JP5238579B2 - プリント基板加工機のツールポスト - Google Patents

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Description

本発明は、プリント基板加工機において、ドリル等の加工に使用しようとする工具あるいは加工で使用した工具を一時的に保持するプリント基板加工機のツールポストに関する。
図2は、従来のプリント基板加工機の斜視図、図3は図2の要部正面図、図4はツールポストの正面断面図である。
図2において、プリント基板加工機100のテーブル1には、プリント基板2と、ドリル等の複数の工具(ここでは、ドリル)3を保持する工具カセット4と、2個のツールポスト5と、工具先端検出装置6と、が載置されている。テーブル1はベッド7上に載置された1対の案内装置8に支持されている。図3に示すように、テーブル1の下面に固定されたナット9は、送りねじ10に螺合している。送りねじ10は図示を省略するサーボモータによって回転駆動され、テーブル1を前後方向Xに移動させる。工具カセット4にはドリル等の各種工具が碁盤目状に形成された収納部に整列されて配置されている。
コラム11はベッド7に固定されている。クロススライド12はコラム11に配置された1対の案内装置13に支持されている。クロススライド12の背面に固定されたナット18(図3参照)は送りねじに14に螺合している。送りねじ14はサーボモータ15によって回転駆動され、クロススライド12を左右方向Yに移動させる。
主軸頭(ハウジング)20はクロススライド12に支持されている。主軸頭20の背面に固定されたナット21は送りねじ22に螺合している。送りねじ22はサーボモータ23によって回転駆動され、主軸頭20を上下方向Zに移動させる。サーボモータ23にはエンコーダ24が設けられている。エンコーダ24は主軸頭20の現在位置を正確に測定する。
スピンドル(主軸)30は主軸頭20に回転自在に支持され、図示を省略するモータによって回転駆動される。図4に示すように、コレットチャック32はスピンドル30に支持され、図示を省略する駆動手段により開閉自在に駆動される。
ドリル31は、コレットチャック32に着脱可能に保持されている。ドリル31には、ドリル31のスピンドル30先端からの長さを定める工具リング33が装着されている。工具リング33は、例えば硬質の合成樹脂で形成されており、中心部に設けられた貫通穴33aの直径はシャンク31sの外径よりも僅かに小径に形成されている。そして、貫通穴33aにシャンク31sを挿入された工具リング33は、弾性により、ドリル31と一体になっている。
一対のエアシリダ40はブラケット41を介して主軸頭20に支持されている。エアシリンダ40には圧力が一定のエアが常時供給されている。プレッシャフット42はエアシリンダ40のロッドに取り付けられている。
クロススライド12の側面には、サブチャックユニット45が配置されている。サブチャックユニット45の内部には、ドリル31を保持する先端部の構造がコレットチャック32と同じである他のコレットチャック46が配置されている。以下、スピンドルに配置されたコレットチャック32を「スピンドルチャック32」といい、サブチャックユニット45に配置されたコレットチャックを「サブチャック46」という。サブチャックユニット45は、クロススライド12の側面に固定されたエアシリンダ47により、上下方向Zに移動自在である。
図4に示すように、ツールポスト5は、スリーブ51と、ホルダ52と、ばね53とから構成されている。
スリーブ51は、テーブル1に固定されている。スリーブ51の内部には、軸線方向の上端側に開口する小径部と、この小径部の端部に同軸で接続する大径部とが形成されている。
ホルダ52の大径部はスリーブ51の大径部に、小径部はスリーブ51の小径部に、それぞれ嵌合しており、かつホルダ52の下端に設けられたフランジにより上方向の移動が規定されている。ホルダ52の内側には、上部に開口する穴52aが形成されている。穴52aの直径はドリル31のシャンク31sの直径よりも僅かに大径である。
また、工具リング33は、下面のドリル31の先端31pまでの距離が距離kになるようにしてドリル31に固定されている。工具リング33の上下方向高さhが定まっているので、工具リング33の上面からドリル31の先端31pまでの距離が定まる。
