JP5235969B2 - 止水性水路 - Google Patents
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ところが、上記のような水路においては、水路の左岸と右岸のブロック列は、それぞれ、上流側と下流側のブロックが連結止水部材で軟に連結されているが、その上流側と下流側のブロックがそれぞれ水路の底面中央部の現場打ちコンクリートの床板部に剛に連結されている。即ち、上流側と下流側のブロックは、水路の底面中央部の現場打ちコンクリートの床板部を介して剛に連結されている。従って、上流側と下流側のブロックは、相対的に移動し難い。
また、現場打ちコンクリートの床板部は、水路の流れ方向に連続しており、長い帯状になっている。地盤が局地的に変形すると、分断され易く、ひび割れが発生し易い。
結局、水路は、左岸と右岸のブロック列に連結止水部材を介在しても、水漏れを防止し難い。その連結止水部材は、作用効果が十分に発揮されない。水路の耐震性や止水性は、十分に高くなり難い。
1.上記のような水路においては、左岸と右岸のブロック列は、上流側と下流側のブロックが連結止水部材で軟に連結されるのに対し、水路の底面の中央部、現場打ちコンクリートの床板部は、水路の流れ方向に一体的に剛に連続する。上記の課題は、現場打ちコンクリートの床板部が水路の流れ方向に一体的に剛に連続することに起因している。
そして、現場打ちコンクリートの床板部を上流側と下流側に分断する位置、連結止水部材を介在する位置は、左岸と右岸のブロック列の連結止水部材を介在する位置に揃えることにした。水路の流れ方向に沿う位置を一致させることにした。
すると、水路は、流れ方向が連結止水部材で多数の区分に区切られることになる。各区分は、左岸と右岸のブロックとそれらの間の現場打ちコンクリートの床板部が剛に連結されて構成される。上流側と下流側の区分は、連結止水部材で軟に連結される。地振動などで地盤が局地的に変形すると、上流側と下流側の区分は、相対的に移動し易い。即ち、耐震性が高く、破損し難い。水路の水漏れが発生し難い。
1本の連続した連結止水部材は、水漏れが発生する突合せ端がない上、左岸のブロック、現場打ちコンクリートの床板部と右岸のブロックを連結することになる。左岸のブロックの床板部と現場打ちコンクリートの床板部が、また、現場打ちコンクリートの床板部と右岸のブロックの床板部が分離し難くなる。
左岸ブロック用、右岸ブロック用の連結止水部は、既製コンクリートのブロック用に適したものが望まれる。現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部は、現場打ちコンクリート用に適したものが望まれる。
既製コンクリートのブロック用に適した連結止水部材は、背景技術に記載の通り、幅方向の中央部を蛇腹状の変形部にし、幅方向の両側の側部をそれぞれ取付部にしている。現場打ちコンクリート用の従来の連結止水部材は、幅方向の中央部を円筒状の変形部にし、幅方向の両側の側部をそれぞれ取付部にしている。両連結止水部材を比較すると、変形部は、蛇腹状が円筒状より可動範囲が広くなる。また、取付部は、取付力を同程度にすると、現場打ちコンクリート用のものが既製コンクリートのブロック用のものより幅が広くなる。
そこで、1本の連続した連結止水部材は、同一素材、エチレンプロピレンゴム(EPDM)で一体成形することにした。
左右のブロックの床板部の間の空間は、現場打ちコンクリートで埋め、水路の底面の中央部の床板部にし、現場打ちコンクリートの中央部の床板部は、左右のブロックの床板部と一体化する水路において、
左岸のブロック列と右岸のブロック列は、それぞれ、弾性材の連結止水部材で、上流側と下流側のブロックをそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両ブロックの間の隙間を閉鎖し、
現場打ちコンクリートの中央部の床板部は、上流側と下流側に分断し、弾性材の連結止水部材で、上流側の床板部と下流側の床板部をそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両床板部の間の隙間を閉鎖し、
現場打ちコンクリートの中央部の床板部を上流側と下流側に分断して連結止水部材で連結する位置は、左岸のブロック列の上流側と下流側のブロックを連結止水部材で連結する位置、右岸のブロック列の上流側と下流側のブロックを連結止水部材で連結する位置に揃え、
水路は、流れ方向を連結止水部材で多数の区分に区切っていることを特徴とする止水性水路。
2.上記の止水性水路において、
連結止水部材は、左岸のブロック列に介在するもの、現場打ちコンクリートの中央部の床板部に介在するものと、右岸のブロック列に介在するものを1本の連続した連結止水部材にしていることを特徴とする。
3.上記の止水性水路において、
連結止水部材は水路の左岸又は右岸の複数又は単数のブロック毎に介在し、水路の各区分を構成するブロックの個数は2個又は2の倍数にしていることを特徴とする。
