JPH082429B2 - 塗装方法および塗装装置 - Google Patents

塗装方法および塗装装置

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JPH082429B2
JPH082429B2 JP2067599A JP6759990A JPH082429B2 JP H082429 B2 JPH082429 B2 JP H082429B2 JP 2067599 A JP2067599 A JP 2067599A JP 6759990 A JP6759990 A JP 6759990A JP H082429 B2 JPH082429 B2 JP H082429B2
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秀夫 佐久間
四郎 伊藤
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アロイ工器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車の車体を塗装するような場合のよう
に、形状が複雑であるかりでなく、コンベヤにより移送
しつつ塗装ロボットにより多種類にわたる塗料を使用し
てスプレー塗装の適用のもとに多重塗装し、しかも需要
順序に従って頻繁に色替えを必要とするような塗装用途
に好適な塗装方法および塗装装置に関するものである。
〔従来の技術〕
自動車の車体の塗装については、例えば先ず電着塗装
により下塗りを実施し、中塗りとしてスプレー塗装によ
り25ミクロン程度の厚さに積層し、上塗りとして20ミク
ロン程度の厚さに塗装し、更にクリヤ塗料による30ミク
ロン程度の仕上げ塗りか行われているが、1回のエアレ
ススプレー塗装により形成される塗膜の厚さは10ミクロ
ン程度であり、また1回のエアスプレー塗装による望ま
しい塗膜の厚さは3ミクロン程度であり、しかも仕上げ
塗装およびクリヤ塗装については1回のスプレー塗装に
よる膜厚が薄いエアスプレーに限られる関係上、75ミク
ロンの膜厚の塗装に当っては、20回程度のスプレー塗装
を繰り返すことになる。
被塗装物をコンベアにより移送しつつ順次に塗装を施
すようにした塗装ラインに塗装ロボットを設置して前記
のような多数回にわたる塗装工程を実施するのである
が、エアレススプレー塗装機とエアスプレー塗装機とそ
の塗装ガンが異なるばかりでなく、塗料並びに空気の圧
送条件が著しく異なる関係上、それらの供給設備を各別
に設ける必要があり、しかも概ね塗装ライン中にエアレ
ススプレー塗装による中塗り用塗装区とエアスプレー塗
装による上塗り、仕上げ塗りを行う上塗り塗装区とを各
別に設けている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術によれば、塗装機およびこれに関連する
諸設備についても塗装方法が異なることにより、大部分
の設備を各別に設置する必要があるばかりでなく、塗装
ライン中に別個の塗装区として設ける場合は当然設備費
が高価となり、また共通の塗装区に両方法の塗装機を設
ける場合には設備が著しく複雑となる。
ところで、例えば上塗り工程を10回以上のエアスプレ
ーにより実施する場合、初期の数回分の塗膜形成につい
てはエアレススプレーによる厚塗りでもよい場合があ
り、このようなエアレススプレーを部分的に導入するこ
とができれば塗装能率が著しく向上することになるが、
そのためには上塗り塗装区にエアレススプレーのための
設備を併設する必要があり、また色替えにより塗料を頻
繁に変更するのであるが、色彩が異なるのに伴い概ね塗
料性状が異なるから、スプレーの型式および噴霧のため
の諸条件を調整することが良好な塗膜を得るために重要
である。
そこで本発明の主目的は、エアレススプレー方法およ
びエアスプレー方法並びにそれら両スプレー方法の長所
を取り入れたエア添加式スプレー方法等の諸スプレーを
