JP5236209B2 - 歯牙製品及び歯牙製品の製造方法 - Google Patents
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Description
この歯牙製品の製造方法は、例えば、口腔内より抜けた乳歯からなる歯牙の内側面の汚れを落とし、この歯牙を洗浄液中に浸して超音波洗浄する。それから、歯牙の内側面に接着剤を塗布し、内部空間に光重合レジンのペーストを充填し、この光重合レジンにより人造歯根を形成するとともに、光重合器で硬化させる。その後、人造歯根を歯科用工具を用いて整形し、全体の艶出しを行ない、歯牙製品としている。
これにより、歯牙の表面にフルオロアパタイトが形成されているので、このフルオロアパタイトの結晶は、化学的に安定である特徴を有し、水や酸に溶けにくく、歯牙の表層及び内部を保護することから、脱落歯牙が乾燥して亀裂を生じたり、強度が脆弱化し、また、光沢性の減少、化学的耐性の減少を生じ、更には、高湿度の状態ではカビが発生するなどして劣化現象を生じる事態を抑制することができ、そのため、脱落歯牙が保存環境に左右されることなく経年変化しにくくなり、脱落歯牙の耐久性を向上させることができる。
これにより、保護剤が歯牙の表層及び内部を確実に保護するので、より一層、脱落歯牙が保存環境に左右されることなく経年変化しにくくなり、脱落歯牙の耐久性を向上させることができる。
この場合、上記保護剤は、フッ素樹脂,セラミック,ガラスの少なくとも何れかであることが有効である。
加工歯牙においては、特に、保護剤としてフッ素樹脂が特異的で、親和性がありきわめて有効である。即ち、保護剤がフッ素樹脂の場合には、表面エネルギーが低いことから粘着物質がつきにくく、付着してもとれやすくなる。酸、アルカリ、溶剤などの腐食性物質に侵されにくく、使用中に有害物質を発生させない。フッ素変性塗料系はフッ素樹脂の持つ滑り性と有機バインダー樹脂による向上した塗膜を兼ね備えることにより、荷重の高い摩擦に対して優れた耐摩耗性を示す。一般的には−240℃〜260℃までの範囲の耐熱性を呈する等、耐熱・耐寒性,耐薬品性・耐蝕性,非粘着性,低摩擦特性,不燃性などの優れた機能を発揮させることができる。
これにより、光沢剤を塗布したので、歯牙の表層及び内部を確実に保護することができ、より一層脱落歯牙の耐久性を向上させることができるとともに、光沢が付与されるので、外観品質を向上させることができる。
この場合、上記光沢剤は、光触媒としても機能する酸化チタン,酸化チタン被覆雲母,エナメル塗料,ケイ素ポリマー,蛍光塗料,蓄光塗料の少なくとも何れかであることが有効である。
特に、光沢剤が酸化チタン被覆雲母の場合には、きれいな真珠光沢を生み出すことができる。また、塗剤の皮膜厚さを変化させることにより光沢性にコントラストを付与することも可能である。
そして、この場合も、必要に応じ、上記保護剤として、フッ素樹脂,セラミック,ガラスの少なくとも何れかを用いる構成としている。
また、必要に応じ、歯牙の表面に、光沢剤を塗布した構成としている。この場合、上記光沢剤として、酸化チタン,酸化チタン被覆雲母,エナメル塗料,ケイ素ポリマー,蛍光塗料,蓄光塗料の少なくとも何れかを用いることが有効である。上記と同様の作用,効果を奏する。
更に、必要に応じ、上記歯牙内部に発光ダイオード,ICチップの少なくとも何れかを封埋した構成としている。内部より発光させたり、種々の情報を記憶させることができ、機能向上が図られる。
この場合、上記水溶液として、フッ化ナトリウムを溶解した水溶液を用いることが有効である。
