JP2003099755A - 棒鋼材の計数方法 - Google Patents

棒鋼材の計数方法

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JP2003099755A
JP2003099755A JP2001293666A JP2001293666A JP2003099755A JP 2003099755 A JP2003099755 A JP 2003099755A JP 2001293666 A JP2001293666 A JP 2001293666A JP 2001293666 A JP2001293666 A JP 2001293666A JP 2003099755 A JP2003099755 A JP 2003099755A
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JP2001293666A
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Katsuhiro Kojima
勝洋 小島
Kiyoaki Niimi
清明 新美
Taizo Yano
泰三 矢野
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成の簡素化を配図りながら、棒鋼材本数の
迅速かつ正確な計数がなし得る棒鋼材の計数方法を提供
する。 【解決手段】 少なくとも棒鋼材W端面を端面照明用光
源11により所定角度にて照明し、その照明されている
端面を端面撮像手段12により所定角度にて撮像して得
られた端面画像に基づいて、棒鋼材Wの本数を計数する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒鋼材の計数方法
に関する。さらに詳しくは、棒鋼材の結束までの搬送中
や結束前にその本数を計数する棒鋼材の計数方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧延成形後、所定長さに切断
された丸棒鋼は、所定本数(1ロット)ごとに結束されて
出荷されている。この場合、出荷本数などを管理するた
めに、結束前後のいずれかの工程において丸棒鋼の本数
が計数されるのが通常である。
【0003】そして、従来よりかかる計数を自動的かつ
正確に行うために、種々の計数方法や計数装置が提案さ
れている。
【0004】例えば、特開平10−185669号公報
には、積重装置内に積み重ねられた長尺体の重量に基づ
いてその積重数を計数する方法が提案されている。
【0005】しかしながら、この特開平10−1856
69号公報に提案されている計数方法を適用するために
は、圧延設備が積み重ねられた長尺体の重量を検出でき
る所定の積重装置を備えている必要があるため、そのよ
うな積重装置を備えていない圧延設備に適用しようとす
ると、高額な新たな設備投資が必要になるという問題が
ある。
【0006】また、結束までの搬送工程中や結束前にお
いて計数を行う方法としては、以下のような計数方法や
計数装置が提案されている。
【0007】例えば、特開平7−32025号公報に
は、反射形で物有を検出する検出器を形鋼の端面および
側面のそれぞれに対向配置し、その検出器の出力信号に
基づいて形鋼の本数を計数する方法が提案されている。
【0008】しかしながら、この特開平7−32025
号公報に提案されている計数方法は、形鋼の端面および
側面、例えばH形鋼のフランジ端面およびウエッブ側面
という形鋼特有の構成要素を利用しているため、丸棒鋼
の本数を計数することに適用するには無理がある。
【0009】特開平1−187687号公報には、搬送
ライン上を横送りされる丸棒鋼材の端面を、搬送方向に
対する垂直方向より傾斜させたスリット状の視野を持っ
たラインカメラで撮像することによりその移動方向を検
知し、その送り本数を計数する計数方法が提案されてい
る。
【0010】しかしながら、この特開平1−18768
7号公報に提案されている計数方法は、各スリット画像
を画像処理して丸棒鋼の移動方向を検知するようにして
いるので、画像処理に多大の時間を要し、迅速な本数の
計数がなし得ないという問題がある。
【0011】特開平5−149718号公報には、熱間
処理された棒鋼材を結束前に長さや断面形状、本数など
を測定する測定装置として、棒鋼材の測定個所を撮像す
る撮像装置と、この撮像装置により撮像された画像を処
理する画像処理装置と、画像処理装置により得られた処
理画像から測定値を演算する演算装置とを備えた測定装
置が提案されている。
【0012】しかしながら、この特開平5−14971
8号公報に提案されている測定装置においては、棒鋼材
の本数ばかりでなく長さおよび断面形状まで測定するよ
うにしているので、単に本数を計数するには装置が大が
かりなものとなるばかりでなく、本数の計数が迅速にな
し得ないという問題がある。
【0013】さらに、特開平9−305737号公報に
は、図10に示すように、長手方向に搬送される複数の
丸棒鋼W´、W´、…の側面幅方向にレーザ光を照射
し、その照射個所を赤外線フィルター付CCDシャッタ
