JP3487653B2 - タイヤ上のラベル位置検出方法および装置 - Google Patents

タイヤ上のラベル位置検出方法および装置

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JP3487653B2
JP3487653B2 JP25941494A JP25941494A JP3487653B2 JP 3487653 B2 JP3487653 B2 JP 3487653B2 JP 25941494 A JP25941494 A JP 25941494A JP 25941494 A JP25941494 A JP 25941494A JP 3487653 B2 JP3487653 B2 JP 3487653B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タイヤの側壁に貼付
けられたバーコードラベルの位置を該タイヤの搬送中に
検出する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタイヤ上のラベル位置検出方法お
よび装置としては、例えば特開平1ー100410号公
報に記載されているようなものが知られており、このも
のは、側壁にバーコードラベルが貼付けられたタイヤを
該ラベルが上向きとなった状態で搬送コンベアにより搬
送し、該タイヤが検出ステーションに到達したとき、タ
イヤ内径に応じたリング状の領域をタイヤ中心の直上に
位置する1個のカメラにより撮像するとともに、このカ
メラから出力された撮像信号を処理してラベル位置(極
座標)を求めるようにしている。
【0003】ここで、前述のようにタイヤを撮像するカ
メラは検出ステーションにおけるタイヤの中心直上に1
台だけしか設置されていないため、種類の異なる、詳し
くはタイヤ幅の異なるタイヤが検出ステーションに搬入
された場合には、図8に示すようにカメラCからラベル
Rまでの上下方向距離Kが変化し、この結果、ラベルR
が同一位置(同一極座標)に貼付けられていても視差S
が発生して求めたラベル位置に誤差が生じてしまうので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような事態を防止
するため、前記ラベル位置検出方法および装置において
は、検出ステーションの直前でタイヤ幅を測定装置によ
って測定するとともに、カメラを上下動させる駆動装置
にこの測定装置からの測定結果を出力し、これにより、
タイヤ幅に応じてカメラを上下させてカメラからラベル
までの上下方向距離を一定に保持するようにしている
が、このようなものはカメラ移動に時間がかかって作業
能率が低下するとともに、装置が大型化、複雑化し高価
になるという問題点がある。
【0005】この発明は、小型、簡単で安価でありなが
らラベルの位置検出を高能率で行うことができるタイヤ
上のラベル位置検出方法および装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、第1
に、側壁にラベルが貼付けられたタイヤを該ラベルが上
向きとなった状態で連続走行している搬送コンベアによ
り搬送しながら、該ラベルの位置を検出ステーションに
おいて検出する位置検出方法であって、タイヤの中心か
らラベルまでの平均距離をLとしたとき、検出ステーシ
ョンにおけるタイヤの中心から搬送コンベアの幅方向両
側方に前記距離Lとほぼ等距離だけ離れた位置Pの直上
にそれぞれ設けられた一対の撮像手段によってタイヤの
ほぼ片側をそれぞれ撮像した後、これら撮像手段からの
出力された撮像信号を処理して搬送コンベアの幅方向で
のラベルの位置を求めるようにしたタイヤ上のラベル位
置検出方法により、第2に、側壁にラベルが貼付けられ
たタイヤを該ラベルが上向きとなった状態で連続走行し
ている搬送コンベアにより搬送しながら、該ラベルの位
置を検出ステーションにおいて検出する位置検出装置で
あって、タイヤの中心からラベルまでの平均距離をLと
したとき、検出ステーションにおけるタイヤの中心から
搬送コンベアの幅方向両側方に前記距離Lとほぼ等距離
だけ離れた位置Pの直上にそれぞれ設けられ、タイヤの
ほぼ片側を撮像する一対の撮像手段と、これら撮像手段
から出力された撮像信号を処理して搬送コンベアの幅方
向でのラベルの位置を求める処理手段と、を備えたタイ
ヤ上のラベル位置検出装置により達成することができ
