JP5243322B2 - インクジェット記録装置及びパターン形成方法 - Google Patents

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Description

本発明はインクジェット記録装置、パターン形成方法及びカラーフィルタ製造方法に係り、特に基板上の隔壁に囲まれた画素パターンの各画素にインクを吐出するインクジェット記録装置、パターン形成方法及びカラーフィルタ製造方法に関する。
液晶パネル用のカラーフィルタの製造に、コストダウンを目的としてインクジェットプリンタを利用することが行われている。しかしながら、インクジェットプリンタはノズル間でインクの吐出量がばらつくために、カラーフィルタの各画素のインク量がばらついてしまい、濃淡むらが発生することが課題となっている。
また、液晶パネルの高密度化に対応してノズルも高密度化する必要があり、ノズルを二次元配置したマトリクスヘッドのカラーフィルタへの適用が提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
そして、特許文献1には、マトリクスヘッドを利用してノズル間の吐出量ばらつきによる濃度むらを補正する方法が開示されている。ここでは、所定パターンを印字して吸光度を測定し、その結果を吐出密度で補正する方法で行っている。さらに、1画素を複数ノズルで形成することでばらつきを緩和することが開示されている。
特開平10−315510号公報 特開2002−96474号公報 特開2008−143015号公報
しかしながら、マトリクスヘッドではノズルが周期的に配置されるために、その周期に応じた吐出量ばらつきが発生しやすく、これを考慮することなしに補正や複数ノズルの利用を行っても、補正量が大きくなり、現実的な解が存在しない。また、複数ノズルを利用することで、かえってばらつきが大きくなる可能性もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、各画素のインク量のばらつきを抑えることができ、吐出量の補正を不要にする、あるいは補正量を少なくして容易にすることができるインクジェット記録装置、パターン形成方法及びカラーフィルタ製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載のインクジェット記録装置は、インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドと、インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動手段と、前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択手段であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給され、かつ少なくとも2つの異なる共通排出路へインクが排出される複数のノズルを選択する選択手段と、前記選択手段が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御手段とを備え、前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも2つの共通供給路からインクが供給される複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させるようにしたので、共通供給路に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。また、共通供給路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。さらに、共通排出路に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。
請求項に示すように請求項に記載のインクジェット記録装置において、前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通排出路へインクが排出されるノズルとなるように前記複数のノズルを選択することを特徴とする。
これにより、共通排出路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。
請求項に示すように請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、前記移動手段は、第1の方向及び該第1の方向と直交する第2の方向に前記基板と前記インクジェットヘッドを相対移動させ、前記インクジェットヘッドは、各ノズル列が前記第1の方向に所定の傾斜角度を持って2次元的に配列され、前記第2の方向に所定のノズル列のノズルを投影させたときの投影ノズル間に、他のノズル列の投影ノズルが配置されるように前記複数のノズルが配置されていることを特徴とする。
請求項に示すように請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、前記移動手段は、前記インクジェットヘッドと前記基板とを1回だけ第1の方向に相対移動させ、前記インクジェットヘッドは、前記複数のノズルが前記基板の画素パターンの前記第1の方向と直交する第2の方向に対応する長さにわたって配列され、各ノズル列が前記第1の方向に所定の傾斜角度を持って2次元的に配列され、前記第2の方向に所定のノズル列のノズルを投影させたときの投影ノズル間に、他のノズル列の投影ノズルが配置されるように前記複数のノズルが配置されていることを特徴とする。
請求項5に示すように請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記選択手段は、前記複数のノズルの数が、1つの共通供給路がインクを供給しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、1つの共通供給路からインクが供給されるノズルの数と同数又は整数倍の複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させるようにしたので、共通供給路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。
請求項6に示すように請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記選択手段は、前記複数のノズルの数が、1つの共通排出路へインクを排出しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、1つの共通排出路へインクが排出されるノズルの数と同数又は整数倍の複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させるようにしたので、共通排出路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。
請求項7に示すように請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置において、前記インクジェットヘッドは所定数の色毎に備えられ、かつ前記共通供給路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)の関係を満たす間隔で配置され、前記制御手段は、前記各画素の前記第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させ、かつ前記共通供給路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とする
請求項に記載の発明によれば、共通供給路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないようにしたので、クロストークを低減でき、吐出量を安定させることができる。
請求項8に示すように請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置において、前記インクジェットヘッドは所定数の色毎に備えられ、かつ前記共通排出路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)の関係を満たす間隔で配置され、前記制御手段は、前記各画素の前記第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させ、かつ前記共通排出路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、共通排出路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないようにしたので、クロストークを低減でき、吐出量を安定させることができる。
前記目的を達成するために請求項に記載のインクジェット記録装置は、インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドと、インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動手段と、前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択手段であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択手段と、前記選択手段が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御手段とを備え、前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、かつ前記複数のノズルの数が、1つの共通供給路がインクを供給しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、少なくとも2つの共通供給路からインクが供給される複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させるようにしたので、共通供給路に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。また、共通供給路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。さらに、1つの共通供給路からインクが供給されるノズルの数と同数又は整数倍の複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させるようにしたので、共通供給路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。
