JP5232918B2 - 電磁波測定装置、測定方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

電磁波測定装置、測定方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、電磁波(周波数が0.01[THz]以上100[THz]以下)(例えば、テラヘルツ波(例えば、周波数が0.03[THz]以上10[THz]以下))を使用した断層撮影に関する。
従来より、被測定物の断層情報を得る方法としてコンピュータ断層撮影(Computed Tomography:CT)法がある。X線の発生器と検出器を用いて、この方法を実行することをX線CTという。X線CTによれば、人体の断層情報を非破壊かつ非接触で得ることができる。
しかし、半導体、プラスチック、セラミック、木材および紙など(以下、「原材料」という)から構成される工業製品の内部状態(例えば、欠陥や歪み)を検出することは、X線CTによれば困難である。X線が、あらゆる物質に対して透過性が高いためである。
一方、テラヘルツ波は、先に述べた工業製品の原材料をほどよく透過する。このため、テラヘルツ波の発生器と検出器を用いて、CT法を実行すれば(以下、「テラヘルツ波CT法」という)工業製品の内部状態を検出できる。テラヘルツ波CT法については、特許文献1(米国特許第7119339号明細書)、非特許文献1(S.Wang et al.,“Pulsed terahertz tomography,”J.Phys.D,Vol 37(2004)R1−R36)に記載がある。
しかしながら、テラヘルツ波CT法においては、被測定物の屈折率および被測定物の周囲の屈折率によって、テラヘルツ波を検出した値に誤差が生じることがある。
そこで、本発明は、テラヘルツ波を含む電磁波(周波数が0.01[THz]以上100[THz]以下)を被測定物に与えて測定する際に、テラヘルツ波を含む電磁波を検出した値の誤差を除去することを課題とする。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出部と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出部と、前記遅延補正位相導出部の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部とを備えた電磁波測定装置である。
なお、本発明は、前記遅延補正位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出部を備え、前記サイノグラム導出部が、前記群遅延についてのサイノグラムを導出するようにしてもよい。
なお、本発明は、前記遅延補正位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出部を備え、前記サイノグラム導出部が、前記分散についてのサイノグラムを導出するようにしてもよい。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出部と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出部と、前記遅延補正位相導出部の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出部と、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部とを備えた電磁波測定装置である。
なお、本発明は、前記第二被測定物の屈折率が既知であり、前記サイノグラム導出部が、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物の屈折率についてのサイノグラムを導出するようにしてもよい。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出部と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出部と、前記遅延補正位相導出部の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出部と、前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、前記第一サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出部とを備えた電磁波測定装置である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出部と、前記位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出部と、前記群遅延導出部の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出部と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部とを備えた電磁波測定装置である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出部と、前記位相導出部の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出部と、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出部と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部とを備えた電磁波測定装置である。
