JPS635790Y2 - - Google Patents
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- JPS635790Y2 JPS635790Y2 JP1982014977U JP1497782U JPS635790Y2 JP S635790 Y2 JPS635790 Y2 JP S635790Y2 JP 1982014977 U JP1982014977 U JP 1982014977U JP 1497782 U JP1497782 U JP 1497782U JP S635790 Y2 JPS635790 Y2 JP S635790Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は塗料自体を加圧したまま噴霧する塗料
ノズルの基端近傍に、塗料噴霧に接触する霧化促
進用空気を供給するための空気噴出口を設け、か
つ噴霧の両側から噴霧に交叉する方向の噴霧扁平
化用空気を噴出するノズルを対称的に設けた気液
両加圧供給型の塗装用扇形噴霧ガンに関するもの
である。
ノズルの基端近傍に、塗料噴霧に接触する霧化促
進用空気を供給するための空気噴出口を設け、か
つ噴霧の両側から噴霧に交叉する方向の噴霧扁平
化用空気を噴出するノズルを対称的に設けた気液
両加圧供給型の塗装用扇形噴霧ガンに関するもの
である。
従来多用されている塗装用噴霧ガンには、塗料
を加圧空気により霧化するエアースプレーガン
と、塗料だけを加圧噴射して霧化するエアレスス
プレーガンとがある。前者即ちエアースプレーガ
ンは、吐出量および噴霧パターンの調整が容易で
あるほか重ね塗りに適しているため作業性がよ
く、かつ塗料の噴出速度が遅いため安全性が著し
く高いという利点がある反面、高粘度塗料の噴霧
に不適であるため溶剤の使用量が多く省資源に反
し、かつ吐出量も比較的少ないため厚膜塗装に不
適当で、作業能率が低く、塗料の付着効率が悪い
という欠点がある。また後者のエアレススプレー
ガンは、大吐出量にも適応し、かつ大きい噴霧パ
ターンを形成することが可能であるので作業能率
がよく、さらに比較的高粘度の塗料の噴霧にも適
応するため溶剤を節約することができる利点があ
る反面、吐出量の調整,噴霧パターンの調整,塗
り重ね等が困難であり作業性がエアースプレーガ
ンに比し劣り、しかも塗料を100〜150Kg/cm2程度
に加圧する場合があるため危険性が高いという欠
点がある。今後の噴霧ガンとしては、省資源並び
に公害の抑止のため溶剤の使用量を減少して塗料
を高粘度化し、かつ塗膜の耐久性を向上するため
厚膜化の傾向にある関係上、高粘度塗料の大吐出
噴霧に適応し、高付着効率を実現し、かつ作業性
がよい塗装用噴霧ガンが要望されており、従つて
前記両スプレーガンの長所を活用すると共に欠点
を補う塗装用噴霧ガンが要望されている。
を加圧空気により霧化するエアースプレーガン
と、塗料だけを加圧噴射して霧化するエアレスス
プレーガンとがある。前者即ちエアースプレーガ
ンは、吐出量および噴霧パターンの調整が容易で
あるほか重ね塗りに適しているため作業性がよ
く、かつ塗料の噴出速度が遅いため安全性が著し
く高いという利点がある反面、高粘度塗料の噴霧
に不適であるため溶剤の使用量が多く省資源に反
し、かつ吐出量も比較的少ないため厚膜塗装に不
適当で、作業能率が低く、塗料の付着効率が悪い
という欠点がある。また後者のエアレススプレー
ガンは、大吐出量にも適応し、かつ大きい噴霧パ
ターンを形成することが可能であるので作業能率
がよく、さらに比較的高粘度の塗料の噴霧にも適
応するため溶剤を節約することができる利点があ
る反面、吐出量の調整,噴霧パターンの調整,塗
り重ね等が困難であり作業性がエアースプレーガ
ンに比し劣り、しかも塗料を100〜150Kg/cm2程度