左右のブロックの床板部の間の空間は、現場打ちコンクリートで埋め、水路の底面の中央部の床板部にし、現場打ちコンクリートの中央部の床板部は、左右のブロックの床板部と一体化する水路の構築方法において、
左岸のブロック列と右岸のブロック列は、それぞれ、上流側と下流側のブロックの間に帯状弾性材の連結止水部材を介在し、連結止水部材は、左右方向の左側部と右側部をそれぞれ左岸ブロック用の連結止水部、右岸ブロック用の連結止水部にし、左右方向の中央部を現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部にし、
左岸のブロックと右岸のブロックは、それぞれ、正面側連結端面に左岸ブロック用の連結止水部の後側部、右岸ブロック用の連結止水部の後側部を留め、現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部を左右のブロックの正面側連結端面の内端の間に掛け渡し、現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の後側部を左右のブロックの床板部の間に挟み、
左右のブロックの床板部と現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の間の空間は、現場打ちコンクリートで埋め、水路の底面の中央部の床板部にし、現場打ちコンクリートの中央部の床板部は、現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の後側部を埋没し、左右のブロックの床板部及び現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部と一体化し、
左右のブロックの正面側連結端面から突出した左岸ブロック用の連結止水部の前側部と右岸ブロック用の連結止水部の前側部に、それぞれ、次のブロックの背面側連結端面を留め、左右の次のブロックの背面側連結端面は、それぞれ、左右の前のブロックの正面側連結端面に左岸ブロック用の連結止水部、右岸ブロック用の連結止水部で連結し、現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部は、前側部を左右の次のブロックの床板部の間に挟み、
左右の次のブロックの床板部と現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の間の空間は、現場打ちコンクリートで埋め、水路の底面の中央部の床板部にし、現場打ちコンクリートの中央部の床板部は、現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の前側部を埋没し、左右の次のブロックの床板部及び現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部と一体化し、
連結止水部材は、上流側と下流側のブロックをそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両ブロックの間の隙間を閉鎖し、また、現場打ちコンクリートの中央部の上流側と下流側の床板部をそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両床板部の間の隙間を閉鎖することを特徴とする止水性水路の構築方法。
左右方向の全長に渡って幅方向の前後方向の中央部を変形自在な変形部にし、左右方向の左側部と右側部をそれぞれ左岸ブロック用の連結止水部、右岸ブロック用の連結止水部にし、左右方向の中央部を現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部にし、
右岸ブロック用の連結止水部と左岸ブロック用の連結止水部は、それぞれ、変形部の前側の側部と後側の側部を取付部にし、両側の取付部を上流側と下流側のブロックの連結端面の取付溝に嵌め込んで留めて、上流側と下流側のブロックをそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両ブロックの間の隙間を閉鎖する構成にし、
現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部は、変形部の前側の側部と後側の側部を取付部にし、両側の取付部を上流側と下流側の現場打ちコンクリート床板部に埋没して、上流側と下流側の中央部の床板部をそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両床板部の間の隙間を閉鎖する構成にしていることを特徴とする止水性水路用の連結止水部材。
6.上記の止水性水路用の連結止水部材において、
右岸ブロック用の連結止水部の変形部、左岸ブロック用の連結止水部の変形部と現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の変形部は、蛇腹状にしていることを特徴とする。
7.上記の止水性水路用の連結止水部材において、
現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の前側と後側の取付部は、右岸ブロック用の連結止水部、左岸ブロック用の連結止水部の前側と後側の取付部より前後方向を長くしていることを特徴とする。
