JP5236522B2 - 車両用シートベルト装置及び車両用シートベルト巻き取り方法 - Google Patents
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Description
特許文献2で知られている車両用シートベルト装置は、車両の前後方向及び左右方向の加速度に基づいて、乗員を拘束するときのベルト張力を制御するというものである。
車両の前後方向の傾き状態と車速の加速・減速操作の操作状態の少なくとも一方の状態を検知する走行状態検知部と、前記車両に対して車幅方向に発生した横加速度を検知する横加速度検知部とを備え、
前記制御部は、
前記横加速度検知部により検知された前記横加速度が所定の横加速度基準値を超えたと判断した場合に、前記乗員に装着されている状態の前記ベルトを、前記ベルトリールにより所定の目標巻取り量だけ巻き取って前記乗員を保持するように前記モータを制御するための、保持制御を実行するとともに、
前記走行状態検知部により検知された検知信号に基づいて、前記車両が前下がりに傾いているという条件と、前記減速操作がされているという条件の、少なくとも一方の条件を満足したと判断した場合には、前記車両が前後に傾いておらず且つ加速・減速操作がされていないという通常走行状態の場合に比べて、前記横加速度基準値を小さい値に設定し、
更に、前記保持制御を実行するときにおいて、前記モータに供給する電流を、前記通常走行状態の場合よりも増大させるように制御する構成であることを特徴とする。
車両が下り坂を走行している場合(車両が前下がりに傾いている場合)、又は運転者が減速操作している場合には、通常走行状態の場合に比べて、乗員の姿勢は多少前かがみになりやすい。これに対して、請求項1に係る発明では、比較的小さい横加速度が発生した場合であっても、ベルトを所定の目標巻取り量だけ巻き取る。このため、例えば、車両が低速で走行しながら、小さい半径のカーブを旋回するときであっても、ベルトによって乗員を確実に保持することができる。乗員にとって、より安心感が増すので、乗員の快適性を、より高めることができる。
また、制御部は、「車両が前下がり傾き状態にあるか、減速操作されている状態にある」場合には、小さい横加速度が発生したときにおいて、モータに供給する電流を、通常走行状態の場合よりも増大させる。このため、ベルトリールによるベルトの巻取り速度は増大する。ベルトの弛みは速やかに除去される。このため、乗員の安心感を高めることができる。
車両が上り坂を走行している場合(車両が前上がりに傾いている場合)、又は運転者が加速操作している場合には、通常走行状態の場合に比べて、乗員はシートバックに押しつけられた姿勢になりやすい。このため、小さい横加速度が発生した場合には、ベルトによって乗員を拘束しなくても、乗員はそのままの姿勢を維持しやすい。この点を踏まえて、請求項2に係る発明では、比較的大きい横加速度が発生するまで、ベルトの巻き取りを開始しないようにした。従って、乗員はベルトによる拘束感が薄らぐ。
さらに、請求項2に係る発明では、比較的大きい横加速度が発生したときに、通常走行状態の場合よりも、ベルトを大きく巻き取ることによって、ベルトの弛みを除去することができる。このため、ベルトによって乗員を確実に保持することができる。
ドライバ回路82は、制御部81の制御信号に応じて、モータ43に供給される電流Ibを制御するものであり、モータ駆動制御部ともいう。
ステップS04においては、乗員Mnにベルト31が装着された状態か否か、つまり、バックル36にタング35が装着されているか否かを判断する。
ステップS05においては、車両10が走行状態であるか否か、つまり、実際の車速Scが停車基準値SLを下回っているか(Sc<SL)否かを判断する。車速Scは、車速センサ53によって検知された値である。停車基準値SLは、車両10が停止状態にあることを判断するための一定の基準値であり、予め設定されている。
図6に示すサブルーチンにおいては、先ず、ステップS11において、車両10の前後方向の傾き状態の検知信号、つまりピッチ角検知部71の検知信号を読み込む。次に、ステップS12において、加速・減速操作の状態の検知信号、つまりアクセルセンサ72の検知信号とブレーキセンサ73の検知信号を読み込む。
ステップS14においては、車速の加速操作がされているか否かを判断する。アクセルセンサ72によって検知された実際の加速操作量が、予め設定されている一定の基準加速操作量を超えた場合に、車速の加速操作がされていると判断する。
ステップS16においては、車速の減速操作がされているか否かを判断する。ブレーキセンサ73によって検知された実際の減速操作量が、予め設定されている一定の基準減速操作量を超えた場合に、車速の減速操作がされていると判断する。
ステップS18(車両前上がり、加速操作時)で選定される第1パラメータ群において
αys=α1、Xs=X1、Io=I1、ΔIo=ΔI1である。
ステップS19(車両前下がり、減速操作時)で選定される第2パラメータ群において
αys=α2、Xs=X2、Io=I2、ΔIo=ΔI2である。
ステップS20(通常時)で選定される第3パラメータ群において
αys=α3、Xs=X3、Io=I3、ΔIo=ΔI3である。
横加速度基準値αysのパラメータは「α1>α3>α2」の関係である。
目標巻取り量Xsのパラメータは「X2>X1>X3」の関係である。
初期目標電流Ioのパラメータは「I2>I3>I1」の関係である。
補正電流ΔIoのパラメータは「ΔI2>ΔI3>ΔI1」の関係である。
また、車両10の前上がり時や加速操作時においては、上記ステップS17で、ベルト31の弛みが予め除かれているので、その後におけるベルト31の目標巻取り量Xsは、通常時よりも若干大きい値X1ですむ(X1>X3)。つまり、値X1は、ベルト張力が通常時と同様になる程度に設定される。