ばね53は、ホルダ52を上方に付勢している。なお、ばね53のばね常数については後述する。
工具リング33を装着されたドリル31は、工具リング33を介してツールポスト50に支持される。なお、工具リング33の外径は7〜8mm、厚さは4〜8mm程度であり、シャンク31sの外径は3mm程度である(特許文献1)。
次に、従来のプリント基板加工機の動作を説明する。
始めに、主軸30にドリル31を保持させる手順について説明する。なお、ドリル31は工具リング33を挿入された状態で工具カセット4に配置されており、ツールポスト50にはドリル31が保持されていないものとする。
先ず、工具カセット4に収納されたドリル31をツールポスト5に保持させる。すなわち、テーブル1とクロススライド12とを移動させ、サブチャック46の軸線を工具カセット4に収納された所望のドリル31の軸線に一致させた後、サブチャック46を開いた状態でエアシリンダ47によりサブチャックユニット45を下降させ、サブチャック46を閉じてドリル31を保持させる。なお、この場合は、サブチャック46の先端と工具リング33上端との間に隙間があっても構わない。次に、サブチャックユニット45を上昇させた後、テーブル1とクロススライド12を移動させ、サブチャック46の軸線をツールポスト5の軸線に一致させた後、エアシリンダ47によりサブチャックユニット45を下降させ、サブチャック46を開いてドリル31をツールポスト5に保持させる。なお、この場合は、工具リング33の下端面33dがホルダ52の上端面52uに接触するまで主軸頭20を下降させなくても良い。
次に、主軸30にドリル31を保持させる。すなわち、主軸頭20を上昇させた後、テーブル1とクロススライド12を移動させ、スピンドル30(すなわち、スピンドルチャック32)の軸線をツールポスト5の軸線に一致させた後、スピンドルチャック32を開いた状態でスピンドルチャック32の端面32dが、ツールポスト50に保持された工具リング33の上端面33uの位置よりも距離N(例えば、0.7mm)下がった位置になるまで、ばね53の付勢力に抗して主軸頭20を下降させる。(以下、待機高さから距離Nだけ押し下げる場合の移動距離を、「押し下げ距離」という。)。この結果、スピンドルチャック32の下端面32dと上端面33uが確実に接触するので、ドリル先端31pはスピンドルチャック32の下端面32dから距離(k+h)に精度良く位置決めされる。なお、ばね53の付勢力を小さな値にすると、スピンドルチャック32と工具リング上端面33uとの間に隙間ができる場合が発生するので、ばね53のばね常数は十分大きな値に設定されている。そして、この状態でスピンドルチャック32を閉じる。ドリル31が保持されたら、主軸頭20を上昇させてドリル31をツールポスト50から抜き出し、以下、主軸30(すなわち、ドリル31)の軸線を加工しようとする穴の中心に位置決めした後、主軸頭20を下降させ、ドリル先端31pを予め定められた深さまでプリント基板2に切り込ませる。
このように、工具リング33を用いることによりドリル先端31pの高さ方向の位置を精度よく管理することができるので、加工時、切り込み深さを必要最小限の値にすることができ、加工能率を向上させることができる。また、ドリル31の切り込み不足が発生することもない。さらに、加工中に先端31pの位置を確認する必要もない。
なお、加工時においてドリル31を交換する場合は、加工に使用していたドリル31を一方のツールポスト5に載置し、これから使用するドリル31を他方のツールポスト5に載置する。
特開2006−116639号公報
しかし、ドリル31の軸線がスピンドル30の軸線に対して傾き、加工精度が低下する場合があった。
本発明者は、この原因が以下に起因するものであることを解析した。なお、以下、スリットにより複数に分割されたコレットチャックの各切断片を「爪」と呼ぶ。ばね53が距離Nだけ撓んだ場合における各爪の先端にはばね53の付勢力が負荷として加わっているので、スピンドルチャック32を閉じる際、各爪の先端には摩擦力が加わる。このとき、工具リング33の上端面33uの凹凸や爪の先端の表面粗さのばらつき等により、爪の先端に加わる摩擦力はそれぞれ異なる。このため、爪は一様に閉じることができず、ドリル31の軸線がスピンドルチャック32の軸線に対して平行方向にずれたり、傾いてしまう場合がある。以下、具体的に説明する。