8.上記の止水性水路用の連結止水部材において、
右岸ブロック用の連結止水部、左岸ブロック用の連結止水部と現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部は、同一素材で一体成形していることを特徴とする。
即ち、水路は、幅の増減が容易でブロックの運搬や取扱が容易である利点を生かしたまま、水漏れが発生し難くなる。
〔概 要〕
本例の水路においては、左岸のブロック列と右岸のブロック列は、それぞれ、数個のブロック毎に弾性材の連結止水部材を介在して上流側と下流側のブロックを連結止水部材で軟に連結する。連結止水部材で連結しない上流側と下流側のブロックは、ボルトで剛に連結する。また、現場打ちコンクリートの中央部の床板部は、上流側と下流側に分断して上流側の床板部と下流側の床板部の間に隙間を設け、上流側と下流側の床板部を弾性材の連結止水部材で軟に連結する。現場打ちコンクリートの中央部の床板部の連結止水部材介在位置は、左岸のブロック列の連結止水部材介在位置及び右岸のブロック列の連結止水部材介在位置に、揃える。水路の流れ方向に沿う位置を一致させる。水路は、流れ方向が連結止水部材で多数の区分に区切られることになる。
連結止水部材は、左岸のブロック列に介在するもの、現場打ちコンクリートの床板部に介在するものと、右岸のブロック列に介在するものを1本の連続した連結止水部材にする。
ブロック1は、既製鉄筋コンクリート製品にしている。L形水路ブロックと呼ばれている。このブロック1は、図1と図2に示すように、壁板部2と床板部3をL形状に一体成形している。床板部3は、内側面に鉄筋4を左右方向に突出している。鉄筋4は、複数本を前後方向に並列している。ブロック1は、正面側のL形状の連結端面に連結止水部材用の取付溝5を形成している。L形状の取付溝5は、壁板部2の上端で閉鎖し、床板部3の内端で開放している。背面側の連結端面には、ボルト用の連結部6を形成している。連結部6は、壁板部2に複数、床板部3に単数設けている。ブロック1は、運搬や取扱に容易な大きさや重量にしている。
連結止水部材11は、図3〜図6に示すように、ゴムや合成樹脂の弾性材で帯状ないし細長板状に一体成形している。実施例では、エチレンプロピレンゴム(EPDM)で一体成形している。帯状弾性材の連結止水部材11は、長手方向、左右方向を湾曲可能、折曲可能にしている。運搬時には、嵩張らない円輪状に湾曲する。帯状の連結止水部材11は、長手方向、左右方向の全長に渡って、幅方向、前後方向の中央部を変形部12にしている。変形部12は、蛇腹状ないし九十九折り状に成形し、幅方向の前後方向に伸縮可能にし、前後方向を凸状や凹状に湾曲可能にしている。蛇腹状の変形部12は、変形自在にしている。
水路を構築する場合、地表に開口した溝に、水路の1区分を構成する個数のブロック1を運び込む。溝の左岸と右岸に沿って、図7と図8に示すように、それぞれ、複数のブロック1を配列してボルト用の連結部6とボルトで連結する。左岸のブロック1列と右岸のブロック1列は、ブロック数を同じにし、各ブロック1を左右に正対させ、左右のブロック1の床板部3の間に空間を設ける。左右のブロック1列では、それぞれ、前端、正面端のブロック1は、正面側の連結端面に取付溝5が開口している。
水路の第1区分26と第2区分27の境界で、左岸又は右岸のブロック1列のブロック1の床板部3が連結止水部材11の連結止水部13で軟に連結された構造は、水路の流れ方向に沿って切断した面の端面図を図18に示す。第1区分26と第2区分27、上流側と下流側のブロック1の床板部3の間の目地には、連結止水部13の変形部12とその上下位置の目地材21が詰まっている。
本例においては、ブロック1は、勾配型のL形水路ブロックにしている。このブロック1は、図22に示すように、壁板部2を外側に傾け、壁板部2と床板部3の間の角度を90度強にしている。床板部3は、壁板部2の外側に延長している。水路は、断面形状を逆台形状の溝形状に構築する。
図22に示す勾配型のブロック1は、図1と図2に示した非勾配型のブロック1と同様に、正面側の連結端面を連結止水部材で、背面側の連結端面をボルトで連結するブロックである。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。
本例においては、図23に示すように、ブロック1は、第1例における非勾配型のブロック1の壁板部2の上端に天板部31を壁板部2の内側に突出して一体成形している。水路は、開放上面の左右の側部をそれぞれ左右のブロック1の天板部31で閉鎖することになる。天板部31の上は、歩道として利用する。
図23に示す天板部31付きのブロック1は、図1と図2に示したブロック1と同様に、正面側の連結端面を連結止水部材で、背面側の連結端面をボルトで連結するブロックである。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。
