JP4934689B2 - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両用シートベルト装置の改良技術に関する。
車両のシートに座った乗員を保護する目的で装備された車両用シートベルト装置について、近年、緊急時や走行状態の不安定時(挙動の異常時)に、シートベルトによる乗員の拘束を行うことにより、乗員の着座姿勢の変化を抑制する技術が実用化されている。このような車両用シートベルト装置としては、例えば下記の特許文献1に記載された技術が知られている。
この特許文献1で知られている車両用シートベルト制御装置は、サイドエアバッグ装置と併用するものであり、乗員が大人であって且つ車幅方向外側に偏って着座している場合に、側面衝突が発生しても、サイドエアバッグの展開を禁止するというものである。しかしながら、乗員が車幅方向外側に偏って着座している場合に、単にサイドエアバッグの展開を禁止するだけでは、乗員の保護性能を高める上で限界があり、更なる改良の余地がある。
特開2008−143481公報
本発明は、車幅方向からの衝突エネルギーに対して、乗員の保護性能を、より高めることができる車両用シートベルト装置の技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、乗員を拘束するためのベルトを巻回するベルトリールと、このベルトリールを駆動するモータと、このモータを制御する制御部とを備えた車両用シートベルト装置において、
シートに着座して前記ベルトを着用している乗員の姿勢を検知する、乗員姿勢検知部を備え、
前記制御部は、前記乗員姿勢検知部によって検知された前記乗員の姿勢が、所定の基準姿勢よりも車幅方向外側へ傾いていると判断した場合に、この傾きを解消すべく前記ベルトリールによって前記ベルトを巻き取るように、前記モータを制御する構成であり、
前記乗員の体格を検知する乗員検知部を、更に備え、
前記制御部は、前記乗員の傾きを解消すべく前記モータを制御する場合に、前記ベルトを所定の目標巻取り量まで巻き取るように、前記モータを制御する構成であり、
前記目標巻取り量は、前記乗員検知部によって検知された前記乗員の体格が小さいほど、大きい値に設定され、
前記制御部は、前記乗員の傾きを解消すべく前記モータを制御する場合に、前記ベルトを巻き取る巻取り速度が、所定の基準巻取り速度となるように、前記モータの回転速度を制御する構成であり、
車両の走行状態を検知する走行状態検知部を、更に備え、
前記制御部は、前記走行状態検知部によって検知された前記走行状態が、緊急状態であると判断した場合には、前記基準巻取り速度の制限を廃止するとともに、所定の一定電流からなる緊急時電流を、前記モータに供給する構成であることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記基準巻取り速度は、前記乗員検知部によって検知された前記乗員の体格が小さいほど、低速に設定されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記制御部は、前記乗員の傾きを解消すべく前記モータを制御する場合に、前記モータに供給する電流を、時間の経過に応じて増加させるとともに、この経過時間に対する前記電流の増加度合いを、予め設定された範囲内に制限するように制御する、構成であることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、乗員を拘束するためのベルトを巻回するベルトリールと、このベルトリールを駆動するモータと、このモータを制御する制御部とを備えた車両用シートベルト装置において、
シートに着座して前記ベルトを着用している乗員の姿勢を検知する、乗員姿勢検知部を備え、
前記制御部は、前記乗員姿勢検知部によって検知された前記乗員の姿勢が、所定の基準姿勢よりも車幅方向外側へ傾いていると判断した場合に、この傾きを解消すべく前記ベルトリールによって前記ベルトを巻き取るように、前記モータを制御する構成であり、
前記乗員の体格を検知する乗員検知部を、更に備え、
前記制御部は、前記乗員の傾きを解消すべく前記モータを制御する場合に、前記ベルトを所定の目標巻取り量まで巻き取るように、前記モータを制御する構成であり、
前記目標巻取り量は、前記乗員検知部によって検知された前記乗員の体格が小さいほど、大きい値に設定され、
前記制御部は、前記乗員の傾きを解消すべく前記モータを制御する場合に、前記ベルトを巻き取る巻取り速度を低速と高速に周期的に変更するように、前記モータの回転速度を制御する構成であり、
車両の走行状態を検知する走行状態検知部を、更に備え、
前記制御部は、前記走行状態検知部によって検知された前記走行状態が、緊急状態であると判断した場合には、前記周期的な低速と高速の変更を廃止するとともに、所定の一定電流からなる緊急時電流を、前記モータに供給する構成であることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、前記低速と前記高速との速度差は、前記乗員検知部によって検知された前記乗員の体格が小さいほど、大きい値に設定されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、前記所定の一定電流は、前記基準巻きとり速度の制御中の電流よりも大きな電流であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、シートに着座してベルトを着用している乗員の姿勢が、所定の基準姿勢(正規の着座姿勢)よりも車幅方向外側へ傾いている場合(例えば、車室の側面に寄りかかっている場合)に、制御部は、ベルトリールによってベルトを巻き取るように、モータを駆動制御する。この結果、車幅方向へ傾いている乗員の姿勢は、ベルトによって基準姿勢に戻される。このため、車室の側面(例えばドアの内面)と乗員との間の距離を、十分に確保することができる。車室の側面に沿って、サイドエアバッグが膨張して展開するときに、基準姿勢となった乗員の側方に、サイドエアバッグを十分に展開させることができる。従って、車幅方向からの衝突エネルギーに対して、乗員の保護性能を、より高めることができる。しかも、車室の側面と乗員との間の距離が十分に確保されるので、最初の衝突が発生した後に、乗員が車幅方向外側における他の部材(例えばドアの内面)に当たる、いわゆる二次衝突の可能性を、極力低減することができる。