ーカメラ101で撮像した撮像画像に所定の画像処理を
施すことにより計数する方法が提案されている。
【0014】この特開平9−305737号公報に提案
されている計数方法によれば、丸棒鋼W´、W´、…が
互いに接触している場合やピラミッド状に重なっている
場合にも、シャッターカメラ101の撮像画像には、図
11に示すように、各丸棒鋼W´に対応した三日月状の
像がそれぞれ分離して現れるので、この三日月状の像の
数から丸棒鋼の本数を計数できることとなる。
【0015】しかしながら、この計数方法においては、
搬送テーブルT´の側端部近傍で丸棒鋼W´、W´、W
´がピラミッド状に重なっている場合には、正確な計数
値が得られないおそれがあるという問題がある。という
のは、かかる場合には、下外側に位置する丸棒鋼W´の
大部分が上に位置する丸棒鋼W´に隠れてしまうので、
図12に示すように、シャッターカメラ101の撮像画
像に現れる前記下外側の丸棒鋼W´に対応する像が非常
に小さくなりノイズ画像などとの判別が困難となるた
め、正確に計数されないからである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、構成の簡素化を
図りながら、棒鋼材本数の迅速かつ正確な計数がなし得
る棒鋼材の計数方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の棒鋼材の計数方
法の第1形態は、棒鋼材の端面を所定位置から所定角度
にて照明し、その照明されている端面を所定の画角にて
撮像して得られた端面画像に基づいて、棒鋼材の本数を
計数することを特徴とする。
【0018】本発明の棒鋼材の計数方法の第2形態は、
棒鋼材の端面を所定位置から所定角度にて照明し、その
照明されている端面を所定の画角にて撮像して得られた
端面画像と、同棒鋼材の側面をその幅方向に対して所定
角度にて照明し、その照明されている側面を所定角度に
て撮像して得られた側面画像とに基づいて、棒鋼材の本
数を計数することを特徴とする。
【0019】本発明の棒鋼材の計数方法の第1形態およ
び第2形態においては、短尺材端面が所定量以上照明さ
れるのが好ましい。
【0020】本発明の棒鋼材の計数方法の第2形態にお
いては、端面画像に基づいて積み重なっている棒鋼材が
存在するか否かを判定し、積み重なっている棒鋼材が存
在しないと判定されれば、側面画像に基づいて棒鋼材の
本数を計数するものとされ、一方、積み重なっている棒
鋼材が存在すると判定されれば、端面画像に基づく計数
値と側面画像に基づく計数値のうち大きい方を棒鋼材の
本数とするものとされる。
【0021】また、本発明の棒鋼材の計数方法の第2形
態においては、棒鋼材の側面を不良短尺材判定基準位置
において照明してその照明されている個所を撮像し、端
面画像に基づく計数値と側面画像に基づく計数値とが一
致しなければ、側面画像に基づく計数値を棒鋼材の本数
とするものとされる。
【0022】
【作用】本発明は、前記のごとく構成されているので、
構成の簡素化を図りながら迅速かつ正確に棒鋼材の本数
計数がなし得る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
【0024】実施形態1 本発明の実施形態1にかかる棒鋼材の計数方法が適用さ
れる棒鋼材の計数装置(以下、単に計数装置という)の
ブロック図を図1に示す。この計数装置Sは、具体的に
は、丸棒鋼の本数計数を搬送終了地点から結束テーブル
1に移し代えた時点でなすものとされる。この結束テー
ブル1は、図1に概略的に示すように、計数側1aに設
けられた進出自在のプッシャー2により、それと反対側
に設けられた進出自在のストッパー3に丸棒鋼W、W、
…を押し付けて端面揃えをなすようにされている。
【0025】計数装置Sは、図1に示すように、丸棒鋼
W、W、…の端面を撮像する端面撮像部10と、丸棒鋼
W、W、…の側面を撮像する側面撮像部20と、端面撮
像部10および側面撮像部20を制御するとともに丸棒
鋼W、W、…の本数を計数する制御計数部30と、計数
結果を出力する出力手段40とを主要構成要素としてな
る。
【0026】端面撮像部10は、結束テーブル1上に載
置された丸棒鋼W、W、…の端面を照明する端面照明用
光源11と、端面照明用光源11により照明された端面
を撮像するCCDカメラ(端面撮像手段)12とからな
る。
【0027】端面照明用光源11は、結束テーブル1の
プッシャ−2一側後方に所定角度にて配設された第1端
面照明用光源11Aと、結束テーブル1のプッシャ−2
他側後方に所定角度にて配設された第2端面照明用光源
11Bとからなる。より具体的には、各光源11A、1
1Bの光軸11aと結束テーブル1の幅方向とのなす角
θ11A、θ11B(図1参照)の大きさは、80°〜90°
とされている。
【0028】CCDカメラ12は、第1および第2端面
照明用光源11A、11Bの中間位置後方において、結
束テーブル1に載置された丸棒鋼W、W、…すべての端
面を撮像できる位置に配設されており、またその配設高
さは結束テーブル1に載置された丸棒鋼W、W、…とほ
ぼ同一高さとされている。さらに、CCDカメラ12の