フッ化ナトリウムの濃度としては2mg/L、言い換えればフッ素濃度が9000ppm程度が望ましい。尚、濃度はこれに限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。
これにより、保護剤が歯牙の表層及び内部を確実に保護するので、より一層、脱落歯牙が保存環境に左右されることなく経年変化しにくくなり、脱落歯牙の耐久性を向上させることができる。
特に、保護剤としてフッ素樹脂が特異的で、親和性がありきわめて有効である。即ち、保護剤がフッ素樹脂の場合には、表面エネルギーが低いことから粘着物質がつきにくく、付着してもとれやすくなる。酸、アルカリ、溶剤などの腐食性物質に侵されにくく、使用中に有害物質を発生させない。フッ素変性塗料系はフッ素樹脂の持つ滑り性と有機バインダー樹脂による向上した塗膜を兼ね備えることにより、荷重の高い摩擦に対して優れた耐摩耗性を示す。一般的には−240℃〜260℃までの範囲の耐熱性を呈する等、耐熱・耐寒性,耐薬品性・耐蝕性,非粘着性,低摩擦特性,不燃性などの優れた機能を発揮させることができる。
これにより、光沢剤を塗布したので、歯牙の表層及び内部を確実に保護することができ、より一層脱落歯牙の耐久性を向上させることができるとともに、光沢が付与されるので、外観品質を向上させることができる。
この場合、上記光沢剤として、光触媒としても機能する酸化チタン,酸化チタン被覆雲母,エナメル塗料,ケイ素ポリマー,蛍光塗料,蓄光塗料の少なくとも何れかを用いることが有効である。
特に、光沢剤が酸化チタン被覆雲母の場合には、きれいな真珠光沢を生み出すことができる。また、塗剤の皮膜厚さを変化させることにより光沢性にコントラストを付与することも可能である。
そして、この場合も、必要に応じ、上記保護剤として、フッ素樹脂,セラミック,ガラスの少なくとも何れかを用いる構成としている。また、この場合、上記保護剤として、常温乾燥型のフッ素樹脂を用いることが有効である。
更に、必要に応じ、歯牙の表面に光沢剤を塗布する光沢剤塗布工程を備えた構成としている。この場合、上記光沢剤として、光触媒としても機能する酸化チタン,酸化チタン被覆雲母,エナメル塗料,ケイ素ポリマー,蛍光塗料,蓄光塗料の少なくとも何れかを用いることが有効である。上記と同様の作用,効果を奏する。
一般に、歯牙において、表層のエナメル質が崩壊し、象牙質が露出すると、象牙質に所謂スメア層といわれる、歯牙の切削くず等の汚物が詰まって汚れる層が形成されることがあるが、エッチング処理を行なうことで、これらの汚物層が除去されるようになるとともに、エナメル質および象牙質の表面に、謂わば、ミクロの傷ができるようになり、歯牙の表面が粗面になる。そのため、フッ素イオン導入処理工程においては、内部に水溶液が侵入しやすくなり、内部にフルオロアパタイトが確実に形成されるようになる。尚、本発明の開発過程では、上記スメア層の除去はエッチング剤の代用に3w/v%のEDTA溶液を用いたキレート処理についても提案されたので、参考に挙げておく。
この修復工程は、不純物除去工程の後であれば、該不純物除去工程の直後でもよく、あるいは、上記のフッ素イオン導入処理工程を設ける場合には、該フッ素イオン導入処理工程の後であってもよい。フッ素イオン導入処理工程の後であれば、材質に変化をもたらせているので、即ち、素材が従来のものと変わっているので、それに合わせた修復を行なうことができる。
これにより、歯牙の形を、各歯牙が本来有していた形状に近づけることができ、それだけ、外観品質を向上させることができる。
更にまた、必要に応じ、上記歯牙内部に発光ダイオード,ICチップの少なくとも何れかを封埋する工程を備えた構成としている。内部より発光させたり、種々の情報を記憶させることができ、機能向上が図られる。
