JP6579931B2 - 橋梁における床版連結構造 - Google Patents
橋梁における床版連結構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6579931B2 JP6579931B2 JP2015231422A JP2015231422A JP6579931B2 JP 6579931 B2 JP6579931 B2 JP 6579931B2 JP 2015231422 A JP2015231422 A JP 2015231422A JP 2015231422 A JP2015231422 A JP 2015231422A JP 6579931 B2 JP6579931 B2 JP 6579931B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor slab
- side wall
- bridge
- menase
- connection structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Road Paving Structures (AREA)
Description
「埋設ジョイントの損傷原因と補修についての一考察」(国土交通省国土技術研究会報告 ,2009年10月,p.175−p.178)によると、温度変化による伸縮量と設置後10年以内の変状発生状況の関係では、伸縮量0mmの場合「損傷あり」が2箇所に対して、「損傷なし・軽微」は12箇所とほぼ健全となっている。
(1)ヒンジ性能
メナーゼ鉄筋は鉄筋をX型に2本一組で組み合わせることで構成され、この2本一組のメナーゼ鉄筋が橋梁の幅員方向に125mmピッチ程度で配置される。例えば、橋梁幅員が一般的な12mの場合、96組(96×125=12000)のメナーゼ鉄筋が配置される。
上述のように橋梁床版と延長床版との連結部にはゴム板が設置されているが、このゴム板と床版端部との境界から漏水し、また漏水に伴う床版コンクリートからの遊離石灰の発生やメナーゼ鉄筋の腐蝕及び破断が生じるという問題がある。さらに、活荷重に伴う床版の回動により、床版端部どうしが衝突し、床版下面のコンクリートのひび割れや剥離が発生するという問題もある。
従来の床版連結の施工は、既設橋梁の場合、床版遊間を挟んで橋軸方向に2m程度、全幅員をはつり、伸縮装置を撤去し、木製型枠の設置、床版鉄筋配筋、遊間部(連結部)へのゴム板設置、コンクリート打設、舗装敷設といった工程となる。木製型枠や床版鉄筋配筋などはすべて現地作業であり、施工時間が長くなるという問題があった。そのため、通行止め期間が限定される道路改良工事では施工時間の短縮が求められていた。
この発明の第1の目的は、埋設ジョイントを有する橋梁において、埋設ジョイントの損傷を防止することができる床版連結構造を提供することにある。
すなわち、この発明は、桁端部間又は桁端部と橋台との間に形成される第1遊間の上方に、互いに対向して前記第1遊間よりも小さい第2遊間を形成する1対の床版端部と、これら床版端部上に連続して敷設される舗装と、前記第2遊間を跨いだ所定長さ範囲にわたり前記舗装の一部として形成される埋設ジョイントとを有する橋梁において、
前記床版端部間は該床版端部の鉛直方向回転を許容するヒンジ構造で連結され、
前記床版端部のそれぞれには、該床版端部の先端面を覆う側壁板と、この側壁板に連結され前記床版端部の底面を覆う底壁板とを有する鋼製の床版端部補強体が設けられ、
前記ヒンジ構造は前記第2遊間を横切って前記床版端部のそれぞれに埋設される多数のメナーゼ鉄筋からなり、前記側壁板のそれぞれには前記メナーゼ鉄筋を通すための多数の貫通孔が橋軸直角方向に間隔を置いて設けられていることを特徴とする橋梁における床版連結構造にある。
(1)埋設ジョイントの耐久性向上
埋設ジョイント21の下方において隣接する床版端部どうし13a,14aが、活荷重に伴うわずかな鉛直方向回転のみを許すヒンジ構造20により連結されているので、温度変化に伴う埋設ジョイント21の伸縮量を0mmとすることが可能となり、埋設ジョイント21の損傷を大幅に減少することが可能となる。
ヒンジ性能を発揮するメナーゼ鉄筋20は、工場製作による床版端部補強体30の側壁板31に設けた貫通孔35を利用して配筋されるため、橋梁幅員方向にある多数のメナーゼ鉄筋20のヒンジ中心位置が一定となり、従来の床版連結工法で適用されていた現場配筋に比べて精度を格段に向上させることができる。
止水対策は1次止水として埋設ジョイント21、2次止水として排水溝40に設置された止水材45、さらに3次止水として樋41の1次〜3次にわたる止水対策が施されているので、止水性能を確実なものとすることができる。
床版端部補強体30の側壁板31はメナーゼ鉄筋20を位置決めする定規となる一方、側壁板31,31は下方まで伸ばし樋41を取り付けることにより、側壁板31,31を溝壁、樋41を底壁とする排水溝40を形成する。さらに床版端部補強体30は、コンクリート打設時の型枠となる一方、コンクリートの硬化後は床版端部13a,14aを覆って保護するので、床版端部13a,14aのひび割れや欠け落ち・剥離を防止することができる。すなわち、床版端部補強体30は、定規と排水溝と型枠と床版端部補強との複数の機能を兼ね備えたものとすることができる。