幅方向の画角θ12の大きさは10°程度とされている。
【0029】ここで、第1および第2端面照明用光源1
1A、11Bの各光軸11aと結束テーブル1の幅方向
とのなす角θ11A、θ11B大きさおよびCCDカメラ12
の幅方向の画角θ12大きさを前記のような値とするの
は、次のような理由による。
【0030】各丸棒鋼Wは、それぞれプラスあるいはマ
イナスの寸法公差を有しているので、結束テーブル1に
載置されて端面揃えがなされた丸棒鋼W、W…の計数側
端面は、図2に示すように、一般的には不揃いとなる。
そのため、マイナスの寸法公差を有するいわゆる短尺材
Tがそれ以外の丸棒鋼Wに隣接して載置されると、短
尺材WT端面は他の丸棒鋼W端面よりも引込んだ状態と
なる。
【0031】その結果、短尺材WT端面の一部が他の丸
棒鋼Wの影となってしまうため、CCDカメラ12の撮
像画像においては、端面照明用光源11に照明された領
域(照明領域)RAの内、CCDカメラ12の撮像可能
領域RBのみが高輝度領域として撮像されることにな
る。つまり、その部分のみが高輝度撮像領域RCとして
撮像される。
【0032】そこで、この高輝度撮像領域RCが、後述
する画像処理において計数対象となるような大きさ、例
えば全端面領域の2/3以上の大きさとなるように、第
1および第2端面照明用光源11A、11Bの各光軸1
1aと結束テーブル1の幅方向とのなす角θ11A、θ11B
の大きさおよびCCDカメラ12の画角θ12の大きさを
調整するものである。より具体的には、通常、結束テー
ブル1に搬入される丸棒鋼Wの最小端面径は20mm程
度であり、短尺材WT端面の引込量は最大で100mm
程度であることから、第1および第2端面照明用光源1
1A、11Bの各光軸11aと結束テーブル1の幅方向
とのなす角θ11A、θ11Bの大きさおよびCCDカメラ1
2の画角θ12の大きさは、前記のような角度とされてい
るのである。
【0033】また、CCDカメラ12を結束テーブル1
に載置された丸棒鋼W、W、…とほぼ同一高さに配設す
るのは、後述する画像処理において丸棒鋼W、W、…の
側面に対応する領域の影響を排除可能とするためであ
る。というのは、CCDカメラ12は画角θ12の大きさ
が10°程度というように小さくれているので、これに
加えて配設高さを結束テーブル1に載置された丸棒鋼
W、W、…とほぼ同一高さとすれば、光源11に照明さ
れた丸棒鋼W側面の写り込みがごく僅かとなり、しかも
撮像画像において、この撮像側面に対応する領域の大部
分は丸棒鋼W端面に対応する領域に比べてはるかに低輝
度となるため、後述する画像処理においてその影響を排
除することが可能となるからである。
【0034】なお、丸棒鋼W、W、…が熱間圧延により
製造されたものである場合には、光源11は丸棒鋼W、
W、…からの輻射熱による光(赤外線)と異なる波長の
光を発するものとされ、CCDカメラ12は赤外線カッ
トフィルタを備えたものとされる。
【0035】側面撮像部20は、図1および図3に示す
ように、丸棒鋼W、W、…の側面をその幅方向一側斜め
上方から照明する光源(側面照明用光源)21と、側面
照明用光源21により照明された丸棒鋼W、W、…側面
を撮像するCCDラインセンサ(側面撮像手段)22と
からなり、結束テーブル1に載置された丸棒鋼W、W、
…のほぼ中央部を撮像するようその位置が調整されてい
る。また、この側面撮像部20は、各種長さの丸棒鋼
W、W、…のほぼ中央部を撮像できるようその位置が調
整可能とされている。
【0036】ここで、端面撮像部10の他に側面撮像部
20を設けるのは、次のような理由による。
【0037】すなわち、短尺材WT端面の引込量は、前
述したように最大で100mm程度であるが、ごく稀に
100mmを極端に超えて引込んでいる短尺材(超短尺
材)が存在する場合がある。その場合には、CCDカメ
ラ12の撮像画像において、前記高輝度領域RCが非常
に小さいかあるいは全く現れないこととなるため、短尺
材WT端面が検出されず計数誤差が生じる。そこで、側
面撮像部20を設けてかかる計数誤差の発生を防止する
ものである。
【0038】前記理由から、計数を行う丸棒鋼Wのプラ
スあるいはマイナスの寸法公差が小さく、引込量が10
0mm程度を極端に超えることがない場合には、側面撮
像部20は必ずしも設ける必要はない。
【0039】光源21は結束テーブル1の一側斜め上方
において、結束テーブル1をその幅方向全長にわたって
照明できる位置に配設されている。ここで、光源21の
光軸21aと結束テーブル1とのなす角θ21の大きさ
は、10°〜80°とされる。このように、光源21の
光軸21aを傾斜させるのは、丸棒鋼W、W、…の側面
上側に明暗部が形成されるようにして、隣接する丸棒鋼
W,Wとの区別が明瞭になされるようにするためであ
る。また、丸棒鋼W、W、…が熱間圧延により製造され
たものである場合には、光源21は、丸棒鋼Wからの輻
射熱による光と異なる波長の光を発するものとされる。
【0040】CCDラインセンサ22は、光源21によ
り照明される結束テーブル1中央上方において、結束テ
ーブル1を幅方向全長にわたって撮像できる位置に配設
されている。また、丸棒鋼W、W、…が熱間圧延により