なお、本発明は、前記第二被測定物の屈折率が既知であり、前記サイノグラム導出部が、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物の屈折率についてのサイノグラムを導出するようにしてもよい。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出部と、前記位相導出部の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出部と、前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、前記第一サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出部と、前記遅延補正サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出部とを備えた電磁波測定装置である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出部と、前記位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出部と、前記分散導出部の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、前記サイノグラムから、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出部と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部とを備えた電磁波測定装置である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、前記収容具において前記電磁波が透過する透過面における前記電磁波の反射を考慮したときの、前記電磁波のパワーが前記収容具を透過する透過率を示す値を記録する透過率記録部と、前記電磁波検出器の検出した前記電磁波のパワーおよび前記透過率に基づき、前記透過率が100%であるときに検出される前記電磁波のパワーである補正パワーを導出する補正パワー導出部と、前記補正パワーに基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の減弱率を導出する減弱率導出部と、前記減弱率導出部の導出結果を逆ラドン変換する逆ラドン変換部とを備えた電磁波測定装置である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出部と、前記位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出部と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、前記群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正部と、前記補正群遅延に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部とを備えた電磁波測定装置である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出部と、前記位相導出部の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出部と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、前記第一群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正部と、前記補正群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部とを備えた電磁波測定装置である。
なお、本発明は、前記第二被測定物の屈折率が既知であり、前記サイノグラム導出部が、前記補正群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物の屈折率についてのサイノグラムを導出するようにしてもよい。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出部と、前記位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出部と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、前記分散から、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた補正分散を導出する分散補正部と、前記補正分散に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部とを備えた電磁波測定装置である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出工程と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出工程と、前記遅延補正位相導出工程の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程とを備えた測定方法である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出工程と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出工程と、前記遅延補正位相導出工程の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出工程と、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程とを備えた測定方法である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出工程と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出工程と、前記遅延補正位相導出工程の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出工程と、前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、前記第一サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出工程とを備えた測定方法である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出工程と、前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出工程と、前記群遅延導出工程の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出工程と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程とを備えた測定方法である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出工程と、前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出工程と、