JP5241315B2 - タイヤ回転式バーコード読取装置、タイヤ選別装置およびタイヤ回転式バーコード読取方法 - Google Patents
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タイヤ認識装置が移送されるタイヤTを認識すると、センタリング装置94は上流側支点ローラ92Aを下降させて移送中のタイヤTの内周縁内に挿入させる。下降した上流側支点ローラ92Aはタイヤストッパーとして働き、上流側支点ローラ92Aがタイヤの内周縁に当接した時点で、タイヤの移送を一旦停止させる。同時に、下流側支点ローラ92Bを下降させて移送中のタイヤTの内周縁内に挿入させる。
タイヤ識別用のバーコードが付されたタイヤを横置き状態で移送するコンベアと、
前記コンベアの幅方向中央部のバーコード読み取り可能位置で前記タイヤを停止させるセンタリング装置と、
前記センタリング装置により停止した前記タイヤを回転させる回転装置と、
前記回転装置により回転する前記タイヤの前記バーコードを読み取るバーコードリーダとを備え、
前記回転装置は、前記バーコード読み取り可能位置に配置された前記コンベアを前記タイヤの移送方向の左右に二分割してなる分割コンベアを有し、左右の前記分割コンベアの間に前記タイヤの移送方向に沿った隙間が形成され、左右の前記分割コンベアに前記タイヤを跨らせた状態で左右の前記分割コンベアを同方向に回転させて前記タイヤを移送し、かつ、左右の前記分割コンベアを相互に逆方向に回転させて前記タイヤを回転させるように構成され、
前記センタリング装置は、前記回転装置の前記隙間の上方または下方に昇降自在に配置された支点ローラを有し、前記支点ローラは前記隙間に沿った前記タイヤの移送方向の上流側および下流側に配置され、さらに下流側の前記支点ローラは前記タイヤの移送方向に往復動自在となるように配置され、
前記支点ローラを移送中の前記タイヤの内周縁内に挿入させると共に、下流側の前記支点ローラを前記タイヤの移送方向と同方向に移動させることにより、上流側および下流側の前記支点ローラを前記タイヤの内周縁に当接させながら前記タイヤのセンタリングを行い、所定の位置に前記タイヤを停止させることを特徴としている。
前記のタイヤ回転式バーコード読取装置を備えたタイヤ選別装置であって、さらに、内径寸検知機構および次工程振り分け機構を備え、前記タイヤ回転式バーコード読取装置によるバーコード読取時、前記内径寸検知機構により前記タイヤの内径寸を測定し、その結果に基づいて前記次工程振り分け機構により前記タイヤの次工程を振り分けることを特徴としている。
前記のタイヤ回転式バーコード読取装置を用いて行うタイヤ回転式バーコード読取方法であって、
コンベアにより、タイヤ識別用のバーコードが付されたタイヤを横置き状態で移送する移送工程と、
センタリング装置により、前記支点ローラを移送中の前記タイヤの内周縁内に挿入させると共に、下流側の前記支点ローラを前記タイヤの移送方向と同方向に移動させてセンタリング装置を開状態にすることにより、上流側および下流側の前記支点ローラを前記タイヤの内周縁に当接させながら前記タイヤのセンタリングを行い、所定の位置に前記タイヤを停止させるセンタリング工程と、
回転装置により、前記センタリング装置により停止した前記タイヤを回転させる回転工程と、
バーコードリーダにより、回転する前記タイヤの前記バーコードを読み取るバーコード読み取り工程と、
下流側の前記支点ローラを前記タイヤの移送方向と逆方向に移動させ、前記支点ローラを前記タイヤの内周縁内から脱出させてセンタリング装置を閉状態にすることにより、前記支点ローラに当接させた前記タイヤを開放し、コンベアにより前記タイヤを搬出するタイヤ搬出工程とを有することを特徴としている。
第1の実施の形態として、センタリング装置がローラコンベアの下方に配置されているタイヤ回転式バーコード読取装置およびこのような読取装置を用いたバーコード読取方法について説明する。
図1は、本実施の形態に係るタイヤ回転式バーコード読取装置の概要を模式的に示した斜視図である。図1において、ローラコンベア2は、複数のコンベアローラ21およびローラ駆動ベルト8を備えている。また、センタリング装置は、上流側支点ローラ31Aおよび下流側支点ローラ31Bを備えている。さらに、回転装置4は、複数の分割ローラ41およびローラ駆動ベルト9を備えた分割コンベア40を左右に備えている。そして、バーコードリーダ6は、支柱61に取り付けられている。
なお、各装置についての説明は後述する。