に加圧する場合があるため危険性が高いという欠
点がある。今後の噴霧ガンとしては、省資源並び
に公害の抑止のため溶剤の使用量を減少して塗料
を高粘度化し、かつ塗膜の耐久性を向上するため
厚膜化の傾向にある関係上、高粘度塗料の大吐出
噴霧に適応し、高付着効率を実現し、かつ作業性
がよい塗装用噴霧ガンが要望されており、従つて
前記両スプレーガンの長所を活用すると共に欠点
を補う塗装用噴霧ガンが要望されている。
上記要望に即応する目的の塗装用噴霧ガンとし
て、塗料自体を従来のエアレス式に比較して著し
く低い数十Kg/cm2程度に加圧して噴霧しつつ同時
にこの噴霧基端の近傍から数Kg/cm2の加圧空気を
霧化促進用として供給する気液両加圧供給型の噴
霧ガンが開発され実用化に進みつつある。
て、塗料自体を従来のエアレス式に比較して著し
く低い数十Kg/cm2程度に加圧して噴霧しつつ同時
にこの噴霧基端の近傍から数Kg/cm2の加圧空気を
霧化促進用として供給する気液両加圧供給型の噴
霧ガンが開発され実用化に進みつつある。
本考案は、上記気液両加圧供給型の塗装用噴霧
ガンの改良に関するものであつて、その目的とす
るところは、簡単な構造のもとに扇形噴霧パター
ン形成に優れたこの種の噴霧ガンを提供すること
にある。
ガンの改良に関するものであつて、その目的とす
るところは、簡単な構造のもとに扇形噴霧パター
ン形成に優れたこの種の噴霧ガンを提供すること
にある。
また他の目的は、組み立て分解に便利で保守の
容易なこの種の噴霧ガンを提供することにある。
容易なこの種の噴霧ガンを提供することにある。
しかして本考案によれば、塗料自体を加圧して
噴霧しつつ同時にこの噴霧基端の近傍から加圧空
気を霧化促進用として供給するようにした形式の
気液両加圧型噴霧ガンであつて、塗料通路と加圧
空気通路とが設けられたガン本体1の先端部寄り
に、塗料流路17と弁座18と加圧空気流路19
とがある弁座部材20を設けると共に、弁座18
には適時的に進退させることができる弁21を対
設するほか、前記弁座部材20の前部には空気流
路22があるキヤツプ状ホルダー部材23を、そ
の空気流路22が前記弁座部材20における流路
19に連通するように、その外方から空気噴出口
9がある空気ノズル部材24を被せかけた状態の
もとにガン本体1に固定し、かつ前記ホルダー部
材23の先端には、塗料噴出口25がある塗料ノ
ズル7を、前記噴出口9内に塗料ノズル7によつ
て環状の間隙が形成されるように設けるほか、こ
の塗料ノズル7の後方におけるホルダー部材23
の中心部内腔には、塗料旋回用コア26を塗料ノ
ズル7の後方から対接するように着脱自在に設
け、更に噴霧に交叉する方向に噴霧扁平化用空気
を噴出する平吹き空気ノズル11,11を対称的
に設けたことを特徴とする塗装用噴霧ガンが提供
される。
噴霧しつつ同時にこの噴霧基端の近傍から加圧空
気を霧化促進用として供給するようにした形式の
気液両加圧型噴霧ガンであつて、塗料通路と加圧
空気通路とが設けられたガン本体1の先端部寄り
に、塗料流路17と弁座18と加圧空気流路19
とがある弁座部材20を設けると共に、弁座18
には適時的に進退させることができる弁21を対
設するほか、前記弁座部材20の前部には空気流
路22があるキヤツプ状ホルダー部材23を、そ
の空気流路22が前記弁座部材20における流路
19に連通するように、その外方から空気噴出口
9がある空気ノズル部材24を被せかけた状態の
もとにガン本体1に固定し、かつ前記ホルダー部
材23の先端には、塗料噴出口25がある塗料ノ
ズル7を、前記噴出口9内に塗料ノズル7によつ
て環状の間隙が形成されるように設けるほか、こ
の塗料ノズル7の後方におけるホルダー部材23
の中心部内腔には、塗料旋回用コア26を塗料ノ
ズル7の後方から対接するように着脱自在に設
け、更に噴霧に交叉する方向に噴霧扁平化用空気
