JP5241445B2 - ボタン穴かがりミシンのルーパ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ボタン穴かがりミシンのルーパ機構に関する。
従来のボタン穴かがりミシンのルーパ機構100は、図12に示すように、ルーパ土台(図示略)と、ルーパ土台の上部において水平方向を向いた支軸101により左右方向に揺動を行うルーパ取付台102と、ルーパ取付台102に併設されて支軸101により揺動を行うスプレッダカム103とを備えている。そして、ルーパ取付台102には、縫い針の上下動経路を挟んで左右両側にルーパ(図示略)が設けられており、各ルーパの近傍にはそれぞれスプレッダ106,107が配置されている。上述したスプレッダカム103には、上方に向かって延出された左右一対のカム部104,105を備えており、ルーパ取付台102とスプレッダカム103とは、縫い針の上下動に同期して互いに逆位相ですれ違うように揺動を行う。
一方、各スプレッダ106,107は、ルーパ取付台102に軸支されると共に、その支軸を中心として半径方向の一方には糸のループを広げるための糸掛け部106a,107aが延設され、その逆側にはスプレッダカム103の各カム部104,105に当接当接部106b,107bが延設されている。そして、縫製時には、ルーパ取付台102とスプレッダカム103とが互いに逆位相で揺動を行うことにより、スプレッダ106の糸掛け部106aが縫い針に近接する際にはその当接部106bがスプレッダカム103のカム部104に当接して糸掛け部106aの回動が付与されてルーパが捕捉した糸のループを拡張する。また同様に、スプレッダ107の糸掛け部107aが縫い針に近接する際にはその当接部107bがスプレッダカム103のカム部105に当接して糸掛け部107aの回動が付与されてルーパが捕捉した糸のループを拡張する(例えば、特許文献1参照)。
上記従来のボタン穴かがりミシンのルーパ機構100にあっては、各スプレッダ106,107の当接部106b,107bがスプレッダカム103のカム部104,105と摺接を繰り返すことから、摩耗の防止のため、また、動作の円滑性の確保のために潤滑油の供給が不可欠であった。
そこで、上記従来のルーパ機構100では、各カム部104,105に沿ってスプレッダカム103の一平面に潤滑油の供給溝108,109を形成し、スプレッダカム103の揺動時の遠心力を利用して、油芯110から供給された潤滑油をさらに各供給溝108,109を通じて上方の各カム部104,105まで供給していた。
特開2007−061326号公報
しかしながら、上記従来のボタン穴かがりミシンのルーパ機構100にあっては、ほぼ上下方向に沿って形成された供給溝108,109を通じて各カム部104,105に潤滑油の供給を行う構造であるため、スプレッダカム103の揺動動作の遠心力により当該カム103の上方に潤滑油が飛散するという問題があった。そして、スプレッダカム103の上方には針板(図示略)が配置されており、針板を通過する糸に潤滑油が付着し、被縫製物を汚してしまう結果、品質の低下を生じるという不都合が生じていた。
本発明は、潤滑油の付着を抑止することをその目的とする。
請求項1記載の発明は、縫い糸を捕捉してループを形成する二つのルーパと、前記各ルーパに併設され、前記縫い糸のループを広げる二つのスプレッダと、縫い針の下方で鉛直方向に沿った中心線を基準に旋回可能に支持されたルーパ土台と、前記各ルーパ及び各スプレッダが縫い針の上下動経路を挟んで対向配置されると共に前記各ルーパ及び各スプレッダが前記縫い針の上下動経路に接離移動するように前記ルーパ土台に揺動可能に支持されたルーパ取付台と、前記ルーパ土台に揺動可能に支持されると共に前記各スプレッダの当接部に当接する二つのカム部を有し、前記ループを広げるための回動動作を前記各スプレッダに付与するスプレッダカムとを備え、前記スプレッダカムは二つの内の縫い針に向かって前進移動したスプレッダに対して回動動作の付与を行うボタン穴かがりミシンのルーパ機構において、前記ルーパ取付台の揺動により前記各スプレッダの当接部に当接して潤滑油を塗布する潤滑油供給体を前記ルーパ土台に固定装備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記潤滑油供給体は、前記各スプレッダが縫い針の上下動経路から離間する方向に移動することで当接する位置に配置されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記潤滑油供給体は、前記ルーパ取付台の揺動における停止位置で各スプレッダに潤滑油を塗布するように配置されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記各スプレッダは、前記縫い糸を掛けてループを広げる糸掛け部と前記当接部とがその回動支軸を中心として互いに逆側に設けられていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記各スプレッダは、前記当接部に溝が形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記各スプレッダは、前記当接部に潤滑油を浸透可能な浸透部材を備えることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、
前記各スプレッダは、前記当接部に前記スプレッダカムのカム部に当接して転動するコロを備えることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記潤滑油供給体から離れて配置された潤滑油タンクと、当該潤滑油タンクから前記潤滑油供給体に潤滑油を供給する管状体又は油芯とを備えることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記潤滑油供給体は、潤滑油を浸透させる浸透部材であることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記ルーパ取付台と前記スプレッダカムとを共通する支軸で軸支すると共に、当該支軸に潤滑油を供給する油芯を支軸内に設けた収容穴内に配し、前記支軸内の油芯は、前記浸透部材からなる潤滑油供給体と接して潤滑油の供給を得るように配置されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明は、ルーパ土台に固定装備された潤滑油供給体により各スプレッダの当接部に潤滑油を供給するので、揺動動作を行うスプレッダカムを用いて潤滑油を供給する場合と異なり、揺動による潤滑油の上方への飛散を抑制することができ、縫い糸及び被縫製物の潤滑油による汚れを低減し、品質の向上を図ることが可能となる。
また、ルーパ取付台の揺動により縫い針に対して接離移動を行う各スプレッダが潤滑油供給体から潤滑油の供給を受けるので、仮にスプレッダの移動動作方向に潤滑油が飛散を生じたとしても上方には飛散せず、かかる点からも縫い糸及び被縫製物の潤滑油による汚れを低減し、品質の向上を図ることが可能となる。
請求項2記載の発明は、潤滑油供給体を、各スプレッダが縫い針から離間する方向に移動することで当接する位置に配置している。各スプレッダは、縫い針に接近する方向に移動する際にはスプレッダカムのカム部に接するので、その逆方向に移動する際に潤滑油供給体に接するようにすることで、潤滑油供給体とスプレッダカムとの干渉を回避することが可能となり、各スプレッダの円滑な動作を維持することが可能となる。
請求項3記載の発明は、潤滑油供給体は、ルーパ取付台の揺動における停止位置で各スプレッダに潤滑油を塗布するように配置されているので、塗布時の潤滑油の飛散をより低減することができ、さらなる縫い糸及び被縫製物の潤滑油による汚れの低減を図ることができ、品質のさらなる向上を図ることが可能となる。
請求項4記載の発明は、各スプレッダの糸掛け部と当接部とが回動支軸を中心として互いに逆側に設けられているので、スプレッダの回動動作によって糸掛け部側に潤滑油が移動せず、さらなる縫い糸及び被縫製物の潤滑油による汚れの低減を図ることができ、品質のさらなる向上を図ることが可能となる。
請求項5記載の発明は、各スプレッダの当接部に溝が形成されているので、供給された潤滑油が溝に沿って広がり、当接部を広域に渡って効果的に滑動可能とすることができる。
また、溝内に潤滑油を保持できるので、長期にわたって潤滑可能とすることが可能となる。
請求項6記載の発明は、各スプレッダの当接部に浸透部材を備えるので、浸透部材に潤滑油を保持できるので、長期にわたって潤滑可能とすることが可能となる。
請求項7記載の発明は、各スプレッダの当接部にコロを設けたので、スプレッダのカム部との当接による摩耗のさらなる低減を図ることができ且つスプレッダのさらなる円滑な回動動作を実現することが可能となる。
請求項8記載の発明は、潤滑油タンクと管状体又は油芯とを備えるので、潤滑油供給体に対する直接の潤滑油の補給作業を不要とすると共に、潤滑油タンクにより当該タンクへの給油頻度の低減を図ることを可能とする。
請求項9記載の発明は、潤滑油供給体を浸透部材とすることから潤滑油を浸透させておくことで長期間潤滑油を保持しつつスプレッダへの給油を行うことができる。従って、潤滑油供給体への潤滑油の補給頻度を低減することが可能となる。
