JP5233408B2 - ロータホルダとその製造におけるバランス調整方法 - Google Patents

ロータホルダとその製造におけるバランス調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子機器の冷却用として使用される冷却ファンのロータホルダとその製造におけるバランス調整方法に関する。
コンピュータや映像機器等の電子機器において、筐体内部で発生する熱によって温度が上昇した空気を筐体外部へ排気するために冷却ファンが使用される。また、CPUや画像処理プロセッサ等の発熱電子部品、又はそれらのヒートシンクに冷却風を供給して温度上昇を抑えるために冷却ファンが使用される。いずれの使用形態においても、冷却ファンによる冷却特性を向上させるためには、冷却ファンの風量と静圧の向上が必要となる。
冷却ファンの風量と静圧の向上を図るためには、インペラを高速回転させることが必要になるが、高速回転に伴ってインペラが発生する風切り音等の騒音が大きくなる問題がある。さらに、インペラの高速回転に伴う振動も問題となる。この振動は、回転体(ロータ側)を構成するインペラ、ロータホルダ、ロータマグネット及びシャフトがそれぞれ有する回転アンバランス、つまり、回転中心軸に対する重心のずれに起因して発生する。
これらの構成要素のうち、特にロータホルダは金属材料である磁性体で形成されているので、樹脂製のインペラに比べて質量が大きく、その回転アンバランスが上記の振動に与える影響が大きい。なお、インペラの高速回転に伴う振動は、冷却ファンの特性劣化や寿命劣化を引き起こすと共に、騒音の原因にもなる。家庭において使用される電子機器では特に静音化の要求が強く、このためにもロータ側の回転バランス、特に、ロータホルダの回転バランスを調整する手段が求められている。
ロータ側の回転バランスを調整する手段の従来例が特許文献1及び2に記載されている。特許文献1に記載された回転体のバランス調整装置では、モータのロータの外周に、複数の折り取り片が設けられたリングを備え、1又は複数の折り取り片を折り取ることによって回転バランスの調整を行う。
特許文献2に記載された光ディスク装置のディスクモータでは、ロータヨーク(ロータホルダに相当する)の下端開放部の外周側周囲に設けられた鍔の一部に切欠き部を設けることによって、ロータ組立体の偏重心を補正し、回転バランスの調整を行っている。
特開2007ー192217号公報 特開2002−272069号公報
従来行われていたロータホルダのバランス調整方法として、ロータホルダを偏肉させる方法、つまりロータホルダの筒状部分の肉厚を周方向に変化させるように、金型を調整する方法がある(第1の方法)。あるいは、金型による成形後のロータホルダに対して後加工によるマイナスバランス調整を行う方法、つまり、ロータホルダの肉厚が周方向に変化するように、部分的に肉を削り取る方法がある(第2の方法)。
第1の方法の欠点として、偏肉の程度が大きくなるとロータホルダの筒状部分の外周面と内周面との間で軸ずれが発生することがある。ロータホルダのバランス調整ができたとしても、ロータホルダの外周面と内周面との軸ずれのために、外周面に固定されるインペラと内周面に固定されるロータマグネットとの間で軸ずれが発生し、これが回転時の振動発生の原因となる。また、ロータホルダを偏肉させるように金型の調整を行うには高度な金型加工技術が要求される。これらの理由から、金型の調整によるバランス調整の範囲(修正量)は制限される。
第2の方法の欠点として、成形後のロータホルダに対して後加工を行う調整方法は、製造工数の増加、ひいては製造コストの上昇の要因となる。したがって、このような調整方法はできるだけ避けて、最後の調整手段として必要な場合にのみ行うことが望ましい。
本発明の目的は、上記のような問題を解決し得るロータホルダのバランス調整のための新規な方法、及びその方法を用いて作製されたロータホルダを提供することにある。
本発明のロータホルダは、回転中心軸の周りを回転しロータマグネットを備えるロータと、前記ロータマグネットとの間で回転力を発生するステータとからなるモータの前記ロータを構成するロータホルダであって、前記回転中心軸を中心とする略円盤状又は略円環板状の蓋部と、前記蓋部の外周から前記回転中心軸に略平行に延びる略円筒状の側壁部と、前記側壁部の前記蓋部と反対側の端部から径方向外方に延びる略円環状のフランジ部とを備え、前記蓋部及び前記側壁部からなるカップ部の重心が前記回転中心軸に垂直な面において前記回転中心軸からずれている場合に、当該ずれの方向と異なる方向に前記フランジ部の重心を前記回転中心軸からずらせていることを特徴とする(請求項1)。
