JP5234629B2 - 混合塗料の供給装置 - Google Patents

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本発明は、混合塗料の供給装置に関するものである。
特許文献1には、主剤と硬化剤とを混合して得られる塗料を供給する装置が開示されている。この装置は、主剤供給路と硬化剤供給路を共用供給路の上流端に接続するとともに、共用供給路の下流端に塗装ガンが接続された構造になり、共用供給路には主剤と硬化剤とが交互に投入され、この2つの液剤が共用供給路を通過する間に混合されて、混合塗料となる。
特開2007−144286公報
主剤と硬化剤は用途に応じて種々のものが用いられるのであるが、その液剤の中には粘度が非常に高いものがあり、このように粘度の高い液剤を用いる場合には、専用供給路の上流端に設けられている圧送源に、圧力比の高い大型ポンプを設けることにより、液剤を高い圧力で圧送する必要がある。
しかしながら、このような高圧で液剤を圧送するためる圧送源を専用供給路の上流端に設けた場合、圧送源から塗装ガンに至る液剤の流動経路の全領域に亘り、高圧の液剤に耐えることができるように剛性の高い管路(例えば、ステンレスパイプやワイヤブレードで補強したホース等)に交換する等の高圧対策を講じなければならない。しかし、このような高圧対策は、コストが嵩むだけでなく、設備全体が大掛かりとなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、主剤と硬化剤を混合して得られる混合塗料を供給する装置において、粘度の高い主剤や硬化剤を用いる場合であってもコスト低減と設備の小型化を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、上流端に主剤の圧送源が設けられた主剤専用供給路と、上流端に硬化剤の圧送源が設けられた硬化剤専用供給路と、上流端に前記主剤専用供給路と前記硬化剤専用供給路が接続された共用供給路とを備え、前記共用供給路の上流端に交互に流入した主剤と硬化剤が前記共用供給路を通過する過程で混合されることにより得られた混合塗料を、塗装ガンに供給するようになっている混合塗料の供給装置であって、前記主剤専用供給路と前記硬化剤専用供給路のうち少なくとも一方の前記専用供給路には、前記圧送源よりも下流側の位置に接続され、その専用供給路内の液剤が前記共用供給路への流入を休止している間にその液剤を加圧する加圧装置が設けられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記加圧装置は、前記専用供給路に設けられ、上流側への逆流を規制された貯留室と、前記貯留室内に臨むように設けられ、前記貯留室の容積を増減させるように変位可能な可動部材と、前記貯留室の容積を増大させて前記貯留室内に液剤を貯留させる方向へ前記可動部材を駆動する駆動手段と、前記可動部材に対し、前記貯留室の容積を減少させる方向の圧力を付与する与圧手段とを備えて構成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記加圧装置は、前記可動部材に一体的に変位するように取り付けたピストンと、前記ピストンにより2つの圧力室に仕切られたシリンダとを備えており、前記駆動手段が、前記ピストンと、前記シリンダと、前記2つの圧力室のうち一方の前記圧力室に対して加圧空気を供給する駆動用加圧空気供給源とを備えて構成され、前記与圧手段が、前記ピストンと、前記シリンダと、前記2つの圧力室のうち他方の前記圧力室に対して加圧空気を供給する与圧用加圧空気供給源とを備えて構成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載のものにおいて、前記加圧装置は、前記貯留室の容積がその増減範囲内で最大になったことを検出する検出手段を備えているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
加圧装置が設けられている側の専用供給路内の液剤が共用供給路への流入を休止している間、その液剤が加圧装置によって加圧される。この後、この加圧された液剤は、高圧で共用供給路へ流入する。本発明によれば、液剤が高圧の状態で流動するのは、加圧装置よりも下流側だけなので、加圧装置よりも上流側には高圧対策が不要であり、その分、コスト低減と設備の小型化を図ることが可能である。