また、潤滑油供給体への給油は請求項8記載の発明のように潤滑油タンクから行っても良いし、潤滑油供給体に対して直接的に手差し等の方法で行っても良い。
請求項10記載の発明は、支軸内の油芯が浸透部材である潤滑油供給体に接して潤滑油の供給を得るので、支軸に対する給油作業が支軸に固有の給油経路を用意する必要がなく、給油作業負担の軽減、給油手段等の部品点数の軽減を図ることが可能となる。
(実施形態の全体構成)
本発明の実施形態たるボタン穴かがりミシンである鳩目穴かがりミシン1のルーパ機構10を図1乃至図9に基づいて説明する。図1は鳩目穴かがりミシン1の側面図、図2はルーパ機構10の斜視図、図3はルーパ機構10の主要構成を正面側斜め上方から見た斜視図、図4はルーパ機構10の背面側と側面側とを斜め下方から見た斜視図である。
図1に示すように、ルーパ機構10は、鳩目穴かがりミシン1のミシンフレーム2におけるベッド部2a内であって、縫い針3を保持する針棒4の真下となる位置に配置されている。なお、針棒4は、鳩目ボタン穴かがり縫いを行うために、鉛直方向を向いた状態を基準としてそこから所定角度傾斜して針振りを行うことを可能とすると共に、鉛直方向を向いた状態での針棒4を中心として旋回を可能に支持されている。そして、ルーパ機構10も後述するルーパブラケット60が針棒4と同心で旋回を行うことができるようにベッド部2a内に支持されている。
なお、以下の説明において、鉛直方向をZ軸方向とし、Z軸方向と直交すると共にベッド部2aの長手方向をY軸方向とし、Y軸方向とZ軸方向の双方に直交する方向をX軸方向とする。
ルーパ機構10は、縫い糸としての上糸を捕捉してループを形成すると共に縫い糸としての下糸を絡げて二重環縫いを行う左ルーパ11と、左ルーパ11に併設されて二重環縫いの際に上糸のループを広げる左スプレッダ20と、上糸を捕捉して単糸環縫いを行う右ルーパ12と、右ルーパ12に併設されて単糸環縫いの際に上糸のループを広げる右スプレッダ30と、ミシンフレーム2にZ軸方向に平行な針棒4と同じ中心線周りに回動可能に支持されたルーパ土台としてのルーパブラケット60と、左右のルーパ11,12及び左右のスプレッダ20,30が縫い針3の上下動経路を挟んで対向配置される共に各ルーパ11,12及び各スプレッダ20,30が縫い針3の上下動経路に対して接離移動するようにルーパブラケット60に揺動可能に支持されたルーパ取付台70と、ループを広げるための回動動作を左右それぞれのスプレッダ20,30に付与するスプレッダカム40と、各ルーパ11,12及び各スプレッダ20,30に縫い動作を付与する駆動機構と、ルーパ機構10の各部に潤滑油の供給を行う給油機構50とを備えている。
(ルーパブラケット)
図5はルーパブラケット60の旋回中心を通るY−Z平面に沿った断面による断面図である。
ルーパブラケット60は、図2〜図5に示すように、その下部に位置する軸部61と上部に位置する土台部62とからなり、軸部61が図示しない軸受けを介してミシンフレーム2により回転可能に支持されている。なお、前述したように、軸部61は基準位置にある針棒4と同心であり、針棒4とルーパブラケット60の軸部61とはZ軸方向に沿って同軸上で旋回を可能としている。また、軸部61にはその中心部が上下に貫通して円筒状に形成されている。
土台部62は、その下部に位置して軸部61と一体的に形成された円形の基部63と、基部63の上面であって背面寄りの位置に立設された立板部64とを有し、基部63の上面であって正面寄りの位置に立設された軸支持部65と、立板部64と軸支部65との間に架設された支軸66とが装備されている。
なお、かかるルーパ機構10のルーパブラケット60は旋回可能に支持されているが、上記支軸66がY軸方向に平行であって軸支部65が正面側に位置する状態が基本姿勢であり、この「発明を実施するための最良の形態」の説明においてX、Y、Z軸方向に基づいて説明される全ての記載は、特に断りがない限り、ルーパブラケット60が基本姿勢にある場合における方向、向き、位置を示すものとする。
上記基部63は、軸部と同心の略円板状に形成されている。
立板部64は、基部63と一体的に形成されており、X−Y平面に沿う略平板状に形成されている。そして、立板部64の上端部には図示しない針板が固定装備されるようになっている。
また、軸支持部65は立板部64に対向するようにその正面側に立設状態で基部63に固定されている。
そして、立板部63及び軸支持部65の上部には、それらのいずれにも、Y軸方向に平行な同一軸上となる位置に支軸66の挿通穴が形成されている。立板部63及び軸支持部65の各挿通穴に挿通された支軸66は、立板部63側において、抜脱及び回転が生じないようにメクラネジ67により固定されるようになっている。
