JP5238656B2 - 樹脂被覆キャリアの製造方法 - Google Patents
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Description
樹脂および発泡剤が溶剤中に溶解または分散される浸漬液に、内部に空隙を有する多孔質材料で構成されるキャリア芯材を浸漬し、前記空隙に前記浸漬液が含浸された含浸キャリア芯材を得る浸漬工程と、
前記含浸キャリア芯材を、前記溶剤の沸点以上かつ前記発泡剤の分解温度以上の温度下で、撹拌しながら加熱して前記樹脂を前記キャリア芯材表面で膜化させ、前記キャリア芯材表面に樹脂被覆層が形成された樹脂被覆キャリアを得る加熱乾燥工程とを含むことを特徴とする樹脂被覆キャリアの製造方法である。
前記浸漬工程では、前記熱硬化性樹脂を含む樹脂および発泡剤が溶剤中に溶解または分散される浸漬液に、前記キャリア芯材を浸漬し、前記熱硬化性樹脂を含む前記浸漬液が前記空隙に含浸された含浸キャリア芯材を得て、
前記加熱乾燥工程は、前記含浸キャリア芯材を、前記溶剤の沸点以上、前記発泡剤の分解温度以上かつ前記熱硬化性樹脂の硬化温度未満で加熱する第1加熱工程と、
第1加熱工程で加熱した含浸キャリア芯材を、前記熱硬化性樹脂の硬化温度以上で加熱する第2加熱工程とを含むことを特徴とする。
熱硬化性樹脂を含む第1樹脂および発泡剤が第1溶剤中に溶解または分散される第1浸漬液に、内部に空隙を有する多孔質材料で構成されるキャリア芯材を浸漬し、熱硬化性樹脂を含む前記第1浸漬液が前記空隙に含浸された含浸キャリア芯材を得る浸漬工程と、
前記含浸キャリア芯材を、前記第1溶剤の沸点以上かつ前記発泡剤の分解温度以上の温度下で撹拌しながら加熱して、第1樹脂をキャリア芯材表面で膜化させ、キャリア芯材表面に樹脂層が形成された樹脂層形成キャリア芯材を得る第1加熱乾燥工程と、
第2樹脂が第2溶剤中に溶解される第2浸漬液に前記樹脂層形成キャリア芯材を浸漬し、前記樹脂層形成キャリア芯材表面に前記第2浸漬液が付着した浸漬液付着キャリア芯材を得る付着工程と、
前記浸漬液付着キャリア芯材を、前記第2溶剤の沸点以上の温度下で、撹拌しながら加熱して前記第2樹脂を前記浸漬液付着キャリア芯材表面で膜化させ、浸漬液付着キャリア芯材表面に樹脂被覆層が形成された樹脂被覆キャリアを得る第2加熱乾燥工程とを含み、
第1加熱乾燥工程は、前記含浸キャリア芯材を、前記第1溶剤の沸点以上、前記発泡剤の分解温度以上かつ前記熱硬化性樹脂の硬化温度未満で加熱する第1加熱工程と、第1加熱工程で加熱した含浸キャリア芯材を、前記熱硬化性樹脂の硬化温度以上で加熱する第2加熱工程とを含むことを特徴とする樹脂被覆キャリアの製造方法である。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態である樹脂被覆キャリアの製造方法を示す工程図である。本実施形態の樹脂被覆キャリアの製造方法は、キャリア芯材作製工程S1と、被覆工程S2とを含む。
ステップS1のキャリア芯材作製工程では、図2に示すようなキャリア芯材を作製する。図2は、キャリア芯材作製工程S1で得られるキャリア芯材51の構成を示す断面図である。図2に示すように、キャリア芯材51は、内部に空隙51aが形成されて、表面細孔51bを有する多孔質材料で構成されている。キャリア芯材作製工程S1は、秤量工程と、混合工程と、粉砕工程と、造粒工程と、仮焼工程と、焼成工程と、解砕工程と、分級工程とを含む。
本工程では、キャリア芯材51の複数の原材料を秤量し、混合して金属原料混合物を得る。2種類以上の磁性酸化物を用いる場合には、2種類以上の磁性酸化物の配合比を、磁性酸化物の目的とする組成と一致させて秤量する。