そしてまた、本発明において、フルオロアパタイトを形成した後、あるいは、フルオロアパタイトを形成することなく、歯牙の表面を保護剤で被覆する場合は、保護剤が歯牙の表層及び内部を確実に保護するので、脱落歯牙が保存環境に左右されることなく経年変化しにくくなり、耐久性を向上させることができる。
更に、フルオロアパタイトが形成された歯牙の表面に、光沢剤を塗布した場合は、歯牙の表層及び内部を確実に保護することができ、より一層脱落歯牙の耐久性を向上させることができるとともに、光沢が付与されるので、外観品質を向上させることができる。
図1及び図2には、本発明の第一の実施の形態に係る歯牙製品の製造方法を示している。この歯牙製品の製造方法は、歯牙Tを加工して歯牙製品Sを製造する方法であり、実施の形態においては、歯牙Tとして、人体から抜去されあるいは自然脱落した乳歯を加工する。
一般に、歯牙Tは、歯冠と歯根とからなるが、特に口腔内より抜けた乳歯においてはその歯根は吸収されており、歯根が付いていない。本実施の形態においては、この乳歯の歯冠を歯根のない状態で加工するものである。尚、歯根がある状態で加工してよいことは勿論である。
(1−1)前処理
この工程では、先ず、口腔内より抜去されあるいは自然脱落した乳歯からなる歯牙Tから、歯科用工具を用いて、歯石やステインなどの付着物や虫歯などの不要部分を排除する。また、歯根部分がある場合には適宜整形し、主に歯冠のみにする。歯根を積極的に残すようにしてもよいことは勿論である。
更に、周知の超音波洗浄器を用い、超音波洗浄を行なう。超音波洗浄器においては、洗浄水の温度を35℃〜41℃、発振周波数を28KHzに設定し、洗浄を例えば10分間行なう。
次に、エッチング処理を行なう。エッチング処理剤としては、2種類有り、1つは、リン酸65w/w%、ポリビニールアルコール3w/w%を含む第1溶液と、他の1つは、クエン酸約10w/w%、塩化第二鉄約3w/w%を含む第2溶液である。そして、歯牙Tの欠損が少なく歯牙Tがエナメル質のみで被覆されている場合には、第1溶液を使用し、歯牙Tに欠損等があって象牙質が露出している場合には、第2溶液を使用する。ここでは、歯牙Tに欠損等があって象牙質が露出している場合で説明する。
この工程では、不要物を除去した歯牙Tをフッ素イオンを含む水溶液L中に浸漬処理する。水溶液Lとして、フッ化ナトリウムを溶解した水溶液Lを用いる。フッ化ナトリウムの濃度としては2mg/L、言い換えればフッ素濃度が9000ppm程度が望ましい。尚、濃度はこれに限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。
図1(2)に示すように、非導電性の容器1内の水溶液Lに歯牙Tを投入し、水溶液L中に電極2,3を入れて通電する。例えば、5〜10分間通電する。これにより、歯牙Tの表面組織において、ハイドロキシアパタイト(ヒドロキシアパタイトCa10(PO4)6(OH)2)が、フルオロアパタイト(Ca10(PO4)6F2)に変化し、歯牙Tの表面にフルオロアパタイトが形成される。フルオロアパタイトは結晶の不整な部分を修復し、ハイドロキシアパタイトよりも水や酸に溶けにくい安定した結晶になる。
この場合、水溶液L中に電極2,3を入れて通電するので、フッ素のイオン化が促進され、反応が促進される。
(3−1)フラクチャー充填処理
