JP3337640B2 - 貝の自動選別装置 - Google Patents

貝の自動選別装置

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JP3337640B2
JP3337640B2 JP13247198A JP13247198A JP3337640B2 JP 3337640 B2 JP3337640 B2 JP 3337640B2 JP 13247198 A JP13247198 A JP 13247198A JP 13247198 A JP13247198 A JP 13247198A JP 3337640 B2 JP3337640 B2 JP 3337640B2
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憲光 花松
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株式会社むつ家電特機
青森県
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の貝の自動選別装置
は、貝を大きさ別(サイズ別)に選別するのに用いられ
るものである。
【0002】
【従来の技術】貝Aは耳吊り養殖したり、出荷する場合
サイズ別に選別する必要がある。貝Aの最大殻長又は最
大殻高は産地や養殖の方法等により多少の差があるが、
いずれにしても貝Aの大きさが大きくなるに従って殻長
2 及び殻高Hも大きくなる。そこで従来からかかる殻
長L2 及び殻高Hと貝Aのサイズとの相間関係を利用
し、殻長L2 又は殻高Hを計測して貝Aのサイズを識別
し、その識別結果に基づいて貝Aをサイズ別に選別する
ための各種方法や装置が開発されている。その一例とし
て本件出願人が先に開発し、既に特許出願(特願平8−
308428号)をしている貝の判別方法がある。この
貝の判別方法は図11(a)、図12(a)に示す様に
貝Aの殻高方向又は殻長方向一方からライトBによって
光を投射し、その影を殻高方向又は殻長方向他方に配置
したカメラCで画像として捉え、その画像を画像処理部
Dによって処理し、当該画像における最大殻長付近又は
最大殻高付近の画素数から殻長L2 (図11b)或いは
殻高H(図12b)を測定して、貝Aのサイズを判別す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図11、図12に示す
貝の判別方法は従来の判別方法に比べて測定速度、測定
精度共に高く特に問題はないが、強いて挙げれば、貝A
の殻高方向又は殻長方向一方から光を投射し、その影を
殻高方向又は殻長方向他方から画像として捉えるもので
あるため次の様な課題があった。 1.貝Aを垂直に起立させた状態でないと貝Aのサイズ
を判別することができないため、貝Aを上記状態に保持
するための保持具Eを必要とする。 2.作業者が手作業で貝Aを上記保持具Eにセットする
必要があり、そのための手間や時間がかかる。 3.貝Aに光を投射するライトB等の光源と、それによ
って生じる影を画像として捉えるカメラC等の受像器の
双方を必要とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、貝を垂
直に起立させる必要がないことは勿論のこと、貝を所定
の向きに揃える必要もない貝の自動選別装置を提供する
ことにある。
【0005】本件出願の第1の発明は、横向きの不揃な
状態で貝を搬送可能な搬送体と、搬送体によって搬送さ
れる貝の表面又は裏面を平面画像として捉えるカメラ
と、カメラによって撮影された画像を処理して貝のサイ
ズを識別する画像処理部と、画像処理部の識別結果に基
づいて貝を搬送体から排出する排出機構を備え、前記画
像処理部は前記画像から貝の底辺部を認識する手段と、
当該貝の最大殻長付近の画素数を前記底辺部と平行に計
測して殻長を算出する手段と、算出した殻長から当該貝
のサイズを識別する手段を備えているものである。
【0006】本件出願の第2の発明は、画像処理部は基
準水平線に対する貝の底辺部の傾きを算出する手段と、
底辺部が基準水平線に対して平行になるように画像を回
転させる手段を備えているものである。
【0007】本件出願の第3の発明は、画像処理部が計
測した殻長と実際の殻長との誤差を、予め入力されてい
る貝の厚みの平均値に基づいて補正する手段を備えてな
るものである。
【0008】本件出願の第4の発明は、画像処理部が当
該貝における欠殻の有無又は付着物の有無を識別する手
段を備えてなるものである。