<請求項2の発明>
加圧装置が設けられている側の専用供給路の液剤が共用供給路への流入を休止している間は、駆動手段によって可動部材が貯留室の容積を増大させる方向へ変位するのに伴い、貯留室内に液剤が貯留される。その後、与圧手段により、可動部材に対し貯留室の容積を減少させる方向の圧力が付与されることにより、貯留室内の液剤が加圧される。
<請求項3の発明>
駆動手段と与圧手段が、ピストン及びシリンダを共用しているので、これらの2つの手段が全て専用の部材で構成されている場合に比べると、部品点数が少なくて済んでいる。
<請求項4の発明>
貯留室の容積がその増減範囲内で最大になったことを検出する検出手段を設けたので、この検出手段の検出結果に基づき、貯留室内に貯留された液剤の量が正規の量に達したか否かを検知することができる。これにより、加圧装置から共用供給路へ投入される液剤の量が正規の量よりも不足する、という事態を確実に回避することができ、主剤と硬化剤を適正な混合比で混合して高品質の混合塗料を得ることができる。
<実施形態1>
以下、本発明の混合塗料の供給装置を具体化した実施形態1を図1乃至図3を参照して説明する。供給装置は、図1に示すように、比較的粘度の低い主剤と、主剤よりも粘度の高い硬化剤(本発明の構成要件である液剤)とを混合して得られた混合塗料を塗装ガン10に供給するためのものであり、主剤専用供給路11Aと硬化剤専用供給路11Bと共用供給路18と加圧装置20とを備えて構成されている。
主剤専用供給路11Aの上流端には、主剤用圧送源12Aが接続されている。この主剤用圧送源12Aは、主剤が貯留されている主剤タンク13Aと、主剤タンク13A内の主剤を吸い上げて下流側へ所定の圧力で圧送する主剤用ポンプ14Aとを備えて構成されている。この主剤用ポンプ14Aの圧送能力は、主剤を主剤専用供給路11Aと共用供給路18を通して塗装ガン10に圧送するに際して、良好な塗装を行うのに必要な圧力と流量を確保できる程度の能力とされている。
主剤専用供給路11Aにおける下流端に近い位置には、主剤の流動を許容する開弁状態と主剤の流動を規制する閉弁状態との間で切り換えられる主剤用開閉弁15Aが設けられている。また、主剤専用供給路11Aにおける主剤用開閉弁15Aよりも下流側の位置には、主剤の流量を計測するための主剤用流量計16Aが設けられ、主剤専用供給路11Aにおける主剤用流量計16Aよりも下流側の位置には、上流側への逆流を規制するための主剤用逆止弁17Aが設けられている。
硬化剤専用供給路11Bの上流端には、硬化剤用圧送源12Bが接続されている。この硬化剤用圧送源12Bは、硬化剤が貯留されている硬化剤タンク13Bと、硬化剤タンク13B内の硬化剤を吸い上げて下流側へ所定の圧力で圧送する硬化剤用ポンプ14Bとを備えて構成されている。硬化剤専用供給路11Bにおける下流端に近い位置には、硬化剤の流動を許容する開弁状態と主剤の流動を規制する閉弁状態との間で切り換えられる硬化剤用開閉弁15Bが設けられている。また、硬化剤専用供給路11Bにおける硬化剤用開閉弁15Bよりも下流側の位置には、硬化剤の流量を計測するための硬化剤用流量計16Bが設けられ、硬化剤専用供給路11Bにおける硬化剤用流量計16Bよりも下流側の位置には、上流側への逆流を規制するための硬化剤用逆止弁17Bが設けられている。
主剤専用供給路11Aの下流端と硬化剤専用供給路11Bの下流端は、共用供給路18の上流端に接続されている。共用供給路18の下流端には塗装ガン10が接続されている。また、共用供給路18の途中には、混合器19が設けられている。混合器19は、共用供給路18に交互に流入した主剤と硬化剤を撹拌して混合させる機能を有する。
硬化剤の粘度は主剤よりも高いのであるが、硬化剤用ポンプ14Bの圧送能力は、上記の主剤用ポンプ14Aと同じである。したがって、主剤よりも粘度の高い硬化剤を硬化剤用ポンプ14Bだけで圧送しようとした場合には、所定の流量が得られなくなることが懸念される。そこで、硬化剤を所定の流量で圧送する手段として、硬化剤専用供給路11Bに、硬化剤を加圧するための加圧装置20が設けられている。