を噴出する平吹き空気ノズル11,11を対称的
に設けたことを特徴とする塗装用噴霧ガンが提供
される。
以下本考案を、添付図面に例示する態様に基ず
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
第1図は、本考案による静電塗装用手持式噴霧
ガンの一実施態様を示す側面図であつて、把握に
適応する基端柄部とこれの先端から前方へ延びる
筒状の主部とからなるガン本体1の柄部には、加
圧空気導入管2と高電圧荷電用の導電線3とを接
続し、かつ筒状主部の前端寄り部分には塗料導入
管4を接続する。なお塗料導入管4は、前記加圧
空気導入管2および導電線3と同様に、本体1の
柄部に接続するようにしてもよい。前記筒状主部
の軸心部には弁杆5を配し、引金6により適時的
に進退させて塗料導入管4から供給される加圧塗
料が塗料ノズル7から噴射されるのを制御する。
前記本体1の後端部には空気開閉調整弁8を設け
て空気導入管2から供給される加圧空気の量を必
要に応じて可変し、前記塗料ノズル7の外周側に
設けた環状の空気噴出口9から噴出する空気量を
調整する。前記塗料ノズル7並びに空気噴出口9
の両側方には前向きの角状突出部10,10を対
称的に設け、この突出部10の先端寄りに斜め内
向きの噴霧扁平化用空気ノズル11,11を設け
る。
ガンの一実施態様を示す側面図であつて、把握に
適応する基端柄部とこれの先端から前方へ延びる
筒状の主部とからなるガン本体1の柄部には、加
圧空気導入管2と高電圧荷電用の導電線3とを接
続し、かつ筒状主部の前端寄り部分には塗料導入
管4を接続する。なお塗料導入管4は、前記加圧
空気導入管2および導電線3と同様に、本体1の
柄部に接続するようにしてもよい。前記筒状主部
の軸心部には弁杆5を配し、引金6により適時的
に進退させて塗料導入管4から供給される加圧塗
料が塗料ノズル7から噴射されるのを制御する。
前記本体1の後端部には空気開閉調整弁8を設け
て空気導入管2から供給される加圧空気の量を必
要に応じて可変し、前記塗料ノズル7の外周側に
設けた環状の空気噴出口9から噴出する空気量を
調整する。前記塗料ノズル7並びに空気噴出口9
の両側方には前向きの角状突出部10,10を対
称的に設け、この突出部10の先端寄りに斜め内
向きの噴霧扁平化用空気ノズル11,11を設け
る。
第2図は、本考案の主要部を示す静電塗装用噴
霧ガンの先端部分の縦断側面図であつて、本考案
の特徴の一つは、噴霧扁平化用空気ノズル11と
して平吹きノズルを採択したことにある。
霧ガンの先端部分の縦断側面図であつて、本考案
の特徴の一つは、噴霧扁平化用空気ノズル11と
して平吹きノズルを採択したことにある。
噴霧扁平化用空気ノズル11としての平吹きノ
ズルの具体例としては、例えば第2図および第3
図に示すように、突出部10に前記加圧空気導入
管2に通じる円形流路12を穿設し、かつ突出部
10の内側からV字状溝13を前記円形流路12
と適度に交叉するように刻設することによりスリ
ツト状若しくは長円形の開口を形成する。なお前
記ガン本体1には前記加圧空気導入管2に通じる
空気開閉調整弁14とこの弁14を経て流路12
に連通する流路15を設け、以つて調整弁14の
開度に応じて2Kg/cm2程度の加圧空気を空気ノズ
ル11,11から斜め内向きに扇形状に噴出し、
これにより塗料ノズル7並びに空気噴出口9によ
り形成する円錐状噴霧を扇形状の扁平化用空気に
より挾む状態に吹き付け塗料噴霧を扇形状に扁平
化する。
ズルの具体例としては、例えば第2図および第3
図に示すように、突出部10に前記加圧空気導入
管2に通じる円形流路12を穿設し、かつ突出部
10の内側からV字状溝13を前記円形流路12
と適度に交叉するように刻設することによりスリ
ツト状若しくは長円形の開口を形成する。なお前