前記目的を達成するために請求項1に記載のインクジェット記録装置は、インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドと、インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動手段と、前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択手段であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択手段と、前記選択手段が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御手段とを備え、前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、かつ前記複数のノズルの数が、1つの共通排出路へインクを排出しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも2つの共通供給路からインクが供給される複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させるようにしたので、共通供給路に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。また、共通供給路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。さらに、1つの共通排出路へインクが排出されるノズルの数と同数又は整数倍の複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させるようにしたので、共通排出路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。
請求項1に示すように請求項又は1に記載のインクジェット記録装置において、前記移動手段は、第1の方向と該第1の方向と直交する第2の方向に前記基板と前記インクジェットヘッドを相対移動させ、前記インクジェットヘッドは、各ノズル列が前記第1の方向に所定の傾斜角度を持って配列され、前記第2の方向に各ノズルを投影させたときに各ノズル列の隣接ノズルが隣接投影ノズルとなり、かつ端のノズルの投影ノズルが隣接ノズル列の反対端のノズルの投影ノズルと隣接するように前記複数のノズルが配置されていることを特徴とする。
請求項1に示すように請求項9又は10に記載のインクジェット記録装置において、 前記移動手段は、前記インクジェットヘッドと前記基板とを1回だけ第1の方向に相対移動させ、前記インクジェットヘッドは、前記複数のノズルが前記基板の画素パターンの前記第1の方向と直交する第2の方向に対応する長さにわたって配列され、各ノズル列は前記第1の方向に所定の傾斜角度を持って配列され、前記第2の方向に各ノズルを投影させたときに各ノズル列の隣接ノズルが隣接投影ノズルとなり、かつ端のノズルの投影ノズルが隣接ノズル列の反対端のノズルの投影ノズルと隣接するように前記複数のノズルが配置されていることを特徴とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載のインクジェット記録装置は、インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドであって、所定数の色毎に備えられたインクジェットヘッドと、インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動手段と、前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択手段であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択手段と、前記選択手段が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御手段であって、前記各画素の第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させる制御手段とを備え、前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、前記インクジェットヘッドは、前記共通供給路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)の関係を満たす間隔で配置され、前記制御手段は、前記共通供給路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも2つの共通供給路からインクが供給される複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させるようにしたので、共通供給路に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。また、共通供給路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。さらに、共通供給路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないようにしたので、クロストークを低減でき、吐出量を安定させることができる。
前記目的を達成するために請求項1に記載のインクジェット記録装置は、インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドであって、所定数の色毎に備えられたインクジェットヘッドと、インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動手段と、前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択手段であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択手段と、前記選択手段が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御手段であって、前記各画素の第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させる制御手段とを備え、前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、前記インクジェットヘッドは、前記共通排出路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)の関係を満たす間隔で配置され、前記制御手段は、前記共通排出路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも2つの共通供給路からインクが供給される複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させるようにしたので、共通供給路に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。また、共通供給路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。さらに、共通排出路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないようにしたので、クロストークを低減でき、吐出量を安定させることができる。
請求項15に示すように請求項13又は14に記載のインクジェット記録装置において、前記画素パターンの各画素は、長手方向及び短手方向を有し、前記第1の方向は、前記各画素の短手方向と平行であることを特徴とする。
請求項16に示すように請求項1、2、3、4、5、6、7、8、10、14、15のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記共通供給路と前記共通排出路との間でインクを循環させるための送液手段を備えたことを特徴とする。
前記目的を達成するために請求項17に記載のパターン形成方法は、インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドを用いてインクを吐出する吐出工程と、インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動工程と、前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択工程であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給され、かつ少なくとも2つの異なる共通排出路へインクが排出される複数のノズルを選択する選択工程と、前記選択工程が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御工程とを備え、前記選択工程は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択することを特徴とする。
請求項17に記載の発明によれば、少なくとも2つの共通供給路からインクが供給される複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させるようにしたので、共通供給路に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。また、共通供給路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。さらに、共通供給路及び共通排出路に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。
前記目的を達成するために請求項18に記載のパターン形成方法は、インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドを用いてインクを吐出する吐出工程と、インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動工程と、前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択工程であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択工程と、前記選択工程が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御工程とを備え、前記選択工程は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、かつ前記複数のノズルの数が、1つの共通供給路がインクを供給しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とする。
請求項18に記載の発明によれば、1つの共通供給路からインクが供給されるノズルの数と同数又は整数倍の複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させるようにしたので、共通供給路内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化し、各画素のインク量のばらつきを抑えることができる。