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出工程と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程とを備えた測定方法である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出工程と、前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出工程と、前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、前記第一サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出工程と、前記遅延補正サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出工程とを備えた測定方法である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出工程と、前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出工程と、前記分散導出工程の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、前記サイノグラムから、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出工程と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程とを備えた測定方法である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、前記収容具において前記電磁波が透過する透過面における前記電磁波の反射を考慮したときの、前記電磁波のパワーが前記収容具を透過する透過率を示す値を記録する透過率記録工程と、前記電磁波検出器の検出した前記電磁波のパワーおよび前記透過率に基づき、前記透過率が100%であるときに検出される前記電磁波のパワーである補正パワーを導出する補正パワー導出工程と、前記補正パワーに基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の減弱率を導出する減弱率導出工程と、前記減弱率導出工程の導出結果を逆ラドン変換する逆ラドン変換工程とを備えた測定方法である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出工程と、前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出工程と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、前記群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正工程と、前記補正群遅延に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程とを備えた測定方法である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出工程と、前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出工程と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、前記第一群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正工程と、前記補正群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程とを備えた測定方法である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出工程と、前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出工程と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、前記分散から、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた補正分散を導出する分散補正工程と、前記補正分散に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程と、を備えた測定方法である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、前記遅延補正位相導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、前記遅延補正位相導出処理の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、前記遅延補正位相導出処理の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記第一サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出処理と、前記群遅延導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記第一サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、前記遅延補正サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出処理と、前記分散導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記サイノグラムから、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記収容具において前記電磁波が透過する透過面における前記電磁波の反射を考慮したときの、前記電磁波のパワーが前記収容具を透過する透過率を示す値を記録する透過率記録処理と、前記電磁波検出器の検出した前記電磁波のパワーおよび前記透過率に基づき、前記透過率が100%であるときに検出される前記電磁波のパワーである補正パワーを導出する補正パワー導出処理と、前記補正パワーに基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の減弱率を導出する減弱率導出処理と、前記減弱率導出処理の導