記ガン本体1には前記加圧空気導入管2に通じる
空気開閉調整弁14とこの弁14を経て流路12
に連通する流路15を設け、以つて調整弁14の
開度に応じて2Kg/cm2程度の加圧空気を空気ノズ
ル11,11から斜め内向きに扇形状に噴出し、
これにより塗料ノズル7並びに空気噴出口9によ
り形成する円錐状噴霧を扇形状の扁平化用空気に
より挾む状態に吹き付け塗料噴霧を扇形状に扁平
化する。
また第4図のように、円形流路12の前方に斜
めの偏向体16を設けた構造の平吹き空気ノズル
11を採択してもよい。
めの偏向体16を設けた構造の平吹き空気ノズル
11を採択してもよい。
更に第5図または第6図のように、空気ノズル
11として長円形孔を複数個並べて穿設し、ある
いは一個だけ穿設してもよい。
11として長円形孔を複数個並べて穿設し、ある
いは一個だけ穿設してもよい。
前記円錐状噴霧生成のための施設の具体的構造
については、例えば第2図に示すような構造を採
択するのであつて、以下その施設について述べ
る。
については、例えば第2図に示すような構造を採
択するのであつて、以下その施設について述べ
る。
塗料通路と加圧空気通路とが設けられたガン本
体1における筒状主部の前部に、塗料流路17と
この流路17の前端に嵌合した弁座18と加圧空
気流路19とがある弁座部材20を固着状態に設
けて、その弁座18に前記弁杆5の先端針弁21
を対接させるようにすると共に、この弁座部材2
0の前端には、空気流路22があるキヤツプ状ホ
ルダー部材23を、その空気流路22が前記弁座
部材20における流路19に連通するように、前
記空気噴出口9がある空気ノズル部材24をホル
ダー部材23に被せかけた状態のもとにガン本体
1の前端部に締め付け固定し、かつ前記ホルダー
部材23の先端には、比較的小径の塗料噴出口2
5がある前記塗料ノズル7を圧入嵌合して、前記
空気ノズル部材24における空気噴出口9との中
間に環状の間隙を形成させると共に、塗料ノズル
7後方におけるホルダー部材23の中心部内腔に
は、塗料旋回用コア26を塗料ノズル7の後方か
ら対接するように着脱自在に設ける。
体1における筒状主部の前部に、塗料流路17と
この流路17の前端に嵌合した弁座18と加圧空
気流路19とがある弁座部材20を固着状態に設
けて、その弁座18に前記弁杆5の先端針弁21
を対接させるようにすると共に、この弁座部材2
0の前端には、空気流路22があるキヤツプ状ホ
ルダー部材23を、その空気流路22が前記弁座
部材20における流路19に連通するように、前
記空気噴出口9がある空気ノズル部材24をホル
ダー部材23に被せかけた状態のもとにガン本体
1の前端部に締め付け固定し、かつ前記ホルダー
部材23の先端には、比較的小径の塗料噴出口2
5がある前記塗料ノズル7を圧入嵌合して、前記
空気ノズル部材24における空気噴出口9との中
間に環状の間隙を形成させると共に、塗料ノズル
7後方におけるホルダー部材23の中心部内腔に
は、塗料旋回用コア26を塗料ノズル7の後方か
ら対接するように着脱自在に設ける。
前記弁座部材20には、加圧空気流路19およ
び空気流路22に連通する環状溝27を刻設した
方が、弁座部材20とキヤツプ状ホルダー部材2
3の相対位置関係にかかわらず、加圧空気流路1
9と空気流路22とを確実に連通させる上で有利
である。また、弁座部材20とキヤツプ状ホルダ
ー部材23との間の塗料漏洩のシールについて
は、両部材20,23間にパツキング受部28を
形成してこれに環状パツキング29を嵌着するこ
とによつて容易に行なうことができる。また、キ
ヤツプ状ホルダー部材23の外周は円錐状のテー
パー面30になつており、前記空気ノズル部材2
4の内腔の係合テーパー面31と協働して空気流
路22からの加圧空気の漏洩を確実にシールする
と共に、前記両部材23,24は位置ずれするこ