実施することができる塗装方法および塗装装置を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するため、エアレススプレ
ー,エアスプレー,エア添加式スプレーに対応可能な塗
装ガンを採択するほか、塗装ガンに供給する塗料の圧力
をエアスプレーに適応する低圧から、エアレススプレー
に適応する高圧までの任意圧力に調整するようにし、ま
た塗装ガンに供給する空気の圧力についても0〜10kg/c
m2程度の任意圧力に調整するようにし、かつ塗料供給経
路および塗装ガンを洗浄するための装置を付設して色替
えに対応させ、もって色替装置並びに洗浄装置の切り換
えのもとに任意塗料を選択すると同時に、適用するスプ
レー方法に対応した塗料圧力に切り換えて塗装ガンに供
給するようにし、かつ塗装ガンに供給する空気について
もスプレー方法に対応して無供給あるいは適切に調整し
た圧力に切り換えて供給することにより、中塗り,メタ
リック塗装を含む上塗り,仕上げ塗り等のいずれの塗装
にも対応させるようにする。
塗装ガンとしては、まず塗料ノズルとして、低圧の塗
料をエアレスにより噴射した場合においてもテールの発
生がなくしかも霧化作用の良好なオリフィス型平吹きノ
ズルを採択すると共に、この平吹きノズルの周囲から前
方へ噴出する空気ノズルを設けるほか、噴霧の外方から
供給して噴霧を整形制御するための空気ノズルを設け、
供給塗料の圧力の変更および各空気ノズルに対する選択
的供給並びに変更等の組み合せにより、エアレススプレ
ー,エアスプレー,エア添加式スプレー等の任意のスプ
レー方法に対応させるようにする。
空気の供給については、エア添加式スプレーに対応す
るほか、エアスプレーに対応するように10kg/cm2以下の
圧力範囲で供給することができるように加圧空気供給源
もよび圧力調整器を設けるようにし、また塗料の供給に
ついては、エアスプレーに対応する低圧ポンプにより10
kg/cm2以下の圧力のもとに供給しつつ低圧用の圧力調整
器により適切な圧力に調整して塗装ガンに供給し、かつ
エアレススプレーもしくはエア添加式スプレーに適応す
る高圧のもとに塗料を供給するためには、前記低圧用塗
料ポンプと直列にブースタポンプを接続してこのブース
タポンプにより必要に応じ10〜100kg/cm2程度に加圧し
た塗料を供給することができるようにし、更に高圧用の
圧力調整器により適切な圧力に調整して塗装ガンに供給
するようにする。
〔作用〕
上記構成により、空気を供給することなく塗料を数10
kg/cm2以上の比較的高圧のもとに供給して塗料ノズルか
らエアレススプレー方法により扇形噴霧を噴射すること
ができ、かつこのようなエアレススプレーによる噴霧に
対しその外周から噴霧制御用空気流を供給することによ
り、空気流は扇形噴霧を包囲した状態のもとに噴霧に衝
触して霧化の向上並びに霧滴の飛散を防止し、従って比
較的厚い塗膜であるにも拘らず高塗着効率のもとに均斉
な塗膜が形成され、また塗料ノズルに塗料を3kg/cm2
度以下の比較的低圧のもとに供給して塗料ノズルからほ
ぼ条状の噴流を生じさせるようにするとともに、塗料ノ
ズルの周側から数kg/cm2程度の比較的高圧の空気を供給
し、これによりエアスプレー方法により円錐状噴霧が噴
射され、必要に応じ両側からの整形用空気流を供給する
ことにより扇形噴霧が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明を図示の塗装装置により詳細に説明す
る。
第1図ないし第3図は本発明に適用する塗装ガン1の
頭部を例示するものであって、ガン本体2の先端に弁座
3付き弁座部材4を液密的に螺着すると共に、弁座3に
対応する針弁5を適時的に前後軸線方向へ進退させるこ
とができるように設け、針弁5の進退により塗料供給路
6を開通することができるようにし、かつ弁座部材4の
先端にはオリフィス型平吹き塗料ノズル7が嵌着された
ホルダ8をパッキング9の介装のもとに冠設するほか、