支軸66は、ルーパ取付台70及びスプレッダカム40を揺動可能に支持する機能を有している。また、この支軸66は、その中心に長手方向に沿って後述する油芯57の収容穴66aが形成されており、当該収容穴66aは、立板部63側が開口し、軸支持部66側が閉塞されている。また、収容穴66aから支軸66の外周面に向かって複数の貫通穴66bが形成され、支軸66に対してルーパ取付台70及びスプレッダカム40が円滑に揺動を行うことができるように油芯57からの潤滑油の供給を可能としている。
(スプレッダカム)
図6はスプレッダ周囲の分解斜視図である。
スプレッダカム40は、図6に示すように平板状に形成され、その板面に垂直に支軸66を挿通する支持穴41が形成され、支持穴41の内周面が支軸66の外周面と摺接してスプレッダ40の揺動が可能となっている。
そして、スプレッダカム40は、支持穴41を中心とする所定の開き角度で半径方向の二方向に向かって延出された二つの延出部42,43を備え、全体が略V字状に形成されている。そして、二つの延出部42,43の相互に外側となる端縁部には左カム部44と右カム部45とが形成されている。かかる左カム部44は、スプレッダカム40の往復揺動動作によって左スプレッダ20に当接してループを広げるための回動動作を付与し、右カム部45は、スプレッダカム40の往復揺動動作によって右スプレッダ30に当接してループを広げるための回動動作を付与する。
さらに、スプレッダカム40は、各延出部42,43とは別の方向に延出された入力腕部46を備えており、当該入力腕部46から駆動機構により往復揺動動作が付与されるようになっている。
(ルーパ、スプレッダ及びルーパ取付台)
ルーパ取付台70は、その下部において支軸66を挿通する円筒状の挿通部71を備え、その上部には左ルーパ11及び左スプレッダ20の支持と右ルーパ12及び右スプレッダ30の支持とそれぞれがを行うブロック状の支持部72,73と、ルーパ取付台70に対して駆動機構から往復揺動動作が付与される入力腕部74とを有し、これらは一体的に形成されている。
挿通部71は円筒状であって、挿通部71の内周面が支軸66の外周面と摺接してルーパ取付台70の揺動が可能となっている。
各支持部72,73は挿通部71を中心とする所定の開き角度で半径方向の二方向に沿うようにそれぞれが配置されており、当該開き角度は前述したスプレッダカム40の二つの延出部42,43の開き角度よりも幾分狭く設定されている。
また、ルーパ取付台70は、二つの支持部72,73の間にZ軸方向に平行な縫い針3の上下動経路が常に位置するようにその往復揺動角度が設定されている。
各支持部72,73の上面は、それぞれの支持部72,73の延設方向に垂直となる平坦面が形成されており、支持部72の平坦面上に左ルーパ11及び左スプレッダ20が装備され、支持部73の平坦面上に右ルーパ12及び右スプレッダ30が装備されている。
そして、左ルーパ11は、上糸を捕捉するその先端部が縫い針の上下動経路側(右ルーパ12側)に向かって延出された状態で支持部72に対して固定装備され、右ルーパ12は、上糸を捕捉するその先端部が縫い針の上下動経路側(左ルーパ11側)に向かって延出された状態で支持部73に対して固定装備されている。
図7は左スプレッダ20の斜視図である。
図6及び図7に示すように、左スプレッダ20は、上糸ループを広げるための糸掛け部21が縫い針の上下動経路側(右スプレッダ30側)に向かって延出されているが、当該糸掛け部21を回動させてループを広げる機能のために支持部72に対してその軸部22回りに回動可能に支持されている。また、右スプレッダ30も同様に、上糸ループを広げるための糸掛け部31が縫い針の上下動経路側(左スプレッダ20側)に向かって延出されているが、当該糸掛け部31を回動させてループを広げる機能のために支持部72に対してその軸部(図示略)回りに回動可能に支持されている。
また、左スプレッダ20は、軸部22を中心としてその糸掛け部21と逆側に向かって延出された当接部23を備えており、当該当接部23はその正面側がねじりコイルバネ75により常時背面側に押圧されており、前述したスプレッダカム40の左カム部44が当接して押圧力に抗して押し返すことにより、左スプレッダ20はループ拡張のための回動動作を行うようになっている。また、この当接部22の背面側(スプレッダカム40との当接面側)には、横方向に二本の溝部24が設けられている。左スプレッダ20の当接部21には、後述する給油機構により潤滑油が供給されるようになっており、供給された潤滑油を溝部24に沿って行き渡らせると共に溝部24内に潤滑油を保持することを可能としている。