このような構成によれば、ロータホルダの成形のためのプレス金型の工夫によって、例えば、抜き加工のための金型の中心をずらせることによって、フランジ部の重心を回転中心軸からずらせて、バランス調整を行うことができる。したがって、従来の第2のバランス調整方法、つまり、成形されたロータホルダの後加工によってバランス調整を行う方法と異なり、製造工数の増加、ひいては製造コストの上昇を生ずることはない。また、同じくプレス金型の工夫による調整方法であっても、従来の第1のバランス調整方法、つまり、ロータホルダを偏肉させる方法とは異なり、ロータホルダの外周面と内周面との軸ずれに起因する新たな振動を発生することがない。このように、フランジ部の重心を回転中心軸からずらせた本発明のロータホルダによれば、従来のバランス調整方法の欠点を克服した合理的なバランス調整がなされたロータホルダを提供することができる。
本発明の好ましい実施形態において、前記側壁部の外周円である前記フランジ部の内周円の中心と前記フランジ部の外周円の中心とがずれている(請求項)。このような特徴は、上記の構成で例示したように、抜き加工のための金型の中心をずらせることによって簡単に実現することができる。
この場合のさらに具体的な構成として、前記フランジ部の内周円と外周円との差である回転中心軸に垂直な方向における幅の最大値と最小値との差が0.1mm以上であることが好ましい(請求項)。逆に言えば、0.1mm未満の差では、十分なバランス調整を行うことが難しいことが分かっている。
また、前記回転中心軸に垂直な面における前記カップ部の重心の前記回転中心軸からのずれの方向と前記フランジ部の重心の前記回転中心軸からのずれの方向とが90度以上異なっていることが好ましく(請求項)、180度異なっていることが更に好ましい(請求項)。換言すれば、上記2つのずれ方向の成す角度が180度であることが、カップ部とフランジ部とのバランス調整、すなわちロータホルダのバランス調整の最適条件であり、同角度が90度以上であることは同バランス調整の最低条件である。
また、本発明の好ましい実施形態において、前記回転中心軸の方向における前記側壁部の長さが前記側壁部の外周円の半径より大きい(請求項)。このような寸法関係になると、すなわちロータホルダの軸方向の寸法が半径より大きくなると、いわゆる二面バランス調整が必要になることが分かっている。二面バランス調整とは、軸方向に垂直な互いに離間する2つの面での重心調整を行うことにより、径方向でのバランス調整だけでなく、軸方向のバランス調整をも行うことを意味する。
本発明の更に好ましい実施形態において、前記蓋部に少なくとも1個のバランス調整用貫通孔又は切欠きが形成されている(請求項)。このような構成を付加することにより、上記の二面バランス調整を容易に行うことができる。すなわち、蓋部の面(軸方向に垂直な面)における重心調整と、前述のフランジ部の面(軸方向に垂直な面)における重心調整とを個別に行うことにより、二面バランス調整を容易に行うことができる。更に、フランジ部の面(軸方向に垂直な面)における重心調整の調整可能範囲を広げるために、あるいはその微調整のために、フランジ部に少なくとも1個のバランス調整用貫通孔又は切欠きを形成してもよい(請求項)。
また、上記のようなロータホルダを有する本発明のファンユニットは、前記ロータホルダに固着されたインペラと、前記ロータホルダ及びインペラを回転させるモータとを備え、前記インペラは、前記ロータホルダの外周面に固着されたインペラカップと、当該インペラカップから径方向外方へ延びると共に周方向に並ぶように配列された複数の羽根からなり、前記ロータホルダのフランジ部の外周端が前記インペラカップの外周面より内側に位置することを特徴とする(請求項)。
このような構成によれば、前述のように、ロータホルダの成形のための金型の工夫によってフランジ部の重心を回転中心軸からずらせてバランス調整を行いながら、フランジ部の外周端がインペラカップの外周面より径方向内側に位置するので、インペラの回転によって生ずる空気流に対してフランジ部の外周端が悪影響を与える(空気流の一部を妨害する)おそれがない。
また、上記のようなロータホルダの製造におけるバランス調整方法は、絞り加工、曲げ加工、及び抜き加工を含む複数のステージに設けた複数のプレス金型を用いて前記ロータホルダのプレス加工品を製作する工程と、前記ロータホルダのプレス加工品を回転させたときに発生し得るアンバランスの要因である前記ロータホルダの重心の回転中心軸からのずれをバランス測定器によって測定する工程と、前記ロータホルダのフランジ部の外周円の中心を、前記ロータホルダの重心の回転中心軸からのずれの方向に対して90度以上、好ましくは180度異なる方向に、前記フランジ部の内周円の中心からずらすように、前記抜き加工用のプレス金型を修正する工程とを備えていることを特徴とする(請求項)。
