電子カメラ10は、CPU101と、メモリ102と、マイク105と、外部インターフェイス回路106と、電源回路107と、液晶モニタ108と、操作部材109と、スピーカー110と、プロジェクタモジュール60と、カメラモジュール70とを備え、着脱自在のバッテリー103およびメモリカード104が実装されている。
プロジェクタモジュール60およびカメラモジュール70は、図1に示すように、投影光学系(投影レンズ61)と撮影光学系(撮影レンズ71)の開口とが共通の面に配設されている。
CPU101は、制御プログラムに基づいて、電子カメラ10を構成する各部から入力される信号を用いて所定の演算を行うなどして、電子カメラ10の各部に対する制御信号を送出することにより、カメラ動作およびプロジェクタ動作をそれぞれ制御する。なお、制御プログラムは、CPU101内の不図示の不揮発性メモリに格納されている。
メモリ102はCPU101の作業用メモリとして使用される。メモリカード104は不揮発性メモリによって構成される。メモリカード104は、CPU101の指示により、たとえば、カメラモジュール70から出力される画像データや、外部インターフェイス回路106を介して外部機器から入力される映像・音声データなどのデータの書き込み、保存および読み出しが可能である。
マイク105は、集音した音声を電気信号に変換してCPU101へ送出する。音声信号は、録音時にメモリカード104に記録される。外部インターフェイス回路106は、CPU101の指示により不図示のクレードル、もしくはクレードルに接続されている外部機器との間でデータを送受信する。送受信するデータは、映像・音声データや、電子カメラ10に対する制御信号である。外部インターフェイス回路106には、電源ラインも含まれている。
スピーカー110は、CPU101から出力された音声信号による音声を再生する。操作部材109は、上述した操作ボタンなどを含み、各操作ボタンに対応する操作信号をCPU101へ送出する。
バッテリー103は充電可能な二次電池によって構成される。電源回路107はDC/DC変換回路、充電回路、および電圧検出回路を含み、バッテリー103の電圧を電子カメラ10内の各部で必要な電圧に変換する。電源回路107はさらに、バッテリー103の電圧が低く、残容量が低下している場合には外部インターフェイス回路106を介して供給される充電用電流でバッテリー103を充電する。
液晶モニタ108は、CPU101の指示により画像やテキストなどの情報を表示する。フラッシュ光源部21は、撮影モード時にCPU101からの指示に応じて所定光量の光を発する。
(カメラモジュール)
カメラモジュール70は、撮影レンズ(撮影光学系)71と、イメージセンサ72と、レンズ駆動回路73と、撮影制御回路74とを含む。イメージセンサ72には、CCDやCMOS撮像素子などが用いられる。撮影制御回路74は、CPU101からの指示によりイメージセンサ72およびレンズ駆動回路73を駆動制御するとともに、イメージセンサ72から出力される撮像信号(蓄積電荷信号)に対して所定の画像処理を行う。画像処理は、ホワイトバランス処理やガンマ処理などである。
撮影レンズ71は、イメージセンサ72の撮像面上に被写体像を結像させる。撮影制御回路74は、撮影開始指示に応じてイメージセンサ72に撮像を開始させ、撮像終了後にイメージセンサ72から蓄積電荷信号を読出し、上記画像処理を施した上で画像データとしてCPU101へ送出する。
レンズ駆動回路73は、撮影制御回路74から出力されるフォーカス調節信号に基づいて、撮影レンズ71を構成するフォーカスレンズ(不図示)を光軸方向に進退駆動する。また、レンズ駆動回路73は、撮影制御回路74から出力されるズーム調節信号に基づいて、撮影レンズ71を構成するズームレンズ(不図示)を光軸方向(テレ側もしくはワイド側)へ進退駆動する。フォーカス調節量およびズーム調節量は、CPU101から撮影制御回路74へ指示される。
(プロジェクタモジュール)
プロジェクタモジュール60は、投影レンズ(投影光学系)61と、液晶パネル62と、LED光源63と、投射制御回路64と、レンズ駆動回路65とを含む。投射制御回路64は、CPU101から出力される投影指示に応じてLED光源63に駆動電流を供給する。LED光源63は、供給された電流に応じた明るさで液晶パネル62を照明する。
