JP5241186B2 - 太陽電池モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は太陽電池モジュールおよびその製造方法に関するものである。
太陽電池モジュールは、複数の太陽電池素子がインターコネクタにより電気的に接続された構造を有する。
このようなインターコネクタは、製造工程でボビンに巻かれた配線材料が準備され、配線材料がボビンから引き出されて切断されて複数の太陽電池素子間を接続できるインターコネクタとなる。
特開2006−54355号公報
しかしながら、上記従来の構成において、インターコネクタは、ボビンなどのケースに数百メートルの単位で巻き取られているため、製造工程や保管時において、カールやねじれ、蛇行などが生じており、全体的に屈曲していた。このように全体的に屈曲したインターコネクタにより複数の太陽電池素子間が接続された場合、インターコネクタが太陽電池素子の電極の外側にはみ出して太陽電池素子の受光面の影となり、発電効率が低下するという問題があった。また、インターコネクタと太陽電池素子の電極とが固定される面積が小さくなり、直列抵抗が上昇して太陽電池モジュールの出力が低下するという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的は高効率で信頼性の高い太陽電池モジュールの製造方法を提供することにある。
本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、第1の太陽電池素子と、第2の太陽電池素子と、屈曲した配線材料と、を準備する工程と、配線材料の第1の部分を引っ張り、第1の部分の屈曲を矯正する工程と、配線材料の第1の部分から離れた第2の部分を引っ張り、第2の部分の屈曲を矯正する工程と、配線材料の第1の部分を、第1の太陽電池素子に固定する工程と、配線材料の前記第2の部分を、第2の太陽電池素子に固定し、配線材料の第1の部分と第2の部分との間に位置しており引っ張られていない部分を、第1の太陽電池素子と第2の太陽電池素子との間に配置する工程と、を有する太陽電池モジュールの製造方法であって、前記第1の部分の屈曲を矯正する工程、および、前記第2の部分の屈曲を矯正する工程において、前記配線材料は、前記第1の部分と前記第2の部分との間の第3の部分が伸びないように、前記第1の部分と前記第3の部分との境界部と、前記第2の部分と第3の部分との境界部とで固定されていることを特徴とする。
本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、インターコネクタの複数箇所を引っ張り、インターコネクタの屈曲を部分的に矯正する工程を有する。そして、インターコネクタのうち屈曲が矯正された部分を太陽電池素子の電極に固定し、引っ張られていない部分を複数の太陽電池素子間に配置することにより、インターコネクタが太陽電池素子の電極からはみだして太陽電池素子の受光面の影となりにくく、また、インターコネクタから太陽電池素子にかかる応力を低減することができる。従って、インターコネクタと太陽電池素子との固定を強固とすることができ、太陽電池モジュールの出力が向上し、高効率で信頼性の高い太陽電池モジュールを提供することが可能になる。
本発明の太陽電池モジュールの実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1〜4を用いて説明する。図1は、第1の実施の形態の太陽電池モジュールの受光面側の外観を示した平面図である。図2は、図1に示した太陽電池モジュールのX-X'線における断面図である。
本実施の形態の太陽電池モジュールは、透光性基板1と、裏面シート9と、透光性基板1と裏面シート9との間に配置された第1の充填材(受光面側充填材)7および第2の充填材(裏面側充填材)8と、第1の充填材7と第2の充填材8との間に配置された複数の太陽電池素子(光電変換素子)2と、を有する。また、複数の太陽電池素子2のうち、互いに隣り合う太陽電池セル2の一方の電極と他方の電極とは、インターコネクタ3によって電気的に接続されている。図1に示す太陽電池モジュールは、外周部に枠体4が取り付けられている。