このような本発明の方法によれば、ロータホルダの成形のための金型の工夫によって、すなわち、バランス測定器による測定結果に基づいて、ロータホルダのフランジ部の外周円の中心を内周円の中心からずらすように抜き加工用のプレス金型を修正することにより、フランジ部の重心を回転中心軸からずらせるバランス調整を行うことができる。したがって、前述のように、従来のバランス調整方法の欠点を克服して合理的にロータホルダのバランス調整を行うことが可能になる。
また、本発明のロータホルダの製造におけるバランス調整方法の好ましい実施形態では、絞り加工、曲げ加工、及び抜き加工を含む複数のステージに設けた複数のプレス金型を用いて前記ロータホルダのプレス加工品を製作する工程と、前記ロータホルダのプレス加工品を回転させたときに発生し得るアンバランスに伴う前記フランジ部及び前記蓋部における前記回転中心軸を基準とするバランス調整方向及びバランス調整量をバランス測定器によって測定する工程と、前記ロータホルダのフランジ部の外周円の中心を前記バランス調整方向に向けて前記フランジ部の内周円の中心からずらすように、前記抜き加工用のプレス金型を修正する工程とを備えていることを特徴とする(請求項10)。
このような方法によれば、バランス測定器による測定結果に基づいて、少なくとも、ロータホルダのフランジ部の外周円の中心を前記フランジ部の内周円の中心からずらすように、前記抜き加工用のプレス金型を修正する。つまり、二面バランス調整における第1面のバランス調整として、フランジ部の重心をずらせるように、ロータホルダの成形のための金型を修正する。第2面のバランス調整として、好ましくは、ロータホルダの蓋部にバランス調整用貫通孔又は切欠きを形成するように前記プレス金型を修正する工程を更に備えている(請求項11)。これにより、上記のフランジ部の面におけるバランス調整に加えて、蓋部の面におけるバランス調整が行われる。つまり、二面バランス調整を行うことができる。但し、第2面のバランス調整として、ロータホルダの側壁部の肉厚を変化させ、又は側壁部に貫通孔を形成する等、他のバランス調整方法を採用することも可能である。
本発明のロータホルダとその製造におけるバランス調整方法によれば、ロータホルダの成形のためのプレス金型の工夫によって、フランジ部の重心を回転中心軸からずらせて、バランス調整を行うことができる。また、例えば蓋部にバランス調整用貫通孔又は切欠きを形成する方法を併用することによって、いわゆる二面バランス調整(軸方向のバランス調整)を容易に行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。まず、本発明の実施形態に係るロータホルダが使用される冷却ファンの概略構造について図1を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るロータホルダが使用される冷却ファンの概略構造を示し、回転中心軸AXを含む断面で切断した断面図である。この冷却ファンは、樹脂成形品であるハウジング1の内部に、モータ2及びインペラ4を組み込んだものである。
ハウジング1は、平面視で略正方形の外形と略円形の内周面を有する筒状部11と、その中心部に配置された平面視で円形のベース部12と、複数本(例えば4本)の連結部13とからなる。筒状部11の平面視で円形の内周面112は、インペラ4の外周縁と所定の空隙を挟んで対向する略円筒状の面であり、インペラ4の回転によって軸方向に送られる空気の通路を構成している。なお、ハウジング1は、樹脂成形品に限らず、アルミニウムのダイカストにより成形してもよい。また、ハウジング1の筒状部11、ベース部12、及び連結部13は、樹脂の射出成形やアルミニウムのダイカストにより一体に形成される。
ハウジング1のベース部12は複数本の連結部13によって筒状部11の内側中心部に支持されており、モータ2がベース部12に保持されている。ベース部12の中心部に回転中心軸AXを中心とする円筒部121が立設され、モータ2(及びインペラ4)の回転軸21を回転自在に支持するラジアル軸受22が装着されている。ラジアル軸受22は含油焼結合金で形成されたスリーブ軸受であり、その外周面が円筒部121の内周面に固定されている。また、ベース部12の中央部には金属製、セラミック製又は耐摩耗性に優れた樹脂製のスラスト板23が埋め込まれており、スラスト板23の上面と回転軸21の基端側端面とが対向してスラスト軸受が構成されている。なお、回転中心軸AXに沿う方向(軸方向)において、ハウジング1のベース部12及び連結部13がある側を基端側と記し、その反対側を先端側と記す。
回転軸21の先端側には、回転軸21の軸方向先端側への移動を規制する抜け止めリング24が固定され、その更に先端側に、磁性体の金属板のプレス成形によって作製されるロータホルダ25が固定されている。ロータホルダ25は、回転軸21の先端側に固定された円筒状の軸固定部251と、軸固定部251から径方向外方に略円盤状に広がる蓋部252と、その外周部から回転中心軸AXに略平行に基端側へ延びる円筒状の側壁部253と、側壁部253の基端側から径方向外方に延びる略円環状のフランジ部254とを有する。なお、図1ではフランジ部254がごく小さく描かれている。つまり径方向外方に延びる寸法がごく小さく描かれている。ロータホルダ25は本発明に関係する部材であり、これについては後に詳述する。