る。
【0007】
【作用】今、側壁にバーコードラベルが貼付けられたタ
イヤを、連続走行している搬送コンベアによって該ラベ
ルが上向きとなった状態で搬送しているとする。そし
て、このタイヤが検出ステーションに到達すると、撮像
手段によって検出ステーションにおけるタイヤ、ラベル
を上方から撮像するとともに、該撮像手段からの出力さ
れた撮像信号を処理手段により処理して搬送コンベアの
幅方向でのラベルの位置(搬送コンベアの幅方向におけ
るタイヤ中心からラベルまでの距離)を求める。その
後、搬送コンベアによってタイヤを、例えば読取りステ
ーションに搬送し、該読取りステーションにおいてバー
コードリーダーにより位置検出されたラベルを読み取
る。ここで、一般にラベルのバーコードはラベルの長手
方向にスキャンしながらバーコードリーダーによって読
み取るようにしているので、バーコードリーダーがラベ
ルの短手方向に若干ずれると、バーコードがスキャン範
囲から簡単に外れて読み取りができなくなるのである。
このようなことからバーコードラベル位置の検出精度は
ラベルの長手方向より短手方向で、より高くしなければ
ならないのである。これをラベルがタイヤ側壁に貼付け
られている状態で考えると、ラベル位置は搬送コンベア
の幅方向で検出されるので、ラベルが搬送コンベアの長
手方向に延びているとき、即ち、ラベルがタイヤ中心を
通り搬送コンベアの幅方向に延びる直線上に位置してい
るときに、ラベルの検出精度を最も高くしなければなら
ないのである。ここで、従来のようにタイヤ中心の直上
に1台の撮像手段を設置すると、前述のような位置にラ
ベルが貼付けられている場合には視差によって最も大き
な検出誤差が発生してしまうのである。このため、この
発明においては前述のようなラベル位置、即ち検出ステ
ーションにおけるタイヤの中心から搬送コンベアの幅方
向両側方に距離L(タイヤの中心からラベルまでの平均
距離)とほぼ等距離だけ離れた位置Pの直上にそれぞれ
撮像手段を設置して、最も高い検出精度が要求される位
置に貼付けられているラベルの視差を可能な限り減少さ
せるようにしたのである。このとき、撮像手段は、結果
として一対設けられるので、タイヤのほぼ片側をそれぞ
れ撮像することになる。このように撮像手段をもう1台
設置するだけで、タイヤ幅に応じて昇降させる必要もな
くなり、小型、簡単で安価でありながらラベルの位置検
出を高能率で行うことができる。
【0008】また、請求項2、3に記載のように構成す
れば、タイヤ側壁にラベルに近似したもの、例えば白文
字等があっても、確実にこれら白文字等を排除してラベ
ルを検出することができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1、2において、11は前後方向に延びる水
平な搬送コンベアであり、この搬送コンベア11は前方に
向かって連続的に走行し、横置きされた種々のサイズの
タイヤTを前方に連続搬送する。各タイヤTの上側側壁
の所定位置、一般にビード部とサイドウォール部との境
界近傍には、タイヤTの検査規格の自動設定、出荷先の
自動仕分け等のために、所定の情報を記録したバーコー
ドラベル12が上向きとなった状態で貼付けられている。
ここで、ラベル12は通常矩形をしているが、前記タイヤ
Tへのラベル12の貼付けは、該ラベル12の長手方向とタ
イヤTの接線方向とが平行となるような状態で行われて
いる。しかしながら、このラベル12のタイヤT上での円
周方向位置は、タイヤTの搬送コンベア11への搬入状態
がまちまちであるため、いずれにあるかは決っておら
ず、また、タイヤサイズが異なることによってタイヤT
の中心Oからラベル12までの距離も変化し、この結果、
該ラベル12のバーコード情報を自動的に読み取るには予
めラベル12のタイヤT上での位置を検出しなければなら
ない。
【0010】15は搬送コンベア11の途中に設置されたセ
ンタリングステーションであり、このセンタリングステ
ーション15にはセンタリング手段16が設けられている。
このセンタリング手段16は垂直な複数本のローラ17が回
転可能に支持された一対の揺動アーム18を有し、これら
の揺動アーム18は搬送コンベア11の幅方向中央に接近す
るに従い前方に向かうよう傾斜している。この結果、タ
イヤTがセンタリングステーション15まで搬送されてき
てセンタリング手段16のローラ17に接触すると、該タイ