右スプレッダ30についても、左スプレッダ20と同様に、同構造の図示しない軸部と当接部33とを備えており、当該当接部33はねじりコイルバネ76により背面側に押圧され、前述したスプレッダカム40の右カム部45が当接して押圧力に抗して押し返すことにより、右スプレッダ30はループ拡張のための回動動作を行うようになっている。また、右スプレッダ30の当接部33にも横方向に二本の図示しない溝部が設けられ、給油機構により供給された潤滑油を行き渡らせると共に保持することを可能としている。
なお、符号25,35は、左スプレッダ20及び右スプレッダ30のそれぞれの抜脱を防止するためのストッパである。
図8はルーパ機構10の平面図を示す。
ルーパ取付台70は入力腕部74から駆動機構により往復揺動動作が付与されるようになっている。ここで、ルーパ取付台70に付与される往復揺動動作のタイミングとスプレッダカム40に付与される往復揺動動作のタイミングとについて説明する。
図8は右ルーパ12が縫い針上下動経路に向かって前進移動を行う場合を示している。図示のように、ルーパ取付台70の揺動により、右ルーパ12及び右スプレッダ30の前進移動中には当接部33には右カム部45は押圧せず、右ルーパ12及び右スプレッダ30の先端部が上糸を捕捉してループに侵入し、前進を停止したタイミングでスプレッダカム40が図8における右方に揺動を開始し、右カム部45が当接部33を押圧して右スプレッダ30を回動動作させるように動作タイミングが設定されている。
また、図示しないが、左ルーパ11及び左スプレッダ20に対しても同様であり、ループに侵入して前進移動を停止してからスプレッダカム40が図8における左方に揺動を開始し、左カム部44が当接部23を押圧して左スプレッダ20を回動動作させるように動作タイミングが設定されている。
(駆動機構)
上述したルーパ取付台70及びスプレッダカム40の往復揺動動作が駆動機構により実現される。
駆動機構は、図5に示すルーパブラケット60の軸部61の貫通穴の内側に挿通された円筒状のルーパ駆動軸81と、ルーパ駆動軸81の内側に挿通されたスプレッダ駆動軸82と、ルーパ駆動軸81をルーパ取付台70の入力腕部74と連結する図示しないリンクと、スプレッダ駆動軸82をスプレッダカム40の入力腕部46と連結する図示しないリンクと、ルーパ駆動軸81を前述した所定の揺動動作を付与するように昇降させる図示しないカム機構と、スプレッダ駆動軸82を前述した所定の揺動動作を付与するように昇降させる図示しないカム機構とから主に構成される。
各カム機構は、縫製駆動源であるミシンモータにより回転駆動が行われる下軸に固定された所定形状の回転式のカム板とカムに係合する従節体とにより、縫い針の上下動に同期して、各駆動軸81,82のそれぞれに周期的に所定の昇降動作を付与するようになっている。
(給油機構)
図9はルーパ機構10の背面側と側面側とを斜め上方から見た分解斜視図である。
図2〜図9に示すように、給油機構50は、ルーパブラケット60の下方にであってミシンベッド部2aの底部に配置された潤滑油を貯留する潤滑油タンク51と、ルーパブラケット60の基部63の下側に配置された環状の潤滑油供給体(浸透部材)である第1フェルト52と、潤滑油タンク51から第1フェルト52に潤滑油を供給する油芯53と、基部63の底面に設けられた円弧状の凹部63a内に配置された潤滑油供給体(浸透部材)である第2フェルト54と、ルーパブラケット60の立板部64の背面側上部に設けられた潤滑油供給体(浸透部材)である第3フェルト90と、第3フェルト90を所定形状に維持すると共に立板部64に固定するフェルト固定板55と、第2フェルト54から第3フェルト90に潤滑油を供給する油芯56と、第3フェルト90に一端部を接して潤滑油の供給を受けると共に周囲の各部に潤滑油を供給する潤滑油供給体(浸透部材)としての油芯57,58,59とを備えている。
潤滑油タンク51は、第3フェルト90から離れた位置に配置されており、開閉可能な蓋を有する密閉容器である。蓋を取り外すことで内部に潤滑油を補給することができる。
第1フェルト52は、ルーパブラケット60の旋回中心と同心の円環状であり、円弧状の第2フェルト54がルーパブラケット60の旋回動作によりいかなる位置に移動しても相互に接触し、潤滑油を供給することができるようになっている。
油芯56は、立板部64内を上下に貫通した貫通穴64a内に挿通されており、その上端部が第3フェルト90の内側平面に接触し、第2フェルト54側からの潤滑油を第3フェルト90に供給することを可能としている。