はじめに、本実施の形態に係るタイヤ回転式バーコード読取装置を用いたバーコード読取方法の概略は以下の通りである。なお、各工程についての説明は後述する。
図1において、バーコードBを付されたタイヤTは、ローラコンベア2上を横置き状態で矢印方向に移送される。タイヤTの移送(搬入)は、タイヤ認識装置により認識される。次に、タイヤTを、センタリング装置が、ローラコンベア2の幅方向中央部のバーコード読み取り可能位置に停止させる。停止したタイヤTは、回転装置4により回転する。そして、バーコードリーダ6により回転するタイヤからバーコードBが読み取られる。
次に、本実施の形態に係るタイヤ回転式バーコード読取装置および読取方法の詳細を、読取工程に従って説明する。
(1)移送工程
図2および図3は、タイヤ回転式バーコード読取装置におけるコンベア部近傍の概要を平面図および側面図として模式的に示したものである。図2、図3に示すように、ローラコンベア2はタイヤTの移送方向に列設された複数本のコンベアローラ21を備え、各コンベアローラ21は図示しない駆動モータおよび伝達手段(ローラ駆動ベルト8)により同一方向に回転している。また、詳しくは後述するが、ローラコンベア2の中間部に設けられた回転装置4を構成する左右の分割コンベア40の分割ローラ41も、ローラ駆動ベルト8、9により、コンベアローラ21と同方向に回転している。
これにより、タイヤTは、矢印方向に移送される。
図2、図3に示すように、センタリング装置3は、2対の支点ローラ(上流側支点ローラ31Aおよび下流側支点ローラ31B)を備えており、支点ローラ31A、31Bにおける各々の支点ローラはローラコンベア2のセンターラインで対称の位置に配置されている。そして、上流側支点ローラ31Aおよび下流側支点ローラ31Bには、それぞれシリンダ32A、32Bが設けられている。シリンダ32A、32Bにより、支点ローラ31A、31Bは自在に上下動して、隙間Qにおいて、タイヤTの内周縁内に挿入したり、タイヤTの内周縁内から脱出したりするよう構成されている。
タイヤTを認識した信号を受信することにより、支点ローラ31A、31Bが、先端がタイヤTの下側ビードに当接できる高さまで上昇し、タイヤTの内周縁内に挿入される。このとき、支点ローラ31A、31BのどちらもタイヤTの内周縁とはまだ当接していない(図2に示された状態)。
図2に示すように、回転装置4は、ローラコンベア2の中間部に設けられており、ローラコンベア2の幅方向中央部の左右に配置された分割コンベア40を備えている。分割コンベア40は複数本の分割ローラ41により構成されている。これにより、分割コンベア40の間にはローラコンベア2の移送方向に沿った隙間Qが形成される。
図1に示されるように、バーコードリーダ6は、ローラコンベア2のサイドの支柱61に下向きにして取り付けられて、回転するタイヤTのバーコードBを読み取る。バーコードリーダ6としては、特に限定はされず、市販の固定式バーコードリーダ、例えば、ラスタースキャンタイプのバーコードリーダ等を用いることができる。バーコードBを読み取ることにより、タイヤTが識別される。
バーコードBの読み取りが完了した後は、センタリング装置3の下流側支点ローラ31Bを復動させてセンタリング装置3を閉状態にし、さらに支点ローラ31A、31Bを降下させて、タイヤTを開放させる。その後、回転装置4の左右の分割ローラ41を同方向(タイヤTの移送方向)に回転させ、タイヤTをローラコンベア2で下流側に移送して、次工程へと搬出する。
本実施の形態においては、前記の通り、下流側支点ローラをタイヤの移送中に移送方向と同方向に移動させているため、短時間で支点ローラをタイヤの内周縁に当接させながらタイヤを所定の位置に停止させることができ、タクトサイクルを改善することができる。具体的には、従来のタイヤ1本あたり約10秒であったタクトサイクルを約5秒に短縮することができる。
本実施の形態は、センタリング装置がローラコンベアの上方に配置されているタイヤ回転式バーコード読取装置の場合である。このようなタイヤ回転式バーコード読取装置の一例を図8に示す。本実施に形態においては、支点ローラ31A、31Bは、先端がタイヤTの上側ビードに当接できる高さまで下降して、センタリング動作が行われ、バーコード読取後は、支点ローラ31A、31Bが上昇してタイヤTが開放される。その他の工程については、上記した第1の実施の形態と同様である。本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の理由によりタクトサイクルを改善することができる。
本実施の形態は、前記の各実施の形態に係るタイヤ回転式バーコード読取装置と、内径寸検知機構、および次工程振り分け機構を備えたタイヤ選別装置の場合である。
本実施の形態においては、図4に示すように、タイヤの移送方向に沿って複数の内径寸検知センサ71を配置して内径寸検知機構7を構成させている。そして、下流側支点ローラ31Bの停止位置を内径寸検知センサ71で検知することにより、タイヤTの内径寸を測定することができるため、バーコードの読み取り時に、タイヤの内径寸も測定することができる。そして、内径寸検知機構により測定された結果に基づいて、次工程が振り分けられる。
B バーコード
Q 隙間
1 タイヤ回転式バーコード読取装置
2 ローラコンベア
3、94 センタリング装置
4、96 回転装置
5 タイヤ認識装置
6 バーコードリーダ
7 内径寸検知機構
8、9 ローラ駆動ベルト
21 コンベアローラ
31A、92A 上流側支点ローラ
31B、92B 下流側支点ローラ
32A、93A 上流側シリンダ
32B、93B 下流側シリンダ
33 ガイドバー
34 シリンダ
35 取り付け部材
40、95 分割コンベア
41 分割ローラ
61 支柱
71 内径寸検知センサ
91 コンベア
Claims (3)
- タイヤ識別用のバーコードが付されたタイヤを横置き状態で移送するコンベアと、
前記コンベアの幅方向中央部のバーコード読み取り可能位置で前記タイヤを停止させるセンタリング装置と、
前記センタリング装置により停止した前記タイヤを回転させる回転装置と、
前記回転装置により回転する前記タイヤの前記バーコードを読み取るバーコードリーダ
とを備え、
前記回転装置は、前記バーコード読み取り可能位置に配置された前記コンベアを前記タイヤの移送方向の左右に二分割してなる分割コンベアを有し、左右の前記分割コンベアの間に前記タイヤの移送方向に沿った隙間が形成され、左右の前記分割コンベアに前記タイヤを跨らせた状態で左右の前記分割コンベアを同方向に回転させて前記タイヤを移送し、かつ、左右の前記分割コンベアを相互に逆方向に回転させて前記タイヤを回転させるように構成され、
前記センタリング装置は、前記回転装置の前記隙間の上方または下方に昇降自在に配置された支点ローラを有し、前記支点ローラは前記隙間に沿った前記タイヤの移送方向の上流側および下流側に配置され、さらに下流側の前記支点ローラは前記タイヤの移送方向に往復動自在となるように配置され、
前記支点ローラを移送中の前記タイヤの内周縁内に挿入させると共に、下流側の前記支点ローラを前記タイヤの移送方向と同方向に移動させることにより、上流側および下流側の前記支点ローラを前記タイヤの内周縁に当接させながら前記タイヤのセンタリングを行い、所定の位置に前記タイヤを停止させることを特徴とするタイヤ回転式バーコード読取装置。 - 請求項1に記載のタイヤ回転式バーコード読取装置を備えたタイヤ選別装置であって、さらに、内径寸検知機構および次工程振り分け機構を備え、前記タイヤ回転式バーコード読取装置によるバーコード読取時、前記内径寸検知機構により前記タイヤの内径寸を測定し、その結果に基づいて前記次工程振り分け機構により前記タイヤの次工程を振り分けることを特徴とするタイヤ選別装置。
- 請求項1に記載のタイヤ回転式バーコード読取装置を用いて行うタイヤ回転式バーコード読取方法であって、
コンベアにより、タイヤ識別用のバーコードが付されたタイヤを横置き状態で移送する移送工程と、
センタリング装置により、前記支点ローラを移送中の前記タイヤの内周縁内に挿入させると共に、下流側の前記支点ローラを前記タイヤの移送方向と同方向に移動させてセンタリング装置を開状態にすることにより、上流側および下流側の前記支点ローラを前記タイヤの内周縁に当接させながら前記タイヤのセンタリングを行い、所定の位置に前記タイヤを停止させるセンタリング工程と、
回転装置により、前記センタリング装置により停止した前記タイヤを回転させる回転工程と、
バーコードリーダにより、回転する前記タイヤの前記バーコードを読み取るバーコード読み取り工程と、
下流側の前記支点ローラを前記タイヤの移送方向と逆方向に移動させ、前記支点ローラを前記タイヤの内周縁内から脱出させてセンタリング装置を閉状態にすることにより、前記支点ローラに当接させた前記タイヤを開放し、コンベアにより前記タイヤを搬出するタイヤ搬出工程とを有することを特徴とするタイヤ回転式バーコード読取方法。
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