図5は、ドリルの軸線がスピンドルチャックの軸線に対して傾く場合の説明図であり、(a)はスピンドルチャックが工具リングに接触した時点を、(b)はスピンドルチャックが工具リングを付勢し終わった時点を、それぞれ示している。
工具リング33の上端面33uがXY面に対して傾いていた場合(図示の場合、角度αだけ傾いている。なお、角度αは微少な角度である。)、スピンドルチャック32の下面が図4において距離Nだけ下がると、図5(b)に示すように、スピンドルチャック32に付勢された工具リング33は、上端面33uがスピンドルチャック32の端面32dに倣って傾く。このため、ドリル31の軸心がスピンドル30の軸線に対して角度α傾き、ドリル先端31pがスピンドル30の軸線に対して数μmずれてしまう。
本発明の目的は、上記課題を解決し、ドリル(工具)31の軸線をスピンドル30の軸線と同軸にすることができるプリント基板加工機のツールポストを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、加工に使用しようとする工具(31)あるいは加工で使用した工具を、該工具に嵌合・固定した工具リング(33)により位置決めして一時的に保持するプリント基板加工機のツールポスト(50)において、
前記プリント基板加工機のテーブル(1)に立設して固定されるスリーブ(51)と、
前記工具リング(33)を保持すると共に該工具リングの下端面を載置し得る工具保持部(60c)を有し、前記スリーブ(51)に形成された穴(51a,51b,51c)に上下方向移動自在にかつ前記スリーブに対する上昇位置を規定されて支持されるホルダ(60)と、
前記テーブル(1)と前記スリーブ(51)の所定高さ位置(a)との間に縮設して配置され、前記ホルダ(60)が前記所定高さ位置(a)を越えて下方向に移動した場合、該ホルダの下端に当接して該ホルダを上方に向けて付勢する第1のばね(53)と、
前記第1のばね(53)の上方にて直列状に配置され、かつ該第1のばねのばね定数に比して小さいばね定数からなり、前記ホルダを上方に向けて付勢する第2のばね(62)と、を備え、
前記プリント基板加工機の工具保持手段(32)が前記工具リング(33)に当接して前記ホルダ(60)を押し下げる際、前記ホルダの下端(60f)が前記スリーブの所定高さ位置(a)より上方にある場合、前記第2のばね(62)が専ら変形しつつ前記ホルダ(60)を押し下げ、前記ホルダの下端(60f)が前記スリーブの所定高さ位置(a)を越えて押し下げられると、前記第のばね(53)の付勢力が、前記ホルダ(60)に作用してなる。
具体的には、前記スリーブ(51)は、軸線方向の上端側に開口する小径部(51a)と、該小径部の端部に同軸で接続しかつ該小径部より大径の中径部(51b)と、該中径部の端部に同軸で接続しかつ該中径部より大径の大径部(51c)とを有する前記穴が内部に形成され、
前記ホルダ(60)は、前記スリーブ(51)の内部に配置され、外径が前記スリーブの前記中径部(51b)よりも小径の大径部(60a)と、該大径部の端部に同軸で接続し、高さが前記スリーブの前記小径部(51a)の高さよりも高く、外径が前記スリーブの前記小径部(51a)よりも小径の小径部(60b)と、該小径部に形成され、内部の軸線方向に、上部に開口し内径が前記工具リングが嵌合する大きさの第1の穴(60c)と、該第1の穴に同軸で接続し該第1の穴よりも小径の第2の穴(60d)と、該第2の穴に同軸で接続し他端に開口する第3の穴(60e)と、を有し、かつ前記工具保持部(60c)が前記小径部(60b)に半径方向の複数のスリット(60t)を形成されてなり、
外径が前記ホルダ(60)の第3の穴(60e)に嵌挿する大きさであり、一端に前記スリーブ(51)の大径部(51c)に嵌挿する大きさであるフランジ(61a)を有し、前記スリーブの内部に配置されるカラー(61)を備え、
前記第2のばね(62)を前記ホルダ(60)と前記カラー(61)との間に、また、前記第1のばね(53)を前記カラー(61)の下側と前記テーブル(1)との間に、それぞれ配置すると共に、前記ホルダの前記大径部(60a)の軸線方向の長さを、前記スリーブの前記中径部(51b)の軸線方向の長さよりも予め定める長さ(m)だけ短く設定して、前記ホルダの下端(60f)が前記予め定める長さ(m)にあっては、前記カラー(61)との間にある前記第2のばね(62)が専ら変形しつつ前記ホルダ(60)を押し下げ、前記予め定める長さ(m)を超えて前記ホルダが押し下げられると、前記カラー(61)を介して前記第1のばね(53)を直接変形して、前記工具リング(33)が前記スリット(60t)を押し拡げるように作用してなる。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲の記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
