JP5239573B2 - 電源装置 - Google Patents

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この発明は、電源装置、特に、入力電源から過電圧が印加された場合に、回路素子を保護する保護回路を備える電源装置に関するものである。
従来の電源装置では、交流を直流に変換する整流回路出力側の正負端子間の電圧を検出しこれが所定値を上回ったときには過電圧と判断して、整流回路側と出力端子側を切り離し、出力端子に接続された負荷回路等を保護していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−218645号公報(第4頁、第2図)
整流回路は大きなインダクタンス(Lf)を有するフィルタリアクトルを備えており、過電圧保護動作時においても交流電流が供給されているため、このフィルタリアクトルには
Figure 0005239573
で表される大きなエネルギーが蓄えられている(Inは各相のリアクトルに流れる電流、n=1〜3)。この時に負荷回路等を切り離すと、整流回路出力側の正負端子間は浮遊容量Csのみの非常に小さな静電容量、即ち高いインピーダンスのみを介して接続されている状態となるが、フィルタリアクトルに蓄えられた交流電流エネルギーは、この浮遊容量Cs部に供給されることになるため、
Figure 0005239573
でエネルギーがバランスするように、この正負端子間には非常に大きなサージ電圧Vpnが発生することとなる。
このサージ電圧が整流回路に印加されるため、高い耐電圧性能を有する素子を選定せざるを得なくなり、整流回路の大型化、高コスト化を招いていた。
一方、過電圧発生時に、整流回路に供給されている交流電源を遮断して、素子に過電圧が印加されないようにするという方法も考えられるが、通常の遮断器では動作速度が遅いため上記のような急激な電圧上昇に追随できず、また、FET、IGBT等の半導体素子を用いて高速化を図った場合には、3相各相に2個ずつで計6個の素子とこの素子用のゲート制御回路が必要であり、回路が大掛かりになるという問題があった。
本発明は、上記に示したような問題点を解決するためになされたもので、交流電源において過電圧が発生し、出力側回路を切り離す保護動作を行ったときに、比較的簡単な回路構成で、整流回路出力側の正負端子間に発生する電圧上昇を抑えることができる電源装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電源装置は、交流電源を整流する整流回路と、整流回路の出力側の正負端子と負荷の正負端子とを接続する一対の配線と、この配線のいずれかに設けられ電流を導通および遮断するスイッチと、電流制御素子を介して整流回路の出力側の正負端子間または前記一対の配線間を接続し、電流制御素子に直列に接続されたコンデンサを備えたバイパス回路と、交流電源、整流回路の出力側または前記一対の配線間における過電圧を検出する過電圧検出回路と、スイッチ及び電流制御素子を制御する制御回路から構成され制御回路は過電圧検出回路が過電圧を検出した時にスイッチを遮断し、電流制御素子の導通電流を制御することを特徴としている。
また、この発明に係る電源装置は、交流電源を整流する整流回路と、整流回路の出力側の正負端子と負荷の正負端子とを接続する一対の配線と、この配線のいずれかに設けられ電流を導通および遮断するスイッチと、電流制御素子を介して整流回路の出力側の正負端子間または前記一対の配線間を接続し、電流制御素子に直列に接続された抵抗を備えたバイパス回路と、交流電源、整流回路の出力側または前記一対の配線間における過電圧を検出する過電圧検出回路と、スイッチ及び電流制御素子を制御する制御回路と、バイパス回路に流れる電流を測定する電流測定回路又は整流回路の出力側の正負端子間の電圧を測定する電圧測定回路から構成され、制御回路は、過電圧検出回路が過電圧を検出した時にスイッチを遮断し、電流制御素子の導通電流を制御することを特徴としている。