出結果を逆ラドン変換する逆ラドン変換処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正処理と、前記補正群遅延に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記第一群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正処理と、前記補正群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記分散から、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた補正分散を導出する分散補正処理と、前記補正分散に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、前記遅延補正位相導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、前記遅延補正位相導出処理の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、前記遅延補正位相導出処理の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記第一サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出処理と、前記群遅延導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記第一サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、前記遅延補正サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路を前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出処理と、前記分散導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記サイノグラムから、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記収容具において前記電磁波が透過する透過面における前記電磁波の反射を考慮したときの、前記電磁波のパワーが前記収容具を透過する透過率を示す値を記録する透過率記録処理と、前記電磁波検出器の検出した前記電磁波のパワーおよび前記透過率に基づき、前記透過率が100%であるときに検出される前記電磁波のパワーである補正パワーを導出する補正パワー導出処理と、前記補正パワーに基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の減弱率を導出する減弱率導出処理と、前記減弱率導出処理の導出結果を逆ラドン変換する逆ラドン変換処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正処理と、前記補正群遅延に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記第一群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正処理と、前記補正群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出処理と、前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、前記分散から、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた補正分散を導出する分散補正処理と、前記補正分散に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
第1図は、本発明の第一の実施形態にかかる電磁波測定装置の構成を示す図である。
第2図は、走査用ステージ6をX方向に移動させたときの、被測定物1、電磁波出力器2および電磁波検出器4の平面図である。
第3図は、走査用ステージ6をθ方向に移動させないとき(第3図(a))、走査用ステージ6を+θ方向に移動させたとき(第3図(b))の、被測定物1、電磁波出力器2および電磁波検出器4の平面図である。
第4図は、第一の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
第5図は、第二の実施形態にかかる電磁波測定装置の構成を示す図である。
第6図は、第二の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
第7図は、第三の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
第8図は、第四の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
第9図は、第五の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
第10図は、第六の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
第11図は、第七の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
第12図は、被測定物1の一部を収容している収容具5およびテラヘルツ波測定装置の正面図である。
第13図は、被測定物1の全部を収容している収容具5およびテラヘルツ波測定装置の正面図である。
第14図は、第四の実施形態の変形例にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
第15図は、第五の実施形態の変形例にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第一の実施形態
第1図は、本発明の第一の実施形態にかかる電磁波測定装置の構成を示す図である。第一の実施形態にかかる電磁波測定装置は、電磁波出力器2、電磁波検出器4、走査用ステージ(相対位置変化部)6、ディスプレイ8、画像導出装置10を備える。電磁波測定装置は、被測定物1を測定するためのものである。
なお、収容具5は、テラヘルツ波測定装置により測定される被測定物1の少なくとも一部を収容する。第1図においては、被測定物1および収容具5の平面断面が図示されている。被測定物1は、例えば、円筒形である。
