JP5237504B2 - 高密度で高いロバスト性を有するサブスレッショルドメモリセル回路 - Google Patents

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Description

本発明は、サブスレッショルド作業領域で動作するメモリセルに関し、より詳細には、高密度で高いロバスト性を有するサブスレッショルドメモリセル回路に関する。本回路は200mVの供給電圧で動作し、高密度、高ロバスト性、超低消費電力などの特徴を有する。
メモリセルアレイは現代のデジタルシステムにおける重要要素だが、システム設計における電力消費のボトルネックとなることも多い。ポータブル機器に対する市場の需要の高まりから、メモリセルアレイにおける、より高次の消費電力低減技術が望まれている。これに関して、サブスレッショルド設計が、超低消費電力回路設計の分野で今日注目を集めている。供給電圧(Vdd)を回路のサブスレッショルド領域に下げることで、すなわちVddを閾値電圧(Vth)より低くすることで、システムは回路の線形範囲内で動作することができ、これによってシステムの動的および静的電力消費を大幅に減少することができる。サブスレッショルドメモリセルアレイの設計は、消費電力低減の観点でのサブスレッショルド設計の優位性を際だたせるものである。しかし、実際の運用では、上記設計は様々な問題を有している。すなわち、1)スタティックノイズマージン(SNM)が著しく悪化する、2)書き込み性能が悪化する、3)プロセス逸脱に対する許容範囲が狭くなる、などである。これらの問題を解決するため、200〜300mVで動作するサブスレッショルドメモリセルが提案されている。しかし、このような設計は、メモリセル密度を犠牲にすることを前提としている。
通常の状態では、ホールドノイズマージンや書き込みノイズマージンと比較すると読み出しノイズマージンが最も狭い。よって、読み出しノイズマージンこそがメモリセル設計の肝である。ある設計では、2個のNMOSトランジスタが6トランジスタメモリセル設計をもとに追加されるので、メモリセルの内部データ読み出しプロセスにおいて内部ノードのデータが影響を受けない。このような設計では、サブスレッショルドメモリセルの読み出しノイズマージンは、メモリセルのホールドノイズマージンと等しい。しかし、従来の6トランジスタメモリセルと比較すると、上記構造のメモリセルは30%多くの領域を必要とする。ここで、シングルエンドな6トランジスタサブスレッショルドメモリセルについて考察する。このようなシングルエンド構造のメモリセルのロバスト性は読み出しプロセスでは高いが、この構造の場合、書き込み性能が低く、また、書きこみプロセスにおいて書き込みアシストユニットによる助力を必要とする。さらに、サブスレッショルド回路のプロセス逸脱に対する脆弱性という問題を解決するべく、上記設計では大きなサイズのトランジスタを採用するのが常である。上記設計によって得られる密度も、ある程度これの影響を受ける。
サブスレッショルド設計技術により、システムの電力消費を指数関数的に(by square)減少することができる。サブスレッショルドメモリ回路設計では、供給電圧の低下に伴って、メモリセルの動的および静的電力消費を指数関数的に(by square)減少させられることが明らかになっている。メモリセルアレイの容量を考慮すると、消費電力の減少は相当な程度のものである。しかし、サブスレッショルド領域における回路の動作は特有の性質を持っている。書き込み性能とのトレードオフを図る方式、つまり、書き込み性能と、メモリセルのチップ領域とのトレードオフを(閾値上の状態の)従来の設計のメモリセルのトランジスタのサイズを調整することで図る方式では、サブスレッショルド回路設計の要求を満たすことは全く不可能である。このように、高密度で高いロバスト性を有するサブスレッショルドメモリセル回路の設計という部分が、サブスレッショルド回路設計の実用化におけるボトルネックとなってきた。