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の貝の自
動選別装置の実施形態の第1の例を、選別する貝1が帆
立貝である場合を例に図1〜図9に基づいて詳細に説明
する。この貝の自動選別装置は、図1〜図9に示す様に
内側中央に円形の開口部9が設けられた六角柱状の本体
10に、帆立貝1を搬送する搬送体2と、搬送体2を駆
動する駆動機構11と、帆立貝1を撮影するカメラ3
と、帆立貝1を搬送体2から排出する排出機構5が設け
られ、前記カメラ3には撮影された画像を処理する画像
処理部4が接続されてなるものである。
【0009】前記搬送体2は図1に示す様に中央に円形
の開口部分12が形成されたドーナツ型の平板の上面1
4に滑り止め用のラバーゴム(図示しない)を張設して
なるものであり、本体10の上面15に、その開口部分
12と前記本体10の開口部9とが連通する状態で回転
自在に取付けてある。具体的には本体10の開口部9の
周縁に図2に示す様な回転ローラー16を周方向に沿っ
て一定間隔で複数個設け、当該回転ローラー16によっ
て搬送体2の下面17を支持することによって回転自在
とすると共に、駆動機構11によって図1の矢印a方向
に回転させることによって、その上面14に載せられた
帆立貝1を同方向に搬送することができるようにしてあ
る。回転ローラー16は図2に示す様な形状としてあ
り、当該回転ローラー16の上端側面によって搬送体2
の側面が係止されて、回転する搬送体2の半径方向への
位置ずれが規制されるようにしてある。
【0010】前記駆動機構11は図1に示す様に本体1
0の上面15であって且つ、搬送体2よりも外側に設け
られた方形の筐体18内に設けられた駆動用パルスモー
ター19と、当該駆動用パルスモーター19の回転軸2
0に取付けられ、前記搬送体2の上面周縁部に接触しな
がら回転する駆動ローラー21から構成されており、駆
動用パルスモーター19を作動させて駆動ローラー21
を図1の矢印b方向に回転させると、搬送体2が同図の
矢印a方向に回転して、その上面14に載せられた帆立
貝1を同方向に搬送することができるようにしてある。
この駆動用パルスモーター19は図3に示す様に前記筐
体18内に間隔をおいて垂直に突設された2本の昇降シ
ャフト22に図3の矢印c方向に昇降可能に取付けられ
た支持板23の中央に開口された取付け穴24に嵌入固
定することによって支持板23と共に同方向に昇降可能
としてある。前記昇降シャフト22の長手方向中央部に
は同図に示す様に仕切板25が固定されており、この仕
切板25の正面及び背面の左右には図3に示す様に夫々
係止棒26が突設され、前記支持板23の正面左右にも
同じく係止棒26が突設され、これら仕切板25の正面
に突設された係止棒26と支持板23に突設された係止
棒26とをスプリング27によって連結することによっ
て、図中の矢印c方向に昇降可能な駆動用パルスモータ
ー19を下方(仕切板25の方向)に付勢し、同駆動用
パルスモーター19の回転軸20の先端に取付けられた
前記駆動ローラー21を搬送体2の上面14に押し付け
て空転しないようにしてある。
【0011】前記筐体18内であって仕切板25の下方
には図3、図4に示す様に搬送体2の回転量(回転角
度)を検出するためのエンコーダー28が設けられてい
る。当該エンコーダー28は図4に示す様に軸29の先
端に取付けられた回転体30を搬送体2の下面17に接
触させ、搬送体2が回転すると当該回転体30が回転
し、その回転量から搬送体2の回転量を検出可能とした
ものである。このエンコーダー28は図3に示す様に前
記昇降シャフト22に図中の矢印c方向に昇降可能に取
付けられた取付板31に固定することによって取付板3
1と共に同方向に昇降可能としてある。この取付板31
の背面には図3に示す様に前記係止棒26と同様の係止
棒26が突設されており、この係止棒26と前記仕切板
25の背面に突設された係止棒26とをスプリング27
によって連結することによって、図3の矢印c方向に昇
降可能なエンコーダー28を上方に付勢し、先端の回転
体30を搬送体2の下面17に押し付けて空転しないよ
うにしてある。
【0012】前記カメラ3はカラーCCDであり、図1
に示す様に本体10の上面15に突設され、下方に搬送
体2がその内部を通過可能なゲート33が形成された箱
型のケース34の内側上部に、図5に示す様にレンズ部
35を下方を向けて配置されており、搬送体2によって
搬送されてきた帆立貝1を上方から撮影することができ
るようにしてある。
【0013】図5に示す様に前記ケース34の内側側壁