第3フェルト90は、立板部64の背面に接する本体部91と、本体部91の左右に位置する左右の側面部92,93とを備えている。なお、本体部91と左右側面部92,93は一枚の板状のフェルト材を折曲して形成されており、上方から見ると略コ字状に形成されている。
左側面部92は、左スプレッダ20がルーパ取付台70により縫い針3の上下動経路から離間する方向に揺動して最大離間位置でほぼ停止する際に当接部23と左側面92の側縁部とが摺接するように位置設定がなされている。
また、同様に、右側面部93は、右スプレッダ30がルーパ取付台70により縫い針3の上下動経路から離間する方向に揺動して最大離間位置でほぼ停止する際に当接部33と右側面93の側縁部とが摺接するように位置設定がなされている。
フェルト固定板55は、第3フェルト90とほぼ同一形状に形成された一枚の金属板であって、第3フェルト90の外側面のほぼ全体を覆うように形成されている。また、フェルト固定板55には、四つの爪55a〜55dが設けられており、フェルト固定板55の剛性により第3フェルト90が定型を維持することができるように保持している。
また、フェルト固定板55は、立板部64に対してネジ止めに固定され、これにより第3フェルト90をルーパブラケット60に対して固定することを可能としている。
油芯57は、前述した支軸66内の収容穴66a内に収容されている。支軸66は立板部64の貫通穴に挿入されており、支軸66の収容穴66aが開口している端部が立板部64の背面側に臨む配置となっている。そして、収容穴66aの開口部から油芯57の一端部が突出して第3フェルト90の本体部91の内側面に接するようになっている。これにより、油芯57には第3フェルト90から潤滑油が供給される。
また、油芯58,59も、立板部64に設けられた貫通穴に挿入状態で配置され、立板部64の正面側の動作を行う各種の部材に当接して潤滑油の供給を行っている。そして、油芯58,59の一端部も立板部64の背面側において突出し、第3フェルト90の本体部91の内側面に接するようになっており、第3フェルト90から潤滑油が供給される。
(ルーパ機構の動作説明)
上記の構成からなるルーパ機構10の動作説明を行う。
まず、ルーパ機構10の給油機構50では、潤滑油タンク51から油芯53を介して第1フェルト52に潤滑油が供給され、第1フェルト52から第2フェルト54、油芯56を介して第3フェルト90に潤滑油が供給され、第3フェルト90から各油芯57,58,59に潤滑油が供給され、ルーパ機構10の全域に潤滑油が行き渡る、
そして、ルーパ機構10は、縫製時において、鳩目穴かがりミシン1のミシンモータの駆動により駆動機構がルーパ駆動軸81とスプレッダ駆動軸82とをそれぞれ所定のタイミングで昇降させてルーパ取付台70とスプレッダカム40とをそれぞれ左右に揺動させる。
このとき、ルーパ取付台70の左ルーパ11の縫い針上下動経路側(右方)への揺動により、左ルーパ11は下降した縫い針3から上糸を捕捉してループを形成し、左スプレッダ20の糸掛け部21も上糸ループに侵入する。そして、スプレッダカム40の揺動により左カム部44が左スプレッダ20の当接部23に当接して、糸掛け部21がループを広げるように回動を行う。
一方、左スプレッダ20の前進に伴い、右スプレッダ30は縫い針上下動経路に対して最大離間位置まで回動し、その際に当接部33が第3フェルト90の右側面部93に摺接して潤滑油の塗布が行われる。そして、当接部33に設けられた溝部により、当接部33に潤滑油が行き渡ると共に溝部内に潤滑油が保持される。
次いで、ルーパ取付台70の右ルーパ12の縫い針上下動経路側(左方)への揺動により、右ルーパ12は下降した縫い針3から上糸を捕捉してループを形成し、右スプレッダ30の糸掛け部31も上糸ループに侵入する。そして、スプレッダカム40の揺動により右カム部45が右スプレッダ30の当接部33に当接して、糸掛け部31がループを広げるように回動を行う。このとき、当接部33にはその溝部に潤滑油が蓄えられているので、スプレッダカム40の右カム部45との当接時にも円滑に滑動し、動作の円滑性を維持し、摩耗も抑制される。
また、右スプレッダ30の前進に伴い、左スプレッダ20は最大離間位置まで回動して、当接部23が第3フェルト90の左側面部92に摺接して潤滑油の塗布が行われ、溝部24に沿って潤滑油が行き渡ると共に溝部24内に潤滑油が保持される。これにより、左スプレッダ20の前進時に左カム部44に対して円滑に滑動し、摩耗も抑制される。
そして、左右の揺動を繰り返すことにより、二重環縫いと単糸環縫いが交互に行われ、ボタン穴に沿ってボタン穴かがり縫いが行われる。
(実施形態の効果)
