JP5236585B2 - 装軌式車両の走行体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の履帯を備えた装軌式車両の走行体に関する。
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の装軌式車両は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に設けられた作業装置とにより大略構成されている。
また、下部走行体は、センタフレームと該センタフレームを挟んだ左,右両側に位置し長さ方向に延びたサイドフレームとからなるトラックフレームと、前記サイドフレームの長さ方向の一側に設けられた駆動輪と、前記サイドフレームの長さ方向の他側に設けられた遊動輪と、前記駆動輪と遊動輪とに巻回して設けられた履帯と、前記サイドフレームの下側に設けられ前記駆動輪と遊動輪との間で該履帯を案内する複数の下ローラとにより大略構成されている。
また、サイドフレームは、下ローラの左,右方向の外側に位置する外側板と、下ローラの左,右方向の内側に位置する内側板と、前記外側板と内側板の上端を連結する連結板と、前記外側板、内側板の下端に固着されたフランジ状の底板とにより形成されている。これにより、サイドフレームは、外側板と内側板の下端に固着した厚肉な底板により、強度をもった略ボックス形状に形成され、その底板の下面には、各下ローラが取付けられている。
さらに、サイドフレームの下側には、各下ローラに対し履帯が左,右方向に位置ずれするのを規制する履帯ガードが設けられている。この履帯ガードは、各下ローラを左,右方向で挟むようにサイドフレームの底板に取付けられている。ここで、厚肉な底板に履帯ガードを取付けることにより、外,内方向(左,右方向)への履帯の移動を規制することができる(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平9−240523号公報 特開平10−100951号公報
しかし、油圧ショベルには、ミニショベルと呼ばれる超小型の油圧ショベルがある。このミニショベルでは、サイドフレームを小型化し、また構成を簡素化するために底板が廃止され、これにより、サイドフレームが、外側板、内側板および連結板とにより逆U字状に形成されている。
従って、サイドフレームの外側板と内側板の下端に履帯ガードを取付けることが考えられるが、この場合には、石等の噛み込みによって履帯ガードが突き上げられたときに、下側からの突き上げ荷重によって外側板、内側板が外,内方向(左,右方向)変形する虞がある。このために、ミニショベルには履帯ガードを設けることができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、サイドフレームを高強度に形成しなくても、このサイドフレームに履帯ガードを設けることができ、履帯の位置ずれを防止して信頼性や耐久性を向上できるようにした装軌式車両の走行体を提供することにある。
本発明による装軌式車両の走行体は、センタフレームと、該センタフレームを挟んで長さ方向に延びて設けられた左,右のサイドフレームと、該サイドフレームの長さ方向の一側に設けられた駆動輪と、前記サイドフレームの長さ方向の他側に設けられた遊動輪と、前記駆動輪と遊動輪との間に巻回して設けられた履帯と、前記サイドフレームの下側に設けられ前記駆動輪と遊動輪との間で前記履帯を案内する複数の下ローラと、該各下ローラに対し前記履帯が左,右方向に位置ずれするのを規制するため前記サイドフレームの下側に設けられた履帯ガードとを備えてなる。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記サイドフレームは、前記下ローラの左,右方向の外側に位置する外側板と、前記下ローラの左,右方向の内側に位置する内側板と、前記外側板と内側板の上端を連結する連結板とにより形成し、前記各下ローラは、前記サイドフレームの外側板と内側板とによって支持されたローラ軸と、該ローラ軸に回転可能に取付けられ前記履帯を案内する転動体と、該転動体の左,右両側に位置してシール部材を保持するシール保持部材とにより構成し、前記履帯ガードは、前記外側板および/または内側板の外面に取付けられ当該外面から前記下ローラの転動体側に向けて折曲げられた取付部と、前記下ローラのシール保持部材の下側に位置して前記取付部に取付けられた荷重受け部とにより形成