本工程では、金属原料混合物および樹脂粒子を、振動ミルなどの粉砕機中に導入し、金属原料混合物および樹脂粒子の体積平均粒子径が0.5〜2.0μm、好ましくは1μmとなるまで粉砕する。次いで、この粉砕物に水と、0.5〜2wt%のバインダと、0.5〜2wt%の分散剤とを加えることで、固形分濃度が50〜90wt%のスラリーとし、該スラリーをボールミルなどで湿式粉砕する。ここで、バインダとしては、ポリビニルアルコールなどが好ましく、分散剤としては、ポリカルボン酸アンモニウムなどが好ましい。
本工程では、湿式粉砕されたスラリーを噴霧乾燥機に導入し、100〜300℃の熱風中に噴霧して乾燥させ、体積平均粒子径10〜200μmの造粒粉を得る。得られた造粒粉は、本製造方法で製造される樹脂被覆キャリア50の体積平均粒子径を考慮して、それを外れる粗粒および微粉を、振動ふるいで除外して粒度調整する。具体的には、樹脂被覆キャリア50の体積平均粒子径は25〜50μmが好ましいことから、当該造粒粉の体積平均粒子径を15〜100μmに調整しておくことが好ましい。
本工程では、前記造粒粉を、800℃〜1000℃に加熱した炉に投入し、大気下で仮焼して仮焼品とする。このとき、樹脂粒子が燃焼し発生するガスにより造粒粉中に中空構造が形成される。
本工程では、中空構造が形成された仮焼品を、1100〜1250℃に加熱した炉に投入して焼成し、フェライト化して焼成物とする。焼成時の温度が高いと鉄の酸化が進行し、磁力が低下することから、キャリア芯材51の残留磁化はたとえば焼成温度で調整することができる。該焼成時の雰囲気は、キャリア芯材原材料のうち、磁性酸化物などの金属原料の種類によって適宜選択される。たとえば、金属原料がFeおよびMn(モル比100:0〜50:50)である場合は窒素雰囲気とする。金属原料がFe,MnおよびMgの場合は窒素雰囲気や酸素分圧調製雰囲気が好ましく、金属原料がFe,MnおよびMgの場合であってMgのモル比が30%を超える場合は大気雰囲気でもよい。
本工程では、焼成工程で得られた焼成物をハンマーミルなどによる解粒で粗粉砕し、次に気流分級機で1次分級する。さらに振動ふるいまたは超音波ふるいにて粒度をそろえた後、磁場選鉱機にかけて非磁性成分を除去することによって、内部に空隙51aを有したキャリア芯材51を得る。
ステップS2の被覆工程では、図3に示すような樹脂被覆キャリア50を作製する。図3は、被覆工程S2で得られる樹脂被覆キャリア50の構成を示す断面図である。樹脂被覆キャリア50は、像担持体である感光体上に形成された静電潜像を現像して可視像化する電子写真方式の現像剤に用いられるものであり、トナーを所望の帯電量に安定して帯電させる機能、およびトナーを感光体に搬送する機能という2つの基本機能を有する。被覆工程S2は、キャリア芯材作製工程S1で得られたキャリア芯材51の表面に樹脂被覆層52を形成する工程であり、浸漬工程S2−1と、加熱乾燥工程S2−2とを含む。
ステップS2−1の浸漬工程では、樹脂を含む樹脂被覆層組成物と、前記樹脂を溶かすトルエンなどの溶剤と、発泡剤とを含む浸漬液に、内部に空隙51aを有する多孔質磁性材料からなるキャリア芯材51を浸漬させて、含浸キャリア芯材を得る。含浸キャリア芯材は、キャリア芯材51表面に浸漬液が付着するとともに、表面細孔51bを介して空隙51a内に浸漬液が入り込んだものである。空隙51aに入り込んだ浸漬液は、後述する加熱乾燥工程S2−2で、発泡剤の発泡によってキャリア芯材51表面に押し出される。浸漬液の添加量は、100重量部のキャリア芯材51に対して5重量部以上30重量部以下が好ましい。またキャリア芯材51を塗布液に浸漬させる時間は、30秒間以上20分間以下が好ましい。