ヤTはセンタリング、例えばタイヤTの中心Oが搬送コ
ンベア11の幅方向中央に合致するよう載置位置が修正さ
れる。
【0011】図1、2、3において、21はセンタリング
ステーション15より前方の搬送コンベア11に設置された
検出ステーションであり、この検出ステーション21の直
上に設けられた支持プレート22には照明灯23および一対
の撮像手段としてのカメラ24、25が取り付けられてい
る。そして、これらのカメラ24、25は、タイヤTの中心
Oからラベル12の重心までの平均距離をLとしたとき、
検出ステーション21に位置しているタイヤTの中心Oか
ら搬送コンベア11の幅方向両側方に前記距離Lとほぼ等
距離だけ離れた位置Pの直上にそれぞれ位置している。
ここで、平均距離Lとは、前述のように搬送されてくる
タイヤTには種々のサイズのものがあるが、その内径が
平均値であるタイヤTの中心Oから、該タイヤTに貼付
けられているラベル12の重心までの距離をいう。そし
て、これらのカメラ24、25は検出ステーション21を通過
中のタイヤTの上側側壁を片側ずつ、ここではカメラ24
が幅方向一側を、カメラ25が幅方向他側を撮像し、撮像
信号を処理手段31に出力する。
【0012】この処理手段31は2値化回路32を有し、こ
の2値化回路32はカメラ24、25から出力された撮像信号
を2値化して白黒の識別を行い、黒色のタイヤTの表面
に存在する白色の領域、例えば地が白色であるラベル1
2、白文字、白抜き文字等を抽出画像として切り出すと
ともに、その結果を処理手段31の選択回路33に出力す
る。また、この選択回路33には処理手段31の記憶回路34
に予め記憶されているラベルの基準画像(面積、形状)
が該記憶回路34から出力されるため、該選択回路33は前
記抽出画像と基準画像とを、例えばパターンマッチング
の手法を用いて比較し、抽出画像の中から基準画像に近
似するものを候補画像として選択抽出する。次に、この
ような候補画像は選択回路33から処理手段31の情報検出
回路35に出力され、この情報検出回路35において図4に
示すように、各候補画像(例えば、ラベル12の画像)の
XY軸上での重心位置x、yおよび各候補画像の長手方
向と搬送コンベア11の搬送方向(Y軸)との交差角θの
2つの情報が求められる。ここで、Y軸は搬送コンベア
11の幅方向中央を通り該搬送コンベア11の搬送方向に延
びる水平直線であり、一方、X軸はタイヤTの中心Oを
通りY軸に直角な水平直線である。この結果、前記重心
位置xとは搬送コンベア11の幅方向における候補画像の
重心位置であり、Y軸から候補画像の重心までのX軸方
向の距離と等しい。そして、前記選択回路33により選択
抽出された候補画像の数が1個である場合には、該候補
画像がラベル12の画像であるので、前記情報検出回路35
から重心位置xおよび交差角θに関する信号が後述する
駆動機構に出力される。一方、候補画像の数が図5に示
すように4個以上(ラベル画像1個を含む)である場合
には、前記情報検出回路35から各候補画像の重心位置
x、yおよび交差角θが処理手段31の決定回路36に出力
される。この結果、決定回路36は候補画像の中から面積
の大きい順に上位3個の候補画像を取り出し、これら3
個の候補画像の重心位置x、yを通る1個の円Eを演算
により求めてその曲率中心U(タイヤTの中心)の座標
を求めた後、該曲率中心Uからの距離Mが最も短い候補
画像をラベル画像と決定する。これは、候補画像中の白
文字等(ラベルを除く)がタイヤTの最大幅近傍のサイ
ドウォール部の同一円周上に設けられているため、これ
ら白文字等が常にラベルの貼付け位置より半径方向外側
に位置していることに基づいている。なお、候補画像の
数が2個あるいは3個の場合には、決定回路36が前記X
Y軸の交点からの距離が最も短い候補画像をラベル画像
と決定する。そして、このようにしてラベル画像が決定
されると、決定回路36から該ラベル画像の重心位置xお
よび交差角θに関する信号が後述する駆動機構に出力さ
れる。なお、候補画像の数が2個以上のとき、形状回路
によって撮像信号からビード部の内周形状を求めた後、
決定回路によってこの内周形状からの半径方向距離が最
も短い候補画像をラベル画像と決定するようにしてもよ
い。
【0013】図1、2、6、7において、41は検出ステ
ーション21より前方の搬送コンベア11に設置された読取
りステーションであり、この読取りステーション41の直