し、該荷重受け部は、下側からの突き上げ方向の荷重に対する強度を高めるために前記下ローラのシール保持部材に対し下側から当接させる構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記サイドフレームの外側板および/または内側板には、その長さ方向に延びるねじ座を設け、前記履帯ガードの取付部は、該ねじ座に対しボルトを用いて取付ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記履帯ガードの取付部は、前記外側板および/または内側板の外面に取付けられる縦板と、該縦板の下部から前記下ローラの転動体に向けて横方向に延びた横板とにより構成し、前記横板は、前記外側板または内側板の下端縁に当接させる構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記履帯ガードは、少なくとも隣合う2個の下ローラに亘って設け、該履帯ガードには、各下ローラの間に位置して履帯が上側に撓んだときに該履帯を避けるための履帯逃し部を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、履帯ガードを、サイドフレームの外側板および/または内側板の外面に取付けられ当該外面から下ローラの転動体側に向けて折曲げられた取付部と、下ローラのシール保持部材の下側に配置され前記取付部に取付けられた荷重受け部とにより形成し、その荷重受け部をシール保持部材に下側から当接させる構成としている。従って、例えば、履帯と履帯ガードとの間に石、コンクリート片等を噛み込み、該履帯ガードに下側からの突き上げ方向の荷重が作用した場合には、この突き上げ方向の荷重は荷重受け部を介して下ローラのシール保持部材で受承することができる。
この結果、履帯ガードが突き上げられた場合でも、この荷重によるサイドフレームの変形を防止することができるから、高強度に形成することが困難な小型の装軌式車両のサイドフレームにも履帯ガードを設けることができ、履帯の位置ずれを防止して信頼性や耐久性を向上することができる。
請求項2の発明によれば、履帯ガードは、その取付部をサイドフレームの外側板および/または内側板に設けたねじ座にボルトを用いて簡単に取付けることができる。また、ボルトを緩めることにより履帯ガードを取外すこともできる。さらに、サイドフレームの外側板および/または内側板の長さ方向に延びて設けたねじ座は、サイドフレームの強度を高めることができる。
請求項3の発明によれば、履帯ガードの取付部は、その横板を外側板および/または内側板の下端縁に当接させているから、履帯ガードに作用する上側への荷重は、取付部を介して外側板または内側板で受承することができ、下側からの突き上げ荷重を分散することができる。これにより、外側板および/または内側板に取付部を取付けているボルト等に対し、下側から作用する負荷を軽減することができる。
請求項4の発明によれば、例えば不整地の走行時に、各下ローラ間で履帯が上側に撓むことがあっても、履帯ガードには、隣合う下ローラ間に位置して履帯逃し部を設けているから、この履帯ガードは、履帯の衝突を避けることができ、損傷を防止して寿命を延ばすことができる。
本発明の実施の形態による下部走行体を備えた油圧ショベルを示す正面図である。 図1中の下部走行体を拡大して示す正面図である。 トラックフレームを単体で示す外観斜視図である。 サイドフレームと履帯と下ローラと履帯ガードとを図2中の矢示IV−IV方向からみた要部拡大の断面図である。 サイドフレームと履帯と下ローラと履帯ガードとを図4中の矢示V−V方向からみた断面図である。 サイドフレームと下ローラと履帯ガードとを図4中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。 履帯ガードを単体で示す正面図である。 履帯ガードを単体で示す底面図である。 単体の履帯ガードを左,右方向の外側からみた外観斜視図である。 単体の履帯ガードを左,右方向の内側からみた外観斜視図である。 図7中の矢示XI−XI方向からみた履帯ガードの拡大断面図である。 図7中の矢示XII−XII方向からみた履帯ガードの拡大断面図である。 変形例による履帯ガードを図12と同様位置からみた拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る装軌式車両の走行体として、油圧ショベルの下部走行体を例に挙げ、図1ないし図12に従って説明する。