ステップS2−2−(a)の第1加熱工程では、含浸キャリア芯材を、溶剤の沸点以上、発泡剤の分解温度以上かつ熱硬化性樹脂の硬化温度未満で加熱する。浸漬工程S2−1で浸漬液がキャリア芯材51内部の空隙51aに含浸するけれども、本工程で含浸キャリア芯材を発泡剤の分解温度以上で加熱するので、空隙51a内に含浸してしまった浸漬液を、発泡剤の発泡によって発生するガスの圧力でキャリア芯材51表面に押し出すことができ、空隙51aに樹脂が充填されるのを防止することができる。
ステップS2−2−(b)の第2加熱工程では、第1加熱工程S2−2−(a)で加熱した含浸キャリア芯材を、熱硬化性樹脂の硬化温度以上で加熱する。これによって、キャリア芯材51表面に膜厚の厚い樹脂被覆層52が形成された樹脂被覆キャリア50を得ることができる。第1加熱工程S2−2−(a)で含浸キャリア芯材表面に押し出された熱硬化性樹脂を本工程で硬化させることによって、第1加熱工程S2−2−(a)で含浸キャリア芯材表面に押し出された樹脂が再び空隙51aに入り込むことを防止することができる。また、硬化された樹脂を含むことで、強固な樹脂被覆層52を形成することができる。したがって、さらなるキャリアの長寿命化を達成することができる樹脂被覆キャリア50を得ることができる。このようにキャリア芯材51内部の空隙51aに入り込んだ樹脂を樹脂被覆層52の形成に用いることによって、樹脂被覆キャリア50の製造に必要な樹脂量を低減することができる。
図4は、本発明の第2の実施形態である樹脂被覆キャリアの製造方法を示す工程図である。本実施形態の樹脂被覆キャリアの製造方法は、キャリア芯材作製工程S11と、被覆工程S12とを含む。
ステップS11のキャリア芯材作製工程は、前述のキャリア芯材作製工程S1と同様である。
ステップS12の被覆工程では、図5に示すような樹脂被覆キャリア54を作製する。図5は、被覆工程S12で得られる樹脂被覆キャリア54の構成を示す断面図である。樹脂被覆キャリア54は、キャリア芯材51表面に、第1樹脂層55および第2樹脂層56からなる樹脂被覆層57が形成される。被覆工程S12は、キャリア芯材作製工程S11で得られたキャリア芯材51の表面に樹脂被覆層57を形成する工程であり、浸漬工程S12−1と、第1加熱乾燥工程S12−2と、付着工程S12−3と、第2加熱乾燥工程S12−4とを含む。
ステップS12−1の浸漬工程では、熱硬化性樹脂を含む樹脂および発泡剤が溶剤中に溶解または分散される第1浸漬液に、キャリア芯材51を浸漬し、空隙51aに第1浸漬液が含浸された含浸キャリア芯材を得る。第1浸漬液の原料およびキャリア芯材51の浸漬条件などは、前述の浸漬工程S2−1での浸漬液の原料およびキャリア芯材51の浸漬条件などと同様であるが、本実施形態では、樹脂被覆層組成物である樹脂は熱硬化性樹脂を含む樹脂を用いる。
ステップS12−2の第1加熱乾燥工程では、樹脂層形成キャリア芯材を得る。本工程での含浸キャリア芯材の加熱条件などは、前記加熱乾燥工程S2−2での含浸キャリア芯材の加熱条件などと同様である。
ステップS12−3の付着工程では、樹脂が溶剤中に溶解される第2浸漬液に樹脂層形成キャリア芯材を浸漬する。これによって、樹脂層形成キャリア芯材表面に第2浸漬液が付着した浸漬液付着キャリア芯材が得られる。第2浸漬液は、発泡剤を含まないこと以外は第1浸漬液と同様である。
