JP5239426B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

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Description

本願発明は、炊飯器本体内に収容した内鍋を電気加熱部材で加熱するようにした電気炊飯器に関するものである。
電気炊飯器は、外装体と内ケースを有した炊飯器本体の上部に蓋体を載置しているとともに、内ケースの内部に内鍋を出し入れ自在に収容している。又、内ケースの底部には、電気加熱部材(電気ヒータや電磁誘導加熱コイル等)が設けられていて、内ケース内に収容される内鍋を加熱し得るようになっている。
ところで、この種の電気炊飯器では、加熱した内鍋からの放熱を防止するために、内ケースの外周に断熱材を配置している場合が多い。尚、電気炊飯器の内ケース外周に断熱材を設置した公知例としては、特開2001−178621号公報(特許文献1)に示されるものがある。
従来の電気炊飯器(例えば上記特許文献1のもの)では、上記断熱材として一般にガラスウール製のものが用いられているが、このガラスウール製の断熱材は、可撓性(柔軟性)を有している。尚、以下の説明では、このガラスウール製の断熱材を軟質断熱材ということがある。
そして、従来(例えば上記特許文献1)の電気炊飯器に使用されているガラスウール製断熱材(軟質断熱材)は、ほぼ均一厚さの1枚物であり、該1枚物の軟質断熱材を炊飯器本体内における内ケースの外周に巻付けて設置している。
他方、この種の電気炊飯器(特に近年の電気炊飯器)では、平面視において左右方向の幅より前後方向の長さが長い略長円形に形成されており、従って、外装体と内ケース間の間隔(スペース)が左右各位置では狭く前後各位置では広くなっている。
特開2001−178621号公報
ところで、上記のように1枚物のガラスウール製断熱材(軟質断熱材)のみを内ケースの外周に巻付けたものでは、次のような問題があった。
(1) 軟質断熱材が柔軟である(保形性が乏しい)ので、取付状態での安定性が悪く、ときには該軟質断熱材が外装体と内ケース間で位置ずれすることがある。
(2) 外装体と内ケース間の間隔(スペース)が周方向に異なる(左右各位置では狭く前後各位置では広い)ので、特に前後各位置の上記間隔が広い部分では、軟質断熱材(均一厚さの1枚物)が外側に膨れて該軟質断熱材が内ケース外面から離間する(密着性が悪くなる)ことがある。
(3) 一枚物の軟質断熱材では、その厚さを外装体と内ケース間の間隔の狭い部分(左右各位置)に合わせて設定する必要があり、外装体と内ケース間の間隔の広い部分(例えば後側位置)に余剰スペースがあっても該間隔の広い部分の保温力を増強することができない。
(4) 上記(3)の余剰スペース部分の保温力をアップするために、該余剰スペース部分に別部材からなるガラスウール製断熱材を充填することが考えられが、ガラスウール製断熱材は材料費が比較的高価であるので、該余剰スペースにガラスウール製断熱材を充填する場合には材料コストが高くなる。
そこで、本願発明は、電気炊飯器の外装体と内ケース間にガラスウール製の断熱材を設置したものにおいて、上記(1)〜(4)の問題点を改善することを目的としてなされたものである。
本願発明は、上記従来の問題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、電気炊飯器を対象にしている。
[本願請求項1の発明]
本願請求項1の発明は、炊飯器本体の外装体内に内ケースを設け、該内ケース内に内鍋を収容して電気加熱部材で加熱するようにするとともに、上記外装体と上記内ケースとの間に、ガラスウール製の軟質断熱材と発泡プラスチック成型品からなる硬質断熱材とを、軟質断熱材が内側で硬質断熱材が外側になるように設置してなる電気炊飯器であって、上記硬質断熱材は、上記軟質断熱材と外装体との間において内外方向に突っ張り状態で設置され、かつコードリールが配設された炊飯器本体後部側の広い空間部分に設置されていることを特徴としている。