ルーパ機構10は、ルーパブラケット60に固定装備された第3フェルト90により各スプレッダ20,30の当接部23,33に潤滑油を供給するので、揺動動作を行うスプレッダカムを用いて潤滑油を供給する場合と異なり、揺動による潤滑油の上方への飛散を抑制することができ、縫い糸及び被縫製物の潤滑油による汚れを低減し、品質の向上を図ることが可能となる。
また、ルーパ取付台70の揺動により縫い針3に対して接離移動を行う各スプレッダ20,30が第3フェルト90から潤滑油の供給を受けるので、仮にスプレッダ20,30の移動動作方向に潤滑油が飛散を生じたとしても上方には飛散せず、かかる点からも縫い糸及び被縫製物の潤滑油による汚れを低減し、品質の向上を図ることが可能となる。
また、第3フェルト90の左右の側面部92,93は、各スプレッダ20,30が縫い針3の上下動経路から離間する方向に移動することで当接する位置に配置している。従って、各スプレッダ20,30は、スプレッダカム40の各カム部44,45に接する際には第3フェルト90との干渉を回避することが可能となり、各スプレッダ20,30の円滑な動作を維持することが可能となる。
さらに、第3フェルト90の左右の側面部92,93は、ルーパ取付台70の揺動における縫い針上下動経路に対する最大離間位置となる停止位置近傍で各スプレッダ20,30に潤滑油を塗布するように配置されているので、低速で塗布が行われ、潤滑油の飛散をより低減することができ、さらなる縫い糸及び被縫製物の潤滑油による汚れの低減を図ることができ、品質のさらなる向上を図ることが可能となる。
また、各スプレッダ20,30の糸掛け部21,31と当接部23,33とがその回動支軸を中心として互いに逆側に設けられているので、各スプレッダ20,30の回動動作によって糸掛け部21,31側に潤滑油が移動せず、さらなる縫い糸及び被縫製物の潤滑油による汚れの低減を図ることができ、品質のさらなる向上を図ることが可能となる。
また、各スプレッダ20,30の当接部23,33に溝部24(スプレッダ30は図示略)が形成されているので、供給された潤滑油が溝部に沿って広がり、当接部23,33を広域に渡って効果的に滑動可能とすることができる。また、溝部内に潤滑油を保持できるので、長期にわたって潤滑可能とすることが可能となる。
さらに、ルーパ機構10の給油機構50は、潤滑油タンク51と各部に潤滑油を供給するフェルト52,54,90及び油芯53,56〜59を備えるので、浸透して潤滑油が行き渡ることとなり、供給目的位置への直接的な潤滑油の補給作業を不要とすると共に、潤滑油タンク51により当該タンクへの給油頻度の低減を図ることを可能とする。
さらに、潤滑油供給体として浸透部材であるフェルト材を使用することから、潤滑油を浸透させておくことで長期間潤滑油を保持しつつ各スプレッダ20,30への給油を行うことができる。従って、潤滑油供給体への潤滑油の補給頻度を低減することが可能となる。
また、支軸66内の油芯57が第3フェルト90に接して潤滑油の供給を得るので、支軸66に対する給油作業が支軸66に固有の給油経路を用意する必要がなく、給油作業負担の軽減、給油手段等の部品点数の軽減を図ることが可能となる。
(その他)
なお、上記ルーパ機構10の給油機構50では、第3フェルト90に潤滑油を供給する油芯や他のフェルトに替えてチューブや配管を使用してもよい。
また、図10に示すように、各スプレッダ20,30に設けた溝部に替えて、当接部23,33に浸透部材であるフェルト材24Aを配しても良い(なお、図10では左スプレッダのみ例示し、右スプレッダの図示は省略している)。かかるフェルト材24Aも、溝部と同様に潤滑油を行き渡らせ且つ保持することができる。
また、図11に示すように、各スプレッダ20,30に設けた溝部に替えて、当接部23,33に外周面の一部を露出させたコロ24Bを配しても良い(なお、図11では左スプレッダのみ例示し、右スプレッダの図示は省略している)。
かかるコロ24Bにより、各スプレッダ20,30の当接部23,33とスプレッダカムのカム部44,45との当接による摩耗のさらなる低減を図ることができ且つスプレッダ20,30のさらなる円滑な回動動作を実現することが可能となる。
鳩目穴かがりミシンの側面図である。 ルーパ機構の斜視図である。 ルーパ機構の主要構成を正面側斜め上方から見た斜視図である。 ルーパ機構の背面側と側面側とを斜め下方から見た斜視図である。 ルーパブラケットの旋回中心を通るY−Z平面に沿った断面による断面図である。 ルーパ機構のスプレッダ周囲の分解斜視図である。 左スプレッダの斜視図である。 ルーパ機構の平面図である。 ルーパ機構の背面側と側面側とを斜め上方から見た分解斜視図である。 左スプレッダの他の例を示す斜視図である。 図11(A)は左スプレッダのさらに他の例の斜視図、図11(B)は左スプレッダの当接部の断面図である。 従来のルーパ機構の分解斜視図である。