1.上記の実施形態において、水路の左岸と右岸のブロック1列は、それぞれ、複数のブロック毎に連結止水部材11を介在し、水路の各区分の左岸又は右岸のブロック1列は、ブロック数を複数にしているが、単数にする。換言すると、連結止水部材11は、左岸又は右岸の複数又は単数のブロック1毎に介在する。水路の各区分を構成するブロック1の個数は、2個又は2の倍数にする。
2.上記の実施形態において、水路の各区分内の左岸又は右岸のブロック1同士は、ボルト用の連結部6とボルトで連結するが、PC鋼棒又はPC鋼線で串刺しにしてプレストレスを与えつつ連結する。
3.上記の実施形態において、既製コンクリートのブロック1と現場打ちコンクリートの床板部22は、鉄筋コンクリートにしているが、無筋コンクリートにする。
4.上記の実施形態において、ブロック1は、床板部3の内側面に鉄筋4を突出しているが、鉄筋4を突出させない。
5.上記の実施形態において、連結止水部材11は、ゴムや合成樹脂の弾性材を一体成形しているが、弾性材に無機繊維などの補強材を混入する。
6.上記の実施形態において、目地材21は、素材をスポンジゴムのような発泡合成樹脂にしているが、非発泡の軟質合成樹脂にする。
2 ブロックの壁板部
3 ブロックの床板部
4 ブロックの鉄筋
5 ブロックの連結止水部材用の取付溝
6 ブロックのボルト用の連結部
11 連結止水部材
12 連結止水部材の変形部
13 連結止水部材の左岸ブロック用の連結止水部、左岸ブロック用の連結止水部
14 連結止水部材の現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部
15 左岸ブロック用の連結止水部、左岸ブロック用の連結止水部の前側と後側の取付部
16 前側と後側の取付部の肉厚部
17 現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の前側と後側の取付部
18 前側と後側の取付部の肉厚部
21 目地材
22 現場打ちコンクリートの中央部の床板部
26 水路の第1区分
27 水路の第2区分
28 水路の第3区分
31 ブロックの天板部
Claims (8)
- 地表に開口した溝の左岸と右岸に沿って、それぞれ、壁板部と床板部をL形状に一体成形した既製コンクリートのブロックを配列して連結し、左岸のブロックと右岸のブロックは、それぞれ、壁板部を溝の左側面、右側面に対面し、床板部を溝の底面の左側部、右側部に置き、
左右のブロックの床板部の間の空間は、現場打ちコンクリートで埋め、水路の底面の中央部の床板部にし、現場打ちコンクリートの中央部の床板部は、左右のブロックの床板部と一体化する水路において、
左岸のブロック列と右岸のブロック列は、それぞれ、弾性材の連結止水部材で、上流側と下流側のブロックをそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両ブロックの間の隙間を閉鎖し、
現場打ちコンクリートの中央部の床板部は、上流側と下流側に分断し、弾性材の連結止水部材で、上流側の床板部と下流側の床板部をそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両床板部の間の隙間を閉鎖し、
現場打ちコンクリートの中央部の床板部を上流側と下流側に分断して連結止水部材で連結する位置は、左岸のブロック列の上流側と下流側のブロックを連結止水部材で連結する位置、右岸のブロック列の上流側と下流側のブロックを連結止水部材で連結する位置に揃え、
水路は、流れ方向を連結止水部材で多数の区分に区切っていることを特徴とする止水性水路。 - 連結止水部材は、左岸のブロック列に介在するもの、現場打ちコンクリートの中央部の床板部に介在するものと、右岸のブロック列に介在するものを1本の連続した連結止水部材にしていることを特徴とする請求項1に記載の止水性水路。
- 連結止水部材は水路の左岸又は右岸の複数又は単数のブロック毎に介在し、水路の各区分を構成するブロックの個数は2個又は2の倍数にしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の止水性水路。
- 地表に開口した溝の左岸と右岸に沿って、それぞれ、壁板部と床板部をL形状に一体成形した既製コンクリートのブロックを配列して連結し、左岸のブロックと右岸のブロックは、それぞれ、壁板部を溝の左側面、右側面に対面し、床板部を溝の底面の左側部、右側部に置き、
左右のブロックの床板部の間の空間は、現場打ちコンクリートで埋め、水路の底面の中央部の床板部にし、現場打ちコンクリートの中央部の床板部は、左右のブロックの床板部と一体化する水路の構築方法において、
左岸のブロック列と右岸のブロック列は、それぞれ、上流側と下流側のブロックの間に帯状弾性材の連結止水部材を介在し、連結止水部材は、左右方向の左側部と右側部をそれぞれ左岸ブロック用の連結止水部、右岸ブロック用の連結止水部にし、左右方向の中央部を現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部にし、