従来技術の問題を解消するために、本発明は、高密度で高いロバスト性を有するサブスレッショルドメモリセル回路を提供して、メモリセルの技術指標のバランスを取り、全体的なシステムパフォーマンスの最適化を達成する。本発明では、サブスレッショルド回路の実際の特性を元に、ダブルエンド型の書き込みとシングルエンド型の読み出しとを行う、高密度で高いロバスト性を有するメモリセルを設計する。前記メモリセルは、超低消費電力を実現しつつ、最適な書き込みノイズマージンと、最適な読み出しノイズマージンと、最適なホールドノイズマージンとを達成する。さらに、高密度設計により、メモリセルアレイが要するチップ領域は、現在知られている各種チップのなかでも最小となる。このように、上記設計はサブスレッショルドメモリセルの産業化と実用化を可能にする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の技術的特徴を有している。
ダブルエンド型の書き込みとシングルエンド型の読み出しとを行う、高密度で高いロバスト性を有するサブスレッショルドメモリセル回路であって、2個のPMOSトランジスタP1、P2と、5個のNMOSトランジスタN1、N2、N3、N4、N5とを有し、これら7個のトランジスタ全てが前記サブスレッショルドメモリセル回路を構成し、2個のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタN3、N4、N5の各ベース電極がそれぞれトランジスタのローカルのグリッド電極と接続され、NMOSトランジスタN1、N2のベース電極とソース電極とがそれぞれ接地され、2個のPMOSトランジスタのソース電極が供給電圧に接続され、NMOSトランジスタN1のドレイン電極とグリッド電極とがPMOSトランジスタP1のドレイン電極とグリッド電極とにそれぞれ接続されて、位相反転器を形成し、NMOSトランジスタN2のドレイン電極とグリッド電極とが、PMOSトランジスタP2のドレイン電極とグリッド電極とにそれぞれ接続されて、別の位相反転器を形成し、NMOSトランジスタN1のドレイン電極とPMOSトランジスタP1のドレイン電極とが、NMOSトランジスタN2のグリッド電極とPMOSトランジスタP2のグリッド電極とにそれぞれ接続され、NMOSトランジスタN1のグリッド電極とPMOSトランジスタP1のグリッド電極との間の接続端が、NMOSトランジスタN2のドレイン電極とPMOSトランジスタP2のドレイン電極との間の接続端とともにNMOSトランジスタN5のソース電極またはドレイン電極とそれぞれ接続され、NMOSトランジスタN5のグリッド電極が、外部制御信号のNOT読み出しワード線(NOT RWL)と接続され、NMOSトランジスタN1のドレイン電極とPMOSトランジスタP1のドレイン電極との間の接続端が、書き込みビット線とともに、NMOSトランジスタN3のソース電極またはドレイン電極とそれぞれ接続され、NMOSトランジスタN3のグリッド電極が書き込みワード線(WWL)と接続され、NMOSトランジスタN2のドレイン電極とPMOSトランジスタP2のドレイン電極との間の接続端が、NOT書き込みビット線(NOT WBL)と読み出しビット線(RBL)とが共有するビット線とともに、NMOSトランジスタN4のソース電極またはドレイン電極とそれぞれ接続され、NMOSトランジスタN4のグリッド電極が、書き込みワード線(WWL)と読み出しワード線(RWL)とが共有するワード線に接続された、サブスレッショルドメモリセル回路。
前記回路において、NMOSトランジスタN3、N4は互いに対応するトランジスタとして動作し、NMOSトランジスタはカットオフトランジスタとして動作する。本発明の回路はサブスレッショルドメモリセル用に設計されているため、該回路の動作形態では、3個のトランジスタN3、N4、N5のソース電極とドレイン電極との動的スイッチングが可能である。すなわち、3個のトランジスタのソース電極とドレイン電極とを、該ソース電極とドレイン電極とにそれぞれ接続する2つの接続端の電位の変化として、自動的に切り替えることが可能である。よって、トランジスタN3、N4、N5のソース電極とドレイン電極は、無作為に対応する接続端と接続可能である。