であって、前記カメラ3より搬送体2の搬送方向手前に
は物検センサ36が設けられており、搬送体2によって
搬送される帆立貝1が当該位置を通過したことを検知で
きるようにしてあり、前記駆動用パルスモーター19
は、当該物検センサ36が帆立貝1の通過を検知した
後、搬送体2を図1の矢印a方向に所定角度だけ回転さ
せ、物検センサ36を通過した帆立貝1が前記カメラ3
の真下に搬送されたところで一次停止するように設定し
てあり、カメラ3は搬送体2が停止して、帆立貝1が当
該カメラ3の真下に位置すると撮影を開始するように設
定してある。駆動用パルスモーター19はカメラ3によ
る帆立貝1の撮影が終了すると搬送体2の駆動を再開
し、帆立貝1を先方に設けられた排出機構5へ搬送す
る。上記駆動用パルスモーター19の動作はシーケンス
制御されている。
【0014】前記物検センサ36は図5に示す様に対向
して配置された発光部37と、同発光部37から照射さ
れた光を感知する受光部38から構成され、搬送体2に
よって搬送されてきた帆立貝1が発光部37と受光部3
8との間を通過することによって発光部37から照射さ
れた光が遮られると、受光部38から信号が発信され、
帆立貝1が当該位置を通過したことを検知できるように
したものである。
【0015】尚、図1に示す様に、本体10上面のうち
前記ゲート33の入口側には搬送体2の両側に同搬送体
2に沿って規制板60が突設されており、作業者が当該
規制板60の間から搬送体2の上に帆立貝1を載せれば
(このとき特に向きを揃える必要はない)、当該帆立貝
1が搬送体2から脱落することがないようにしてある。
また、図1においてケース34の背面に取付けられてい
るボックスは配電盤である。
【0016】前記の様にしてカメラ3によって撮影され
た画像は画像処理部4によって次の様に処理される。 .帆立貝1は一方が茶色っぽい色をしており、他方が
白っぽい色をしており、通常茶色側を表、白い側を裏と
呼んでいる。また、裏は表に比べて膨らみが大きい。そ
こで、撮影した画像のRGB比率から帆立貝1の表裏を
判断して、捉えた画像が帆立貝1の表側の画像である
か、裏側の画像であるかを判別する。 .さらに画像から背景を除去する二値化処理をする。
この二値化処理をより効率的に行なうため、背景の色は
帆立貝1の色とはRGB比率が大きく異なる色を選択す
ることが望ましく、本実施例では背景として捉えられる
搬送体2の上面14のラバーゴムを緑色としてある。 .次に輪郭追跡法によって帆立貝1の輪郭を抽出す
る。 .輪郭上の2点の座標から直線式を立て、最も直線に
近似している線が得られる2点を帆立貝1の底辺部6上
の座標と擬制することで帆立貝1の底辺部6を認識す
る。 .その後、三角関数法によって基準水平線に対する帆
立貝1の底辺部6の傾きθを演算する(図6a)。 .底辺部6と基準水平線とが平行になるように画像中
心座標を中心として画像を回転させる(図6b)。 .帆立貝1の重心を求め、重心の上下50ピクセルの
範囲で且つ底辺部6に平行な部分(図6bのハッチング
部分)の画素数を測定して殻長L1 を算出する。尚、重
心の上下50ピクセルの範囲とは1ピクセルが約0.5
mmであるため、実寸では重心の上下約50mmの範囲
となる(図6b)。尚、図7に示す様に底辺部6と基準
水平線とを平行にする画像処理をすることなく、殻長L
1 を算出することも可能である。但し、この場合は画素
を斜めに追うことになるため、当該画像処理を施してか
ら殻長L1 を算出する場合する場合に比べて処理速度が
劣ることになるので、処理速度の観点からは予め当該画
像処理を施すことが望ましい。 .次に、底辺部6を二分する垂線上であり且つ、帆立
貝1の重心から最も近い点(基準点)から周縁部までの
距離を、前記垂線の左右の複数の位置で夫々測定し、測
定した基準点から周縁部までの距離を垂線の左右で比較
することによって当該帆立貝1の欠殻7の有無又は付着
物8の有無を識別する。即ち、当該距離が垂線の左右で
異なる箇所があれば、当該帆立貝1に欠殻7又は付着物
8が存在すると判断できる(図6c)。 .その後、上記において算出した殻長L1 と実際の
殻長L2 との間の誤差を補正し、その結果に基づいて当
該帆立貝1のサイズを識別し、同帆立貝1を大きさ別に
7つのカテゴリーに分類する。これは、実際には殻長L
2 が同一の帆立貝1であっても、その厚みが異なるとカ
メラ3までの距離が異なるため、画像上は厚みの厚いも
のが厚みの薄いものに比べて大きく撮影される。従っ
て、このままでは両帆立貝1は実際の殻長L2 が同一で
あるにも拘らず、算出される殻長L1 は異なるものとな