左岸のブロックと右岸のブロックは、それぞれ、正面側連結端面に左岸ブロック用の連結止水部の後側部、右岸ブロック用の連結止水部の後側部を留め、現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部を左右のブロックの正面側連結端面の内端の間に掛け渡し、現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の後側部を左右のブロックの床板部の間に挟み、
左右のブロックの床板部と現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の間の空間は、現場打ちコンクリートで埋め、水路の底面の中央部の床板部にし、現場打ちコンクリートの中央部の床板部は、現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の後側部を埋没し、左右のブロックの床板部及び現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部と一体化し、
左右のブロックの正面側連結端面から突出した左岸ブロック用の連結止水部の前側部と右岸ブロック用の連結止水部の前側部に、それぞれ、次のブロックの背面側連結端面を留め、左右の次のブロックの背面側連結端面は、それぞれ、左右の前のブロックの正面側連結端面に左岸ブロック用の連結止水部、右岸ブロック用の連結止水部で連結し、現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部は、前側部を左右の次のブロックの床板部の間に挟み、
左右の次のブロックの床板部と現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の間の空間は、現場打ちコンクリートで埋め、水路の底面の中央部の床板部にし、現場打ちコンクリートの中央部の床板部は、現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の前側部を埋没し、左右の次のブロックの床板部及び現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部と一体化し、
連結止水部材は、上流側と下流側のブロックをそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両ブロックの間の隙間を閉鎖し、また、現場打ちコンクリートの中央部の上流側と下流側の床板部をそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両床板部の間の隙間を閉鎖することを特徴とする止水性水路の構築方法。 - 地表の溝の左岸と右岸に沿ってそれぞれ壁板部と床板部をL形状に一体成形した既製コンクリートのブロックを配列して左岸と右岸のブロックの床板部の間を現場打ちコンクリートの中央部の床板部にした水路に用いる帯状弾性材の連結止水部材において、
左右方向の全長に渡って幅方向の前後方向の中央部を変形自在な変形部にし、左右方向の左側部と右側部をそれぞれ左岸ブロック用の連結止水部、右岸ブロック用の連結止水部にし、左右方向の中央部を現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部にし、
右岸ブロック用の連結止水部と左岸ブロック用の連結止水部は、それぞれ、変形部の前側の側部と後側の側部を取付部にし、両側の取付部を上流側と下流側のブロックの連結端面の取付溝に嵌め込んで留めて、上流側と下流側のブロックをそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両ブロックの間の隙間を閉鎖する構成にし、
現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部は、変形部の前側の側部と後側の側部を取付部にし、両側の取付部を上流側と下流側の現場打ちコンクリート床板部に埋没して、上流側と下流側の中央部の床板部をそれらの間に隙間を設けて連結すると共に両床板部の間の隙間を閉鎖する構成にしていることを特徴とする止水性水路用の連結止水部材。 - 右岸ブロック用の連結止水部の変形部、左岸ブロック用の連結止水部の変形部と現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の変形部は、蛇腹状にしていることを特徴とする請求項5に記載の止水性水路用の連結止水部材。
- 現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部の前側と後側の取付部は、右岸ブロック用の連結止水部、左岸ブロック用の連結止水部の前側と後側の取付部より前後方向を長くしていることを特徴とする請求項5又は6に記載の止水性水路用の連結止水部材。
- 右岸ブロック用の連結止水部、左岸ブロック用の連結止水部と現場打ちコンクリート床板部用の連結止水部は、同一素材で一体成形していることを特徴とする請求項5、6又は7に記載の止水性水路用の連結止水部材。
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