先行技術と比較すると、本発明は以下の利点と顕著な効果を有する。
(1)単位領域電力消費は、現在知られているサブスレッショルドメモリセルの中でも最少である。7個のトランジスタは単純かつ信頼性の高い回路構造を有している。本発明はプロセス逸脱の影響を受けにくく、各トランジスタは最小サイズで設計されていて比例設計(proportional design)を必要としない。
(2)トランジスタP1、P2、N3〜N5のベース電極が、それぞれ対応するトランジスタのグリッド電極に接続している。トランジスタN1、N2では、ベース電極は従来と同じように接地されている。これにより、本発明は、メモリセル内の互いに対応するトランジスタのオン/オフ電流の増加を可能にしつつ、プルアップ駆動能力とプルダウン駆動能力とのバランスをとっている。この構成には2つの利点がある。すなわち、a)プルアップ駆動能力とプルダウン駆動能力とのバランスをとることで、メモリセルのロバスト性を確保できること、およびb)本発明のサブスレッショルドメモリセルのオン/オフ電流が、現在知られているサブスレッショルドメモリセルの中で最大であることである。こうして、選択されないメモリセルに蓄積されるドレイン電流の影響が軽減される。これにより、同一のビット線が維持可能なメモリセルの数が増加する。よって、上記とは別の特徴として、本発明は、既存のサブスレッショルドメモリセルアレイが共有する問題である、同一のビット線上に直列で接続可能なメモリセル数の少なさを解消して、サブスレッショルドメモリセルアレイの容量と密度を増加することができる。
(3)シングルエンド型の読み出しワード線(RWL)を介した読み出しと、書き込みビット線(WBL)およびNOT WBL
Figure 0005237504
を介した書き込みを同時に行うことで、本発明は、メモリセルの書き込み性能を損なうことなく、読み出しノイズマージンを拡大することができる。よって、メモリセル回路は、書き込みアシストユニットや敏感増幅器を用いなくても通常の動作が可能である。カットオフトランジスタN5の使用は、サブスレッショルド領域のP型トランジスタとN型トランジスタが、|Vgs|>0である場合は完全なデータ信号を送信する一方、|Vgs|=0である場合はロスのあるデータ信号を送信するという特性を適切に考慮したものである。つまり、カットオフトランジスタN5は、読み出しサイクルで|Vgs|=0の場合オフになり、外部情報によって内部ノードに障害が起きないようにする一方、書き込みサイクルで|Vgs|>0である場合はオンになって、書き込みおよびホールド性能を強化する。
本発明の高密度で高いロバスト性を有するサブスレッショルドメモリセル回路の構造図である。 サブスレッショルドメモリセルアレイの論理ブロック図であり、最悪の場合におけるビット線上のドレイン電流の影響を模式的に示す図である。 同一のビット線上の64個のメモリセルと直列に接続された、従来のサブスレッショルドメモリセルから「1」を読み出す際のビット線の出力波形図である。 同一のビット線上の64個のメモリセルと直列に接続された、従来のサブスレッショルドメモリセルから「0」を読み出す際のビット線の出力波形図である。 同条件における「1」の読み出し中の、本発明のサブスレッショルドメモリセルの出力波形と従来のサブスレッショルドメモリセルの出力波形との比較を示している。
図1に示すように、本発明の高密度で高いロバスト性を有するサブスレッショルドメモリセル回路は、7個のトランジスタと、2個のP型トランジスタ(P1、P2)と、5個のN型トランジスタ(N1〜N5)とを有する。ここで、P1、P2、N3〜N5トランジスタのベース電極は、対応するトランジスタのグリッド電極と接続されている。トランジスタN1、N2では、ベース電極が従来のGNDに接続されている。N1、P1とN2、P2とは、2個の位相反転器(INV1、INV2)をそれぞれ形成する。これらの位相反転器は、カットオフトランジスタN5を介して交差カップリングでお互いと接続している。N1とP1とからなるINV1の出力端は、N2とP2とからなるINV2の入力端と直接接続している。INV2の出力端は、カットオフトランジスタN5の入力端と接続している。N5のグリッド電極は、外部制御信号の読み出しワード線(RWL)のNEG信号