図2に示すように、加圧装置20は、装置本体21と、駆動用加圧空気供給源30と、与圧用加圧空気供給源31とを備えて構成されている。装置本体21は、硬化剤専用供給路11Bの流動経路のうち硬化剤用圧送源12Bよりも下流側であって硬化剤用開閉弁15Bよりも上流側の位置に接続されている。装置本体21には、その内部に貯留室22が形成されているとともに、貯留室22に連通する流入孔23と流出孔24とが形成されている。流入孔23には、硬化剤専用供給路11Bのうち装置本体21よりも上流側の流路の下流端が接続され、流出孔24には、硬化剤専用供給路11Bのうち装置本体21よりも下流側の流路の上流端が接続されており、硬化剤用圧送源12Bから圧送された硬化剤は、貯留室22内を通過して共用供給路18へ供給されるようになっている。また、流入孔23には、上流側(硬化剤用圧送源12B側)から貯留室22内への硬化剤の流入は許容するが、貯留室22内の硬化剤が上流側へ逆流するのを規制する与圧用逆止弁25が設けられている。
装置本体21には、シリンダ26が形成され、シリンダ26内にはピストン27が摺動可能に収容されている。シリンダ26内は、ピストン27により、駆動用圧力室28と与圧用圧力室29とに仕切られている。また、シリンダ26には、駆動用圧力室28に連通するように駆動用加圧空気供給源30が接続されているとともに、与圧用圧力室29に連通するように与圧用加圧空気供給源31が接続されている。これにより、与圧用圧力室29内の空気を排出しながら駆動用圧力室28内に加圧空気を供給する駆動動作と、駆動用圧力室28内に空気を排出しながら与圧用圧力室29内に加圧空気を供給する与圧動作とが、交互に行われるようになっている。
装置本体21内には、与圧用圧力室29から貯留室22へ貫通した形態のガイド孔32が形成され、このガイド孔32にはプランジャ33(本発明の構成要件である可動部材)が、気密状に、且つプランジャ33の軸線方向への往復移動可能に貫通されている。プランジャ33の基端部はピストン27に対して一体的に移動し得るように固着されており、プランジャ33の先端部は、貯留室22内に突出されている。プランジャ33が移動すると、その貯留室22内への突出体積が変動するので、貯留室22内の容積が増減するようになっている。
また、プランジャ33の移動方向と直角な先端面33Aの面積に比べると、ピストン27の圧力室28,29に臨む受圧面積は相当に大きく設定されているので、貯留室22内においてプランジャ33の先端面33Aから硬化剤に作用する圧力(負圧も含めて)は、ピストン27に付与される圧力よりも大きくなる。尚、プランジャ33の軸線は、流入孔23とほぼ同軸状に配置されており、プランジャ33の先端面33Aは、与圧用逆止弁25に対して接近・離間するように対向している。
上記したピストン27とシリンダ26と駆動用加圧空気供給源30は、貯留室22の容積を増大させて貯留室22内に液剤を貯留させる方向へプランジャ33を駆動するための駆動手段34を構成する。また、ピストン27とシリンダ26と与圧用加圧空気供給源31は、プランジャ33に対し、貯留室22の容積を減少させる方向の圧力を付与する与圧手段35を構成している。
また、シリンダ26の内壁には、第1ストッパ36と第2ストッパ37が形成されている。第1ストッパ36は、与圧用圧力室29内に臨んでいて、ピストン27の2つの受圧面のうちプランジャ33とは反対側の受圧面と対向している。一方、第2ストッパ37は、駆動用圧力室28内に臨んでいて、ピストン27のプランジャ33側の受圧面と対向している。また、与圧用圧力室29と駆動用圧力室28には、夫々、緩衝バネ38が設けられており、ピストン27が第1ストッパ36に当接する直前には、緩衝バネ38によってピストン27の速度が弱められて第1ストッパ36に対する衝撃が緩和されるようになっているとともに、ピストン27が第2ストッパ37に当接する直前にも、緩衝バネ38によってピストン27の速度が弱められて第2ストッパ37に対する衝撃が緩和されるようになっている。
第1ストッパ36には、リードスイッチ39(本発明の構成要件である検出手段)が設けられている。リードスイッチ39は、与圧用圧力室29内の容積が最小になってピストン27が第1ストッパ36に当接したときに、ピストン27の位置を検出するようになっている。ピストン27が第1ストッパ36に当接した状態では、プランジャ33の貯留室22への突出量が最小になるため、貯留室22の容積は最大となる。つまり、リードスイッチ39は、貯留室22内の容積が最大になったことを検出する。