また、請求項1に係る発明では、乗員の姿勢を基準姿勢に戻すためのベルトの巻取り量(目標巻取り量)を、乗員の体格に応じて設定している。大柄な乗員が、シートに着座してベルトを着用している場合には、乗員が姿勢を車幅方向及び上下方向に大きく変化させることはできない。このため、大柄な乗員を、車幅方向に傾いている姿勢から基準姿勢に戻すときに、ベルトの巻取り量は少なくてすむ。一方、小柄な乗員が、シートに着座してベルトを着用している場合には、乗員が姿勢を車幅方向及び上下方向に大きく変化させることは可能である。つまり、乗員が姿勢を変化させる余裕がある。このため、ベルトの巻取り量を大きくしないと、小柄な乗員の姿勢は基準姿勢に戻り難い。これに対して、請求項1に係る発明では、乗員検知部によって検知された乗員の体格が小さいほど、目標巻取り量を大きい値に設定している。このため、どのような体格の乗員であっても、基準姿勢に戻す効果が得られる。
さらに請求項1に係る発明では、例えば、衝突の可能性がある場合のように、緊急状態が発生した場合に、基準巻取り速度の制限を廃止するとともに、所定の一定電流からなる緊急時電流を、モータに供給するようにした。このため、基準巻取り速度よりも高速でベルトを巻き取ることができる。この結果、緊急状態が発生した場合には、車幅方向へ傾いている乗員の姿勢をベルトによって速やかに基準姿勢に戻すとともに、ベルトによって乗員をシートに速やかに拘束することができる。従って、乗員を十分に保護することができる。
請求項に係る発明では、ベルトを巻き取る巻取り速度は、乗員の体格が小さいほど低速に設定されている。このため、小柄な乗員の姿勢を戻すのに必要な、大きい巻取り量を、緩やかに巻き取ることになる。従って、ベルトによって姿勢を戻される乗員の負担を、軽減することができる。特に、小柄な乗員に与える負担を軽減するのに有効である。
請求項4に係る発明では、シートに着座してベルトを着用している乗員の姿勢が、所定の基準姿勢(正規の着座姿勢)よりも車幅方向外側へ傾いている場合(例えば、車室の側面に寄りかかっている場合)に、制御部は、ベルトリールによってベルトを巻き取るように、モータを駆動制御する。この結果、車幅方向へ傾いている乗員の姿勢は、ベルトによって基準姿勢に戻される。このため、車室の側面(例えばドアの内面)と乗員との間の距離を、十分に確保することができる。車室の側面に沿って、サイドエアバッグが膨張して展開するときに、基準姿勢となった乗員の側方に、サイドエアバッグを十分に展開させることができる。従って、車幅方向からの衝突エネルギーに対して、乗員の保護性能を、より高めることができる。しかも、車室の側面と乗員との間の距離が十分に確保されるので、最初の衝突が発生した後に、乗員が車幅方向外側における他の部材(例えばドアの内面)に当たる、いわゆる二次衝突の可能性を、極力低減することができる。
また、請求項4に係る発明では、乗員の姿勢を基準姿勢に戻すためのベルトの巻取り量(目標巻取り量)を、乗員の体格に応じて設定している。大柄な乗員が、シートに着座してベルトを着用している場合には、乗員が姿勢を車幅方向及び上下方向に大きく変化させることはできない。このため、大柄な乗員を、車幅方向に傾いている姿勢から基準姿勢に戻すときに、ベルトの巻取り量は少なくてすむ。一方、小柄な乗員が、シートに着座してベルトを着用している場合には、乗員が姿勢を車幅方向及び上下方向に大きく変化させることは可能である。つまり、乗員が姿勢を変化させる余裕がある。このため、ベルトの巻取り量を大きくしないと、小柄な乗員の姿勢は基準姿勢に戻り難い。これに対して、請求項4に係る発明では、乗員検知部によって検知された乗員の体格が小さいほど、目標巻取り量を大きい値に設定している。このため、どのような体格の乗員であっても、基準姿勢に戻す効果が得られる。
また、請求項4に係る発明では、ベルトを巻き取る巻取り速度は、乗員の体格が小さいほど低速に設定されている。このため、小柄な乗員の姿勢を戻すのに必要な、大きい巻取り量を、緩やかに巻き取ることになる。従って、ベルトによって姿勢を戻される乗員の負担を、軽減することができる。特に、小柄な乗員に与える負担を軽減するのに有効である。
さらに、請求項4に係る発明では、例えば衝突の可能性がある場合のように、緊急状態が発生した場合に、基準巻取り速度の制限を廃止するとともに、所定の一定電流からなる緊急時電流を、モータに供給するようにした。このため、基準巻取り速度よりも高速でベルトを巻き取ることができる。この結果、緊急状態が発生した場合には、車幅方向へ傾いている乗員の姿勢をベルトによって速やかに基準姿勢に戻すとともに、ベルトによって乗員をシートに速やかに拘束することができる。従って、乗員を十分に保護することができる。また、請求項4に係る発明では、乗員の姿勢を戻すためにベルトを巻き取るときの、巻取り速度を周期的に変化させるようにした。このため、乗員が眠っていた場合には、乗員の姿勢を戻すと同時に、乗員の覚醒を積極的に促すことができる。乗員にとって、眠っているときよりも、覚醒しているときのほうが、ベルトによって姿勢を戻されるときの負担が少なくてすむ。特に、体格が小さい乗員ほど、負担を軽減する必要がある。これに対して、請求項5に係る発明では、乗員の体格が小さい場合ほど、低速と高速との速度差が大きくなるようにした。このため、体格が小さい乗員ほど覚醒効果が大きいので、負担を一層軽減することができる。
本発明に係る車両用シートベルト装置(実施例1)を備えた車両を側方から見た図である。 図1に示された車両用シートベルト装置を備えた車両を正面から見た図である。 図1に示された車両用シートベルト装置の制御回路図である。 図2に示された車両用シートベルト装置において、シートに着座してベルトを着用している乗員の姿勢を矯正する原理を説明する説明図である。 図3に示された制御部によって実行されるベルト収納制御の一例の制御フローチャート(メインルーチン)である。 図5に示された寄り掛かり監視制御処理を実行するためのサブルーチンの制御フローチャートである。 図6に示された乗員の体格によって分類されるパラメータ群の内容の説明図である。 図6に示された通常時の姿勢制御処理を実行するためのサブルーチンの制御フローチャートである。 図6に示された緊急時の姿勢制御処理を実行するためのサブルーチンの制御フローチャートである。 図6に示された通常時の姿勢制御処理を実行するためのサブルーチンの制御フローチャート(実施例2)である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
先ず、実施例1について図1〜図9に基づき説明する。
図1は、車両10に備えたシート20とシートベルト装置30を側方から見た状態で表している。図2は、車室11に設置されたシート20とシートベルト装置30を、正面から見た状態で表している。図1及び図2に示されたシート20は、乗員Mnが座る助手席として例示されている。