となくキヤツプリテーナー32によつて噴霧ガン
本体1に強固に固定される。前記弁座18および
弁21、並びにノズル7は通常超硬合金で製作さ
れる。ノズル7の先端は先細りの円錐形状とし、
かつ前記空気噴出口9の外周面も同様の円錐形状
として、環状間隙から先細り状に霧化促進用空気
を噴出させる方が、微細な霧化を行ないかつ良好
な噴霧パターンを得る上で望ましいが、所望に応
じて平行に噴出させてもよい。
び空気流路22に連通する環状溝27を刻設した
方が、弁座部材20とキヤツプ状ホルダー部材2
3の相対位置関係にかかわらず、加圧空気流路1
9と空気流路22とを確実に連通させる上で有利
である。また、弁座部材20とキヤツプ状ホルダ
ー部材23との間の塗料漏洩のシールについて
は、両部材20,23間にパツキング受部28を
形成してこれに環状パツキング29を嵌着するこ
とによつて容易に行なうことができる。また、キ
ヤツプ状ホルダー部材23の外周は円錐状のテー
パー面30になつており、前記空気ノズル部材2
4の内腔の係合テーパー面31と協働して空気流
路22からの加圧空気の漏洩を確実にシールする
と共に、前記両部材23,24は位置ずれするこ
となくキヤツプリテーナー32によつて噴霧ガン
本体1に強固に固定される。前記弁座18および
弁21、並びにノズル7は通常超硬合金で製作さ
れる。ノズル7の先端は先細りの円錐形状とし、
かつ前記空気噴出口9の外周面も同様の円錐形状
として、環状間隙から先細り状に霧化促進用空気
を噴出させる方が、微細な霧化を行ないかつ良好
な噴霧パターンを得る上で望ましいが、所望に応
じて平行に噴出させてもよい。
なお前記コア26の構造は、第2図および第7
図に詳示するように、塗料ノズル7の円錐状受面
33に合致する円錐面34上に斜め放射状に刻設
した複数の塗料流路35,35とを設けたものが
好ましい。第2図に示すように、コア26はこれ
を後方からばね36により塗料ノズル7に圧接さ
せるようにするのがよい。
図に詳示するように、塗料ノズル7の円錐状受面
33に合致する円錐面34上に斜め放射状に刻設
した複数の塗料流路35,35とを設けたものが
好ましい。第2図に示すように、コア26はこれ
を後方からばね36により塗料ノズル7に圧接さ
せるようにするのがよい。
コア26の後方には、ばね36の内部空隙を利
用してフイルター37を、前記弁座18に接続す
る中央流路とこれから横方向に分岐する複数のス
リツト流路とがあるフイルター受け38の外周側
に嵌合した後、ナツト39により遊動しないよう
に保持したまま、その基端部において前記弁座部
材20前端に形成された環状突縁40の内部に挿
装する。
用してフイルター37を、前記弁座18に接続す
る中央流路とこれから横方向に分岐する複数のス
リツト流路とがあるフイルター受け38の外周側
に嵌合した後、ナツト39により遊動しないよう
に保持したまま、その基端部において前記弁座部
材20前端に形成された環状突縁40の内部に挿
装する。
また前記ガン本体1における筒状主部には空気
開閉調整弁8からの空気を弁座部材20における
流路19に供給する空気流路41を設ける。
開閉調整弁8からの空気を弁座部材20における
流路19に供給する空気流路41を設ける。
以上の構成のもとに、塗料導入管4から供給さ
れる20〜30Kg/cm2程度の加圧塗料は、針弁21の
開通に伴ない塗料旋回用コア26において旋回さ
せられた後、塗料ノズル7の噴出口25から円錐
状の噴霧として噴出させられると共に、加圧空気
導入管2を経て導入される2Kg/cm2程度の加圧空
気は、開閉調整弁8から流路41,弁座部材にお
ける流路19,環状溝27,ホルダー部材におけ
る流路22を経て空気ノズル部材24における環
状の噴出口9から前記塗料噴霧の外周面に接触す
るように噴出されて霧化を促進すると同時に、噴
霧パターンの大きさや形状を整える。