前記目的を達成するために請求項19に記載のパターン形成方法は、インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドを用いてインクを吐出する吐出工程と、インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動工程と、前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択工程であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択工程と、前記選択工程が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御工程とを備え、前記選択工程は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、かつ前記複数のノズルの数が、1つの共通排出路へインクを排出しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とする。
前記目的を達成するために請求項20に記載のパターン形成方法は、インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドであって、所定数の色毎に備えられたインクジェットヘッドを用いてインクを吐出する工程と、インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動工程と、前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択工程であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択工程と、前記選択工程が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御工程であって、前記各画素の第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させる制御工程とを備え、前記選択工程は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、前記インクジェットヘッドは、前記共通供給路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)の関係を満たす間隔で配置され、前記制御工程は、前記共通供給路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とする。
前記目的を達成するために請求項2に記載のパターン形成方法は、インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドであって、所定数の色毎に備えられたインクジェットヘッドを用いてインクを吐出する工程と、インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動工程と、前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択工程であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択工程と、前記選択工程が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御工程であって、前記各画素の第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させる制御工程とを備え、前記選択工程は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、前記インクジェットヘッドは、前記共通排出路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)の関係を満たす間隔で配置され、前記制御工程は、前記共通排出路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とする。
本発明によれば、各画素のインク量のばらつきを抑えることができ、吐出量の補正を不要にする、あるいは補正量を少なくして容易にすることができる。
本発明の一実施形態に係るカラーフィルタ製造装置の全体構成図 隔壁22が形成されたカラーフィルタ基板20を示す図 画素形成部13の構成図 ヘッド移動機構60を示す斜視図 ヘッドモジュール52のノズル面を示す概略図 ヘッドモジュール52のインクの流路を示す模式図 インク室ユニットの立体的構成を示す断面図 ノズル配置の詳細図 画素形成部13のシステム構成を示す要部ブロック図 カラーフィルタの製造工程を示すフローチャート 印字ヘッド50の各ノズル及び支流供給路とカラーフィルタ基板20のインクが付与される各画素エリア24との対応関係を示す図 印字ヘッド50の各ノズル及び支流供給路とカラーフィルタ基板20のインクが付与される各画素エリア24との対応関係を示す図 ヘッドモジュール52のインクの流路を示す模式図 ノズル配置の詳細図 印字ヘッド50の各ノズル及び支流供給路とカラーフィルタ基板20のインクが付与される各画素エリア24との対応関係を示す図 印字ヘッド50の各ノズル及び支流供給路とカラーフィルタ基板20のインクが付与される各画素エリア24との対応関係を示す図 印字ヘッド50の各ノズル及び支流供給路とカラーフィルタ基板20のインクが付与される各画素エリア24との対応関係を示す図 印字ヘッド50の各ノズル及び支流供給路とカラーフィルタ基板20のインクが付与される各画素エリア24との対応関係を示す図 画素エリア24の1つの列と支流供給路116に挿通されているノズル100を示した図 ノズル配置と画素エリア24との関係を示す図 ノズル配置と画素エリア24との関係を示す図 ノズル配置と画素エリア24との関係を示す図 ノズル配置と画素エリア24との関係を示す図 ノズル配置と画素エリア24との関係を示す図 ノズル配置と画素エリア24との関係を示す図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について説明する。
[カラーフィルタ製造装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るカラーフィルタ製造装置の全体構成図である。
本実施形態に係るカラーフィルタ製造装置10は、図2に示すカラーフィルタ基板20上に隔壁22を形成し、隔壁の開口部である画素エリア24にインクを付与してカラーフィルタ26を製造する装置であり、同図に示すように、カラーフィルタ基板20上に隔壁22を形成する隔壁形成部11、隔壁22に撥インク処理を施す撥液処理部12、画素エリア24にインクを付与する画素形成部13、及びインクが付与された画素エリア24に透明保護膜を形成する保護膜形成部14から構成される。
隔壁形成部11は、カラーフィルタ基板20上に、ブラックマトリクスの機能を持った遮光性を有する隔壁22を形成する。ここでは、カラーフィルタ基板20として透明なガラス基板を用いた例で説明するが、カラーフィルタ基板20の素材はガラス基板に限定されるものではなく、他の素材の基板を用いてもよい。
この隔壁22は、公知のカラーフィルタ用ブラックマトリクスと同様の素材を用い、同様の公知の方法(例えば、特開2006−17980号公報、特開2007−193090号公報参照)により形成すればよい。
図2(a)は隔壁22が形成されたカラーフィルタ基板20の一部を拡大した図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線に沿う断面図である。このように、隔壁22の開口部に、インクを付与するための画素エリア24が形成される。
撥液処理部12は、画素エリア24に付与したインクが隔壁22を越えて溢れることによる隣接画素間での混色を防止するために、隔壁22に撥インク処理を施す。この撥インク処理は、公知の撥インク処理方法(例えば、特開2002−62420号公報参照)を適用することができる。なお、撥インク性を備えた材質を用いて隔壁22を形成することにより、撥液処理部12を省略することも可能である。
画素形成部13は、画素エリア24に赤(R)、緑(G)、青(B)の各色インクをインクジェット方式で吐出して付与する。図2(c)は、画素エリア24に各色インクが付与されたカラーフィルタ26一部を拡大した図である。画素形成部13の詳細については、後述する。
保護膜形成部14は、インクが付与された画素エリア24上に、透明保護膜を形成する。透明保護膜は、インクが付与された画素エリア24を保護し、カラーフィルタ26の平坦性や耐熱性を向上させるための機能を有している。
なお、カラーフィルタ基板20の各部への搬送は、図示しない搬送手段により自動的に行なってもよいし、作業者が行なってもよい。
ここで、画素形成部13の詳細について説明する。図3は、画素形成部13の構成図である。同図に示すように、画素形成部13は、カラーフィルタ基板20が載置されるプラテン32、カラーフィルタ基板20に向けてインクを吐出する印字部51、インク内に含まれる有機溶剤を除去する予備処理部34、活性エネルギー線を照射してインクを硬化させる照射硬化部36、加熱処理を行ってインクを硬化させる加熱硬化部38と、を含み構成されている。
プラテン32は、カラーフィルタ基板20の幅よりも広い幅寸法を有しており、その基板保持面には多数の吸引穴(図4の33)が形成されている。プラテン32下面には吸着チャンバー42が設けられており、この吸着チャンバー42をファン44で吸引して負圧にすることによって、プラテン32上のカラーフィルタ基板20が吸着時保持される。なお、吸引吸着方式に代えて、静電吸着方式を採用してもよい。プラテン32は、図示しない搬送機構によって図3の矢印方向に搬送される。
印字部51の各印字ヘッド50R、50G、50Bは、ピエゾ方式、静電アクチュエータ方式、サーマル方式、静電吸引方式等の一般的なインクジェット方式が利用できる。インクの自由度、ヘッド寿命等を考えるとピエゾ方式が特に望ましい。
各印字ヘッド50R、50G、50Bは、カラーフィルタ基板20の搬送方向(図3の矢印方向:副走査方向)に沿って上流側から赤(R)、緑(G)、青(B)の順に配置されており、後述するヘッド移動機構60により、カラーフィルタ基板20の幅方向(副走査方向と直交する方向:主走査方向)に往復移動可能に構成されている。各印字ヘッド50は、カラーフィルタ基板20の幅方向に走査させて幅方向に対するインク吐出を行い(主走査)、1回の幅方向のインク吐出が終わるとカラーフィルタ基板20を搬送方向に所定量だけ移動(副走査)させて、次の吐出領域のカラーフィルタ基板20の幅方向に対するインク吐出を行う。この動作を繰り返してカラーフィルタ基板20の各画素エリア24に各色のインクを付与することができる。
インク貯蔵部54は、各印字ヘッド50R、50G、50Bへ供給されるインクを貯蔵する。例えば、各インク(赤インク、緑インク、青インク)をそれぞれ貯蔵する複数のインクタンクからなる。
次に、ヘッド移動機構60について説明する。ヘッド移動機構60は、各印字ヘッド50R、50G、50Bについてそれぞれ同様の構成で備えられているので、ここでは、代表して印字ヘッド50Rのヘッド移動機構60について説明する。
図4は、ヘッド移動機構60を示す斜視図である。ヘッド移動機構60は、ヘッド50Rを主走査方向に走査移動させるものであり、ドライブスクリュ62、ガイドレール63、駆動支持部64、支持部65、キャリッジ66とから構成されている。
ガイドレール63は、ヘッド50Rの移動をガイドするためのものであり、キャリッジ66に形成された貫通孔に挿通され、カラーフィルタ基板20の搬送方向と直交するように配置されている。