上には搬送コンベア11の幅方向に延びる門形フレーム42
の水平ビーム43が配置されている。この水平ビーム43上
には支持体44が固定され、この支持体44の後面には水平
ビーム43に沿って延びる一対の案内レール45が上下に離
れて敷設されている。46は前記案内レール45に摺動可能
に係合する複数のスライドベアリング47が取り付けられ
た可動台であり、この可動台46の前面に固定されたねじ
ブロック48には案内レール45間に配置されこれら案内レ
ール45と平行に延びるねじ軸49がねじ込まれている。こ
のねじ軸49の両端部は支持体44に固定された一対の軸受
50に回転可能に支持され、また、その他端には支持体44
に取り付けられたモータ51の出力軸52が連結されてい
る。この結果、前記モータ51が作動すると、可動台46は
案内レール45に案内されながら搬送コンベア11の幅方向
に移動する。前記可動台46には下方を向いた読取り器、
ここでは公知のバーコードリーダー55が垂直軸回りに回
転できるよう支持され、このバーコードリーダー55には
可動台46に取り付けられたモータ56の回転軸が連結され
ている。この結果、前記モータ56が作動すると、バーコ
ードリーダー55は垂直軸線回りに回転する。前述した案
内レール45、ねじ軸49、モータ51、56は全体として駆動
機構57を構成し、また、前記門形フレーム42、支持体4
4、バーコードリーダー55、駆動機構57は全体として読
取り手段58を構成する。そして、前記処理手段31からラ
ベル画像の重心位置xおよび交差角θに関する信号が駆
動機構57のモータ51、56に入力されると、これらモータ
51、56はバーコードリーダー55のスキャン幅の中心がラ
ベル12の通過軌跡の直上、即ちY軸から距離xだけ離れ
た位置の直上となるまで該バーコードリーダー55を搬送
コンベア11の幅方向に移動させるとともに、バーコード
リーダー55のスキャン方向がラベル12の長手方向に合致
するように、即ち、該スキャン方向とY軸との交差角が
θとなるようにバーコードリーダー55を回転させる。こ
れにより、タイヤTが連続搬送の途中であっても、ラベ
ル12のバーコードを確実に読取ることができるのであ
る。
【0014】次に、この発明の一実施例の作用について
説明する。今、搬送コンベア11が前方に向かって連続走
行し、上向きのラベル12が貼付けられているタイヤTが
次々と搬送されているとする。そして、いずれかのタイ
ヤTがセンタリングステーション15に到達すると、該タ
イヤTはセンタリング手段16のローラ17に接触してセン
タリング、例えばタイヤTの中心Oが搬送コンベア11の
幅方向中央に合致するよう載置位置が修正される。
【0015】このようにしてセンタリングされたタイヤ
Tは搬送コンベア11の連続走行により続いて検出ステー
ション21に到達するが、この検出ステーション21におい
ては、カメラ24、25が該検出ステーション21を通過中の
タイヤT、ラベル12を上方から撮像し、撮像信号を処理
手段31に出力する。ここで、一般にラベルのバーコード
はラベルの長手方向にスキャンしながらバーコードリー
ダーによって読取るようにしているので、バーコードリ
ーダーがラベルの長手方向に若干ずれても、そのスキャ
ン幅が比較的広いことから、バーコードがスキャンから
外れることはないが、バーコードリーダーがラベルの短
手方向に若干ずれた場合には、バーコードの高さが低い
ことから、バーコードがバーコードリーダーのスキャン
範囲から簡単に外れて読取りができなくなるのである。
このようなことからバーコードラベル位置の検出精度は
ラベルの長手方向より短手方向で、より高くしなければ
ならないのである。これを、図4に示すようにラベル12
がタイヤTの側壁に貼付けられている状態で考えると、
ラベル位置は搬送コンベア11の幅方向(X軸方向)での
み検出されるので、ラベル12が搬送コンベア11の幅方向
に平行に延びているとき、即ち、ラベル12がY軸上に位
置しているときより、搬送コンベア12の長手方向に平行
に延びているとき、即ち、ラベル12がX軸上に位置して
いるときに、ラベル位置の検出精度をより高く(X軸上
に位置しているときには最も高く)しなければならない
のである。しかしながら、従来のようにタイヤTの中心
Oの直上に1台のカメラを設置すると、このようなX軸
上にラベル12が貼付けられている場合に、視差によって