製造されたものである場合には、CCDラインセンサ2
2は、赤外線カットフィルタを備えたものとされる。
【0041】制御計数部30は、端面撮像部10の光源
11A、11BおよびCCDカメラ12ならびに側面撮
像部20の光源21およびCCDラインセンサ22を制
御する制御部31と、CCDカメラ12およびCCDラ
インセンサ22からの撮像画像に画像処理を施して丸棒
鋼W、W、…の本数を計数する画像処理計数部32とか
らなる。
【0042】制御部31は、結束テーブル1に載置され
た丸棒鋼W、W、…の端面を第1および第2端面照明用
光源11A、11Bに照明させて、CCDカメラ12に
撮像させるとともに、丸棒鋼W、W、…側面を側面照明
光源21に照明させて、CCDラインセンサ22に撮像
させるものである。
【0043】画像処理計数部32は、CCDカメラ12
の撮像画像(端面画像)を画像処理して丸棒鋼W、W、
…の本数を計数する端面画像処理・計数手段32aと、
CCDラインセンサ22の撮像画像(側面画像)を画像
処理して丸棒鋼W、W、…の本数を計数する側面画像処
理・計数手段32bと、端面画像処理・計数手段32a
および側面画像処理・計数手段32bによる計数値に基
づいて、丸棒鋼W、W、…の本数を決定する本数決定手
段32cとからなる。
【0044】端面画像処理・計数手段32aは、CCD
カメラ12の撮像画像を2値化処理してピラミッド状に
積み重なっている丸棒鋼Wが存在するか否か判定し、つ
いで粒子分離(円形分離)およびラベリングの各処理を
施して丸棒鋼W、W、…の本数を計数するものである。
【0045】具体的には、CCDカメラ12の撮像画像
においては、光源11により照明された丸棒鋼W、W、
…端面に対応する領域(端面領域)が極めて高輝度とな
ることから、CCDカメラ12の撮像画像を適当な2値
化レベルで2値化して端面領域を抽出する。この場合、
結束テーブル1およびその端面が撮像画像において、端
面領域と同程度の高輝度となるようなときには、前記2
値化処理のみでは端面領域のみを抽出できないが、適当
なマスク処理により端面領域のみを抽出できる。なお、
かかる画像処理の煩雑さを解消するには、結束テーブル
1およびその端面を、例えば黒色に着色して低反射率と
しておけばよい。
【0046】また、2値化により、丸棒鋼W、W、…の
撮像側面に対応する領域の一部が抽出されることもある
が、この抽出側面領域は、CCDカメラ12の画角およ
び配設高さが前述したように調整されていることによ
り、非常に小さな領域となるため、後のラベリング処理
によりその影響を排除することが可能となる。
【0047】すなわち、この2値化処理された画像で
は、丸棒鋼W、W、…が互いに接触している個所は、端
面領域はつながった状態で抽出される。そのため、端面
画像処理・計数手段32aでは、粒子分離法により各丸
棒鋼W端面に対応する領域ごとに分離する。ついで、所
定値以上の面積を有する高輝度領域のみをラベリングし
て検数することにより、抽出側面領域の影響を排除して
丸棒鋼W、W、…の本数を計数することが可能となる。
ここで、前記所定値は、短尺材WT端面の前記高輝度領
域RCはラベリングの対象となるが、抽出側面領域はラ
ベリングの対象とならないような値に設定される。
【0048】また、端面画像処理・計数手段32aによ
る、丸棒鋼W、W、…の中にピラミッド状に積み重なっ
ている丸棒鋼Wが存在するか否かの判定およびその個所
の計数は、次のようにしてなされる。
【0049】例えば、図4に模式的に示すように、2値
化画像において、丸棒鋼Wの直径に基づいてあらかじめ
設定された判定ラインLよりも上に端面領域が存在すれ
ば、ピラミッド状に積み重なっている丸棒鋼W、W、W
が存在すると判定する。そして、そのような個所があれ
ば、その個所における丸棒鋼Wの本数は3本と計数する
ようなされている。このような計数処理を行うことによ
り、ピラミッドの底辺を形成している丸棒鋼W、Wの内
の1本がたとえ長短尺材の場合であっても、正確な計数
がなし得る。
【0050】なお、理論的には隣接してピラミッド状に
積み重なる個所も想定されるので、そのような場合に対
処するため、その個所の本数は5本と計数するようにさ
れている。
【0051】側面画像処理・計数手段32bは、CCD
ラインセンサ22の撮像画像を微分処理して丸棒鋼W、
W、…の本数を計数するものとされる。以下、この側面
画像処理・計数手段32bによる本数計数原理につい
て、図5を参照しながら説明する。ここで、図5(a)
はCCDラインセンサ22の出力信号(撮像画像)のう
ち図3に示す範囲Jに対応する部分を模式的に示したも
のであり、図5(b)は図5(a)に示す出力信号波形
を微分し、さらに絶対値化して得られる微分波形(微分
画像)を模式的に示したものである。
【0052】図5(a)に示すように、CCDラインセ
ンサ22の出力信号の丸棒鋼W、W、…に対応する領域
H、H、…には、台形波的な信号(輝度)変化が現れ
る。具体的には、結束テーブル1との境界または隣接す
る丸棒鋼Wとの境界に対応する低輝度部K1、K1と、丸
棒鋼W頂部周辺に対応する所定幅の高輝度部K2と、丸
棒鋼Wの前記境界と頂部周辺との間の範囲に対応し輝度