ドライブスクリュ62は、ガイドレール63と所定の間隔を有するように、ガイドレール63と平行に配置されている。ドライブスクリュ62は、キャリッジ66に形成された雌ネジ部と咬み合う雄ネジ部を有するボールネジ等から構成され、回転することによりキャリッジ66を移動させる。
また、ドライブスクリュ62及びガイドレール63は、使用可能な最大のカラーフィルタ基板20の画像形成領域の全幅を、キャリッジ66が移動可能な長さで構成されている。
駆動支持部64及び支持部65は、ドライブスクリュ62を正逆回転可能な状態で支持するとともに、ガイドレール63を移動しないように支持するためのものである。駆動支持部64は、ドライブスクリュ62及びガイドレール63の一端に配置されており、図示しないモータ等の駆動源によりドライブスクリュ62を駆動する。また、支持部65は、駆動支持部64とは反対側の端部に配置されており、これらは、画素形成部13の図示しない筐体に支持されている。
キャリッジ66は、ドライブスクリュ62及びガイドレール63によって移動可能に支持されており、駆動支持部64によりドライブスクリュ62が正逆回転されることで、ガイドレール63に案内されつつ、主走査方向(X方向)に往復移動する。
ヘッド50Rは、キャリッジ66の下面に取り付けられ、キャリッジ66の移動に伴って移動する。
なお、ヘッド移動機構60の機構についてはこの例に限定されるものではなく、その他の公知の移動機構を用いてもよい。
図3に戻り、プラテン32により形成される搬送路上において印字部51の下流側には、予備処理部34、照射硬化部36、及び加熱硬化部38が設けられている。
予備処理部34は、遠赤外線ヒーター、ニクロム線ヒーター等を含んで構成され、カラーフィルタ基板20上に吐出されたインク内に含まれる有機溶剤を乾燥させて除去する。
照射硬化部36は、活性エネルギー線を発する照射エネルギー源を含んで構成される。照射硬化部36は、予備加熱部34で有機溶剤が除去されたカラーフィルタ基板20上のインクに活性エネルギー線を照射して硬化させる。照射エネルギー源や照射時間は、インクの特性に応じて適宜設定すればよい。
また、加熱硬化部38は、赤外線ヒーター等を含んで構成される。加熱硬化部38は、照射硬化部36で硬化されたインクに、さらに加熱処理を行って熱による硬化処理を施す。この加熱温度及び加熱時間については、インクの組成や画素の厚み等の特性に応じて適宜設定すればよい。なお、照射硬化部36を省略し、予備加熱部34による予備加熱後、加熱硬化部38だけで硬化させることも可能である。
[印字ヘッドモジュール]
次に、各印字ヘッド50R、50G、50Bを構成するヘッドモジュール52について説明する。各印字ヘッド50R、50G、50Bは、複数のヘッドモジュール52を組み合わせることにより構成されている。なお、インク色ごとに設けられている各印字ヘッド50R、50G、50Bの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドを示すものとする。
図5は、印字ヘッド50を構成するヘッドモジュール52を、カラーフィルタ基板20と対向するノズル面(インク吐出面)側から見た図である。
同図に示すように、1つのヘッドモジュール52は、32×64個の2次元ノズル配置を有している。また、各ノズル100の各列は、インクジェットヘッド30の移動方向(X方向)に対して角度αだけ傾斜を有するW方向に配置されており、さらに各ノズル100の各行は、カラーフィルタ基板20の搬送方向(Y方向)に対して角度γだけ傾斜を有するV方向に配置されている。
図6は、図5に示したヘッドモジュール52のインクの流路を示す模式図である。
同図に示すように、支流供給路116が、2ノズル列分にインクを供給するように2ノズル列おきに配置されており、各ノズル100はそれぞれ支流供給路116と連通されている。また、各支流供給路116は本流供給路126と連通されており、本流供給路126は、図示しない供給タンクから送液されたインクを各支流供給路116に供給する。
また、支流循環路128が、2ノズル列分のインクを通流するように、支流供給路116と交互に2ノズル列おきに配置されている。各支流循環路128は本流循環路129と連通されており、本流循環路129は各支流循環路128からのインクを図示しない回収タンクに送液する。
供給タンクと回収タンクは、それぞれの内部を大気開放した状態でタンク位置の高低差を調整することにより、インク流量を制御する。なお、各タンク内の圧力を調整してインク流量を制御してもよい。また、図示しない送液手段を用いて、回収タンクから供給タンクへインクを送液することにより、インクを循環させてもよい。
図7は、図6に示すノズル100、支流供給路116、及び支流循環路128のY方向における断面図である。
各ノズル100に対応して設けられている圧力室112は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部に供給絞り114とノズル連通路124とが設けられている。図7に示すように、各圧力室112は供給絞り114を介して支流供給路116と連通されており、さらに各圧力室112はノズル連通路124を介してノズル100と連通されている。
なお、図6に示したように、1つの支流供給路116は、2ノズル列分にインクを供給するように2ノズル列おきに配置されており、1つの支流供給路116には、両側のノズル列を構成するノズルの圧力室に連通される多数の供給絞り114が連通されている。
圧力室112の天面を構成している加圧板118には個別電極120を備えたアクチュエータ122が接合されており、個別電極120に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ(ピエゾアクチュエータ)122が変形し、ノズル連通路124を通ってノズル100からインクが吐出される。インクが吐出されると、支流供給路116から供給絞り114を通って新しいインクが圧力室112に供給される。
また、各ノズル100の支流供給路116の反対側には、支流循環路128が設けられており、各ノズル100と支流循環路128とは循環絞り127を介して連通されている。なお、図6に示したように、1つの支流循環路128は、2ノズル列分からインクが排出されるように2ノズル列おきに配置されており、1つの支流循環路128には両側のノズル列を構成するノズルのに連通される多数の循環絞り127が連通されている。
このように、各ノズル100でのインク吐出の有無に関わらず、支流供給路116から支流循環路128へインクを常に通流させることにより、ノズル100での目詰まりを防止している。
次に、各ノズル100の配列パターンについて説明する。
図8は、ヘッドモジュール52のノズル配置の詳細図である。同図では、131〜161の4列のノズル列が図示されているが、実際にはこの4列と同様な繰り返し配列パターンで合計64列が1個のヘッドモジュール52に配置され、各ノズル列には、32個のノズルが設けられている。
図8において、X方向が印字ヘッド50の移動方向(主走査方向)で、Y方向がカラーフィルタ基板20の搬送方向(副走査方向)である。図8に示す各ノズルは、それぞれのノズル列の各ノズルをY方向に投影させたときの1つのノズル列の投影ノズルの間には、他のノズル列の投影ノズルが配置されるように、各ノズルが配置されている。
すなわち、1本の走査ライン170を打滴する場合、走査方向に隣接するドット181、182、183、及び184は、それぞれノズル列131のノズル132、ノズル列141のノズル142、ノズル列161のノズル162、及びノズル列151のノズル152から吐出される。さらに、ドット184に隣接するドット185は、ノズル列131のノズル133から吐出され、以下、同様のノズル列パターンで吐出される。このように、ノズル列131、141、151、161の順に4列のノズル列を所定のパターンで使いまわすことで、走査方向の隣接ドットを打滴する。
したがって、走査方向については、各ノズル100が一定のピッチDで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
本実施形態では、複数のヘッドモジュール52を組み合わせて印字ヘッド50を構成しているが、1つのヘッドモジュール52を印字ヘッド50として用いてもよい。
また、印字ヘッド50は、カラーフィルタ基板20の全域をカバーするフルライン型のヘッドを構成してもよい。このように構成することで、印字ヘッド50がカラーフィルタ基板20の搬送方向と直交する方向に往復動作する場合と比較し、高速に印字することが可能となり、生産性を向上させることができる。なお、この場合は、図5に示すY方向においてカラーフィルタ基板20の全域をカバーし、図5に示すX方向がカラーフィルタ基板20の搬送方向となる。
[画素形成部の制御]
図9は画素形成部13のシステム構成を示す要部ブロック図である。同図に示すように、画素形成部13は、通信インターフェース204、システムコントローラ206、プリント制御部208、画像メモリ210、画像バッファメモリ212、予備処理部34、照射硬化部36、熱硬化部38、ヘッドドライバ184等を備えている。
通信インターフェース204にはUSB、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。
システムコントローラ206は、CPU(演算部)と画像処理用IC(DSP)、メモリコントローラから構成してもよいし、これらの機能をワンチップ化したIC(プロセッサ)で構成してもよい。
ホストコンピュータ202から送出されたカラーフィルタデータは通信インターフェース204を介して画素形成部13に取り込まれ、一旦画像メモリ210に記憶される。取り込まれたカラーフィルタデータは展開され、プラテン32の図示しない搬送機構を制御する搬送系制御信号が生成される。搬送系制御信号はシステムコントローラ206から図示しない搬送機構及び予備処理制御部214、照射制御部216、加熱制御部218へ加えられる。なお、画像メモリ210にはRAMが適用されるが、半導体素子だけでなくハードディスクなどの磁気媒体を用いてもよい。
プリント制御部208は、画像メモリ210から送られたカラーフィルタデータに対して各種の画像処理や補正処理を施し、ヘッドドライバ220へ出力する。プリント制御部208には、カラーフィルタデータを処理する際にデータやパラメータなどを一時的に格納するための画像バッファメモリ212が備えられている。なお、画像バッファメモリ212は、画像メモリ210と兼用することも可能である。また、プリント制御部208に用いられるプロセッサに内蔵されているメモリを用いてもよい。
ヘッドドライバ220は、プリント制御部208から送られたカラーフィルタデータに基づいて、各色ヘッドのアクチュエータ122を駆動する。ヘッドドライバ220には、ヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
予備処理制御部214は、システムコントローラ206の指令に従い、予備処理部34における処理温度、処理時間等を制御する。同様に、照射制御部216及び加熱制御部218は、照射硬化部36及び熱硬化部38を制御する。
[カラーフィルタの製造工程]
図10は、カラーフィルタの製造工程を示すフローチャートである。
まず、隔壁形成部11により、カラーフィルタ基板20上に隔壁22を形成する(ステップS102)。次に、撥液処理部12により、隔壁22に撥インク処理を施す(ステップS104)。