ってしまう。かかる補正はこのような誤差を補正するも
のであり、予め入力しておいた帆立貝1の厚さの平均値
に基づく補正データーに基づいて行なわれる。ここで上
記の通り帆立貝1の表側と裏側とでは厚みが異なるた
め、予め表側用の補正データーと裏側用の補正データー
の双方を入力しておき、前記において求めておいた帆
立貝1の表裏の判別結果に基づき、何れか一方の補正デ
ーターを選択して使用する。
【0017】図1に示す様に搬送体2の上方であって、
前記ケース34より搬送体2の搬送方向先方には、排出
機構5が設けられている。本実施例では同図に示す様に
搬送体2の搬送方向に沿って第1排出機構39、第2排
出機構40、第3排出機構41、第4排出機構42の4
つの排出機構5が設けられている。夫々の排出機構3
9、40、41、42は図1に示す様に本体10の側壁
に対向するように設けられた2枚の板状の支持部43の
上端から、搬送体2の中心に向けて水平に突設された夫
々2つの箱体45内に各1つづつ設けられている。夫々
の排出機構39、40、41、42は図8(a)、
(b)に示す様に前記箱体45内に回転自在に設けられ
た2つのスプロケット44と、箱体45の側壁外側に設
けられ、回転軸が2つのスプロケット44のうちの一方
のスプロケット44に連結されたパルスモーター46
と、2つのスプロケット44の間に掛け渡されることに
よって、搬送体2を横断する様に配置されたチェーン4
7と、チェーン47に吊下げられた排出板48と、前記
チェーン47の下方に同チェーン47と平行に配置され
た2本のガイドシャフト49から構成されている。図9
に示す様に排出板48は上端が連結ピン60を介して前
記チェーン47に取付けられた支持アーム61の下端に
取付けられ、パルスモーター46を正逆回転させてスプ
ロケット44を正逆回転させると、チェーン47が回動
し、これに伴って排出板48が同方向に回動し、搬送体
2上を横切るときに同搬送体2の上の帆立貝1を同搬送
体2の外側又は内側に排出することができるようにして
ある。前記支持アーム61は同図に示す様に内側に細長
の案内孔62が形成されており、この案内孔62に前記
ガイドシャフト49に図中の矢印d方向にスライド可能
に取付けられたスライドブロック63から突設された案
内棒64の先端に回転可能に取付けられたローラー65
がフリーの状態で挿入され、排出板48がチェーン47
と平行に移動するときにはガイドシャフト49によって
案内されるようにしてある。また、支持アーム61は連
結ピン60がスプロケット44を通過する際に上下動す
ることになるが、前記ローラー65が支持アーム61の
案内孔62にフリーの状態で挿入されているため、当該
上下動が阻害されることはない。
【0018】当該第1〜第4までの夫々の排出機構3
9、40、41、42は、前記画像処理部4のサイズ判
定結果に基づいて動作するように設定されており、本実
施例では画像処理部4によって最も小さいサイズのカテ
ゴリーに分類された帆立貝1は、搬送体2によって第1
排出機構39に搬送され、当該第1排出機構39によっ
て搬送体2の内側に排出され、それよりも大きいサイズ
のカテゴリーに分類された帆立貝1は同第1排出機構3
9によって搬送体2の外側に排出され、更にそれより大
きいサイズのカテゴリーに分類された帆立貝1は、搬送
体2によって第2排出機構40まで搬送され、当該第2
排出機構40によって搬送体2の内側に排出され、以下
判別されたカテゴリーに応じて帆立貝1は第3排出機構
41、さらには第4排出機構42に搬送され、当該第3
排出機構41又は第4排出機構42によって搬送体2の
内側又は外側に排出されるようにしてある。ここで、画
像処理部4によって欠殻7又は付着物8があると判定さ
れた帆立貝1は、サイズとは無関係に第4排出機構42
によって搬送体2の外側に排出されるようにしてある。
これによって帆立貝1を画像処理部4によって分類され
た大きさ別のカテゴリーに従って7通りに振り分けると
共に、欠殻7又は付着物8があるためにそのまま出荷す
ることができない帆立貝1をこれらとは別に振り分ける
ことができる。
【0019】このとき、搬送体2は各排出機構39、4
0、41、42の間を約0.8秒で移動する速度で連続
回転しており、夫々の排出機構39、40、41、42
のうち所定の排出機構まで帆立貝1が搬送されたか否か
は前記エンコーダー28による搬送体2の回転量の検出
結果に基づいて判断する。一方、夫々の排出機構39、
40、41、42は、当該排出機構に帆立貝1が搬送さ
れてくる約0.53秒前に動作を開始し、当該帆立貝1