図1において、1は装軌式車両としての油圧ショベルを示している。この油圧ショベル1は、後述する下部走行体11と、該下部走行体11上に旋回装置2を介して旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられ、土砂の掘削作業等を行う作業装置4とにより大略構成されている。
次に、11は油圧ショベル1を走行させるために設けられた本実施の形態による装軌式(クローラ式)の下部走行体を示している。この装軌式の下部走行体11は、凹凸のある地面、泥濘地等を安定して走行するためのものである。そして、下部走行体11は、図2に示す如く、後述のトラックフレーム12、駆動輪15、遊動輪17、履帯18、下ローラ19、上ローラ21、ねじ座22、履帯ガード23等により構成されている。
12は下部走行体11のベースとなるトラックフレームである。このトラックフレーム12は、図3に示すように、左,右方向の中央部に位置し旋回装置2が取付けられるセンタフレーム13と、該センタフレーム13の左,右両側に設けられ前,後方向を長さ方向として延びた左,右のサイドフレーム14とにより大略構成されている。
ここで、サイドフレーム14の長さ方向の一側および他側には、後述する駆動輪15および遊動輪17が設けられている。また、サイドフレーム14は、図3、図4に示すように、後述する下ローラ19の左,右方向の外側(センタフレーム13と反対側)に位置して前,後方向に延びたほぼ垂直な外側板14Aと、該外側板14Aと左,右方向で対面するように下ローラ19の内側(センタフレーム13側)に位置して前,後方向に延びたほぼ垂直な内側板14Bと、前記外側板14Aと内側板14Bとの上端部間を連結するように前,後方向に延びた連結板14Cと、長さ方向の一側に設けられた駆動輪取付部14Dと、長さ方向の他側に設けられた遊動輪取付部14Eとにより大略構成されている。
そして、サイドフレーム14は、下側が開口した逆U字状の横断面形状を有し、外側板14A、内側板14Bの下側には、複数の下ローラ19を取付けるためのボルト挿通孔14Fが設けられている。一方、外側板14A、内側板14Bには、外面の下側に位置して後述のねじ座22が一体的に溶接されている。
15は各サイドフレーム14の長さ方向の一側に位置する駆動輪取付部14Dに設けられた駆動輪(スプロケット)である(図2参照)。この駆動輪15は、油圧モータ16を介してサイドフレーム14に取付けられ、該油圧モータ16を動力として履帯18を周回駆動するものである。
17は各サイドフレーム14の長さ方向の他側に位置する遊動輪取付部14Eに設けられた遊動輪(アイドラ)である。この遊動輪17は、履帯張り調整機構(図示せず)によって履帯18の張りを調整するもので、サイドフレーム14の長さ方向の他側に向け付勢されている。
18はサイドフレーム14を取囲むように駆動輪15と遊動輪17との間に巻回して設けられた履帯(クローラ)を示している。この履帯18は、長さ方向の一側が狭幅となり他側が広幅となるように左,右方向に離間して配置された2個を1組とする複数組のトラックリンク18Aと、複数組のトラックリンク18Aを無端状に配列するために隣合うトラックリンク18Aの狭幅部と広幅部とを連結するブッシュ18Bおよび連結ピン18Cと、各組毎のトラックリンク18Aの外周側に取付けられたトラックシュー18Dとにより大略構成されている。
ここで、各トラックシュー18Dは、地面に接地する外面側が三角形状に突出した三角シューと呼ばれるもので、地面に確実に係合することができる。このため、例えば無理な方向転換をした場合、履帯18の動きが追い付かず、下ローラ19から左,右方向にずれる虞がある。
19はサイドフレーム14の下側に設けられた下ローラである。この下ローラ19は、駆動輪15と遊動輪17との間で履帯18を案内するもので、前,後方向に間隔をもって複数個、例えば4個設けられている。また、各下ローラ19は、図5に示す如く、サイドフレーム14の外側板14Aと内側板14Bとによって支持されたローラ軸19Aと、該ローラ軸19Aに回転可能に取付けられ履帯18を案内する転動体19Bと、該転動体19Bの左,右両側に設けられたシール保持部材19Cとにより構成されている。
ここで、ローラ軸19Aは、左,右方向に延びた円柱状のロッドからなり、その両端部に外側板14A、内側板14Bのボルト挿通孔14Fに挿通したボルト20を螺着することにより、該外側板14A、内側板14Bに回転不能に取付けられている。