次に、本実施形態の作用を説明する。塗装を行う際には、主剤用圧送源12Aにおいて主剤を圧送する動作と、硬化剤用圧送源12Bにおいて硬化剤を圧送する動作とが継続して行われるとともに、主剤用開閉弁15Aと硬化剤用開閉弁15Bが、所定の時間毎に交互に開閉動作を行う。図3に示すように、両開閉弁15A,15Bの交互の開閉動作により、主剤を共用供給路18に流入させる主剤投入工程と硬化剤を共用供給路18に流入される硬化剤投入工程が交互に行われる。共用供給路18に交互に流入した主剤と硬化剤は、共用供給路18内を下流側へ流動する過程で混合されるとともに、混合器19を通過する際に撹拌されことにより、混合塗料となり、塗装ガン10に供給され、塗装ガン10から被塗物に向けて吐出されるようになっている。
この主剤と硬化剤の交互投入工程のうち主剤が共用供給路18に投入(流入)される主剤投入工程、即ち硬化剤の共用供給路18への投入(流入)が休止される工程では、硬化剤専用供給路11Bにおいて加圧装置20による硬化剤の加圧が行われる。硬化剤用開閉弁15Bが閉弁状態に切り替わって硬化剤の投入が休止すると、同時に、駆動用加圧空気供給源30がON状態となって、ここから駆動用圧力室28内へ加圧空気が供給され、プランジャ33が貯留室22内の容積を増大させる方向へ移動する。このとき、与圧用圧力室29内は大気に開放されている。プランジャ33の移動に伴い、硬化剤専用供給路11Bのうち加圧装置20よりも上流側の領域の硬化剤が与圧用逆止弁25を通過して貯留室22内に流入する。
貯留室22の容積が最大になってピストン27が第1ストッパ36に当接すると、その当接がリードスイッチ39により検知され(図3においてはOFF状態からON状態へ切り替わり)、このリードスイッチ39からの検知信号により、駆動用加圧空気供給源30がOFF状態となって駆動用圧力室28内への加圧空気の供給が停止する。この時点で、貯留室22内への硬化剤の貯留量が最大となる。そして、貯留室22よりも下流側に位置する硬化剤用開閉弁15Bが閉弁状態であり、且つ与圧用逆止弁25により上流側への逆流が規制されていることにより、貯留室22内に貯留されている硬化剤及び貯留室22と硬化剤用開閉弁15Bとの間の硬化剤は、流動を規制された状態となる。
また、駆動用圧力室28への加圧空気の供給が停止すると同時に、与圧用加圧空気供給源31がOFF状態からON状態へ切り替わり、与圧用圧力室29内への加圧空気の供給が開始する。供給された加圧空気の圧力は、ピストン27とプランジャ33に作用し、これにより、プランジャ33に貯留室22内の容積を減少させる方向への駆動力が蓄えられるとともに、貯留室22内の硬化剤及び貯留室22と硬化剤用開閉弁15Bとの間の硬化剤が加圧される。与圧用圧力室29内に加圧空気が供給されている間、駆動用圧力室28内は大気に開放される。
そして、所定量の主剤が共用供給路18へ投入されると、主剤用開閉弁15Aが閉弁状態に切り替わると同時に、硬化剤用開閉弁15Bが開弁状態に切り替わる。但し、与圧用圧力室29への加圧空気の供給は継続される。硬化剤用開閉弁15Bが開弁すると、ピストン27とプランジャ33が貯留室22の容積を減少させる方向へ移動し、この移動に伴い、加圧されている硬化剤が、プランジャ33に押されることにより高圧のままで硬化剤用開閉弁15Bを通過して共用供給路18へ圧送される。
そして、硬化剤用流量計16Bによって所定量の硬化剤が共用供給路18に投入されたことが検知されると、硬化剤用開閉弁15Bが閉弁状態に切り替わると同時に、主剤用開閉弁15Aが開弁状態となり、主剤の共用供給路18への投入が行われる。これと同時に、上述したように、貯留室22内に硬化剤を貯留し、その後に硬化剤を加圧するという動作が繰り返される。以上のようにして、主剤と硬化剤が共用供給路18に交互投入される。
本実施形態では、粘度の高い硬化剤を加圧して供給するための手段としての加圧装置20を、硬化剤専用供給路11Bにおける硬化剤用圧送源12Bよりも下流側の位置に接続したので、硬化剤が高圧の状態で流動するのは、加圧装置20よりも下流側だけで済む。したがって、加圧装置20よりも上流側には、高圧の硬化剤に耐えることができるように剛性の高い管路(例えば、ステンレスパイプやワイヤブレードで補強したホース等)に交換する等の高圧対策が不要であり、その分、コスト低減と設備の小型化を図ることが可能である。また、硬化剤用圧送源12Bには、圧力比の高い大型ポンプを設ける必要がないので、この点においても、コスト低減と設備の小型化を図ることが可能となっている。