本願請求項1の発明の電気炊飯器に使用されている上記軟質断熱材及び硬質断熱材は、内鍋からの熱が無駄に外部に放出されるのを防止するためのもので、少なくとも上記軟質断熱材は内ケースの外面の全周を囲繞するように設置することが好ましい。
内鍋を加熱するための電気加熱部材としては、電気ヒータを埋め込んだ熱盤(内鍋を直接加熱する)や電磁誘導加熱コイル(内ケースの外側から内鍋を間接加熱する)が用いられている。尚、内ケースの側部外周面には、内鍋を保温するための保温ヒータが設けられているものが多い。
そして、炊飯時には、内ケースが内鍋に近接しているので、該内ケースがかなり高温まで加熱され、保温時には、内ケース外周面に設けた保温ヒータにより、該内ケースがかなり高温まで加熱されるようになる。
ところで、上記軟質断熱材(ガラスウール製)は、内ケースの外周面に巻付けて設置されているが、その場合、該軟質断熱材の内面を内ケースの外面に密着させることが好ましい。即ち、軟質断熱材の内面を内ケースの外面に密着させて設置すると、該軟質断熱材による断熱性能が高くなるとともに、該軟質断熱材の取付安定性がよくなる(位置ずれしにくくなる)。尚、このガラスウール製の軟質断熱材は、耐熱性が高く、内ケース外周面(かなり高温になる)に接触させた状態で設置しても熱変形や熱劣化が起きにくい性状を有している。
又、上記軟質断熱材(ガラスウール製)では、各ガラス繊維間に微小隙間があって通気性を有している関係で、熱気が厚さ方向に通過する(断熱性能が低くなる)性質があるが、この軟質断熱材の外面に通気を阻止する遮断シートを貼着したものを使用すると、断熱性能が向上する。さらに、この軟質断熱材(ガラスウール製)は、薄いものを内外方向に複数層(例えば2重又は3重)に重合させると、同じ厚さの単層のものより断熱機能が一層向上する。
他方、上記硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)は、設置場所のスペース形状に合わせて所望の形状に成型されており、保形性とかなりの圧縮強度を有している。又、この硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)は、一般に耐熱性が低く、高温部に配置すると熱変形し易い性状のものであるが、断熱機能が高く、体積の割りに軽量であり、材料費が安価である、等の特性を有している。
そして、この請求項1の発明の電気炊飯器では、硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)を軟質断熱材(ガラスウール製)の外側に配置していることにより、耐熱性の低い硬質断熱材であっても内ケースからの熱による悪影響を受けないようになる。
又、この請求項1の発明の電気炊飯器のように、外装体と内ケースとの間に、軟質断熱材(ガラスウール製)が内側で硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)が外側になるようにして該両断熱材を2重に設置すると、保形性のある硬質断熱材によって柔軟な軟質断熱材を内ケース側に押付けることが可能となり、該硬質断熱材が軟質断熱材の位置ずれを防止する機能を果たす。
一方、本願請求項1の発明は、以上の場合において、上記硬質断熱材は、上記軟質断熱材と外装体との間において内外方向に突っ張り力を作用させる状態で設置している。
このように、硬質断熱材(保形性と圧縮強度を有している)を軟質断熱材と外装体との間において内外方向に突っ張り力を作用させる状態で設置していると、該硬質断熱材が設置されている部分において、該硬質断熱材により軟質断熱材(柔軟性がある)を内ケース外面に対して押付けることができる。従って、軟質断熱材の内面と内ケースの外面との密着性が良好となる。
本願請求項1の発明では、さらに、上記硬質断熱材は、電源入力用のコードリールが配設されている炊飯器本体後部側の広い空間部分に設置されている。