このホルダ8の外側から前記弁座部材4と共に空気ノズ
ル部材10を冠せかける状態のもとに嵌合したまま、この
空気ノズル部材10の基端部に係着されるナット11により
本体2に固着する。ガン本体2には軸心寄り部分および
外周寄り部分にそれぞれ前後方向の給気路12および13を
設けるほか、弁座部材4の鍔部およびホルダ8の鍔部に
はそれぞれ前記給気路12に連通する前後方向の給気路14
および15を設け、かつホルダ8の鍔部には突起16を設け
ると共に、これに対応するように空気ノズル部材10には
受溝17を刻設してこれら突起16と受溝17との係合により
扇形噴霧が縦向きに噴出するように塗料ノズル7の姿勢
を規制するようにする。空気ノズル部材10の中央前部に
前方へ狭縮する円錐状の噴気口18を設けてこの噴気口18
と前記ホルダ8との間に先細りの筒状空気ノズル19を形
成し、かつこの空気ノズル19の外側部にはそれぞれ複数
の補助噴気口20および21を直径方向に列設するほか、複
数の補助噴気口22を円弧状に並設し、更に空気ノズル部
材10にはその前端面の両外側寄り部分に前方への突出部
23を対称的に設けると共に、この両突出部23には斜め前
向きの扁平化用噴気口24を内向きに設けるほか、この噴
気口24に連通する給気路25を前記ガン本体2における給
気路13に連通するように設ける。
前記塗料ノズル7としては、例えば特願平1−28128
(特開平2−207859)に開示されたテールレスノズルも
しくはそれと同効のノズルが望ましく、前記出願に示さ
れたノズルは、第4図ないし第6図のように、ノズル主
体26に上下にほぼ半円形の傾斜平面部27が対向状態に形
成された変形ドーム状凹面28と、この凹面28の後端円弧
部の両側方に三日月状の扇形段部29が形成される状態の
細長い前端部を有する筒状流路30とを共通軸線関係のも
とに後方解放状態に連接するほか、前記凹面28における
傾斜平面部27の直線状端縁を含む接近した前後位置であ
って、筒状流路30との連接部付近に隅肉のない鈍角の隅
角部31を対称に形成し、かつノズル本体26の前端にはV
字状断面の溝32を前方解放状態にその谷が前記隅角部31
の中央付近において交叉する少し手前の位置から少し交
叉する位置までの範囲の深さのもとに刻設してリップ状
の噴口33を開設した構成であり、テール発生防止効果が
顕著でかつ霧化効率が良好である。
また第7図ないし第9図のように、前記第4図ないし
第6図に記載のノズルにおける半月形の傾斜平面部の基
端寄り部に補助傾斜面を形成して隅角部31の少し前方に
平行状態に前方隅角部34を形成し、かつ溝32については
その谷が前方隅角部34に一致するか少し交叉する程度の
深さに形成した構成にし、他の構成は第4図ないし第6
図におけると同様のノズルを採択するのがよい。その他
本発明に好適なノズルとしては、実公平1−27881公報
および実公平2−5881公報に記載のノズル、あるいは特
開昭63−178867公報に記載のノズルがある。
前記塗装ガン1に対する加圧塗料供給のための装備に
ついては、第10図のように各色彩(この実施例において
は、A色とB色との2色として説明する)の塗料を空気
駆動型の低圧用の塗料ポンプ35から色替装置36を経て選
択的に供給しつつ空気駆動型の昇圧用ブースタポンプ37
の介在のもとに必要に応じエアレススプレーに適応する
高圧に加圧した後、流量調整回路38を経て前記塗装ガン
1における塗料供給路6に供給するようにする。
前記塗料ポンプ35は比較低圧例えば50kg/cm2以下の加
圧能力のものを採択し、かつブースタポンプ37は前記塗
料ポンプ35により加圧されて圧送されてくる加圧塗料を
必要に応じ50〜150kg/cm2程度に昇圧して供給すること
ができるようにするのであり、前記塗料ポンプ35,37は
空気駆動型のプランジャポンプを採択し、動力として加
圧空気を使用することにより、その加圧空気の圧力を調
整しつつ供給して所望の塗料圧を得ることができ、また
