パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が固定されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作するものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回動可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球槌9が連結されている。この発射ソレノイドは打球槌9の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されている状態では発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球槌9が駆動することで上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には円形状の透明なガラス窓11が固定されている。この前枠10の左上隅部および右上隅部のそれぞれにはスピーカカバー12が固定されている。これら両スピーカカバー12のそれぞれは網状をなすものであり、両スピーカカバー12のそれぞれの後方にはスピーカ13が配置されている。これら両スピーカ13のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、両スピーカ13のそれぞれが再生する効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して2個のランプカバー14が固定されている。これら合計4個のランプカバー14のそれぞれは有色透明なものであり、前方から視覚的に認識可能にされている。これら4個のランプカバー14のそれぞれの後方には複数の電飾LED15(図3参照)が配置されている。これら複数の電飾LED15のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、4個のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することに基づいて照明される。
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が固定されている。この遊技盤16は前枠10の後方に配置されたものであり、前枠10のガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19のそれぞれが固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21のそれぞれが形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19で囲まれた領域のうち発射通路20を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘22が固定されており、発射通路20から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘22に当りながら遊技領域21内を落下する。この遊技領域21は遊技球が転動することが可能な転動領域に相当するものであり、前方から前枠10のガラス窓11を通して視覚的に認識可能にされている。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して始動口23が固定されている。この始動口23は遊技領域21内を転動する遊技球が入賞することが可能なものであり、上面が開口するポケット状をなしている。この始動口23内には始動口センサ24(図3参照)が固定されている。この始動口センサ24は検出領域内に金属物が進入することで発振状態が変化する近接スイッチからなるものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合には始動口センサ24の発振状態が変化することで始動口センサ24から始動信号が出力される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口25が固定されている。この特別入賞口25は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、特別入賞口25には扉26が左右方向へ指向する水平な軸27を中心に回動可能に装着されている。この扉26は特別入賞口ソレノイド28(図3参照)の出力軸に連結されており、特別入賞口ソレノイド28の電気的なオフ状態で垂直な閉鎖状態になることで特別入賞口25の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖する。この扉26は特別入賞口ソレノイド28の電気的なオン状態で前方へ水平に倒れた開放状態に軸27を中心に回動するものであり、扉26の開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が扉26に乗って特別入賞口25内に入賞することが許容される。この特別入賞口25内にはカウントセンサ29(図3参照)が固定されている。このカウントセンサ29は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口25内に入賞した場合にカウント信号を出力する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して表示台枠30が固定されており、表示台枠30には特別図柄表示器31および装飾図柄表示器32が固定されている。特別図柄表示器31はドットマトリクス形のLED表示器からなるものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合には特別図柄表示器31に特別図柄遊技の映像が表示される。この特別図柄遊技の映像は特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものである。この特別図柄の変動表示は特別図柄を予め決められた順序(1)→(3)→(7)→(1)・・・で循環的に変化させるものであり、特別図柄の停止表示は特別図柄の変動表示を(1)(3)(7)のいずれかで停止させるものであり、特別図柄(1)を外れ図柄と称し、特別図柄(3)を通常大当り図柄と称し、特別図柄(7)を確変大当り図柄と称する。この特別図柄遊技には保留機能が設定されており、特別図柄遊技を開始することが不能な状態で遊技球が始動口23内に入賞した場合には特別図柄遊技の保留回数が予め決められた限度回数(4)を限度に単位値(1)だけ加算される。
特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄(3)が停止表示された場合および確変大当り図柄(7)が停止表示された場合のそれぞれには大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口25を開放することで特別入賞口25内に遊技球が入賞することを許容するものであり、特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄(3)が停止表示された場合および確変大当り図柄(7)が停止表示された場合のそれぞれで相互に同一な一定回数(4回)だけ繰返される。この大当りラウンドは上限個数(10個)の遊技球が特別入賞口25内に入賞した場合および特別入賞口25の開放時間が上限時間(30sec)に到達した場合のいずれかに終了するものであり、大当りラウンドの一定回数の繰返しを大当り遊技と称する。
特別図柄遊技で特別図柄表示器31に確変大当り図柄(7)が停止表示された場合には最終回の大当りラウンドが終了する時点で確率変動モードがオンされる。この確率変動モードは特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄(3)および確変大当り図柄(7)のいずれかを停止表示する大当り確率を確率変動モードのオフ状態に比べて高める状態であり、特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄(3)が停止表示された場合には最終回の大当りラウンドが終了する時点でオフされる。
装飾図柄表示器32はカラー液晶表示器からなるものであり、装飾図柄表示器32の表示領域内には、図2に示すように、保留領域33が設定されている。この保留領域33は横長な長方形状をなすものであり、保留領域33内には保留図柄34が表示される。この保留図柄34は1回の特別図柄遊技が保留されていることを遊技者に報知するものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合には特別図柄遊技の保留回数が加算され、保留領域33内に保留回数の加算結果に一致する個数の保留図柄34が表示される。装飾図柄表示器32の表示領域内には大当り遊技演出の映像が表示される。この大当り遊技演出の映像は大当りラウンドを視覚的に演出するものであり、大当り遊技の1回目の大当りラウンドが始まると同時に開始され、大当り遊技の4回目の大当りラウンドが終わると同時に停止される。
装飾図柄表示器32の表示領域内には装飾図柄遊技の映像が表示される。この装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ13のそれぞれから装飾図柄表示器32の映像に応じた内容の効果音が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが装飾図柄表示器32の映像に応じた内容で発光することでランプカバー14が照明され、装飾図柄遊技の映像が音および光の双方によって演出される。この装飾図柄遊技では、図4に示すように、装飾図柄表示器32の表示領域内に左変動領域Lと中変動領域Cと右変動領域Rが横一列に設定され、左変動領域L内〜右変動領域R内のそれぞれに図柄要素が変動状態および変動停止状態で順に表示される。図5の(a)は装飾図柄遊技で左変動領域L内に表示される左列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(b)は装飾図柄遊技で中変動領域C内に表示される中列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(c)は装飾図柄遊技で右変動領域R内に表示される右列の図柄要素の種類を示すものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれには(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)の8種類が共通に設定されている。
左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれの変動表示は図柄要素を予め決められた順序(1)→(2)→(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(1)・・・で循環的に変化させるものである。これら左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれは装飾図柄遊技用の背景映像の前方に重ねて表示されるものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれは特別図柄が変動開始することに時間的に同期して変動開始する。これら左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素の3者は装飾図柄を構成するものであり、装飾図柄の組合せは特別図柄が変動停止することに時間的に同期して映像上で確定する。この装飾図柄の組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの3種類が設定されている。
大当りの組合せは、図4の(a)に示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一な組合せを称するものであり、大当りの組合せには(111)(222)(333)(444)(555)(666)(777)(888)の8種類が設定されている。外れリーチの組合せは、図4の(b)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれに対して異なる組合せを称するものであり、完全外れの組合せは、図4の(c)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる組合せを称する。この装飾図柄は特別図柄遊技で特別図柄表示器31に外れ図柄(1)が停止表示される場合に完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかになるものであり、特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄(3)が停止表示される場合および確変大当り図柄(7)が停止表示される場合のそれぞれには大当りの組合せになる。
装飾図柄遊技の映像が表示されている場合には、図6に示すように、連動予告が行われる。この連動予告は予め決められた同一機種の複数台のパチンコ遊技機のいずれかで左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が大当りの組合せとなることを予告するものであり、複数の全ての電飾LED15を点滅させることで行われる。この連動予告は確率変動フラグのオフ状態で特別図柄遊技が保留され且つ大当り遊技が停止しているパチンコ遊技機のそれぞれで一斉に開始されるものであり、確率変動モードがオン状態に設定されているパチンコ遊技機と特別図柄遊技が保留されていないパチンコ遊技機と大当り遊技が実行されているパチンコ遊技機のそれぞれでは開始されない。
図3のメイン制御回路40は特別図柄遊技の遊技内容および大当り遊技の遊技内容のそれぞれを制御するものであり、CPU41とROM42とRAM43を有している。このメイン制御回路40のROM42には制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPU41はRAM43をワークエリアとしてROM42の制御プログラムおよびROM42の制御データのそれぞれに基づいて処理動作を実行する。センサ回路44は始動口センサ24から出力される始動信号およびカウントセンサ29から出力されるカウント信号のそれぞれをメイン制御回路40に送信するものであり、メイン制御回路40のCPU41はセンサ回路44を介して始動信号を検出した場合に制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路44を介してカウント信号を検出した場合に賞球コマンドを設定する。ソレノイド回路45は特別入賞口ソレノイド28を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路40のCPU41はソレノイド回路45を駆動制御することで特別入賞口25を開閉操作する。LED回路46は特別図柄表示器31の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路40のCPU41はLED回路46を駆動制御することで特別図柄表示器31に特別図柄遊技の映像を表示する。
図3の払出制御回路50は遊技球を上皿4内に賞品として払出す払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路50のROMには制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データのそれぞれに基づいて払出動作を実行する。この払出制御回路50はメイン制御回路40から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を受信した場合に駆動信号を設定する。モータ回路51は払出制御回路50から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路50から駆動信号の設定結果が与えられた場合に払出モータ52を駆動信号の設定結果に応じて駆動する。この払出モータ52は遊技球を上皿4内に賞品として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿4内には払出モータ52が駆動することで賞球コマンドに応じた単位個数の遊技球が賞品として払出される。
図3の演出制御回路60はメイン制御回路40から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU61とROM62とRAM63を有している。この演出制御回路60のROM62には制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPU61は制御コマンドの設定結果を受信した場合にはRAM63をワークエリアとしてROM62の制御プログラムおよびROM62の制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。この演出制御回路60は左側に隣接する同一機種のパチンコ遊技機の演出制御回路60および右側に隣接する同一機種のパチンコ遊技機の演出制御回路60のそれぞれに配線を介して接続されており、演出制御回路60は左側の演出制御回路60および右側の演出制御回路60のそれぞれに演出制御コマンドの設定結果を送信する。