ステップS12−4の第2加熱乾燥工程では、浸漬液付着キャリア芯材を、溶剤の沸点以上の温度下で撹拌しながら加熱して、樹脂を浸漬液付着キャリア芯材表面で膜化させて浸漬液付着キャリア芯材表面に第2樹脂層56を形成させ、キャリア芯材51表面に樹脂被覆層57が形成された樹脂被覆キャリア54を得る。
2成分現像剤は、前述した樹脂被覆キャリア50または樹脂被覆キャリア54と、結着樹脂および着色剤を含むトナーとで構成される。樹脂被覆キャリア50および樹脂被覆キャリア54は、トナーとの見掛密度差が小さいので、現像時においてトナーとの混合性が良好になり、長期間にわたって安定してトナーを帯電させることができる。そのため、長期間にわたって高画質な画像を安定して形成することができる。以下、樹脂被覆キャリア50を用いる場合について記載する。
トナーは、トナー母粒子を含み、トナー母粒子は結着樹脂および着色剤を必須成分とし、それ以外に、電荷制御剤、離型剤などを含む。また、トナーは、粒子径の異なる2種類以上の外添剤を含む。
結着樹脂としては、特に限定されるものではなく、黒トナー用またはカラートナー用の公知の結着樹脂を使用することができる。たとえば、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂などのスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂などが挙げられる。また、原料モノマー混合物に離型剤を混合し、重合反応を行って得られる樹脂を用いてもよい。結着樹脂は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
着色剤としては、所望の色に応じて種々の着色剤を用いることができ、たとえば、イエロートナー用着色剤、マゼンタトナー用着色剤、シアントナー用着色剤、ブラックトナー用着色剤などが挙げられる。着色剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、同色系のものを2種以上用いることができ、異色系のものをそれぞれ1種または2種以上用いることもできる。
電荷制御剤は、トナーの摩擦帯電性を制御することを目的として添加される。電荷制御剤としては、この分野で常用される正電荷制御用または負電荷制御用の電荷制御剤を使用できる。正電荷制御用の電荷制御剤としては、たとえば、ニグロシン染料、塩基性染料、四級アンモニウム塩、四級ホスホニウム塩、アミノピリン、ピリミジン化合物、多核ポリアミノ化合物、アミノシラン、ニグロシン染料およびその誘導体、トリフェニルメタン誘導体、グアニジン塩、アミジン塩などが挙げられる。
離型剤としては、この分野で常用されるものが使用でき、たとえば、パラフィンワックスおよびその誘導体、マイクロクリスタリンワックスおよびその誘導体などの石油系ワックス、フィッシャートロプシュワックスおよびその誘導体、ポリオレフィンワックスおよびその誘導体、低分子量ポリプロピリンワックスおよびその誘導体、ポリオレフィン系重合体ワックス(低分子量ポリエチレンワックスなど)およびその誘導体などの炭化水素系合成ワックス、カルナバワックスおよびその誘導体、ライスワックスおよびその誘導体、キャンデリラワックスおよびその誘導体、木蝋などの植物系ワックス、蜜蝋、鯨蝋などの動物系ワックス、脂肪酸アミド、フェノール脂肪酸エステルなどの油脂系合成ワックス、長鎖カルボン酸およびその誘導体、長鎖アルコールおよびその誘導体、シリコーン系重合体、高級脂肪酸などが挙げられる。なお、誘導体には、酸化物、ビニル系モノマーとワックスとのブロック共重合物、ビニル系モノマーとワックスとのグラフト変性物などが含まれる。離型剤の使用量は特に制限されず広い範囲から適宜選択できるが、好ましくは、結着樹脂100重量部に対して0.2〜20重量部である。