最も大きな検出誤差が発生してしまうのである。このた
め、この実施例においては、前述のようなラベル位置、
即ち検出ステーション21におけるタイヤTの中心Oから
搬送コンベア11の幅方向両側方に距離Lとほぼ等距離だ
け離れた位置Pの直上にそれぞれカメラ24、25を設置し
て、最も高い検出精度が要求される位置に貼付けられて
いるラベル12の、タイヤTの幅変化に基づく視差を可能
な限り減少させるようにしたのである。このとき、カメ
ラ24、25は結果として一対設けられるので、タイヤTの
ほぼ片側をそれぞれ撮像することになる。このようにカ
メラをさらにもう1台設置するだけでよく、しかも、こ
れら一対のカメラ24、25をタイヤ幅に応じて昇降させる
必要もないので、小型、簡単で安価でありながらラベル
12の位置検出を高能率で行うことができる。なお、前記
視差による検出誤差が生じてもバーコードを読取ること
ができるように、バーコードリーダー55をコンベア11の
幅方向に微小量往復運動させるようにしてもよい。
【0016】前述のようにしてカメラ24、25から撮像信
号が処理手段31に入力されると、2値化回路32が該撮像
信号を2値化して白黒の識別を行い、ラベル12、白文字
等の白色の領域を抽出画像として切り出し、その結果を
選択回路33に出力する。このとき、選択回路33には記憶
回路34からラベルの基準画像も出力されるため、該選択
回路33は前記抽出画像と基準画像とを比較し、抽出画像
の中から基準画像に近似するものを候補画像として選択
抽出する。次に、このような候補画像は情報検出回路35
に出力され、この情報検出回路35において各候補画像の
XY軸上での重心位置x、yおよび各候補画像の交差角
θの2つの情報が求められる。ここで、前記選択回路33
により選択抽出された候補画像の数が1個である場合に
は、該候補画像がラベル画像であるので、前記情報検出
回路35から重心位置xおよび交差角θに関する信号が駆
動機構57に出力される。一方、候補画像の数が4個以上
(ラベル画像1個を含む)である場合には、前記情報検
出回路35から各候補画像の重心位置x、yおよび交差角
θが決定回路36に出力される。この結果、決定回路36は
候補画像の中から面積の大きい順に上位3個の候補画像
を取り出し、これら3個の候補画像の重心位置x、yを
通る1個の円Eを求めてその曲率中心Uの座標を求めた
後、該曲率中心Uからの距離Mが最も短い候補画像をラ
ベル画像と決定する。なお、候補画像の数が2個あるい
は3個の場合には、決定回路36がXY軸の交点からの距
離が最も短い候補画像をラベル画像と決定する。このよ
うにしてラベル画像が決定されると、決定回路36から該
ラベル画像の重心位置xおよび交差角θに関する信号が
駆動機構57に出力される。
【0017】このようにして駆動機構57にラベル画像に
関する信号が入力されると、モータ51が作動してねじ軸
49が回転し、バーコードリーダー55のスキャン幅の中心
がラベル12の通過軌跡の直上、即ちY軸から距離xだけ
離れた位置の直上となるまで可動台46、バーコードリー
ダー55を案内レール45に沿って移動させる。このとき、
モータ56も作動してバーコードリーダー55のスキャン方
向がラベル12の長手方向に合致するように、即ち、該ス
キャン方向とY軸との交差角がθとなるようにバーコー
ドリーダー55を回転させる。一方、タイヤTは搬送コン
ベア11の連続走行により読取りステーション41を通過す
るが、この通過時にバーコードリーダー55がその直下に
到達するラベル12のバーコードを確実に読取る。そし
て、このようにして読取られたバーコードの情報は、タ
イヤTの検査規格の自動設定、出荷先の自動仕分け等の
ために用いられる。ここで、ラベル12のバーコードの読
み取りに失敗したとき、前記検出ステーション21におい
てラベル12の有無が検出されているので、この失敗の原
因がラベル12の不存在によるものか、存在しているラベ
ル12に対する読取りミスかを判断することができ、読取
りミスに対するデータ収集が容易となる。
【0018】なお、前述の実施例においては、読取りス
テーション41の近傍に1台の読取り手段58を設置した
が、この発明においては、バックアップ用にさらにもう
1台の読取り手段を設置するようにしてもよい。また、
このバックアップ用としてハンディタイプのバーコード
リーダーを設置するようにしてもよい。さらに、この発