図3の表示制御回路70は演出制御回路60から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この表示制御回路70は演出制御コマンドの設定結果を受信した場合に装飾図柄表示器32に演出制御コマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技の映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは図柄要素「1」〜「8」のそれぞれを表示するための画像データと保留図柄34を表示するための画像データと装飾図柄遊技の背景映像を表示するためのビデオデータと大当り遊技演出の映像を表示するためのビデオデータが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器32にR・G・Bの各信号を出力することで映像をカラーで表示する。
図3の音制御回路80は演出制御回路60から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPUとROMとRAMを有している。この音制御回路80のROMには複数の音データが予め記録されており、音制御回路80のCPUは演出制御コマンドの設定結果を受信した場合にはROMから演出制御コマンドの設定結果に応じた音データを選択し、両スピーカ13のそれぞれを音データの選択結果で駆動することで両スピーカ13のそれぞれから演出制御コマンドの受信結果に応じた効果音を出力する。図3の電飾制御回路90は演出制御回路60から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPUとROMとRAMを有している。この電飾制御回路90のROMには複数の電飾データが予め記録されており、電飾制御回路90のCPUは演出制御コマンドの設定結果を受信した場合にROMから演出制御コマンドの設定結果に応じた電飾データを選択し、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾データの選択結果で駆動することで4個のランプカバー14のそれぞれを演出制御コマンドの受信結果に応じた内容で照明する。
図7はメイン制御回路40から演出制御回路60に送信される制御コマンドの一覧であり、制御コマンドには変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと保留コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドと大当り先読みコマンドのそれぞれが設定されている。変動開始コマンドの1バイト目(80h)は特別図柄遊技を開始することを演出制御回路60に通知するものであり、変動開始コマンドの2バイト目(XXh)は特別図柄遊技を開始してから停止するまでの所要時間を演出制御回路60に通知するものである。この所要時間は変動表示時間と称されるものであり、演出制御回路60は変動開始コマンドの2バイト目のデータに基づいて装飾図柄遊技の映像と音と光のそれぞれの演出内容を設定する。
変動停止コマンドは特別図柄遊技が終了することを演出制御回路60に通知するものであり、演出制御回路60は変動停止コマンドを受信した場合に装飾図柄遊技を終える。図柄情報コマンドの1バイト目(90h)は特別図柄遊技で停止表示する特別図柄の種類を送信することを演出制御回路60に通知するものであり、図柄情報コマンドの2バイト目(XXh)は特別図柄遊技で停止表示する特別図柄の種類を演出制御回路60に通知するものである。保留コマンドの1バイト目(A0h)は特別図柄遊技を保留したことを演出制御回路60に通知するものであり、保留コマンドの2バイト目(XXh)は特別図柄遊技の保留回数を演出制御回路60に通知するものである。大当り遊技開始コマンドは大当り遊技を開始することを演出制御回路60に通知するものであり、大当り遊技停止コマンドは大当り遊技を停止することを演出制御回路60に通知するものである。大当り先読みコマンドの1バイト目(C0h)は大当りであるか否かの先読み結果を送信することを演出制御回路60に通知するものであり、大当り先読みコマンドの2バイト目(XXh)は大当りであるか否かの先読み結果を演出制御回路60に通知するものであり、演出制御回路60は大当り先読みコマンドを受信した場合に連動予告を行うか否かを判定する。
図8はメイン制御回路40が更新するランダムカウンタの一覧である。ランダムカウンタMR1は大当りであるか否かを判定するためのものであり、ランダムカウンタMR1の下限値は(0)に設定され、ランダムカウンタMR1の上限値は(100)に設定されている。ランダムカウンタMR2は変動開始コマンドの2バイト目のデータを選択するためのものであり、ランダムカウンタMR2の下限値は(0)に設定され、ランダムカウンタMR2の上限値は(1000)に設定されている。ランダムカウンタMR3は大当りであると判定された場合に特別図柄を選択するためのものであり、ランダムカウンタMR3の下限値は(0)に設定され、ランダムカウンタMR3の上限値は(62)に設定されている。
図9の(a)はメイン制御回路40のROM42に予め記録された大当り判定テーブル1である。この大当り判定テーブル1は大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、確率変動モードのオン状態で使用される。この大当り判定テーブル1には10個のランダムカウンタMR1(7〜97)のそれぞれに対して大当りの判定結果が割付けられ、残りの91個のランダムカウンタMR1のそれぞれに対して外れの判定結果が割付けられており、確率変動モードのオン状態では大当りであると確率変動モードのオフ状態に比べて高い一定の高確率(10/101)で判定される。図9の(b)はメイン制御回路40のROM42に予め記録された大当り判定テーブル2である。この大当り判定テーブル2は大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、確率変動モードのオフ状態で使用される。この大当り判定テーブル2には1個のランダムカウンタMR1(7)に対して大当りの判定結果が割付けられ、残りの100個のランダムカウンタMR1のそれぞれに対して外れの判定結果が割付けられており、確率変動モードのオフ状態では大当りであると一定の通常確率(1/101)で判定される。
図10はメイン制御回路40のROM42に予め記録された特別図柄選択テーブルである。この特別図柄選択テーブルは大当りであると判定された場合に特別図柄を(3)(7)のいずれに設定するかをランダムカウンタMR3の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄選択テーブルには20個のランダムカウンタMR3(0〜19)のそれぞれに対して特別図柄(3)が割付けられ、残りの43個のランダムカウンタMR3(20〜62)のそれぞれに対して特別図柄(7)が割付けられている。
図11の(a)はメイン制御回路40のROM42に予め記録された変動開始コマンドテーブル1である。この変動開始コマンドテーブル1は変動開始コマンド8001h〜8004hのそれぞれにランダムカウンタMR2の値を割付けたものであり、特別図柄として通常大当り図柄(3)が選択された場合および確変大当り図柄(7)が選択された場合のそれぞれには変動開始コマンドテーブル1の変動開始コマンド8001h〜8004hのうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択される。図11の(b)はメイン制御回路40のROM42に予め記録された変動開始コマンドテーブル2である。この変動開始コマンドテーブル2は変動開始コマンド8011h〜8015hのそれぞれにランダムカウンタMR2の値を割付けたものであり、特別図柄として外れ図柄(1)が選択された場合には変動開始コマンドテーブル2の変動開始コマンド8011h〜8015hのうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択される。
図12はメイン制御回路40のROM42に予め記録された変動表示時間テーブルである。この変動表示時間テーブルは変動開始コマンド8001h〜8015hのそれぞれに変動表示時間を割付けたものであり、変動開始コマンドが選択された場合には変動表示時間テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択される。
図13はメイン制御回路40のRAM43に設定された制御データ格納領域100である。この制御データ格納領域100は特別図柄遊技および大当り遊技のそれぞれを行うために必要なデータを格納するための領域であり、保留データ格納部101と特別図柄格納部102とフラグ格納部103とタイマ格納部104とカウンタ格納部105を有している。保留データ格納部101はランダムカウンタMR1の検出結果が記録される領域であり、遊技球が始動口23内に入賞した場合にはランダムカウンタMR1の更新結果が検出され、ランダムカウンタMR1の検出結果が保留データ格納部101に記録される。この制御データ格納領域100には保留番号1の保留データ格納部101と保留番号2の保留データ格納部101と保留番号3の保留データ格納部101と保留番号4の保留データ格納部101が設定されており、制御データ格納領域100には最大で4個のランダムカウンタMR1の検出結果が記録される。
特別図柄格納部102は今回の特別図柄遊技で特別図柄表示器31に停止表示する特別図柄の設定結果が記録される領域であり、フラグ格納部103は始動信号フラグと確変フラグと確変先読みフラグとプロセスフラグと大当りフラグのそれぞれが記録される領域である。始動信号フラグは遊技球が始動口23内に入賞したか否かを示すものであり、確変フラグは確率変動モードがオンされているか否かを示すものであり、確変先読みフラグは確率変動モードがオンされるか否かの先読み結果を示すものである。プロセスフラグは図28のプロセス処理でステップS71の大当り判定処理〜ステップS76の大当り遊技処理のいずれを実行するかを示すものであり、大当りフラグは今回の特別図柄遊技で大当りであると判定されたか否かを示すものであり、始動信号フラグと確変フラグと確変先読みフラグと大当りフラグのそれぞれはROM42に予め記録された有効値(1)が設定されることでオン状態に設定され、ROM42に予め記録された無効値(0)が設定されることでオフ状態に設定される。タイマ格納部104はタイマMT1が記録される領域であり、カウンタ格納部105はランダムカウンタMR1〜MR3とカウンタMN1とカウンタMN2のそれぞれが記録される領域である。タイマMT1は時間の経過を計測するものであり、カウンタMN1は大当り遊技での大当りラウンド数を計測するものであり、カウンタMN2は大当りラウンドでの遊技球の特別入賞口25に対する入賞個数を計測するものである。
図14は演出制御回路60のROM62に予め記録されたプロセスデータテーブルである。このプロセスデータテーブルは変動開始コマンドの2バイト目のデータ01h〜04hおよび11h〜15hのそれぞれにプロセスデータを割付けたものであり、変動開始コマンドが選択された場合にはプロセスデータP01〜P04およびP11〜P15のうちから変動開始コマンドの2バイト目のデータに応じたものが選択される。これらプロセスデータP01〜P04およびP11〜P15のそれぞれは演出制御回路60のROM62に予め記録されたものであり、図15にプロセスデータP15を代表して示すように、プロセスタイマ設定値および演出制御コマンドから構成されている。これらプロセスデータP01〜P04およびP11〜P15のそれぞれの演出制御コマンドは表示制御コマンドと音制御コマンドと電飾制御コマンドを含んで設定されている。表示制御コマンドは装飾図柄遊技で装飾図柄表示器32に表示する映像の演出内容を表示制御回路70に通知するものであり、音制御コマンドは装飾図柄遊技で両スピーカ13のそれぞれから出力する効果音の演出内容を音制御回路80に通知するものであり、電飾制御コマンドは装飾図柄遊技で複数の電飾LED15のそれぞれを点滅させる演出内容を電飾制御回路90に通知するものであり、プロセスタイマ設定値は表示制御コマンドと音制御コマンドと電飾制御コマンドのそれぞれを送信する時間的なタイミングを装飾図柄遊技の開始時を基準に示すものである。
図16は演出制御回路60のROM62に予め記録されたビデオコマンドテーブルである。このビデオコマンドテーブルはプロセスデータP01〜P04およびプロセスデータP11〜P15のそれぞれに装飾図柄遊技用のビデオコマンドを割付けたものであり、プロセスデータが選択された場合には装飾図柄遊技用のビデオコマンド0001h〜0004hおよび0011h〜0015hのうちからプロセスデータの選択結果に応じたものが選択される。
図17は表示制御回路70のVROMに予め記録されたビデオデータの一覧であり、表示制御回路70のVROMには装飾図柄遊技用のビデオデータV01〜V04およびV11〜V15のそれぞれが予め記録されている。これら装飾図柄遊技用のビデオデータV01〜V04およびV11〜V15のそれぞれにはビデオコマンドが割付けられており、装飾図柄遊技用のビデオコマンドが選択された場合には装飾図柄遊技用のビデオデータV01〜V04およびV11〜V15のうちからビデオコマンドの選択結果に応じたものが選択される。この表示制御回路70のVROMには大当り遊技演出用のビデオデータV00が予め記録されており、大当り遊技の開始時にはVROMから大当り遊技演出用のビデオデータV00が選択される。
図18は演出制御回路60が更新するランダムカウンタの一覧である。ランダムカウンタSR1とSR2とSR3のそれぞれは図柄要素を(1)〜(8)の8種類のうちから選択するためのものであり、ランダムカウンタSR1とSR2とSR3のそれぞれの下限値は(0)に設定され、ランダムカウンタSR1の上限値は(249)に設定され、ランダムカウンタSR2の上限値は(162)に設定され、ランダムカウンタSR3の上限値は(72)に設定されている。ランダムカウンタSR4は連動予告を発生させるか否かを判定するものであり、ランダムカウンタSR4の下限値は(0)に設定され、ランダムカウンタSR4の上限値は(32)に設定されている。
図19の(a)は演出制御回路60のROM62に予め記録された図柄テーブル1である。この図柄テーブル1は(1)〜(8)の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1の値を割付けたものであり、装飾図柄を大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せのそれぞれに設定する場合には図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の値の更新結果に応じた図柄要素が選択される。図19の(b)は演出制御回路60のROM62に予め記録された図柄テーブル2である。この図柄テーブル2は(1)〜(8)の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR2の値を割付けたものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せおよび完全外れの組合せのそれぞれに設定する場合には図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の値の更新結果に応じた図柄要素が選択される。図19の(c)は演出制御回路60のROM62に予め記録された図柄テーブル3である。この図柄テーブル3は(1)〜(8)の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR3の値を割付けたものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には図柄テーブル3からランダムカウンタSR3の値の更新結果に応じた図柄要素が選択される。
図20の(a)は演出制御回路60のROM62に予め記録された連動予告判定テーブル1である。この連動予告判定テーブル1はランダムカウンタSR4の1個の値(0)に連動予告有りの判定結果を割付け、ランダムカウンタSR4の残りの32個の値(1〜32)のそれぞれに連動予告無しの判定結果を割付けたものであり、確率変動モードのオフ状態では大当りの先読み結果が外れである場合にROM62から連動予告判定テーブル1が検出され、連動予告判定テーブル1からランダムカウンタSR4の値の検出結果に応じた判定結果を選択することで連動予告を発生させるか否かが判定される。図20の(b)は演出制御回路60のROM62に予め記録された連動予告判定テーブル2である。この連動予告判定テーブル2はランダムカウンタSR4の6個の値(0〜5)のそれぞれに連動予告有りの判定結果を割付け、ランダムカウンタSR4の残りの27個の値(6〜32)のそれぞれに連動予告無しの判定結果を割付けたものであり、確率変動モードのオフ状態では大当りの先読み結果が大当りである場合にROM62から連動予告判定テーブル2が検出され、連動予告判定テーブル2からランダムカウンタSR4の値の検出結果に応じた判定結果を選択することで連動予告を発生させるか否かが判定される。
図21の(a)は演出制御回路60から左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に送信される演出制御コマンドの一覧であり、演出制御コマンドには連動予告開始コマンド(L)および連動予告停止コマンド(L)が設定されている。連動予告開始コマンド(L)は連動予告を開始することを左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に通知するものであり、演出制御回路60は連動予告開始コマンド(L)を受信した場合には確率変動モードのオフ状態で特別図柄遊技が保留され且つ大当り遊技が停止している場合に連動予告を開始する。連動予告停止コマンド(L)は連動予告を停止することを左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に通知するものであり、演出制御回路60は連動予告の実行状態で連動予告停止コマンド(L)を受信した場合に連動予告の停止タイミングを設定し、連動予告を停止タイミングの設定結果で停止する。