本実施形態に用いられる透光性基板1としては、ガラスやポリカーボネート樹脂などからなる基板が用いられる。ガラス板については、白板ガラス、強化ガラス、倍強化ガラス、熱線反射ガラスなどが用いられるが、一般的には厚さ3mm〜5mm程度の白板強化ガラスが使用される。他方、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂からなる基板を用いた場合には、厚みが5mm程度のものが多く使用される。
本実施形態に用いられる太陽電池素子2は、上面および下面にそれぞれ電極を有する。太陽電池素子2は、太陽光が、透光性基板1と第1の充填材7を通して太陽電池素子2に受光されることによって電力を生じる。このような太陽電池素子2を図3に示す。図3は、太陽電池素子2の受光面側の外観を示す平面図である。また、図4は、図3に示す太陽電池素子2の受光面側と裏面側の電極5,10にインターコネクタ3が接続された太陽電池素子2を受光面側から観た平面図である。
図3において太陽電池素子2はバスバー電極5と、バスバー電極5に接続されたフィンガー電極6とを有する。図4において、インターコネクタ3の一端は、太陽電池素子2の受光面側バスバー電極5上にハンダ付けすることにより取り付けられている。また、インターコネクタ3の他端は、隣接する別の太陽電池素子(第2の太陽電池素子)の裏面側バスバー電極に半田付けされている。
太陽電池素子2は、例えば、厚み0.2〜0.4mm程度、大きさ150〜160mm角程度の単結晶シリコンや多結晶シリコンからなる。この太陽電池素子2は、ボロンなどのP型不純物を多く含んだP層とリンなどのN型不純物を多く含んだN層とが接したPN接合を内部に有する。このような太陽電池素子2の表面に形成されたフィンガー電極6は、光生成キャリヤーを収集する機能を有しており、例えば、幅0.1〜0.2mm程度で、太陽電池素子の辺と平行におよそ2〜4mmの間隔で多数本形成される。また、太陽電池素子2の表面に形成されたバスバー電極5は、収集された光キャリヤーを集電する機能を有しており、バスバー電極5の表面にはインターコネクタ3が固定される。このようなバスバー電極5は、例えば、幅1〜3mm程度で、フィンガー電極6と垂直に交わるように2〜3本程度太陽電池素子に形成されている。本実施形態において、バスバー電極5の表面は、ほぼ全面にわたりハンダコートされており、これによりバスバー電極5の保護がなされるとともにインターコネクタが取り付けやすくされている。このようなバスバー電極5とフィンガー電極6は、太陽電池素子2の裏面(非受光面)側にも同様に形成されており、銀ペーストなどの導電ペーストがスクリーンプリントなどされることにより形成される。
インターコネクタ3は、複数の太陽電池素子間を接続する機能を有しており、本実施の形態において部分的に塑性歪みが異なる。
また、本実施の形態において、インターコネクタ3は、図5に示すように、第1の太陽電池素子2Aの第1の電極(裏面電極10)と、第2の太陽電池素子2Bの第2の電極(表面電極5)と、を接続している。また、インターコネクタ3は、図5に示すように、第1の太陽電池素子2Aの第1の電極10に固定された第1の部分25と、第2の太陽電池素子2Bの第2の電極5に固定された第2の部分26と、第1の部分25と第2の部分26との間に位置し、第1の部分25および第2の部分26より塑性歪みが小さい第3の部分27とを有する。このようなインターコネクタ3は、例えば銅(無酸素銅)、アルミニウム、クラッド材のような低抵抗の材料からなる。本実施形態において、インターコネクタ3の表面は、半田によりコートされてなる。
図4において、インターコネクタ3の幅は、太陽電池素子2のバスバー電極5の幅と同程度の幅とされている。このように、インターコネクタ3の幅がバスバー電極5の幅と同じか同等以下の幅であることにより、インターコネクタ3がバスバー電極5に半田付けされる際にインターコネクタ3が太陽電池素子2の受光面に影を作りにくい。