投射制御回路64はさらに、CPU101から送出される画像データに応じて液晶パネル駆動信号を生成し、生成した駆動信号で液晶パネル62を駆動する。具体的には、液晶層に対して画像信号に応じた電圧を画素ごとに印加する。電圧が印加された液晶層は液晶分子の配列が変わり、当該液晶層の光の透過率が変化する。このように、画像信号に応じてLED光源63からの光を変調することにより、液晶パネル62が光像を生成する。投影レンズ61は、液晶パネル62から射出される光像をスクリーンなどへ向けて投射する。
レンズ駆動回路65は、投射制御回路64から出力されるフォーカス調節信号に基づいて、投影レンズ61を構成するフォーカスレンズ(不図示)を光軸方向へ進退駆動する。レンズ駆動回路65はさらに、投射制御回路64から出力されるズーム調節信号に基づいて、投影レンズ61を構成するズームレンズ(不図示)を光軸方向へ進退駆動する。フォーカス調節量およびズーム調節量は、CPU101から投射制御回路64へ指示される。
(投影ソース:source)
プロジェクタモジュール60は、再生モード時に、CPU101の指示により下記ソース1.またはソース2.のいずれかによるコンテンツを投影および再生する。CPU101は、操作部材109からソース切替え操作信号が入力されるごとに、投影画像をソース1.→2.→1.…の順に切替えるように、各画像に対応する画像データをプロジェクタモジュール60へ送出する。
ソース1.メモリカード104から読出したデータによる再生画像
ソース2.外部インターフェイス回路106から入力されたデータによる再生画像
CPU101は、上記ソース1.に対応する画像を投影する場合、記録日時が最も新しい(記録されている画像データの中で最後に撮影されたもの)画像データをメモリカード104から順に読出し、読出した画像データをプロジェクタモジュール60へ送出する。また、上記コンテンツのデータとしてテキストデータが選択された場合は、テキスト画面を投影するためのデータをプロジェクタモジュール60へ送出する。
(投影モードのメイン処理)
本実施形態は、投影モード時に行う動作に特徴を有するので、以下はこの点を中心に説明する。図4は、CPU101が行う処理の流れを説明するフローチャートである。CPU101は、撮影モード時または再生モード時に操作部材を構成するプロジェクタボタン14から操作信号が入力されると、プロジェクタモジュール60を起動させるとともに、図4の処理を行うプログラムを起動する。ユーザーは、電子カメラ10の投影レンズ61をスクリーン側へ向けて電子カメラ10を机上などに載置する。
図4のステップS11において、CPU101は、カメラモジュール70に投影地点までの距離を算出させてステップS12へ進む。具体的には、撮影制御回路74へ指示を送り、スクリーン(不図示)を被写体として、たとえばコントラスト検出方式のオートフォーカス(AF)調節を行わせる。撮影制御回路74は、たとえばスクリーンの縁、枠などに対応する画像データからコントラスト情報を得る。イメージセンサ72で撮像された画像データの高周波数成分の積算値(いわゆる焦点評価値)を最大にするフォーカスレンズの位置(被写体像のエッジのボケをなくし、画像のコントラストを最大にする合焦位置)は、電子カメラ10からスクリーンまでの被写体距離に対応する。CPU101は、スクリーンを照明する環境光が少なくて焦点評価値演算が行えない場合には、フラッシュ光源部21をAF補助光として発光させる。
ステップS12において、CPU101は、フラッシュ光源部21を発光させない状態で、撮像素子72で撮像された画像データから光量情報および色情報を取得する。具体的には、画像データのうちスクリーン(不図示)に対応するデータ値から当該スクリーンの明るさ(光量情報)を算出し、画素データのRGB比率から当該スクリーン上における色情報を取得する。なお、撮像素子72には画素位置に対応してR、G、Bいずれかの色フィルタが設けられており、各画素からRGBいずれかの色成分データが得られるように構成されている。スクリーンの明るさおよび色情報は、スクリーンを照明する環境光によって異なる。