れる20〜30Kg/cm2程度の加圧塗料は、針弁21の
開通に伴ない塗料旋回用コア26において旋回さ
せられた後、塗料ノズル7の噴出口25から円錐
状の噴霧として噴出させられると共に、加圧空気
導入管2を経て導入される2Kg/cm2程度の加圧空
気は、開閉調整弁8から流路41,弁座部材にお
ける流路19,環状溝27,ホルダー部材におけ
る流路22を経て空気ノズル部材24における環
状の噴出口9から前記塗料噴霧の外周面に接触す
るように噴出されて霧化を促進すると同時に、噴
霧パターンの大きさや形状を整える。
また前記コア26の前端には、塗料ノズル7の
中央を貫通して前方へ突出する針状の荷電電極4
2を設け、前記導電線3から順次にガン本体1に
おける筒状主部内に設けた抵抗器43,弁座部材
20に埋設した導線44,ホルダー部材23に埋
設した導線45を経て塗料ノズル7およびこれに
導通している針状電極42に高電圧を印加する。
なお、針状電極42を設ける代わりに、塗料ノズ
ル7の先端を尖鋭化させて針状電極の代わりにし
てもよい。また、塗料として水性塗料のような導
電性塗料を使用する場合には、塗料流路の塗料を
介して針状電極42に高電圧を印加するようにし
てもよい。
中央を貫通して前方へ突出する針状の荷電電極4
2を設け、前記導電線3から順次にガン本体1に
おける筒状主部内に設けた抵抗器43,弁座部材
20に埋設した導線44,ホルダー部材23に埋
設した導線45を経て塗料ノズル7およびこれに
導通している針状電極42に高電圧を印加する。
なお、針状電極42を設ける代わりに、塗料ノズ
ル7の先端を尖鋭化させて針状電極の代わりにし
てもよい。また、塗料として水性塗料のような導
電性塗料を使用する場合には、塗料流路の塗料を
介して針状電極42に高電圧を印加するようにし
てもよい。
霧化促進のためには加圧空気を旋回させるのが
よく、殊に塗料の旋回方向とは逆方向への旋回を
付与すると霧化促進上著効があり、これがための
構成としては例えば第2図のように空気ノズル部
材24における噴出口9に近く固定の案内羽根4
6,46を設け、あるいはホルダー部材23にお
ける流路22を流過空気の旋回に適応するように
ホルダー部材23の軸線に対し捩れ傾向に設ける
のがよい。
よく、殊に塗料の旋回方向とは逆方向への旋回を
付与すると霧化促進上著効があり、これがための
構成としては例えば第2図のように空気ノズル部
材24における噴出口9に近く固定の案内羽根4
6,46を設け、あるいはホルダー部材23にお
ける流路22を流過空気の旋回に適応するように
ホルダー部材23の軸線に対し捩れ傾向に設ける
のがよい。
以上説明したように、本考案によれば、塗料を
旋回させつつ塗料ノズルから円錐状に噴射させる
ようにしたことにより、塗料自体の圧力による推
進効果と遠心力による推進効果との相剰効果によ
り霧化を促進するばかりでなく、その周囲から霧
化用空気を供給するようにしたから、霧化作用を
著しく向上し、従つて高粘度塗料を使用するにか
かわらず吐出量を増加して厚膜塗装をする場合に
も好適であり、更に良好な噴霧パターンの形成,
制御を適確に行なうことができる。またガン本体
の先端寄りの機構についてこれをガン本体とは別
体に塗料ノズル,ホルダー部材,空気ノズル部
材,塗料旋回用コア等により構成し、しかもそれ
ぞれ分解自在に嵌合若しくは螺合したから、これ
により装備を比較的小型かつ軽量に製作すること
ができるばかりでなく、清掃点検並びに部品交換
等保守が著しく容易であり、かつ部品交換につい
ても限られた部分だけの交換で足るほか作業が容
易であり、なお加圧塗料と加圧空気との噴出によ
り形成される噴霧に対し、両側から噴霧を挾む状
態のもとに噴霧扁平化用空気を噴出するノズルと
して平吹きノズルを採択したことにより、従来多
用の円形孔ノズルの場合に生じ易い製作誤差に伴