また、図4において、インターコネクタ3の長さは、太陽電池素子2のバスバー電極5の長さ方向のほぼ全域に重なる長さであり、さらに、隣り合う太陽電池素子(第2の太陽電池素子)の裏面側のバスバー電極に重なる長さである。このように、太陽電池素子2のバスバー電極5のほぼ全面に重なるように配線材料が配置されることにより、太陽電池素子の抵抗成分は少なくなる。一般的な150mm角程度の多結晶シリコン太陽電池素子が使用される場合、インターコネクタ3の幅は1〜3mm程度、厚さは0.1〜0.3mm程度、その長さは140〜300mm程度である。
また、本実施形態のインターコネクタ3として、0.2%耐力値が120MPa以下のものが用いられる場合、インターコネクタ3のうち太陽電池素子2のバスバー電極5に半田付けされる部分の両端部での応力集中を緩和することができる。
受光面側充填材7及び裏面側充填材8は、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下EVAと略す)やポリビニルブチラール(PVB)から成り、Tダイと押し出し機により厚さ0.4〜1mm程度のシート状に成形されたものが用いられる。これらはラミネート装置により減圧下にて加熱加圧を行うことで、軟化、融着して他の部材と一体化する。
また、裏面側充填材8に用いるEVAやPVBは透明でも構わないし、太陽電池モジュールの設置される周囲の設置環境に合わせ酸化チタンや顔料等を含有させ白色等に着色させても構わない。
裏面シート9は水分を透過しないようにアルミ箔を挟持した耐候性を有するフッ素系樹脂シートやアルミナまたはシリカを蒸着したポリエチレンテレフタレ−ト(PET)シートなどが用いられる。
≪太陽電池モジュールの製造方法≫
次に、本実施形態の太陽電池モジュールの製造方法について図6〜図9を用いて説明する。
図6は、太陽電池素子接続用の配線材料11が巻き取られたボビン12から配線材料11を引き出して適当な長さに切断し、インターコネクタ3とする太陽電池モジュールの製造装置の一例を示した概略図である。
図6において、太陽電池モジュールの製造装置は、配線材料11が巻き取られたボビン12を有している。ボビン12から引き出された配線材料11は、テンションプーリー13、引き回し用プ−リー14、べンディングプーリー15を介して、固定部16において保持され、固定されている。配線材料は、固定部16と並んで設けられた第1の可動部17と、第2の可動部18とに接続されている。
本実施形態のボビン12は、円柱形状であり、連続した配線材料11が巻かれている。このようなボビン12は、例えば、樹脂からなり、配線材料11が連続して5〜10Kg程度巻き取られている。本実施形態において、ボビン12の中心軸は中空となっており、ボビン12の中心軸は回転シャフトに嵌め込まれている。そしてボビン12が、タイマーなどで一定の時間毎にインターコネクタ3の長さ分回転されることにより、配線材料11が送り出される。
本実施形態において、ボビン12から引き出されて屈曲した配線材料11は、まず、第1の部分25が引っ張られて屈曲が矯正され、次に、第1の部分25から離れた第2の部分26が引っ張られて屈曲が矯正されて、部分的に屈曲が矯正される。本実施形態において、配線材料11は、中央部分27が伸びないように固定されており、このような配線材料11の一端を固定し、他端側11eから引っ張ることで配線材料11の屈曲が部分的に矯正される。配線材料11は、所望の流さにカットされることによりインターコネクタ3とされる。
図7は、この配線材料11の屈曲を部分的に矯正するための構成を示す側面図であり、図6の一部を省略したものである。図7において、配線材料11は、固定部16と第1の可動部17との間に位置する第1の部分25と、第2の可動部18と引っ張り部19との間に位置する第2の部分26と、第1の可動部17と第2の可動部18との間(第1の部分25と第2の部分26との間)に位置する第3の部分27と、固定部16より左側(ボビン側)に位置し、べンディングプーリー15、引き回し用プ−リー14を経由してボビン12と繋がっている第4の部分28と、引っ張り部19より図において右側に位置しており、引っ張り部19と配線材料11の端部11eとの間に位置する第5の部分29と、からなる。
