JP5243854B2 - 携帯型作業機 - Google Patents
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Description
また、フレキシブルシャフトに挿通される薄肉筒状のスリーブを備えているので、このスリーブにより、フレキシブルシャフトのうねりを防止できる。従って、フレキシブルシャフトによってドライブシャフトに生じる振動をより減衰できる。
加えて、スリーブは、フレキシブルシャフトと一体に回転するので、フレキシブルシャフトがスリーブと摩擦することがなく、その分、出力を向上できる。また、フレキシブルシャフトがスリーブと摩擦しないので、フレキシブルシャフトに潤滑剤を塗布することを不要にでき、メンテナンスを容易にできる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る携帯型作業機としての刈払機1を示す斜視図である。
刈払機1は、図1に示すように、エンジン2と、エンジン2が一端に設けられたアウターパイプ3と、アウターパイプ3の他端に設けられた作業具4と、アウターパイプ3の内部に回転自在に保持されてエンジン2の回転を作業具4に伝達するドライブシャフト5(図2参照)とを備えている。アウターパイプ3の途中には、作業者に把持されるハンドル6およびグリップ7が設けられている。また、グリップ7の近傍には、当該グリップ7を握りながらエンジン2の出力操作を行うためのアクセルレバー8が設けられている。作業具4は、アウターパイプ3の他端に設けられたギヤケース41と、ギヤケース41に取り付けられ、ドライブシャフト5からギヤケース41を介して回転が伝達されるナイロンカッタ42とを備えている。
ドライブシャフト5は、図2に示すように、直線状に形成され、一端がエンジン2(図1)側のクラッチドラム21の出力軸22に連結されているとともに、他端がギヤケース41に連結され、全体としてアウターパイプ3内に設けられた複数のブッシュ31(軸受け)により回転自在に保持されている。
このドライブシャフト5は、フレキシブルシャフト51と、スリーブ52と、継手部材53と、ストレートシャフト54とを備えている。
ここで、背景技術において説明したように、フレキシブルシャフトは、従来、ドライブシャフト全体を構成するものとして用いられることがあった。しかしながら、この場合、エンジンを加減速させた際に、ドライブシャフトは、一旦ねじれてから作業具に回転を伝達することとなるので、エンジンに対するドライブシャフトの追従性が低下し、ひいてはエンジンに対する作業具の追従性が低下してしまうおそれがある。
このようなスリーブ52の作業具4側の端部は、継手部材53内に挿入されており、この継手部材53により、スリーブ52は、フレキシブルシャフト51と一体に設けられている。すなわち、継手部材53により、スリーブ52は、フレキシブルシャフト51と一体に回転するように設けられている。これにより、本実施形態では、フレキシブルシャフト51がスリーブ52と摩擦することがないため、その分、出力を向上できる。また、フレキシブルシャフト51がスリーブ52と摩擦しないので、フレキシブルシャフト51に潤滑剤を塗布することを不要にでき、メンテナンスを容易にできる。
継手部材53には、フレキシブルシャフト51およびスリーブ52が挿入される挿入穴531が形成されている。この挿入穴531は、フレキシブルシャフト51およびスリーブ52が挿通する断面円形の第1穴部532と、断面四角形かつ第1穴部532より小さく形成され、フレキシブルシャフト51が挿入される第2穴部533とを備えている。このうち、第1穴部532の内周面には、スリーブ52がろう付溶接により接合されている。
図5は、本発明の第2実施形態に係る刈払機1Bの要部を示す拡大図である。以下、既に説明した部分と同一機能部位については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の刈払機1Bは、前記実施形態と同様の構成を備え、前記実施形態と同様の効果を奏することができるが、前記実施形態では、フレキシブルシャフト51は、継手部材53を介してストレートシャフト54に連結されていたが、本実施形態では、フレキシブルシャフト51は、直接ストレートシャフト54に連結されている点が前記実施形態とは異なる点である。
ストレートシャフト54は、シャフト本体541と、挿入部542とを備えている。挿入部542は、内径がシャフト本体541の内径よりも大きく形成された筒状部材であり、シャフト本体541のエンジン2側の端部に摩擦圧接により接続されている。本実施形態では、この挿入部542内にフレキシブルシャフト51が圧入されることにより、ストレートシャフト54とフレキシブルシャフト51とが直接連結されるので、継手部材53を介してフレキシブルシャフト51とストレートシャフト54とが連結される場合に比べ、継手部材53を不要にできる分、部品点数を低減できる。なお、挿入部542は、ブッシュ31(図5)により回転自在に保持される。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば前記第2実施形態では、フレキシブルシャフト51は、ストレートシャフト54の挿入部542内に圧入されることによりストレートシャフト54に連結されていたが、フレキシブルシャフト51は、ストレートシャフト54の挿入部542内に挿入された後、挿入部542がカシメられることによりストレートシャフト54に連結されていてもよい。また、フレキシブルシャフト51は、挿入部532内に圧入された後、挿入部532がカシメられることによりストレートシャフト53に連結されていてもよい。
前記各実施形態では、フレキシブルシャフト51は、ドライブシャフト5のエンジン2側の一部を構成していたが、フレキシブルシャフトは、ドライブシャフトの作業具4側の一部を構成していてもよい。この場合でも、直線状のドライブシャフトの一部をフレキシブルシャフトにより構成するので、当該フレキシブルシャフトによりドライブシャフトに生じるねじれ振動を十分に減衰させることができる。
前記各実施形態では、フレキシブルシャフト51は、ドライブシャフト5の一部のみを構成するものとして用いられていたが、フレキシブルシャフト51は、ドライブシャフト5全体を構成するものとして用いられていてもよい。
前記各実施形態では、ストレートシャフト54は中空に形成されていたが、ストレートシャフトは中実に形成されていてもよい。
前記各実施形態では、作業具はナイロンカッタを備えて構成されていたが、作業具は、エンジンからの回転が伝達されて動作するものであればどのように構成されていてもよく、例えば作業具は、円板状の刈刃や剪定用アタッチメントを備えて構成されていてもよい。
Claims (4)
- 作業具と、
出力軸を有するエンジンと、
前記作業具側および前記エンジン側を連結するアウターパイプと、
少なくとも一部がフレキシブルシャフトにより構成されるとともに、前記アウターパイプ内に回転自在に保持され、前記出力軸の回転を前記作業具に伝達するドライブシャフトと、
前記フレキシブルシャフトが挿通され、前記フレキシブルシャフトと一体に回転する薄肉筒状の鋼管からなるスリーブとを備えている
ことを特徴とする携帯型作業機。 - 請求項1に記載の携帯型作業機において、
前記ドライブシャフトは、中空円筒状のストレートシャフトを備えている
ことを特徴とする携帯型作業機。 - 請求項2に記載の携帯型作業機において、
前記フレキシブルシャフトは、前記ストレートシャフトの一端に挿入され、前記ストレートシャフトに直接連結されている
ことを特徴とする携帯型作業機。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の携帯型作業機において、
前記フレキシブルシャフトは、前記ドライブシャフトの前記エンジン側の一部を構成している
ことを特徴とする携帯型作業機。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family Applications (1)
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