近年の電気炊飯器では、炊飯器本体内の後部側に電源入力用のコードリールが設けられ、該炊飯器本体内の前部側に制御基盤等の部品が設けられている関係で、平面視において左右方向の幅より前後方向の長さの方が長い略長円形状のものに形成されている。
従って、炊飯器本体における外装体と内ケースとの間の間隔(スペース)は、左右各位置では狭く、前後各位置では広くなっている。
尚、外装体と内ケースとの間の左右位置における隙間は、炊飯器本体を可及的にコンパクトにしたい関係で、必要最小限度の小さな幅に設定されているので、内ケース外周に上記軟質断熱材を設置したものでは、外装体と内ケースとの間の左右位置の隙間に上記硬質断熱材を介在させるほどのスペースを設けにくい。
そこで、この発明の電気炊飯器では、そのような事情に対応して、上記硬質断熱材を、上記コードリールが配設されていて、外装体と内ケース間に広い間隔(スペース)がある後部側に設置するようにして、該後部側の広い余剰スペースを、容積的にボリュームがあり、軽くて安価な硬質断熱材で埋めるようにしている。
[本願請求項2の発明]
本願請求項2の発明は、炊飯器本体の外装体内に内ケースを設け、該内ケース内に内鍋を収容して電気加熱部材で加熱するようにするとともに、上記外装体と上記内ケースとの間に、ガラスウール製の軟質断熱材と発泡プラスチック成型品からなる硬質断熱材とを、軟質断熱材が内側で硬質断熱材が外側になるように設置してなる電気炊飯器であって、上記外装体と上記内ケースとの間の後部位置にコードリールを縦向き姿勢で設置する一方、上記硬質断熱材を縦向きの2部材に分割し、それら分割された各硬質断熱材を上記コードリールの両側に配置するとともに、同分割された各硬質断熱材の下端を上記コードリールの端子部よりも下方まで延出させたことを特徴としている。
本願請求項2の発明の電気炊飯器に使用されている上記軟質断熱材及び硬質断熱材は、内鍋からの熱が無駄に外部に放出されるのを防止するためのもので、少なくとも上記軟質断熱材は内ケースの外面の全周を囲繞するように設置することが好ましい。
内鍋を加熱するための電気加熱部材としては、電気ヒータを埋め込んだ熱盤(内鍋を直接加熱する)や電磁誘導加熱コイル(内ケースの外側から内鍋を間接加熱する)が用いられている。尚、内ケースの側部外周面には、内鍋を保温するための保温ヒータが設けられているものが多い。
そして、炊飯時には、内ケースが内鍋に近接しているので、該内ケースがかなり高温まで加熱され、保温時には、内ケース外周面に設けた保温ヒータにより、該内ケースがかなり高温まで加熱されるようになる。
ところで、上記軟質断熱材(ガラスウール製)は、内ケースの外周面に巻付けて設置されているが、その場合、該軟質断熱材の内面を内ケースの外面に密着させることが好ましい。即ち、軟質断熱材の内面を内ケースの外面に密着させて設置すると、該軟質断熱材による断熱性能が高くなるとともに、該軟質断熱材の取付安定性がよくなる(位置ずれしにくくなる)。尚、このガラスウール製の軟質断熱材は、耐熱性が高く、内ケース外周面(かなり高温になる)に接触させた状態で設置しても、熱変形や熱劣化が起きにくい性状を有している。
又、上記軟質断熱材(ガラスウール製)では、各ガラス繊維間に微小隙間があって通気性を有している関係で、熱気が厚さ方向に通過する(断熱性能が低くなる)性質があるが、この軟質断熱材の外面に通気を阻止する遮断シートを貼着したものを使用すると、断熱性能が向上する。さらに、この軟質断熱材(ガラスウール製)は、薄いものを内外方向に複数層(例えば2重又は3重)に重合させると、同じ厚さの単層のものより断熱機能が一層向上する。
他方、上記硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)は、設置場所のスペース形状に合わせて所望の形状に成型されており、保形性とかなりの圧縮強度を有している。又、この硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)は、一般に耐熱性が低く、高温部に配置すると熱変形し易い性状のものであるが、断熱機能が高く、体積の割りに軽量であり、材料費が安価である、等の特性を有している。