図21の(b)は演出制御回路60から右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に送信される演出制御コマンドの一覧であり、演出制御コマンドには連動予告開始コマンド(R)および連動予告停止コマンド(R)が設定されている。連動予告開始コマンド(R)は連動予告を開始することを右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に通知するものであり、演出制御回路60は連動予告開始コマンド(R)を受信した場合には確率変動モードのオフ状態で特別図柄遊技が保留され且つ大当り遊技が停止している場合に連動予告を開始する。連動予告停止コマンド(R)は連動予告を停止することを右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に通知するものであり、演出制御回路60は連動予告の実行状態で連動予告停止コマンド(R)を受信した場合に連動予告の停止タイミングを設定し、連動予告を停止タイミングの設定結果で停止する。
図22は演出制御回路60のRAM63に設定された演出制御データ格納領域110であり、演出制御データ格納領域110にはコマンド格納部111とフラグ格納部112とタイマ格納部113とカウンタ格納部114と確定図柄格納部115が設定されている。コマンド格納部111はメイン制御回路40から送信される変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと保留コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドと大当り先読みコマンドのそれぞれが記録される領域であり、コマンド格納部111には右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60から送信される連動予告開始コマンド(L)および連動予告停止コマンド(L)も記録され、左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60から送信される連動予告開始コマンド(R)および連動予告停止コマンド(R)も記録される。
フラグ格納部112は装飾図柄遊技中フラグと大当り遊技中フラグと連動予告中フラグ1と連動予告中フラグ2と連動予告事前停止フラグのそれぞれが記録される領域である。装飾図柄遊技中フラグは装飾図柄表示器32に装飾図柄遊技の映像が表示されているか否かを示すものであり、大当り遊技中フラグは装飾図柄表示器32に大当り遊技演出の映像が表示されているか否かを示すものであり、連動予告中フラグ1は自らの指令で連動予告が行われているか否かを示すものであり、連動予告中フラグ2は左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60からの指令および右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60からの指令のいずれかで連動予告が行われているか否かを示すものであり、連動予告事前停止フラグは左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60からの指令および右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60からの指令のいずれかで連動予告を開始した場合に自らの指令で連動予告を停止したか否かを示すものであり、装飾図柄遊技中フラグ〜連動予告事前停止フラグのそれぞれはROM62に予め記録された有効値(1)が設定されることでオン状態に設定され、ROM62に予め記録された無効値(0)が設定されることでオフ状態に設定される。タイマ格納部113はタイマST1が記録される領域であり、タイマST1は装飾図柄遊技で時間の経過を計測するために使用される。カウンタ格納部114はランダムカウンタSR1〜SR4およびカウンタSN1〜SN2が記録される領域であり、カウンタSN1には特別図柄遊技の保留回数が設定され、カウンタSN2には連動予告を開始した時点での特別図柄遊技の保留回数が設定される。確定図柄格納部115は今回の装飾図柄遊技で装飾図柄表示器32に停止表示する装飾図柄の組合せが記録される領域である。
[1]メイン処理
図23はメイン制御回路40のCPU41が電源投入に基づいて実行するメイン処理であり、CPU41は電源が投入された場合にはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定し、ステップS2でRAM43の保留データ格納部101と特別図柄格納部102とフラグ格納部103とタイマ格納部104とカウンタ格納部105のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定し、ステップS4のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部105のランダムカウンタMR2の値にROM42に予め記録された一定の単位値(1)を加算することでランダムカウンタMR2の値を更新するものであり、ランダムカウンタMR2の値はステップS2で下限値(0)に初期設定され、ステップS4で下限値(0)から上限値(1000)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。これら下限値(0)および上限値(1000)のそれぞれはROM42に予め記録されたものである。
[2]タイマ割込み処理
図24はCPU41がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理であり、CPU41はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13のデータ取得処理とステップS14のプロセス処理を当該順序で実行する。
[2−1]入力処理
図25はステップS11の入力処理であり、CPU41はステップS21でセンサ回路44から始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路44から始動信号が出力されていると判断した場合にはステップS22でフラグ格納部103の始動信号フラグをオン状態に設定し、センサ回路44から始動信号が出力されていないと判断した場合にはステップS23でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態に設定する。この始動信号フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合にオン状態に設定される。
[2−2]カウンタ更新処理2
図24のステップS12のカウンタ更新処理2はカウンタ格納部105のランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれに一定の単位値(1)を加算することでランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを更新するものである。これらランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれはステップS2で下限値(0)に初期設定されるものであり、ランダムカウンタMR1の値はステップS12のカウンタ更新処理2で下限値(0)から上限値(100)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタMR3の値はステップS12のカウンタ更新処理2で下限値(0)から上限値(62)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。これら下限値(0)と上限値(100)と上限値(62)のそれぞれはROM42に予め記録されたものである。
[2−3]データ取得処理
図26はステップS13のデータ取得処理であり、CPU41はステップS31でフラグ格納部103の始動信号フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部103の始動信号フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS32でカウンタ格納部105からランダムカウンタMR1の値の更新結果およびランダムカウンタMR3の値の更新結果のそれぞれを検出し、ステップS33で保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。
CPU41はステップS33で保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断すると、ステップS34でランダムカウンタMR1の値の検出結果およびランダムカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを保留番号1の保留データ格納部101に記録する。そして、ステップS35で演出制御回路60に保留コマンドA001(h)を送信することで1回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS36の大当り先読み処理へ移行する。このステップS36の大当り先読み処理は保留番号1のランダムカウンタMR1の値に基づいて大当りであると判定されるか否かを先読みするものであり、CPU41はステップS36の大当り先読み処理を終えた場合にはステップS49でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU41はステップS33で保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS37で保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS38へ移行し、ランダムカウンタMR1の値の検出結果およびランダムカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを保留番号2の保留データ格納部101に記録する。そして、ステップS39で演出制御回路60に保留コマンドA002(h)を送信することで2回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS40の大当り先読み処理へ移行する。このステップS40の大当り先読み処理は保留番号2の保留データ格納部101のランダムカウンタMR1の値に基づいて大当りであると判定されるか否かを先読みするものであり、CPU41はステップS40の大当り先読み処理を終えた場合にはステップS49でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU41はステップS37で保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS41で保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS42へ移行し、ランダムカウンタMR1の値の検出結果およびランダムカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを保留番号3の保留データ格納部101に記録する。そして、ステップS43で演出制御回路60に保留コマンドA003(h)を送信することで3回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS44の大当り先読み処理へ移行する。このステップS44の大当り先読み処理は保留番号3の保留データ格納部101のランダムカウンタMR1の値に基づいて大当りであると判定されるか否かを先読みするものであり、CPU41はステップS44の大当り先読み処理を終えた場合にはステップS49でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU41はステップS41で保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS45で保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS46へ移行し、ランダムカウンタMR1の値の検出結果およびランダムカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれを保留番号4の保留データ格納部101に記録する。そして、ステップS47で演出制御回路60に保留コマンドA004(h)を送信することで4回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS48の大当り先読み処理へ移行する。このステップS48の大当り先読み処理は保留番号4の保留データ格納部101のランダムカウンタMR1の値に基づいて大当りであると判定されるか否かを先読みするものであり、CPU41はステップS48の大当り先読み処理を終えた場合にはステップS49でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態に設定する。
CPU41はステップS45で保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS50でランダムカウンタMR1の値の検出結果およびランダムカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれをクリアし、ステップS49でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態に設定する。即ち、特別図柄遊技の保留回数には上限値(4回)が設定されており、4回の特別図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が始動口23内に入賞した場合にはランダムカウンタMR1の値の記録処理とランダムカウンタMR3の値の記録処理と保留コマンドの送信処理がいずれも行われない。
図27はステップS36とステップS40とステップS44とステップS48のそれぞれの大当り先読み処理であり、CPU41はステップS51で最新のランダムカウンタMR1の値および最新のランダムカウンタMR3の値のそれぞれを検出する。これら最新のランダムカウンタMR1の値および最新のランダムカウンタMR3の値のそれぞれは遊技球が始動口23に入賞することでカウンタ格納部105から検出したものであり、CPU41はステップS34で保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを記録した場合にはステップS51で保留番号1の保留データ格納部101からランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを検出し、ステップS38で保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを記録した場合にはステップS51で保留番号2の保留データ格納部101からランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを検出し、ステップS42で保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを記録した場合にはステップS51で保留番号3の保留データ格納部101からランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを検出し、ステップS46で保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを記録した場合にはステップS51で保留番号4の保留データ格納部101からランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを検出する。
CPU41はステップS51で最新のランダムカウンタMR1の値および最新のランダムカウンタMR3の値のそれぞれを検出すると、ステップS52でフラグ格納部103の確変先読みフラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。このフラグ格納部103の確変先読みフラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU41はステップS52でフラグ格納部103の確変先読みフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS53へ移行し、最新のランダムカウンタMR1の値の検出結果をROM42に予め記録された通常用の1個の大当り値(7)と比較する。この通常用の1個の大当り先読み値は確率変動モードのオフ状態で大当りであるか否かを判定するためのものであり、CPU41はステップS53で最新のランダムカウンタMR1の値の検出結果が通常用の1個の大当り値(7)と相違していると判断した場合にはステップS54へ移行し、大当り先読みコマンドC000(h)を設定する。