その吐出側に更に圧力調整器(図示せず)を付設するこ
とにより一層正確な圧力を得ることができるのであり、
要するに圧力調整手段により塗料を低圧から高圧までの
所望の圧力に調節した状態のもとに供給するようにす
る。なおその後段に設けた流量調整回路38はシャトル弁
39および40により低圧流路41と高圧流路42との分流路を
設けてこれら両分流路に低圧用流量制御弁43および高圧
用流量制御弁44を各別に介設するほか、両流路41,42が
合流した下流に流量計45を設け、この流量計45により検
出した結果を制御装置46に入力して制御装置46に予め設
定した流量と比較しつつ設定値と同一流量が得られるよ
うに流量制御弁43,44を供給空気圧の調整のもとに調節
するようにし、また前記ブースタポンプ37についてもそ
の駆動用の加圧空気供給路に圧力調整弁47を設けて前記
流量計45における検出結果に即応して塗料供給が行われ
るように空気供給を調整するようにする。前記ポンプ3
5,37は流体圧駆動型の他のポンプ例えばダイヤフラムポ
ンプを採択してもよい。
また塗装ガン1に対して供給する加圧空気について
は、加圧空気供給源および圧力調整器(図示せず)を設
けて、前記針弁5の進退駆動用アクチュエータへの給気
路48に供給するほか、給気路12に対して霧化用の加圧空
気を給気路49により供給するようにし、かつ給気路13に
対して噴霧扁平化用加圧空気を給気路50により供給する
ようにし、霧化用および噴霧扁平化用の各加圧空気は給
気路の中間において前記圧力調整手段により圧力,流量
を調節して望ましい条件のもとに供給する。
前記色替装置36およびこれに関連する洗浄施設につい
ては、まず色替装置36は、第10図のように塗料の色彩数
に応じた個数の色替弁51とシンナー弁52と空気弁53とマ
ニホールド54に並設してマニホールド54の吐出側に前記
ブースタポンプ37を接続するほか、各色替弁51はこれら
をそれぞれA色,B色の吐出側に接続し、かつシンナー弁
52はシンナーポンプ55の吐出側に接続する。
前記ブースタポンプ37とシャトル弁39との中間には洗
浄切換装置56を介設して通常の塗装時においては単に塗
料を流過させるのに対し、洗浄時には色替装置36とブー
スタポンプ37とを洗浄する経路と、洗浄切換装置56から
流量調整回路38を経て塗装ガン1までの経路との2つの
洗浄経路に分割して洗浄時間を短縮するのが望ましく、
具体的構成としては、洗浄切換装置56としてトリガ弁5
7,ダンプ弁58,シンナー弁59,空気弁60をマニホールド61
に並設シ、ブースタポンプ37の吐出側をトリガ弁57に接
続するほか、シンナー弁59は前記シンナーポンプ55の吐
出側に接続し、もって塗装時には図示のようにダンプ弁
58,シンナー弁59,空気弁60を閉止したままトリガ弁57を
開通状態に保ってブースタポンプ37からの塗料をシャト
ル弁39に直通させるようにし、これに反し洗浄時にはト
リガ弁57を閉止すると共にダンプ弁58を開通させ、かつ
色替装置36におけるシンナー弁52と空気弁53とを交互に
開閉して色替装置36からブースタポンプ37を経てトリガ
弁57およびダンプ弁58の内部をシンナーと空気とにより
洗浄して排出路62から排出させるようにし、また洗浄切
換装置56におけるシンナー弁59および空気弁60を交互に
開閉して洗浄切換装置56から塗装ガン1までをシンナー
と空気とにより洗浄するようにし、なお塗装ガン1には
その塗料供給路6に連通するようにダンプ弁63を設けて
ノズル7からだけの吐出以外に洗浄液等を排出すること
ができるようにする。
なお、塗装ガン1の前端付近の表部は使用に伴い塗料
飛沫が付着し徐々に堆積する傾向があり、噴霧に支障を
きたす場合があるから、適宜に洗浄する必要があるた
め、シンナー噴射型の洗浄装置64を設けるのが望まし
い。
以上のほか、霧化の向上,塗着効率の向上,噴霧角の
縮小防止等のため、静電塗装方法を適用するのが望まし