そして、この請求項2の発明の電気炊飯器では、硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)を軟質断熱材(ガラスウール製)の外側に配置していることにより、耐熱性の低い硬質断熱材であっても内ケースからの熱による悪影響を受けないようになる。
又、この請求項2の発明の電気炊飯器のように、外装体と内ケースとの間に、軟質断熱材(ガラスウール製)が内側で硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)が外側になるようにして該両断熱材を2重に設置すると、保形性のある硬質断熱材によって柔軟な軟質断熱材を内ケース側に押付けることが可能となり、該硬質断熱材が軟質断熱材の位置ずれを防止する機能を果たす。
そして、この請求項2の発明の電気炊飯器では、上述のように、炊飯器本体内(外装体と内ケースとの間)の後部位置にコードリールを設けているが、このコードリールのケースのほぼ中心部分には2つの端子部が位置している。この各端子部は、比較的熱に弱い部分であり、炊飯時に内鍋を加熱した熱が内ケース下方の空間部から該端子部付近に流れると、その熱で該各端子部を損傷させるおそれがある。
そこで、この発明では、上記硬質断熱材を左右に2分割して、それら各分割された硬質断熱材をコードリールの両側に配置し、さらに、それら分割された各硬質断熱材の下端をコードリールの端子部より下方まで延出させることにより、各下方側延出部において内ケース下方の空間部からの熱が当該端子部付近に流れ込むのを阻止し得るようにしている。
[本願請求項1の発明の効果]
本願請求項1の発明の電気炊飯器では、次のような効果がある。
(1) 外装体と内ケースとの間に、ガラスウール製の軟質断熱材と発泡プラスチック成型品からなる硬質断熱材とを内外方向に重合する状態で設置しているので、従来のように軟質断熱材(ガラスウール製)のみを内ケース外周に設置したものより、断熱効果が良好になる。
(2) 硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)を軟質断熱材(ガラスウール製)の外側に配置しているので、耐熱性の低い硬質断熱材であっても内ケースからの熱による悪影響を受けない。
(3) 硬質断熱材を軟質断熱材の外側に設置すると、保形性のある硬質断熱材で柔軟な軟質断熱材を内ケース側に押付けることが可能となり、該硬質断熱材で軟質断熱材の位置ずれを防止できる。
(4) 軟質断熱材と硬質断熱材との重合部分は、内外方向に断熱材厚さが厚くなる(断熱効果が向上する)が、硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)は材料費が軟質断熱材のものより安価であるので、該断熱材全体の材料コストを安価にできる。
(5) 硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)は軟質断熱材(ガラスウール製)より単位体積当たりの重量が軽量であるので、軟質断熱材と硬質断熱材の2重断熱部における合計断熱材厚さ部分に全て軟質断熱材(ガラスウール製)を使用したものより断熱材重量を軽くでき、延いては電気炊飯器全体の軽量化に寄与できる。
(6) 硬質断熱材を軟質断熱材と外装体との間において内外方向に突っ張り状態で設置しているので、該硬質断熱材が設置されている部分においては、該硬質断熱材で軟質断熱材(柔軟性がある)を内ケース外面に押付けることができる。
その結果、軟質断熱材の内面と内ケースの外面との密着性が良好となり、該軟質断熱材による断熱性能が向上するとともに、該軟質断熱材が内ケースに対して位置ずれしにくくなるという効果がある。
(7) 硬質断熱材を炊飯器本体の後部側における広い空間がある部分(余剰スペース)に設置している。