CPU41はステップS53で最新のランダムカウンタMR1の値の検出結果が通常用の1個の大当り値と同一であると判断すると、ステップS55で最新のランダムカウンタMR3の値の検出結果をROM42に予め記録された確変先読み範囲(20〜62)と比較する。この確変先読み範囲は特別図柄を確変大当り図柄(7)に設定するための範囲と同一に設定されたものであり、CPU41はステップS55で最新のランダムカウンタMR3の値の検出結果が確変先読み範囲内であると判断した場合にはステップS56でフラグ格納部103の確変先読みフラグをオン状態に設定し、最新のランダムカウンタMR3の値の検出結果が確変先読み範囲外であると判断した場合にはステップS57でフラグ格納部103の確変先読みフラグをオフ状態に設定し、いずれの場合にもステップS58で大当り先読みコマンドC001(h)を設定する。
CPU41はステップS52でフラグ格納部103の確変先読みフラグがオフ状態に設定されていると判断すると、ステップS59で最新のランダムカウンタMR1の値の検出結果をROM42に予め記録された確変用の10個の大当り値(7,17,27,37,47,57,67,77,87,97)のそれぞれと比較する。これら10個の大当り値のそれぞれは確率変動モードのオン状態で大当りであるか否かを判定するためのものであり、CPU41はステップS59で最新のランダムカウンタMR1の値の検出結果が10個の大当り値のいずれとも相違していると判断した場合にはステップS63へ移行し、大当り先読みコマンドC002(h)を設定する。
CPU41はステップS59で最新のランダムカウンタMR1の値の検出結果が確変用の10個の大当り値のいずれかと同一であると判断すると、ステップS60で最新のランダムカウンタMR3の値の検出結果を確変先読み範囲(20〜62)と比較する。ここで最新のランダムカウンタMR3の値の検出結果が確変先読み範囲内であると判断した場合にはステップS61でフラグ格納部103の確変先読みフラグをオン状態に設定し、最新のランダムカウンタMR3の値の検出結果が確変先読み範囲外であると判断した場合にはステップS62でフラグ格納部103の確変先読みフラグをオフ状態に設定し、いずれの場合にもステップS63で大当り先読みコマンドC002(h)を設定する。
CPU41はステップS54とステップS58とステップS63のいずれかで大当り先読みコマンドを設定すると、ステップS64で演出制御回路60に大当り先読みコマンドの設定結果を送信する。即ち、大当り先読み処理は最新のランダムカウンタMR1の値に基づいて大当りおよび外れのいずれが判定されるかを確率変動モードの先読み結果に応じた確率で先読みするものであり、確変先読みフラグのオフ状態で最新のランダムカウンタMR1の値の検出結果に基づいて大当りでないと先読みされた場合には演出制御回路60に大当り先読みコマンドC000(h)が送信されることで外れの先読み結果が通知され、確変先読みフラグのオフ状態で最新のランダムカウンタMR1の値の検出結果に基づいて大当りであると先読みされた場合には演出制御回路60に大当り先読みコマンドC001(h)が送信されることで大当りの先読み結果が通知され、確変先読みフラグのオン状態では最新のランダムカウンタMR1の値の検出結果に拘らず演出制御回路60に大当り先読みコマンドC002(h)が送信されることで大当りの先読み結果が無効であることが通知される。
[2−4]プロセス処理
図28はステップS14のプロセス処理である。このプロセス処理はステップS71の大当り判定処理とステップS72の変動開始時処理とステップS73の変動処理とステップS74の変動停止時処理とステップS75の待機処理とステップS76の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS71の大当り判定処理〜ステップS76の大当り遊技処理はフラグ格納部103のプロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−4−1]大当り判定処理
図29はステップS71の大当り判定処理である。この大当り判定処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが初期値(0)に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部103のプロセスフラグはステップS2でROM42に予め記録された初期値(0)に設定される。
CPU41はステップS81で保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値が記録されていると判断した場合にはステップS82で保留番号1の保留データ格納部101からランダムカウンタMR1の値を検出し、ステップS83でフラグ格納部103の確変フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。このフラグ格納部103の確変フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU41はステップS83でフラグ格納部103の確変フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS84でROM42から図9の(a)の大当り判定テーブル1を検出する。そして、ステップS86で大当り判定テーブル1からランダムカウンタMR1の値の検出結果に応じた判定結果を選択し、ステップS87で判定結果が大当りであるか否かを判断する。
CPU41はステップS83でフラグ格納部103の確変フラグがオフ状態に設定されていると判断すると、ステップS85でROM42から図9の(b)の大当り判定テーブル2を検出する。そして、ステップS86で大当り判定テーブル2からランダムカウンタMR1の値の検出結果に応じた判定結果を選択し、ステップS87で判定結果が大当りであるか否かを判断する。
CPU41はステップS87で判定結果が外れであると判断すると、ステップS94でフラグ格納部103の大当りフラグをオフ状態に設定する。このフラグ格納部103の大当りフラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU41はステップS94でフラグ格納部103の大当りフラグをオフ状態に設定した場合にはステップS95でROM42から特別図柄として外れ図柄(1)を選択する。そして、ステップS92で特別図柄の選択結果を特別図柄格納部102に記録し、ステップS93でフラグ格納部103のプロセスフラグにROM42に予め記録された値(1)を設定する。
CPU41はステップS87で判定結果が大当りであると判断すると、ステップS88でフラグ格納部103の大当りフラグをオン状態に設定する。そして、ステップS89で保留番号1の保留データ格納部101からランダムカウンタMR3の値を検出し、ステップS90でROM42から図10の特別図柄選択テーブルを検出する。次にステップS91で特別図柄選択テーブルからランダムカウンタMR3の値の検出結果に応じた特別図柄を選択し、ステップS92で特別図柄の選択結果を特別図柄格納部102に記録し、ステップS93でフラグ格納部103のプロセスフラグに(1)を設定する。
[2−4−2]変動開始時処理
図30はステップS72の変動開始時処理である。この変動開始時処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが(1)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU41はステップS101でカウンタ格納部105からランダムカウンタMR2の値の更新結果を検出し、ステップS102でフラグ格納部103の大当りフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部103の大当りフラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS103でROM42から図11の(a)の変動開始コマンドテーブル1を検出し、ステップS104で変動開始コマンドテーブル1からランダムカウンタMR2の値の検出結果に応じた変動開始コマンドを選択し、ステップS107へ移行する。
CPU41はステップS102でフラグ格納部103の大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断すると、ステップS105でROM42から図11の(b)の変動開始コマンドテーブル2を検出する。そして、ステップS106で変動開始コマンドテーブル2からランダムカウンタMR2の値の検出結果に応じた変動開始コマンドを選択し、ステップS107へ移行する。
CPU41はステップS107へ移行すると、ROM42から図12の変動表示時間テーブルを検出し、変動表示時間テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。そして、ステップS108で変動表示時間の選択結果をタイマ格納部104のタイマMT1に初期値として設定し、ステップS109で演出制御回路60に変動開始コマンドの選択結果を送信する。次にステップS110で図柄情報コマンドを設定し、ステップS111で演出制御回路60に図柄情報コマンドの設定結果を送信する。この図柄情報コマンドの設定処理は特別図柄格納部102の特別図柄の記録結果に応じて行われるものであり、特別図柄格納部102に外れ図柄(1)が記録されている場合には図柄情報コマンド9001hが設定され、特別図柄格納部102に通常大当り図柄(3)が記録されている場合には図柄情報コマンド9003hが設定され、特別図柄格納部102に確変大当り図柄(7)が記録されている場合には図柄情報コマンド9007hが設定される。
CPU41はステップS111で演出制御回路60に図柄情報コマンドの設定結果を送信すると、ステップS112で保留番号1の保留データ格納部101からランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれをクリアし、ステップS113で保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS119へ移行し、フラグ格納部103のプロセスフラグにROM42に予め記録された値(2)を設定する。
CPU41はステップS113で保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS114で保留番号2の保留データ格納部101のランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを保留番号1の保留データ格納部101にシフトし、ステップS115で保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS119へ移行し、フラグ格納部103のプロセスフラグに(2)を設定する。
CPU41はステップS115で保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS116で保留番号3の保留データ格納部101のランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを保留番号2の保留データ格納部101にシフトし、ステップS117で保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていないと判断した場合にはステップS119へ移行し、フラグ格納部103のプロセスフラグに(2)を設定する。
CPU41はステップS117で保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されていると判断すると、ステップS118で保留番号4の保留データ格納部101のランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれを保留番号3の保留データ格納部101にシフトし、ステップS119でフラグ格納部103のプロセスフラグに(2)を設定する。即ち、特別図柄遊技が開始される場合には最古のランダムカウンタMR1の値および最古のランダムカウンタMR3の値のそれぞれが保留番号1の保留データ格納部101から消去され、保留番号2と保留番号3と保留番号4のそれぞれの保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタR3の値が記録されている場合には前段の領域にシフトされる。
[2−4−3]変動処理
図31はステップS73の変動処理である。この変動処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが(2)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU41はステップS121で特別図柄表示器31のLEDを駆動制御することで特別図柄表示器31に特別図柄を変動状態で表示する。そして、ステップS122でタイマ格納部104のタイマMT1からROM42に予め記録された単位値ΔT(4)を減算することで特別図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS123でタイマ格納部104のタイマMT1の減算結果をROM42に予め記録された限度値(0)と比較する。ここで「MT1=0」であると判断した場合にはステップS124で演出制御回路60に変動停止コマンド8100hを送信することで特別図柄遊技が終了することを通知し、ステップS125でフラグ格納部103のプロセスフラグにROM42に予め記録された値(3)を設定する。
[2−4−4]変動停止時処理
図32はステップS74の変動停止時処理である。この変動停止時処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが(3)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU41はステップS131で特別図柄表示器31の特別図柄の変動表示を停止する。この特別図柄の停止表示は特別図柄格納部102に記録されている特別図柄の設定結果で行われるものであり、特別図柄格納部102に外れ図柄(1)が記録されている場合には特別図柄の変動表示が外れ図柄(1)で停止し、特別図柄格納部102に通常大当り図柄(3)が記録されている場合には特別図柄の変動表示が通常大当り図柄(3)で停止し、特別図柄格納部102に確変大当り図柄(7)が記録されている場合には特別図柄の変動表示が確変大当り図柄(7)で停止する。
CPU41はステップS131で特別図柄の変動表示を停止すると、ステップS132でタイマ格納部104のタイマMT1に待機時間(1×1000msec)をセットし、ステップS133でフラグ格納部103のプロセスフラグにROM42に予め記録された値(4)をセットする。この待機時間はROM42に予め記録されたものであり、外れであると判定されている状態で特別図柄遊技が保留されている場合には今回の特別図柄遊技が終了してから待機時間が経過することで次回の特別図柄遊技が開始され、通常大当りおよび確変大当りのいずれかであると判定されている場合には今回の特別図柄遊技が終了してから待機時間が経過することで大当り遊技が開始される。
[2−4−5]待機処理
図33はステップS75の待機処理である。この待機処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが(4)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU41はステップS141でタイマ格納部104のタイマMT1から単位値ΔTを減算することで残り待機時間を更新する。そして、ステップS142でタイマ格納部104のタイマMT1の減算結果を限度値(0)と比較し、「MT1=0」であると判断した場合にはステップS143へ移行する。
CPU41はステップS143へ移行すると、フラグ格納部103の大当りフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部103の大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS144へ移行し、特別図柄格納部102から特別図柄の記録結果を消去する。そして、ステップS145へ移行し、フラグ格納部103のプロセスフラグに初期値(0)を設定する。このプロセスフラグが初期値(0)に設定された状態では次回のプロセス処理でステップS71の大当り判定処理へ移行し、保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の値およびランダムカウンタMR3の値のそれぞれが記録されている場合に大当りであるか否かを確変フラグの設定状態に応じた確率で判定する。
CPU41はステップS143でフラグ格納部103の大当りフラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS146でフラグ格納部103の大当りフラグをオフ状態に設定し、ステップS147でカウンタ格納部105のカウンタMN1に継続回数(4)を設定し、ステップS148でカウンタ格納部105のカウンタMN2に限度個数(10)を設定し、ステップS149でタイマ格納部104のタイマMT1に限度時間(30×1000msec)を設定する。これら継続回数と限度個数と限度時間のそれぞれはROM42に予め記録されたものであり、継続回数は大当り遊技で大当りラウンドを行うことが可能な回数に相当し、限度個数は大当りラウンドで特別入賞口25内に入賞することが許容される遊技球の最大個数に相当し、限度時間は大当りラウンドで特別入賞口25を開放しておくことが許容される最大時間に相当する。