図7において、固定部16は太陽電池モジュールの製造装置本体に強固に固定されており、第1の可動部17と第2の可動部18は水平方向に遊動可能である。また引っ張り部19はモーターなどにより配線材料11が引き出される方向(+H方向)に駆動可能である。さらに固定部16、第1の可動部17、第2の可動部18、引っ張り部19の各上部には、コの字状の治具が具備されており、コの字状の治具と各部の本体との間に配線材料11が挟持され固定される。また第1の可動部17と第2の可動部18との間は連結シャフト20により繋がっている。
配線材料11は、ボビン12から引き出された後、固定部16、第1の可動部17、第2の可動部18を通過し、さらに引っ張り部19を通過した後、固定部16、第1の固定部17、第2の固定部18、引っ張り部19に固定される。その後引っ張り部19を配線材料11の引き出される方向(図の+H方向)に移動させて、配線材料11を引っ張る。その後配線材料11を送り、固定部16の外側にある配線材28を30mm以内、望ましくは20〜25mm程度のところで、切断機21、切断用台22で切断する。
このように、配線材料11のうち、第4の部分28と第5の部分29とには、張力は加わらない。また第1の可動部17と第2の可動部18とは連結シャフト20により固定されているため、配線材料11のうち第3の部分27には張力が加わらない。従って、第3の部分27,第4の部分28,第5の部分29は、耐力値が上昇することはない。また配線材料11の第1の部分25と第2の部分26とは、張力が加わり、これらの部分のカールやねじれ、蛇行などの屈曲は矯正されることになる。従って、ボビン12から引き出されて屈曲した配線材料11は、第1の部分25と、第1の部分25から離れた第2の部分26とが引っ張られて、屈曲が矯正されることにより、配線材料11は部分的に直線状に矯正されることになる。従って、本実施形態により製造された太陽電池モジュールは、従来、耐力値の上昇に起因して発生していた太陽電池素子のクラックや割れが発生しにくく、また、インターコネクタ3が太陽電池素2の電極からはみ出しにくい太陽電池モジュールとすることができる。
このような配線材料11は、固定部16と引っ張り部19との間の長さが、引っ張る前に比べて0.2%以上0.7%以下増加するように引っ張られる。0.2%以下では配線材料11の矯正が不十分となり、ねじれなどの癖が残り太陽電池素子の電極とのハンダ付け面積が不十分になるなどの問題が生じる場合がある。さらに0.7%を越すと配線材料11の耐力値が大きくなりすぎ、太陽電池素子の大きなソリなどを生じ、後工程で太陽電池モジュールの割れなどが生じる場合がある。
このような配線材料11の第1の部分25、第2の部分26の長さは第3の部分27、第4の部分28、第5の部分29と太陽電池素子のバスバー電極の長さを考慮して決定される。また、第3の部分27の長さは二つの太陽電池素子2の電極への接続部の各30mm以内と太陽電池素子間の寸法の和であるが、太陽電池素子2の電極への接続部が望ましくは各々20〜25mm程度、複数の太陽電池素子2間が5〜8mm程度であるため、45〜58mm程度である。第4の部分28はべンディングプーリー15、引き回し用プ−リー14を経由してボビン12と繋がっており、引っ張り部19の外側にある配線材29の長さは30mm以内、望ましくは20〜25mm程度が好適である。
そして、本実施形態においては、配線材料11を部分的に引っ張り、屈曲の矯正を行なった後、配線材料11を切断機21、切断用台22を用いて切断してインターコネクタ3とされる。このようなインターコネクタ3は半田により太陽電池素子2の電極に接続される。なお、本実施形態においては配線材料11を部分的に引っ張った後で切断しているが、配線材料11を切断して複数個に分割した後で切断された各々の配線材料を部分的に引っ張ってもよい。配線材料11の切断が配線材料11を引っ張った後になされる場合、引っ張った後に元の状態に戻る量がばらつきにくく、インターコネクタ3の長さが不均一となりにくい。また、配線材料11の切断後に各々の配線材料11を引っ張る場合、切断時に生じた配線材料のひずみに応じて配線材料を引っ張ることができる。
上述したように、本実施形態の太陽電池モジュールの製造方法において、インターコネクタ3は、部分的に引っ張られてなり、屈曲が矯正された部分25,26と矯正されていない部分27,28,29とを有する。
