JP5241460B2 - 炊飯器 - Google Patents
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Description
図1は、実施の形態1に係る炊飯器の構造を示す図であり、(a)が模式的に示す側面視の断面図、(b)が模式的に示す平面視の断面図である。また、図2はこの炊飯器の正面図である。図3はこの炊飯器のブロック図である。図4はこの炊飯器が備える蒸気回収装置の構成を模式的に示す図である。図5はこの炊飯器が備える蒸気回収装置の別の構成を模式的に示す図である。図6は図5(a)に示す蒸気回収装置の実施例を模式的に示す側面図である。図7は図5(a)に示す蒸気回収装置の作用効果を調査した結果を示す相関図である。図8は図5(a)に示す蒸気回収装置の作用効果を説明するための断面図である。
図1及び図2において、炊飯器100は、上部が開口した本体20と、本体20に着脱自在に収納されるとともに、被炊飯物Rを収納する内釜30と、本体20に回動自在に軸支され、内釜30の上部開口部を開閉自在に覆う蓋体10と、内釜30を加熱する加熱手段21と、加熱手段21を制御する制御手段23(図3参照)とを有している。蓋体10は内蓋(図示せず)を有し、蓋体10を閉めると内蓋のパッキン(図示しない)が内釜30のフランジ部に圧接されて密閉シールされる。また、加熱手段21は、電磁誘導加熱用の加熱コイルで構成され、内釜30の底面部近傍にスパイラル状に旋回されて配置される。加熱手段21には制御手段23によって高周波電流が供給される。なお、加熱手段21は電磁誘導加熱コイルに限らず、例えば、電熱ヒータなど、他の熱源であってもよい。
ガス管40は、蓋体10に着脱自在に設けられており、蓋体10を閉じることによって蒸気回収装置1の浸漬管70と連通する構成となっている。ガス管40と浸漬管70との接続部にはシール手段41(例えば、Oリング、図1参照)が設けられ、蒸気Vの漏洩を防止している。なお、ガス管40の形状等は、図示するものに限定するものではなく、「お粘取り手段」やガス放出弁等は、適宜設置されてもよい。
図1及び図4に示すように、蒸気回収装置1は、水Wを蓄える水タンク60と、水タンク60内の水Wの温度を検知する温度検知手段65と、水タンク60に蓄えられた水Wの中に挿入され、下端に浸漬管下端開口部71を具備する浸漬管70と、浸漬管70の内部で下端開口部71から所定の距離だけ上の位置に設置され、複数の通気孔72が形成された逆流防止板73と、浸漬管70の天面74に設置され、内釜30で発生した蒸気を含む気体(図中の矢印)を浸漬管70へ誘導するガス管40(図4ではガス管80)とを有する。
図1において、水タンク60は、上方が開口した函状の水タンク本体61と、水タンク本体61の開口部を略気密的に覆う水タンク蓋(水タンク天板に相当する)62と、水タンク本体61の水タンク前面63に形成された水タンク手掛かり部64とを有し、本体20の開口部22に着脱自在に設定される。そして、水タンク60が本体20の開口部22に設置された温度検知手段65(図4参照)の上に配置された際、本体前面221と水タンク前面63とは略同一面を形成するから意匠性が担保されている。なお、水タンク手掛かり部64の形状は、図示するものに限定するものではない。
浸漬管70は逆流防止板73よりも上部を形成する浸漬管上筒状部70cと、浸漬管上筒状部70cの下端に連続して下方になるほど水平断面の面積が大きくなるスカート状拡がり部70bと、スカート状拡がり部70bの下端に連続して筒状(上下方向で平断面の面積が一定)のスカート筒状部70aと、を有している。すなわち、スカート筒状部70aの下端が浸漬管下端開口部71に相当している。