また、収容具5は、被測定物1の一部を収容している場合(第12図参照)もあれば、被測定物1の全部を収容している場合(第13図参照)もある。
さらに、収容具5と被測定物1との間には、わずかな隙間があるが、図示省略する。
電磁波出力器2は、被測定物1および収容具5に向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する。なお、被測定物1に向けて出力される電磁波の周波数は、テラヘルツ波帯(例えば、0.03[THz]以上10[THz]以下)を含むものである。そこで、本発明の実施形態においては、電磁波の一例として、テラヘルツ波を想定している。
被測定物1に向けて出力されたテラヘルツ波は被測定物1を透過する。電磁波検出器4は、被測定物1を透過した電磁波(例えば、テラヘルツ波)を検出する。
テラヘルツ波が被測定物1に入射する点をm、テラヘルツ波が被測定物1から出射する点をnとする。すると、被測定物1を透過する電磁波の光路と、被測定物1とが交差する交差部分100は、線分mnとなる。また、被測定物1の平面断面形状が円形であり、その円の中心を点Aとする。
さらに、テラヘルツ波が収容具5に入射する点をm’、テラヘルツ波が収容具5から出射する点をn’とする。
なお、第2図および第3図における点ma、mb、mc、mdは、全てテラヘルツ波が被測定物1に入射する点である。第2図および第3図における点na、nb、nc、ndは、全てテラヘルツ波が被測定物1から出射する点である。
また、第2図および第3図における点ma’、mb’、mc’、md’は、全てテラヘルツ波が収容具5に入射する点である。第2図および第3図における点na’、nb’、nc’、nd’は、全てテラヘルツ波が収容具5から出射する点である。
収容具5は、第一曲面部分S1と第二曲面部分S2とを有する。第一曲面部分S1は、半径r1の円筒面(底面が半径r1の円である円筒の側面の一部分)である。第二曲面部分S2は、半径r2の円筒面(底面が半径r2の円である円筒の側面の一部分)である。なお、r2=r1である。第一曲面部分S1と第二曲面部分S2とは、第1図において、互いに線対称の円弧として図示されている。
第一曲面部分S1と第二曲面部分S2との間に被測定物1が配置されている。ここで、被測定物1の屈折率をn1とし、収容具5の屈折率をn2とする。すると、n1<n2である。しかも、第一曲面部分S1と第二曲面部分S2とが、共に凸面である。また、n1およびn2は、収容具5の周囲の空気の屈折率(例えば、1)と等しくなくてもよい。
なお、収容具5の材料は、テフロン(登録商標)やポリエチレン等の樹脂材料でもよい。これらの樹脂材料は、可視光または赤外光領域の光線による測定では通常使用できない。しかし、これらの樹脂材料は、テラヘルツ波の光線の吸収や散乱が少ない為に、テラヘルツ波による測定では使用可能である。
走査用ステージ(相対位置変化部)6は、交差部分100の被測定物1に対する相対位置を変化させる。例えば、走査用ステージ6には被測定物1が固定されており、走査用ステージ6がX方向、Z方向(第1図の紙面に垂直な方向)に移動し、点Aを通り、第1図の紙面に垂直な線分を回転中心として回転する(「θ方向への移動」という)。
第2図は、走査用ステージ6をX方向に移動させたときの、被測定物1、電磁波出力器2および電磁波検出器4の平面図である。なお、被測定物1が内容物1a、1bを有している。また、走査用ステージ6は図示省略する。
第2図(a)を参照して、第1図の状態から、走査用ステージ6を+X方向に移動させると(または電磁波出力器2と電磁波検出器4とを−X方向に移動させてもよい)、交差部分100は線分manaとなる。交差部分100の被測定物1に対する相対位置は、点Aよりも下方となる。交差部分100は、内容物1bを通る。
第2図(b)を参照して、第1図の状態から、走査用ステージ6を−X方向に移動させると(または電磁波出力器2と電磁波検出器4とを+X方向に移動させてもよい)、交差部分100は線分mbnbとなる。交差部分100の被測定物1に対する相対位置は、点Aよりも上方となる。交差部分100は、内容物1aを通る。
走査用ステージ6をX方向に移動させ、第2図(a)に示す状態から第2図(b)に示す状態へ変化させると、交差部分100の被測定物に対する相対位置が、点Aよりも下方から上方へと変化していく。
なお、第2図(b)を参照して、テラヘルツ波出力器2から出力されたテラヘルツ波の光路を説明する。
まず、テラヘルツ波出力器2から出力されたテラヘルツ波(光路P1)は、第一曲面部分S1に照射される。ここで、テラヘルツ波は屈折する。すなわち、収容具5(1<n2)が凸レンズの機能を果たし、光路が−X方向に曲がり、収容具5内の光路P2(線分mb’mb)を進行する。光路P2を進行したテラヘルツ波は、被測定物1に入射されて屈折する。すなわち、被測定物1(n1<n2)により、光路P2の延長線よりも光路が+X方向に曲がり、光路P3(線分mbnb)を進行する。光路P3は、光路P1および光軸OAとほぼ平行である。
被測定物1内の光路P3を進行したテラヘルツ波は、収容具5に入射して屈折する。すなわち、収容具5により光路が+X方向に曲がり、光路P4(線分nbnb’)を進行する。光路P4を進行したテラヘルツ波は、第二曲面部分S2に入射して屈折する。すなわち、収容具5(1<n2)が凸レンズの機能を果たし、光路P5を進行して、テラヘルツ波検出器4に入射される。
第2図(b)において、第一曲面部分S1を表す円弧および第二曲面部分S2を表す円弧が線対称であることから、光路P2は光路P4とほぼ線対称、光路P1は光路P5とほぼ線対称となる。よって、光路P5は光路P1のほぼ延長線上にある。
第3図は、走査用ステージ6をθ方向に移動させないとき(第3図(a))、走査用ステージ6を+θ方向に移動させたとき(第3図(b))の、被測定物1、電磁波出力器2および電磁波検出器4の平面図である。なお、被測定物1が内容物1a、1bを有している。走査用ステージ6は図示省略する。また、走査用ステージ6の+θ方向への回転に伴い、被測定物1が+θ方向へ回転するが、収容具5は回転しない。
第3図(a)を参照して、走査用ステージ6をθ方向に移動させないときは、第2図(a)と同様であり、交差部分100は線分mcncとなる。交差部分100は、内容物1bを通る。
第3図(b)を参照して、第3図(a)の状態から、走査用ステージ6を+θ方向に移動させると(または電磁波出力器2と電磁波検出器4とを−θ方向に移動させてもよい)、交差部分100は線分mdndとなる。交差部分100は、内容物1aも内容物1bも通らない。