型枠となる床版端部補強体30とメナーゼ鉄筋20は、予め工場で製作することができるため、現場での型枠設置や配筋を省略し、工期の短縮を図ることができる。また、図1に示される実施形態のように、隣接する床版厚さが異なる場合であっても、底壁板32の取付け高さ位置を調整することで対応することができる。
第2遊間S2を横切って配置されるメナーゼ鉄筋20は、一般の鉄筋を用いた場合、外気に触れて将来腐蝕する懸念があるが、ステンレス鉄筋やエポキシ鉄筋などの高耐食性の鉄筋を用いることで腐蝕を防止することができる。
床版端部13a,14aのコンクリートとして繊維コンクリートを使用することでひび割れを防止することができる。
10a,11a:桁端部
13,14:床版
13a,14a:床版端部
20:メナーゼ鉄筋
30:床版端部補強体
31:側壁板
32:底壁板
35:貫通孔
40:排水溝
41:樋
44:排水管
45:止水材
47:排水用防塵フォーム
R:連結床版範囲
S1:第1遊間
S2:第2遊間
Claims (4)
- 桁端部間又は桁端部と橋台との間に形成される第1遊間の上方に、互いに対向して前記第1遊間よりも小さい第2遊間を形成する1対の床版端部と、これら床版端部上に連続して敷設される舗装と、前記第2遊間を跨いだ所定長さ範囲にわたり前記舗装の一部として形成される埋設ジョイントとを有する橋梁において、
前記床版端部間は該床版端部の鉛直方向回転を許容するヒンジ構造で連結され、
前記床版端部のそれぞれには、該床版端部の先端面を覆う側壁板と、この側壁板に連結され前記床版端部の底面を覆う底壁板とを有する鋼製の床版端部補強体が設けられ、
前記ヒンジ構造は前記第2遊間を横切って前記床版端部のそれぞれに埋設される多数のメナーゼ鉄筋からなり、前記側壁板のそれぞれには前記メナーゼ鉄筋を通すための多数の貫通孔が橋軸直角方向に間隔を置いて設けられていることを特徴とする橋梁における床版連結構造。 - 前記床版端部のそれぞれに設けられて1対をなす前記側壁板は、前記第1遊間に延伸されて排水溝を形成し、この排水溝には止水材が設置されるとともに、前記側壁板の下端間には樋が設けられていることを特徴とする請求項1記載の橋梁における床版連結構造。
- 車道部の高さ位置が最も低くなる導水部において、前記排水溝には排水用防塵フォームが設けられていることを特徴とする請求項2記載の橋梁における床版連結構造。
- 前記床版端部のコンクリートは繊維コンクリートからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の橋梁における床版連結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015231422A JP6579931B2 (ja) | 2015-11-27 | 2015-11-27 | 橋梁における床版連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015231422A JP6579931B2 (ja) | 2015-11-27 | 2015-11-27 | 橋梁における床版連結構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017096044A JP2017096044A (ja) | 2017-06-01 |
JP6579931B2 true JP6579931B2 (ja) | 2019-09-25 |
Family
ID=58804508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015231422A Active JP6579931B2 (ja) | 2015-11-27 | 2015-11-27 | 橋梁における床版連結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6579931B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109235253B (zh) * | 2018-08-31 | 2024-04-09 | 浙江工业大学 | 一种铰缝密封连接装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5134757Y2 (ja) * | 1972-07-17 | 1976-08-27 | ||
JPS58127808A (ja) * | 1982-01-22 | 1983-07-30 | 新井 元之助 | 道路のジョイント |
JP3161531B2 (ja) * | 1998-11-13 | 2001-04-25 | 利弘 中川 | 高架道路の排水用伸縮装置とその施工法 |
JP2002121060A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-23 | Nippon Mesaraito Kogyo Kk | 軽量コンクリートおよび橋梁床版用コンクリート |