また、転動体19Bは、左,右方向の中央部分が鍔状の大径部19B1となる段付円筒体として形成され、その内周側にはスリーブからなる軸受19Dが挿嵌されている。なお、軸受としては、内輪、外輪および玉からなる玉軸受等の他の軸受を用いることもできる。
また、転動体19Bの両端側には、シール保持部材19Cとの間にフローティングシールと呼ばれるシール部材19Eを保持している。ここで、シール部材19Eは、転動体19B内に封入された潤滑油が流出するのを防止するオイルシールとして用いられている。なお、シール部材は、シール部材19Eのようなフローティングシールに限ることなく、各種のリップシール、Oリングシール等を用いてもよい。また、シール部材19Eはダストシールとして機能させてもよい。
さらに、シール保持部材19Cは、転動体19B側に向けて開口する有底筒状体として形成され、その内部には、シール部材19Eを摺動可能に保持している。また、シール保持部材19Cの中央には、ローラ軸19Aが挿嵌され、これにより、シール保持部材19Cに対し半径方向から作用する荷重は、転動体19Bを支持する強度部材からなるローラ軸19Aによって受承することができる。
そして、各下ローラ19は、転動体19Bの大径部19B1を履帯18の左,右のトラックリンク18A間に配置することにより、履帯18の周回動作を許しつつ、該履帯18が左,右方向に位置ずれしないように案内することができる。
21はサイドフレーム14の上側に設けられた上ローラ(図2参照)で、該上ローラ21は、駆動輪15と遊動輪17との間で履帯18を下側から支持しつつ周回方向に案内するものである。
一方、22はサイドフレーム14の外側板14A、内側板14Bにそれぞれ設けられた左,右のねじ座(図3、図4参照)で、該各ねじ座22は、後述の履帯ガード23を取付けるものである。また、ねじ座22は、サイドフレーム14の長さ方向に延びる角棒体として形成され、外側板14A、内側板14Bの外面の下部に溶接手段等を用いて一体的に固着されている。
ここで、ねじ座22は、長さ方向に4個設けられた下ローラ19のうち、中央寄りで隣合う2個の下ローラ19に亘る長さ寸法をもって形成されている。また、ねじ座22には、履帯ガード23を取付けるためのボルト25が螺着されるねじ孔22Aが複数個、例えば4個形成されている。さらに、ねじ座22の下ローラ19に対応する2箇所には、下ローラ19を固定しているボルト20を避けるための切欠部22Bが形成されている。
次に、各下ローラ19に対し履帯18が左,右方向に位置ずれするのを規制するために設けられた本実施の形態による履帯ガード23について、図4ないし図12を参照しつつ説明する。
即ち、23はサイドフレーム14の下側に設けられた履帯ガードを示している。この履帯ガード23は、図4に示すように、例えば外側板14Aと内側板14Bの両方に取付けられている。これにより、左,右の履帯ガード23は、各下ローラ19に対し履帯18が左方向と右方向のいずれの方向にも位置ずれしないようにガイドすることができる。そして、履帯ガード23は、後述の取付部24と荷重受け部26とにより構成されている。
なお、左,右の履帯ガード23は、サイドフレーム14を挟んで対称位置に配置されているだけで同一形状をなしているから、外側板14Aに取付けられた履帯ガード23について説明し、内側板14B側の履帯ガード23は、同一の符号を付して説明を省略するものとする。
24は履帯ガード23の取付部で、該取付部24は、サイドフレーム14の外側板14Aの外面に取付けられるものである。また、取付部24は、図7ないし図10に示すように、外側板14Aの外面に設けたねじ座22に取付けられる縦板24Aと、該縦板24Aの下部から下ローラ19の転動体19B、即ち、左,右方向の内側に向けて横方向に延びた横板24Bとにより断面L字状のアングル形状に形成されている。ここで、横板24Bは、外側板14Aの下端縁に当接するように折曲げられている。同様に、内側に位置する取付部24の横板24Bは、内側板14Bの下端縁に当接するように折曲げられている。
また、縦板24Aには、ねじ座22の各ねじ孔22Aに対応する位置にボルト挿通孔24Cが形成されている(図9ないし図11参照)。一方、横板24Bには、図8、図10、図12に示すように、下ローラ19に対応する位置に2個の切欠部24Dが形成され、該各切欠部24Dは、図4、図5、図6に示すように、下ローラ10のシール保持部材19C等が干渉しないように避けるものである。