Figure 0005237504
に接続している。N3、N4は互いに対応するトランジスタであり、INV1はN3を介して書き込みビット線(WBL)に接続し、N3のグリッド電極は書き込みワード線(WWL)と接続し、INV2は、N4を介して、NOT WBLとRBLとが共有するビット線
Figure 0005237504
に接続し、N4のグリッド電極は、WWLとRWL(WWL+RWL)とが共有するワード線に接続する。
本発明の実際の動作プロセスでは、読出し動作はシングルエンド型読出し読出し(single−end reading)によって実行される。すなわち、RWL信号の制御により、トランジスタN4をオンにするとともにトランジスタN5をオフにして、メモリセルの内部情報を読み出しビット線(RBL)に伝送し、RBL上の論理回路が一端でこれを読み出すことで、メモリセルの内部情報が認識される。書込動作では、RWL信号は無効化され、互いに対応するトランジスタN3、N4と、カットオフトランジスタN5とが、WWL信号の制御によりON状態となる。WBL上の信号とNOT WBL
Figure 0005237504
上の信号とは、互いに対応するトランジスタN3、N4とを介して内部ノードに伝送されて、メモリセル内の情報を変更し、これによってダブルエンド型書込動作が完了する。
P型トランジスタの駆動力はN型トランジスタの駆動力と比較して格段に低いので、本発明では、プルアップトランジスタP1、P2、互いに対応するトランジスタN3、N4、およびカットオフトランジスタN5のベース電極は、それぞれローカルのグリッド電極と接続する一方、トランジスタN1、N2のベース電極は、従来通り直接接地している。この構成により、「1」の読出し動作に関連する各ビット線上のメモリセルの数の制限の問題を、メモリセルの読み出し性能と書き込み性能とのバランスを維持しつつ、適切に克服することができる。本発明の上記構成の別の利点として、プロセス逸脱の影響を受けにくいので、メモリセルのトランジスタを大型化することなく、プロセス逸脱に対する許容範囲を広げることができる。すなわち、最小限のサイズのトランジスタを用いても、本発明のメモリセルからなる論理セルアレイにおいて高い成功率を達成することができる。
本発明の高密度で高いロバスト性を有するサブスレッショルドメモリセル回路の動作原理は以下のとおりである。
A 読出し動作
通常のメモリセルにおいて、メモリセルのストレージの論理値が0であるとすると(すなわちQ=「0」)、NQは「1」となる。予備充電サイクル後、「0」の読出し動作において、電圧Qが、供給電圧(Vdd)まで予備充電されたビット線とともに増加する。電圧が位相反転器のトリップ電圧(Vtrip)を上回ると、メモリセルは誤った「1」書込動作を行う。この動作を、メモリセル設計では「書き込み破壊(write destroy)という。本発明において、予備充電サイクル後、RWLは1に設定され、QはRBL電圧より高い予備充電電圧まで引き上げられる。本発明の読出し動作ではカットオフトランジスタがオフになっているため、Q1電圧はQ値によって大きくは変動しない。こうして、メモリセルの内部ノードに対する外部情報の信号干渉が防止される。よって、サブスレッショルドメモリセルにおける狭い読み出しノイズマージンの問題が解決される。
B 書込動作
大きな読み出しノイズマージンと大きなホールドノイズマージンとは、サブスレッショルドSRAM設計における非常に重要な要素である。実際の書込動作では、RBLは0に設定され、カットオフトランジスタ(N5)はオンになる(|Vgs|>0)。トランジスタは、サブスレッショルド領域においてオンとなった場合は情報をロスなく伝達することができるので、Q1ノードはQノードの変化とともに変化する。さらに、本発明では、ダブルエンド型書き込み構成と、2個の位相反転器(INV1、INV2)の交差カップリングによるポジティブフィードバックとによって、広い読み出しノイズマージンと広いホールドノイズマージンとが実現されている。