次に行うステップS106の画素形成工程は、描画工程(ステップS110)、予備処理工程(ステップS112)、及び硬化工程(ステップS114)から構成される。
まず、描画工程において、画素形成部13の各色の印字ヘッド50により、カラーフィルタ基板20の各画素エリア24に赤(R)、緑(G)、青(B)の各色インクをインクジェット方式で吐出して付与する。
次に、予備処理工程において、画素形成部13の予備処理部34により、各画素エリア24内に吐出されたインクに含まれる有機溶剤を乾燥して除去する。さらに、硬化工程において、照射硬化部36及び加熱硬化部38により、各画素エリア24内のインクを硬化させる。
最後に、保護膜形成部14により、インクが付与された各画素エリア24上に、透明保護膜を形成する(ステップS108)。
以上のように、カラーフィルタを製造する。前述したように、インクジェットヘッドによるインク吐出は、ノズル間でインクの吐出量がばらつくために、カラーフィルタの各画素のインク量がばらつくという問題点がある。本実施の形態では、各画素のインク量のばらつきを平均化するように適切にノズルを配置し、適切に打滴を制御することで、この問題点を解消する。
[ノズルと画素との対応関係]
印字ヘッド50にマトリクス状に配置されたノズル100と、各画素エリア24との対応関係について説明する。
図11は、印字ヘッド50の各ノズル及び支流供給路と、カラーフィルタ基板20のインクが付与される各画素エリア24との対応関係を示す図である。ここでは、緑色(G)のヘッドを例に説明する。
同図に示すように、支流供給路116aには、その両脇にノズルa1〜a12及びノズルa13〜a24が挿通されるように構成されている。また、ノズルa1〜a12とノズルa13〜a24は、それぞれ支流供給路116aの両脇にノズル列を構成している。
同様に、支流供給路116bにはノズルb1〜b24が、支流供給路116cにはノズルc1〜c24が、支流供給路116dにはノズルd1〜d24が挿通されるように構成されており、これらは各支流供給路116の両脇にノズル列を構成している。
また、画素エリア24−1にインクを付与するノズルは、図示しない搬送機構により画素エリア24−1上を通過するノズルであり、支流供給路116aと挿通されたノズルa13〜a14、支流供給路116bと挿通されたノズルb1〜b5、b15〜b20、支流供給路116cと挿通されたノズルc6〜c11、c21〜c24、及び支流供給路116dと挿通されたノズルd11〜d12である。
同様に、画素エリア24−2にインクを付与するノズルは、支流供給路116bと挿通されたノズルb13、支流供給路116cと挿通されたノズルc1〜c4、c13〜c19、支流供給路116dと挿通されたノズルd5〜d9、d20〜d24、及び支流供給路116eと挿通されたノズルe10〜e12である。
なお、ノズルの着弾精度を考慮し、画素エリア24−1の両端に対応するノズルb6及びc20、画素エリア24−2の両脇に対応するノズルc19及びd4は、対象ノズルから排除しているが、使用しても構わない。
ここで、各ノズル列a1〜a12、a13〜a24(ノズル列A2と呼ぶ)、b1〜b12(ノズル列B1と呼ぶ)、b13〜b24(ノズル列B2と呼ぶ)、c1〜c12(ノズル列C1と呼ぶ)、c13〜c24、d1〜d12、d13〜d24、e1〜e12、・・・は、図8で説明したように、それぞれ4列のノズル列を所定のパターンで使いまわすことで、主走査方向の隣接ドットを打滴するように構成されている。
例えば、画素エリア24−1にインクを付与するノズルのY方向の打滴順は、c11→b20→a14→b5→c10→・・・→d12→c21→b15→c6→d11の順となる。
したがって、画素エリア24−1は、25個のノズルからインクが付与され、かつ、それらのノズルは4つの支流供給路116a〜116dからインクが供給される。さらに、ノズルa13、a14は支流供給路116a、ノズルb1〜b5、ノズルb15〜b20は支流供給路116b、ノズルc6〜c11は支流供給路116c、ノズルd11〜d12は支流供給路116dからインクが供給されている。
同様に、画素エリア24−2も、25個のノズルからインクが付与され、かつ、それらのノズルは4つの支流供給路116b〜116eからインクが供給される。さらに、ノズルc1〜c3、ノズルc13〜c18は支流供給路116c、ノズルd5〜d9、ノズルd19〜d24は支流供給路116d、ノズルe10〜e12は支流供給路116eからインクが供給されている。すなわち、インクを供給する複数のノズルのうち少なくとも2つが同じ支流供給路116からインクが供給されている。
すなわち、各画素エリア24は、複数のノズルからインクが付与され、かつそれら複数のノズルは複数の支流供給路116からインクが供給される。さらに、それら複数のノズルのうち少なくとも2つが同じ支流供給路116からインクが供給されている。
このように、1つの画素に対して複数のノズルを用いてインクを付与することで、ノズル100、ノズル連通路124、圧力室112、供給絞り114、アクチュエータ122のばらつきに依存した吐出量ばらつきを平均化することができる。また、複数の支流供給路116からインクを供給することで、支流供給路116に依存した吐出量ばらつきを平均化することができる。さらに、1つの支流供給路116の異なる場所のノズルを使用することで、支流供給路116内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化することができる。
したがって、吐出密度や吐出量の補正をすることが不要となり、あるいは補正量を小さくすることで補正を容易にすることが可能となる。
一方、各ノズルが挿通されている支流循環路について説明する。
図11には図示していないが、図6に示すように、各ノズルの支流供給路116の反対側には支流循環路128が設けられており、各ノズルと支流循環路128とは循環絞り127を介して連通されている。
すなわち、図12に示すように、支流循環路128bにはノズルa13〜a24及びノズルb1〜b12が挿通されるように構成されている。また、ノズルa13〜a24とノズルb1〜b12は、それぞれ支流循環路128bの両脇にノズル列を構成している。
同様に、支流循環路128cにはノズルb13〜b24及びc1〜c12が、支流循環路128dにはノズルc13〜c24及びd1〜d12が、支流循環路128eにはノズルd13〜d24及びe1〜e12が挿通されるように構成されており、これらは各支流循環路128の両脇にノズル列を構成している。
ここで、画素エリア24−1にインクを付与するノズルは、ノズルa13〜a14及びノズルb1〜b5は支流循環路128b、ノズルb15〜b20及びノズルc6〜c11は支流循環路128c、ノズルc21〜c24及びノズルd11〜d12は支流循環路128dと挿通されている。
同様に、画素エリア24−2にインクを付与するノズルは、ノズルb13及びノズルc1〜c4は支流循環路128c、ノズルc13〜c18及びノズルd4〜d9は支流循環路128d、ノズルd19〜d24及びe10〜e12は支流循環路128eと挿通されている。
すなわち、各画素エリア24は、複数のノズルからインクが付与され、かつそれら複数のノズルは複数の支流循環路128へインクを通流する。さらに、それら複数のノズルのうち少なくとも2つが同じ支流循環路128へインクを通流している。
このように、1つの画素に対して複数のノズルを用いてインクを付与することで、循環絞り127のばらつきに依存した吐出量ばらつきも平均化することができる。また、複数の支流循環路128へインクを通流することで、支流循環路128に依存した吐出量ばらつきを平均化することができる。さらに、1つの支流循環路128の異なる場所のノズルを使用することで、支流循環路128内のノズル位置に依存した各ノズルの吐出量のばらつきを平均化することができる。
なお、本発明の実施に際して、ノズル及び支流共通流路の配置構造は図示の例に限定されない。各画素に複数のノズルからインクが付与され、複数のノズルが複数の支流共通流路からインクが供給され、かつ複数のノズルのうち少なくとも2つは同じ支流共通流路からインクが供給される構造であればよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図13は、第2の実施形態のヘッドモジュール52のノズルとインクの流路を示す模式図であり、第1の実施形態における図6と対応している。図13では、一例として1ノズル列につき6つのノズルを備えた場合について示しているが、1ノズル列あたりのノズル数は、6つに限定されるものではない。
第1の実施形態のヘッドモジュール52と同様に、支流供給路116が、2ノズル列分にインクを供給するように2ノズル列おきに配置されており、1つの支流供給路116には、両側のノズル列を構成するノズルの圧力室に連通される多数の供給絞り114が連通されている。また、各支流供給路116は本流供給路126と連通されており、本流供給路126は、図示しない供給タンクから送液されたインクを各支流供給路116に供給する。
また、支流循環路128が、2ノズル列分のインクを通流するように、支流供給路116と交互に2ノズル列おきに配置されている。各支流循環路128は本流循環路129と連通されており、本流循環路129は各支流循環路128からのインクを図示しない回収タンクに送液する。
なお、図13に示すノズル100、支流供給路116、及び支流循環路128のY方向における断面図は、図7に示す断面図と同様となっている。
次に、各ノズル100の配列パターンについて説明する。図14は、ヘッドモジュール52のノズル配置の詳細図である。
図14において、X方向が印字ヘッド50の移動方向(主走査方向)、Y方向がカラーフィルタ基板20の搬送方向(副走査方向)であり、各ノズル100は、Y方向に対して角度θの方向に沿って格子状に多数配列されている。
各ノズルは、Y方向に各ノズルを投影させたときに各ノズル列の隣接ノズルが隣接投影ノズルとなり、かつ各列の端のノズルの投影ノズルが隣接ノズル列の反対端のノズルの投影ノズルと隣接するように配置されている。
すなわち、図14に示すように、ノズル301、302、303、304、305、306において、副走査方向の隣接ドットを打滴し、続けてノズル311、312、313、314、415、316において隣接ドットを打滴する。さらにノズル316の隣接ドットは、ノズル321において打滴する。
なお、図14には示されていないが、ノズル列301〜306及び311〜316が同じ支流供給路116からインクが供給され、同様に、ノズル列321〜326及び331〜336が同じ支流供給路116からインクが供給されている。
また、ノズル列301〜306が同じ支流循環路128へインクを通流しており、同様に、ノズル列311〜316及びノズル列321〜326が同じ支流循環路128へインクを通流し、ノズル列331〜336が同じ支流循環路128へインクを通流している。
ここで、第2の実施形態における印字ヘッド50にマトリクス状に配置されたノズル100と、各画素エリア24との対応関係について説明する。
図15は、印字ヘッド50のノズル100及び支流供給路116と、インクが付与される画素エリア24との対応関係を示す図であり、1つの支流供給路に20個のノズルが挿通されている場合を例に図示している。ここでは、緑色(G)のヘッドを例に説明する。