CPU41はステップS149でタイマ格納部104のタイマMT1を初期設定すると、ステップS150で演出制御回路60に大当り遊技開始コマンドB000hを送信することで大当り遊技が開始されることを通知する。そして、ステップS151でフラグ格納部103のプロセスフラグにROM42に予め記録された値(5)を設定し、ステップS152でフラグ格納部103の確変フラグをオフ状態に設定することで確率変動モードを一時的にオフし、ステップS153で特別入賞口ソレノイド28をオンすることで特別入賞口25を開放する。
[2−4−6]大当り遊技処理
図34はステップS76の大当り遊技処理である。この大当り遊技処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが(5)に設定されている場合に実行されるものであり、CPU41はステップS161でタイマ格納部104のタイマMT1から単位値ΔTを減算することで特別入賞口25の残り開放時間を更新し、ステップS162でタイマ格納部104のタイマMT1の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MT1=0」であると判断した場合にはステップS166へ移行し、特別入賞口ソレイド28をオフすることで特別入賞口25を閉鎖する。
CPU41はステップS162で「MT1>0」であると判断すると、ステップS163でカウントセンサ29からカウント信号が出力されているか否かを判断する。ここでカウントセンサ29からカウント信号が出力されていると判断した場合にはステップS164へ移行し、カウンタ格納部105のカウンタMN2からROM42に予め記録された単位値(1)を減算することで残り限度個数を更新し、ステップS165へ移行する。
CPU41はステップS165へ移行すると、カウンタ格納部105のカウンタMN2の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MN2=0」であると判断した場合にはステップS166へ移行し、特別入賞口25を閉鎖する。即ち、特別入賞口25は特別入賞口25内に限度個数(10)の遊技球が入賞または特別入賞口25の開放時間が限度時間(30×1000msec)に到達することで閉鎖される。
CPU41はステップS166で特別入賞口25を閉鎖すると、ステップS167でカウンタ格納部105のカウンタMN1から単位値(1)を減算することで特別入賞口25の残り開放回数を更新し、ステップS168でカウンタ格納部105のカウンタMN1の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MN1>0」であると判断した場合にはステップS169でカウンタ格納部105のカウンタMN2に限度個数(10)を設定し、ステップS170でタイマ格納部104のタイマMT1に限度時間(30×1000msec)を設定し、ステップS171で特別入賞口25を再び開放する。
CPU41はステップS166で特別入賞口25を4回目に閉鎖すると、ステップS167でカウンタ格納部105のカウンタMN1を限度値(0)に減算する。そして、ステップS168で「MN1=0」であると判断し、ステップS172で特別図柄格納部102に確変大当り図柄(7)が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄格納部102に確変大当り図柄(7)が記録されていると判断した場合にはステップS173でフラグ格納部103の確変フラグをオン状態に設定することで確率変動モードをオンし、特別図柄格納部102に通常大当り図柄(3)が記録されていると判断した場合にはステップS174でフラグ格納部103の確変フラグをオフ状態に設定することで確率変動モードをオフする。
CPU41はフラグ格納部103の確変フラグをオン状態またはオフ状態に設定すると、ステップS175で演出制御回路60に大当り遊技停止コマンドB100hを送信することで大当り遊技が停止することを通知する。そして、ステップS176で特別図柄格納部102から特別図柄の記録結果をクリアし、ステップS177でプロセスフラグに初期値(0)を設定する。即ち、確率変動モードの設定処理は最終の4回目の大当りラウンドの停止時に行われるものであり、直前の特別図柄遊技で確変大当り図柄(7)が停止表示された場合には確率変動モードがオンされ、直前の特別図柄遊技で通常大当り図柄(3)が停止表示された場合には確率変動モードがオフされる。
[11]メイン処理
図35は演出制御回路60のCPU61が電源投入に基づいて実行するメイン処理であり、CPU61は電源が投入された場合にはステップS201でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS202でRAM63のコマンド格納部111とフラグ格納部112とタイマ格納部113とカウンタ格納部114と確定図柄格納部115のそれぞれを初期設定し、ステップS203で10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。
CPU61はステップS203でCTCを初期設定すると、ステップS204のカウンタ更新処理でカウンタ格納部114のランダムカウンタSR1〜SR4のそれぞれにROM62に予め記録された単位値(1)を加算することでランダムカウンタSR1〜SR4のそれぞれを更新する。これらランダムカウンタSR1〜SR4のそれぞれはステップS202で下限値(0)に初期設定されるものであり、ステップS204のカウンタ更新処理ではランダムカウンタSR1が下限値(0)から上限値(249)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR2が下限値(0)から上限値(162)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR3が下限値(0)から上限値(72)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR4が下限値(0)から上限値(32)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。これら下限値(0)と上限値(249)と上限値(162)と上限値(72)と上限値(32)のそれぞれはROM62に予め記録されたものである。
[12]外部割込み処理1
メイン制御回路40から保留コマンドと大当り先読みコマンドと変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドのそれぞれが送信された場合にはCPU61が外部割込み処理1を起動する。このCPU61は外部割込み処理1を起動することで割込み禁止状態になり、保留コマンドと大当り先読みコマンドと変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドのそれぞれを外部割込み処理1で受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]外部割込み処理2
右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60から連動予告開始コマンド(L)および連動予告停止コマンド(L)のそれぞれが送信された場合にはCPU61が外部割込み処理2を起動する。このCPU61は外部割込み処理2を起動することで割込み禁止状態になり、連動予告開始コマンド(L)および連動予告停止コマンド(L)のそれぞれを外部割込み処理2で受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[14]外部割込み処理3
左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60から連動予告開始コマンド(R)および連動予告停止コマンド(R)のそれぞれが送信された場合にはCPU61が外部割込み処理3を起動する。このCPU61は外部割込み処理3を起動することで割込み禁止状態になり、連動予告開始コマンド(R)および連動予告停止コマンド(R)のそれぞれを外部割込み処理3で受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[15]タイマ割込み処理
図36はCPU61がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理であり、CPU61はタイマ割込みが発生する毎にステップS211のコマンド処理とステップS212の保留コマンド処理とステップS213の連動予告開始処理1とステップS214の連動予告停止処理1とステップS215の連動予告開始処理2とステップS216の連動予告停止処理2とステップS217の装飾図柄遊技処理とステップS218の大当り遊技処理を順に実行する。
[15−1]コマンド処理
図36のステップS211のコマンド処理は受信コマンドバッファに保留コマンドと大当り先読みコマンドと変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドと連動予告開始コマンド(L)と連動予告停止コマンド(L)と連動予告開始コマンド(R)と連動予告停止コマンド(R)のそれぞれが記録されているか否かを判断するものであり、受信コマンドバッファに保留コマンドが記録されていると判断した場合には保留コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに大当り先読みコマンドが記録されていると判断した場合には大当り先読みコマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されていると判断した場合には変動開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに変動停止コマンドが記録されていると判断した場合には変動停止コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに図柄情報コマンドが記録されていると判断した場合には図柄情報コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに大当り遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合には大当り遊技開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに大当り遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合には大当り遊技停止コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに連動予告開始コマンド(L)が記録されていると判断した場合には連動予告開始コマンド(L)を受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに連動予告停止コマンド(L)が記録されていると判断した場合には連動予告停止コマンド(L)を受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに連動予告開始コマンド(R)が記録されていると判断した場合には連動予告開始コマンド(R)を受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに連動予告停止コマンド(R)が記録されていると判断した場合には連動予告停止コマンド(R)を受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトする。
[15−2]保留コマンド処理
図37はステップS212の保留コマンド処理であり、CPU61はステップS221でコマンド格納部111に保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に保留コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS222でコマンド格納部111から保留コマンドの2バイト目のデータを検出し、2バイト目のデータの検出結果に基づいて特別図柄遊技の保留回数を検出する。この保留回数は2バイト目のデータの検出結果が01(h)である場合には1回であると検出され、2バイト目のデータの検出結果が02(h)である場合には2回であると検出され、2バイト目のデータの検出結果が03(h)である場合には3回であると検出され、2バイト目のデータの検出結果が04(h)である場合には4回であると検出されるものであり、CPU61はステップS222で特別図柄遊技の保留回数を検出した場合にはステップS223でカウンタ格納部115のカウンタSN1に保留回数の検出結果を設定する。このCPU61はステップS223でカウンタ格納部115のカウンタSN1に保留回数の検出結果を設定した場合にはステップS224へ移行し、表示制御回路70に保留全消去コマンドを送信する。この表示制御回路70は保留全消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器32の保留領域33内から全ての保留図柄34を消去する。
CPU61はステップS224で表示制御回路70に保留全消去コマンドを送信すると、ステップS225でカウンタ格納部115のカウンタSN1の設定結果が(1)であるか否かを判断する。例えば特別図柄遊技の保留回数が1回である場合にはステップS225で「SN1=1」であると判断し、ステップS226で表示制御回路70に保留表示コマンド1を送信し、ステップS232でコマンド格納部111から保留コマンドをクリアする。この表示制御回路70は保留表示コマンド1を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド1に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて1個の保留図柄34を表示する。
CPU61はステップS225で「SN1=1」ではないと判断すると、ステップS227でカウンタ格納部115のカウンタSN1の設定結果が(2)であるか否かを判断する。例えば特別図柄遊技の保留回数が2回である場合にはステップS227で「SN1=2」であると判断し、ステップS228で表示制御回路70に保留表示コマンド2を送信し、ステップS232でコマンド格納部111から保留コマンドをクリアする。この表示制御回路70は保留表示コマンド2を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド2に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて2個の保留図柄34を表示する。
CPU61はステップS227で「SN1=2」ではないと判断すると、ステップS229でカウンタ格納部115のカウンタSN1の設定結果が(3)であるか否かを判断する。例えば特別図柄遊技の保留回数が3回である場合にはステップS229で「SN1=3」であると判断し、ステップS230で表示制御回路70に保留表示コマンド3を送信し、ステップS232でコマンド格納部111から保留コマンドをクリアする。この表示制御回路70は保留表示コマンド3を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド3に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて3個の保留図柄34を表示する。
CPU61は特別図柄遊技の保留回数が4回(SN1=4)である場合にはステップS229で「SN1=3」ではないと判断し、ステップS231で表示制御回路70に保留表示コマンド4を送信し、ステップS232でコマンド格納部111から保留コマンドをクリアする。この表示制御回路70は保留表示コマンド4を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド4に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて4個の保留図柄34を表示する。
[15−3]連動予告開始処理1
図38はステップS213の連動予告開始処理1であり、CPU61はステップS241でコマンド格納部111に大当り先読みコマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に大当り先読みコマンドが記録されていると判断した場合にはステップS242へ移行し、フラグ格納部112の連動予告中フラグ1がオフ状態に設定されているか否かを判断する。この連動予告中フラグ1はステップS202でオフ状態に初期設定され、連動予告を自らの指令で開始した場合にオン状態に設定されるものであり、CPU61は連動予告を自らの指令で開始した場合にはステップS242でフラグ格納部112の連動予告中フラグ1がオン状態に設定されていると判断し、ステップS258でコマンド格納部111から大当り先読みコマンドをクリアする。
CPU61は連動予告を自らの指令で開始していない場合にはステップS242でフラグ格納部112の連動予告中フラグ1がオフ状態に設定されていると判断し、ステップS243でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2がオフ状態に設定されているか否かを判断する。この連動予告中フラグ2はステップS202でオフ状態に初期設定され、連動予告を左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60からの指令または右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60からの指令で開始した場合にオン状態に設定されるものであり、CPU61は連動予告を左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60からの指令または右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60からの指令で開始した場合にはステップS243でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2がオン状態に設定されていると判断し、ステップS258でコマンド格納部111から大当り先読みコマンドをクリアする。