く、これがため第1図ないし第3図のように、空気ノズ
ル部材10には一側の突出部23から前方内向きに針状電極
65を突設すると共に、この針状電極65に高圧電源(図示
せず)からガン本体2内の安全用高抵抗66,導線67,接続
線68を経て高電圧を印加するようにし、なお針状電極を
設けることなく、塗料ノズル7に高電圧を印加するよう
にしてもよい。
前記流量計45としては、流路に羽根車式流量計を設け
てその羽根車の回転に伴い発生するパルスを計数して流
量を検出するようにしたものを採択するのがよい。
上記構成のもとに、塗装を行う場合を説明すると、ま
ずエアスプレー方法を適用する場合、ブースタポンプ37
を単なる通路とした休止状態のもとに、かつシャトル弁
39,40の切り換えにより図示のように流量調整回路38を
低圧用に保持し、指定色彩の塗料を塗料ポンプ35から指
定圧力のもとに吐出しつつ色替装置54,ブースタポンプ3
7,洗浄切換装置56,流量調整回路38を経て塗装ガン1に
供給し、針弁5の後退により前記低圧用流量制御弁43に
より指定流量に制御した状態のもとにノズル7からほぼ
条状に噴流させるようにすると共に、塗装ガン1におけ
る給気路49,50に0〜10kg/cm2の圧力範囲望ましくは1
〜2kg/cm2の適度に加圧した空気を供給し、筒状空気ノ
ズル19において噴出する空気により条状噴出塗料を霧化
すると同時に、各補助噴気口20,21,22からの空気の添加
並びに両側の扁平化用噴気口24からの空気供給のもと
に、従来のエアスプレー方法におけると同様な霧化作用
および噴霧扁平化作用のもとに扇形噴霧を得ることがで
きるようにする。
次にエアレススプレー方法を適用する場合には、塗装
ガン1における給気路49,50に対する加圧空気の供給を
停止したまま、指定色彩の塗料ポンプ35から圧送される
塗料を色替装置36から送給しつつブースタポンプ37によ
り高圧に加圧して供給するようにすると共に、シャトル
弁39,40の切り換えにより高圧用に保持した流量調整回
路38を経て塗装ガン1に圧送し、針弁5の後退のもとに
前記流量計45,制御装置46,高圧用流量制御弁44により指
定流量に制御された塗料をノズル7から高圧のもとに噴
射し、しかもノズル7はテールの発生しないオリフィス
型平吹きノズルであるから、エアレススプレーのもとに
扇形噴霧が得られる。
更に、エア添加式スプレー方法を適用する場合には、
塗料をエアレススプレー方法におけると同様に高圧のも
とに噴霧するようにすると同時に、霧化用空気を給気路
49から通常においては数kg/cm2以下の適切な圧力のもと
に供給し、ノズル7の周囲に形成された筒状空気ノズル
19および補助噴気口20,21,22から噴出させ、これにより
エアレスのもとに噴射された扇形噴霧の外方から霧化制
御用並びに飛散防止用として添加し、霧化の向上,塗着
効率の向上,テール発生の防止を実現することができ、
従ってこの場合の塗料供給圧力を通常のエアレススプレ
ーにおけるよりも著しく低下させることができ、また高
粘度塗料の適用が容易になる。
またこのエア添加式スプレー方式を適用する場合にお
いても、必要に応じて塗装ガン1における給気路50から
適切な圧力の空気を供給し、これにより噴霧の扁平広角
化を向上するようにするのが望ましい。
前記各スプレー方式において、塗料の圧力および空気
の圧力の程度については、使用する塗料の性状,粘度,
環境温度,目的とする塗膜条件等の種々の条件により異
なる関係上、それら種々の条件に合致する最適な圧力を
選定することが重要である。
〔効果〕
以上説明したように本発明によれば、次のような効果
がある。
(a)エアレススプレーとエアスプレーとエア添加式ス
プレーと対応する塗装ガンを採取し、この塗装ガンに各
スプレーに適応した圧力のもとに塗料および空気を供給
することができるようにしたから、1個の塗装ガンを使
用して種々のスプレー方法に対応させることができ、従
って厚膜塗装の中塗り,メタリック塗装を含む上塗り,