が連続的に変化している傾斜部K3およびK4とが現れ
る。そして、光源21に斜め上方から照明されているこ
とにより、高輝度部K2は丸棒鋼W頂部から光源21に
対向する側に偏って形成されるため、傾斜部K3、K4
うち光源21に対向する側に対応する傾斜部K3は非常
に急傾斜となる。
【0053】このことから、CCDラインセンサ22の
出力信号波形を微分して絶対値化すると、図5(b)に
示すように、前記領域Hに、非常に大きな微分値の連続
する高微分値領域Bが傾斜部K3に対応して現れること
となる。すなわち、丸棒鋼W一本につき高微分値領域B
が一つ現れることとなる。
【0054】そこで、微分波形から、この高微分値領域
Bを抽出するために閾値Yを設定し、閾値Yを超える微
分値の連続する領域の個数を算出することにより、丸棒
鋼W、W、…の本数を計数することができる。
【0055】なお、光源21により斜め上方から照明し
ていても、丸棒鋼W,W間の距離が大きい場合には、そ
の間の結束テーブル1の一部に光源21からの光が届く
ため、丸棒鋼W,W間の結束テーブル1に対応する領域
aにも、輝度が連続的に変化する傾斜部Ka、Kaが現
れることとなるが、この傾斜部Kaの傾きは前記傾斜部
3に比べればはるかに緩やかなものである。そのた
め、その個所は丸棒鋼W頂部と明瞭に識別され、誤って
計数されるおそれはない。この場合、結束テーブル1を
前述したように黒色に着色して低反射率としておけば、
傾斜部の傾きKaはさらに緩やかなものとなり、誤って
計数されるおそれは一層低減される。
【0056】ただし、この側面画像処理・計数手段32
bによる計数においては、丸棒鋼W、W、…の中にピラ
ミッド状に積み重なっている個所が存在すると正確な計
数はなし得ない。これは、ピラミッドの下に位置する一
方の丸棒鋼Wの側面が上に位置する丸棒鋼Wの影に隠れ
て照明されないなどの理由により、正確な計数値が得ら
れないためである。
【0057】そこで、本数決定手段32cは、次のよう
にして丸棒鋼Wの本数を決定する。
【0058】(1)ピラミッド状に積み重なっている個
所が存在しない場合において、端面画像処理・計数手段
32aおよび側面画像処理・計数手段32bによる計数
値が一致したときは、その値を決定本数とする。
【0059】(2)ピラミッド状に積み重なっている個
所が存在しない場合において、端面画像処理・計数手段
32aおよび側面画像処理・計数手段32bによる計数
値が一致しないときは、側面画像処理・計数手段32b
の計数値を決定本数とする。
【0060】(3)ピラミッド状に積み重なっている個
所が存在する場合には、端面画像処理・計数手段32a
および側面画像処理・計数手段32bの計数値のうち、
大きい方を決定本数とする。
【0061】しかして、前記機能を有する制御計数部3
0は、例えば出力手段40を備えたコンピュータに制御
部31および画像処理計数部32の前記各手段32a〜
32cの機能に対応したプログラム、すなわち制御プロ
グラム、端面画像処理・計数プログラム、側面画像処理
・計数プログラムおよび本数決定プログラムを格納する
ことにより実現される。
【0062】出力手段40は、例えばプリンタ、CRT
ディスプレイなどとされる。
【0063】このように、この実施形態1によれば、丸
棒鋼W、W、…の端面を所定位置から所定角度にて照明
し、その照明された端面を所定の画角にて撮像した端面
画像に基づいて丸棒鋼W、W、…の本数を計数すること
とされているため、短尺材W Tが存在し、丸棒鋼W、
W、…の計数端面が揃っていない場合や、丸棒鋼W、
W、…が結束テーブル1の側端部近傍においてピラミッ
ド状に積み重なっているような場合であっても、丸棒鋼
W、W、…の本数を正確に計数することができる。ま
た、丸棒鋼W、W、…の側面をその幅方向斜め上方から
照明して撮像した側面画像に基づく計数値をも加味して
丸棒鋼W、W、…の本数を計数することとされているた
め、超短尺材が存在する場合にも丸棒鋼W、W、…の本
数を正確に計数することができる。
【0064】なお、この実施形態1では、端面照明用光
源11として、第1および第2端面照明用光源11Aお
よび11Bが用いられているが、計数する本数によって
は、いずれか一方の光源11とされてもよい。
【0065】実施形態2 本発明の実施形態2にかかる棒鋼材の計数方法が適用さ
れる棒鋼材の計数装置(以下、単に計数装置という)の
ブロック図を図6に示す。
【0066】この計数装置S1は、図6に示すように、
実施形態1の計数装置Sを改変し、ウォーキングビーム
式搬送装置5により搬送されている丸棒鋼Wの本数を計
数できるようにしてなるものである。より具体的には、
本実施形態の計数装置S1は、実施形態1の計数装置S
の端面撮像部10、側面撮像部20、制御部31および
画像処理計数部32の各手段32a〜32cを改変し、
ウォーキングビーム式搬送装置5で搬送中の丸棒鋼W、
W、…の本数を正確に計数できるようにしてなるもので
ある。
【0067】ここで、後の理解を容易にするため、この
実施形態2に用いられているウォーキングビーム式搬送
装置5について若干説明する。
【0068】ウォーキングビーム式搬送装置5は、切断