従って、軟質断熱材の外側に硬質断熱材を設置したもの(スペース的に窮屈になる)であっても、該硬質断熱材を難無く設置できるという効果がある。
[本願請求項2の発明の効果]
本願請求項2の発明では、外装体と内ケースとの間の後部位置にコードリールを縦向き姿勢で設置し、硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)を縦向きの2部材に分割して該各分割硬質断熱材をコードリールの両側部に配置するとともに、上記各分割硬質断熱材の下端を上記コードリールの端子部より下方まで延出させている。
従って、この発明では、上記請求項1の発明の(1)〜(5)の効果に加えて、さらに上記両分割硬質断熱材の各下方側延出部により、内ケース下方の空間部からの熱がコードリールの端子部付近に流れ込むのを阻止でき、比較的熱に弱いコードリールの端子部が内ケース下方からの熱で加熱されるのを防止できるという効果がある。
以下、図1〜図4を参照して本願実施形態の電気炊飯器を説明すると、図1は電気炊飯器の左右方向中央縦断面図であり、図2は同電気炊飯器における外ケース11を取外した状態の側面図であり、図3は同電気炊飯器における底部材12を取外した状態の底面図であり、図4は同電気炊飯器における外ケース11を取外した状態の後面図である。
この実施形態の電気炊飯器は、炊飯器本体1の上部に蓋体2を載置しているとともに、炊飯器本体1の内部に内鍋15を出し入れ自在に収納している。
炊飯器本体1は、外装体10と内ケース14とを有している。外装体10と内ケース14との間には、各種部材を設置するためのスペースSが設けられている。
外装体10は、胴部を構成する筒状の外ケース11と、外ケース11の下部に取付けた皿状の底部材12と、外ケース11の上部に取付けた環状の肩部材13とを有している。外ケース11は金属板製であり、底部材12及び肩部材13はそれぞれプラスチック製である。そして、底部材12と外ケース11とは、底部材外周部の立上げ壁12aに外ケース下端部を無理嵌めして結合されており、肩部材13と外ケース11とは、肩部材外周部に外ケース上端部を無理嵌めして結合されている。尚、底部材12の立上げ壁12aの内面には、補強用の内向きリブが形成されていて、後述するように該内向きリブ上に外層軟質断熱材43の下面及び各分割硬質断熱材45,46の下面が載置されるようになっている。
内ケース14は、下部側の底ケース14Aと上部側の胴ケース14Bとを結合させて容器状に形成している。底ケース14Aはプラスチック製で皿状に形成されており、胴ケース14Bは金属製で筒状に形成されている。そして、この内ケース14は、底部材12に4箇所でビス固定(ビス固定部16)されている。
内ケース14の下面には、内鍋15を加熱するための電気加熱部材3が設けられている。この実施形態では、電気加熱部材3として内外2組の電磁誘導加熱コイル(以下、ワークコイルという)31,32が採用されている。この各ワークコイル31,32は、内ケース14の底ケース14Aの底壁部と曲壁部の各外面に取付けられている。
内ケース14の胴ケース14Bの外面には、保温ヒータ33が取付けられている。この保温ヒータ33は、胴ケース14B外面の全周に巻付けてられていて、該保温ヒータ33からの熱で内鍋15を加熱(保温)するようになっている。
内鍋15は、内ケース14内に出し入れ自在に収納される。この実施形態では、内鍋15として土鍋(セラミックス製)が採用されている。この内鍋(土鍋)15の下面には、上記各ワークコイル31,32に対面する部分に誘導発熱体(銀)18A,18Bが貼設(又は塗布)されている。尚、内鍋15として、各ワークコイル31,32から電磁誘導加熱が可能な金属製のものを採用した場合には、各誘導発熱体18A,18Bは不要となる。
内ケース14の底ケース14Aの中央部には、内鍋15の温度を検出する温度センサー17が設けられている。