C メモリセル密度の増加
メモリセルアレイ設計において、Iオン/Iオフ比は重要な要素である。従来の設計(閾値上状態)でのIオン/Iオフ比は約10だが、サブスレッショルド設計におけるIオン/Iオフ比は10−10まで低下する。冗長性が十分でない場合(ビット線上に直列に接続されたメモリセルの数が閾値より大きい場合)、選択されたメモリセルのIオンが、選択されていないメモリセルに蓄積されたドレイン電流の影響を受けることがあり、これによって次の回路が正しい論理を認識できず、メモリセルの読み出し/書き込み失敗という結果をもたらしてしまう。(図2)。プロセス逸脱と後続の敏感増幅器(sensitive amplifier)のバイアス電圧とを考慮すると、ビット線上のメモリセル数はさらに制限される。現在、サブスレッショルドメモリセルアレイ設計では2つのトレンドがある。すなわち、1)様々なプロセス局面(process angles)でのトランジスタのIオン/Iオフの比率関係を計算し、厳密に同一のビット線上のメモリセル数を制御する方向性[1、2]と、2)ドレイン電流補償論理をメモリセルに導入する方向性[3、4]とである。しかし、メモリセルアレイは大容量論理ユニットであり、密度設計について高い要求がある。上記の両方法とも、メモリセルアレイ内に大きなチップ領域が必要であるという問題を効果的に解決できない。
実際、P型トランジスタの駆動力はN型トランジスタの駆動力に比べて格段に低い(P型トランジスタの最少ドレイン電流は、|Vds|=|Vgs|=200mVで0.13μmのプロセスでは、N型トランジスタの最少ドレイン電流の約22%である)。図3、図4は、直列に接続された64個のメモリセルを有するビット線からの「1」の読み出しと「0」の読み出しとの結果のシミュレーションを示している。全てのトランジスタは最小トランジスタ幅を有し、従来どおり接続されている(P型トランジスタのベース電極は供給電圧Vddに接続し、N型トランジスタのベース電極は接地している)。メモリセルアレイの読み出しサイクルで得られたシミュレーション結果が最も悪い結果となっている(選択されないメモリセルに記憶される情報が、選択されたメモリセルに記憶された情報と反対になる)。図3では、「1」の読出し動作において、メモリセルのRBLの電圧が63.19mVまで引き下げられて、メモリセルアレイの読み出しエラーを引き起こしている。また、記憶セルのノードの情報も影響を受ける。一方、「0」の読出し動作では、RBLの電圧が非常に低い値(12.99mV)まで引き下げられるので、記憶セルのノードの情報に対する影響が少ない(図4参照)。サブスレッショルド領域では、「1」の読出し動作におけるエラー確率が、選択されないメモリセルに蓄積されたドレイン電流の悪影響により、「0」の読出し動作におけるエラー確率よりも高くなっている。つまり、ビット線上で直列に接続されるメモリセルの数は、「1」の読出し動作中のIオンとIオフによって制限される。
閾値電圧割り当て式を以下に示す。
Figure 0005237504
ここで、Vth0はVBS=0のときの閾値電圧を示し、γはボディ効果因子を示す。2φはシリコンの表面電位を示し、VBSはソース電極とベース電極との間の電位差を示す。本発明において、プルアップトランジスタP1、P2、互いに対応するトランジスタN3、N4、およびカットオフトランジスタN5のベース電極は、それぞれローカルのグリッド電極と接続している。上記接続形態の利点は、1)トランジスタがオン状態の時、閾値電圧が低くIオンが高いので、電流の改善によってトランジスタの駆動力が増加すること、および2)トランジスタがオフ状態の時、閾値電圧が、ベース電極が従来の接続形態にあるときの閾値電圧に等しく、よってIオフ等の電気的性質が同じであること、である。この設計では本発明のIオン/Iオフ比が改善されるので、サブスレッショルド領域における回路のパフォーマンスに対するドレイン電流の悪影響を低減できるという一面がある。しかし、本発明では、サブスレッショルド領域ではN型トランジスタのプルダウン能力がP型トランジスタのプルダウン能力より高いことを考慮して、P1、P2、とN3〜N5とでのみベース電極がソース電極と接続しており、N1、N2のベース電極は依然としてそれぞれ直接接地していることに注目しておく必要がある。