装置(不図示である)により所定長さに切断され、搬出
装置(例えばローラコンベア)6により切断装置から搬
出された丸棒鋼W、W、…を受け取って次工程へ搬送す
るものとされる。具体的には、ウォーキングビーム式搬
送装置5は、上部にV字型の載置溝5a、5a、…が連
続的に形成された固定ビーム5A、5A、5Aと、固定
ビーム5A、5A間に配設される、上部に固定ビーム5
Aと同様のV字溝5b、5b、…が連続的に形成された
可動ビーム5B、5Bとを備えてなるものとされる。
【0069】そして、本実施形態においては、搬出装置
6により長手方向に搬送されてきた丸棒鋼W、W、…
は、搬出装置6終端に設置されたストッパ6aに当接し
端面揃えがなされる。ついで、これらの端面揃えがなさ
れた丸棒鋼W、W、…は、搬出装置6終端に並設され
た、ウォーキングビーム式搬送装置5側に向けて下り勾
配とされた移載部6bに、例えばプッシャー(図示省
略)により移載される。この移載部6bに最初に移載さ
れた丸棒鋼Wは、転動しながら移載部6bの下端に設け
られたストッパー6cに当接して待機状態とされる。次
に移載部6bに移載された丸棒鋼Wは、同様に転動しな
がら待機状態とされた丸棒鋼Wに当接して待機状態とさ
れる。以下、この動作が繰り返されて搬出装置6終端に
到達した全ての丸棒鋼W、W、…が移載部6bに移載さ
れて待機状態とされる。
【0070】このようにして移載部6bで待機状態とさ
れた丸棒鋼W、W、…は、可動ビーム5Bにより1本ず
つすくい取られて固定ビーム5Aの移載部6bに隣接す
る載置溝5a1に載置された後、隣接する載置溝5a、
5a、…へと順次移載され次工程へ搬送される。
【0071】ここで、移載部6bから丸棒鋼Wが必ず1
本ずつ搬送されるのであれば、可動ビーム5Bの動作回
数から丸棒鋼Wの本数が計数可能となるが、実際には曲
がった丸棒鋼Wの存在などにより2本同時に搬送される
ことがあるため、可動ビーム5Bの動作回数からは搬送
された丸棒鋼W、W、…の本数を正確に計数することは
できない。また、切断後の本搬送工程においては、製品
として出荷できない短尺材、いわゆる不良短尺材も含ま
れているため、かかる不良短尺材を計数対象から除外す
る必要もある。
【0072】そのため、この実施形態2の計数装置S1
は、次のように構成されている。
【0073】端面撮像部10Aは、固定ビーム5Aの所
定の載置溝5a2に載置された丸棒鋼Wの端面揃えがな
されている側の端面(計数側端面)を照明する端面照明
用光源14と、光源14により照明された端面を撮像す
る端面撮像手段、例えばCCDカメラ15とからなる。
【0074】ここで、CCDカメラ15は、載置溝5a
2底部に載置された丸棒鋼Wの計数側端面を臨ませて配
設されるとともに、その画角θ12の大きさが10°程度
とされて、載置溝5a2に2本の丸棒鋼W、Wが載置さ
れた場合にも側面の写り込みがほとんどないようにされ
ている。また、CCDカメラ15は、載置溝5a2一溝
だけを撮像するよう配設位置が調整されている。なお、
光源14の配設位置は、端面を照明でき、かつCCDカ
メラ15の撮像の支障とならない位置であればよく、例
えばCCDカメラ15の側方とされる。
【0075】側面撮像部20Aは、図6および図7に示
すように、載置溝5a2に載置された丸棒鋼W側面をそ
の幅方向斜め上方から照明する第1側面照明用光源24
Aおよび第2側面照明用24Bと、第1および第2側面
照明用光源24A、24Bに照明された側面を撮像する
CCDラインセンサ25とからなる。ここで、第1側面
照明用光源24Aおよび第2側面照明用24Bの各光軸
24aの水平とのなす角θ24A,θ24B大きさはθ5+1
0°〜80°とされる。各光軸24aの水平とのなす角
θ24A,θ24B大きさをこのように設定するのは、2本の
丸棒鋼W、Wが載置溝5a2の光源24A(24B)に
近い側の傾斜部に沿って載置された場合にも、下側の丸
棒鋼Wが上側の丸棒鋼Wの影となることなく、丸棒鋼
W、Wの側面上側に明暗部が形成されるようにするため
である。ここで、θ5は載置溝5a2の搬送方向側傾斜
面の水平とのなす角の大きさを示す。
【0076】また、側面撮像部20Aは、載置溝5a2
に載置された丸棒鋼W側面を、計数側端面から所定距
離、具体的には不良短尺材か否かの判定基準となる長さ
に相当する距離だけ離れた位置(以下、不良短尺材判定
基準位置という)において撮像するようその位置が調整
されている。つまり、通常の丸棒鋼W側面は撮像される
が、不良短尺材の側面は撮像されないようにされてい
る。さらに、側面撮像部20Aは、判定基準長さが異な
る各種長さの丸棒鋼Wを前記不良短尺材判定基準位置に
おいて撮像できるように、その位置が調整可能とされて
いる。
【0077】CCDラインセンサ25は、光源24A、
24Bの中間において、載置溝5a2一溝だけを撮像で
きる高さ位置に配設されている。
【0078】制御部31Aは、載置溝5a2に載置され
た丸棒鋼Wの計数側端面を光源14に照明させて、CC
Dカメラ15に撮像させるとともに、その側面を光源2
4A、24Bに交互に照明させて、その照明ごとにCC
Dラインセンサ25に撮像させるものである。
【0079】画像処理計数部32Aの端面画像処理・計