走査用ステージ6をθ方向に移動させ、第3図(a)に示す状態から第3図(b)に示す状態へ変化させると、交差部分100の被測定物1に対する相対位置が変化していく。
第12図は、被測定物1の一部を収容している収容具5およびテラヘルツ波測定装置の正面図である。被測定物1は円筒形であり、被測定物1の一部が、収容具5に収容されている。なお、第12図においては、光路P2、P3、P4は図示省略する。
収容具5およびテラヘルツ波の光路P1、P5が、被測定物1に対して上下方向(第12図における下側)に動く。すると、第12図(a)に示すように、光路P5が、被測定物1の下方の部分と交差する。これにより、被測定物1の下方の部分が、テラヘルツ波測定装置によって測定される。なお、テラヘルツ波の光路P1、P5を動かすためには、テラヘルツ波出力器2およびテラヘルツ波検出器4を動かせばよい。
収容具5およびテラヘルツ波の光路P1、P5が、被測定物1に対して上下方向(第12図における上側)に動く。すると、第12図(b)に示すように、光路P5が、被測定物1の上方の部分と交差する。これにより、被測定物1の上方の部分が、テラヘルツ波測定装置によって測定される。なお、テラヘルツ波の光路P1、P5を動かすためには、テラヘルツ波出力器2およびテラヘルツ波検出器4を動かせばよい。
なお、収容具5およびテラヘルツ波の光路P1、P5に対して、被測定物1が上下方向に動くようにしてもよい。
第13図は、被測定物1の全部を収容している収容具5およびテラヘルツ波測定装置の正面図である。ただし、被測定物1のみ断面をとってある。被測定物1は円筒形であり、被測定物1の全部が、収容具5に収容されている。なお、第13図においては、光路P2、P3、P4は図示省略する。
第13図(a)を参照して、収容具5および被測定物1が、テラヘルツ波の光路P1、P5に対して上下方向(第13図における上側)に動く。すると、被測定物1の下方の部分が、テラヘルツ波測定装置によって測定される。
第13図(b)を参照して、収容具5および被測定物1が、テラヘルツ波の光路P1、P5に対して上下方向(第13図における下側)に動く。すると、被測定物1の上方の部分が、テラヘルツ波測定装置によって測定される。
なお、収容具5および被測定物1に対して、テラヘルツ波の光路P1、P5が上下方向に動くようにしてもよい。
上記のようにして、走査用ステージ6により、被測定物1を走査できる。
画像導出装置10は、交差部分100を含む平面(第1図、第2図および第3図の紙面)で被測定物1の断面をとったものの画像を導出する。
ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像F(x,y)(式(5)参照)を表示する。導出された画像は、被測定物1の2次元断面についての数値データであり、この数値データに所定の色を対応させて、被測定物1の2次元断層画像を表示する。なお、数値データから2次元断層画像を表示する方法については周知の方法を適宜採用すればよい。
第4図は、第一の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。画像導出装置10は、AD変換器11、位相導出部12、遅延時間記録部13、群遅延導出部14、分散導出部15、サイノグラム導出部16、積分部17、断層像導出部(画像導出部)18、遅延補正位相導出部19を備える。
AD変換器11は、アナログ信号である電磁波検出器4の検出結果を、デジタル信号に変換する。
位相導出部12は、電磁波検出器4の検出結果に基づき、被測定物1を透過した電磁波(例えば、テラヘルツ波)の周波数領域における位相を導出する。
位相導出部12は、AD変換器11の出力を受ける。AD変換器11の出力は、被測定物1を透過した電磁波のパルス波形データである。このパルス波形データは、x(走査用ステージ6のX方向への移動量)、θ(走査用ステージ6のθ方向への移動量)、t(時間)の関数である。
位相導出部12は、このパルス波形データをフーリエ変換して、周波数領域におけるパルス波形のスペクトルデータを取得する。パルス波形のスペクトルデータは、X、θ、f(周波数)の関数である。位相導出部12は、パルス波形のスペクトルデータから位相Ph’(x,θ,f)を導出する。なお、第4図においては、関数Ph’(x,θ,f)の引数(x,θ,f)を省略している。他の関数についても同様に引数を図示省略している。
遅延時間記録部13は、収容具5を電磁波(例えば、テラヘルツ波)が透過することによる電磁波の遅延時間Δt(x,θ)を記録する。なお、遅延時間Δt(x,θ)は、位相導出部12の導出した位相Ph’(x,θ,f)の誤差の要因となる。
遅延時間Δt(x,θ)は、第1図を参照して、以下のように表される。
Δt(x,θ)=(((光路mm’の屈折率)−1)mm’
+((光路nn’の屈折率)−1)nn’)/c
ただし、cは光速である。
なお、上記のように、収容具5の屈折率はn2なので、
Δt(x,θ)=((n2−1)mm’+(n2−1)nn’)/c
となる。
積分部17は、遅延時間Δt(x,θ)を周波数fで積分する。
遅延補正位相導出部19は、積分部17の出力(遅延時間Δt(x,θ)を周波数fで積分した値)を、位相導出部12の導出した位相Ph’(x,θ,f)から減じて、遅延補正位相Ph(x,θ,f)を導出する。遅延補正位相Ph(x,θ,f)は、位相Ph’(x,θ,f)から遅延時間Δt(x,θ)による誤差が除去された値となる。
群遅延導出部14は、遅延補正位相導出部19から遅延補正位相Ph(x,θ,f)を受け、遅延補正位相Ph(x,θ,f)に基づき、被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における群遅延GD(x,θ,f)を導出する。
ただし、群遅延GD(x,θ,f)は以下のようにして、群遅延導出部14により以下の式(1)にようにして導出される。
Figure 0005232918
分散導出部15は、遅延補正位相導出部19の導出結果に基づき、被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における分散を導出する。
具体的には、分散導出部15は、群遅延導出部14から群遅延GD(x,θ,f)を受け、被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における分散CD(x,θ,f)を導出する。
なお、分散CD(x,θ,f)は、以下の式(2)のように表されるので、群遅延GD(x,θ,f)を周波数fで偏微分すればよいことがわかる。
なお、分散導出部15は、遅延補正位相導出部19から遅延補正位相Ph(x,θ,f)を受け、遅延補正位相Ph(x,θ,f)を式(2)に代入して、分散CD(x,θ,f)を導出するようにしてもよい。