図5は、Iオン/Iオフの増加により、RBLからの読み出しの電位が117.1mVであることを示している。RBLでの電圧ロスは、68.4%から41.45%に低下している。「1」の読出し動作では、メモリセルの内部ノードの電圧が、供給電圧(論理「1」)の97.6%である一方、従来のメモリセルの内部ノードの電圧は、供給電圧の85.6%に留まる。
上記設計において、本発明は大サイズのトランジスタを必要とせず、単位密度も低い。より多くのメモリセルをビット線に設けられるので、本発明の回路に実装されるメモリセルアレイは、より多い容量とより高い全体密度とを有している。
本発明の技術により、「1」の読出し動作に関わる各ビット線上のメモリセルの数の制限の問題が、メモリセルの読み出し性能と書き込み性能とのバランスを維持しつつ、適切に解消される。本発明の接続形態の他の利点として、本発明はプロセス逸脱の影響を受けにくいので、メモリセルのトランジスタを大型化することなく、プロセス逸脱に対する許容範囲を広げることができることが挙げられる。すなわち、最小限のサイズのトランジスタを用いても、本発明のメモリセルからなる論理セルアレイにおいて高い成功率を達成することができる。

Claims (1)

  1. ダブルエンド型の書き込みとシングルエンド型の読み出しとを行う、高密度で高いロバスト性を有するサブスレッショルドメモリセル回路であって、
    2個のPMOSトランジスタP1、P2と、5個のNMOSトランジスタN1、N2、N3、N4、N5とを有し、これら7個のトランジスタ全てが前記サブスレッショルドメモリセル回路を構成し、
    2個のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタN3、N4、N5の各ベース電極がそれぞれローカルのグリッド電極と接続され、NMOSトランジスタN1、N2のベース電極とソース電極とがそれぞれ接地され、2個のPMOSトランジスタのソース電極が供給電圧に接続され、NMOSトランジスタN1のドレイン電極とグリッド電極とがPMOSトランジスタP1のドレイン電極とグリッド電極とにそれぞれ接続されて、位相反転器を形成し、
    NMOSトランジスタN2のドレイン電極とグリッド電極とが、PMOSトランジスタP2のドレイン電極とグリッド電極とにそれぞれ接続されて、別の位相反転器を形成し、
    NMOSトランジスタN1のドレイン電極とPMOSトランジスタP1のドレイン電極とが、NMOSトランジスタN2のグリッド電極とPMOSトランジスタP2のグリッド電極とにそれぞれ接続され、NMOSトランジスタN1のグリッド電極とPMOSトランジスタP1のグリッド電極との間の接続端と、NMOSトランジスタN2のドレイン電極とPMOSトランジスタP2のドレイン電極との間の接続端とが、NMOSトランジスタN5のソース電極またはドレイン電極とそれぞれ接続され、NMOSトランジスタN5のグリッド電極が、外部制御信号のNOT読み出しワード線(NOT RWL)と接続され、NMOSトランジスタN1のドレイン電極とPMOSトランジスタP1のドレイン電極との間の接続端と、書き込みビット線とが、NMOSトランジスタN3のソース電極またはドレイン電極とそれぞれ接続され、NMOSトランジスタN3のグリッド電極が書き込みワード線(WWL)と接続され、NMOSトランジスタN2のドレイン電極とPMOSトランジスタP2のドレイン電極との間の接続端と、NOT書き込みビット線(NOTWBL)と読み出しビット線(RBL)とが共有するビット線とが、NMOSトランジスタN4のソース電極またはドレイン電極とそれぞれ接続され、NMOSトランジスタN4のグリッド電極が、書き込みワード線(WWL)と読み出しワード線(RWL)とが共有するワード線に接続された、サブスレッショルドメモリセル回路。
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