シート20は、シートクッション21とシートバック22とヘッドレスト23とからなる。車両用シートベルト装置30は、シート20に着座した乗員Mnをベルト31(シートベルト、ウェビングとも言う。)によって拘束するものであり、リトラクタ41(ベルト巻取り器41)を備えている。シートベルト装置30によれば、乗員Mnの一方の肩部と腰部を同時に拘束するベルト31を、リトラクタ41によって巻き取ることができる。
このシートベルト装置30は、ベルト31をアッパアンカ32とセンタアンカ33とロアアンカ34の、3つのアンカによって支持する3点支持式の構成である。アッパアンカ32は、車体12の側部において、上部に設けられている。センタアンカ33は、シート20に対し、アッパアンカ32とは反対側の下部に設けられている。ロアアンカ34は、アッパアンカ32側の下部に設けられている。
ベルト31は、乗員Mnの一方の肩部を拘束するショルダベルト31aと、乗員Mnの腰部を拘束するラップベルト31bとからなる。ショルダベルト31aとラップベルト31bとの間(ベルト31の折返し部)には、タング35が取り付けられている。このタング35は、センタアンカ33に固定されたバックル36に対して、取外し可能にワンタッチで装着される構成である。
バックル36は、バックルスイッチ37を内蔵している。このバックルスイッチ37は、バックル36にタング35が装着されているときにオフ作動し、バックル36からタング35が解除されたときに、オフ状態からオン状態に反転する構成である。つまり、バックルスイッチ37は、ベルト31が装着状態のときにオフ(off)信号を発し、ベルト31が非装着状態(外れた状態)のときに、オン(on)信号を発する。このようなバックルスイッチ37は、ベルト31の装着状態を検知するベルト装着状態検知部に相当する。
図2に示すように、リトラクタ41は、ベルト31を巻回するベルトリール42と、このベルトリール42を回転駆動する電動モータ43(以下、単に「モータ43」と言う)とからなる。つまり、リトラクタ41は、車両10の運転状態に応じて(車両10の緊急時を含む)、モータ43によりベルトリール42を回転駆動することによって、ベルト31の緩み部分を迅速に巻き取る機構、いわゆる電動式プリテンショナを有している。
ベルトリール42は、ハウジング44内に回転可能に収納されているとともに、ショルダベルト31aの一端部を結合したものである。さらに、このベルトリール42は、ショルダベルト31aを巻き取る方向に、リターンスプリング45によって付勢されている。このため、ベルトリール42は、ベルト31を巻き取り可能である。ベルト31は、通常状態において、リターンスプリング45の付勢力に抗して、ベルトリール42から引き出し可能である。
さらに、図2に示すように、シートベルト装置30は、サイドエアバッグ装置100と併用される構成である。サイドエアバッグ装置100は、車両10に衝突の可能性がある場合などの緊急状態が発生したときに、車室11の側面14(例えばドアの内面)に沿ってサイドエアバッグ101が膨張して展開することにより、図1に示す乗員Mnを保護するものである。
図3はシートベルト装置30の制御回路を示している。シートベルト装置30の制御回路は、上記バックルスイッチ37とイグニションスイッチ51とドア開閉状態検知部52と車速センサ53とベルト巻取り位置検知部54と乗員検知部59と走行状態検知部72と制御部81とドライバ回路82と上記モータ43と警報部86とからなる。
イグニションスイッチ51は、図示せぬ走行用動力源(エンジンやモータ)を始動するための周知のメインスイッチである。
ドア開閉状態検知部52は、図1に示すドア13が閉じていることを検知したときにオフ(off)信号を発するとともに、ドア13が開いていることを検知したときにオン(on)信号を発するものであり、例えばドアスイッチから成る。以下、ドア開閉状態検知部52のことを適宜「ドアスイッチ52」と言い換える。
車速センサ53は、図1に示す車両10の車速を検知するものである。
ベルト巻取り位置検知部54は、ベルトリール42によるベルト31の巻き取り位置を検知するものである。このベルト巻取り位置検知部54は、回転センサ55と回転方向判断部56と回転角判断部57と回転角変化判断部58とからなる。
回転センサ55は、ベルトリール42の回転を検知するものであり、例えば、ベルトリール42の軸に連結された磁気ディスクと、磁気ディスクの周囲に配置された2個のホールICとの、組み合わせからなる、周知の磁気センサによって構成される。磁気ディスクは、ベルトリール42と連動して回転する。2個のホールICから発せられた各々のパルス信号は、互いに所定の位相差を有する。このため、各々のパルス信号に基づいてベルトリール42の回転方向を検出することができる。
回転方向判断部56は、回転センサ55が発した各パルス信号に基づいて、ベルトリール42の回転方向を判断し、回転方向信号を発する。回転センサ55と回転方向判断部56の組み合わせ構造は、回転方向検知部を構成する。
回転角判断部57は、回転センサ55が発した各パルス信号に基づいて、ベルトリール42の回転角を判断し、回転角信号(回転位置信号)を発する。回転センサ55と回転角判断部57の組み合わせ構造は、回転角検知部を構成する。
回転角変化判断部58は、回転角判断部57が発した回転角信号の変化状態を判断することによって、ベルトリール42の回転角の変化を判断し、この回転角の変化に係る信号、つまり、回転角変化信号(回転速度信号)を発するものである。単位時間当たりの回転角の変化を求めることにより、ベルトリール42の回転速度に係る信号を得ることが可能となる。回転センサ55と回転角判断部57と回転角変化判断部58の組み合わせ構造は、回転角変化検知部を構成する。
これらの回転方向判断部56、回転角判断部57及び回転角変化判断部58から出力された各信号は、ベルトリール42によるベルト31(図1参照)の巻取り位置(巻取り量)の検知情報として用いられる。
乗員検知部59は、図1に示すように、シート20に着座した状態における乗員Mnの体格を検知するとともに、この乗員Mnがシート20に着座している着座姿勢を検知して、検知情報を発するものであり、例えば、画像認識装置によって構成される。この画像認識装置は、CCDカメラ等の撮像器により乗員Mnを撮像し、この撮像された画像データを画像処理部により画像処理して、乗員Mnの体格を特定し、体格の検知情報として発する構成である。
乗員検知部59は、乗員Mnがシート20に着座している着座姿勢を検知するための、「乗員姿勢検知部」を兼ねている。なお、「乗員姿勢検知部」は、乗員検知部59から分離、独立した構成であってもよい。
走行状態検知部72は、車両10の走行状態を検知する(例えば、車両10が他の物体に衝突する可能性を予知する)ものであり、例えば、車速センサとレーダの組み合わせの構成からなる。このような走行状態検知部72は、車両10の走行状態が、緊急状態であるときに、緊急信号を発する。