CPU61は連動予告を左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60からの指令および右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60からの指令のいずれでも開始していない場合にはステップS243でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2がオフ状態に設定されていると判断し、ステップS244でフラグ格納部112の大当り遊技中フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。この大当り遊技中フラグはステップS202でオフ状態に初期設定され、メイン制御回路40が大当り遊技を開始してから停止するまでの大当り遊技の実行期間内にオン状態に設定されるものであり、CPU61は大当り遊技の実行期間内にはステップS244でフラグ格納部112の大当り遊技中フラグがオン状態に設定されていると判断し、ステップS258でコマンド格納部111から大当り先読みコマンドをクリアする。
CPU61は大当り遊技の非実行期間内にはステップS244でフラグ格納部112の大当り遊技中フラグがオフ状態に設定されていると判断し、ステップS245でカウンタ格納部114のカウンタSN1の値をROM62に予め記録された限度値(1)と比較する。このカウンタSN1の値は特別図柄遊技の現在の保留回数を示すものであり、CPU61は特別図柄遊技の現在の保留回数が0回である場合にはステップS245で「SN1≧1」でないと判断し、ステップS258でコマンド格納部111から大当り先読みコマンドをクリアする。
CPU61は特別図柄遊技の現在の保留回数が1回以上である場合にはステップS245で「SN1≧1」であると判断し、ステップS246で大当り先読みコマンドの2バイト目のデータが00(h)であるか否かを判断する。この大当り先読みコマンドの2バイト目のデータは大当りであるか否かの先読み結果が外れである場合に00(h)に設定されるものであり、CPU61はステップS246で大当り先読みコマンドの2バイト目のデータが00(h)であると判断した場合にはステップS247でROM62から図20の(a)の連動予告判定テーブル1を検出する。
CPU61はステップS246で大当り先読みコマンドの2バイト目のデータが00(h)でないと判断すると、ステップS248で大当り先読みコマンドの2バイト目のデータが01(h)であるか否かを判断する。この大当り先読みコマンドの2バイト目のデータは大当りであるか否かの先読み結果が大当りである場合に01(h)に設定されるものであり、CPU61はステップS248で大当り先読みコマンドの2バイト目のデータが01(h)であると判断した場合にはステップS249でROM62から図20の(b)の連動予告判定テーブル2を検出し、ステップS248で大当り先読みコマンドの2バイト目のデータが01(h)でないと判断した場合にはステップS258でコマンド格納部111から大当り先読みコマンドをクリアする。
CPU61はROM62から連動予告判定テーブル1または連動予告判定テーブル2を検出すると、ステップS250でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR4の値の更新結果を検出し、連動予告判定テーブル1を検出している場合にはステップS251で連動予告判定テーブル1からランダムカウンタSR4の値の検出結果に応じた判定結果を選択し、連動予告判定テーブル2を検出している場合にはステップS251で連動予告判定テーブル2からランダムカウンタSR4の値の検出結果に応じた判定結果を選択し、いずれの場合にもステップS252で判定結果が連動予告有りであるか否かを判断する。ここで判定結果が連動予告無しであると判断した場合にはステップS258へ移行し、コマンド格納部111から大当り先読みコマンドをクリアする。
CPU61はステップS252で判定結果が連動予告有りであると判断すると、ステップS253でカウンタ格納部114からカウンタSN1の値を検出し、カウンタ格納部114のカウンタSN2の値にカウンタSN1の値の検出結果を設定する。そして、ステップS254で電飾制御回路90に電飾開始コマンドを送信し、ステップS255でフラグ格納部112の連動予告中フラグ1をオン状態に設定する。この電飾制御回路90は電飾開始コマンドを受信した場合には電飾制御回路90のROMから電飾開始コマンドに応じた電飾データを検出し、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾データの検出結果で点滅させ、4個のランプカバー14のそれぞれを電飾データの検出結果に応じた内容で照明することで連動予告を開始する。
CPU61はステップS255でフラグ格納部112の連動予告中フラグ1をオン状態に設定すると、ステップS256で左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に連動予告開始コマンド(L)を送信する。そして、ステップS257で右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に連動予告開始コマンド(R)を送信し、ステップS258でコマンド格納部111から大当り先読みコマンドをクリアする。即ち、連動予告を自らの指令で開始するか否かの判定処理は1)自らの指令で連動予告が開始されていない条件と2)外部からの指令で連動予告が開始されていない条件と3)大当り遊技が行われていない条件と4)特別図柄遊技が保留されている条件の全てが成立している状態で大当り先読みコマンドが送信された場合に行われるものであり、大当りであるか否かの先読み結果が外れである場合には連動予告を開始すると一定の低確率で判定され、大当りであるか否かの先読み結果が大当りである場合には連動予告を開始すると一定の高確率で判定される。この連動予告を開始すると判定された場合には左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に連動予告開始コマンド(L)が送信され、右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に連動予告開始コマンド(R)が送信され、4個のランプカバー14のそれぞれが点滅開始することで連動予告が始まる。
[15−4]連動予告停止処理1
図39はステップS214の連動予告停止処理1であり、CPU61はステップS261でフラグ格納部112の連動予告中フラグ1がオン状態に設定されているか否かを判断する。例えば自らの指令で連動予告を開始した場合にはステップS261でフラグ格納部112の連動予告中フラグ1がオン状態に設定されていると判断し、ステップS262でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値をROM62に予め記録された限度値(0)と比較する。このカウンタSN2の値は連動予告中フラグ1のオン状態でメイン制御回路40から変動停止コマンドが送信された場合にROM62に予め記録された一定値(1)だけ減算されるものであり、連動予告開始処理1で連動予告を開始すると判定された時点での最新の特別図柄遊技が終了することでメイン制御回路40から変動停止コマンドが送信された場合に限度値に減算される。
CPU61はステップS262で「SN2=0」であると判断すると、ステップS263で電飾制御回路90に電飾停止コマンドを送信し、ステップS264でフラグ格納部112の連動予告中フラグをオフ状態に設定する。そして、ステップS265で左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に連動予告停止コマンド(L)を送信し、ステップS266で右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に連動予告停止コマンド(R)を送信する。この電飾制御回路90は電飾停止コマンドを受信した場合に複数の電飾LED15のそれぞれの電飾開始コマンドに応じた点滅制御を停止し、連動予告を停止する。即ち、連動予告停止処理1は自らの指令で開始した連動予告を停止するための処理であり、連動予告停止処理1では連動予告開始処理1で連動予告を開始すると判定された時点での最新の特別図柄遊技が終了することで連動予告が停止する。
[15−5]連動予告開始処理2
図40はステップS215の連動予告開始処理2であり、CPU61はステップS271でコマンド格納部111に連動予告開始コマンド(L)が記録されているか否かを判断する。この連動予告開始コマンド(L)は右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60から送信されるものであり、CPU61はステップS271でコマンド格納部111に連動予告開始コマンド(L)が記録されていると判断した場合にはステップS272で左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に連動予告開始コマンド(L)を送信し、ステップS273でコマンド格納部111から連動予告開始コマンド(L)をクリアし、ステップS277へ移行する。
CPU61はステップS271でコマンド格納部111に連動予告開始コマンド(L)が記録されていないと判断すると、ステップS274でコマンド格納部111に連動予告開始コマンド(R)が記録されているか否かを判断する。この連動予告開始コマンド(R)は左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60から送信されるものであり、CPU61はステップS274でコマンド格納部111に連動予告開始コマンド(R)が記録されていると判断した場合にはステップS275で右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に連動予告開始コマンド(R)を送信し、ステップS276でコマンド格納部111から連動予告開始コマンド(R)をクリアし、ステップS277へ移行する。
CPU61はステップS277へ移行すると、フラグ格納部112の連動予告中フラグ2がオフ状態に設定されているか否かを判断する。例えば連動予告を外部からの指令で既に開始している場合にはステップS277でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2がオン状態に設定されていると判断し、連動予告開始処理2を終える。
CPU61は連動予告を外部からの指令で開始していない場合にはステップS277でフラグ格納部112の連動予告フラグ2がオフ状態に設定されていると判断し、ステップS278でフラグ格納部112の連動予告中フラグ1がオフ状態に設定されているか否かを判断する。例えば連動予告を自らの指令で開始している場合にはステップS278でフラグ格納部112の連動予告中フラグ1がオン状態に設定されていると判断し、ステップS282でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2をオン状態に設定し、連動予告開始処理2を終える。
CPU61は連動予告を自らの指令で開始していない場合にはステップS278でフラグ格納部112の連動予告フラグ1がオフ状態に設定されていると判断し、ステップS279でフラグ格納部112の大当り遊技中フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。例えば大当り遊技の実行期間内にはステップS279でフラグ格納部112の大当り遊技中フラグがオン状態に設定されていると判断し、ステップS282でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2をオン状態に設定し、連動予告開始処理2を終える。
CPU61は大当り遊技の非実行期間内にはステップS279でフラグ格納部112の大当り遊技中フラグがオフ状態に設定されていると判断し、ステップS280でカウンタ格納部114のカウンタSN1の値を限度値(1)と比較する。例えば特別図柄遊技の現在の保留回数が0回である場合にはステップS280で「SN1≧1」でないと判断し、ステップS282でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2をオン状態に設定し、連動予告開始処理2を終える。
CPU61は特別図柄遊技の現在の保留回数が1回以上である場合にはステップS280で「SN1≧1」であると判断し、ステップS281でカウンタ格納部114のカウンタSN1の値をカウンタSN2の値に設定する。そして、ステップS282で電飾制御回路90に電飾開始コマンドを送信し、ステップS283でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2をオン状態に設定する。この電飾制御回路90は電飾開始コマンドを受信した場合には電飾制御回路90のROMから電飾開始コマンドに応じた電飾データを検出し、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾データの検出結果で点滅させ、4個のランプカバー14のそれぞれを電飾データの検出結果に応じた内容で照明することで連動予告を開始する。即ち、連動予告は1)自らの指令で連動予告が開始されていない条件と2)外部からの指令で連動予告が開始されていない条件と3)大当り遊技が行われていない条件と4)特別図柄遊技が保留されている条件の全てが成立している場合に連動予告開始コマンド(L)または連動予告開始コマンド(R)を受信することで開始され、1)〜4)の少なくとも一つの条件が成立していない場合には連動予告開始コマンド(L)または連動予告開始コマンド(R)を受信しても開始されないものであり、連動予告開始コマンド(L)は連動予告を開始するか否かに拘らずに左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に送信され、連動予告開始コマンド(R)は連動予告を開始するか否かに拘らずに右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に送信され、フラグ格納部112の連動予告中フラグ2は連動予告開始コマンド(L)または連動予告開始コマンド(R)を受信することで連動予告を開始したか否かに拘らずオン状態に設定される。
[15−6]連動予告停止処理2
図41はステップS216の連動予告停止処理2であり、CPU61はステップS291でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2がオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の連動予告中フラグ2がオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS292へ移行し、フラグ格納部112の連動予告事前停止フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。この連動予告事前停止フラグはステップS202でオフ状態に初期設定されるものであり、連動予告開始コマンド(L)を受信することで連動予告を開始した場合には連動予告停止コマンド(L)を受信するより前に連動予告を停止することでオン状態に設定され、連動予告開始コマンド(R)を受信することで連動予告を開始した場合には連動予告停止コマンド(R)を受信するより前に連動予告を停止することでオン状態に設定される。
CPU61はステップS292でフラグ格納部112の連動予告事前停止フラグがオフ状態に設定されていると判断すると、ステップS293でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値が(0)であるか否かを判断する。ここで「SN2=0」であると判断した場合にはステップS294で電飾制御回路90に電飾停止コマンドを送信し、ステップS295でフラグ格納部112の連動予告事前停止フラグをオン状態に設定する。即ち、連動予告開始コマンド(L)を受信することで連動予告を開始した場合には連動予告開始コマンド(L)を受信した時点での最新の特別図柄遊技が連動予告停止コマンド(L)を受信するより前に停止することで複数の電飾LED15のそれぞれの電飾開始コマンドに応じた点滅制御が停止し、連動予告停止コマンド(L)の発信元のパチンコ遊技機で連動予告が停止するより前に連動予告停止コマンド(L)の受信側のパチンコ遊技機で連動予告が停止する。連動予告開始コマンド(R)を受信することで連動予告を開始した場合には連動予告開始コマンド(R)を受信した時点での最新の特別図柄遊技が連動予告停止コマンド(R)を受信するより前に停止することで複数の電飾LED15のそれぞれの電飾開始コマンドに応じた点滅制御が停止し、連動予告停止コマンド(R)の発信元のパチンコ遊技機で連動予告が停止するより前に連動予告停止コマンド(R)の受信側のパチンコ遊技機で連動予告が停止する。