ロータホルダ25の外側にはインペラ4が固定されている。インペラ4は樹脂成形品であり、ロータホルダ25の側壁部253(及び蓋部252の一部)を覆うインペラカップ41と、その外周面から径方向外方に延びると共に周方向に並ぶように配列された複数枚の羽根42とからなる。インペラ4がモータ2によって回転駆動されると、回転中心軸AXに沿う方向の空気流が発生する。
なお、図1に示す構造例では、インペラカップ41の基端側の内周面がテーパー状にカットされ、それによって生じたスペースにロータホルダ25のフランジ部254が収容されている。別の構造例として、インペラカップ41の基端側端面がロータホルダ25のフランジ部254より先端側に位置するように、インペラカップ41の軸方向寸法を短くしてもよい。この場合でも、ロータホルダ25のフランジ部254の外周端がインペラカップ41の外周面より径方向内側に位置することが望ましい。インペラ4の回転によって生ずる空気流に対してフランジ部254の外周端が悪影響を与えることがないようにするためである。
ロータホルダ25の側壁部253の内周面には、略円筒状のロータマグネット26の外周部が固着され、保持されている。ロータマグネット26は周方向にN極とS極が交互に複数セット現れるように磁化されている。
モータ2はステータ部とロータ部からなり、ロータ部は上記のロータマグネット26、ロータホルダ25、及び回転軸21を含んでいる。ステータ部は、コイル31が巻回されたステータコア32と、コイル31の電線端部が接続される回路基板35とを含む。回路基板35には、モータ2のロータマグネット26の回転に伴う磁束の変化を検出するホール素子(又はホールIC)、その出力信号に基づいてコイル31への供給電流を制御するモータ駆動用IC等の回路部品が実装されている。
ステータコア32は、回転中心軸AXを中心として周方向の複数箇所から径方向外方に伸びる複数の極歯を有し、各極歯にコイル31が巻回されている。ステータコア32は複数枚の電磁鋼板が回転中心軸AXの方向に積層されたものであり、各電磁鋼板は、ドーナツ状の部分の外周から上記の極歯を構成する部分が径方向外方へ延びる形状を有している。ドーナツ状の部分が積層されて構成されるステータコア32の中央円筒部が、ハウジング1のベース部12の円筒部121の周囲に外嵌するようにして、ステータコア32を含むステータがハウジング1のベース部12に固定されている。
また、コイル31は、樹脂製の絶縁体であるインシュレータ33を介してステータコア32に巻回される。インシュレータ33は、軸方向先端側のインシュレータ33Dと軸方向基端側のインシュレータ33Pとに分かれており、両者が軸方向両側からステータコア32に被せられ、その上からコイル31が巻回されている。ステータコア32の各極歯の外周面は、電磁鋼板の径方向外側端面が露出しており、所定のギャップを隔ててロータマグネット26の内周面に対向している。
軸方向先端側のインシュレータ33Dの先端側部分は径方向内側へ延び、その中央開口部の内径が回転軸21に固定された抜け止めリング24の外形よりも小さくなっている。これにより、インシュレータ33の先端側部分が抜け止めリング24のストッパーを兼ねている。つまり、インシュレータ33の先端側部分と抜け止めリング24とによって、回転軸21の軸方向先端側への移動(抜け)が規制される。
次に、本発明の特徴に関係するロータホルダ25の形状とその製造におけるバランス調整方法について説明する。本発明の一実施形態に係るロータホルダ25の形状を図2に示す。(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は一部切欠き斜視図を示している。各図において、ロータホルダ25のフランジ部254の内周円の中心と外周円の中心とがずれていない状態を左側に、ずれている状態を右側に、それぞれ示している。但し、図2に示すロータホルダ25は図1におけるロータホルダ25の形状を単純化すると共に、フランジ部254を誇張して描いている。
図2に示すロータホルダ25は、回転軸21に圧入又は/及び接着によって固定される円筒状の軸固定部251と、軸固定部251から径方向外方に略円盤状に広がる蓋部252と、その外周部から軸方向に基端側へ延びる側壁部253と、側壁部253の基端側から径方向外方に延びる略円環状のフランジ部254とを有する。このような形状のロータホルダ25は、絞り加工、曲げ加工、及び抜き加工を含む複数のステージに設けた複数のプレス金型を用いて、金属板のプレス成形によって作製される。なお、蓋部252と側壁部253とを合わせてカップ部ということがある。