制御部81は、バックルスイッチ37とイグニションスイッチ51とドアスイッチ52と車速センサ53とベルト巻取り位置検知部54と乗員検知部59と走行状態検知部72とから受けた信号に基づき、ドライバ回路82を介してモータ43を制御するとともに、警報部86に警報信号を発するものであり、例えばマイクロコンピュータからなる。
ドライバ回路82は、制御部81の制御信号に応じて、モータ43に供給される駆動電流を制御する、モータ駆動制御部である。
警報部86は、制御部81の警報信号に応じて乗員Mnに警報を発するものであり、例えばインストルメントパネルに配置されたランプ等の表示部や、ブザー等の報知器からなる。
さらに、制御部81は、走行状態検知部72から受けた信号に基づいて、サイドエアバッグ装置100を制御する構成を兼ねている。
次に、図4に基づいて、シート20に着座してベルト31を着用している乗員Mnの姿勢を矯正する原理を説明する。ここで、図4(a)〜(b)において、シート20の幅方向中心を通る鉛直線Psのことを「正規姿勢基準線Ps」とする。図4(a)において、正規姿勢基準線Psに対して車幅方向外側へ傾き角θだけ傾いた直線Prのことを「傾斜姿勢基準線Pr」とする。正規姿勢基準線Psから傾斜姿勢基準線Prまでの範囲Arのことを「許容姿勢範囲Ar」とする。傾き角θは、予め設定されている一定角である。
図4(a)は、シート20に着座してベルト31を着用している乗員Mnにおいて、少なくとも上半身が車幅方向外側(図4の左側)へ傾いていることを示している。今、上半身が、傾斜姿勢基準線Prに対して車幅方向外側へ傾いているので、許容姿勢範囲Arから外れている。上述のように、乗員検知部59は、シート20に着座した状態における乗員Mnの体格を検知するとともに、この乗員Mnがシート20に着座している着座姿勢を検知して、制御部81にそれぞれの検知信号を発する。
制御部81のメモリには、体格の分類を判定するための複数の体格基準データと、着座している乗員Mnの姿勢を対比するための許容姿勢範囲Arのデータが、予め記憶してある。複数の体格基準データは、例えば小柄(幼児を含む)の体格と判定する「体格1」、やや小柄(児童を含む)の体格と判定する「体格2」、普通の体格と判定する「体格3」、やや大柄の体格と判定する「体格4」、及び大柄の体格と判定する「体格5」の、5つに分類される。また、姿勢の許容範囲データは、複数の体格基準データ毎に、それぞれ分類される。
そして、制御部81は、複数の体格基準データに対して、乗員検知部59が検知した体格のデータを対比し、乗員Mnがどの体格に分類されるか判定する。その後に、制御部81は、判定した体格の乗員Mnが、許容姿勢範囲Arから外れているか否かを判断し、外れていると判断した場合には、ベルトリール42によってベルト31を巻き取るように、モータ43を駆動制御する。この結果、車幅方向へ傾いている乗員Mnの姿勢は、図4(b)に示すように、ベルト31によって基準姿勢に戻される。
ここで、「乗員Mnの基準姿勢」とは、図4(b)に示すように、正規姿勢基準線Psに対して乗員Mnの少なくとも上半身が合致した姿勢のことをいう。
このため、車室の側面14(例えばドアの内面)と乗員Mnとの間の距離を、十分に確保することができる。車室の側面14に沿って、サイドエアバッグ101が膨張して展開するときに、基準姿勢となった乗員Mnの側方に、サイドエアバッグ101を十分に展開させることができる。従って、車幅方向からの衝突エネルギーに対して、乗員Mnの保護性能を、より高めることができる。しかも、車室の側面14と乗員Mnとの間の距離が十分に確保されるので、最初の衝突が発生した後に、乗員Mnが車幅方向外側における他の部材(例えばドアの内面)に当たる、いわゆる二次衝突の可能性を、極力低減することができる。
次に、制御部81(図3参照)をマイクロコンピュータとした場合の制御フローについて、図1〜図4を参照しつつ、図5〜図9に基づき説明する。
図5は、制御部81(図3参照)によって実行されるベルト収納制御の一例を示す制御フローチャート(メインルーチン)を示している。制御部81は、先ず、ベルト収納制御システムが起動したか否かを判断する(ステップS01)。この判断は、バックルスイッチ37の検知信号に基づく。バックル36にタング35が装着されていることによって、バックルスイッチ37のスイッチ信号がオフ(off)であるときには、ベルト収納制御システムは起動しない、いわゆるスリープ状態にある。
その後、バックル36からタング35が解除されることによって、バックルスイッチ37のスイッチ信号はオフ(off)からオン(on)に反転する。この反転した信号を受けた制御部81は、ステップS01において、ベルト収納制御システムが起動した(つまり、制御部81が起動した)と判断して、次のステップS02に進む。ステップS02においてはベルト状態監視制御を実行する。ベルト状態監視制御は、主にドア13の開閉やベルト31の装着の有無の検知に基づき、ベルトリール42によってベルト31を巻き取るように、モータ43を駆動制御するものである。次に、ステップS03において、寄り掛かり監視制御を実行する。この処理については、後述するサブルーチン(図6参照)によって実行される。
次に、ステップS04において、イグニションスイッチ51がオフ(off)であるか否かを判断する。イグニションスイッチ51がオン(on)状態を維持している間は、ステップS02におけるベルト状態監視制御と、ステップS03における寄り掛かり監視制御を続ける。その後、イグニションスイッチ51がオフに切り替わったと判断したときには、次のステップS05に進む。
ステップS05においては、予め設定されている一定時間(経過時間)が経過したか否かを判断する。つまり、イグニションスイッチ51がオフ(off)に切り替わったときに(ステップS04)、このオフ状態が一定の経過時間にわたって持続している間(ステップS05)は、ステップS02〜S03の監視制御を続け、一定の経過時間が経過した後には、ステップS02〜S03の監視制御を終了する。その後、ベルト収納制御システムはスリープ状態に入る。このように、ステップS02〜S03は、イグニションスイッチ51がオン(on)状態の間、常時実行される。
ところで、上記経過時間を設定していない場合には、イグニションスイッチ51を、オフ操作した直後に再びオン操作した場合に、ベルト収納制御システムは停止、起動を短時間に繰り返すことになる。これでは、乗員Mnが煩わしさを感じる。このような煩わしさを防ぐために、ステップS05において経過時間を設定した。