温度検知手段65は、浸漬管下端開口部71の下方の水タンク60の外側の底面に配置される。温度検知の精度を向上させるためには、浸漬管下端開口部71と水タンク60の底面との距離70fは、5〜20mm程度になることが望ましい。また、温度検知手段65の感熱部は、少なくともその一部が浸漬管下端開口部71の外縁を上から投影した形状の内側の範囲内に配置することが望ましい。この理由は、上記のタンク水温の上昇のメカニズムを説明したように、浸漬管下端開口部71から下方に拡散される高温の水の温度を温度検知手段65が検知するためである。なお、温度検知手段65は水タンク60の内面または外面に設けててもよい。外面に設けると保守の扱いが容易となり、また、判別手段29との接続も容易となる。一方、内面に設けると、水タンク60に収容される冷却水の温度を直接検知できるので、検知精度が向上する。
また、温度検知手段65は水タンク60の外側の側面に凹部を設け、この凹部に温度検知手段65を設けてもよい。こうすることにより、温度検知手段65を配置する位置の設計の自由度が大きくなる。
図3において、温度検知手段65は水タンク60内の冷却水の温度を検知して、検知温度を判別手段29へ出力する。判別手段29は、メモリ291に予め記憶された基準温度(所定の温度)と温度検知手段65の検知温度とを比較し、比較結果の情報を制御部27へ出力する。なお、メモリ291を制御部27に内蔵して設けてもよい。
始めに炊飯する米とその米量に応じた水を内釜30内に入れる。その後、内釜30を本体20に載置して蓋体10を閉めると、内蓋のパッキン(図示しない)が内釜30のフランジ部に圧接されて密閉シールされる。次に操作手段25に配置された「メニュー」スイッチにより、炊飯メニュー等(白米、無洗米、ふつう、かため)を選択する。そして、「炊飯」スイッチを押圧すると炊飯が開始される。
実施の形態2では、実施の形態1の構成に対し、次の点が異なる。第1に、図3において報知手段292がない。さらに、判別手段29は、メモリ291に予め記憶された基準温度(所定の温度)と温度検知手段65の検知温度とを比較し、比較結果の情報を制御部27へ出力するが、この比較結果が入力された制御部27は、比較結果の情報に基づき加熱手段21の加熱出力を制御する。これらの他は実施の形態の構成と同一であり、動作の重複する部分の説明を省略する。
実施の形態3では、実施の形態1の構成に対し、次の点が異なる。第1に、図9において報知手段292に代わり、水タンク60を冷却する冷却ファン293を備える。さらに、判別手段29は、メモリ291に予め記憶された基準温度(所定の温度)と温度検知手段65の検知温度とを比較し、比較結果の情報を制御部27へ出力するが、この比較結果が入力された制御部27は、比較結果の情報に基づき冷却ファン293を駆動するように制御する。これらの他は実施の形態1の構成と同一であり、動作の重複する部分の説明を省略する。
Claims (7)
- 上部が開口する本体と、
本体内に着脱自在に収納され被加熱物を収容する内釜と、
前記本体に回動自在に軸支され前記内釜の上部開口部を開閉自在に覆う蓋体と、
前記内釜を加熱する加熱手段と、
前記本体に着脱自在に配設されるとともに略気密に形成され、前記加熱手段による加熱に伴い前記内釜内で発生する蒸気を復水する冷却水を収容する水タンクと、
前記水タンク内の冷却水の温度を検知する温度検知手段と、
上筒状部と円錐形のスカート状拡がり部とから形成され、前記内釜内で発生する蒸気が導かれ前記水タンク内の冷却水に少なくとも、前記スカート状拡がり部の下端である下端開口部が水没するように配設される浸漬管と、
前記温度検知手段が検知する前記水タンク内の冷却水の温度が所定の温度以上か否かを判別する判別手段と、
前記判別手段が判別する情報に基づき水タンク内の冷却水の温度情報を報知する報知手段と、
前記浸漬管の内部に内釜から発生する蒸気を含む気体の通過量を絞る逆流防止板と、
を備え、
前記逆流防止板は、前記水タンク内の冷却水の水面よりも下方に設けられており、
前記浸漬管は、
内部に内釜から発生する蒸気を含む気体の通過量を絞る逆流防止板を有し、
該逆流防止板には内径が2〜3mmの通気孔が6〜9個形成され、
前記下端開口部の面積は1800mm 2 以上であり、
前記スカート状拡がり部の高さは20mm以上である