明においては、検出ステーション21と読取りステーショ
ン41との間に、タイヤを回転させることにより、ラベル
をタイヤ中心を通る放射基準線上まで移動させる回転ス
テーションを設けてもよい。この場合には、バーコード
リーダーを一定の位置に静置させておくことも可能であ
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、小型、簡単で安価でありながらラベルの位置検出を
高能率で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す概略平面図である。
【図2】その概略正面図である。
【図3】図1のIーI矢視断面図である。
【図4】搬送中のタイヤの平面図である。
【図5】横置きされたタイヤの平面図である。
【図6】図1のIIーII矢視断面図である。
【図7】図6のIIIーIII矢視断面図である。
【図8】視差の発生を説明する従来技術の側面図であ
る。
【符号の説明】
11…搬送コンベア 12…ラベル 21…検出ステーション 24、25…撮像手段 31…処理手段 T…タイヤ O…タイヤの中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−185985(JP,A) 特開 平1−100410(JP,A) 特開 昭61−235319(JP,A) 特開 昭61−229171(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G06K 7/00 - 7/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側壁に矩形のバーコードラベルが貼付けら
    れたタイヤを該ラベルが上向きとなった状態で連続走行
    している搬送コンベアにより搬送しながら、該ラベルの
    位置を検出ステーションにおいて検出する位置検出方法
    であって、タイヤの中心からラベルまでの平均距離をL
    としたとき、検出ステーションにおけるタイヤの中心か
    ら搬送コンベアの幅方向両側方に前記距離Lとほぼ等距
    離だけ離れた位置Pの直上にそれぞれ設けられた一対の
    撮像手段によってタイヤのほぼ片側をそれぞれ撮像した
    後、これら撮像手段からの出力された撮像信号を処理し
    て搬送コンベアの幅方向でのラベルの位置を求めるよう
    にしたことを特徴とするタイヤ上のラベル位置検出方
    法。
  2. 【請求項2】前記撮像信号の処理は、撮像信号から切り
    出した抽出画像の中から予め登録されたラベルの基準画
    像に近似する画像を取り出して候補画像を求める工程
    と、前記候補画像が4個以上あるとき、面積が上位3個
    の抽出画像の位置を基にこれら抽出画像の曲率中心を求
    めた後、この曲率中心からの距離が最も短い候補画像を
    ラベル画像と決定する工程と、を包含する請求項1記載
    のタイヤ上のラベル位置検出方法。
  3. 【請求項3】前記撮像信号の処理は、撮像信号から切り
    出した抽出画像の中から予め登録されたラベルの基準画
    像に近似する画像を取り出して候補画像を求める工程
    と、前記撮像信号からビード部内周形状を求めた後、こ
    の内周形状からの半径方向距離が最も短い候補画像をラ
    ベル画像と決定する工程と、を包含する請求項1記載の
    タイヤ上のラベル位置検出方法。
  4. 【請求項4】側壁に矩形のバーコードラベルが貼付けら
    れたタイヤを該ラベルが上向きとなった状態で連続走行
    している搬送コンベアにより搬送しながら、該ラベルの
    位置を検出ステーションにおいて検出する位置検出装置
    であって、タイヤの中心からラベルまでの平均距離をL
    としたとき、検出ステーションにおけるタイヤの中心か
    ら搬送コンベアの幅方向両側方に前記距離Lとほぼ等距
    離だけ離れた位置Pの直上にそれぞれ設けられ、タイヤ
    のほぼ片側を撮像する一対の撮像手段と、これら撮像手
    段から出力された撮像信号を処理して搬送コンベアの幅
    方向でのラベルの位置を求める処理手段と、を備えたこ
    とを特徴とするタイヤ上のラベル位置検出装置。
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