この工程では、充填剤として、例えば、ポリマー樹脂などのプラスチック,ガラス,オイルなどを用い、歯牙Tを真空室に入れてこれらの充填剤を加圧充填する。例えば、シダーウッドやカナダバルサムなどのオイルを使用する場合では融点は50℃以下と低く、原材料である歯牙を阻害するものではない。方法として処理機に歯牙Tを入れ、空気を抜きながら充填剤が軟化するまで電熱により加熱し、軟化した時点で空気を入れて加圧し充填剤を封埋する。この場合、図3に示すように、充填剤8が、主に、象牙質に形成された無数の細孔9内に含浸されていき、細孔9が塞がれることになるので、それだけ、歯牙の強度が高くなり、密度が増し、脱落歯牙が保存環境に左右されることなく経年変化しにくくなり、脱落歯牙の耐久性を向上させることができる。
歯牙Tに大きな欠損部位4がある場合、この欠損部位4の面に、溝(アンダーカットC)を刻設する。
この工程では、歯牙Tの欠損部位4を補綴材5を用いて修復する。補綴材5として、レジン,セラミック,セメントの少なくとも何れかを用いる。
例えば、レジンの場合は、一般的に用いられる歯科修復用の周知の光重合レジンが用いられる。先ず、上記と同様に、30%リン酸エッチング処理を行ない、歯牙Tの内側面にプライマー剤及びボンディング剤を塗布する。本剤は、一般的に用いられる歯科修復用の周知の処理剤が用いられる。次に、光重合レジンのペーストを欠損部位に充填して、形を整え、周知の光重合器で硬化させる。光源により重合時間に差があるが、光重合器内のランプから照射される照射光により、光重合レジンは硬化する。この場合、欠損部位4にはアンダーカットCが形成されているので、ボンディング剤がこの部位に良くなじみ、そのため、補綴材5の着接が確実に行なわれる。その後、歯科用工具で、適宜整形,研磨する。
(4−1)エッチング処理
次に、図2に示すように、上記と同様のエッチング処理を行なう。この場合には、主に、上記の第2溶液を用い、この第2溶液を筆を用いて塗布する。塗布後所定時間(例えば5〜10秒程度)後に、水洗する。これにより、補綴剤5を含む歯牙Tの表面に、謂わば、ミクロの傷ができるようになり、歯牙Tの表面が粗面になる。
この工程では、歯牙Tの表面に光沢剤6を塗布する。光沢剤6として、光触媒としても機能する酸化チタン,酸化チタン被覆雲母,エナメル塗料,ケイ素ポリマー,蛍光塗料,蓄光塗料の少なくとも何れかを用いる。
例えば、酸化チタン被覆雲母は、パール光沢剤ともいわれ、雲母という板状粉体の表面に酸化チタンという白色顔料を均一に被覆させたもので、きれいな真珠光沢を生み出す顔料である。パール光沢剤の色調は、酸化チタンの厚みを変えることで変化させられる。これを溶剤で溶いて、塗布し、乾燥させる。塗剤の皮膜厚さを変化させることにより光沢性にコントラストを付与することができる。この場合、歯牙Tの表面はエッチング処理により粗面に形成されているので、濡れ性がよく、光沢剤6の着接が確実に行なわれる。
また、光沢剤として、例えば、光触媒としても機能する酸化チタンを単独で用いることができる。この場合、光触媒の作用として防曇,防錆,脱臭,防腐,セルフクリーニング等の効果を付与できる。
この工程では、歯牙Tの表面を保護剤7で被覆する。保護剤7としては、透明もしくは半透明のものを用い、例えば、フッ素樹脂,セラミック,ガラスの少なくとも何れかを用いる。
例えば、フッ素樹脂を用いた保護剤7の場合、樹脂を形成するポリマー分子中にフッ素原子を含み、フッ素樹脂分子中の炭素とフッ素が強固に結びついて(即ちC−F結合が強い)、この結合がすぐれた耐候性、耐薬品性を発揮する。常乾フッ素樹脂塗料と焼付けフッ素樹脂塗料がある。
また、セラミックとしては、溶射型で用いられるアルミナ(Al2O3),アルミナ−チタニア(Al2O3−TiO2),チタニア(TiO2),酸化クロム(Cr2O3),ジルコニア(ZrO2−Y2O3またはZrO2−MgO)など、適宜の材質のものであってよい。