なお、図15において、各ノズルに付与された符号のアルファベットは、挿通されている支流供給路を示し、その数字は支流供給路内における位置を示している。例えば、ノズルa1とノズルb1とは、異なる支流供給路116に挿通されたノズルであって、かつそれぞれの支流供給路116内における同じ位置のノズルを示している。
ここで、画素エリア24−3にインクを付与可能なノズルは、図15のハッチング部に示すように、ノズルb1〜b2、ノズルb11〜b20、ノズルc1〜c10、及びノズルc18〜c20の計25個である。同様に、画素エリア24−4にインクを付与可能なノズルは、ノズルc11〜c12、ノズルd1〜d20、及びノズルe8〜e10の計25個である。
このように、支流供給路116と挿通しているノズル数20より多くのノズルで1つの画素にインクを付与することが可能に構成されている。
なお、ノズルの着弾精度を考慮し、画素エリア24−3の両端に対応するノズルb3及びc17、画素エリア24−4の両脇に対応するノズルc13及びe7は、対象ノズルから排除しているが、対象ノズルとしても構わない。
ここで、実際に各画素にインクを付与するノズルの数を、支流供給路116と挿通しているノズル数と同数にする。例えば、図16のハッチング部に示すように、画素エリア24−3にインクを付与するノズルをノズルb11〜b20及びc1〜c10の20個とする。同様に、画素エリア24−4にインクを付与するノズルをノズルd1〜d20の20個とする。
したがって、どの画素についても20個のノズルからインクが付与され、かつ位置1〜20のノズルが1つずつ使用されて付与されることになる。
このように、1つの画素に対して複数のノズルを用いてインクを付与することで、ノズル100、ノズル連通路124、圧力室112、供給絞り114、アクチュエータ122のばらつきに依存した吐出量ばらつきを平均化することができる。また、1つの画素に対して支流供給路116に挿通されたノズル数と同数のノズルからインクを供給することで、支流供給路116の位置に依存した吐出量ばらつきを平均化することができる。
さらに、1つの画素にインクを付与可能なノズルを、支流供給路116に挿通されたノズル数と同数以上となるように構成しておくことで、カラーフィルタ基板20の各画素エリア24のサイズに変更があった場合であっても、印字ヘッド50を変更することなく、打滴制御を変更するだけで支流供給路116に挿通されたノズル数と同数のノズルで各画素にインクを付与することが可能となる。
次に、各ノズルが挿通されている支流循環路について説明する。
図17は、図16における各支流供給路116を省略し、各支流循環路128を示した図である。同図に示すように、支流循環路128aにはノズルa1〜a10が挿通されるように構成されている。同様に、支流循環路128bにはノズルa11〜a20及びb1〜b10が、支流循環路128cにはノズルb11〜b20及び1〜10が、支流循環路128dにはノズルc11〜c20及びd1〜d10が、支流循環路128eにはノズルd11〜d20及びe1〜e10が、支流循環路128fにはノズルf1〜f10が挿通されるように構成されている。
なお、各ノズルに付与された符号の数字は、支流循環路内における位置を示すことになる。例えば、ノズルb1とc1とは、それぞれ挿通された支流循環路128内における同じ位置のノズルを示している。
ここで、画素エリア24−3にインクを付与するノズルは、ノズルb11〜b20及びノズルc1〜c10は支流循環路128cと挿通されている。同様に、画素エリア24−4にインクを付与するノズルについては、ノズルd1〜d10支流循環路128d、ノズルd11〜d20は支流循環路128eと挿通されている。
したがって、どの画素についても20個のノズルからインクが付与され、かつ支流循環流路128内の位置について、全ての位置のノズルが1つずつ使用されて付与されることになる。
このように、1つの画素に対して複数のノズルを用いてインクを付与することで、循環絞り127のばらつきに依存した吐出量ばらつきも平均化することができる。また、1つの画素に対して支流循環路128に挿通されたノズル数と同数のノズルからインクを付与することで、支流循環路128の位置に依存した吐出量ばらつきを平均化することができる。
なお、本発明の実施に際して、ノズル及び支流共通流路の配置構造は図示の例に限定されない。各画素に複数のノズルからインクが付与され、支流共通流路に挿通されたノズル数と同数のノズルからインクが供給される構造であればよい。支流循環路の配置構造についても同様である。
[第2の実施形態の変形例]
第2の実施形態では、支流供給路116に挿通されたノズル数と同数のノズルを用いて各画素エリア24にインクを付与したが、支流供給路116に挿通されたノズル数の倍数(整数倍)のノズルを用いてもよい。
図18は、第2の実施形態と同様に、印字ヘッド50のノズル100及び支流供給路116と、インクが付与される画素エリア24との対応関係を示す図であり、1つの支流供給路に20個のノズルが挿通されている場合を例に図示している。
同図に示すように、画素エリア24−5にインクを付与可能なノズルは、ノズルg11〜g12、ノズルa1〜a20、ノズルb1〜b20、ノズルc1〜c10、及びノズルc18〜c20の計55個である。同様に、画素エリア24−6にインクを付与可能なノズルは、ノズルc11〜c12、ノズルd1〜d20、ノズルe1〜e20、ノズルf1〜f10、及びノズルf18〜f20の計55個である。
ここで、実際に各画素にインクを付与するノズルの数を、支流供給路116と挿通しているノズル数(ここでは20個)の倍数(ここでは2倍)にする。例えば、図18のハッチング部に示すように、画素エリア24−5にインクを付与するノズルを、ノズルa1〜a5、ノズルa11〜a20、ノズルb1〜b20、及びノズルc6〜c10の計40個とする。同様に、画素エリア24−6にインクを付与するノズルをノズルd1〜d5、ノズルd11〜d20、ノズルe1〜e20、及びノズルf6〜f10の40個とする。
したがって、どの画素についても、位置1〜20のノズルを2つずつ使用することになる。
このように、1つの画素に対して複数のノズルを用いてインクを付与することで、ノズル100、ノズル連通路124、圧力室112、供給絞り114、アクチュエータ122のばらつきに依存した吐出量ばらつきを平均化することができる。また、支流供給路116に挿通されたノズル数の倍数のノズルからインクを供給することで、支流供給路116の位置に依存した吐出量ばらつきを平均化することができる。
また、これまでと同様に、支流循環路128が、2ノズル列分のインクを通流するように、支流供給路116と交互に2ノズル列おきに配置されている。第2の実施形態で説明したのと同様に、図18に示す各ノズルに付与された符号の数字は、支流循環路内における位置を示すことになる。
したがって、図18のハッチング部に示すノズルは、どの画素についても、支流循環路128内の位置1〜20のノズルを2つずつ使用していることになる。
このように、1つの画素に対して複数のノズルを用いてインクを付与することで、循環絞り127のばらつきに依存した吐出量ばらつきも平均化することができる。また、1つの画素に対して支流循環路128に挿通されたノズル数の倍数のノズルからインクを付与することで、支流循環路128の位置に依存した吐出量ばらつきを平均化することができる。
[第3の実施形態]
図19(a)は、カラーフィルタ基板20に形成された画素エリア24のX方向の1つの列について示した図である。同図に示すように、隔壁22のX方向(短手方向)の幅がP1、画素エリア24のX方向の幅がP2で構成されている。ここで、画素ピッチP=P1+P2とする。
カラーフィルタ基板20の各画素エリア24には、X方向に赤(R)、緑(G)、青(B)の領域が周期的な規則で交互に繰り返されて配列されるように各色インクが付与される。
また、図19(b)は、印字ヘッド50の1つの支流供給路116と、支流供給路116に挿通されている複数のノズル100を示した図である。同図に示すように、各ノズル100は、X方向(主走査方向)に距離Pだけ離れるように等間隔に配置されている。同図では省略しているが、それぞれのノズル100には、第1の実施の形態と同様に支流循環路128が挿通されており、図19(b)に示す各ノズルは全て同じ支流循環路128に連通されている。
このように構成された印字ヘッド50を用いて、カラーフィルタ基板20の各画素にインクを付与する場合について説明する。ここでは印字ヘッド50が赤インクのヘッドである場合を例に説明する。
図20に示すように、1つの支流供給路116に挿通されている各ノズルをノズルh1〜h10とする。これらのノズルを用いて図19(a)に示すカラーフィルタ基板20にインクを付与する場合、各ノズルのY方向の距離とカラーフィルタ基板20の各画素のピッチが同じために、図20(a)に示す位置関係では、R画素に対してノズルh1、h4、h7、h10においてインクを吐出することになる。このとき、ノズルh2、h3、h5、h6、h8、h9においてはインクの吐出を行わない。
その後、印字ヘッド50がX方向に搬送され、図20(b)に示す位置関係になると、今度はR画素に対してノズルh2、h5、h8においてインクを吐出する。このとき、ノズルh1、h3、h4、h6、h7、h9、h10においてはインクの吐出を行わない。
さらに、カラーフィルタ基板20がY方向に搬送され、図20(c)に示す位置関係になると、今度はR画素に対してノズルh3、h6、h9においてインクを吐出する。このとき、ノズルh1、h2、h4、h5、h7、h8、h10においてはインクの吐出を行わない。
このように、各ノズルのX方向の距離と各画素のピッチとを同じ間隔にすることで、支流供給路に沿った隣接ノズルを同時に使用することが無くなる。したがって、隣接ノズルを同時に使用することによるクロストークを無くすことができるので、各ノズルからの吐出量を安定させることができ、吐出量の補正を不要にする、あるいは補正量を少なくして容易にすることができる。
また、図示しない支流排出路128についても、上記のように各ノズルのX方向の距離と各画素のピッチとを同じ間隔にすることで、支流排出路に沿った隣接ノズルを同時に使用することが無くなる。したがって、クロストークを無くすことができ、各ノズルからの吐出量を安定させることが可能となる。
なお、各ノズルのX方向の距離は、支流供給路や支流排出路に沿った隣接ノズルを同時に使用することのない間隔であれば、画素ピッチと同じ間隔に限られない。この、隣接ノズルを同時に使用することのない間隔について説明する。
まず、図21に示すように、基準となるノズル100Sがインクを付与する画素エリア24の上端に位置する場合を考える。同図に示すように、基準ノズル100Sと、その下側に隣接するノズル100NとのX方向の間隔Pが、画素エリア24のX方向の幅P2以下である場合には、1つの画素エリア24内にノズル100Sとノズル100Nとがともに配置されてしまう。この場合には、ノズル100Sとノズル100Nとを同時に使用することになる。したがって、間隔PはP2より大きい必要がある。