図6は、図5に示されたステップS03(寄り掛かり監視制御処理)を実行するための、サブルーチンを示している。
図6に示すサブルーチンにおいては、先ず、ステップS101において、車両10が走行中であるか否かを判断する。例えば、車速センサ53によって検知された実際の車速が停車基準値(車速が概ね0の値)を越えている場合には、走行中の判断になり、一方、車速が停車基準値を越えていない場合には、停車中の判断になる。ステップS101において、停車中であると判断した場合には、図6に示すサブルーチンを終了して、図5に示すメインルーチンのステップS03に戻る。
ステップS101において、走行中であると判断した場合には、次にステップS102に進む。ステップS102においては、乗員Mnの体格を判定する。具体的には、上記「体格1」から「体格5」までの5つの分類に対して、乗員検知部59が検知した体格のデータを対比し、乗員Mnがどの体格に分類されるか判定する。
次に、上記乗員Mnがどの体格に分類されたかを判断し(ステップS103)、その判断結果に応じて制御パラメータ群を選択した後に(ステップS104〜S108)、ステップS109に進む。具体的には、ステップS103の判断結果が「体格1」であれば、ステップS104に進んで第1パラメータ群を選択する。同様に、S103の判断結果が「体格2」であれば、S105に進んで第2パラメータ群を選択する。S103の判断結果が「体格3」であれば、S106に進んで第3パラメータ群を選択する。S103の判断結果が「体格4」であれば、S107に進んで第4パラメータ群を選択する。S103の判断結果が「体格5」であれば、S108に進んで第5パラメータ群を選択する。
次に、ステップS109においては、乗員Mnが傾斜姿勢の状態で着座しているか否か、つまり、図4(a)に示すように、乗員Mnが許容姿勢範囲Arから外れているか否かを判断する。ステップS109において、乗員Mnの着座姿勢が許容姿勢範囲Arから外れていない、つまり、所定の基準姿勢の状態にあると判断した場合には、図6に示すサブルーチンを終了して、図5に示すメインルーチンのステップS03に戻る。一方、ステップS109において、乗員Mnの着座姿勢が許容姿勢範囲Arから外れていると判断した場合には、警報部86に警報信号を発した上で、次にステップS110に進む。
ステップS110においては、走行状態検知部72によって検知された、車両10の走行状態が通常の状態であるか否かを判断する。ステップS110において、通常の状態であると判断した場合には、通常の姿勢制御を実行した後に(ステップS111)、図6に示すサブルーチンを終了して、図5に示すメインルーチンのステップS03に戻る。通常の姿勢制御の処理については、後述するサブルーチン(図8参照)によって実行される。
一方、ステップS110において、例えば衝突の可能性がある場合のように、緊急状態であると判断した場合には、緊急時の姿勢制御を実行した後に(ステップS112)、図6に示すサブルーチンを終了して、図5に示すメインルーチンのステップS03に戻る。緊急時の姿勢制御の処理については、後述するサブルーチン(図9参照)によって実行される。
ここで、上記図6に示すステップS104〜S108において選択された、各制御パラメータ群の内容を、図7に示す。ステップS104〜S108において個別に選択される、第1〜第5パラメータ群は、それぞれ、「電流変化量の上限ΔImax」、「制限電流Is」、ベルトリール42によってベルト31を巻き取る基準となる「目標巻取り量Xs」、及び、ベルトリール42によってベルト31を巻き取る基準となる「基準巻取り速度Vs」のパラメータの集合からなる。これらのパラメータは、予め設定されて制御部81のメモリに記憶されている。
目標巻取り量Xsの値については、ステップS102において判定された体格の乗員Mnが、傾斜姿勢の状態で着座している場合に、ベルト31の巻き取りによって基準姿勢に戻すのに必要な、巻取り量に設定されている。
詳しく説明すると、各パラメータは次の通りである。第1パラメータ群において、ΔImax=ΔI1、Is=I1、Xs=X1、Vs=V1である。第2パラメータ群において、ΔImax=ΔI2、Is=I2、Xs=X2、Vs=V2である。第3パラメータ群において、ΔImax=ΔI3、Is=I3、Xs=X3、Vs=V3である。第4パラメータ群において、ΔImax=ΔI4、Is=I4、Xs=X4、Vs=V4である。第5パラメータ群において、ΔImax=ΔI5、Is=I5、Xs=X5、Vs=V5である。
電流変化量の上限ΔImaxの大きさは、「0<ΔI1<ΔI2<ΔI3<ΔI4<ΔI5」の関係となるように設定されている。制限電流Isの大きさは、「0<I1<I2<I3<I4<I5」の関係となるように設定されている。目標巻取り量Xsの大きさは、「0<X1<X2<X3<X4<X5」の関係となるように設定されている。基準巻取り速度Vsの大きさは、「0<V1<V2<V3<V4<V5」の関係となるように設定されている。
図8は、図6に示されたステップS111(通常の姿勢制御処理)を実行するためのサブルーチンを示している。図8に示す、通常の姿勢制御処理を実行するためのサブルーチンにおいては、先ず、ステップS201において、経過時間タイマのカウント時間tc(経過時間tc)の初期値を”0”にリセットした上で、このタイマをスタートする。次に、モータ43に供給する電流Ibの初期値を”0”にリセットし(ステップS202)、モータ43に対してベルト巻取り動作を行わせるための通電を開始する(ステップS203)。
次に、ステップS204において、ベルトリール42によって巻き取られるベルト31の、実際の巻取り速度Vb(ベルト巻取り速度Vb)が基準巻取り速度Vsと一致しているか(Vb=Vs)否かを判断する。
ベルト巻取り速度Vbについては、例えば回転角変化判断部58(図3参照)によって得られた、単位時間当たりのベルトリール42の回転角の変化量(deg./msec)に基づいて求められる。つまり、巻取り速度Vbは、前回変化した時点におけるベルトリール42の回転角から、今回変化した時点におけるベルトリール42の回転角までの、単位時間当たりの変化量を計測することによって得ることができる。基準巻取り速度Vsの値は、上記図6に示すステップS104〜S108において選択されたV1、V2、V3、V4又はV5のいずれか1つである。
ステップS204において、一致する(Vb=Vs)と判断した場合には、次のステップS205に進む。ステップS205においては、ベルトリール42によって巻き取られるベルト31の、実際の巻取り量Xr(ベルト巻取り量Xr)が目標巻取り量Xsに達したか(Xr≧Xs)否かを判断する。ベルト巻取り量Xrについては、例えば回転角判断部57(図3参照)によって得られた、回転角に基づいて求められる。目標巻取り量Xsの値は、上記図6に示すステップS104〜S108において選択されたX1、X2、X3、X4又はX5のいずれか1つである。