特に、歯牙部分及び修復部分も含めて、保護剤7としてフッ素樹脂を用いているので、表面エネルギーが低いことから粘着物質がつきにくく、付着してもとれやすくなる。酸、アルカリ、溶剤などの腐食性物質に侵されにくく、使用中に有害物質を発生させない。フッ素変性塗料系はフッ素樹脂の持つ滑り性と有機バインダー樹脂による向上した塗膜を兼ね備えることにより、荷重の高い摩擦に対して優れた耐摩耗性を示す。一般的には−240℃〜260℃までの範囲の耐熱性を呈する等、耐熱・耐寒性,耐薬品性・耐蝕性,非粘着性,低摩擦特性,不燃性などの優れた機能を発揮させることができる。
(1−1)前処理
(1−2)エッチング処理
これらの工程は、上記第一の実施の形態における不要物除去工程(1)と同様に行なわれる。
(2−1)フラクチャー充填処理
(2−2)アンダーカット処理
(2−3)補綴剤接着
これらの工程は、上記第一の実施の形態における修復工程(2)と同様に行なわれる。
この工程では、歯牙Tを、点対称,軸対称,面対称の何れかの立体にカットする。実施の形態では、図7に示すように、ダイヤモンドのブリリアンカットにしている。その他、図8(a)(b)に示すように、宝石で種々用いられている軸対象のカット、図8(c)(d)に示すように、面対象のカットを行なうことができる。図示しないが、点対称のものとしては、球体などがある。宝石のように形成でき、外観品質が向上させられる。
この工程は、上記第一の実施の形態におけるフッ素イオン導入処理工程(2)と同様に行なわれる。尚、この工程の前に、エッチング処理を行なうようにしてよい。
(5−1)エッチング処理
(5−2)光沢剤塗布
(6)保護処理工程
これらの工程(5),(6)は、上記第一の実施の形態における工程(4),(5)と同様に行なわれる。
更にまた、光沢剤の封埋技術に関連し、本方法においては、光沢剤6を使用する場合、光沢剤6の上層に更に物性を向上させる被覆施工するため、光沢剤6の剥離や脱落のみならず、光沢や色調の変化を防止する点においても優れている。また、事前に下地として光沢剤6の親和性を高める処理剤を塗布し、光沢剤6を塗布して乾燥させた後、更にフッ素樹脂を塗布する二重被覆の方法も採用できる。
そしてまた、上記実施の形態に係る歯牙製品Sにおいては、そのままの形で箱に入れるなどして記念品とし、あるいは、標本として良く、更に二次加工して、指輪,ペンダント及びブローチ等の装飾品、あるいは、種々の置物などに利用するなど、種々に用いてよいことは勿論である。
T 歯牙
Ta フルオロアパタイト層
1 容器
2,3 電極
4 欠損部位
5 補綴材
6 光沢剤
7 保護剤
8 充填剤
9 細孔
Claims (22)
- 人体から脱落した歯牙を加工して形成される歯牙製品において、
歯牙の表面にフルオロアパタイトを形成し、
上記フルオロアパタイトが形成された歯牙の表面に、保護剤を被覆し、
上記保護剤として、フッ素樹脂,セラミック,ガラスの少なくとも何れかを用いることを特徴とする歯牙製品。 - 上記フルオロアパタイトが形成された歯牙の表面に、光沢剤を塗布したことを特徴とする請求項1記載の歯牙製品。
- 上記光沢剤として、酸化チタン,酸化チタン被覆雲母,エナメル塗料,ケイ素ポリマー,蛍光塗料,蓄光塗料の少なくとも何れかを用いることを特徴とする請求項2記載の歯牙製品。
- 人体から脱落した歯牙を加工して形成される歯牙製品において、
歯牙の表面に、保護剤を被覆し、
上記保護剤は、フッ素樹脂,セラミック,ガラスの少なくとも何れかであることを特徴とする歯牙製品。 - 歯牙の表面に、光沢剤を塗布したことを特徴とする請求項4記載の歯牙製品。