また、駆動手段34と与圧手段35が、ピストン27及びシリンダ26を共用しているので、これらの2つの手段が全て専用の部材で構成されている場合に比べると、部品点数が少なくて済んでいる。
また、貯留室22の容積がその増減範囲内で最大になったことを検出する検出手段としてリードスイッチ39を設けたので、このリードスイッチ39の検出結果に基づき、貯留室22内に貯留された硬化剤の量が正規の量に達したか否かを検知することができる。これにより、加圧装置20から共用供給路18へ投入される硬化剤の量が正規の量よりも不足する、という事態を確実に回避することができ、主剤と硬化剤を適正な混合比で混合して高品質の混合塗料を得ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、可動部材を、貯留室の内壁面に非接触の状態で移動するプランジャとしたが、可動部材としては、貯留室の内壁面に摺接しながら移動するピストンや、貯留室の内壁の一部を構成するダイフラムを用いることができる。
(2)上記実施形態では、駆動手段の駆動力として高圧の加圧空気を用いたが、駆動手段の駆動力として、真空引きによる負圧を利用してもよい。
(3)上記実施形態では、駆動手段の駆動源として流体の圧力(空気圧)を利用したが、駆動手段の駆動源としてはモータを用いることができる。この場合、モータの駆動力を、ラック&ピニオン等の機械的な動力伝達機構を介して可動部材を移動させればよい。
(4)上記実施形態では、与圧手段の駆動力として高圧の加圧空気を用いたが、与圧手段の駆動力としては、真空引きによる負圧を利用してもよい。
(5)上記実施形態では、駆動手段と与圧手段が、ピストン及びシリンダを共用するようにしたが、駆動手段と与圧手段は、共用部材を含まず、全て専用の部材で構成されていてもよい。
(6)上記実施形態では、駆動手段と与圧手段が、可動部材の一方の端部側に集約して配置されていたが、駆動手段を可動部材の一方の端部側に配置するとともに、与圧手段を可動部材の他方の端部側に配置してもよい。
(7)上記実施形態では、貯留室内の液剤が上流側へ逆流するのを規制する手段として、逆止弁を用いたが、これに替えて、開閉弁を用いてもよい。
(8)上記実施形態では、共用供給路に対する主剤と硬化剤の流入動作と休止動作を制御する手段として、主剤専用供給路に設けた主剤専用の開閉弁と硬化剤専用供給路に設けた硬化剤専用の開閉弁を交互に開閉駆動するようにしたが、これに替えて、複数の流入ポートを有する方向切換弁を共用供給路の上流端に設け、各流入ポートに専用供給路を接続することによって主剤と硬化剤を交互に共用供給路に流入させるようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、可動部材(プランジャ)の移動ストロークを機械的な当接構造によって規定するようにしたが、可動部材の移動ストロークは、可動部材の位置を検出するセンサを利用して規定してもよい。この場合、可動部材の移動経路に沿って複数のセンサを配置すれば、可動部材の移動ストローク(即ち、貯留室内に吸入する液剤の量)を適宜に変更することが可能となる。
(10)上記実施形態では、貯留室の容積がその増減範囲内で最大となったことのみを検出するようにしたが、貯留室の容積がその増減範囲内で最小となったことのみを検出するようにしてもよく、貯留室の容積がその増減範囲内で最大になったことと最小となったことの両方を検出するようにしてもよい。
(11)上記実施形態では、主剤に比べて硬化剤の粘度が高いため、加圧装置を硬化剤専用供給路のみに設けたが、加圧装置は、主剤と硬化剤の粘度に応じて、主剤専用供給路のみに設けてもよく、主剤専用供給路と硬化剤専用供給路の両方に設けてもよい。
(12)上記実施形態では、主剤と硬化剤の粘度が異なるため、粘度の高い側の液剤のみを加圧装置を用いて高圧で圧送するようにしたが、本発明の加圧装置は、主剤と硬化剤の双方が比較的低粘度である場合にも適用できる。この場合には、混合塗料を高圧で塗装ガンに圧送することができるので、エアレスタイプの塗装ガンを用いることが可能となる。