そして、取付部24は、縦板24Aのボルト挿通孔24Cにボルト25を挿通し、このボルト25を外側板14Aの外面に設けたねじ座22のねじ孔22Aに螺着することにより、外側板14Aに一体的に取付けられている。このときに、横板24Bは、図4に示すように、外側板14Aの下端縁に当接することができ、これにより、履帯ガード23に作用する上側への荷重は、取付部24の横板24Bを介して外側板14Aでも受承することができる。これにより、外側板14A(ねじ座22)に取付部24を取付けているボルト25に対し、下側からせん断方向に作用する負荷を軽減することができる。同様に、内側の履帯ガード23に作用する上側への荷重は、取付部24の横板24Bを介して内側板14Bでも受承でき、ボルト25に作用する負荷を軽減することができる。
26は取付部24の横板24Bの先端に取付けられた荷重受け部で、該荷重受け部26は、取付部24とほぼ同じ長さ寸法をもった垂直面板からなり、その外面の上側寄り位置に横板24Bの先端が溶接手段を用いて一体的に固着されている。また、荷重受け部26は、下ローラ19の外側に位置するシール保持部材19Cの下側で、履帯18が転動体19Bに対して左,右方向に位置ずれしたときにトラックリンク18A等を当接させることができる位置に配置されている。これにより、荷重受け部26は、左,右方向に位置ずれしようとする履帯18を受止めることができ、履帯18の位置ずれを規制することができる。
しかも、荷重受け部26には、下ローラ19に対応する位置に2個の円弧状凹部26Aが形成され、該各円弧状凹部26Aは、図4、図6に示すように、下ローラ10の外側に位置するシール保持部材19Cを収容しつつ、その下端部に下側から当接するものである。これにより、荷重受け部26に作用する突き上げる方向の荷重は、下ローラ19のシール保持部材19Cに受承させることができる。同様に、内側の履帯ガード23の荷重受け部26に作用する突き上げる方向の荷重は、下ローラ19の内側に位置するシール保持部材19Cに受承させることができる。
また、荷重受け部26には、隣合う2個の下ローラ19の間、即ち、各円弧状凹部26A間となる下側部位に円弧状の履帯逃し部26Bが形成されている。この履帯逃し部26Bは、隣合う下ローラ19間で履帯18が上側に撓んだときに、該履帯18のトラックシュー18Dが衝突するのを避けるための凹部となっている。また、荷重受け部26の長さ方向の両側には、履帯逃し部26Bと同様の理由で、トラックシュー18Dを避けるための傾斜部26Cが形成されている。
この履帯ガード23は、取付部24の縦板24Aをサイドフレーム14の外側板14Aに設けたねじ座22にあてがい、この状態で、ボルト挿通孔24Cに挿通したボルト25をねじ座22のねじ孔22Aに螺着することにより、前記外側板14Aの外面に取付けることができる。そして、履帯ガード23を外側板14Aの外面に取付けた状態では、荷重受け部26に設けた各円弧状凹部26Aは、下ローラ19のシール保持部材19Cに下側から当接することができる。また、取付部24の横板24Bは、外側板14Aの下端縁に下側から当接することができる。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、油圧ショベル1の下部走行体11で走行するときの動作について説明する。
まず、下部走行体11を走行させる場合には、油圧モータ16に圧油を供給して駆動輪15を回転駆動する。このときには、駆動輪15を履帯18を構成する各トラックリンク18Aのブッシュ18Bに噛み合わせることにより、該駆動輪15により履帯18を遊動輪17との間で周回動作させる。この履帯18の周回動作によって下部走行体11を走行させることができる。
また、履帯18を周回動作させているときに、各下ローラ19は、その転動体19Bの大径部19B1を履帯18のトラックリンク18A間に配置することにより、該履帯18を周回方向となる前,後方向に案内している。
一方、履帯18を構成する各トラックシュー18Dは、地面に対して確実に係合する接三角シューであるから、例えば無理な方向転換をした場合には、履帯18の動きが追い付かず、履帯18が下ローラ19から左,右方向にずれる虞がある。