仕上げ塗り等のいずれの塗装にも容易に対応させること
ができる。
(b)共通の塗装ガンを使用し、かつ塗料供給および空
気供給等の諸設備を部分的にも共用させることができる
から、設備費および占有場所を著しく節減することがで
きる。
(c)各塗装工程中の塗膜形成について同一塗料により
複数回のスプレーをする場合において、その複数回の初
期の回においては例えばエアレススプレーにより厚塗り
を導入する等の変更を容易に実施することができ、塗装
能率を向上することができる。
(d)色替装置により塗料の種類,色彩を切り換えるよ
うにした場合において、塗料の種類,色彩の変更に伴い
スプレー方法を変更する必要が生じても、塗装ガンを含
む同一設備を使用してその供給条件等を変更するだけの
簡単な操作のもとに容易に対応させることができる。
(e)塗料の流量を調整するようにしたことにより塗膜
厚を調節することができ、塗膜厚の管理のもとに均一塗
装を容易に行うことができる。
(f)塗料供給に当り、低圧供給に適応する塗料ポンプ
と高圧供給に適応するブースタポンプとを設けたから、
高圧用ポンプにおいては低圧における圧力調調整が困難
であることに鑑み低圧用の塗料ポンプにより圧力を調整
して供給することができ、また流量制御弁を低圧用およ
び高圧用に各別に設けて切り換えて使用するようにした
ことにより、装備を長期にわたり安定して使用すること
ができるほか、高精度のもとに流量を調整することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、第1図およ
び第2図はそれぞれ塗装ガンの頭部を示す縦断側面図お
よび正面図、第3図は第1図中の線III−IIIにおける横
断平面図、第4図および第5図はそれぞれ塗料ノズルの
縦断面図および背面図、第6図は第4図中の線VI−VIに
おける横断平面図、第7図および第8図はそれぞれ別の
塗料ノズルの縦断面図および背面図、第9図は第7図中
の線IX−IXにおける横断平面図、また第10図は塗装装置
の系統図である。 1……塗装ガン 7……塗料ノズル 19……筒状空気ノズル 20……補助噴気口 21……補助噴気口 22……補助噴気口 24……扁平化用噴気口 35……塗料ポンプ 36……色替装置 37……ブースタポンプ 38……流量調整回路 41……低圧流路 42……高圧流路 43……低圧用流量制御弁 44……高圧用流量制御弁 45……流量計 46……制御装置 64……洗浄装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05B 9/03 12/04 B05D 1/36 B 7415−4F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オリフィス型の平吹き塗料ノズル(7)と
    してテールレスノズルを採択し、この塗料ノズル(7)
    の周囲に筒状空気ノズル(19)を形成し、かつ噴霧扁平
    化用噴気口(24)を設けてなる、エアレススプレーとエ
    アスプレーとエア添加式スプレーとの3種のスプレー方
    法のいずれにも対応可能な単一の塗装ガン(1)と、前
    記塗装ガン(1)にエアスプレーに適応する3kg/cm2
    下の低圧からエアレススプレーに適応する100kg/cm2
    度の高圧までの圧力範囲で加圧塗料を供給する塗料供給
    装置と、塗装ガン(1)に10kg/cm2以下の圧力範囲で加
    圧空気を供給する装置とを備えた塗装装置を使用し、 前記単一の塗装ガン(1)に対する塗料の圧力を切換え
    る工程と、前記塗装ガン(1)に供給する空気の圧力を
    切り換える工程とにより、 塗装ガン(1)に対する空気を無供給のまま塗料を20kg
    /cm2以上の高圧のもとに噴霧してエアレススプレー方法
    により塗装すること、 塗装ガン(1)に対し、塗料を3kg/cm2以下の低圧のも