数手段32aは、CCDカメラ15の撮像画像に対し
て、実施形態1と同様に2値化、粒子分離およびラベリ
ングの各処理を施して載置溝5a2に載置された丸棒鋼
の本数を計数するものとされる。ただし、ここでは、載
置溝5a2に丸棒鋼W、W、Wがピラミッド状に積み重
なって載置されることはないため、ピラミッド状に積み
重なっている丸棒鋼が存在するか否かの判定はなされな
いこととされている。
【0080】側面画像処理・計数手段32bは、光源2
4Aおよび24Bの照明ごとにCCDラインセンサ25
により撮像された撮像画像それぞれに対して、実施形態
1と同様に微分および閾値処理を施して載置溝5a2に
載置された丸棒鋼の本数を計数する。そして、光源24
Aを照明した際の撮像画像に基づく計数値と光源24B
を照明した際の撮像画像に基づく計数値とが一致した場
合には、その値を丸棒鋼の本数とし、両画像に基づく計
数値が一致しない場合には、丸棒鋼の本数を2本とす
る。
【0081】ここで、両画像に基づく計数値が一致しな
い場合に本数を2本とするのは、次のような理由によ
る。
【0082】すなわち、載置溝5a2に載置される丸棒
鋼Wの本数は1本か2本であり、1本であれば、光源2
4A、24Bのいずれを照明した場合にも丸棒鋼Wの側
面上側に明暗部が形成されるため正確な計数がなされ
る。一方、2本の丸棒鋼W、Wが、例えば図7に示すよ
うに、載置溝5a2の光源24A側の傾斜部に沿って載
置された場合、光源24Aを照明した際には丸棒鋼W、
Wの側面上側に明暗部が形成され正確な計数がなされる
が、光源24Bを照明した際には丸棒鋼W、Wの側面上
側に明暗部が形成されず正確な計数がなされない。
【0083】つまり、両画像に基づく計数値が一致しな
いのは、2本の丸棒鋼W、Wが載置された場合のみであ
るから、両画像に基づく計数値が一致しなければ、丸棒
鋼の本数を2本とするのである。
【0084】本数決定手段32cは、端面画像処理・計
数手段32aおよび側面画像処理・計数手段32bによ
る計数値が一致した場合には、その値を決定本数とし、
両手段32a、32bによる計数値が一致しない場合に
は、側面画像処理・計数手段32bの計数値を決定本数
とする。
【0085】ここで、両手段32a、32bによる計数
値が一致しない場合に、側面画像処理・計数手段32b
の計数値を決定本数とするのは、次のような理由によ
る。
【0086】すなわち、本実施形態においては、不良短
尺材であってもその計数側端面位置は他の丸棒鋼と同一
であることから、不良短尺材の端面もCCDカメラ15
に撮像されてしまうため、端面画像処理・計数手段32
aにおいては、不良短尺材も1本と計数されてしまう。
一方、側面撮像部20Aが前述した位置に配設されてい
ることにより、不良短尺材の側面はCCDラインセンサ
22に撮像されないため、側面画像処理・計数手段32
bにおいては、不良短尺材は計数されないこととなる。
【0087】そこで、両手段32a、32bによる計数
値が一致しない場合には、側面画像処理・計数手段32
bの計数値を決定本数として、不良短尺材を計数対象か
ら除外するものである。なお、本数決定手段32cは、
両手段32a、32bによる計数値が一致しない場合、
不良短尺材が存在する旨を出力手段40に出力させるよ
うにされてもよい。
【0088】このように、この実施形態2によれば、可
動ビーム5Bにより2本の丸棒鋼W、Wがすくい取られ
た場合でも、丸棒鋼Wの本数を正確に計数できる。ま
た、不良短尺材が存在する場合にも、不良短尺材の存在
を検知して計数対象から除外することができる。さら
に、搬送中に計数がなされるので、実施形態1に比して
作業能率の向上が図られる。
【0089】
【実施例】以下、本発明をより具体的な実施例に基づい
てより具体的に説明する。
【0090】実施例 図8に、互いに重なることがないように結束テーブルに
載置された7本の丸棒鋼の側面を、その幅方向一側斜め
上方から光源の光軸と結束テーブル面とのなす角を30
°として照明して撮像した撮像結果を示す。
【0091】図8より、撮像画像の各丸棒鋼に対応する
領域H、H、…において、光源に対向する側が非常に急
傾斜K3な概略台形波的な輝度変化が現れているのが認
められる一方、結束テーブル面に対応する領域Haにお
いては緩傾斜Kaの概略台形波的な輝度変化が現れてい
るのが認められる。このことより、丸棒鋼側面をその幅
方向斜め上方から照明して撮像した撮像画像を微分し、
その微分値に対して適当な閾値処理をすることにより、
各丸棒鋼を確実に検出できて丸棒鋼を正確に計数できる
のが理解される。
【0092】比較例 図9に、実施例と同様に載置された7本の丸棒鋼の側面
を、その垂直上方から照明して撮像した撮像結果を示
す。
【0093】図9より、撮像画像の各丸棒鋼に対応する
領域H、H、…に、輝度の変化は現れているものの、そ
の輝度が連続的に変化している傾斜部の傾きは各領域ご
とにばらばらであり、しかも結束テーブル面に対応する
領域Haに現れている傾斜部Kaの傾きと同程度のものも
多数存在するのが認められる。このことより、丸棒鋼側
面をその垂直上方から照明して撮像した撮像画像を微分
し、その微分値に対して適当な閾値処理をしても、各丸