トナーの外添剤としては、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば、酸化ケイ素、酸化チタン、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、チタン酸バリウムなどが挙げられる。本実施形態では、粒子径の異なる2種類以上の外添剤を併用し、少なくとも1種類の1次粒子径の体積平均粒子径が0.1〜0.2μmである。外添剤として、少なくとも1種類の1次粒子径が0.1〜0.2μmであるものを用いると、特にカラートナーにおいて、転写性が向上するとともに、外添剤のキャリア表面への付着による帯電低下を引き起こすことなく、長期的かつ安定的にトナーを帯電させことができる。外添剤の使用量は、特に制限されないが、好ましくはトナーが100重量部に対して0.1〜3.0重量部である。
2成分現像剤は、上記樹脂被覆キャリア50と上記トナーとを混合することによって製造される。トナーと樹脂被覆キャリア50との混合割合は、特に制限はないが、高速画像形成装置(A4サイズの画像で40枚/分以上)に用いることを考慮すると、樹脂被覆キャリアの体積平均粒子径/トナーの体積平均粒子径が5以上の状態で、樹脂被覆キャリア50の総表面積(全樹脂被覆キャリア粒子の表面積の総和)に対するトナーの総投影面積(全トナー粒子の投影面積の総和)の割合((トナーの総投影面積/樹脂被覆キャリア50の総表面積)×100)が30〜70%になればよい。これによって、トナーの帯電性が充分良好な状態で安定的に維持され、高速画像形成装置においても高画質画像を安定的に、かつ長期的に形成できる好適な2成分現像剤として使用できる。
キャリア芯材の見掛密度は、JIS Z2504 2000に準拠して測定した。樹脂被覆キャリアの見掛密度も同様にして測定した。
エマルゲン109P(花王社製、ポリオキシエチレンラウリルエーテルHLB13.6)5% 10mLに測定試料約10〜15mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散した。このうち約1mLをマイクロトラックMT3000(日機装株式会社)の所定箇所に加えた後、1分間撹拌し散乱光強度が安定したのを確認して測定を行った。
電子顕微鏡(商品名:VE−9500、株式会社キーエンス製)によって1000倍の倍率でキャリア芯材を写真撮影した。次いで、キャリア芯材の中心からキャリア芯材の半径の1/2の領域を撮影写真よりトリミングし、その領域から画像解析ソフト(商品名:A像くん、旭化成エンジニアリング株式会社製)によって、キャリア芯材の表面細孔の輪郭を抽出して解析することにより、キャリア芯材の表面細孔合計面積、面積平均径を算出した。このような解析を50粒子について行い、平均値をそのキャリア芯材の表面細孔合計面積、面積平均径とした。
<樹脂被覆キャリアの作製>
[秤量工程、混合工程]
キャリア芯材の原材料として、微粉砕したFe2O3とMgCO3とを準備し、モル比でFe2O3:MgCO3=80:20となるように秤量し、混合して金属原料混合物を得た。キャリア芯材の全原材料に対して5wt%に相当する体積平均粒子径5μmのポリエチレン樹脂粒子(商品名:LE−1080、住友精化株式会社製)と、1.5wt%に相当するポリカルボン酸アンモニウム系分散剤と、0.05wt%に相当するSNウェット980(湿潤剤、サンノプコ株式会社製)と、0.02wt%に相当するポリビニルアルコール(バインダ)とを水中に添加して水溶液を調製した。