なう心振れにより噴霧の乱れあるいは扇形化の不
完全を生ずることなく、僅かな製作誤差があつて
も噴霧の扇形化に影響の大きい横振れを顧慮しな
いで済み、また前方へ漸次拡開する噴霧の両側か
ら中央だけの局部的でなく広範囲にわたつて扁平
化用空気流を供給することができるから、中細り
等のむらを生じることなく全体的に押しつぶしつ
つ拡開して扇形化することができる効果がある。
旋回させつつ塗料ノズルから円錐状に噴射させる
ようにしたことにより、塗料自体の圧力による推
進効果と遠心力による推進効果との相剰効果によ
り霧化を促進するばかりでなく、その周囲から霧
化用空気を供給するようにしたから、霧化作用を
著しく向上し、従つて高粘度塗料を使用するにか
かわらず吐出量を増加して厚膜塗装をする場合に
も好適であり、更に良好な噴霧パターンの形成,
制御を適確に行なうことができる。またガン本体
の先端寄りの機構についてこれをガン本体とは別
体に塗料ノズル,ホルダー部材,空気ノズル部
材,塗料旋回用コア等により構成し、しかもそれ
ぞれ分解自在に嵌合若しくは螺合したから、これ
により装備を比較的小型かつ軽量に製作すること
ができるばかりでなく、清掃点検並びに部品交換
等保守が著しく容易であり、かつ部品交換につい
ても限られた部分だけの交換で足るほか作業が容
易であり、なお加圧塗料と加圧空気との噴出によ
り形成される噴霧に対し、両側から噴霧を挾む状
態のもとに噴霧扁平化用空気を噴出するノズルと
して平吹きノズルを採択したことにより、従来多
用の円形孔ノズルの場合に生じ易い製作誤差に伴
なう心振れにより噴霧の乱れあるいは扇形化の不
完全を生ずることなく、僅かな製作誤差があつて
も噴霧の扇形化に影響の大きい横振れを顧慮しな
いで済み、また前方へ漸次拡開する噴霧の両側か
ら中央だけの局部的でなく広範囲にわたつて扁平
化用空気流を供給することができるから、中細り
等のむらを生じることなく全体的に押しつぶしつ
つ拡開して扇形化することができる効果がある。
なお、本実施例においては、静電塗装用の手持
式噴霧ガンについてのみ説明したが、本考案は、
静電,非静電に限らず、また自動式,手持式に限
ることなく、更に扁平化前の噴霧が円錐状のもの
に限ることなく、種々の塗装用噴霧ガンに適用で
きることが理解されるべきである。
式噴霧ガンについてのみ説明したが、本考案は、
静電,非静電に限らず、また自動式,手持式に限
ることなく、更に扁平化前の噴霧が円錐状のもの
に限ることなく、種々の塗装用噴霧ガンに適用で
きることが理解されるべきである。
図面において、第1図および第2図はそれぞれ
一実施態様における本考案塗装用静電噴霧ガンの
側面図および要部の縦断側面図、第3図は第2図
中の線−における縦断背面図、第4図は他の
態様における要部だけの斜面図、第5図および第
6図は更に他の態様を各別に示す要部だけの斜面
図、また第7図はコアだけの斜面図である。 1……ガン本体、7……塗料ノズル、9……空
気噴出口、11……空気ノズル、17……塗料流
路、18……弁座、19……加圧空気流路、20
……弁座部材、21……弁、22……空気流路、
23……ホルダー部材、24……空気ノズル部
材、25……塗料噴出口、26……塗料旋回用コ
ア。
一実施態様における本考案塗装用静電噴霧ガンの
側面図および要部の縦断側面図、第3図は第2図
中の線−における縦断背面図、第4図は他の
態様における要部だけの斜面図、第5図および第
6図は更に他の態様を各別に示す要部だけの斜面
図、また第7図はコアだけの斜面図である。 1……ガン本体、7……塗料ノズル、9……空
気噴出口、11……空気ノズル、17……塗料流
路、18……弁座、19……加圧空気流路、20
……弁座部材、21……弁、22……空気流路、
23……ホルダー部材、24……空気ノズル部
材、25……塗料噴出口、26……塗料旋回用コ