- 上記光沢剤は、酸化チタン,酸化チタン被覆雲母,エナメル塗料,ケイ素ポリマー,蛍光塗料,蓄光塗料の少なくとも何れかであることを特徴とする請求項5記載の歯牙製品。
- 歯牙を、点対称,軸対称,面対称の何れかの立体にカットしたことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の歯牙製品。
- 上記歯牙内部に発光ダイオード,ICチップの少なくとも何れかを封埋したことを特徴とする請求項1乃至7何れかに記載の歯牙製品。
- 人体から脱落した歯牙を加工して歯牙製品を製造する歯牙製品の製造方法において、
酸を有する水溶液による歯牙のエッチング処理を含み、該歯牙の不要物を除去する不要物除去工程と、
不要物を除去した歯牙をフッ素イオンを含む水溶液中に浸漬処理するフッ素イオン導入処理工程と、
上記フッ素イオン導入処理工程後に、歯牙の表面を保護剤で被覆する保護処理工程とを備え、上記保護剤として、フッ素樹脂,セラミック,ガラスの少なくとも何れかを用いることを特徴とする歯牙製品の製造方法。 - 上記フッ素イオン導入処理工程の水溶液として、フッ化ナトリウムを溶解した水溶液を用いることを特徴とする請求項9記載の歯牙製品の製造方法。
- 上記保護剤として、常温乾燥型のフッ素樹脂を用いることを特徴とする請求項9または10記載の歯牙製品の製造方法。
- 上記フッ素イオン導入処理工程後に、歯牙の表面に光沢剤を塗布する光沢剤塗布工程を備えたことを特徴とする請求項9乃至11何れかに記載の歯牙製品の製造方法。
- 上記光沢剤として、酸化チタン,酸化チタン被覆雲母,エナメル塗料,ケイ素ポリマー,蛍光塗料,蓄光塗料の少なくとも何れかを用いることを特徴とする請求項12記載の歯牙製品の製造方法。
- 人体から脱落した歯牙を加工して歯牙製品を製造する歯牙製品の製造方法において、
酸を有する水溶液によるエッチング処理を含み、歯牙の不要物を除去する不要物除去工程と、
不要物を除去した歯牙の表面を保護剤で被覆する保護処理工程とを備え、上記保護剤として、フッ素樹脂,セラミック,ガラスの少なくとも何れかを用いることを特徴とする歯牙製品の製造方法。 - 上記保護剤として、常温乾燥型のフッ素樹脂を用いることを特徴とする請求項14記載の歯牙製品の製造方法。
- 歯牙の表面に光沢剤を塗布する光沢剤塗布工程を備えたことを特徴とする請求項14または15記載の歯牙製品の製造方法。
- 上記光沢剤として、酸化チタン,酸化チタン被覆雲母,エナメル塗料,ケイ素ポリマー,蛍光塗料,蓄光塗料の少なくとも何れかを用いることを特徴とする請求項16記載の歯牙製品の製造方法。
- 上記不純物除去工程の後に、歯牙の欠損部位を修復する修復工程を備えたことを特徴とする請求項9乃至17何れかに記載の歯牙製品の製造方法。
- 上記修復工程は、歯牙の細孔に充填材を充填するフラクチャー充填処理を含むことを特徴とする請求項18記載の歯牙製品の製造方法。
- 上記修復工程は、補綴材により欠損部位を補綴することを特徴とする請求項18または19記載の歯牙製品の製造方法。
- 上記不要物除去工程の後に、歯牙を、点対称,軸対称,面対称の何れかの立体にカットするカット工程を備えたことを特徴とする請求項9乃至20何れかに記載の歯牙製品の製造方法。
- 上記歯牙内部に発光ダイオード,ICチップの少なくとも何れかを封埋する工程を備えたことを特徴とする請求項9乃至21何れかに記載の歯牙製品の製造方法。
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