また、この場合においては、初期目標電流Ioを小さい値I1に設定するとともに、補正電流ΔIoを小さい値ΔI1に設定することにより、ベルトリール42によるベルト31の巻き取り速度を、通常時よりも緩やかにする。
また、車両10の前下がり時や減速操作時においては、乗員Mnが前かがみ状態の傾向にあるので、ベルト31の目標巻取り量Xsを大きい値X2に設定する。
また、この場合においては、初期目標電流Ioを大きい値I2に設定するとともに、補正電流ΔIoを大きい値ΔI2に設定することにより、ベルトリール42によるベルト31の巻き取り速度を、通常時よりも高める。
図7に示すサブルーチンにおいては、先ず、ステップS101において、モータ43に供給する電流Ibの初期値をIinとする(Ib=Iin)。この初期値Iinは、上記図6のステップS18、S19又はS20において設定された初期目標電流Ioよりも小さい値である。次に、ステップS102において、モータ43に対してベルト巻取り動作を行わせるための通電を開始する。
図8に示すサブルーチンにおいては、先ず、ステップS201において、モータ43に供給する電流Ibを初期目標電流Ioの値に設定する(Ib=Io)。この初期目標電流Ioは、上記図6のステップS18、S19又はS20において設定された「I1、I2、I3」である。次に、ステップS202において、モータ43に対してベルト巻取り動作を行わせるための通電を開始した後に、ステップS203〜S207を実行する。
ステップS204においては、巻取り量Xrと基準巻取り量Xsとの差の絶対値が、基準ずれ量ΔXよりも大きいか(|Xr−Xs|>ΔX)否かを判断する。基準ずれ量ΔXは、予め設定されている一定値である。
ステップS205においては、巻取り量Xrが基準巻取り量Xsよりも小さいか(Xr<Xs)否かを判断する。
次に、ステップS205において「Xr<Xs」であると判断した場合には、ステップS206に進む。ステップS206においては、ベルトリール42によるベルト巻取り速度を増すために、モータ43に供給する駆動電流Ibを補正電流ΔIoだけ増加させて(Ib=Ib+ΔIo)、ステップS208に進む。
一方、ステップS205において「Xr≧Xs」であると判断した場合には、ステップS207に進む。ステップS207においては、ベルトリール42によるベルト巻取り速度を減らすために、モータ43に供給する駆動電流Ibを補正電流ΔIoだけ減少させて(Ib=Ib−ΔIo)、ステップ208に進む。
そして、ステップS203〜S208が1回繰り返される度に、「Xr<Xs」の場合には(ステップS205)、電流Ibの値が「Ib=Ib+ΔIo」となる(ステップS206)。つまり、モータ43に供給する電流Ibは、時間の経過に応じて、補正電流ΔIoを加えた分ずつ増加する。
一方、ステップS203〜S208が1回繰り返される度に、「Xr≧Xs」の場合には(ステップS205)、電流Ibの値が「Ib=Ib−ΔIo」となる(ステップS207)。つまり、モータ43に供給する電流Ibは、時間の経過に応じて、補正電流ΔIoを減らした分ずつ減少する。
本発明の車両用シートベルト巻き取り方法は、第1ステップ、第2ステップ、第3ステップ、第4ステップ及び第5ステップを有している。
また、制御部81は、回転方向判断部56と回転角判断部57と回転角変化判断部58の一部又は全部を兼ねる構成であってもよい。
Claims (3)
- 乗員を拘束するためのベルトを巻回するベルトリールと、このベルトリールを駆動するモータと、このモータを制御する制御部と、前記ベルトリールによる前記ベルトの巻き取り位置を検知するベルト巻取り位置検知部とを備えた車両用シートベルト装置において、
車両の前後方向の傾き状態と車速の加速・減速操作の操作状態の少なくとも一方の状態を検知する走行状態検知部と、前記車両に対して車幅方向に発生した横加速度を検知する横加速度検知部とを備え、
前記制御部は、
前記横加速度検知部により検知された前記横加速度が所定の横加速度基準値を超えたと判断した場合に、前記乗員に装着されている状態の前記ベルトを、前記ベルトリールにより所定の目標巻取り量だけ巻き取って前記乗員を保持するように前記モータを制御するための、保持制御を実行するとともに、
前記走行状態検知部により検知された検知信号に基づいて、前記車両が前下がりに傾いているという条件と、前記減速操作がされているという条件の、少なくとも一方の条件を満足したと判断した場合には、前記車両が前後に傾いておらず且つ加速・減速操作がされていないという通常走行状態の場合に比べて、前記横加速度基準値を小さい値に設定し、
更に、前記保持制御を実行するときにおいて、前記モータに供給する電流を、前記通常走行状態の場合よりも増大させように制御する構成であることを特徴とした車両用シートベルト装置。 - 前記制御部は、前記車両が前上がりに傾いているという条件と、前記加速操作がされているという条件の、少なくとも一方の条件を満足したと判断した場合には、前記横加速度基準値及び前記目標巻取り量を、前記通常走行状態の場合よりも大きい値に設定するように制御する構成であることを特徴とした請求項1記載の車両用シートベルト装置。
- 前記制御部は、前記車両が前上がりに傾いているという条件と、前記加速操作がされているという条件の、少なくとも一方の条件を満足したと判断した場合には、前記保持制御を実行するときにおいて、前記モータに供給する電流を、前記通常走行状態の場合よりも減少させるように制御する構成であることを特徴とした請求項2記載の車両用シートベルト装置。
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