前記水溶液に金属原料混合物を投入して撹拌し、濃度75wt%のスラリーを得た。このスラリーを湿式ボールミルにて湿式粉砕し、体積平均粒子径が1μmとなるまでしばらく撹拌した。
スプレードライヤーにて該スラリーを噴霧し、体積平均粒子径10〜200μmの乾燥した造粒品を得た。網目61μmの篩網を用いてこの造粒品から粗粒を分離した。
大気下において乾燥造粒品を900℃で加熱することで仮焼し、樹脂粒子成分を分解させて仮焼品とした。
1160℃の窒素雰囲気下で仮焼品を5時間焼成してフェライト化させ、焼成品とした。
焼成品をハンマーミルで解砕して、風力分級機を用いて微粉を除去し、網目54μmの振動ふるいで粒度調整することによってキャリア芯材C1を得た。得られたキャリア芯材C1は、見掛密度が1.80g/cm3であり、表面細孔の面積平均径が0.60μmである。
架橋型シリコーン樹脂A(商品名:KR240、硬化温度:200℃、信越化学工業株式会社製)4.0部をトルエン(沸点:110.8℃)15部に溶解し、そこに導電性粒子(商品名:VULCAN XC−72、キャボット株式会社製)0.20部と、カップリング剤(商品名:AY43−059、東レ・ダウコーニング株式会社製)0.20部と、個数平均粒径を0.3μm以下に調整した炭酸水素ナトリウム(商品名:セルマイク266、分解温度:140〜170℃、三協化成社製)0.4部とを、内添または分散させて浸漬液Aを調製した。
撹拌容器を170℃に加熱して、含浸キャリア芯材C1を1時間加熱撹拌し、トルエンを留去した。
第1加熱工程で加熱した含浸キャリア芯材C1を、硬化温度200℃、硬化時間1時間の硬化過程を経て、目開き150μmのふるいにかけることによって、実施例1の樹脂被覆キャリアを得た。得られた実施例1の樹脂被覆キャリアは、体積平均粒子径が45μmであり、見掛密度は1.73g/cm3で、キャリア芯材粒子表面は樹脂で完全に覆われていた。そのため、キャリアの長寿命化および良好なトナー帯電安定性を実現する樹脂被覆キャリアとなる。
実施例1と同様の方法で、キャリア芯材C1を得た。
架橋型シリコーン樹脂A(商品名:KR240、信越化学工業株式会社製)4.0部をトルエン(沸点:110.8℃)15部に溶解し、そこに導電性粒子(商品名:VULCAN XC−72、キャボット株式会社製)0.20部と、カップリング剤(商品名:AY43−059、東レ・ダウコーニング株式会社製)0.20部と、個数平均粒径を0.3μm以下に調整した炭酸水素ナトリウム(商品名:セルマイク266、三協化成社製)0.4部とを内添または分散させて第1浸漬液Aを調製した。
撹拌容器を170℃に加熱して、含浸キャリア芯材C1を1時間加熱撹拌し、トルエンを留去した。
第1加熱工程で加熱した含浸キャリア芯材C1を、硬化温度200℃、硬化時間1時間の硬化過程を経て、目開き150μmのふるいにかけることによって、樹脂層形成キャリア芯材C2を得た。
架橋型シリコーン樹脂A(商品名:KR240、信越化学工業株式会社製)4.0部をトルエン15部に溶解し、そこに導電性粒子(商品名:VULCAN XC−72、キャボット株式会社製)0.20部、およびカップリング剤(商品名:AY43−059、東レ・ダウコーニング株式会社製)0.20部を内添または分散させることで第2浸漬液Aを調製した。
撹拌容器を170℃に加熱して、浸漬液付着キャリア芯材C1を1時間加熱撹拌し、トルエンを留去した。