JP4675915B2 (ja) * | 2007-02-01 | 2011-04-27 | 鹿島建設株式会社 | 橋梁ジョイント部の連続化構造 |
JP2009209589A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Nippon Kyoryo Kensetsu Kyokai | 被覆材を備えた継目構造 |
-
2015
- 2015-11-27 JP JP2015231422A patent/JP6579931B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017096044A (ja) | 2017-06-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101538730B1 (ko) | 하천횡단용 변단면 프리캐스트 콘크리트 중공 슬래브(slab)형 횡방향 연결 박스 거더 및 이를 이용한 교량시공방법 | |
JP4675826B2 (ja) | 橋梁ジョイント部の連続化構造 | |
JP4040422B2 (ja) | 既設支承装置の支承交換工法および支承装置 | |
KR102008773B1 (ko) | 탄성폼프리캐스트 조인트재 및 이를 이용한 교량 신축이음 급속 시공방법 | |
KR100798654B1 (ko) | 하이브리드 시스템을 갖는 신축이음장치 및 이의 시공방법 | |
JP5902468B2 (ja) | 埋設ジョイント構造の施工方法および埋設ジョイント構造ならびに埋設ジョイント施工金具組立体 | |
KR101415522B1 (ko) | 신축 이음부를 갖는 프리캐스트 콘크리트 연장 슬래브가 연장된 교량 | |
JP5203277B2 (ja) | プレキャスト床版のパネル間継手 | |
KR101020414B1 (ko) | 교량용 신축이음구조 | |
JP6579931B2 (ja) | 橋梁における床版連結構造 | |
KR102003695B1 (ko) | 철도교량용 궤도상판조립체 | |
KR20090008070A (ko) | 조립식 교량의 상부 구조체 | |
US20160258121A1 (en) | Transition slab between the abutment and the deck of a bridge with expansion and contraction joints having a long service life, and methods for absorbing the expansion and contraction movements of the deck of a bridge | |
KR20190112451A (ko) | 탄성보강재를 이용하여 내구성을 향상시킨 신축이음 시공방법 | |
KR101365436B1 (ko) | 교량용 신축 이음 장치 | |
JP6462049B2 (ja) | 橋梁用裏面板 | |
KR20200081951A (ko) | 설치 시공성이 향상된 신축이음장치 및 그 시공방법 | |
KR101559064B1 (ko) | 누수 방지 기능을 갖는 신축이음장치 및 그의 시공방법 | |
JP7108420B2 (ja) | 連結構造および軽量盛土構造物 | |
KR20100023214A (ko) | 다경간 단순교의 바닥판 연속부 | |
JP3789412B2 (ja) | 道路橋の埋設型ジョイント用の埋設継手及び道路橋の埋設型ジョイント | |
KR101310369B1 (ko) | 누수방지 및 내진보강과 교통통제 시간을 단축하는 신축이음장치 및 그의 시공방법 | |
JP5998181B2 (ja) | 道路橋の橋梁床版接続工法 | |
KR102488085B1 (ko) | 수팽창지수재 고정장치 및 이를 이용한 방호벽 시공방법 | |
KR102275165B1 (ko) | 복수개의 단위pc모듈을 이용한 신축량이 분산 조절되는 프리캐스트 모듈 조인트 및 그 시공 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180604 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190219 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190412 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190819 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190827 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6579931 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |