JP5242427B2 - 研磨パッド及びその製造方法 - Google Patents
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Description
前記研磨層は、略球状の連続気泡を有する熱硬化性ポリウレタン発泡体からなり、
前記熱硬化性ポリウレタン発泡体は、イソシアネート成分及び活性水素含有化合物を含有するウレタン組成物の反応硬化体であり、
前記活性水素含有化合物は、カルボキシル基含有高分子量ポリオールを含有しており、
前記活性水素含有化合物の全重量に対するカルボキシル基の含有率が0.3〜3重量%であることを特徴とする研磨パッド、に関する。
(平均気泡径の測定)
作製したポリウレタン発泡体を厚み1mm以下になるべく薄くカミソリ刃で平行に切り出したものをサンプルとした。サンプルをスライドガラス上に固定し、SEM(S−3500N、日立サイエンスシステムズ(株))を用いて100倍で観察した。得られた画像を画像解析ソフト(WinRoof、三谷商事(株))を用いて、任意範囲の全連続気泡の気泡径(直径)を測定し、平均気泡径を算出した。ただし、楕円状の気泡の場合は、その面積を円の面積に換算し、円相当径を気泡径とした。
JIS Z8807−1976に準拠して行った。作製したポリウレタン発泡体を4cm×8.5cmの短冊状(厚み:任意)に切り出したものをサンプルとし、温度23℃±2℃、湿度50%±5%の環境で16時間静置した。測定には比重計(ザルトリウス社製)を用い、比重を測定した。
JIS K−7312に準拠して行った。作製したポリウレタン発泡体を5cm×5cm(厚み:任意)の大きさに切り出したものをサンプルとし、温度23℃±2℃、湿度50%±5%の環境で16時間静置した。測定時には、サンプルを重ね合わせ、厚み10mm以上とした。硬度計(高分子計器社製、アスカーA型硬度計、加圧面高さ:3mm)を用い、加圧面を接触させてから60秒後の硬度を測定した。
表1記載の配合にて無発泡ポリウレタン(ソリッド)をそれぞれ作製し、縦50mm×横20mm×厚さ2mmのサンプルをそれぞれ切り出した。各サンプルを23℃の水に1週間漬け、その後サンプルを取り出して縦の長さ(L)を測定した。伸び率は下記式により算出した。
伸び率(%)={(L−50)/50}×100
JIS K−6768に準拠して行った。バフ処理後のポリウレタン発泡体の表面に試薬(和光純薬工業製、ぬれ張力試験用混合液)を滴下して測定した。ぬれ張力(mN/m)が大きいほど表面濡れ性に優れている。
研磨装置としてSPP600S(岡本工作機械社製)を用い、作製した研磨パッドの研磨速度を測定した。ガラス板100枚目の研磨速度を表2に示す。研磨条件は以下の通りである。
ガラス板:6インチφ、厚さ1.1mm(光学ガラス、BK7)
スラリー:セリアスラリー(昭和電工GPL C1010)
スラリー量:100ml/min
研磨加工圧力:10kPa
研磨定盤回転数:55rpm
ガラス板回転数:50rpm
研磨時間:10min/枚
研磨したガラス板枚数:100枚
研磨速度の算出方法は以下の通りである。
研磨速度(Å/min)=〔研磨前後のガラス板の重量変化量[g]/(ガラス板密度[g/cm3]×ガラス板の研磨面積[cm2]×研磨時間[min])〕×108
ZYGO社製のNew View6300を用いて、レンズ倍率2.5、ズーム倍率0.5の条件で、前記研磨終了後の100枚目のガラス板の外周部(ガラス板の中心から61mm〜66mmの領域)を測定した。ガラス板の中心から61.5mm、62.5mm、及び65.1mmの点を順にA点、B点、及びC点とし、A点とB点を結ぶ延長線がC点における厚み方向の直線と交差する点をD点とし、C点とD点の距離を縁ダレ(nm)とした。この値が小さいほど縁ダレが改善したと言える。
容器に、ε−カプロラクトンとジメチロールブタン酸との開環重合反応により得られるラクトン系ポリオール(ダイセル化学製、PCL205BA、数平均分子量:500)10重量部、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(三菱化学製、PTMG1000、官能基数:2、水酸基価:112mgKOH/g)20重量部、ポリカプロラクトントリオール(ダイセル化学製、PCL305、官能基数:3、水酸基価:305mgKOH/g)55重量部、ジプロピレングリコール(DPG、官能基数:2、水酸基価:835mgKOH/g)15重量部、及びシリコン系界面活性剤(ゴールドシュミット社製、B8443)3重量部を入れて混合した。そして、撹拌翼を用いて、回転数900rpmで反応系内に気泡を取り込むように約4分間激しく撹拌を行った。その後、ミリオネートMTL(日本ポリウレタン製)95.77重量部を添加し、約1分間撹拌して気泡分散ウレタン組成物を調製した。
表1記載の配合で実施例1と同様の方法で研磨パッドを作製した。なお、表1中の化合物は以下のとおりである。
・PCL210BA(ダイセル化学製、ε−カプロラクトンとジメチロールブタン酸との開環重合反応により得られるラクトン系ポリオール、数平均分子量:1000)
・PCL205(ダイセル化学製、ポリカプロラクトンジオール、官能基数:2、水酸基価:212mgKOH/g)
・PCL210N(ダイセル化学製、ポリカプロラクトンジオール、官能基数:2、水酸基価:110mgKOH/g)
・PEG1000(第一工業製薬製、ポリエチレングリコール、数平均分子量:1000)
・DEG(ジエチレングリコール、官能基数:2、水酸基価:1057mgKOH/g)
・No.25(花王製、カオーライザーNo.25、触媒)
反応容器にポリテトラメチレングリコール(三菱化学社製、PTMG−1000、数平均分子量1018)543重量部、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸(日本化成社製、DMBA)16重量部、及びジエチレングリコール(DEG)45重量部を入れ、撹拌しながら減圧脱水を約1時間行った。その後、反応容器内を窒素置換した。そして、反応容器にトルエンジイソシアネート(三井武田ケミカル社製、TDI−80、2,4−体/2,6−体=80/20の混合物)278重量部、及びイソホロンジイソシアネート(degussa社製、IPDI)118重量部を添加した。そして、反応系内の温度を約80℃に保持しつつ約4時間反応させてイソシアネート末端プレポリマーを合成した。その後、トリエチルアミン11重量部を加えてイソシアネート末端プレポリマーのカルボキシル基を完全に中和した。
2:研磨定盤
3:研磨剤(スラリー)
4:研磨対象物(半導体ウエハ、レンズ、ガラス板)
5:支持台(ポリシングヘッド)
6、7:回転軸
Claims (3)
- 基材層上に研磨層が設けられている研磨パッドにおいて、
前記研磨層は、略球状の連続気泡を有する熱硬化性ポリウレタン発泡体からなり、
前記熱硬化性ポリウレタン発泡体は、イソシアネート成分及び活性水素含有化合物を含有するウレタン組成物の反応硬化体であり、
前記活性水素含有化合物は、カルボキシル基含有高分子量ポリオールを含有しており、
前記カルボキシル基含有高分子量ポリオールは、ラクトンモノマーとジメチロールアルカン酸との開環重合反応により得られるラクトン系高分子量ポリオールであり、
前記活性水素含有化合物の全重量に対するカルボキシル基の含有率が0.3〜3重量%であることを特徴とする研磨パッド。 - イソシアネート成分、カルボキシル基含有高分子量ポリオールを含む活性水素含有化合物、及びシリコン系界面活性剤を含有する気泡分散ウレタン組成物を機械発泡法により調製する工程、基材層上に気泡分散ウレタン組成物を塗布する工程、気泡分散ウレタン組成物を硬化させることにより、略球状の連続気泡を有する熱硬化性ポリウレタン発泡体を形成する工程、及び熱硬化性ポリウレタン発泡体の厚さを均一に調整して研磨層を形成する工程を含み、
前記カルボキシル基含有高分子量ポリオールは、ラクトンモノマーとジメチロールアルカン酸との開環重合反応により得られるラクトン系高分子量ポリオールである研磨パッドの製造方法。 - イソシアネート成分、カルボキシル基含有高分子量ポリオールを含む活性水素含有化合物、及びシリコン系界面活性剤を含有する気泡分散ウレタン組成物を機械発泡法により調製する工程、離型シート上に気泡分散ウレタン組成物を塗布する工程、気泡分散ウレタン組成物上に基材層を積層する工程、押圧手段により厚さを均一にしつつ気泡分散ウレタン組成物を硬化させることにより、略球状の連続気泡を有する熱硬化性ポリウレタン発泡体を形成する工程、熱硬化性ポリウレタン発泡体下の離型シートを剥離する工程、及び露出した熱硬化性ポリウレタン発泡体表面のスキン層を除去して研磨層を形成する工程を含み、
前記カルボキシル基含有高分子量ポリオールは、ラクトンモノマーとジメチロールアルカン酸との開環重合反応により得られるラクトン系高分子量ポリオールである研磨パッドの製造方法。
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