この発明に係る電源装置によれば、電流制御素子を介してバイパス回路が整流回路の出力側の正負端子間またはこれに接続された一対の配線間に接続されており、過電圧を検出した時に電流制御素子の動作を制御し、これによりバイパス回路を流れる電流を制御できるため、整流回路の出力部の正極と負極間に発生する電圧上昇を抑えることができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による三相AC/DC電源装置の回路図である。三相交流電源1からの入力は、フィルタリアクトルLfと、三相ダイオードブリッジDBによって構成される整流回路2によって整流される。この整流回路2の出力側の正負端子と負荷の正負端子とを接続する一対の配線が設けられており、整流回路2からの出力電流はこの一対の配線上に設けられた過電圧保護回路3を介し、さらに負荷への出力端子間に設けられた平滑コンデンサCoによって平滑され、負荷に対して出力される。
過電圧保護回路3は、整流回路2の出力部の負極(三相ダイオードブリッジの端子N)と、出力端子の負極との間に設けられた、負荷への電流を導通および遮断するためのスイッチである第一のスイッチS1、電流制御素子である第二のスイッチS2を含み、前記一対の配線間を接続するバイパス回路5、出力端子付近に設けられた過電圧検出回路4、過電圧検出回路4からの過電圧検出信号に従い第一および第二のスイッチS1、S2のオン・オフを制御する制御装置であるゲート制御回路6により構成される。
第一のスイッチS1は、整流回路2の出力電流を負荷に通電するかどうかを切り替えるためのものであり、整流回路2の正極と、出力端子の正極との間に設けてもよい。第一および第二のスイッチS1,S2には、FET、IGBT、バイポーラトランジスタなどを用いることができる。
過電圧検出回路4において過電圧を検出するには、整流回路2の出力電圧を抵抗分圧器によって降圧した後、コンパレータにより基準電圧と比較する方法、あるいはA/Dコンバータによってデジタル信号に変換して基準となるデジタル値と比較する方法、などを用いることができる。なお、図1では過電圧を電源装置の出力端にて検出しているが、三相ダイオードブリッジDBの出力側、すなわち第一のスイッチS1よりも入力側で検出してもよいし、またAC入力電圧を検出してもよい。
バイパス回路5は、整流回路2の出力側の正極(P)と負極(N)間に接続され、ダンピング抵抗Rsと、電荷吸収コンデンサCq、および第二のスイッチS2の直列回路と、電荷吸収コンデンサCqに並列に接続された放電抵抗Rpにより構成される。
次に、バイパス回路5を構成する抵抗、およびコンデンサの定数の定め方について説明する。
電荷吸収コンデンサCqの値は下式に示される通り、少なくとも3つのフィルタリアクトルLfに蓄積されているエネルギーの総和を吸収可能な程度の容量を有するように選定する。
Figure 0005239573
ここで、各変数は下記の通りである。
Lf:フィルタリアクトルのインダクタンス。
In(n=1〜3):第二のスイッチS2がオンする瞬間に3つのフィルタリアクトルのそれぞれに流れる電流の瞬時値。
Cq:電荷吸収コンデンサの静電容量。
Vc:電荷吸収コンデンサCqの最終到達電圧であるが、過電圧発生期間中に整流回路出力部の正極と負極間に定常的に現れる電圧でもあるため、整流回路2に使用している素子等の耐電圧仕様により規定されるものである。
電荷吸収コンデンサCqに流れ込む電流は、Lfに蓄えられたエネルギーによる電流だけでなく、三相電源から定常的に流れ込む電流も含まれる場合もあるので、この静電容量は上の式で求まる最小値よりも10倍程度大きくするのが望ましい。
ダンピング抵抗Rsの値は、フィルタリアクトルLf、電荷吸収コンデンサCq、およびダンピング抵抗Rsによる直列共振回路が、臨界制動条件あるいは過制動条件となるように選定する。すなわち、
Figure 0005239573
ここで、Leは、フィルタリアクトルLf、電荷吸収コンデンサCq、およびダンピング抵抗Rsを直列共振回路と見なしたときの、フィルタリアクトルLfの等価的なインダクタンスである。三相交流の各線に挿入された3つのフィルタリアクトルLfのうち、1個または2個には三相交流電源からダイオードブリッジDBに向かう電流が、残りのフィルタリアクトルLfにはダイオードブリッジDBから三相交流電源1に向かう電流が流れるので、Leの値は1個のLfと、2個並列に接続したLfと、を直列に接続した値、すなわちLe=1.5Lfとなる。
バイパス回路5を備えた本実施の形態に係る電源装置の動作を図2乃至4に基づいて説明する。図2、3は各々本実施の形態による電源装置、及び従来の電源装置において過電圧が検出された場合の各部の波形を示す図であり、図4は本実施の形態による電源装置において過電圧発生時の電流経路を示す図である。図2、4において、t1は入力電圧の変動が始まる時であり、t2は第一のスイッチS1がオフする時を示している。
従来の電源装置では、入力電圧の上昇により出力電圧が上昇し、過電圧が検出されることにより出力切り離しスイッチS1をオフにするが、このとき整流回路出力部の正極と負極間の正負端子間電圧Vpnには高いサージ電圧が発生する(図3)。
これに対して、本実施の形態における電源装置では、第一のスイッチS1をオフすると同時に第二のスイッチS2をオンする。このときの電流経路を図4に示す。フィルタリアクトルLfには従来と同様のエネルギーが蓄積されており、ダイオードブリッジDBの出力から電流が流出し続けるが、この電流の大部分はIqとして、バイパス回路5のダンピング抵抗Rsおよび第二のスイッチS2を介して電荷吸収コンデンサCqに流れ込む。その結果、ダイオードブリッジDBの出力の正負端子間電圧Vpnの上昇は図2に示すように小さく抑えることができる。
また、ダンピング抵抗Rsにより、バイパス回路5に流れ込む電流は制限されるので、前記[数1]で示されるフィルタリアクトルLfに蓄積されるエネルギーが増大するのを抑制できる。さらに、直列共振回路を構成するRs、Cq、Leが、臨界制動条件又は過制動条件となっているため、共振をダンピングして直列共振回路に過剰な電圧、電流が発生するのを防止できる。
実施の形態1に示したバイパス回路においては、電荷吸収コンデンサCqの両端子を放電抵抗Rpを介して接続するようにしている。このため、過電圧発生期間中に電荷吸収コンデンサCqに充電された電荷を過電圧が発生していない期間に放電でき、放電抵抗Rpを備えないものと比べて電荷吸収コンデンサCqの容量を最大限に活用して充電できるので、電荷吸収コンデンサCqの容量を比較的小さくできる。逆に、過電圧の発生確率が極めて低く、1回のみの過電圧に耐えればよいのであれば、放電抵抗Rpを省略することも可能である。
以上のように、本発明の電源装置によれば、入力に過電圧が印加されたときに、負荷に過電圧が印加されるのを防止するとともに、整流回路にサージ電圧が印加されるのを防ぐことができ、電源装置の信頼性を向上させることが可能となる。また、電源装置に使用するダイオードブリッジなどの部品に高耐圧のものを用いる必要がなくなり、電源装置のコストを低減することができる。
なお、本発明における過電圧保護回路3は、後に説明する実施の形態2〜5において示すものも含めて、三相AC/DC電源だけではなく、単相入力AC/DC電源や、DC/DCコンバータに用いるほか、任意の直流電源を入力側回路として用いることが可能である。特に、出力切り離しスイッチである第一のスイッチS1をオフする瞬間に、入力側回路のいずれかのリアクトルにエネルギーが蓄積されており、このエネルギーが放出されてサージ電圧を発生させるような場合に有効である。
実施の形態2.
実施の形態1では、整流回路2として三相ダイオードブリッジを用いたものについて説明したが、これは他の整流方式によるものであってもよく、整流回路2として三相PWMコンバータを用いた電源装置の回路図を図5に示す。
基本的な構成は実施の形態1の図1に示した電源装置と同じであるが、整流回路2が、フィルタリアクトルLfA、LfBおよびフィルタコンデンサCfと、三相IGBTブリッジ7、PWM制御回路8により構成される点が異なる。ここで、フィルタLfAは省略される場合もあり得る。また、三相IGBTブリッジの代わりに三相FETブリッジ、あるいはサイリスタブリッジを用いても良い。
PWM制御回路8と過電圧保護回路3のゲート制御回路6は、同一の基板に実装し、さらに同一のマイクロプロセッサやDSP、FPGAなどで実現することにより、コスト低減を図ることが可能である。逆に、ゲート制御回路6は独立した別回路のままとしこの回路を単純化することにより、過電圧保護回路3の信頼性を向上させても良い。
次に本実施の形態に係る電源装置の動作について説明する。
PWM制御回路8は、各相の入力電圧およびフィルタリアクトルLfBに流れる電流、および出力電圧を検出し、三相IGBTブリッジ7のオン・オフを制御することにより、三相交流電源1から流れ込む電流波形が、入力電圧に比例した高調波の少ない電流となるように、すなわち、入力力率を向上させるように制御する。
ゲート制御回路6の機能は、実施の形態1にて説明したものと同じであり、過電圧検出回路4からの信号によって第一のスイッチS1をオフ、電流制御素子である第二のスイッチS2をオンとすることにより、出力および三相IGBTブリッジ7に印加される過電圧を防止する。
本実施の形態において使用されているIGBTブリッジ7はダイオードブリッジに比べ高価であるため、本発明の適用により耐電圧仕様を低減できれば、電源装置全体のコスト低減効果が大きい。また、耐電圧仕様を下げることによりスイッチング速度や耐電流特性を向上させることが可能となり、電源の小型化、高効率化が可能となる。
また、三相PWMコンバータは、図1に示したダイオードブリッジを用いたものよりも小さなインダクタンスのフィルタリアクトルLfAおよびLfBで、入力力率を向上させることができ、更に、LfA、LfBに蓄えられた交流電流エネルギーが小さくなるため、このエネルギーを吸収するのに必要な電荷吸収コンデンサCqの容量も小さくてすむという利点もある。
実施の形態3.
実施の形態1および2においては、バイパス回路5として、ダンピング抵抗Rsと電荷吸収コンデンサCqおよび電流制御素子である第二のスイッチS2の直列回路、および電荷吸収コンデンサCqに並列に接続された放電抵抗Rpによって構成され、第二のスイッチS2は過電圧発生時にオン動作のみを行うものを示した。
本実施の形態及び実施の形態4、5に示すものは、バイパス回路5を流れる電流Iq、又は整流回路2の出力側の正負端子間電圧Vpnを監視しながら、第二のスイッチS2の動作をフィードバック制御することにより、バイパス回路5に流れる電流Iqを制御し、正負端子間電圧Vpnを規定電圧以下に抑えようとするものである。
図6に、抵抗Rsと第二のスイッチS2を直列接続してバイパス回路5を構成した電源装置の回路図を示す。
本実施の形態に係る電源装置の動作について説明する。
ゲート制御回路6に設けたROMやフラッシュメモリなどの記憶素子において、電圧変動に対応する電流Iqの目標波形をあらかじめテーブルとして用意しておく。過電圧検出信号が入力されると、測定された電圧変動に近い電圧変動に対応する電流Iqの目標波形が記憶素子から選定され、アドレス制御回路の指示によって各時刻における電流Iqの目標値が順次読み出される。
一方、電流Iqは、シャント抵抗やカレントトランス、ホール素子などを用いた電流検出器により検出し、RC回路やアクティブフィルタなどのローパスフィルタによって平滑したものを、実測値として得る。
電流Iqの目標値と実測値との差分をPI制御器に通し、この出力信号を基にしてPWM発生回路にて矩形波を発生させて第二のスイッチS2をオン・オフ制御する。電流波形は第二のスイッチS2のオン・オフ制御のためパルス電流が流れることになるが、その平均値が図2に示した電流Iqと同等な波形となるように制御すればよい。図7に各部の波形を示す。
本実施の形態では、バイパス回路5を流れる電流Iqの実測によるフィードバック制御を行っているため、電流Iqを目標値に近づけるよう制御することが可能となり、整流回路の出力側の正負端子間電圧Vpnを精度よく規定値以内にすることができる。
また、ダンピング抵抗Rsを備えているため、後に説明する実施の形態4、5のようにこれを備えていないものと比較すると、第二のスイッチS2に流れる電流及び第二のスイッチS2での発熱を低減させることができるため、第二のスイッチS2の冷却を簡略なものとすることができる利点がある。
以上述べた電流フィードバックPWM回路は一般的なものであり、電流目標値と実測値を一致させるように制御するものであれば、他の構成であってもよい。
また、上記では電流Iqを測定し、これと電流Iqの目標波形とを比較することにより第二のスイッチS2をフィードバック制御したが、整流回路出力側の正負端子間電圧Vpnをモニタし、これが所定値を越えないように第二のスイッチS2をオン・オフ制御することにより、Iqを制御することも可能である。
一方、整流回路2に印加される電圧をそれほど精度よく管理する必要がない場合には、電流Iqや正負端子間電圧Vpnを測定してフィードバックするという構成をやめて、制御をもっと単純化することも可能である。この場合には、過電圧発生時の電圧変動に対応して予め定めて記憶素子に記憶させておいた第二のスイッチS2のオン・オフパターンを、順次読み込んで第二のスイッチS2を制御するだけのオープンループ制御となる。
実施の形態4.
本実施の形態は、実施の形態3に対して、ダンピング抵抗Rsを省略し、電荷吸収コンデンサCqと放電抵抗Rpの並列回路を電流制御素子である第二のスイッチS2に直列に接続してバイパス回路5を構成したものであり、この部分の回路図を図8に示す。
この場合も第二のスイッチS2をオン・オフすることにより、バイパス回路5に流れる電流Iqを制御することができるが、ダンピング抵抗Rsが挿入されていないので、第二のスイッチS2をオンした時に大きなピーク電流が流れる。これに対しては、第二のスイッチS2のオン・オフを高周波で行い、オン時間を短くすれば電流パルス幅を短くすることができ、電流量を制御することが可能である。
第二のスイッチS2はオン・オフ制御されるので、パルス電流が流れることになるが、浮遊容量Cs、又はCsに並列に小容量のコンデンサを追加して平滑すれば、実施の形態1の電流Iqと同じような滑らかな電流波形を得ることもできる。
また、第二のスイッチS2のオン・オフ制御は、図7に示したものと同様、電流Iq又は正負端子間電圧Vpnを検出して目標値と比較して制御しても良いが、第二のスイッチS2を実施の形態1におけるダンピング抵抗Rsとして機能させるように運転させる場合には、第二のスイッチS2のオン時間の比率を一定としておく簡易な制御とすることも可能である。この場合には、電流Iqは正負端子間電圧Vpnとコンデンサ電圧Vcとの差Vpn−Vcに比例して流れるため、図2に示した電流Iqの電流波形と類似した波形となる。
実施の形態5.
本実施の形態は、実施の形態3、4に対して、電荷吸収コンデンサCqと放電抵抗Rpとダンピング抵抗Rsの全てを省略し、バイパス回路5として電流制御素子である第二のスイッチS2のみを備える場合であり、この回路を図9に示す。
この場合は、FETやIGBT、バイポーラトランジスタなどの素子を、オン・オフ制御のみ可能なスイッチとして使用するのではなく、能動領域にて動作させることにより、これらの素子を流れる電流を制御する。この場合、第二のスイッチS2の制御線(FETの場合におけるゲート信号)には、能動領域で使用するためのアナログ信号を印加する。すなわち、PI制御器の出力をアナログ増幅器を介して第二のスイッチS2の制御線に印加する。
また、電流Iqを測定してフィードバック制御するかわりに、正負端子間電圧Vpnを測定しこれが所定値を超えないように第二のスイッチS2を制御する構成を図10に示す。
この場合には、例えば上限値と下限値の2つの電圧設定ができるヒステリシスコンパレータを用いて、電圧が上限値を超えたときには、第二のスイッチS2をオンにして電圧を下げ、下限値を下回ったときには第二のスイッチS2をオフになるように制御すると、電圧Vpnが上限値と下限値付近の間に収まるようにすることができ、正負端子間電圧Vpnに過大なサージ電圧が発生することはない。
このように、最低限、第二のスイッチS2があれば、本発明におけるバイパス回路5を構成することは可能である。
以上のように、実施の形態5によれば、電荷吸収コンデンサCq、放電抵抗Rp、及びダンピング抵抗Rsを省略することにより、バイパス回路5の構成を簡略化し、大電力部品を削減できるので、回路の小型化、コストの低減が可能となる。
図10に示すように電圧フィードバック制御を行う場合には、図9に示す電流フィードバック制御の場合と比較して、記憶素子、アドレス制御回路等の部品を省略でき、更に構成部品を少なくできるという利点がある。
この発明の実施の形態1による電源装置の回路図である。 この発明の実施の形態1による電源装置において、過電圧発生時の各部波形を示す図である。 従来の電源装置において、過電圧発生時の各部波形を示す図である。 この発明の実施の形態1による電源装置において、過電圧発生時の電流経路を示す図である。 この発明の実施の形態2による電源装置の回路図である。 この発明の実施の形態3による電源装置のバイパス回路及び制御装置の回路図である。 この発明の実施の形態3による電源装置において、過電圧発生時の各部波形を示す図である。 この発明の実施の形態4による電源装置のバイパス回路及び浮遊容量の回路図である。 この発明の実施の形態5による電源装置のバイパス回路及び制御装置の回路図である。 この発明の実施の形態5による電源装置のバイパス回路及び制御装置の回路図である。