本実施形態のロータホルダ25は、図2の右側に示すように、側壁部253の外周円であるフランジ部254の内周円の中心とフランジ部254の外周円の中心とがずれていることを特徴とする。図示の例では、内周円の中心に対して外周円の中心が左側へずれており、その結果、内周円と外周円との差である径方向の幅が、左側で大きく(d1)、右側で小さく(d2)なっている。これにより、フランジ部254の重心が回転中心軸AXから左側へずらされていることがわかる。このようにしてフランジ部254の重心を回転中心軸AXからずらせるのは、ロータホルダ25を回転させたときのバランスを調整して回転に伴う振動を抑えるためである。つまり、蓋部252と側壁部253とを合わせたカップ部の重心のずれをフランジ部254の重心移動によって相殺し、ロータホルダ25全体のバランスを調整することができる。
ロータホルダ25は、金属板の多段連続絞り加工、曲げ加工、及び抜き加工を含むプレス加工によって作製される。一般には、順送式のプレス加工機が用いられ、金属板の材料としては、リール状に巻かれたコイル材(鋼板)が使用される。順送式のプレス加工機は、複数段の絞り加工、曲げ加工、剪断加工(抜き加工)等の複数のステージを経ながら加工を行う加工機である。このプレス加工機に使用される複数のプレス金型のうち、最終ステージの剪断加工(抜き加工)に使用されるプレス金型を修正することにより、上記のようにフランジ部254の内周円の中心に対して外周円の中心をずらせること、すなわち、フランジ部254の重心を回転中心軸AXからずらせることができる。
フランジ部254の内周円の中心に対して外周円の中心をずらせる方向とずれ量については、後述のように、試作品のロータホルダ25(プレス加工品)をバランス測定器によって測定した結果に基づいて決定される。ずれ量、すなわち、図2(b)におけるフランジ部254の内周円と外周円との差である径方向の幅の最大値(d1)と最小値(d2)との差は、0.1mm以上であることが望ましい。0.1mm未満の差では、十分なバランス調整を行うことが難しいことが分かっている。以下に、ロータホルダ25の製造工程におけるバランス調整方法の手順例を図3に基づいて説明する。図3は、本発明の実施形態に係るロータホルダの製造工程におけるバランス調整方法の手順例を示すフローチャートである。
まず、上記のようなプレス加工機によって、コイル材(鋼板)からロータホルダ25(プレス加工品)を試作する(ステップ#101)。この際、コイル材の孔あけ加工(中央孔)、多段絞り加工、及び曲げ加工によってロータホルダ25の軸固定部251、蓋部252、側壁部253及びフランジ部254が形成された後、最終ステージの剪断加工(抜き加工)によって、フランジ部254がコイル材から切り離され、ロータホルダ25(プレス加工品)が形成される。すなわち、フランジ部254の外周円が決まる。なお、最初に作製されるロータホルダ25(プレス加工品)では、図2に示す左側のロータホルダ25のように、フランジ部254の内周円の中心と外周円の中心とがずれていない。
次に、上記のようにして試作されたロータホルダ25(プレス加工品)をバランス測定器にかけて、ロータホルダ25の回転時に発生し得るアンバランスに伴うロータホルダ25の重心の回転中心軸AXからのずれを測定する(ステップ#102)。例えば、プレス加工によって成形されたロータホルダ25の側壁部253に周方向の偏肉(肉厚のばらつき)があると、ロータホルダ25の重心と回転中心軸AXとのずれが生ずる。このずれがあると、ロータホルダ25を回転させたときに、その重心に遠心力が発生し、ロータホルダ25の振動の要因となる。
バランス測定器は、この遠心力による加速度(重心のずれ量に相当する)と位相(重心のずれ方向に相当する)との関係を、加速度センサ等を用いて測定することができる。つまり、位相(度)を横軸にとり、加速度センサの出力電圧を縦軸にとると、加速度センサの出力電圧は360度周期で最大値と最小値との間を繰り返す正弦波状の曲線を描く。なお、バランス測定器の構成については公知であり(例えば特開2002−271069号公報参照)、ここでは詳しい説明を省略する。
次に、上記のバランス測定器の測定結果に基づいて、プレス金型の修正が必要か否かを判断する(ステップ#103)。すなわち、重心のずれ量に相当する加速度センサの出力電圧が全位相で所定の許容範囲内に入っていれば(ステップ#103のNo)、金型修正の必要がなく、バランス調整は終了する。他方、加速度センサの出力電圧が所定の許容範囲を超えている位相がある場合は(ステップ#103のYes)、金型修正の必要があるので、ステップ#104に移行する。