CPU61はステップS292でフラグ格納部112の連動予告事前停止フラグがオン状態に設定されていると判断した場合およびステップS293でカウンタ格納部112のカウンタSN2が零でないと判断した場合のそれぞれにはステップS296へ移行し、コマンド格納部111に連動予告停止コマンド(L)が記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に連動予告停止コマンド(L)が記録されていると判断した場合にはステップS297で左側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に連動予告停止コマンド(L)を送信し、ステップS298でコマンド格納部111から連動予告停止コマンド(L)をクリアし、ステップS302へ移行する。
CPU61はステップS296でコマンド格納部111に連動予告停止コマンド(L)が記録されていないと判断すると、ステップS299でコマンド格納部111に連動予告停止コマンド(R)が記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に連動予告停止コマンド(R)が記録されていると判断した場合にはステップS300で右側のパチンコ遊技機の演出制御回路60に連動予告停止コマンド(R)を送信し、ステップS301でコマンド格納部111から連動予告停止コマンド(R)をクリアし、ステップS302へ移行する。
CPU61はステップS302へ移行すると、フラグ格納部112の連動予告事前停止フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の連動予告事前停止フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS304でフラグ格納部112の連動予告事前停止フラグをオフ状態に設定し、ステップS305でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2をオフ状態に設定する。
CPU61はステップS302でフラグ格納部112の連動予告事前停止フラグがオフ状態に設定されていると判断すると、ステップS303で電飾制御回路90に電飾停止コマンドを送信し、ステップS305でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2をオフ状態に設定する。即ち、連動予告開始コマンド(L)を受信することで連動予告を開始した場合に連動予告停止コマンド(L)を受信するより前に特別図柄遊技の保留回数が零にならなかった場合には連動予告停止コマンド(L)を受信することで複数の電飾LED15のそれぞれの電飾開始コマンドに応じた点滅制御が停止し、連動予告停止コマンド(L)の発信元のパチンコ遊技機で連動予告が停止することに時間的に同期して連動予告が停止する。連動予告開始コマンド(R)を受信することで連動予告を開始した場合に連動予告停止コマンド(R)を受信するより前に特別図柄遊技の保留回数が零にならなかった場合には連動予告停止コマンド(R)を受信することで複数の電飾LED15のそれぞれの電飾開始コマンドに応じた点滅制御が停止し、連動予告停止コマンド(R)の発信元のパチンコ遊技機で連動予告が停止することに時間的に同期して連動予告が停止する。
[15−7]装飾図柄遊技処理
図42はステップS217の装飾図柄遊技処理であり、CPU61はステップS301でコマンド格納部111に変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に変動開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS302へ移行し、フラグ格納部112の装飾図柄遊技中フラグをオン状態に設定する。この装飾図柄遊技中フラグはステップS202でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU61はステップS302でフラグ格納部112の装飾図柄遊技中フラグをオン状態に設定した場合にはステップS303の装飾図柄遊技開始処理を経てステップS304へ移行し、コマンド格納部111から変動開始コマンドをクリアする。
CPU61はステップS305へ移行すると、フラグ格納部112の装飾図柄遊技中フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の装飾図柄遊技中フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS306へ移行し、ROM62に予め記録された単位値ΔT(=10)をタイマ格納部113のタイマST1に加算する。このタイマST1はステップS303の装飾図柄遊技開始処理で初期値(0)に設定されるものであり、CPU61はステップS306でタイマ格納部113のタイマST1を加算することで装飾図柄遊技の経過時間を計測する。
CPU61はステップS306でタイマ格納部113のタイマST1を加算すると、ステップS307の装飾図柄遊技中処理で装飾図柄遊技を実行し、ステップS308でコマンド格納部111に変動停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に変動停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS309でフラグ格納部112の装飾図柄遊技中フラグをオフ状態に設定し、ステップS310でコマンド格納部111から変動停止コマンドをクリアする。
CPU61はステップS310でコマンド格納部111から変動停止コマンドをクリアすると、ステップS311でフラグ格納部112の連動予告中フラグ1がオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の連動予告中フラグ1がオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS313でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値からROM62に予め記録された一定値(1)を減算し、ステップS314の装飾図柄遊技停止処理で装飾図柄遊技を停止する。
CPU61はステップS311でフラグ格納部112の連動予告中フラグ1がオン状態に設定されていないと判断すると、ステップS312でフラグ格納部112の連動予告中フラグ2がオン状態に設定されているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の連動予告中フラグ2がオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS313でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値から一定値(1)を減算し、ステップS314の装飾図柄遊技停止処理で装飾図柄遊技を停止する。即ち、カウンタSN2の値は連動予告中フラグ1または連動予告中フラグ2がオン状態に設定されている場合に特別図柄遊技および装飾図柄遊技のそれぞれが停止することで一定値が減算されるものである。
[15−7−1]装飾図柄遊技開始処理
図43はステップS303の装飾図柄遊技開始処理であり、CPU61はステップS321でコマンド格納部111から変動開始コマンドの2バイト目のデータを検出し、ステップS322で図14のプロセスデータテーブルから2バイト目のデータの検出結果に応じたプロセスデータを選択し、ステップS323でタイマ格納部113のタイマST1にROM62に予め記録された初期値(0)を設定する。
CPU61はステップS323でタイマ格納部113のタイマST1を初期設定すると、ステップS324で図16のビデオコマンドテーブルからプロセスデータの選択結果に応じたビデオコマンドを選択し、ステップS325でビデオコマンドの選択結果を表示制御回路70に送信する。この表示制御回路70はビデオコマンドの選択結果を受信した場合にはVROMからビデオコマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技用のビデオデータを選択し(図17参照)、ビデオデータの選択結果をVRAMに展開する。
CPU61はステップS325でビデオコマンドの選択結果を送信すると、ステップS326でコマンド格納部111から図柄情報コマンドの2バイト目のデータを検出し、ステップS327で2バイト目のデータの検出結果をROM62に予め記録された大当り判定値03hおよび07hのそれぞれと比較する。ここで2バイト目のデータの検出結果が両大当り判定値のいずれかと同一であると判断した場合にはステップS328の大当り図柄設定処理で装飾図柄を大当りの組合せに設定し、ステップS332で確定図柄格納部115に大当りの組合せの設定結果を記録する。即ち、特別図柄遊技で通常大当り図柄(3)が設定された場合および確変大当り図柄(7)が設定された場合のそれぞれには装飾図柄が大当りの組合せに設定される。
図44はステップS328の大当り図柄設定処理であり、CPU61はステップS341でROM62から図19の(a)の図柄テーブル1を検出する。そして、ステップS342でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR1の値の更新結果を検出し、ステップS343へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を図柄テーブル1から選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が(200)である場合には図柄要素(7)が選択され、各列の図柄要素が(7)に設定されることで装飾図柄が大当りの組合せ(777)に設定され、確定図柄格納部115に装飾図柄が大当りの組合せ(777)で記録される。
CPU61は図43のステップS327で図柄情報コマンドの2バイト目のデータの検出結果が両大当り判定値のいずれとも相違していると判断すると、ステップS329で変動開始コマンドの2バイト目のデータの検出結果をROM62に予め記録された完全外れ判定値15hと比較する。ここで2バイト目のデータの検出結果が完全外れ判定値と相違していると判断した場合にはステップS330の外れリーチ図柄設定処理で装飾図柄を外れリーチの組合せに設定し、ステップS332で確定図柄格納部115に外れリーチの組合せの設定結果を記録する。即ち、メイン制御回路40が外れの判定時に変動開始コマンドを8011h〜8014hの4種類のいずれかに設定した場合には装飾図柄が外れリーチの組合せに設定される。
図45はステップS330の外れリーチ図柄設定処理であり、CPU61はステップS351でROM62から図19の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS352でROM62から図19の(b)の図柄テーブル2を検出する。そして、ステップS353でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR1の値の更新結果を検出し、ステップS354で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の値の検出結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」である場合には図柄要素(7)が選択され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが共通の(7)に設定される。
CPU61はステップS354で左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを設定すると、ステップS355でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR2の値の更新結果を検出し、ステップS356で図柄テーブル2から中列の図柄要素としてランダムカウンタSR2の値の検出結果に応じたものを選択する。例えば「SR2=50」である場合には図柄要素(3)が選択される。
CPU61はステップS356で中列の図柄要素を選択すると、ステップS357へ移行する。ここで中列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と同一であるか否かを判断し、両者が相違していると判断した場合にはステップS359へ移行し、中列の図柄要素の選択結果を中列の図柄要素に設定する。そして、図43のステップ332へ移行し、確定図柄格納部115に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果のそれぞれが(7)で中列の図柄要素の選択結果が(3)である場合には中列の図柄要素(3)が変更されることなく、確定図柄格納部115に装飾図柄が外れリーチの組合せ(737)で記録される。
CPU61は図45のステップS357で中列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と同一であると判断すると、ステップ358で中列の図柄要素の選択結果を次の図柄要素に変更する。そして、ステップS359で中列の図柄要素の変更結果を中列の図柄要素に設定し、図43のステップ332で確定図柄格納部115に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の選択結果のそれぞれが(8)である場合には中列の図柄要素の選択結果が(8)の次の(1)に変更され、確定図柄格納部115に装飾図柄が外れリーチの組合せ(818)で記録される。
CPU61は図43のステップS329で変動開始コマンドの2バイト目のデータの検出結果が完全外れ判定値と同一であると判断すると、ステップS331の完全外れ図柄設定処理で装飾図柄を完全外れの組合せに設定し、ステップS332で確定図柄格納部115に完全外れの組合せの設定結果を記録する。即ち、メイン制御回路40が外れの判定時に変動開始コマンド8015hを設定した場合には装飾図柄が完全外れの組合せに設定される。
図46はステップS331の完全外れ図柄設定処理であり、CPU61はステップS361でROM62から図19の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS362でROM62から図19の(b)の図柄テーブル2を検出し、ステップS363でROM62から図19の(c)の図柄テーブル3を検出する。そして、ステップS364でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR1の値の更新結果を検出し、ステップS365で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の値の検出結果に応じた図柄要素を選択して左列の図柄要素に設定する。
CPU61はステップS365で左列の図柄要素を設定すると、ステップS366でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR2の値の更新結果を検出し、ステップS367で図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の値の検出結果に応じた図柄要素を選択して中列の図柄要素に設定する。そして、ステップS368でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR3の値の更新結果を検出し、ステップS369で図柄テーブル3から右列の図柄要素としてランダムカウンタSR3の値の検出結果に応じたものを選択し、ステップS370で左列の図柄要素の設定結果をステップS369の右列の図柄要素の選択結果と比較する。
CPU61はステップS370で右列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と相違していると判断すると、ステップS372で右列の図柄要素の選択結果を右列の図柄要素に設定し、図43のステップ332で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部115に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が(8)で右列の図柄要素の選択結果が(7)で中列の図柄要素の設定結果が(1)である場合には右列の図柄要素の選択結果(7)が変更されず、確定図柄格納部115に装飾図柄が完全外れの組合せ(817)で記録される。
CPU61は図46のステップS370で右列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と同一であると判断すると、ステップS371で右列の図柄要素の選択結果を次の図柄要素に変更する。そして、ステップS372で右列の図柄要素の変更結果を右列の図柄要素に設定し、図43のステップ332で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部115に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が(8)で右列の図柄要素の選択結果が(8)で中列の図柄要素の設定結果が(1)である場合には右列の図柄要素の選択結果が(8)の次の(1)に変更され、確定図柄格納部115に装飾図柄が完全外れの組合せ(811)で記録される。
CPU61は図43のステップS332で確定図柄格納部115を設定すると、ステップS333で表示制御回路70に再生開始コマンドを送信し、ステップS334で表示制御回路70に保留消去コマンドを送信する。この表示制御回路70は再生開始コマンドを受信した場合にはVRAMに展開している装飾図柄遊技用のビデオデータの選択結果を再生開始し、装飾図柄表示器32にビデオデータの選択結果に応じた装飾図柄遊技用の背景映像を表示開始する。この表示制御回路70は保留消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器32の保留領域33内から1個の保留図柄34を消去する。