ステップS13において、CPU101は、取得した明るさ情報および色情報に基づいて投影条件を算出する。CPU101は明るさを五段階に分類し、以下のように投影条件を決める。
[1]明るさが第1所定値を超える場合、投影否を決定する。LED光源63を最大光量で発光させてもスクリーン上にユーザーが観察可能な投影像を得られないからである。
[2]明るさが第2所定値を超え、かつ第1所定値以下の場合、LED光源63の発光量を最大に、液晶パネル62を駆動する際のコントラストを通常時より強調するように投影条件を決める。
[3]明るさが第3所定値を超え、かつ第2所定値以下の場合、LED光源63の発光量を最大に、液晶パネル62を駆動する際のコントラストを通常設定にするように投影条件を決める。
[4]明るさが第4所定値を超え、かつ第3所定値以下の場合、LED光源63の発光量を所定量絞り(たとえば最大光量の半分の強さ)、液晶パネル62を駆動する際のコントラストを通常時より強調するように投影条件を決める。
[5]明るさが第5所定値を超え、かつ第4所定値以下の場合、LED光源63の発光量を所定量絞り(たとえば最大光量の半分の強さ)、液晶パネル62を駆動する際のコントラストを通常設定にするように投影条件を決める。
CPU101はさらに、上記[2]〜[5]の場合には、ステップS12で取得した色情報に応じて液晶パネル62を駆動する際の色バランスを補正する。具体的には、取得した色情報が赤みがかっている(R成分が強い)場合には、液晶パネル62を駆動する際のR成分信号を弱くする。また、取得した色情報が青みがかっている(B成分が強い)場合には、液晶パネル62を駆動する際のB成分信号を弱くする。なお、色成分信号を弱める補正に加えて、他の色成分を強く補正しても構わない。
ステップS14において、CPU101は、距離および明るさが許容範囲か否かを判定する。CPU101は、ステップS11で取得した距離が所定の距離範囲(たとえば0.5m〜3m)内であって、ステップS13で決定した投影条件が[2]〜[5]のいずれかに該当する場合、ステップS14を肯定判定してステップS15へ進む。ステップS15へ進む場合は投影を許可する場合である。
CPU101は、ステップS11で取得した距離が所定の距離範囲(たとえば0.5m〜3m)外の場合、またはステップS13で決定した投影条件が[1]に該当する場合には、ステップS14を否定判定してステップS21へ進む。ステップS21へ進む場合は投影を許可しない場合である。
ステップS15において、CPU101は、プロジェクタモジュール60のフォーカス調節を行わせてステップS16へ進む。具体的には、投射制御回路64へステップS11で取得した距離情報とともにフォーカス調整指示を送り、スクリーン上で投射像のピントが合うように投影レンズ61を駆動させる。なお、距離情報とフォーカスレンズ(不図示)の駆動量との関係は、あらかじめ投射制御回路64内のメモリ(不図示)に格納されている。
ステップS16において、CPU101は投影オン操作されたか否かを判定する。CPU101は、投影モード時に操作部材を構成するプロジェクタボタン14から操作信号を受けると、ステップS16を肯定判定してステップS17へ進む。CPU101は、プロジェクタボタン14から操作信号を受けない場合には、ステップS16を否定判定してステップS23へ進む。
ステップS17において、CPU101はステップS13で決定した投影条件とともに投影開始指示を投射制御回路64へ送り、プロジェクタモジュール60の投影を開始させてステップS18へ進む。これにより、プロジェクタモジュール60が上記投影条件で投影を行う。ステップS18において、CPU101は投影オフ操作されたか否かを判定する。CPU101は、投影中に操作部材を構成するプロジェクタボタン14から操作信号を受けると、ステップS18を肯定判定してステップS19へ進む。CPU101は、プロジェクタボタン14から操作信号を受けない場合には、ステップS18を否定判定して当該判定処理を繰り返す。
ステップS19において、CPU101は投射制御回路64へ投影停止指示を送り、プロジェクタモジュール60の投影を停止させてステップS23へ進む。