ステップS205において、達した(Xr≧Xs)と判断した場合には、巻き取り制御が完了したので、モータ43への通電を停止する(ステップS206)。その後、この図8に示すサブルーチンを終了して、図6に示すサブルーチンのステップS111に戻る。一方、ステップS205において、達していない(Xr<Xs)と判断した場合には、ステップS207に進む。
ステップS207においては、カウント時間tcが、予め設定されている一定の基準時間tsを経過した(tc≧ts)か否かを判断する。ステップS207において、基準時間tsを経過したと判断した場合には、巻き取り制御が完了したので、モータ43への通電を停止する(ステップS206)。その後、この図8に示すサブルーチンを終了して、図6に示すサブルーチンのステップS111に戻る。一方、ステップS207において、まだ基準時間tsを経過していないと判断した場合には、上記ステップS204に戻る。
ところで、上記ステップS204において、不一致である(Vb≠Vs)と判断した場合には、次のステップS208〜S216を実行する。先ず、ステップS208においては、基準巻取り速度Vsに対するベルト巻取り速度Vbの差ΔVを求める(ΔV=Vs−Vb)。
次に、ステップS209においては、巻取り速度の差ΔVに基づいて、モータ43に供給する電流Ibに付加する付加電流ΔIrを設定する。差ΔVから付加電流ΔIrを求めるには、例えば予め設定されたマップ又は演算式を用いればよい。差ΔVに対する付加電流ΔIrの特性は、差ΔVが大きくなるにつれて付加電流ΔIrも大きくなる特性である。例えば、差ΔVの大きさに対して付加電流ΔIrの大きさが比例する特性である。
次に、ステップS210においては、付加電流ΔIrが電流変化量の上限ΔImaxよりも小さいか否かを判断する。つまり、「ΔIr<ΔImax」であるか否かを判断する。電流変化量の上限ΔImaxの値は、上記図6に示すステップS104〜S108において選択されたΔI1、ΔI2、ΔI3、ΔI4又はΔI5のいずれか1つである。
ステップS210において、小さい(ΔIr<ΔImax)と判断した場合には、次のステップS211に進む。ステップS211においては、電流Ibに付加電流ΔIrを加えた値が、制限電流Isよりも小さいか((Ib+ΔIr)<Is))否かを判断する。制限電流Isの値は、上記図6に示すステップS104〜S108において選択されたI1、I2、I3、I4又はI5のいずれか1つである。
ステップS211において、小さい「(Ib+ΔIr)<Is」と判断した場合には、ステップS212において、電流Ibに付加電流ΔIrを加えた値を新たな電流Ibと設定した後に、(Ib=Ib+ΔIr)、ステップS205に進む。一方、ステップS211において「(Ib+ΔIr)≧Is」であると判断した場合には、電流Ibの値を制限電流Isに制限した後に(Ib=Is)、ステップS205に進む。
上記ステップS210において、付加電流ΔIrが電流変化量の上限ΔImax以上である(ΔIr≧ΔImax)と判断した場合には、次のステップS214に進む。ステップS214においては、電流Ibに電流変化量の上限ΔImaxを加えた値が、制限電流Isよりも小さいか((Ib+ΔImax)<Is))否かを判断する。ステップS214において、小さい「(Ib+ΔImax)<Is」と判断した場合には、ステップS215において、電流Ibに電流変化量の上限ΔImaxを加えた値を、新たな電流Ibと設定した後に(Ib=Ib+ΔImax)、ステップS205に進む。一方、ステップS214において「(Ib+ΔImax)≧Is」であると判断した場合には、電流Ibの値を制限電流Isに制限した後に(Ib=Is)、ステップS205に進む。
ステップS204及びS208〜S216は、ステップS205において「Xr≧Xs」と判断されるか、又は、ステップS207において「tc≧ts」と判断されるまで、繰り返される。そして、1回繰り返される度に、電流Ibの値は「Ib=Ib+ΔIr」となる(ステップS212)。つまり、モータ43に供給する電流Ibは、時間tcの経過に応じて、付加電流ΔIrを加えた分ずつ増加する。
但し、ステップS210において「ΔIr≧ΔImax」と判断された場合には、電流Ibの値は「Ib=Ib+ΔImax」となる(ステップS215)。つまり、経過時間tcに対する電流Ibの増加度合いは、予め設定された範囲「ΔImax」内に制限される。
図9は図6に示されたステップS112(緊急時の姿勢制御処理)を実行するためのサブルーチンを示している。この緊急時の姿勢制御処理は、基準巻取り速度Vsの制限を廃止するとともに、所定の一定電流からなる緊急時電流Iiを、モータ43に供給することを特徴としている。
図9に示す、緊急時の姿勢制御処理を実行するためのサブルーチンにおいては、先ず、ステップS301において、モータ43に供給する電流Ibの値を緊急時電流Iiにセットする。この緊急時電流Iiは、所定の一定電流からなり、図8に示す通常時の姿勢制御処理の場合よりも、大きい値に設定されている。つまり、緊急時電流Iiは、図8に示すステップS212で設定される電流「Ib=Ib+ΔIr」、S213で設定される電流「Ib=Is」、S215において設定される電流「Ib=Ib+ΔImax」、S216において設定される電流「Ib=Is」よりも大きい値に、予め設定されている。
このように、大きい緊急時電流Iiをモータ43に供給するので、ベルトリール42によって巻き取られるベルト31の巻取り速度Vb(図8のステップS204参照)は、基準巻取り速度Vsよりも高速になる。つまり、図7に示す基準巻取り速度Vsの各パラメータよりも高速になる(V1<V2<V3<V4<V5<Vb)。
次に、ステップS302において、モータ43に対してベルト巻取り動作を行わせるための通電を開始する。次に、ステップS303において、上記ベルト巻取り量Xrが目標巻取り量Xsに達したか(Xr≧Xs)否かを判断する。目標巻取り量Xsの値は、上記図8に示すステップS205で用いた値と同じである。Xr≧Xsとなるまで、このステップを繰り返す。ステップS303において、達した(Xr≧Xs)と判断した場合には、巻き取り制御が完了したので、モータ43への通電を停止する(ステップS304)。その後、この図9に示すサブルーチンを終了して、図6に示すサブルーチンのステップS112に戻る。
以上の説明をまとめると、次の通りである。
制御部81は、乗員Mnの傾きを解消すべくモータ43を制御する場合に、ベルト31を所定の目標巻取り量Xsまで巻き取るように、モータ43を制御する構成である(図8のステップS204、S205、S206)。