[15−7−2]装飾図柄遊技中処理
図42のステップS307の装飾図柄遊技中処理はタイマ格納部113のタイマST1の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているか否かを判断し、タイマST1の加算結果が複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致していると判断した場合にプロセスデータの選択結果からタイマST1の加算結果に応じた表示制御コマンドと音制御コマンドと電飾制御コマンドのそれぞれを検出し、表示制御回路70に表示制御コマンドの検出結果を送信し、音制御回路80に音制御コマンドの検出結果を送信し、電飾制御回路90に電飾制御コマンドの検出結果を送信するものであり、表示制御回路70は装飾図柄表示器32の表示内容を表示制御コマンドの受信結果に応じて制御し、音制御回路80は両スピーカ13のそれぞれを音制御コマンドの受信結果に応じて制御する。電飾制御回路90は電飾制御コマンドを受信した場合には複数の電飾LED15のそれぞれを連動予告用の電飾開始コマンドに応じて点滅制御しているか否かを判断し、複数の電飾LED15のそれぞれを連動予告用の電飾開始コマンドに応じて点滅制御していないと判断した場合には複数の電飾LED15のそれぞれを電飾制御コマンドの受信結果に応じて制御する。この電飾制御回路90は複数の電飾LED15のそれぞれを連動予告用の電飾開始コマンドに応じて点滅制御していると判断した場合には電飾制御コマンドの受信結果に応じて制御せずに電飾停止コマンドを受信するまで連動予告用の電飾開始コマンドに応じて点滅制御する。
図14のプロセスデータP01〜P04およびP11〜P15の9種類のそれぞれには全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが共通に設定されており、装飾図柄遊技中処理では9種類のプロセスデータP01〜P15のいずれが選択されている場合であってもCPU61から表示制御回路70に全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが当該順序で送信される。
全図変動開始コマンドは装飾図柄表示器32の左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素を変動開始することを通知するものであり、表示制御回路70は全図変動開始コマンドを受信した場合にはVROMから全図柄変動開始コマンドに応じた画像データを検出し、図47の(a)に示すように、装飾図柄表示器32の左変動領域L内に画像データの検出結果に基づいて左列の図柄要素を変動状態で表示開始し、中変動領域C内に画像データの検出結果に基づいて中列の図柄要素を変動状態で表示開始し、右変動領域R内に画像データの検出結果に基づいて右列の図柄要素を変動状態で表示開始する。これら左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれは装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方に重ねて表示されるものであり、左列の図柄要素は装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方で変動状態および変動停止状態のそれぞれになり、中列の図柄要素は装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方で変動状態および変動停止状態のそれぞれになり、右列の図柄要素は装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方で変動状態および変動停止状態のそれぞれになる。
左列の変動停止コマンドは左変動領域L内の図柄要素を変動停止することを通知するものであり、CPU61は左列の変動停止コマンドを送信する場合には確定図柄格納部115から左列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路70に左列の図柄要素の検出結果を送信する。この表示制御回路70は左列の図柄要素の検出結果および左列の変動停止コマンドの双方を受信した場合には左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図47の(b)に示すように、左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。右列の変動停止コマンドは右変動領域R内の図柄要素を変動停止することを通知するものであり、CPU61は右列の変動停止コマンドを送信する場合には確定図柄格納部115から右列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路70に右列の図柄要素の検出結果を送信する。この表示制御回路70は右列の図柄要素の検出結果および右列の変動停止コマンドの双方を受信した場合には右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図47の(c)に示すように、右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。中列の変動停止コマンドは中変動領域C内の図柄要素を変動停止することを通知するものであり、CPU61は中列の変動停止コマンドを送信する場合には確定図柄格納部115から中列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路70に中列の図柄要素の検出結果を送信する。この表示制御回路70は中列の図柄要素の検出結果および中列の変動停止コマンドの双方を受信した場合には、図47の(d)に示すように、中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
[15−7−3]装飾図柄遊技停止処理
図48はステップS314の装飾図柄遊技停止処理であり、CPU61はステップS381で表示制御回路70に再生停止コマンドを送信し、ステップS382で確定図柄格納部115から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアし、ステップS383でコマンド格納部111から図柄情報コマンドをクリアする。表示制御回路70は再生停止コマンドを受信した場合には装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止し、次回の装飾図柄遊技で全図変動開始コマンドを受信するまで装飾図柄表示器32に左列の図柄要素の受信結果と中列の図柄要素の受信結果と右列の図柄要素の受信結果のそれぞれを静止状態で継続的に表示する。
[15−8]大当り遊技処理
図49はステップS218の大当り遊技処理であり、CPU61はステップS391でコマンド格納部111に大当り遊技開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に大当り遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS392へ移行し、フラグ格納部112の大当り遊技中フラグをオン状態に設定する。この大当り遊技中フラグはステップS202でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU61はステップS392でフラグ格納部112の大当り遊技中フラグをオン状態に設定した場合にはステップS393で大当り遊技演出用のビデオコマンドを選択し、ステップS394で大当り遊技演出用のビデオコマンドを表示制御回路70に送信する。この大当り遊技演出用のビデオコマンドはROM62に予め記録されたものであり、表示制御回路70は大当り遊技演出用のビデオコマンドを受信した場合にはVROMから大当り遊技演出用のビデオコマンドに応じた大当り遊技演出用のビデオデータを選択する。
CPU61はステップS394で表示制御回路70に大当り遊技演出用のビデオコマンドを送信すると、ステップS395で表示制御回路70に再生開始コマンドを送信し、ステップS396でコマンド格納部111から大当り遊技開始コマンドをクリアする。この表示制御回路70は再生開始コマンドを受信した場合には大当り遊技演出用のビデオデータを再生開始し、装飾図柄表示器32に大当り遊技演出の映像を表示開始する。
CPU61はステップS397へ移行すると、コマンド格納部111に大当り遊技停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に大当り遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS398でフラグ格納部112の大当り遊技中フラグをオフ状態に設定し、ステップS399で表示制御回路70に再生停止コマンドを送信し、ステップS400でコマンド格納部111から大当り遊技停止コマンドをクリアする。この表示制御回路70は再生停止コマンドを受信した場合には大当り遊技演出用のビデオデータを再生停止し、大当り遊技演出の映像を停止する。
連動予告が開始されてから停止するまでの流れを説明する。図6のパチンコ遊技機L1で2回の特別図柄遊技が保留され、パチンコ遊技機R1で4回の特別図柄遊技が保留され、パチンコ遊技機Cで3回の特別図柄遊技が保留されているものとする。このパチンコ遊技機Cの演出制御回路60は図37のステップS221で保留コマンドA003hを検出し、図38のステップS252で連動予告有りの判定結果を選択した場合にはステップS253でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値にカウンタSN1の値として(3)を設定し、ステップS254で電飾開始コマンドを送信することで連動予告を開始する。そして、ステップS256で図6のパチンコ遊技機L1の演出制御回路60に連動予告開始コマンド(L)を送信し、ステップS257で図6のパチンコ遊技機R1の演出制御回路60に連動予告開始コマンド(R)を送信する。
パチンコ遊技機L1の演出制御回路60は図40のステップS271で連動予告開始コマンド(L)を検出すると、ステップS272でパチンコ遊技機L2の演出制御回路60に連動予告開始コマンド(L)を送信する。このパチンコ遊技機L1の演出制御回路60は連動予告を開始する場合にはステップS281でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値にカウンタSN1の値として(2)を設定し、ステップS282で電飾開始コマンドを送信することで連動予告を開始する。パチンコ遊技機R1の演出制御回路60は図40のステップS274で連動予告開始コマンド(R)を検出すると、ステップS275でパチンコ遊技機R2の演出制御回路60に連動予告開始コマンド(R)を送信する。このパチンコ遊技機R1の演出制御回路60は連動予告を開始する場合にはステップS281でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値にカウンタSN1の値として(4)を設定し、ステップS282で電飾開始コマンドを送信することで連動予告を開始する。
パチンコ遊技機Cの演出制御回路60は連動予告を行っている場合には装飾図柄遊技の映像が特別図柄遊技の映像に時間的に同期して停止する毎に図42のステップS313でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値から一定値(1)を減算し、図39のステップS262でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値の減算結果を限度値(0)と比較する。この場合には連動予告を開始した時点での最新のランダムカウンタMR1の値に応じた3回目の装飾図柄遊技の映像が停止することでカウンタ格納部114のカウンタSN2の値が限度値(0)に減算されたと判断し、ステップS263で電飾停止コマンドを送信することで連動予告を停止する。そして、ステップS265でパチンコ遊技機L1の演出制御回路60に連動予告停止コマンド(L)を送信し、ステップS266でパチンコ遊技機R1の演出制御回路60に連動予告停止コマンド(R)を送信する。
パチンコ遊技機L1の演出制御回路60は連動予告を行っている場合には装飾図柄遊技の映像が停止する毎に図42のステップS313でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値から一定値(1)を減算し、図41のステップS293でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値の減算結果を限度値(0)と比較する。このカウンタSN2の値が限度値(0)に減算されるより前にパチンコ遊技機Cの演出制御回路60から連動予告停止コマンド(L)が送信された場合にはパチンコ遊技機L1の演出制御回路60は図41のステップS296で連動予告停止コマンド(L)を検出し、ステップS303で電飾停止コマンドを送信することで連動予告をパチンコ遊技機Cの演出制御回路60が連動予告を停止すると同時に停止する。このパチンコ遊技機L1の演出制御回路60はパチンコ遊技機Cの演出制御回路60から連動予告停止コマンド(L)が送信されるより前にカウンタ格納部114のカウンタSN2の値を限度値(0)に減算した場合には図41のステップS293で「SN2=0」であると判断し、ステップS294で電飾停止コマンドを送信することで連動予告をパチンコ遊技機Cの演出制御回路60が連動予告を停止するより前に停止する。即ち、指令元のパチンコ遊技機Cで予告対象の装飾図柄遊技の映像が停止するより前に他のパチンコ遊技機L1で装飾図柄遊技の映像が停止した場合には他のパチンコ遊技機L1で装飾図柄遊技の映像が停止することで連動予告が停止するので、他のパチンコ遊技機L1での連動予告を適切なタイミングで停止できる。
パチンコ遊技機R1の演出制御回路60は連動予告を行っている場合には装飾図柄遊技の映像が停止する毎に図42のステップS313でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値から一定値(1)を減算し、図41のステップS293でカウンタ格納部114のカウンタSN2の値の減算結果を限度値(0)と比較する。このカウンタSN2の値が限度値(0)に減算されるより前にパチンコ遊技機Cの演出制御回路60から連動予告停止コマンド(R)が送信された場合にはパチンコ遊技機R1の演出制御回路60は図41のステップS299で連動予告停止コマンド(R)を検出し、ステップS303で電飾停止コマンドを送信することで連動予告をパチンコ遊技機Cの演出制御回路60が連動予告を停止すると同時に停止する。このパチンコ遊技機R1の演出制御回路60はパチンコ遊技機Cの演出制御回路60から連動予告停止コマンド(R)が送信されるより前にカウンタ格納部114のカウンタSN2の値を限度値(0)に減算した場合には図41のステップS293で「SN2=0」であると判断し、ステップS294で電飾停止コマンドを送信することで連動予告をパチンコ遊技機Cの演出制御回路60が連動予告を停止するより前に停止する。即ち、指令元のパチンコ遊技機Cで予告対象の装飾図柄遊技の映像が停止するより前に他のパチンコ遊技機R1で装飾図柄遊技の映像が停止した場合には他のパチンコ遊技機R1で装飾図柄遊技の映像が停止することで連動予告が停止するので、他のパチンコ遊技機R1での連動予告を適切なタイミングで停止できる。
上記実施例1においては、スピーカ13から音声を出力することで連動予告を行う構成としても良い。
上記実施例1においては、装飾図柄表示器32に連動予告用の絵柄を表示することで連動予告を行う構成としても良い。この構成の場合には装飾図柄遊技用のビデオデータの前方に画像データを重ねることで連動予告用の絵柄を表示すると良い。
上記実施例1においては、図26のステップS34でランダムカウンタMR1の値の検出結果およびランダムカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれが保留番号1の保留データ格納部101に記録された場合には大当り先読み処理を行わず、ステップS38またはステップS42またはステップS46でランダムカウンタMR1の値の検出結果およびランダムカウンタMR3の値の検出結果のそれぞれが保留番号1を除く残りの保留データ格納部101のいずれかに記録された場合に大当り先読み処理を行う構成としても良い。即ち、遊技球が始動口23に入賞することでメイン制御回路40のRAM43にランダムカウンタMR1の値が複数記録された場合に最新のランダムカウンタMR1の値の検出結果を大当り値と比較することで大当りであるか否かを先読みしても良い。
上記実施例1においては、液晶表示器からなる装飾図柄表示器32に換えて複数のドラムからなる装飾図柄表示器を用いても良い。これら複数のドラムのそれぞれは水平な軸を中心に回転可能な円筒状をなすものであり、複数のドラムのそれぞれの外周面には8種類の図柄要素(1)〜(8)が記入されている。これら複数のドラムのそれぞれは図柄要素(1)〜(8)のいずれかが停止角度に応じて前方から視覚的に認識可能になるものであり、装飾図柄は複数のドラムのそれぞれの停止角度を制御することで大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せのいずれかになる。