外装体10と内ケース14間のスペースSには、図2及び図3に示すように、その前部側位置に制御基盤5と後部側位置にコードリール6とがそれぞれ上下向き姿勢で設置されている。又、上記スペースSにおける前部側位置の下部には換気用のファン7が設置されている。尚、前部側とは図2及び図3において左側であり、後部側とは同図において右側である。
上記コードリール6は、図2〜図4に示すように、電気コードを巻取り状態で収納するケース61を有している。このケース61の外面側の中央部には、2つの端子部62,62が外向きに突出しており、該各端子部62,62にそれぞれリード線64,64(図4)の一端を接続させている。尚、各リード線64,64の他端側は制御基盤5側に導かれている。
ところで、炊飯器本体1は、図3に示すように、前部側に制御基盤5やファン7が設置されているとともに後部側にコードリール6が設置されている関係で、平面視において左右方向の幅より前後方向の長さが長い略長円形に形成されている。従って、炊飯器本体1における外装体10と内ケース14間のスペースSは、左右各位置では狭く前後各位置では広くなっている。尚、外装体10と内ケース14間の左右位置における隙間は、炊飯器本体1を可及的にコンパクトにしたい関係で最小必要限度の小幅に設定されている。
蓋体2は、外蓋21と、該外蓋21の下面において内鍋15の開口縁を開閉する内蓋22とを有している。外蓋21には、調圧弁24付きの蒸気抜き通路23が形成されている。
そして、この蓋体2は、炊飯器本体1の後側上部においてヒンジユニット(図示省略)で枢支されていて、前部側が弧回動開閉されるようになっている。
外装体10と内ケース14との間のスペースS内には、ガラスウール製の軟質断熱材41〜43と発泡プラスチック成型品からなる硬質断熱材45,46とが設置されている。
ガラスウール製の軟質断熱材41〜43は、この実施形態では図1に示すように内外方向に3重に配設されている。即ち、この3重の軟質断熱材は、内ケース14の胴ケース14Bの外周面に巻付けた内層軟質断熱材41と、該内層軟質断熱材41の外側に巻付けた中層軟質断熱材42と、該中層軟質断熱材42の外側に巻付けた外層軟質断熱材43とを有している。この3重の軟質断熱材41〜43は、それぞれガラスウール製なので柔軟性があり、それぞれ巻付け対象部の外面に沿って密着状態で配設できる。
内層軟質断熱材41は、厚さが3mm程度で内ケース14の胴ケース14Bの高さとほぼ同高さのものが採用されている。中層軟質断熱材42は、厚さが5mm程度で内層軟質断熱材41の高さよりやや短い高さのものが採用されている。外層軟質断熱材43は、厚さが10mm程度で中層軟質断熱材42の上端と同高さ位置から底部材12の外周部にある立上げ壁12aの上面高さ位置までの高さのものが採用されている。尚、内層軟質断熱材41と中層軟質断熱材42と外層軟質断熱材43との合計厚さは約18mmであり、この合計厚さ(18mm)では、外ケース11と内ケース14との左右幅部分の各隙間(比較的狭い間隔となる)にも難無く設置できる。
又、この3重の各軟質断熱材(それぞれガラスウール製)41〜43は、各ガラス繊維間に微小隙間があって通気性を有している関係で、熱気が厚さ方向に通過する(断熱性能が低くなる)性質があるが、この実施形態では各軟質断熱材41〜43として外面の全面にそれぞれ通気を阻止する遮断シートを貼着したものを使用している。この遮断シートとしては、例えばPET(ポリエチレンテレフタート)樹脂シートが採用できる。
そして、この各軟質断熱材41〜43を設置した状態では、図1及び図3に示すようにそれぞれの軟質断熱材41〜43が内外方向に重合する状態で内ケース14の外側部を囲繞している。
尚、この実施形態では、軟質断熱材として上記のように内層軟質断熱材41と中層軟質断熱材42と外層軟質断熱材43の3重に重合させたものを採用しているが、他の実施形態では、該軟質断熱材は、単層のものでもよいし、2層のものでもよい。