を搬送体2の内側に排出する際には原点位置(図9のP
点)にある前記排出板48を搬送体2の半径方向外側の
位置(内側排出待機位置)まで移動させ、逆に外側に排
出する際には原点位置にある排出板48を搬送体2の半
径方向内側の位置(外側排出待機位置)に移動させ、帆
立貝1が搬送されてくる前に所定の方向に排出するため
の準備を完了し、帆立貝1が当該排出機構を通過する間
に搬送体2の内側又は外側に当該帆立貝1を排出するこ
とができるようにしてある。いずれの場合にも排出板4
8は約0.26秒で原点位置から待機位置まで移動し、
待機位置にある排出板47は約0.25秒で排出動作を
完了して原点位置に戻るようにしてある。以上の動作は
シーケンス制御されている。
【0020】図1に示す様に前記搬送体2の内側及び外
側には夫々の排出機構39、40、41、42によって
排出された帆立貝1を受ける上方開口の樋状のシュータ
ー50が夫々設けられている。このうち搬送体2の内側
に設けられたシューター50は本体10の内部を貫通
し、先端が本体10の側壁下部に形成された排出口51
に連結されている。従って、搬送体2の外側に設けられ
た夫々のシューター50の先及び前記夫々の排出口51
の先に、図示されていないカゴ等の容器を配置しておく
ことで、前記の様にして夫々の排出機構39、40、4
1、42によって大きさ別のカテゴリー毎に振り分けら
れた帆立貝1を夫々定められた同一容器内に集めること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施の形態2)本発明の貝の自
動選別装置の実施形態の第2の例を図10に基づいて詳
細に説明する。この貝の自動選別装置の基本構成は図1
〜図9に示すものと同一である。異なるは本体10を長
方形の箱形にし、搬送体2を同本体10の上面15に配
置可能なベルトコンベアとしたことである。これに対応
し、図1〜図9に示す貝の自動選別装置において、ドー
ナツ型の搬送体2の上方に、その周方向に沿って配置さ
れていたケース34、第1〜第4の排出機構39、4
0、41、42は、図10に示す様に搬送体2の上方に
同搬送体2の長手方向に沿って直線的に配置されている
が、これら各部の動作は上記図1〜図9に示す貝の自動
選別装置と同一である。
【0022】
【発明の実施の形態】(その他の実施の形態)上記実施
例では画像処理部4で貝1を8つのカテゴリーに分類し
たが、分類の数は8つに限られず、これより多くても少
なくてもよい。貝1を8つ以上のカテゴリーに分類する
場合はこれに応じて排出機構5を増設する。
【0023】また、上記実施例では貝1における欠殻7
の有無又は付着物8の有無を識別するために、底辺部6
を二分する垂線上であり且つ、帆立貝1の重心から最も
近い点(基準点)から当該貝1の周縁部までの距離を、
前記垂線の左右で夫々測定し、この左右の距離を比較し
て、その対称性から欠殻7の有無又は付着物8の有無を
識別したが、これ以外に次の様な方法によって欠殻7の
有無又は付着物8の有無を識別することもできる。即
ち、貝1の輪郭上の少なくとも3点から貝1の輪郭と近
似する基準円弧を求め、この基準円弧の半径と前記基準
点から貝1の周縁部までの距離とを比較し、その差が所
定値以上であるときには当該貝1に欠殻7又は付着物8
があると判断する方法である。
【0024】さらに、前記ケース34のゲート33付近
にレーザー測定器を配置し、レーザー測定器によって貝
1の厚みを測定し、その測定結果に基づいて画像処理部
4が算出した殻長L1 と実際の殻長L2 との誤差を修正
するようにすることもできる。また、夫々の排出機構5
が搬送体の内側又は外側にいくつの貝1を夫々排出した
かをカウントするカウント機能を付加することもでき
る。
【0025】
【発明の効果】本件出願の第1の発明は、次のような効
果を有する。 .貝を垂直に起立させた状態に保持しなくとも当該貝
のサイズを識別することが可能であるため、貝を上記状
態に保持するための保持具が不要となる。また、当該保
持具に貝をセットする手間や時間を省けるため作業効率
が向上する。 .貝は横向きであればいかなる向きで搬送体に載せら
れいても当該貝のサイズを識別することが可能であるた
め、貝を搬送体に載せる際に所定の向きに揃える必要が
ない。
【0026】本件出願の第2の発明は、次のような効果
を有する。 .画像処理部が貝の底辺部が基準水平線に対して平行
になるように画像を回転させる手段を備えているため、
殻長測定においては左右の画素数をカウントするだけで
済むため処理速度が向上し、全体の選別速度も向上す
る。