ステップ#104では、プレス加工機の複数のステージで使用されるプレス金型のうち、最終ステージの剪断加工(抜き加工)に使用されるプレス金型の修正を行う。具体的には、バランス測定器による測定結果に基づいて、ロータホルダ25の重心のずれ方向に相当する位相に対して180度異なる位相(方向)に、フランジ部254の外周円の中心を内周円の中心からずらすように、プレス金型を修正する。なお、180度異なる位相(方向)にずらすのが理想的であるが、少なくとも90度以上異なる位相にずらせば、バランス調整がとれる可能性がある。このように、蓋部252と側壁部253とを合わせたカップ部の重心のずれをフランジ部254の重心移動によって相殺し、ロータホルダ25全体のバランスを調整することができる。
なお、フランジ部254の外周円の中心を内周円の中心からずらす量、つまり、図2におけるd1とd2との差(d1−d2)については、重心のずれ量に相当する加速度センサの出力電圧の最大値(180度異なる方向にずらす場合)、あるいは、ずらせる方向(位相)における加速度センサの出力電圧(90度以上異なる位相にずらす場合)から求めることができる。
次に、修正されたプレス金型を用いて、ロータホルダ25の試作を再度行う。すなわち、ステップ#101に戻る。そして、ステップ#102でバランス測定器によるバランス測定を行い、その結果に基づいて、プレス金型の更なる修正が必要と判断したときは(ステップ#103のYes)、再びステップ#104での金型修正を行う。このようにして、ステップ#102で測定された重心のずれ量に相当する加速度センサの出力電圧が全位相で所定の許容範囲内に入るまで、ステップ#101からステップ#104を繰り返すことになる。

上述のようなロータホルダ25の製造工程におけるバランス調整方法は、一面バランス調整と呼ばれることがある。これは、比較的扁平な(側壁部253の軸方向長さが短い)ロータホルダ25に特に有効なバランス調整方法である。他方、図2に示したロータホルダ25のように、側壁部253の長さ(寸法h)が側壁部253の半径(寸法r)より大きくなると、径方向のバランス調整だけでなく、軸方向(回転中心軸AXに沿う方向)のバランス調整が必要な場合がある。
すなわち、フランジ部254の重心をずらせるバランス調整だけでは、軸方向のバランス調整を行うことができない。むしろ、フランジ部254の重心をずらせたことにより、軸方向のバランスがくずれることがある。そこで、例えば、蓋部252にバランス調整用貫通孔(図2に示すHL)を設けることによって蓋部252の重心をずらせるバランス調整を併用して、軸方向のバランス調整を行う。このように、軸方向に垂直な互いに離間する2つの面(例えばフランジ部254の面と蓋部252の面)での重心調整を行うことにより、径方向でのバランス調整だけでなく、軸方向のバランス調整をも行うことを二面バランス調整と呼ぶ。
次に、ロータホルダ25の製造工程における二面バランス調整の手順例を図4に沿って説明する。図3に示した一面バランス調整の手順例と異なる点を中心に説明する。
まず、ステップ#201でコイル材(鋼板)からロータホルダ25(プレス加工品)を試作する工程は一面バランス調整の場合と同じである。最初に作製されるロータホルダ25(プレス加工品)では、図2に示す左側のロータホルダ25のように、フランジ部254の内周円の中心と外周円の中心とがずれておらず、かつ、蓋部252にバランス調整用貫通孔HLは形成されていない。
ステップ#202で行うバランス測定器によるバランス測定についても、一面バランス調整の場合と同様である。続くステップ#203において、バランス測定結果からバランス調整方向及びバランス調整量を決定する。すなわち、上述した一面バランス調整のステップ#102の説明における加速度センサの出力電圧が最大になる位相(重心のずれ方向に相当する)と180度異なる位相(方向)がバランス調整方向であり、加速度センサの出力電圧の最大値に相当する重心移動量がバランス調整量として決定される。このとき、軸方向のバランスが崩れないように、フランジ部254の重心移動だけでなく、蓋部252の重心移動も行うように二面バランス調整のバランス調整方向及びバランス調整量が決定される。つまり、バランス調整量は、フランジ部254の重心移動量と蓋部252の重心移動量とに割り振られる。
ステップ#204で上記のようなバランス調整のための金型修正が必要と判断された場合は、ステップ#205でプレス金型の修正が行われる。フランジ部254の重心移動のために、一面バランス調整の場合と同様に、最終ステージの剪断加工(抜き加工)に使用されるプレス金型の修正を行う。すなわち、上記のバランス調整方向に向けて、フランジ部254の外周円の中心を内周円の中心からずらすように、プレス金型を修正する。また、蓋部252の重心移動のために、蓋部252にバランス調整用貫通孔HLを形成するように、孔あけ加工(中央孔)用のプレス金型を修正する。バランス調整方向(重心移動方向)と180度異なる方向にバランス調整用貫通孔HLを形成することになる。