発泡プラスチック成型品からなる硬質断熱材45,46は、この実施形態では図3及び図4に示すように左右に2分割した各分割硬質断熱材が使用されている。この各分割硬質断熱材45,46は、例えばPS(ポリスチレン)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)等のプラスチック原料を所定形状に発泡・成型させたものでり、保形性とかなりの圧縮強度を有している。
この各分割硬質断熱材45,46は、外装体10と内ケース14間のスペースSの後部側においてコードリール6の左右両側部に配置している。又、この各分割硬質断熱材45,46は、図3に示すように、平面視において外層軟質断熱材43と外ケース11とコードリール6によって囲まれる左右の各スペース形状とそれぞれほぼ同形状に成型されている。そして、この各分割硬質断熱材45,46を後部側の左右各スペースに設置した状態では、該各分割硬質断熱材45,46が外層軟質断熱材43と外ケース11との間で内外方向に突っ張り状態で介在するようになっている。
又、この各分割硬質断熱材45,46は、図2及び図4に示すように、それぞれ底部材12の立上げ壁12aの上面(内向きリブの上面)と肩部材13の下面との間に上下突っ張り状態で設置している。具体的には、各分割硬質断熱材45,46は、その上面から下面までの高さを、図2及び図4に示すように底部材外周部の立上げ壁12aの上面(内向きリブの上面)と肩部材13の下面までの高さと同じかそれよりごく僅かに大きい程度に設計している。そして、この分割硬質断熱材45,46を、外装体10と内ケース14間の後部側左右位置において、各分割硬質断熱材の下面がそれぞれ底部材外周部の立上げ壁12aの上面に接触し、且つ該分割硬質断熱材の上面がそれぞれ肩部材13の下面に接触する状態(上下突っ張り状態となる)で設置している。
又、この各分割硬質断熱材45,46の設置状態では、図4に示すように、該各分割硬質断熱材45,46の下端45a,46aがそれぞれコードリール6の端子部(下側端子部)62の高さ位置より所定高さH(H=10〜20mm)だけ下方まで延出している。
この実施形態の電気炊飯器では、次のような機能がある。
外装体10と内ケース14との間に、ガラスウール製の軟質断熱材41〜43と発泡プラスチック成型品からなる硬質断熱材45,46とを内外方向に重合する状態で設置しているので、従来のように軟質断熱材(ガラスウール製)のみを内ケース外周に設置したものより、断熱効果が良好になる。
硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)45,46を軟質断熱材(ガラスウール製)41〜43の外側に配置しているので、耐熱性の低い硬質断熱材45,46であっても内ケース14からの熱による悪影響を受けない。
硬質断熱材45,46を軟質断熱材41〜43の外側に設置すると、保形性のある硬質断熱材で柔軟な軟質断熱材を内ケース14側に押付けることが可能となり、該硬質断熱材で軟質断熱材の位置ずれを防止できる。
軟質断熱材41〜43と硬質断熱材45,46との重合部分は、内外方向に断熱材厚さが厚くなって断熱効果が向上するが、硬質断熱材(発泡プラスチック成型品)45,46は材料費が軟質断熱材(ガラスウール製)41〜43のものより安価であるので、該断熱材全体の材料コストを安価にできる。
硬質断熱材45,46は軟質断熱材41〜43より単位体積当たりの重量が軽量であるので、軟質断熱材41〜43と硬質断熱材45,46の2重断熱部における合計断熱材厚さ部分に全て軟質断熱材(ガラスウール製)を使用したものより断熱材重量を軽くでき、延いては電気炊飯器全体の軽量化に寄与できる。
硬質断熱材45,46を外層軟質断熱材43と外装体10(外ケース11)との間において内外方向に突っ張り状態で設置しているので、該硬質断熱材45,46が設置されている部分においては3重の各軟質断熱材41〜43が内方に押圧されている。従って、内層軟質断熱材41の内面と内ケース14の外面との密着性が良好となって軟質断熱材による断熱性能が向上するとともに、各軟質断熱材41〜43が内ケース14に対して位置ずれしにくくなる。