図5において、インターコネクタ3の第4の部分28は、太陽電池素子2aの裏面側電極10の外側端部に接続され、第1の部分25は太陽電池素子2aの裏面側電極10の中央部分に接続され、第3の部分27は第1の太陽電池素子2Aと第2の太陽電池素子2Bとの間に配置されており、第1の太陽電池素子2Aの裏面側電極10の内側端部と第2の太陽電池素子2Bの表面側電極5の内側端部とに接続されている。またインターコネクタ3の第2の部分26は第2の太陽電池素子2Bの表面側電極5の中央部分に接続され、第5の部分29は第2の太陽電池素子2Bの表面側電極5の外側端部に接続される。つまり、インターコネクタ3のうちテンションが付加され屈曲が矯正された部分は太陽電池素子2の電極に固定され、インターコネクタ3のうちテンションが付加されず撓んだままの部分は複数の太陽電池素子間に配置される。ここで、インターコネクタの第1の部分25〜第5の部分29は、配線材料11の第1の部分25〜第5の部分29にそれぞれ対応する。
インターコネクタ3の線膨張係数と太陽電池素子のシリコン基板の線膨張係数の差異により発生する応力は、インターコネクタ3の太陽電池素子2の電極にハンダ付けされる部分の両端に、特に集中しやすい。従って、インターコネクタ3のうち電極の両端に配置される第3の部分27、第4の部分28、第5の部分29は屈曲を矯正せず耐力値を低いままとし、また、インターコネクタ3のうち応力が集中しにくい太陽電池素子の電極の中央部分にハンダ付けされる第1の部分25、第2の部分26は矯正を行った部分とすることにより、応力の集中による太陽電池素子のわれやクラックの発生を防ぎ、さらにインターコネクタのカールやねじれ、蛇行などに起因した外観の悪化や発電効率の低下、ハンダ付け面積が不十分となることのよる太陽電池モジュールの出力低下や信頼性の低下を防ぐことができる。
ここで、配線材料11がボビン12から下方へ引き出される構成について、図8(a)(b)を用いて説明する。
図8(a)に示す構成において、配線材料11は、ボビン12からガイドローラーを通して下方向へ引き出される。このような構成により、配線材料11は、引き出される位置が一定となる。
また、配線材料11がボビン12から下方へ引き出される別の構成を図8(b)に示す。図8(b)において、ボビン12は、配線材料11の動きに応じてサーボモーターなどにより横方向(±H)に追動する。配線材料11がボビン12の回転軸方向に対して垂直方向(+V)に引き出されることにより、配線材料11を曲げることなく直線状に引き出すことができ、配線材料11の耐力値の上昇を低減できる。このような構成としては、例えば、光センサー24などにより配線材料11の動きを感知させるという方法が挙げられる。
ボビン12から引き出された配線材料11は、図6に示すようにテンションプーリー13により上方向に曲げられる。テンションプーリー13は、上下方向に自在に可動であり、配線材料11がボビン12から引き出される毎に図6に示す状態から上方向に上昇する。このような構成とすることで、ボビン12から配線材料11が引き出された際の張力は、ボビン12に直接加わりにくく、ボビンが惰性で回転しにくい。従って、一定の張力で配線材料11が引き出されやすい。そして、ボビン12が回転して配線材料11が引き出された後、テンションプーリー13は、自重により落下して元の状態に戻る。このようにテンションプーリー13の自重は、張力として配線材料11に係ることになり、配線材料11に張力が係ると配線材料11の耐力値は上昇することになる。このため本実施形態の太陽電池モジュールの製造装置におけるテンションプーリー13は、できる限り軽量で、配線材料11と接する側面部は鏡面研磨し、その上下方向の移動は、リニアスライダーなどでできる限りスムーズに動くようにすることが望ましい。
また、テンションプーリー13により配線材料11が曲げられて、配線材料11の耐力値が上昇することを考慮し、テンションプーリー13の直径は、できる限り大きくされる方が望ましい。例えば、下記の2つのテンションプーリーについて考える。
・テンションプーリー(a)
材料・・・ステンレス製
形状・・・棒状(内部までステンレスが詰まっている)
直径・・・20mm
重さ・・・役810g
配線材と接する側面の処理・・・研磨しない
・テンションプーリー(b)