大柄な乗員Mnが、シート20に着座してベルト31を着用している場合には、乗員Mnが姿勢を車幅方向及び上下方向に大きく変化させることはできない。このため、大柄な乗員Mnを、車幅方向に傾いている姿勢から基準姿勢に戻すときに、ベルト31の巻取り量Xrは少なくてすむ。
一方、小柄な乗員Mnが、シート20に着座してベルト31を着用している場合には、乗員Mnが姿勢を車幅方向及び上下方向に大きく変化させることは可能である。つまり、乗員Mnが姿勢を変化させる余裕がある。このため、ベルト31の巻取り量Xrを大きくしないと、小柄な乗員Mnの姿勢は基準姿勢に戻り難い。
これに対して、実施例1では、乗員検知部59によって検知された乗員Mnの体格が小さいほど、目標巻取り量Xsを大きい値に設定している(図6のステップS103〜S108)。つまり、乗員Mnの姿勢を基準姿勢に戻すためのベルト31の巻取り量Xs(目標巻取り量Xs)を、乗員Mnの体格に応じて設定している。このため、どのような体格の乗員Mnであっても、基準姿勢に戻す効果が得られる。
また、制御部81は、乗員Mnの傾きを解消すべくモータ43を制御する場合に、ベルト31を巻き取る巻取り速度Vbが、所定の基準巻取り速度Vsとなるように、モータ43の回転速度を制御する構成である(図8のステップS204、S208〜S216)。基準巻取り速度Vsは、乗員検知部59によって検知された乗員Mnの体格が小さいほど、低速に設定されている(図6のステップS103〜S108)。このため、小柄な乗員Mnの姿勢を戻すのに必要な、大きい巻取り量Xrを、緩やかに巻き取ることになる。従って、ベルト31によって姿勢を戻される乗員Mnの負担を、軽減することができる。特に、小柄な乗員Mnに与える負担を軽減するのに有効である。
また、制御部81は、乗員Mnの傾きを解消すべくモータ43を制御する場合に、モータ43に供給する電流Ibを、時間tcの経過に応じて増加させる(Ib=Ib+ΔIr)とともに(図8のステップS204、S205、S207〜S212)、この経過時間tcに対する電流Ibの増加度合いを、予め設定された範囲(ΔImax)内に制限するように制御する(Ib=Ib+ΔImax)構成である(図8のステップS210、S215)。
このように、乗員Mnの姿勢を基準姿勢に戻す場合に、モータ43に供給される電流Ibが、時間tcの経過に応じて増加する増加度合いは、予め設定された範囲(ΔImax)内に制限される。このため、モータ43の回転速度は急増することなく、緩やかに増大する。ベルト31の巻取り速度Vbも緩やかに増大する。ベルト31によって乗員Mnを拘束する拘束力が緩やかに増大するので、ベルト31によって姿勢を戻される乗員Mnの負担を、軽減することができる。特に、子供などの小柄な乗員Mnに与える負担を軽減するのに有効である。乗員Mnは、快適な着座状態を維持することができる。
また、例えば衝突の可能性がある場合のように、緊急状態が発生した場合に(図6のステップS110)、基準巻取り速度Vsの制限(図8のステップS204)を廃止するとともに、所定の一定電流からなる緊急時電流Iiを、モータ43に供給するようにした(図9のステップS301〜S302)。このため、基準巻取り速度Vsよりも高速でベルトを巻き取ることができる。この結果、緊急状態が発生した場合には、車幅方向へ傾いている乗員Mnの姿勢をベルト31によって速やかに基準姿勢に戻すとともに、ベルト31によって乗員Mnをシート20に速やかに拘束することができる。従って、乗員Mnを十分に保護することができる。
次に、実施例2について図10に基づき説明する。実施例2は、上記実施例1に対して実質的に同じ構成であり、次の点で相違する。つまり、実施例2は、図6に示されたステップS111(通常の姿勢制御処理)を、図10に示すサブルーチンによって実行するように変更したことが、上記実施例1と異なる。
図10に示す、通常の姿勢制御処理を実行するためのサブルーチン(実施例2)においては、先ず、ステップS401において、経過時間タイマのカウント時間tcの初期値を”0”にリセットした上で、このタイマをスタートする。次に、ステップS402において、予め設定されている振動制御モードにより、モータ43に対してベルト巻取り動作を行わせるための通電を開始する。このため、ベルト31の巻取り速度Vbは周期的に変化することになる。次に、ステップS403〜S405を実行する。
ステップS403の実行内容(制御内容)は、図8に示すステップS205の実行内容と実質的に同じである。同様に、S404はS206と同じであり、S405はS207と同じである。このように、ステップS403〜S405は、基本的には前述した図8に示すステップS205〜S207とそれぞれ同じであるので、前述した説明を援用する。
ところで、ステップS402において実行する「振動制御モード」とは、図7(b)に示すモードのことである。図7(b)は振動制御モードを説明する説明図であり、横軸を時間とし縦軸を電流としたタイムチャートによってモータ43に供給する電流の特性を示している。モータ43に供給する電流は、方形の電流パルスの波形、つまりパルス電流であって、パルス間のピッチ(周期)がTvであり、パルス幅がTwである。電流パルスのデューティ比はTw/Tvである。このデューティ比は例えば1/2に設定される。なお、パルス幅Twを一定値とすることができる。パルス電流の最低値はIv1であり、最大値はIv2である。
パルス電流の最低値Iv1、最大値Iv2、パルスの周期Tvの各パラメータは、図7(a)に示す通りである。これらのパラメータは、予め設定されて制御部81のメモリに記憶されている。
詳しく説明すると、各パラメータは次の通りである。第1パラメータ群において、Iv1=Iv11、Iv2=Iv21、Tv=Tv1である。第2パラメータ群において、Iv1=Iv12、Iv2=Iv22、Tv=Tv2である。第3パラメータ群において、Iv1=Iv13、Iv2=Iv23、Tv=Tv3である。第4パラメータ群において、Iv1=Iv14、Iv2=Iv24、Tv=Tv4である。第5パラメータ群において、Iv1=Iv15、Iv2=Iv25、Tv=Tv5である。
パルス電流の最低値Iv1の大きさは、「Iv11<Iv12<Iv13<Iv14<Iv15」の関係となるように設定されている。パルス電流の最大値Iv2の大きさは、「Iv21<Iv22<Iv23<Iv24<Iv25」の関係となるように設定されている。パルスの周期Tvの大きさは、「Tv1<Tv2<Tv3<Tv4<Tv5」の関係となるように設定されている。