本発明によると、プリント基板加工機の工具保持手段(例えばコレットチャック)により工具がツールポストに置かれる際、まず、ばね定数の小さな第2のばねを専ら変形しつつホルダが所定長さ(m)下方に移動して、工具リングがツールポストの軸線に一致するように位置決めされる。加工機の工具保持手段により工具リングを介してホルダが更に下方に移動し、前記所定長さ(m)を越えると、ばね定数の大きい第1のばねが変形し、該大きな付勢力(抗力)により例えばスリットが押し拡げられて、工具リングが工具保持部に保持され、工具リングの下端面を工具保持部である例えば第1の穴の底面に当接して、工具の上下方向位置が位置決めされる。この際、上述したように、工具は、工具保持部に軸線が一致した状態から、例えばスリットの拡がりにより工具保持部に挿入されるので、常に工具は、ホルダに対して軸線が一致した状態で保持される。
そして、スピンドルチャック等の工具保持手段で上記ツールポストの工具を掴む際は、前記所定長さ(m)を越えない距離、ホルダを下方に移動して工具を掴む。この際、工具リングの上端面の凹凸や工具保持手段の爪先端の表面粗さのばらつき等があっても、また工具リングの上端面が傾いたりしていても、ばね定数の小さい第2のばねの付勢力によっては、上記工具リングの上端面及び爪の影響を受けることなく、工具は、常に工具保持手段の軸線に一致するように保持される。
これにより、工具の軸線を工具保持手段(スピンドル)の軸線と同軸にすることができるので、工具先端の振れが発生しない。この結果、加工精度および加工品質が向上する。
図1は本発明に係るツールポストの正面断面図である。 図2は従来のプリント基板加工機の斜視図である。 図3は図2の要部正面図である。 図4は従来のツールポストの正面断面図である。 図5は従来技術の課題を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1は、本発明に係るプリント基板加工機におけるツールポストの正面断面図であり、図4と同じものまたは同一機能のものは同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本発明に係るツールポスト50は、スリーブ51と、ホルダ60と、カラー61と、第1のばね53と、第2のばね62と、から構成されている。
スリーブ51は、図示を省略する手段により、テーブル1に立設して固定されている。
スリーブ51の内部には、軸線方向の上端側に開口する小径部51aと、小径部51aの端部に同軸で接続し、この小径部より大径の中径部51bと、中径部51bの端部に同軸で接続し、この中径部より大径の大径部51cとからなる穴が形成されている。
スリーブ51の内部に配置されたホルダ60は、外径がスリーブ51の中径部51bよりも小径で、高さがスリーブ51の中径部51bの長さ(深さ)よりも予め定める長さm(ここでは、1mm)だけ短い大径部60aと、大径部60aの端部に同軸で接続し、高さがスリーブ51の小径部51aの長さよりも押し下げ距離に1mmを加えた長さより長く、外径がスリーブ51の小径部51aよりも小径の小径部60bが形成されている。ホルダ60の内部には、軸線方向に、上部に開口し内径が工具リング33が嵌合する大きさであり、深さが工具リング33の高さよりも深い第1の穴60cと、第1の穴60cに同軸で接続し第1の穴60cよりも小径の第2の穴60dと、第2の穴60dに同軸で接続し他端に開口する第3の穴60eと、が形成されている。そして、小径部60bには第1の穴60cおよび第2の穴60dの一部を貫通する半径方向の複数のスリット60tが形成され、前記第1の穴60cが工具リング33を保持する工具保持部を構成する。ここで、ホルダ60に形成された第1の穴60cの底面のテーブル1表面からの高さは従来の場合と同じ、すなわち、図4における上端面52uの高さである。