材料・・・アルミ製
形状・・・パイプ状(内部が中空)
直径・・・40mm
重さ・・・約190g
配線材と接する側面の処理・・・鏡面研磨加工
ボビン12に巻き取られた配線材料11の耐力値を100とした場合、(a)のテンションプーリー13を通過した後の配線材料11の耐力値は、136であった。これに対し(b)のテンションプーリー13を通過した後の配線材料11の耐力値は、120であった。
またさらにテンションプーリー13の上下方向での駆動をエアシリンダーやサーボモーターなどで行い、配線材料11が引っ張られるのと同時にテンションプーリー13を引き上げ、配線材料11にテンションプーリー13の自重が係らないようにしても良い。
テンションプーリー13を通過した配線材料11は、引き回し用プ−リー14により再度下方向に向きを変えてさらにべンディングプーリー15により水平方向に向きを変える。この引き回し用プ−リー14、べンディングプーリー15も同様の理由により、できる限り直径を大きくし、配線材料11と接する部分は鏡面研磨を施すことが望ましい。
また本実施形態に係る太陽電池モジュールの製造装置においては、この水平部分で配線材料11に部分的な矯正を行なうことを特徴とする。
図9は、この太陽電池素子2にインターコネクタ3をハンダ付けする装置を示したものである。
インターコネクタ3の太陽電池素子2上のバスバー電極5への取り付けは、取り付ける太陽電池素子2のバスバー電極5の上へインターコネクタ3を持ってくる。その後押しつけピン32を下ろし、インターコネクタ3をバスバー電極5に押しつける。それと同時にノズル31から、400〜500℃程度の熱風を数秒、上記の押しつけピン32でインターコネクタ3をバスバー電極5に押しつけている部分に吹き付け、インターコネクタ3のハンダとバスバー電極5のハンダを融かし両者を接合する。その後ハンダが固化したら、押しつけピン32を上げる。この様にして太陽電池素子2の受光面側と裏面側のバスバー電極にそれぞれインターコネクタをハンダ付けすることにより所定の数の太陽電池素子を互いに電気的に接続する。

(第2の実施形態)
配線材料11の屈曲を部分的に矯正する方法の第2の実施の形態を図10に示す。
本実施形態において、インターコネクタ3は、中央部分(第3の部分)27が伸びないように固定されており、両端から引っ張ることで、インターコネクタの屈曲が部分的に矯正される。
図10において、配線材料11は、第1の部分と25第2の部分26との間が伸びないように固定されている。第1の固定部37、第2の固定部38は装置本体に強固に固定されており、第1の引っ張り部36は、配線材料11の引き出される方向とは反対の方向(−H方向)に駆動可能なようになっている。また、第2の引っ張り部39は配線材料11の引き出される方向(+H方向)に駆動可能である。さらに第1の、第2の固定部37、38と第1、第2の引っ張り部36、39の上部には、コの字状の治具が具備されており、配線材料11は、コの字状の治具と各部の本体との間に挟持され、固定される。
本実施形態において、配線材料11は、引っ張り部36、第1、第2の固定部37、38を通りさらに引っ張り部39を通過して、その各々に固定される。その後第1、第2の引っ張り部36、39を互いに反対の方向に移動し、配線材料11を引っ張る。
この時、配線材料11のうち第1の引っ張り部36の外側にある第4の部分28、第2の引っ張り部39の外側にある第5の部分29には、張力は加わらない。また第1、第2の固定部37、38の間にある配線材料11の第3の部分27にも張力は係らない。この張力の係らない第3、第4、第5の部分27、28、29はその耐力値は低いままで上昇することは無い。さらに第1の引っ張り部36と第1の固定部37との間にある第1の部分25と第2の引っ張り部39と第2の固定部38との間にある第2の部分26とは、張力が係り、屈曲が矯正される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正及び変更を加えることができる。例えば太陽電池素子は単結晶や多結晶シリコンなどの結晶系太陽電池に限定されるものではなく、インターコネクタにより接続される薄膜系太陽電池などでも適用可能である。