ことを特徴とする炊飯器。 - 上部が開口する本体と、
本体内に着脱自在に収納され被加熱物を収容する内釜と、
前記本体に回動自在に軸支され前記内釜の上部開口部を開閉自在に覆う蓋体と、
前記内釜を加熱する加熱手段と、
前記本体に着脱自在に配設されるとともに略気密に形成され、前記加熱手段による加熱に伴い前記内釜内で発生する蒸気を復水する冷却水を収容する水タンクと、
前記水タンク内の冷却水の温度を検知する温度検知手段と、
上筒状部と円錐形のスカート状拡がり部とから形成され、前記内釜内で発生する蒸気が導かれ前記水タンク内の冷却水に少なくとも、前記スカート状拡がり部の下端である下端開口部が水没するように配設される浸漬管と、
前記温度検知手段が検知する前記水タンク内の冷却水の温度が所定の温度以上か否かを判別する判別手段と、
前記判別手段が判別する情報に基づき前記加熱手段の出力を抑制するように制御する制御手段と、
前記浸漬管の内部に内釜から発生する蒸気を含む気体の通過量を絞る逆流防止板と、
を備え、
前記逆流防止板は、前記水タンク内の冷却水の水面よりも下方に設けられており、
前記浸漬管は、
内部に内釜から発生する蒸気を含む気体の通過量を絞る逆流防止板を有し、
該逆流防止板には内径が2〜3mmの通気孔が6〜9個形成され、
前記下端開口部の面積は1800mm 2 以上であり、
前記スカート状拡がり部の高さは20mm以上である
ことを特徴とする炊飯器。 - 上部が開口する本体と、
本体内に着脱自在に収納され被加熱物を収容する内釜と、
前記本体に回動自在に軸支され前記内釜の上部開口部を開閉自在に覆う蓋体と、
前記内釜を加熱する加熱手段と、
前記本体に着脱自在に配設されるとともに略気密に形成され、前記加熱手段による加熱に伴い前記内釜内で発生する蒸気を復水する冷却水を収容する水タンクと、
前記水タンクを冷却する冷却ファンと、
前記水タンク内の冷却水の温度を検知する温度検知手段と、
上筒状部と円錐形のスカート状拡がり部とから形成され、前記内釜内で発生する蒸気が導かれ前記水タンク内の冷却水に少なくとも、前記スカート状拡がり部の下端である下端開口部が水没するように配設される浸漬管と、
前記温度検知手段が検知する前記水タンク内の冷却水の温度が所定の温度以上か否かを判別する判別手段と、
前記判別手段が判別する情報に基づき前記冷却ファンを駆動するように制御する制御手段と、
前記浸漬管の内部に内釜から発生する蒸気を含む気体の通過量を絞る逆流防止板と、
を備え、
前記逆流防止板は、前記水タンク内の冷却水の水面よりも下方に設けられており、
前記浸漬管は、
内部に内釜から発生する蒸気を含む気体の通過量を絞る逆流防止板を有し、
該逆流防止板には内径が2〜3mmの通気孔が6〜9個形成され、
前記下端開口部の面積は1800mm 2 以上であり、
前記スカート状拡がり部の高さは20mm以上である
ことを特徴とする炊飯器。 - 温度検知手段は、少なくともその感熱部の一部が浸漬管下端開口を下方に投影した範囲内に配設されることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の炊飯器。
- 浸漬管は、その下端開口部と水タンクの底面との距離が5〜20mmとなるように配設されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の炊飯器。
- 浸漬管は、その下端開口部の周縁の一部が平面視で水タンクの水平断面の略中央部に配設されるとともに該下端開口部の周縁の一部に切り欠きを設けたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の炊飯器。
- 浸漬管の下端開口部の長手寸法が水タンクの長手寸法の略半分以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の炊飯器。
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