ここで、図22に示すように、画素エリア24は3色のエリアが周期的に配列されているために、間隔PがP2より大きい場合であっても、さらに(3×P)より大きくなると、ノズル100Sとノズル100Nとが異なるエリアではあるが同色のエリア上に配置されてしまう。したがって、この場合には、ノズル100Sとノズル100Nとを同時に使用することになる。さらに間隔Pが(3×P+P2)より大きくなると、再びノズル100Sとノズル100Nとが異なる色の画素エリア24上又は隔壁22上に配置されるため、ノズル100Sとノズル100Nとを同時に使用することがなくなる。
このように、隣接ノズルを同時に使用することのない間隔Pは周期的な値となり、nを整数とすると、
(n×3×P+P2)<P<((n+1)×3×P)…式1
と表すことができる。
次に、図23に示すように、基準となるノズル100Sがインクを付与する画素エリア24の下端に位置する場合を考える。同図に示すように、基準ノズル100Sと、その下側に隣接するノズル100NとのX方向の間隔Pが、(隔壁22のX方向の幅P1×3+画素エリア24のX方向の幅P2×2)より小さい場合には、隣接ノズル100Nは他色の画素エリア24上又は隔壁22上に配置されるため、ノズル100Sとノズル100Nとを同時に使用することはない。
しかし、間隔Pが(隔壁22のX方向の幅P1×3+画素エリア24のX方向の幅P2×2)より大きくなると、ノズル100Sとノズル100Nとが異なるエリアではあるが同色の画素エリア24上に配置されてしまう。この場合には基準ノズル100Sと隣接ノズル100Nとを同時に使用することになってしまう。したがって、間隔Pは(P1×3+P2×2)より小さい必要がある。
ここで、図24に示すように、画素エリア24は3色のエリアが周期的に配列されているために、間隔Pが(隔壁22のX方向の幅P1×3+画素エリア24のX方向の幅P2×2)より大きい場合であっても、さらに(3×P)より大きくなると、隣接ノズル100Nが他色の画素エリア24上又は隔壁22上に配置されるために、ノズル100Sとノズル100Nとを同時に使用することがない。さらに、間隔Pが(隔壁22のX方向の幅P1×3+画素エリア24のX方向の幅P2×2)+(3×P)より大きくなると、再びノズル100Sとノズル100Nとが異なるエリアではあるが同じ色の画素エリア24上に配置されてしまうため、ノズル100Sとノズル100Nとを同時に使用することになってしまう。
このように、隣接ノズルを同時に使用することのない間隔Pは周期的な値となり、nを整数とすると、
(n×3×P)<P<(n×3×P+P1×3+P2×2)…式2
と表すことができる。
したがって、最終的に式1と式2を同時に満たすノズル間隔PN3は、
(n×3×P+P2)<PN3<(n×3×P+P1×3+P2×2)…式3
と表すことができる。
また、上記の説明は、3色が規則的に配列された場合についてのものであり、C色が規則的に配列された場合における支流供給路に沿った隣接ノズルを同時に使用することのない間隔PNCについては、
(n×C×P+P2)<PNC<(n×C×P+P1×C+P2×(C−1))…式4
と表すことができる。
図25は、各ノズルのX方向の距離Pを、画素ピッチの2倍(P×2)となるように構成した場合の、各ノズルのインクの吐出の有無を示す図である。このとき、
=P×2=P1×2+P2×2…式5
であるから、このPは、式3においてn=0のときの、P2<P<P1×3+P2×2を満たしている。
同図に示すように、1つの支流供給路116に挿通されている各ノズルをノズルJ1〜J5とする。図25(a)に示す位置関係では、R画素に対してノズルJ2及びJ5においてインクを吐出し、ノズルJ1、J3、及びJ4においてはインクの吐出を行わない。その後、印字ヘッド50がX方向に搬送され、図25(b)に示す位置関係になると、今度はR画素に対してノズルJ1及びJ4においてインクを吐出し、ノズルJ2、J3、及びJ5においてはインクの吐出を行わない。
このように、式3、式4を満たすX方向のノズル間隔であれば、支流供給路に沿った隣接ノズルを同時に使用することが無くなる。支流排出路についても同様である。
本実施の形態は、図8に示す第1の実施形態のノズル配置に適用することもできるし、図14に示す第2の実施形態のノズル配置に適用することも可能である。
10…カラーフィルタ製造装置、13…画素形成部、20…カラーフィルタ基板、22…隔壁、24…画素エリア、50…印字ヘッド、52…ヘッドモジュール、80…インク供給タンク、92…第2回収タンク、100…ノズル、110…インク室ユニット、112…圧力室、114…供給絞り、116…支流供給路、122…アクチュエータ、124…ノズル連通路、126…本流供給路、127…循環絞り、128…支流循環路、129…本流循環路

Claims (21)

  1. インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドと、
    インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動手段と、
    前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択手段であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給され、かつ少なくとも2つの異なる共通排出路へインクが排出される複数のノズルを選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御手段と、
    を備え
    前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通排出路へインクが排出されるノズルとなるように前記複数のノズルを選択することを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記移動手段は、第1の方向及び該第1の方向と直交する第2の方向に前記基板と前記インクジェットヘッドを相対移動させ、
    前記インクジェットヘッドは、各ノズル列が前記第1の方向に所定の傾斜角度を持って2次元的に配列され、前記第2の方向に所定のノズル列のノズルを投影させたときの投影ノズル間に、他のノズル列の投影ノズルが配置されるように前記複数のノズルが配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記移動手段は、前記インクジェットヘッドと前記基板とを1回だけ第1の方向に相対移動させ、
    前記インクジェットヘッドは、前記複数のノズルが前記基板の画素パターンの前記第1の方向と直交する第2の方向に対応する長さにわたって配列され、各ノズル列が前記第1の方向に所定の傾斜角度を持って2次元的に配列され、前記第2の方向に所定のノズル列のノズルを投影させたときの投影ノズル間に、他のノズル列の投影ノズルが配置されるように前記複数のノズルが配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記選択手段は、前記複数のノズルの数が、1つの共通供給路がインクを供給しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記選択手段は、前記複数のノズルの数が、1つの共通排出路へインクを排出しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記インクジェットヘッドは所定数の色毎に備えられ、かつ前記共通供給路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、
    n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)
    の関係を満たす間隔で配置され、
    前記制御手段は、前記各画素の前記第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させ、かつ前記共通供給路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とする請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記インクジェットヘッドは所定数の色毎に備えられ、かつ前記共通排出路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、
    n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)
    の関係を満たす間隔で配置され、
    前記制御手段は、前記各画素の前記第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させ、かつ前記共通排出路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とする請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置。
  9. インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドと、
    インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動手段と、
    前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択手段であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御手段と、
    を備え
    前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、かつ前記複数のノズルの数が、1つの共通供給路がインクを供給しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドと、
    インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動手段と、
    前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択手段であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御手段と、
    を備え
    前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、かつ前記複数のノズルの数が、1つの共通排出路へインクを排出しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 前記移動手段は、第1の方向と該第1の方向と直交する第2の方向に前記基板と前記インクジェットヘッドを相対移動させ、
    前記インクジェットヘッドは、各ノズル列が前記第1の方向に所定の傾斜角度を持って配列され、前記第2の方向に各ノズルを投影させたときに各ノズル列の隣接ノズルが隣接投影ノズルとなり、かつ端のノズルの投影ノズルが隣接ノズル列の反対端のノズルの投影ノズルと隣接するように前記複数のノズルが配置されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記移動手段は、前記インクジェットヘッドと前記基板とを1回だけ第1の方向に相対移動させ、