ステップS14を否定判定して進むステップS21において、CPU101は、液晶モニタ108の表示輝度を算出するとともに、算出した表示輝度を液晶モニタ108へ設定してステップS22へ進む。具体的には、ステップS12で取得した明るさ情報を用いて、ユーザーがその明るさの下で表示内容を視認できるように表示輝度を決定する。液晶モニタ108の表示輝度は、通常は最も暗い状態に絞っておき、取得された明るさ情報に応じて表示輝度を明るくするように制御する。なお、明るさ情報と、その明るさに適した液晶モニタ108の表示輝度との関係は、あらかじめCPU101内のメモリ(不図示)に格納されている。
ステップS22において、CPU101はLCD表示処理を行ってステップS23へ進む。LCD表示処理の詳細については後述する。ステップS23において、CPU101はモード変更操作されたか否かを判定する。CPU101は、切替ボタン15からの操作信号が入力された場合にステップS23を肯定判定し、図4による処理を終了する。CPU101は、切替ボタン15からの操作信号が入力されない場合にはステップS23を否定判定してステップS11へ戻る。ステップS11へ戻る場合は上述した処理を繰り返す。
(LCD表示処理)
LCD表示処理の詳細について、図5のフローチャートを参照して説明する。図5のステップS221において、CPU101はプロジェクタモジュール60の投影光の強さ(LED光源63の発光量)が限界か否かを判定する。CPU101は、図4のステップS13において上記[1]を決定した場合、ステップS221を肯定判定してステップS222へ進む。
CPU101は、図4のステップS13において上記[2]〜[5]のいずれかを決定した場合、ステップS221を否定判定してステップS223へ進む。ステップS222において、CPU101は液晶モニタ108へ指示を送り、メッセージ「明るすぎます」を表示させて図5による処理を終了する。
ステップS223において、CPU101はスクリーンが遠すぎるか否かを判定する。CPU101は、ステップS11で得た距離が上述した距離範囲の上限(3m)より遠い場合、ステップS223を肯定判定してステップS224へ進む。CPU101は、ステップS11で得た距離が上述した距離範囲の上限より遠くない場合、ステップS223を否定判定してステップS225へ進む。ステップS224において、CPU101は液晶モニタ108へ指示を送り、メッセージ「遠すぎます」を表示させて図5による処理を終了する。
ステップS225において、CPU101はスクリーンが近すぎるか否かを判定する。CPU101は、ステップS11で得た距離が上述した距離範囲の下限(0.5m)より近い場合、ステップS225を肯定判定してステップS226へ進む。CPU101は、ステップS11で得た距離が上述した距離範囲の下限より近くない場合、ステップS225を否定判定して図5による処理を終了する。ステップS226において、CPU101は液晶モニタ108へ指示を送り、メッセージ「近すぎます」を表示させて図5による処理を終了する。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)プロジェクタモジュール60から投影を始める前にカメラモジュール70でスクリーンを含めて撮像し、取得した画像データを用いて投影条件(LED光源63の発光量、コントラスト調整値)を演算する。プロジェクタモジュール60から投影を始める際、演算により決定した発光量でLED光源63を発光させ、決定したコントラスト調整値を用いて液晶パネル62を駆動するようにしたので、投影当初から適切に投影制御できる。
(2)取得した画像データから投影面(スクリーン)の明るさ情報を得て、明るさ情報が所定値を超えている場合に投影光を強める(発光量を高める)ようにしたので、環境光による投影面の明るさが異なっても適切な投影光量で投影を始めることができる。
(3)取得した画像データから投影面までの距離情報を得て、距離が所定の範囲より長い場合、距離が所定の範囲より短い場合にはそれぞれプロジェクタモジュール60の投影否としたので、投影に適さない状態で無駄な投影を行うことを回避できる。
(4)上述した距離が所定の範囲より長い場合、および距離が所定の範囲より短い場合には、それぞれ「遠すぎます」、「近すぎます」というメッセージを液晶モニタ108に表示させたので、投影否の理由をユーザーに知らせることができる。