またハンダ付けに使用するハンダは、錫−鉛の共晶ハンダ等の他鉛フリーハンダでも実施可能である。
第1の実施形態の太陽電池モジュールの受光面側の外観を示した平面図である。 図1の太陽電池モジュールのX−X’線における断面図である。 図1の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池素子2の受光面側の外観を示した平面図である。 図3の太陽電池素子の受光面側と裏面側のバスバー電極にインターコネクタを接続した状態を示す平面図である。 複数の太陽電池素子間に配置されたインターコネクタを示す図である。 ボビンから配線材料を引き出し、インターコネクタとして適当な長さに切断するまでの太陽電池モジュールの製造装置の一例を示した図である。 配線材料の部分的な矯正の状態を示す図である。 図8(a)はボビンと引き出された配線材とガイドローラーの位置関係を示した図である。図8(b)はボビン12と引き出された配線材と光センサーの位置関係を示した図である。 太陽電池素子2にインターコネクタ3をハンダ付けする装置を示したものである。 インターコネクタ3の矯正方法の第2の実施の形態を示す図である。
符号の説明
2(2A、2B);太陽電池素子
3;インターコネクタ
11;配線材料
25;配線材料の第1の部分
26;配線材料の第2の部分
27;配線材料の第1の部分25と第2の部分26との間に位置する第3の部分

Claims (8)

  1. 第1の太陽電池素子と、第2の太陽電池素子と、屈曲した配線材料と、を準備する工程と、
    前記配線材料の第1の部分を引っ張り、前記第1の部分の屈曲を矯正する工程と、
    前記配線材料の前記第1の部分から離れた第2の部分を引っ張り、前記第2の部分の屈曲を矯正する工程と、
    前記配線材料の前記第1の部分を、前記第1の太陽電池素子に固定する工程と、
    前記配線材料の前記第2の部分を、前記第2の太陽電池素子に固定し、前記配線材料の前記第1の部分と前記第2の部分との間に位置しており引っ張られていない部分を、前記第1の太陽電池素子と前記第2の太陽電池素子との間に配置する工程と、
    を有する太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記第1の部分の屈曲を矯正する工程、および、前記第2の部分の屈曲を矯正する工程において、前記配線材料は、前記第1の部分と前記第2の部分との間の第3の部分が伸びないように、前記第1の部分と前記第3の部分との境界部と、前記第2の部分と第3の部分との境界部とで固定されている太陽電池モジュールの製造方法。
  2. 前記配線材料はボビンに巻かれており、前記配線材料の前記第1の部分は前記ボビンか
    ら引き出された後、引っ張られることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 前記配線材料は、前記ボビンが移動することにより前記ボビンの回転軸に対して垂直な方向に引き出されることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  4. 前記部分的に引っ張られた配線材料を切断し、インターコネクタとする工程をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載された太陽電池モジュールの製造方法により、前記第1の部分および前記第2の部分の耐力値よりも、前記第3の部分の耐力値を相対的に低くしたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  6. 前記配線材料は銅箔であることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記銅箔は、無酸素銅であることを特徴とする請求項6に記載の太陽電池モジュール。
  8. 前記配線材料は、複数の金属が積層されたクラッド材からなることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュール。
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