    前記インクジェットヘッドは、前記複数のノズルが前記基板の画素パターンの前記第1の方向と直交する第2の方向に対応する長さにわたって配列され、各ノズル列は前記第1の方向に所定の傾斜角度を持って配列され、前記第2の方向に各ノズルを投影させたときに各ノズル列の隣接ノズルが隣接投影ノズルとなり、かつ端のノズルの投影ノズルが隣接ノズル列の反対端のノズルの投影ノズルと隣接するように前記複数のノズルが配置されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のインクジェット記録装置。
  13. インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドであって、所定数の色毎に備えられたインクジェットヘッドと、
    インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動手段と、
    前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択手段であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御手段であって、前記各画素の第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させる制御手段と、
    を備え、
    前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、
    前記インクジェットヘッドは、前記共通供給路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、
    n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)
    の関係を満たす間隔で配置され、
    前記制御手段は、前記共通供給路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とするインクジェット記録装置。
  14. インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドであって、所定数の色毎に備えられたインクジェットヘッドと、
    インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動手段と、
    前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択手段であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御手段であって、前記各画素の第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させる制御手段と、
    を備え、
    前記選択手段は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、
    前記インクジェットヘッドは、前記共通排出路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、
    n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)
    の関係を満たす間隔で配置され、
    前記制御手段は、前記共通排出路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とするインクジェット記録装置。
  15. 前記画素パターンの各画素は、長手方向及び短手方向を有し、
    前記第1の方向は、前記各画素の短手方向と平行であることを特徴とする請求項13又は14に記載のインクジェット記録装置。
  16. 前記共通供給路と前記共通排出路との間でインクを循環させるための送液手段を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、10、14、15のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  17. インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドを用いてインクを吐出する吐出工程と、
    インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動工程と、
    前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択工程であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給され、かつ少なくとも2つの異なる共通排出路へインクが排出される複数のノズルを選択する選択工程と、
    前記選択工程が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御工程と、
    を備え、
    前記選択工程は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択することを特徴とするパターン形成方法。
  18. インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドを用いてインクを吐出する吐出工程と、
    インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動工程と、
    前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択工程であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択工程と、
    前記選択工程が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御工程と、
    を備え、
    前記選択工程は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、かつ前記複数のノズルの数が、1つの共通供給路がインクを供給しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とするパターン形成方法。
  19. インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドを用いてインクを吐出する吐出工程と、
    インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動工程と、
    前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択工程であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択工程と、
    前記選択工程が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御工程と、
    を備え
    前記選択工程は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、かつ前記複数のノズルの数が、1つの共通排出路へインクを排出しているノズルの数と同数、又は該ノズルの数の整数倍となるように前記複数のノズルを選択することを特徴とするパターン形成方法。
  20. インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドであって、所定数の色毎に備えられたインクジェットヘッドを用いてインクを吐出する工程と、
    インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動工程と、
    前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択工程であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択工程と、
    前記選択工程が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御工程であって、前記各画素の第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させる制御工程と、
    を備え
    前記選択工程は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、
    前記インクジェットヘッドは、前記共通供給路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、
    n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)
    の関係を満たす間隔で配置され、
    前記制御工程は、前記共通供給路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とするパターン形成方法。
  21. インクを吐出する複数のノズルと、前記ノズルにノズル流路を介して連通する複数の圧力室と、インクを吐出するための圧力を発生させるためのアクチュエータと、前記圧力室を介して前記ノズルにインクを供給するインク供給口と、前記インク供給口にインクを供給する共通供給路と、前記ノズル流路に連通し、前記ノズルから吐出されないインクを通流するインク排出口と、前記インク排出口のインクが排出される共通排出路と、を有し、前記複数のノズルが少なくとも3行×3列以上の配列で2次元的に配置されたインクジェットヘッドであって、所定数の色毎に備えられたインクジェットヘッドを用いてインクを吐出する工程と、
    インクの吐出対象である基板であって、該基板上に隔壁に囲まれた画素パターンを有する基板と、前記インクジェットヘッドとを相対移動させる移動工程と、
    前記画素パターンの各画素に対応する複数のノズルを選択する選択工程であって、少なくとも2つの異なる共通供給路からインクが供給される複数のノズルを選択する選択工程と、
    前記選択工程が選択した複数のノズルから対応する各画素にインクを吐出させる制御工程であって、前記各画素の第1の方向の配列が、前記所定数の色が周期的な規則で交互に繰り返された配列となるようにインクを吐出させる制御工程と、
    を備え
    前記選択工程は、前記複数のノズルのうち少なくとも2つは同一の共通供給路からインクが供給されるように複数のノズルを選択し、
    前記インクジェットヘッドは、前記共通排出路に沿って隣接するノズルの前記第1の方向の間隔Dが、前記隔壁の前記第1の方向の間隔をP1、前記画素パターンの前記第1の方向の間隔をP2、前記色の数をC、nを整数とすると、
    n×C×(P1+P2)+P2<D<n×C×(P1+P2)+P1×C+P2×(C−1)
    の関係を満たす間隔で配置され、
    前記制御工は、前記共通排出路に沿って隣接するノズルから同時にインクを吐出させないことを特徴とするパターン形成方法。
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