(5)LED光源63の最大発光量を超える強さの投影光が必要であることが演算された場合、プロジェクタモジュール60の投影否とし、「明るすぎます」というメッセージを液晶モニタ108に表示させたので、投影に適さない状態で無駄な投影を行うことを回避できる上に、投影否の理由をユーザーに知らせることができる。
(6)取得した画像データから投影面(スクリーン)の明るさ情報を得て、明るさ情報に応じて液晶モニタ108の表示輝度を制御したので、適切な発光輝度で投影否の理由をユーザーに知らせることができる。
(7)最小発光輝度を基準として、明るさ情報が明るい場合に表示輝度を高めるので、最大発光輝度を基準とする場合に比べて消費電力を低減できる。
(変形例)
以上の説明では、明るさ情報について撮像素子72で撮像された画像データから取得する例を説明したが、撮像素子72と異なる測光センサからの検出信号を用いて明るさ情報を取得するように構成してもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
本発明の一実施の形態によるプロジェクタ付き電子カメラの正面図である。 図1の電子カメラの背面図である。 図1の電子カメラの回路構成を説明するブロック図である。 CPUが行う処理の流れを説明するフローチャートである。 LCD表示処理の詳細を説明するフローチャートである。
符号の説明
10…プロジェクタ付き電子カメラ
60…プロジェクタモジュール
70…カメラモジュール
101…CPU
108…液晶モニタ

Claims (5)

  1. 撮像ユニットと、
    投影ユニットと、
    前記撮像ユニットが撮像した画像データを用いて前記投影ユニットの投影光の強さおよび投影像のコントラスト調整値を演算する演算手段と、
    前記投影ユニットが投影する面を投影前に前記撮像ユニットで撮像するとともに、前記演算手段が演算した投影光の強さおよびコントラスト調整値で前記投影ユニットが投影を開始するように前記撮像ユニットおよび前記投影ユニットをそれぞれ制御する制御手段とを備え
    前記演算手段は、前記画像データを用いて取得した明るさ情報が所定値を超えた場合に投影光を強めるように演算し、前記画像データを用いて取得した距離情報が所定範囲を超えた場合、および取得した距離情報が前記所定範囲未満の場合には、それぞれ投影否とすることを特徴とするプロジェクタ付きカメラ。
  2. 請求項に記載のプロジェクタ付きカメラにおいて、
    前記演算手段は、前記画像データを用いて取得した明るさ情報に応じて前記コントラスト調整値を異ならせるように演算することを特徴とするプロジェクタ付きカメラ。
  3. 撮像ユニットと、
    投影ユニットと、
    前記撮像ユニットが撮像した画像データを用いて前記投影ユニットの投影光の強さおよび投影像のコントラスト調整値を演算する演算手段と、
    前記投影ユニットが投影する面を投影前に前記撮像ユニットで撮像するとともに、前記演算手段が演算した投影光の強さおよびコントラスト調整値で前記投影ユニットが投影を開始するように前記撮像ユニットおよび前記投影ユニットをそれぞれ制御する制御手段と、
    前記演算手段によって前記投影ユニットによる上限を超える投影光の強さが必要と演算された場合、これを知らせる報知手段とを備え、
    前記報知手段は液晶表示部材で構成され、前記画像データを用いて取得した明るさ情報に応じて表示輝度が制御されることを特徴とするプロジェクタ付きカメラ。
  4. 請求項に記載のプロジェクタ付きカメラにおいて、
    前記報知手段はさらに、前記画像データを用いて取得した距離情報が所定範囲を超えた場合および取得した距離情報が前記所定範囲未満の場合には、それぞれを知らせることを特徴とするプロジェクタ付きカメラ。
  5. 請求項3または4に記載のプロジェクタ付きカメラにおいて、
    前記液晶表示部材は、最小表示輝度を基準として、前記明るさ情報が明るいほど表示輝度が高められることを特徴とするプロジェクタ付きカメラ。
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