ア。
Claims (1)
- 塗料自体を加圧して噴霧しつつ同時にこの噴霧
基端の近傍から加圧空気を霧化促進用として供給
するようにした形式の気液両加圧型噴霧ガンであ
つて、塗料通路と加圧空気通路とが設けられたガ
ン本体1の先端部寄りに、塗料流路17と弁座1
8と加圧空気流路19とがある弁座部材20を設
けると共に、弁座18には適時的に進退させるこ
とができる弁21を対設するほか、前記弁座部材
20の前部には空気流路22があるキヤツプ状ホ
ルダー部材23を、その空気流路22が前記弁座
部材20における流路19に連通するように、そ
の外方から空気噴出口9がある空気ノズル部材2
4を被せかけた状態のもとにガン本体1に固定
し、かつ前記ホルダー部材23の先端には、塗料
噴出口25がある塗料ノズル7を、前記噴出口9
内に塗料ノズル7によつて環状の間隙が形成され
るように設けるほか、この塗料ノズル7の後方に
おけるホルダー部材23の中心部内腔には、塗料
旋回用コア26を塗料ノズル7の後方から対接す
るように着脱自在に設け、更に噴霧の両側から噴
霧に交叉する方向に噴霧扁平化用空気を噴出する
平吹き空気ノズル11,11を対称的に設けたこ
とを特徴とする塗装用噴霧ガン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1497782U JPS58119861U (ja) | 1982-02-05 | 1982-02-05 | 塗装用噴霧ガン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1497782U JPS58119861U (ja) | 1982-02-05 | 1982-02-05 | 塗装用噴霧ガン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58119861U JPS58119861U (ja) | 1983-08-15 |
JPS635790Y2 true JPS635790Y2 (ja) | 1988-02-17 |
Family
ID=30027424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1497782U Granted JPS58119861U (ja) | 1982-02-05 | 1982-02-05 | 塗装用噴霧ガン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58119861U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5530904A (en) * | 1978-08-25 | 1980-03-05 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | Writing tool lifter for drafting machine |
-
1982
- 1982-02-05 JP JP1497782U patent/JPS58119861U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5530904A (en) * | 1978-08-25 | 1980-03-05 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | Writing tool lifter for drafting machine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58119861U (ja) | 1983-08-15 |
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