スリーブ60の内部に配置されたカラー61は、外径がホルダ60の第3の穴60eに嵌挿する大きさであり、一端にスリーブ51の大径部51cに嵌挿する大きさであるフランジ61aを備えている。カラー61は、スリーブ51及びホルダ60に対して上下方向移動自在であるが、フランジ61aが大径部51cと中径部51bとの段部に当接して、上方向の移動が規定されている。また、ホルダ60は、スリーブ51に対して上下方向移動自在に嵌挿しているが、大径部60aと小径部60bとの段部がスリーブ51の小径部51aと中径部51bとの段部に当接することにより、上方向の移動が規定されている。
テーブル1とカラー61との間に縮設・配置された第1のばね53はカラー61を上方に付勢している。即ち、カラー61のフランジ61aが大径部51cと中径部51bとの段部に当接している状態では、該第1のばね53は、単にスリーブ51の所定高さ位置aに縮設状態で保持されているが、前記予め定める長さm(所定高さ位置a)を越えて、ホルダ60の下端60fが押し下げられると、該下端60fはフランジ61aを介して第1のばね53を更に圧縮することになり、この状態では、該第1のばね53は、ホルダ60を上方に向けて付勢する。第1のばね53のばね定数は、3kg/mmである。
ホルダ60とカラー61との間に縮設・配置された第2のばね62は、ホルダ60を上方に付勢している。第2のばね62のばね定数は、0.2kg/mmである。即ち、第2のばね62は、第1のばね53に比して大幅に小さいばね定数からなり、かつカラー61を介在して第1のばね53の上方にて直列状に配置され、ホルダ60の下端60fが前記所定長さmの範囲内にある場合、専ら該第2のばね62が小さいばね定数にてホルダ60を上方に付勢し、前記所定長さmを越えてホルダ60の下端60fが下方に押し下げられると、第1のばね53がカラー61を介して直接ホルダ60を上方に向けて付勢する。
次に、本発明の動作を説明する。
始めに、スピンドル30にドリル31(3)を保持させる手順について説明する。なお、ドリル31は工具リング33を挿入された状態で工具カセット4に配置されており、ツールポスト50(5)には工具が保持されていないものとする。
テーブル1とクロススライド12を移動させることによりサブチャック46の軸線を工具カセット4に収納された所望のドリル31の軸線に一致させ、サブチャック46を開いた状態でサブチャックユニット45を下降させた後、サブチャック46を閉じて工具を保持する。(なお、この場合、サブチャック46の先端と工具リング33との間に隙間があっても構わない。)
次に、サブチャックユニット45を上昇させ、テーブル1とクロススライド12を移動させることによりサブチャック46の軸線をツールポスト50の軸線に一致させ、第2のばね62の付勢力に抗してホルダ60の上面が待機位置から距離N(ここでは、0.7mm)だけ下がるまでサブチャックユニット45を下降させる。
上記したように、ホルダ60の第1の穴(工具保持部)60cの内径は工具リング33の外径と同径であるため、スリット60tを広げる必要があり、このときに必要な力は2kg未満である。したがって、前記所定長さmより短い上記所定距離Nにあっては、専ら小さなばね定数の第2のばね62がホルダ60に作用するだけなので、スリット60tが拡がることはなく、サブチャック46の軸線に従って、工具リング33及びドリル31がツールポスト50(従ってホルダ60)の軸線に一致するように位置決めされる。この状態でサブチャック46が更に下方に移動し、ホルダの下端60fが前記所定長さmを越えると、第1のばね53が圧縮され、ホルダ60には大きなばね定数からなる第1のばね53の付勢力が作用する。これにより、ドリル31を2kgの力で押し下げると、スリット60tが広がり、工具リング33の底面を穴60cの底面に一致させることができる。
次に、サブチャックユニット45を上昇させ、スピンドル30(すなわち、スピンドルチャック32)の軸線をツールポスト50の軸線に位置決めし、スピンドルチャック32を開いた状態で、主軸頭20を下降してスピンドルチャック32の端面(下端面)を工具リング33の上端面に押し当て、さらにスピンドルチャック32の端面が待機位置における工具リング33の上端面33uの位置よりも0.7mm(距離N)下がるまで主軸頭20を下降させる。この場合も、第1のばね53は縮まず、専ら第2のばね62が縮む。この状態でスピンドルチャック32を閉じる。爪の先端を付勢しているのは専ら第2のばね62であるため、工具リング33の上面に凹凸がある場合、あるいは爪の先端の表面粗さがばらついている場合であっても、爪の移動を妨げる力(爪の先端に加わる摩擦による抵抗力)は小さく、総ての爪が一様にスピンドル30の軸心に向かって移動する。この結果、ドリル31の軸線をスピンドル30の軸線と同軸にすることができる。