(13)本発明に適用できる混合塗料としては、重防食用の高粘度ウレタン塗料や水性二液ウレタン塗料などがある。
(14)上記実施形態では、主剤専用供給路を1つだけとしたが、本発明は、色替えバルブに複数の主剤専用供給路を接続した場合にも適用できる。
(15)上記実施形態では、硬化剤専用供給路を1つだけとしたが、本発明は、色替えバルブに複数の硬化剤専用供給路を接続した場合にも適用できる。
(16)上記実施形態の加圧装置は、専用供給路の途中に容積を増減可能な貯留室を設け、共用供給路への液剤の流入を休止する工程において、貯留室に液剤を貯留した後、その貯留した液剤を加圧するようにしたが、本発明によれば、貯留室を設けずに液剤を加圧する構成としてもよい。即ち、専用供給路内に、その専用供給路を上流側と下流側に仕切った状態で往復するピストンを設け、ピストンに逆止弁を設け、ピストンに圧力を付与することによりピストンよりも下流側の液剤を加圧する構成とすることができる。この構成によれば、液剤を共用供給路に流入させる工程では、ピストンが液剤を加圧したままで共用供給路側へ押し出すと同時に、ピストンよりも上流側においてはピストンに追従するように液剤を下流側へ流動させることができ、また、その後の流入休止工程においては、逆止弁を開弁させながらピストンを上流側へ戻した後に、再びピストンよりも下流側の液剤を加圧することができる。
実施形態1の概略図 加圧装置の断面図 主剤と硬化剤の交互投入工程における各部材の作動をあらわすタイムチャート
符号の説明
10…塗装ガン
11A…主剤専用供給路
11B…硬化剤専用供給路
12A…主剤用圧送源
12B…硬化剤用圧送源
18…共用供給路
20…加圧装置
22…貯留室
26…シリンダ
27…ピストン
30…駆動用加圧空気供給源
31…与圧用加圧空気供給源
33…プランジャ(可動部材)
34…駆動手段
35…与圧手段
39…リードスイッチ(検出手段)

Claims (4)

  1. 上流端に主剤の圧送源が設けられた主剤専用供給路と、
    上流端に硬化剤の圧送源が設けられた硬化剤専用供給路と、
    上流端に前記主剤専用供給路と前記硬化剤専用供給路が接続された共用供給路とを備え、
    前記共用供給路の上流端に交互に流入した主剤と硬化剤が前記共用供給路を通過する過程で混合されることにより得られた混合塗料を、塗装ガンに供給するようになっている混合塗料の供給装置であって、
    前記主剤専用供給路と前記硬化剤専用供給路のうち少なくとも一方の前記専用供給路には、前記圧送源よりも下流側の位置に接続され、その専用供給路内の液剤が前記共用供給路への流入を休止している間にその液剤を加圧する加圧装置が設けられていることを特徴とする混合塗料の供給装置。
  2. 前記加圧装置は、
    前記専用供給路に設けられ、上流側への逆流を規制された貯留室と、
    前記貯留室内に臨むように設けられ、前記貯留室の容積を増減させるように変位可能な可動部材と、
    前記貯留室の容積を増大させて前記貯留室内に液剤を貯留させる方向へ前記可動部材を駆動する駆動手段と、
    前記可動部材に対し、前記貯留室の容積を減少させる方向の圧力を付与する与圧手段とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の混合塗料の供給装置。
  3. 前記加圧装置は、
    前記可動部材に一体的に変位するように取り付けたピストンと、
    前記ピストンにより2つの圧力室に仕切られたシリンダとを備えており、
    前記駆動手段が、前記ピストンと、前記シリンダと、前記2つの圧力室のうち一方の前記圧力室に対して加圧空気を供給する駆動用加圧空気供給源とを備えて構成され、
    前記与圧手段が、前記ピストンと、前記シリンダと、前記2つの圧力室のうち他方の前記圧力室に対して加圧空気を供給する与圧用加圧空気供給源とを備えて構成されていることを特徴とする請求項2記載の混合塗料の供給装置。
  4. 前記加圧装置は、前記貯留室の容積がその増減範囲内で最大になったことを検出する検出手段を備えていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の混合塗料の供給装置。
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