硬質断熱材45,46を炊飯器本体1の後部側における広い空間がある部分(余剰スペース)に設置しているので、軟質断熱材41〜43の外側に硬質断熱材45,46を設置したもの(スペース的に窮屈になる)であっても、該硬質断熱材45,46を難無く設置できる。
各分割硬質断熱材45,46を、それぞれ底部材12の立上げ壁12aの上面(内向きリブの上面)と肩部材13の下面との間に上下突っ張り状態で設置しているので、誤って電気炊飯器を落としたとき(底部材12が床面に衝突したとき)に、各分割硬質断熱材45,46が上下方向の衝撃に対する緩衝作用を発揮する。従って、各分割硬質断熱材45,46を、本来の保温機能のほかに落下時の緩衝材としても利用でき、例えば底部材12と内ケース14とのビス固定部分16等に対する衝撃力を緩和できる(該ビス固定部分16等が破損しにくくなる)。
硬質断熱材を縦向きの2部材に分割して該各分割硬質断熱材45,46をコードリール6の両側部に配置するとともに、各分割硬質断熱材45,46の下端45a,46aをコードリール6の端子部62より下方まで延出させているので、両分割硬質断熱材45,46の各下方延出部により、内ケース14下方の空間部からの熱がコードリール6の端子部62付近に流れ込むのを阻止でき、比較的熱に弱いコードリール端子部62が内ケース下方からの熱で加熱されるのを防止できる。
軟質断熱材として、内層軟質断熱材41と中層軟質断熱材42と外層軟質断熱材43からなる3重に重合させたものを採用しているが、このように内外方向に重合させると、同じ断熱材厚さであっても単層のものより保温機能が良好となる。
各軟質断熱材41〜43のそれぞれ外面に遮断シートを貼着していると、ガラスウール製断熱材であっても通気が阻止される(熱気が断熱材中を透過しない)ので、保温機能が一層良好となる。
本願実施形態の電気炊飯器の左右方向中央縦断面図である。 図1の電気炊飯器における外ケースを取外した状態の側面図である。 図1の電気炊飯器における底部材を取外した状態の底面図である。 図1の電気炊飯器における外ケースを取外した状態の後面図である。
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は電気加熱部材、5は制御基盤、6はコードリール、10は外装体、11は外ケース、12は底部材、13は肩部材、14は内ケース、15は内鍋、31,32はワークコイル、41は内層軟質断熱材、42は中層軟質断熱材、43は外層軟質断熱材、45,46は硬質断熱材(分割硬質断熱材)、45a,46aは各分割硬質断熱材の下端、62はコードリールの端子部である。

Claims (2)

  1. 炊飯器本体の外装体内に内ケースを設け、該内ケース内に内鍋を収容して電気加熱部材で加熱するようにするとともに、上記外装体と上記内ケースとの間に、ガラスウール製の軟質断熱材と発泡プラスチック成型品からなる硬質断熱材とを、軟質断熱材が内側で硬質断熱材が外側になるように設置してなる電気炊飯器であって、上記硬質断熱材は、上記軟質断熱材と外装体との間において内外方向に突っ張り状態で設置され、かつコードリールが配設された炊飯器本体後部側の広い空間部分に設置されていることを特徴とする電気炊飯器。
  2. 炊飯器本体の外装体内に内ケースを設け、該内ケース内に内鍋を収容して電気加熱部材で加熱するようにするとともに、上記外装体と上記内ケースとの間に、ガラスウール製の軟質断熱材と発泡プラスチック成型品からなる硬質断熱材とを、軟質断熱材が内側で硬質断熱材が外側になるように設置してなる電気炊飯器であって、上記外装体と上記内ケースとの間の後部位置にコードリールを縦向き姿勢で設置する一方、上記硬質断熱材を縦向きの2部材に分割し、それら分割された各硬質断熱材を上記コードリールの両側に配置するとともに、同分割された各硬質断熱材の下端を上記コードリールの端子部よりも下方まで延出させたことを特徴とする電気炊飯器。
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