また、第2のばね62のばね定数を小さくしているので、例えば、工具リング33の上面が水平な面に対して傾いている場合であっても、工具リング33がスピンドルチャック32の先端に倣うことがなく、ドリル31の軸線をスピンドル30の軸線と同軸にすることができる。
なお、上記では工具がドリルの場合について説明したが、本発明は工具がエンドミルの場合にも同様に適用することができる。
3,31 工具(ドリル)
32 工具保持手段(コレットチャック)
33 工具リング
5,50 ツールポスト
51 スリーブ
51a スリーブ51の小径部
51b スリーブ51の中径部
51c スリーブ51の大径部
53 第1のばね
60 ホルダ
60a ホルダ60の大径部
60b ホルダ60の小径部
60c 工具保持部(第1の穴)
60d 第2の穴
60e 第3の穴
60t スリット
61 カラー
61a フランジ
62 第2のばね

Claims (2)

  1. 加工に使用しようとする工具あるいは加工で使用した工具を、該工具に嵌合・固定した工具リングにより位置決めして一時的に保持するプリント基板加工機のツールポストにおいて、
    前記プリント基板加工機のテーブルに立設して固定されるスリーブと、
    前記工具リングを保持すると共に該工具リングの下端面を載置し得る工具保持部を有し、前記スリーブに形成された穴に上下方向移動自在にかつ前記スリーブに対する上昇位置を規定されて支持されるホルダと、
    前記テーブルと前記スリーブの所定高さ位置との間に縮設して配置され、前記ホルダが前記所定高さ位置を越えて下方向に移動した場合、該ホルダの下端に当接して該ホルダを上方に向けて付勢する第1のばねと、
    前記第1のばねの上方にて直列状に配置され、かつ該第1のばねのばね定数に比して小さいばね定数からなり、前記ホルダを上方に向けて付勢する第2のばねと、を備え、
    前記プリント基板加工機の工具保持手段が前記工具リングに当接して前記ホルダを押し下げる際、前記ホルダの下端が前記スリーブの所定高さ位置より上方にある場合、前記第2のばねが専ら変形しつつ前記ホルダを押し下げ、前記ホルダの下端が前記スリーブの所定高さ位置を越えて押し下げられると、前記第のばねの付勢力が前記ホルダに作用してなる、
    ことを特徴とするプリント基板加工機のツールポスト。
  2. 前記スリーブは、軸線方向の上端側に開口する小径部と、該小径部の端部に同軸で接続しかつ該小径部より大径の中径部と、該中径部の端部に同軸で接続しかつ該中径部より大径の大径部とを有する前記穴が内部に形成され、
    前記ホルダは、前記スリーブの内部に配置され、外径が前記スリーブの前記中径部よりも小径の大径部と、該大径部の端部に同軸で接続し、高さが前記スリーブの前記小径部の高さよりも高く、外径が前記スリーブの前記小径部よりも小径の小径部と、該小径部に形成され、内部の軸線方向に、上部に開口し内径が前記工具リングが嵌合する大きさの第1の穴と、該第1の穴に同軸で接続し該第1の穴よりも小径の第2の穴と、該第2の穴に同軸で接続し他端に開口する第3の穴と、を有し、かつ前記工具保持部が前記小径部に半径方向の複数のスリットを形成されてなり、
    外径が前記ホルダの第3の穴に嵌挿する大きさであり、一端に前記スリーブの大径部に嵌挿する大きさであるフランジを有し、前記スリーブの内部に配置されるカラーを備え、
    前記第2のばねを前記ホルダと前記カラーとの間に、また、前記第1のばねを前記カラーの下側と前記テーブルとの間に、それぞれ配置すると共に、前記ホルダの前記大径部の軸線方向の長さを、前記スリーブの前記中径部の軸線方向の長さよりも予め定める長さだけ短く設定して、前記ホルダの下端が前記予め定める長さにあっては、前記カラーとの間にある前記第2のばねが専ら変形しつつ前記ホルダを押し下げ、前記予め定める長さを超えて前記ホルダが押し下げられると、前記カラーを介して前記第1のばねを直接変形して、前記工具リングが前記スリットを押し拡げるように作用してなる、
    請求項1記載のプリント基板加工機のツールポスト。
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