第3加熱工程で加熱した浸漬液付着キャリア芯材C1を、硬化温度200℃、硬化時間1時間の硬化過程を経て、目開き150μmのふるいにかけることで、実施例2の樹脂被覆キャリアを得た。得られた実施例2の樹脂被覆キャリアは、体積平均粒子径が46μmで、見掛密度は1.62g/cm3で、キャリア芯材粒子表面は被覆樹脂で平滑に覆われていた。そのため、キャリアの長寿命化および良好なトナー帯電安定性を実現する樹脂被覆キャリアとなる。
実施例1と同様の方法で、キャリア芯材C1を得た。
架橋型シリコーン樹脂B(商品名:KR350、硬化温度200℃、信越化学工業株式会社製)3.0部をトルエン(沸点:110.8℃)15部に溶解し、そこに導電性粒子(商品名:VULCAN XC−72、キャボット株式会社製)0.15部と、カップリング剤(商品名:Z−6001、東レ・ダウコーニング株式会社製)0.15部と、p,p'-オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(商品名:セルマイクS、三協化成社製、分解温度155〜160℃)0.5部とを内添または分散または溶解させて第1浸漬液Cを調製した。
撹拌容器を170℃に加熱して、含浸キャリア芯材C3を1時間加熱撹拌し、トルエンを留去した。
第1加熱工程で加熱した含浸キャリア芯材C3を、硬化温度200℃、硬化時間1時間の硬化過程を経て、目開き150μmのふるいにかけることによって、樹脂層形成キャリア芯材C3を得た。
架橋型シリコーン樹脂B(商品名:KR350、信越化学工業株式会社製)3.0部をトルエン15部に溶解し、そこに導電性粒子(商品名:VULCAN XC−72、キャボット株式会社製)0.15部、およびカップリング剤(商品名:Z−6001、東レ・ダウコーニング株式会社製)0.15部を内添または分散または溶解させることで第2浸漬液Cを調製した。
撹拌容器を170℃に加熱して、浸漬液付着キャリア芯材C3を1時間加熱撹拌し、トルエンを留去した。
第3加熱工程で加熱した浸漬液付着キャリア芯材C3を、硬化温度200℃、硬化時間1時間の硬化過程を経て、目開き150μmのふるいにかけることで、実施例3の樹脂被覆キャリアを得た。得られた実施例3の樹脂被覆キャリアは、体積平均粒子径が45.5μmで、見掛密度は1.68g/cm3で、キャリア芯材粒子表面は被覆樹脂で平滑に覆われていた。そのため、キャリアの長寿命化および良好なトナー帯電安定性を実現する樹脂被覆キャリアとなる。
実施例1と同様の方法で、キャリア芯材C1を得た。
架橋型シリコーン樹脂A(商品名:KR240、信越化学工業株式会社製)4.0部をトルエン15部に溶解し、そこに導電性粒子(商品名:VULCAN XC−72、キャボット株式会社製)0.20部、およびカップリング剤(商品名:AY43−059、東レ・ダウコーニング株式会社製)0.20部を内添または分散させることで浸漬液Bを調製した。
撹拌容器を170℃に加熱して、含浸キャリア芯材C2を1時間加熱撹拌し、トルエンを留去した。
第1加熱工程で加熱した含浸キャリア芯材C2を、硬化温度200℃、硬化時間1時間の硬化過程を経て、目開き150μmのふるいにかけることで、比較例1の樹脂被覆キャリアを得た。得られた比較例1の樹脂被覆キャリアは、体積平均粒子径が45μm、見掛密度は2.20g/cm3で、キャリア芯材粒子表面は樹脂で不均一に被覆されていた。そのため、キャリアの長寿命化および良好なトナー帯電安定性を実現する樹脂被覆キャリアとはいえない。
浸漬工程で、浸漬塗工装置の撹拌容器を20mmHg以下に減圧した状態で、キャリア芯材C1と浸漬液Bとの混合を行う以外は、比較例1と同様の方法で比較例2の樹脂被覆キャリアを得た。得られた比較例2の樹脂被覆キャリアは、体積平均粒子径が44μmで、見掛密度は2.37g/cm3で、キャリア芯材粒子表面はほとんど樹脂で覆われておらず、樹脂がキャリア芯材粒子内に浸み込んだ状態であった。