    とに供給しつつ、この塗料圧よりも高い数kg/cm2以下の
    圧力のもとに空気を供給してエアスプレー方法により塗
    装すること、 塗装ガン(1)に対し、塗料をエアレス噴霧に適する20
    kg/cm2以上の高圧のもとに供給しつつ、空気を数kg/cm2
    以下の圧力のもとに供給して扇形噴霧の外方から添加す
    る状態に噴出させてエア添加式スプレー方法により塗装
    すること、 の3種類のスプレー方法のいずれかに選択的に切り換え
    て塗装するようにしたことを特徴とする塗装方法。
  2. 【請求項2】塗料の流量を流量計(45)により検出して
    その結果を制御装置(46)に入力すると共に、制御装置
    (46)に予め設定した流量と比較しつつ設定値と同一流
    量が得られるように流量制御弁(43,44)を制御しつつ
    塗料を塗装ガン(1)に供給するようにしてなる請求項
    1記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】塗装ガン(1)に対する塗料として、色替
    装置(36)により複数種の塗料中の一種を選択的に供給
    するようにし、色替えに当りシンナーおよび空気にによ
    り塗料供給経路並びに塗装ガン(1)を洗浄する工程を
    付加した請求項1または請求項2記載の塗装方法。
  4. 【請求項4】静電塗装方法を適用してなる請求項1ない
    し請求項3のいずれか1項に記載の塗装方法。
  5. 【請求項5】オリフィス型の平吹き塗料ノズル(7)と
    してテールレスノズルを採択し、この塗料ノズル(7)
    の周囲に筒状空気ノズル(19)を形成し、かつ噴霧扁平
    化用噴気口(24)を設けてなる、エアレススプレーとエ
    アスプレーとエア添加式スプレーとの3種のスプレー方
    法のいずれにも対応可能な単一の塗装ガン(1)と、塗
    装ガン(1)に対して3kg/cm2以下の低圧から100kg/cm2
    までの加圧塗料を供給する塗料供給装置と、塗装ガン
    (1)に対して10kg/cm2以下の圧力範囲で加圧空気を供
    給する装置とを備え、前記塗料供給装置には低圧用の塗
    料ポンプ(35)および昇圧用ブースタポンプ(37)を付
    設すると共に、塗料をエアスプレーに適応する3kg/cm2
    以下の低圧からエアレススプレーに適応する100kg/cm2
    までの任意圧力に調整する圧力調整手段を付設するほ
    か、複数種の塗料を選択的に供給することができるよう
    に色替装置(36)を付設し、かつ前記加圧空気供給装置
    には加圧空気を10kg/cm2以下の任意圧力に調整する圧力
    調整手段を付設してなる塗装装置。
  6. 【請求項6】塗料流量を調節するため、流量調整回路
    (38)を設け、この流量調整回路(38)には流量計(4
    5)と流量制御弁と流量計(45)による検出結果に従い
    流量制御弁を調節する制御装置(46)とを設けてなる請
    求項5記載の塗装装置。
  7. 【請求項7】塗装ガン(1)における筒状空気ノズル
    (19)の外周側に補助噴気口(20,21,22)を設けると共
    に、筒状空気ノズル(19)はこれを先細りの円錐状に形
    成してなる請求項5または請求項6記載の塗装装置。
  8. 【請求項8】塗料供給装置に低圧供給に適応する塗料ポ
    ンプ(35)とその下流に高圧供給に適応する昇圧用ブー
    スタポンプ(37)とを設けると共に、流量調整回路(3
    8)を低圧流路(41)と高圧流路(42)とに分流し、こ
    れら両流路(41),(42)に低圧用流量制御弁(43)お
    よび高圧用流量制御弁(44)を各別に設けてなる請求項
    6記載の塗装装置。
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