棒鋼を確実に検出することはできず正確な計数値が得ら
れないことが理解される。
【0094】以上、本発明を実施形態および実施例に基
づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態および
実施例に限定されるものではなく種々改変が可能であ
る。例えば、実施形態では棒鋼材は丸棒鋼とされている
が、本発明の適用は丸棒鋼に限定されるものではなく、
種々の形状の棒鋼材に適用でき、例えば角棒鋼にも適用
できる。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
簡易な構成により棒鋼材の本数を迅速に計数できるとい
う優れた効果が得られる。
【0096】また、本発明の好ましい形態によれば、短
尺材が混入している場合であっても、迅速かつ正確に棒
鋼材の本数の計数がなし得るという優れた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1にかかる棒鋼材の計数方法
が適用される棒鋼材の計数装置のブロック図である。
【図2】計数側端面が不揃いとなることを示す説明図で
ある。
【図3】同装置の側面撮像部の概略正面図である。
【図4】端面画像を2値化処理した2値化画像の模式図
であって、同(a)はピラミッド状に積み重なっている
丸棒鋼が存在しない場合を示し、同(b)はピラミッド
状に積み重なっている丸棒鋼が存在する場合を示す。
【図5】同装置の側面画像処理手段による丸棒鋼の本数
計数原理を説明するための図であって、同(a)はCC
Dラインセンサの出力信号の模式図を示し、同(b)は
同(a)に示す出力信号波形を微分し、さらに絶対値化
して得られる微分波形の模式図である。
【図6】本発明の実施形態2にかかる棒鋼材の計数方法
が適用される棒鋼材の計数装置のブロック図である。
【図7】同装置の側面撮像部の概略側面図である。
【図8】実施例による7本の丸棒鋼の撮像結果を示すグ
ラフ図である。
【図9】比較例による7本の丸棒鋼の撮像結果を示すグ
ラフ図である。
【図10】従来の棒材の計数装置の概略斜視図である。
【図11】同装置のCCDシャッターカメラにより撮像
された撮像画像の模式図である。
【図12】丸棒鋼が搬送テーブル側端部近傍でピラミッ
ド状に積み重なっている状態における同CCDシャッタ
ーカメラの撮像画像の模式図である。
【符号の説明】
1 結束テーブル 5 ウォーキングビーム式搬送装置 10 端面撮像部 11 光源(端面照明用光源) 12 CCDカメラ(端面撮像手段) 20 側面撮像部 21 光源(側面照明用光源) 22 CCDラインセンサ(側面撮像手段) 30 制御計数部 31 制御部 32 画像処理計数部 32a 端面画像処理・計数手段 32b 側面画像処理・計数手段 32c 本数決定手段 40 出力手段 S 丸棒鋼の計数装置 W 丸棒鋼(棒鋼材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 泰三 愛知県名古屋市南区大同町二丁目30番地 大同特殊鋼株式会社技術開発研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒鋼材の端面を所定位置から所定角度に
    て照明し、その照明されている端面を所定の画角にて撮
    像して得られた端面画像に基づいて、棒鋼材の本数を計
    数することを特徴とする棒鋼材の計数方法。
  2. 【請求項2】 棒鋼材の端面を所定位置から所定角度に
    て照明し、その照明されている端面を所定の画角にて撮
    像して得られた端面画像と、 同棒鋼材の側面をその幅方向に対して所定角度にて照明
    し、その照明されている側面を所定角度にて撮像して得
    られた側面画像とに基づいて、棒鋼材の本数を計数する
    ことを特徴とする棒鋼材の計数方法。
  3. 【請求項3】 短尺材端面が所定量以上照明されること
    を特徴とする請求項1または2記載の棒鋼材の計数方
    法。
  4. 【請求項4】 端面画像に基づいて積み重なっている棒
    鋼材が存在するか否かを判定し、積み重なっている棒鋼
    材が存在しないと判定されれば、側面画像に基づいて棒
    鋼材の本数を計数することを特徴とする請求項2記載の
    棒鋼材の計数方法。
  5. 【請求項5】 端面画像に基づいて積み重なっている棒
    鋼材が存在するか否かを判定し、積み重なっている棒鋼
    材が存在すると判定されれば、端面画像に基づく計数値
    と側面画像に基づく計数値のうち大きい方を棒鋼材の本
    数とすることを特徴とする請求項2記載の棒鋼材の計数
    方法。
  6. 【請求項6】 棒鋼材の側面を不良短尺材判定基準位置
    において照明してその照明されている個所を撮像し、端
    面画像に基づく計数値と側面画像に基づく計数値とが一
    致しなければ、側面画像に基づく計数値を棒鋼材の本数
    とすることを特徴とする請求項2記載の棒鋼材の計数方
    法。
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