【0027】本件出願の第3の発明は、次のような効を
有する。 .画像処理部が計測した殻長と実際の殻長との誤差を
補正する手段を有するため、さらに殻長をより正確に測
定することができ、より精度の高い選別が可能となる。
【0028】本件出願の第4の発明は、次のような効を
有する。 .画像処理部が当該貝における欠殻の有無又は付着物
の有無を識別する手段を備えているため、これら欠殻や
付着物がない良質の貝とそれ以外の貝とを別々に選別す
ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貝の自動選別装置の実施形態の一例を
示す説明斜視図。
【図2】図1に示す貝の自動選別装置における駆動機構
11を示す説明図。
【図3】図1に示す貝の自動選別装置における駆動機構
11を示す説明図。
【図4】図1に示す貝の自動選別装置におけるエンコー
ダーを示す側面図。
【図5】図1に示す貝の自動選別装置におけるカメラ及
び物検センサを示す説明図。
【図6】(a)(b)(c)は図1に示す貝の自動選別
装置における画像処理の手順を示す説明図。
【図7】図1に示す貝の自動選別装置における画像処理
の他の手順を示す説明図。
【図8】(a)は図1に示す貝の自動選別装置における
排出機構を示す側面図、(b)は同正面図。
【図9】図1に示す貝の自動選別装置における排出機構
の動作を示す該略図。
【図10】本発明の貝の自動選別装置の実施形態の他の
例を示す説明斜視図。
【図11】(a)、(b)従来の貝の判別方法を一例を
示す説明図。
【図12】(a)、(b)従来の貝の判別方法を他例を
示す説明図。
【符号の説明】
1 貝 2 搬送体 3 カメラ 4 画像処理部 5 排出機構 6 底辺部 7 欠殻 8 付着物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花松 憲光 青森県十和田市大字三本木字北平135− 11 (72)発明者 千葉 昌彦 青森県青森市浪打2−8−16 (72)発明者 篠木 藤敏 青森県青森市勝田2−8−1−402 (56)参考文献 特開 平3−229678(JP,A) 特開 平8−50052(JP,A) 実開 平5−49079(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07C 5/08 - 5/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横向きの不揃な状態で貝(1)を搬送可能
    な搬送体(2)と、搬送体(2)によって搬送される貝
    (1)の表面又は裏面を平面画像として捉えるカメラ
    (3)と、カメラ(3)によって撮影された画像を処理
    して貝(1)のサイズを識別する画像処理部(4)と、
    画像処理部(4)の識別結果に基づいて貝(1)を搬送
    体(2)から排出する排出機構(5)を備え、前記画像
    処理部(4)は前記画像から貝(1)の底辺部(6)を
    認識する手段と、当該貝(1)の最大殻長付近の画素数
    を前記底辺部(6)と平行に計測して殻長(L1 )を算
    出する手段と、算出した殻長(L1 )から当該貝(1)
    のサイズを識別する手段を備えていることを特徴とする
    貝の自動選別装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の貝の自動選別装置におい
    て、画像処理部(4)は基準水平線に対する貝(1)の
    底辺部(6)の傾き(θ)を算出する手段と、底辺部
    (6)が基準水平線に対して平行になるように画像を回
    転させる手段を備えていることを特徴とする貝の自動選
    別装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の貝の自動選別
    装置において、画像処理部(4)は算出した殻長(L
    1 )と実際の殻長(L2 )との誤差を、予め入力されて
    いる貝(1)の厚みの平均値に基づいて補正する手段を
    備えていることを特徴とする貝の自動選別装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    貝の自動選別装置において、画像処理部(4)は当該貝
    (1)における欠殻(7)の有無又は付着物(8)の有
    無を識別する手段を備えていることを特徴とする貝の自
    動選別装置。
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