然るに、本実施の形態によれば、サイドフレーム14の下側には、サイドフレーム14に取付けられる取付部24と、履帯18のトラックリンク18Aに対向して該取付部24に溶接された荷重受け部26とからなる履帯ガード23を設けている。従って、履帯ガード23は、左,右方向に位置ずれしようとする履帯18のトラックリンク18Aに荷重受け部26を当接させることにより、各下ローラ19に対し履帯18が左,右方向に位置ずれするのを規制することができる。
しかも、本実施の形態では、履帯ガード23の荷重受け部26に円弧状凹部26Aを設け、この円弧状凹部26Aを下ローラ19のシール保持部味19Cに下側から当接させる構成としている。これにより、履帯18のトラックシュー18Dと履帯ガード23の荷重受け部26との間に石、コンクリート片等を噛み込み、該荷重受け部26に突き上げる方向の荷重が作用した場合には、この上側への荷重は荷重受け部26を介して下ローラ19のシール保持部材19Cで受承することができる。
この結果、履帯ガード23が大きな荷重で突き上げられた場合でも、この荷重によるサイドフレーム14の外側板14A、内側板14Bの変形を防止することができる。これにより、高強度に形成することが困難な小型の油圧ショベル1のサイドフレーム14にも履帯ガード23を設けることができるから、小型の油圧ショベル1においても履帯18の位置ずれを防止でき、信頼性や耐久性を向上することができる。
また、サイドフレーム14の外側板14A、内側板14Bには、履帯ガード23の取付部24をボルト25を用いて取付けるためのねじ座22を設けている。従って、履帯ガード23は、外側板14A、内側板14Bにボルト25を用いて簡単に取付けることができる。また、ボルト25を緩めることにより履帯ガード23を簡単に取外すこともできる。これにより、履帯ガード23の取付け、取り外し作業、修理作業等を容易に行うことができる。しかも、ねじ座22は、角棒体として形成し、サイドフレーム14の外側板14A、内側板14Bに溶接しているから、該外側板14A、内側板14Bの強度を高めることができる。
一方、履帯ガード23の取付部24を形成する横板24Bは、外側板14A、内側板14Bの下端縁に当接させているから、履帯ガード23に作用する上側への荷重は、取付部24を介して外側板14A、内側板14B等で受承することができ、下側からの突き上げ荷重を広範囲に分散することができる。これにより、外側板14Aに取付部24を取付けているボルト25に対して作用する負荷を軽減することができるから、履帯ガード23の位置ずれやボルト25の緩み、損傷等を防止することができる。
さらに、例えば不整地の走行時に、各下ローラ19間で履帯18が上側に撓むことがあっても、履帯ガード23の荷重受け部26には、隣合う下ローラ19間に位置して履帯逃し部26Bを設けているから、上側に撓んだ履帯18のトラックシュー18Dが荷重受け部26に衝突するのを防止でき、履帯ガード23の寿命を延ばすことができる。
なお、実施の形態では、履帯ガード23は、別個に設けた取付部24と荷重受け部26とを溶接手段を用いて一体的に固着するものとして説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図13に示す変形例による履帯ガード31のように、1枚の板材を適宜に折曲げることにより、取付部32と荷重受け部33とを一体に形成する構成としてもよい。また、履帯ガードを鋳造によって一体成型する構成としてもよい。
また、実施の形態では、履帯ガード23をサイドフレーム14の外側板14Aと内側板14Bの両方に設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、履帯ガード23を、サイドフレーム14の外側板14Aと内側板14Bのいずれか一方だけに設ける構成としてもよい。
また、実施の形態では、履帯ガード23は、隣合う2個の下ローラ19に亘る長さ寸法をもって形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば3個並んだ下ローラ19に亘って履帯ガードを設ける構成としてもよい。また、1個の下ローラ19に対応し1個の履帯ガードを設ける構成としてもよい。