上記のようにして二面バランス調整のための金型修正が行われた後、ステップ#201に戻ってロータホルダ25の試作を再度行い、ステップ#202でバランス測定器によるバランス測定を再度行う。この後、プレス金型の更なる修正が必要と判断したときは、再びステップ#204での金型修正を行う。このようにして、ステップ#202で測定された重心のずれ量に相当する加速度センサの出力電圧が全位相で所定の許容範囲内に入るまで、ステップ#201からステップ#205を繰り返すことになる。
なお、上記の二面バランス調整において、フランジ部254の面と蓋部252の面における重心移動を行うようにプレス金型を修正したが、蓋部252にバランス調整用貫通孔HLを形成する代わりに、側壁部253の肉厚を変化させ、又は側壁部253に貫通孔を形成することにより、蓋部252の面以外の面(回転中心軸AXに垂直な面)における重心移動を行うようにプレス金型を修正してもよい。
また、一面バランス及び二面バランスのいずれにおいても、フランジ部254の重心移動だけではロータホルダ25のバランス調整が難しい場合に、他のバランス調整方法を併用することが可能である。他のバランス調整方法として、上記のような側壁部253の肉厚を変化させ、又は側壁部253に貫通孔を形成することの他に、フランジ部254にバランス調整用貫通孔又は切欠きを設けることが可能である。
また、上記の実施形態で説明したロータホルダ25は、回転軸21に固定される円筒状の軸固定部251と、軸固定部251から径方向外方に略円盤状に広がる蓋部252と、その外周部から回転中心軸AXに略平行に基端側へ延びる円筒状の側壁部253と、側壁部253の基端側から径方向外方に延びる略円環状のフランジ部254とを有しているが、軸固定部251を有しない形状のロータホルダ25’にも本発明を適用することが可能である。このようなロータホルダ25’を使用した別実施形態に係る冷却ファンの概略構造を図5に示す。
図5は、本発明の別実施形態に係るロータホルダが使用される冷却ファンの概略構造を示し、回転中心軸AXを含む断面で切断した断面図である。この冷却ファンのロータホルダ25’は、回転中心軸AXを中心とする略円環板状の蓋部252と、その外周部から回転中心軸AXに略平行に基端側へ延びる円筒状の側壁部253と、側壁部253の基端側から径方向外方に延びる略円環状のフランジ部254とを有する。上記の実施形態で説明したロータホルダ25と異なる点は、回転軸21に固定される円筒状の軸固定部251が無いことと、それに伴い、蓋部252の形状が略円盤状ではなく、略円環板状であることである。
したがって、このロータホルダ25’は、回転軸21に直接固定されるのではなく、インペラ4’を介して回転軸21に固定される。つまり、インペラ4’のインペラカップ41は径方向内側へ延びて、回転軸21に固定される円筒状の軸固定部411を有する。軸固定部411の基端側端部には、抜け止めリング24が一体に形成されている。ロータホルダ25’は、インペラカップ41の内側に、圧入又は/及び接着等の手段によって固定されている。他の構造については、上記の実施形態で説明した冷却ファンの概略構造と同様である。
本発明は、このようなロータホルダ25’(及びインペラ4’)を用いた冷却ファンにも適用可能である。この場合に、二面バランス調整のために、フランジ部254の重心移動に加えて蓋部252にバランス調整用貫通孔HLを形成する代わりに、切欠きを形成するようにしてもよい、つまり、略円環板状の蓋部252の内周縁部において、バランス調整方向(重心移動方向)と180度異なる方向にバランス調整用の切欠きを形成すればよい。
なお、図3のステップ#102又は図4のステップ#202におけるバランス測定において、ロータホルダ25’を回転軸に固定して回転させるための治具が必要になる。この治具は、インペラ4’から羽根42を除いたインペラカップ41のみの形状にできるだけ近いことが望ましく、それ自体の重心ずれ等がロータホルダ25’のアンバランス測定に与える影響が極力小さくなるように考慮する必要がある。
以上、本発明の実施形態を変形例と共に説明したが、本発明は上記の実施形態及び変形例に限らず、種々の形態で実施することができる。
本発明の実施形態に係るロータホルダが使用される冷却ファンの概略構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るロータホルダの形状を示す図である。 本発明の実施形態に係るロータホルダの製造工程におけるバランス調整方法の手順例を示すフローチャートである。 ロータホルダの製造工程における二面バランス調整の手順例を示すフローチャートである。 本発明の別実施形態に係るロータホルダが使用される冷却ファンの概略構造を示す断面図である。
符号の説明
2 モータ
4 インペラ
25 ロータホルダ
26 ロータマグネット
41 インペラカップ