なお、実施例2では、図6に示すステップS104〜S108において、次のように各パラメータを選択する。ステップS104では、第1パラメータ群におけるIv1、Iv2、Tvの各パラメータを選択する。同様に、S105では、第2パラメータ群におけるIv1、Iv2、Tvの各パラメータを選択する。S106では、第3パラメータ群におけるIv1、Iv2、Tvの各パラメータを選択する。S107では、第4パラメータ群におけるIv1、Iv2、Tvの各パラメータを選択する。S108では、第5パラメータ群におけるIv1、Iv2、Tvの各パラメータを選択する。
このように、実施例2では、乗員Mnの姿勢を戻すためにベルト31を巻き取るときの、巻取り速度Vbを周期的に変化させるようにした(図10のステップS402)。このため、乗員Mnが眠っていた場合には、乗員Mnの姿勢を戻すと同時に、乗員Mnの覚醒を積極的に促すことができる。乗員Mnにとって、眠っているときよりも、覚醒しているときのほうが、ベルト31によって姿勢を戻されるときの負担が少なくてすむ。特に、体格が小さい乗員Mnほど、負担を軽減する必要がある。これに対して、実施例2では、乗員Mnの体格が小さい場合ほど、高速と低速との速度差が大きくなるようにした。このため、体格が小さい乗員Mnほど覚醒効果が大きいので、負担を一層軽減することができる。
なお、本発明では、シート20及びシートベルト装置30は、運転席、後部座席であっても同様の構成とすることができる。
また、制御部81は、回転方向判断部56と回転角判断部57と回転角変化判断部58の一部又は全部を兼ねる構成であってもよい。
また、乗員検知部59及び乗員姿勢検知部は、シート20に着座した状態における乗員Mnの体格を検知することが可能な構成であればよく、画像認識装置に限定されるものではない。例えば、荷重センサ、画像認識装置、超音波センサ、赤外線センサ、静電容量型近接センサ等の各種センサを単独に用いて、又は複数種を組み合わせて乗員検知部59を構成し、乗員Mnの体格を検知するものであってもよい。
本発明の車両のシートベルト装置30は、乗用車等の各種車両に搭載するのに好適である。
10…車両、11…車室、14…車室の内面、20…シート、30…車両用シートベルト装置、31…ベルト、42…ベルトリール、43…モータ、54…ベルト巻取り位置検知部、59…乗員検知部(乗員姿勢検知部)、72…走行状態検知部、81…制御部、100…サイドエアバッグ装置、101…サイドエアバッグ、Ib…モータに供給する電流、Imax…制限電流、Ii…緊急時電流、Mn…乗員、tc…経過時間、Xr…ベルト巻取り量、Xs…目標巻取り量、Vb…ベルトを巻き取る巻取り速度、Vs…基準巻取り速度。

Claims (6)

  1. 乗員を拘束するためのベルトを巻回するベルトリールと、このベルトリールを駆動するモータと、このモータを制御する制御部とを備えた車両用シートベルト装置において、
    シートに着座して前記ベルトを着用している乗員の姿勢を検知する、乗員姿勢検知部を備え、
    前記制御部は、前記乗員姿勢検知部によって検知された前記乗員の姿勢が、所定の基準姿勢よりも車幅方向外側へ傾いていると判断した場合に、この傾きを解消すべく前記ベルトリールによって前記ベルトを巻き取るように、前記モータを制御する構成であり、
    前記乗員の体格を検知する乗員検知部を、更に備え、
    前記制御部は、前記乗員の傾きを解消すべく前記モータを制御する場合に、前記ベルトを所定の目標巻取り量まで巻き取るように、前記モータを制御する構成であり、
    前記目標巻取り量は、前記乗員検知部によって検知された前記乗員の体格が小さいほど、大きい値に設定され、
    前記制御部は、前記乗員の傾きを解消すべく前記モータを制御する場合に、前記ベルトを巻き取る巻取り速度が、所定の基準巻取り速度となるように、前記モータの回転速度を制御する構成であり、
    車両の走行状態を検知する走行状態検知部を、更に備え、
    前記制御部は、前記走行状態検知部によって検知された前記走行状態が、緊急状態であると判断した場合には、前記基準巻取り速度の制限を廃止するとともに、所定の一定電流からなる緊急時電流を、前記モータに供給する構成であることを特徴とした車両用シートベルト装置。
  2. 前記基準巻取り速度は、前記乗員検知部によって検知された前記乗員の体格が小さいほど、低速に設定されていることを特徴とした請求項1記載の車両用シートベルト装置。
  3. 前記制御部は、前記乗員の傾きを解消すべく前記モータを制御する場合に、前記モータに供給する電流を、時間の経過に応じて増加させるとともに、この経過時間に対する前記電流の増加度合いを、予め設定された範囲内に制限するように制御する、構成であることを特徴とした請求項1記載の車両用シートベルト装置。
  4. 乗員を拘束するためのベルトを巻回するベルトリールと、このベルトリールを駆動するモータと、このモータを制御する制御部とを備えた車両用シートベルト装置において、
    シートに着座して前記ベルトを着用している乗員の姿勢を検知する、乗員姿勢検知部を備え、
    前記制御部は、前記乗員姿勢検知部によって検知された前記乗員の姿勢が、所定の基準姿勢よりも車幅方向外側へ傾いていると判断した場合に、この傾きを解消すべく前記ベルトリールによって前記ベルトを巻き取るように、前記モータを制御する構成であり、
    前記乗員の体格を検知する乗員検知部を、更に備え、
    前記制御部は、前記乗員の傾きを解消すべく前記モータを制御する場合に、前記ベルトを所定の目標巻取り量まで巻き取るように、前記モータを制御する構成であり、
    前記目標巻取り量は、前記乗員検知部によって検知された前記乗員の体格が小さいほど、大きい値に設定され、
    前記制御部は、前記乗員の傾きを解消すべく前記モータを制御する場合に、前記ベルトを巻き取る巻取り速度を低速と高速に周期的に変更するように、前記モータの回転速度を制御する構成であり、
    車両の走行状態を検知する走行状態検知部を、更に備え、
    前記制御部は、前記走行状態検知部によって検知された前記走行状態が、緊急状態であると判断した場合には、前記周期的な低速と高速の変更を廃止するとともに、所定の一定電流からなる緊急時電流を、前記モータに供給する構成であることを特徴とした車両用シートベルト装置。
  5. 前記低速と前記高速との速度差は、前記乗員検知部によって検知された前記乗員の体格が小さいほど、大きい値に設定されていることを特徴とした請求項記載の車両用シートベルト装置。
  6. 前記所定の一定電流は、前記基準巻きとり速度の制御中の電流よりも大きな電流であることを特徴とした請求項1または4記載の車両用シートベルト装置。
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