符号の説明
1 交流電源
2 整流回路
4 過電圧検出回路
5 バイパス回路
6 ゲート制御回路

Claims (9)

  1. 交流電源を整流する整流回路と、
    この整流回路の出力側の正負端子と負荷の正負端子とを接続する一対の配線と、
    この配線のいずれかに設けられ電流を導通および遮断するスイッチと、
    電流制御素子を介して前記整流回路の出力側の正負端子間または前記一対の配線間を接続し、前記電流制御素子に直列に接続されたコンデンサを備えたバイパス回路と、
    前記交流電源、前記整流回路の出力側または前記一対の配線間における過電圧を検出する過電圧検出回路と、
    この過電圧検出回路が過電圧を検出した時に前記スイッチを遮断し、前記電流制御素子の導通電流を制御する制御装置と
    を備えた電源装置。
  2. コンデンサは、整流回路のインダクタンスに保持された交流電流エネルギーを規定電圧以下で保持可能な容量を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の電源装置。
  3. バイパス回路は、電流制御素子およびコンデンサの直列体に直列に接続された抵抗を備えることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. バイパス回路は、放電用抵抗を介してコンデンサの両端子が接続されていることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 整流回路の等価インダクタンスをLe、コンデンサの静電容量をCq、抵抗の抵抗値をRsとし、CqとRsとLeが数1の関係にあることを特徴とする、
    請求項3又は4に記載の電源装置。
    Figure 0005239573
  6. バイパス回路に流れる電流を測定する電流測定回路又は整流回路の出力側の正負端子間の電圧を測定する電圧測定回路を備え、
    制御装置は、過電圧検出回路が過電圧を検出した時に、スイッチを遮断し、前記電流測定回路又は前記電圧測定回路からの出力に基づき電流制御素子の導通電流を制御することを特徴とする、
    請求項1に記載の電源装置。
  7. 交流電源を整流する整流回路と、
    この整流回路の出力側の正負端子と負荷の正負端子とを接続する一対の配線と、
    この配線のいずれかに設けられ電流を導通および遮断するスイッチと、
    電流制御素子を介して前記整流回路の出力側の正負端子間または前記一対の配線間を接続し、前記電流制御素子に直列に接続された抵抗を備えたバイパス回路と、
    前記交流電源、前記整流回路の出力側または前記一対の配線間における過電圧を検出する過電圧検出回路と、
    この過電圧検出回路が過電圧を検出した時に前記スイッチを遮断し、前記電流制御素子の導通電流を制御する制御装置と、
    前記バイパス回路に流れる電流を測定する電流測定回路又は前記整流回路の出力側の正負端子間の電圧を測定する電圧測定回路と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記過電圧検出回路が過電圧を検出した時に、前記スイッチを遮断し、前記電流測定回路又は前記電圧測定回路からの出力に基づき前記電流制御素子の導通電流を制御することを特徴とする、
    電源装置。
  8. バイパス回路は、電流制御素子に直列に接続されたコンデンサを備えたことを特徴とする、
    請求項7に記載の電源装置。
  9. 整流回路は、PWMコンバータ方式を用いたことを特徴とする、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電源装置。
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