42 羽根
252 蓋部
253 側壁部
254 フランジ部
AX 回転中心軸
HL バランス調整用貫通孔

Claims (11)

  1. 回転中心軸の周りを回転しロータマグネットを備えるロータと、前記ロータマグネットとの間で回転力を発生するステータとからなるモータの前記ロータを構成するロータホルダであって、
    前記回転中心軸を中心とする略円盤状又は略円環板状の蓋部と、
    前記蓋部の外周から前記回転中心軸に略平行に延びる略円筒状の側壁部と、
    前記側壁部の前記蓋部と反対側の端部から径方向外方に延びる略円環状のフランジ部とを備え、
    前記蓋部及び前記側壁部からなるカップ部の重心が前記回転中心軸に垂直な面において前記回転中心軸からずれている場合に、当該ずれの方向と異なる方向に前記フランジ部の重心を前記回転中心軸からずらせており、
    前記側壁部の外周円である前記フランジ部の内周円の中心と、前記フランジ部の外周円の中心とがずれていることを特徴とするロータホルダ。
  2. 前記フランジ部の内周円と外周円との差である回転中心軸に垂直な方向における幅の最大値と最小値との差が0.1mm以上であることを特徴とする
    請求項記載のロータホルダ。
  3. 前記回転中心軸に垂直な面における前記カップ部の重心の前記回転中心軸からのずれの方向と前記フランジ部の重心の前記回転中心軸からのずれの方向とが90度以上異なっていることを特徴とする
    請求項1又は2記載のロータホルダ。
  4. 前記回転中心軸に垂直な面における前記カップ部の重心の前記回転中心軸からのずれの方向と前記フランジ部の重心の前記回転中心軸からのずれの方向とが180度異なっていることを特徴とする
    請求項記載のロータホルダ。
  5. 前記回転中心軸の方向における前記側壁部の長さが前記側壁部の外周円の半径より大きいことを特徴とする
    請求項1からのいずれか1項記載のロータホルダ。
  6. 前記蓋部に少なくとも1個のバランス調整用貫通孔又は切欠きが形成されていることを特徴とする
    請求項1からのいずれか1項記載のロータホルダ。
  7. 前記フランジ部に少なくとも1個のバランス調整用貫通孔又は切欠きが形成されていることを特徴とする
    請求項1からのいずれか1項記載のロータホルダ。
  8. 請求項1からのいずれか1項記載のロータホルダと、当該ロータホルダに固着されたインペラと、前記ロータホルダ及びインペラを回転させるモータとを備え、
    前記インペラは、前記ロータホルダの外周面に固着されたインペラカップと、当該インペラカップから径方向外方へ延びると共に周方向に並ぶように配列された複数の羽根からなり、
    前記ロータホルダのフランジ部の外周端が前記インペラカップの外周面より径方向内側に位置することを特徴とするファンユニット。
  9. 請求項1記載のロータホルダの製造におけるバランス調整方法であって、
    絞り加工、曲げ加工、及び抜き加工を含む複数のステージに設けた複数のプレス金型を用いて前記ロータホルダのプレス加工品を製作する工程と、
    前記ロータホルダのプレス加工品を回転させたときに発生し得るアンバランスの要因である前記ロータホルダの重心の回転中心軸からのずれをバランス測定器によって測定する工程と、
    前記ロータホルダのフランジ部の外周円の中心を、前記ロータホルダの重心の回転中心軸からのずれの方向に対して90度以上、好ましくは180度異なる方向に、前記フランジ部の内周円の中心からずらすように、前記抜き加工用のプレス金型を修正する工程とを備えていることを特徴とするロータホルダの製造におけるバランス調整方法。
  10. 請求項1記載のロータホルダの製造におけるバランス調整方法であって、
    絞り加工、曲げ加工、及び抜き加工を含む複数のステージに設けた複数のプレス金型を用いて前記ロータホルダのプレス加工品を製作する工程と、
    前記ロータホルダのプレス加工品を回転させたときに発生し得るアンバランスに伴う前記フランジ部及び前記蓋部における前記回転中心軸を基準とするバランス調整方向及びバランス調整量をバランス測定器によって測定する工程と、
    前記バランス測定器による測定結果に基づいて、ロータホルダのフランジ部の外周円の中心を前記バランス調整方向に向けて前記フランジ部の内周円の中心からずらすように、前記抜き加工用のプレス金型を修正する工程とを備えていることを特徴とするロータホルダの製造におけるバランス調整方法。
  11. 前記ロータホルダの蓋部にバランス調整用貫通孔又は切欠きを形成するように前記プレス金型を修正する工程を更に備えていることを特徴とする
    請求項10記載のロータホルダの製造におけるバランス調整方法。
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