一方、実施の形態では、下ローラ19をサイドフレーム14上に4個配設した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば下ローラ19をサイドフレーム14に3個以下、または5個以上配設する構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、装軌式車両の走行体として油圧ショベル1の下部走行体11を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば油圧クレーン等の他の装軌式車両の走行体にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(装軌式車両)
11 下部走行体(走行体)
13 センタフレーム
14 サイドフレーム
14A 外側板
14B 内側板
14C 連結板
15 駆動輪
17 遊動輪
18 履帯
18A トラックリンク
18B ブッシュ
18C 連結ピン
18D トラックシュー
19 下ローラ
19A ローラ軸
19B 転動体
19C シール保持部材
19D 軸受
19E シール部材
22 ねじ座
23,31 履帯ガード
24,32 取付部
24A 縦板
24B 横板
26,33 荷重受け部
26A 円弧状凹部
26B 履帯逃し部

Claims (4)

  1. センタフレーム(13)と、該センタフレーム(13)を挟んで長さ方向に延びて設けられた左,右のサイドフレーム(14)と、該サイドフレーム(14)の長さ方向の一側に設けられた駆動輪(15)と、前記サイドフレーム(14)の長さ方向の他側に設けられた遊動輪(17)と、前記駆動輪(15)と遊動輪(17)との間に巻回して設けられた履帯(18)と、前記サイドフレーム(14)の下側に設けられ前記駆動輪(15)と遊動輪(17)との間で前記履帯(18)を案内する複数の下ローラ(19)と、該各下ローラ(19)に対し前記履帯(18)が左,右方向に位置ずれするのを規制するため前記サイドフレーム(14)の下側に設けられた履帯ガード(23,31)とを備えてなる装軌式車両の走行体において、
    前記サイドフレーム(14)は、前記下ローラ(19)の左,右方向の外側に位置する外側板(14A)と、前記下ローラ(19)の左,右方向の内側に位置する内側板(14B)と、前記外側板(14A)と内側板(14B)の上端を連結する連結板(14C)とにより形成し、
    前記各下ローラ(19)は、前記サイドフレーム(14)の外側板(14A)と内側板(14B)とによって支持されたローラ軸(19A)と、該ローラ軸(19A)に回転可能に取付けられ前記履帯(18)を案内する転動体(19B)と、該転動体(19B)の左,右両側に位置してシール部材(19E)を保持するシール保持部材(19C)とにより構成し、
    前記履帯ガード(23,31)は、前記外側板(14A)および/または内側板(14B)の外面に取付けられ当該外面から前記下ローラ(19)の転動体(19B)側に向けて折曲げられた取付部(24,32)と、前記下ローラ(19)のシール保持部材(19C)の下側に位置して前記取付部(24,32)に取付けられた荷重受け部(26,33)とにより形成し、該荷重受け部(26,33)は、下側からの突き上げ方向の荷重に対する強度を高めるために前記下ローラ(19)のシール保持部材(19C)に対し下側から当接させる構成としたことを特徴とする装軌式車両の走行体。
  2. 前記サイドフレーム(14)の外側板(14A)および/または内側板(14B)には、その長さ方向に延びるねじ座(22)を設け、前記履帯ガード(23,31)の取付部(24,32)は、該ねじ座(22)に対しボルト(25)を用いて取付ける構成としてなる請求項1に記載の装軌式車両の走行体。
  3. 前記履帯ガード(23,31)の取付部(24,32)は、前記外側板(14A)および/または内側板(14B)の外面に取付けられる縦板(24A)と、該縦板(24A)の下部から前記下ローラ(19)の転動体(19B)に向けて横方向に延びた横板(24B)とにより構成し、前記横板(24B)は、前記外側板(14A)および/または内側板(14B)の下端縁に当接させる構成としてなる請求項1または2に記載の装軌式車両の走行体。
  4. 前記履帯ガード(23,31)は、少なくとも隣合う2個の下ローラ(19)に亘って設け、該履帯ガード(23,31)には、各下ローラ(19)の間に位置して履帯(18)が上側に撓んだときに該履帯(18)を避けるための履帯逃し部(26B)を設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の装軌式車両の走行体。
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