51 キャリア芯材
51a 空隙
51b 表面細孔
52 樹脂被覆層
Claims (5)
- キャリア芯材と、キャリア芯材の表面に形成された樹脂被覆層とを有する樹脂被覆キャリアの製造方法であって、
樹脂および発泡剤が溶剤中に溶解または分散される浸漬液に、内部に空隙を有する多孔質材料で構成されるキャリア芯材を浸漬し、前記空隙に前記浸漬液が含浸された含浸キャリア芯材を得る浸漬工程と、
前記含浸キャリア芯材を、前記溶剤の沸点以上かつ前記発泡剤の分解温度以上の温度下で、撹拌しながら加熱して前記樹脂を前記キャリア芯材表面で膜化させ、前記キャリア芯材表面に樹脂被覆層が形成された樹脂被覆キャリアを得る加熱乾燥工程とを含むことを特徴とする樹脂被覆キャリアの製造方法。 - 前記浸漬液は、樹脂として熱硬化性樹脂を含み、
前記浸漬工程では、前記熱硬化性樹脂を含む樹脂および発泡剤が溶剤中に溶解または分散される浸漬液に、前記キャリア芯材を浸漬し、前記熱硬化性樹脂を含む前記浸漬液が前記空隙に含浸された含浸キャリア芯材を得て、
前記加熱乾燥工程は、前記含浸キャリア芯材を、前記溶剤の沸点以上、前記発泡剤の分解温度以上かつ前記熱硬化性樹脂の硬化温度未満で加熱する第1加熱工程と、
第1加熱工程で加熱した含浸キャリア芯材を、前記熱硬化性樹脂の硬化温度以上で加熱する第2加熱工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の樹脂被覆キャリアの製造方法。 - 前記熱硬化性樹脂が、熱硬化性シリコーン樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の樹脂被覆キャリアの製造方法。
- キャリア芯材と、キャリア芯材の表面に形成された樹脂被覆層とを有する樹脂被覆キャリアの製造方法であって、
熱硬化性樹脂を含む第1樹脂および発泡剤が第1溶剤中に溶解または分散される第1浸漬液に、内部に空隙を有する多孔質材料で構成されるキャリア芯材を浸漬し、熱硬化性樹脂を含む前記第1浸漬液が前記空隙に含浸された含浸キャリア芯材を得る浸漬工程と、
前記含浸キャリア芯材を、前記第1溶剤の沸点以上かつ前記発泡剤の分解温度以上の温度下で撹拌しながら加熱して、第1樹脂をキャリア芯材表面で膜化させ、キャリア芯材表面に樹脂層が形成された樹脂層形成キャリア芯材を得る第1加熱乾燥工程と、
第2樹脂が第2溶剤中に溶解される第2浸漬液に前記樹脂層形成キャリア芯材を浸漬し、前記樹脂層形成キャリア芯材表面に前記第2浸漬液が付着した浸漬液付着キャリア芯材を得る付着工程と、
前記浸漬液付着キャリア芯材を、前記第2溶剤の沸点以上の温度下で、撹拌しながら加熱して前記第2樹脂を前記浸漬液付着キャリア芯材表面で膜化させ、浸漬液付着キャリア芯材表面に樹脂被覆層が形成された樹脂被覆キャリアを得る第2加熱乾燥工程とを含み、
第1加熱乾燥工程は、前記含浸キャリア芯材を、前記第1溶剤の沸点以上、前記発泡剤の分解温度以上かつ前記熱硬化性樹脂の硬化温度未満で加熱する第1加熱工程と、第1加熱工程で加熱した含浸キャリア芯材を、前記熱硬化性樹脂の硬化温度以上で加熱する第2加熱工程とを含むことを特徴とする樹脂被覆キャリアの製造方法。 - 前記第1樹脂および前記第2樹脂が、熱硬化性シリコーン樹脂であることを特徴とする請求項4に記載の樹脂被覆キャリアの製造方法。
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