JP6548722B2 - チップドレッサー装置 - Google Patents
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- B23K11/00—Resistance welding; Severing by resistance heating
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Description
前記ドレッサーベースには、先端部をキャップチップの裏面側凹部に挿し込み可能で先端部の内周面にテーパ面が形成されたコレットと、このコレットの中心部を昇降動可能で先端に前記テーパ面と密着可能なテーパ面が形成されたボルト状部材を備えていて、
前記ボルト状部材の下降によりコレット先端部を拡開させキャップチップを固定するようにしたチップ保持機構を設けたボール盤式のチップドレッサー装置である。
この筒状ホルダの軸方向と直交して取り付けられ偏心したクランク部を有する回動自在なクランクピンと、このクランクピンが内接する孔部が形成され、かつボルト状部材の下端が連結されているシリンダを備えていて、
前記クランクピンの回動により偏心したクランク部に押し上げられてシリンダが昇降動する結果、ボルト状部材が昇降動するように構成されていることを特徴とする。
図1は本発明の実施の形態を示す正面図、図2と図3はドレッサーベースを示す平面図と側面図である。図において、1はドレッサーヘッド、2はこのドレッサーヘッド1の下方に設置されるドレッサーベースである。
前記ドレッサーヘッド1は、円筒状のヘッド本体1aの上部中央にボール盤への取付用の軸部1bを有しており、この軸部1bをボール盤の回転軸(図示せず)に装着することによってドレッサーヘッド1が回転自在で、かつ昇降自在となっている。また、ヘッド本体1aの内部には研削用のカッター刃1cがセットされており、ヘッド本体1aの下方の開口端1dがドレッサーベース2のガイド板6に当接して位置決めされる構造となっている。
このようにドレッサーヘッド1は、一般の工場にあるボール盤に取付けて使用に供するものであり、通常のボール盤の操作を行うのみで切削加工が可能であり、熟練した技術がない素人や女性であっても正確に切削加工を行うことができるものとなっている。
そして、前記ボルト状部材10の下降により、前記テーパ面10aがコレット9の内周面にあるテーパ面9aと当接しながら下方に向けて摺動すると、コレット9の先端部が拡開してキャップチップ30の裏面側凹部の表面を押圧し、その結果、キャップチップ30をしっかりと固定するように構成されている。
図6の上図に示すように、前記ボルト状部材10が上昇した状態にある場合は、コレット9の先端部は自然状態にあってテーパ面9aとテーパ面10aとが離れた状態にあり、コレット9の外径がキャップチップ30の裏面側凹部の内径よりも僅かに小さい寸法となっている。この結果、コレット9の先端部に対してキャップチップ30を容易に着脱することができる。
一方、図6の下図に示すように、前記ボルト状部材10を下降した状態にある場合は、2つのテーパ面が接触してボルト状部材10のテーパ面10aがコレット9のテーパ面9aを押し広げる状態となっている。この結果、コレット9の先端部が拡開されてキャップチップ30の裏面側凹部の表面を押圧し、キャップチップ30をしっかりと固定することになる。
前記チップ保持機構11は、キャップチップ30を載置する筒状ホルダ7の筒内に設けられている(図1を参照)。この筒状ホルダ7の軸方向中心部には、コレット9およびボルト状部材10を挿入するための孔部が形成されている。また、筒状ホルダ7の下方部には、筒状ホルダ7の軸方向と直交して取り付けられた回動自在なクランクピン12と、このクランクピン12が内接する孔部13aが形成され、かつボルト状部材10の下端が連結されているシリンダ13を備えている。
このように、前記クランクピン12の回動により偏心したクランク部12aに押し上げられてシリンダ13が昇降動することとなり、この結果、ボルト状部材10が昇降動する構造となっている。
なお、前記クランクピン12の回動は、図2に示すように、装着自在なハンドル14の取り付けによって簡単に行うことができる。
ここで偏心加工とは、通常のキャップチップ30をドレッサーベース上にドレッサーヘッド1の回転中心と同軸に位置させて載置し、左右対称に研削処理するのに対して、ドレッサーヘッド1の回転中心と外れた位置に載置して片面のみを研削処理する加工方法を意味するものである(図9を参照)。
従来は、偏心加工を行う場合、ドレッサーベース上にキャップチップを偏心した位置で保持するための特別な保持部材を準備する必要があり、この保持部材の生産と長時間の型交換作業が不可欠で偏心加工のコストを高くする原因となっていた。
従って、例えば左右対称の研削処理から偏心加工に切り替える場合は、中央孔部15aにセットしてあったコレット9を偏心孔部15bへ差し換えて、ボルト状部材10を偏心ボルト孔16bに螺合するのみで行えることとなり、従来のような特別な保持部材の生産と長時間の型交換作業が不要となって簡単かつ低コストで偏心加工処理を行えることとなる。なお図10において、17はランクピン12の支持孔である。
また、偏心加工から左右対称の研削処理への切り替えも同様にして簡単に行うことができる。
1a ヘッド本体
1b 軸部
1c カッター刃
1d 開口端
2 ドレッサーベース
3 ベース板
4 ベースボディ
5 コイルスプリング
6 ガイド板
7 筒状ホルダ
8 リング
9 コレット
9a テーパ面
10 ボルト状部材
10a テーパ面
10b ネジ部
11 チップ保持機構
12 クランクピン
12a クランク部
13 シリンダ
13a 孔部
14 ハンドル
15a 中央孔部
15b 偏心孔部
16a 中央ボルト孔
16b 偏心ボルト孔
17 支持孔
30 キャップチップ
30a 裏面側凹部
Claims (1)
- カッター刃を内蔵し回転自在でかつ昇降自在なドレッサーヘッドと、このドレッサーヘッドの下方に設置されるキャップチップ載置用のドレッサーベースとからなり、
前記ドレッサーベースには、先端部をキャップチップの裏面側凹部に挿し込み可能で先端部の内周面にテーパ面が形成されたコレットと、このコレットの中心部を昇降動可能で先端に前記テーパ面と密着可能なテーパ面が形成されたボルト状部材を備えていて、
前記ボルト状部材の下降によりコレット先端部を拡開させキャップチップを固定するようにしたチップ保持機構を設けたボール盤式のチップドレッサー装置であって、
前記チップ保持機構は、キャップチップを載置する筒状ホルダの筒内に設けられており、
この筒状ホルダの軸方向と直交して取り付けられ偏心したクランク部を有する回動自在なクランクピンと、このクランクピンが内接する孔部が形成され、かつボルト状部材の下端が連結されているシリンダを備えていて、
前記クランクピンの回動により偏心したクランク部に押し上げられてシリンダが昇降動する結果、ボルト状部材が昇降動するように構成され、
また、筒状ホルダには、コレットの回転中心をドレッサーヘッドの回転中心と同軸に位置させるための中央孔部と、偏心した軸に位置させるための偏心孔部が設けられていることを特徴とするチップドレッサー装置。
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