符号の説明
1 鳩目穴かがりミシン(ボタン穴かがりミシン)
10 ルーパ機構
11 左ルーパ
12 右ルーパ
20 左スプレッダ
21 糸掛け部
22 軸部(回動支軸)
23 当接部
24 溝部
24A フェルト材
24B コロ
30 右スプレッダ
31 糸掛け部
33 当接部
40 スプレッダカム
44 左カム部
45 右カム部
50 給油機構
53,56,57,58,59 油芯
51 潤滑油タンク
52 第1フェルト(潤滑油供給体)
54 第2フェルト(潤滑油供給体)
60 ルーパブラケット(ルーパ土台)
70 ルーパ取付台
90 第3フェルト(潤滑油供給体、浸透部材)

Claims (10)

  1. 縫い糸を捕捉してループを形成する二つのルーパと、
    前記各ルーパに併設され、前記縫い糸のループを広げる二つのスプレッダと、
    縫い針の下方で鉛直方向に沿った中心線を基準に旋回可能に支持されたルーパ土台と、
    前記各ルーパ及び各スプレッダが縫い針の上下動経路を挟んで対向配置されると共に前記各ルーパ及び各スプレッダが前記縫い針の上下動経路に接離移動するように前記ルーパ土台に揺動可能に支持されたルーパ取付台と、
    前記ルーパ土台に揺動可能に支持されると共に前記各スプレッダの当接部に当接する二つのカム部を有し、前記ループを広げるための回動動作を前記各スプレッダに付与するスプレッダカムとを備え、
    前記スプレッダカムは二つの内の縫い針に向かって前進移動したスプレッダに対して回動動作の付与を行うボタン穴かがりミシンのルーパ機構において、
    前記ルーパ取付台の揺動により前記各スプレッダの当接部に当接して潤滑油を塗布する潤滑油供給体を前記ルーパ土台に固定装備したことを特徴とするボタン穴かがりミシンのルーパ機構。
  2. 前記潤滑油供給体は、前記各スプレッダが縫い針の上下動経路から離間する方向に移動することで当接する位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のボタン穴かがりミシンのルーパ機構。
  3. 前記潤滑油供給体は、前記ルーパ取付台の揺動における停止位置で各スプレッダに潤滑油を塗布するように配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のボタン穴かがりミシンのルーパ機構。
  4. 前記各スプレッダは、前記縫い糸を掛けてループを広げる糸掛け部と前記当接部とがその回動支軸を中心として互いに逆側に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のボタン穴かがりミシンのルーパ機構。
  5. 前記各スプレッダは、前記当接部に溝が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のボタン穴かがりミシンのルーパ機構。
  6. 前記各スプレッダは、前記当接部に潤滑油を浸透可能な浸透部材を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のボタン穴かがりミシンのルーパ機構。
  7. 前記各スプレッダは、前記当接部に前記スプレッダカムのカム部に当接して転動するコロを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のボタン穴かがりミシンのルーパ機構。
  8. 前記潤滑油供給体から離れて配置された潤滑油タンクと、当該潤滑油タンクから前記潤滑油供給体に潤滑油を供給する管状体又は油芯とを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のボタン穴かがりミシンのルーパ機構。
  9. 前記潤滑油供給体は、潤滑油を浸透させる浸透部材であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のボタン穴かがりミシンのルーパ機構。
  10. 前記ルーパ取付台と前記スプレッダカムとを共通する支軸で軸支すると共に、当該支軸に潤滑油を供給する油芯を支軸内に設けた収容穴内に配し、
    前記支軸内の油芯は、前記浸透部材からなる潤滑油供給体と接して潤滑油の供給を得るように配置されていることを特徴とする請求項9記載のボタン穴かがりミシンのルーパ機構。
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