Figure 0005232918
サイノグラム導出部16は、遅延補正位相導出部19の導出結果(遅延補正位相Ph(x,θ,f))に基づき、サイノグラムを導出する。
具体的には、サイノグラム導出部16は、群遅延導出部14から群遅延GD(x,θ,f)を受け、以下の式(3)のようにして、群遅延についてのサイノグラムSGD1(x,θ)を導出する。群遅延GD(x,θ,f)は遅延補正位相Ph(x,θ,f)に基づき導出されるので(式(1)参照)、サイノグラムSGD1(x,θ)もまた遅延補正位相Ph(x,θ,f)に基づき導出されることになる。
Figure 0005232918
または、サイノグラム導出部16は、分散導出部15から分散CD(x,θ,f)を受け、以下の式(4)のようにして、分散についてのサイノグラムSCD1(x,θ)を導出する。分散CD(x,θ,f)は遅延補正位相Ph(x,θ,f)に基づき導出されるので(式(2)参照)、サイノグラムSCD1(x,θ)もまた遅延補正位相Ph(x,θ,f)に基づき導出されることになる。
Figure 0005232918
断層像導出部(画像導出部)18は、サイノグラム導出部16からサイノグラムを受け、サイノグラムに基づき、交差部分100を含む被測定物1の断面の画像を導出する。
サイノグラム導出部16の導出したサイノグラムをS(x,θ)とすると、断層像導出部18は、以下の式(5)のようにして、画像F(x,y)を導出する。式(5)は、フィルタ補正逆投影法による画像の導出を意味する。
Figure 0005232918
次に、第一の実施形態の動作を説明する。
まず、走査用ステージ6に被測定物1を固定する。そして、走査用ステージ6をX方向、Z方向(第1図の紙面に垂直な方向)に移動させ、しかも、θ方向へ移動させながら、電磁波出力器2から0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波(例えば、テラヘルツ波)を被測定物1に向けて出力する。被測定物1に向けて出力されたテラヘルツ波は被測定物1を透過する。被測定物1を透過した電磁波は、電磁波検出器4により検出される。このようにして、被測定物1の走査が行われる。
電磁波検出器4の検出結果は、画像導出装置10のAD変換器11に与えられる。電磁波検出器4の検出結果は、AD変換器11により、デジタル信号に変換され、位相導出部12に与えられる。
位相導出部12は、被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における位相Ph’(x,θ,f)を導出する。位相Ph’(x,θ,f)には、収容具5を電磁波(例えば、テラヘルツ波)が透過することによる電磁波の遅延による誤差が含まれている。
遅延補正位相導出部19は、積分部17の出力(遅延時間記録部13に記録された遅延時間Δt(x,θ)を周波数fで積分した値)を、位相導出部12の導出した位相Ph’(x,θ,f)から減じる。これにより、収容具5を電磁波が透過することによる電磁波の遅延による誤差が除去された遅延補正位相Ph(x,θ,f)が導出される。
遅延補正位相Ph(x,θ,f)に基づき、群遅延GD(x,θ,f)および分散CD(x,θ,f)が導出され、サイノグラム導出部16に与えられる。
サイノグラム導出部16は、群遅延についてのサイノグラムSGD1(x,θ)または分散についてのサイノグラムSCD1(x,θ)を導出する。導出されたサイノグラムから、断層像導出部18が被測定物1の断面の画像を導出する。
ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像を表示する。
第一の実施形態によれば、収容具5に収容された被測定物1を、位相Ph’(x,θ,f)に基づき(具体的には、群遅延または分散に基づき)CT法を行った場合に、収容具5を電磁波が透過することによる電磁波の遅延による誤差を、位相Ph’(x,θ,f)から除去することができる。
第二の実施形態
第二の実施形態は、(第一)被測定物1および第二被測定物20を用いる点が、第一の実施形態と異なる。なお、第一の実施形態における被測定物1を、第二の実施形態においては第一被測定物1という。
第5図は、第二の実施形態にかかる電磁波測定装置の構成を示す図である。第6図は、第二の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。以下、第一の実施形態と同様な部分は同一の番号を付して説明を省略する。
第二の実施形態にかかる電磁波測定装置は、電磁波出力器2、電磁波検出器4、走査用ステージ(相対位置変化部)6、ディスプレイ8、画像導出装置10を備える。電磁波測定装置は、被測定物1を測定するためのものである。
また、第二の実施形態にかかる画像導出装置10は、AD変換器11、位相導出部12、遅延時間記録部13、群遅延導出部14、サイノグラム導出部16、積分部17、断層像導出部(画像導出部)18、遅延補正位相導出部19を備える。
収容具5は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。(第一)被測定物1は、第一の実施形態にかかる被測定物1と同様であり、説明を省略する。
なお、第二被測定物20(第5図(a)参照)は、収容具5に収容されていない。
電磁波出力器2は、第一の実施形態と同様である(第5図(b)参照)。ただし、電磁波出力器2は、さらに、第二被測定物20にも向けて、電磁波(第一被測定物1に向けて与えられる電磁波と同じ)を出力する(第5図(a)参照)。
電磁波検出器4は、第一の実施形態と同様である(第5図(b)参照)。ただし、電磁波検出器4は、第二被測定物20を透過した電磁波(例えば、テラヘルツ波)をも検出する(第5図(a)参照)。
走査用ステージ(相対位置変化部)6は、第一の実施形態と同様である(第5図(b)参照)。ただし、走査用ステージ6は、第二被測定物20を透過する電磁波の光路と第二被測定物20とが交差する交差部分の第二被測定物20に対する相対位置をも変化させる。走査用ステージ6の動作は、(第一)被測定物1および収容具5を走査用ステージ6に固定した場合と同様である(第2図、第3図、第12図、第13図参照)。
位相導出部12は、第一の実施形態と同様に、第一被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における位相である第一位相Ph’(x,θ,f)を導出する。位相導出部12は、さらに、第二被測定物20を透過した電磁波(例えば、テラヘルツ波)の周波数領域における第二位相Ph(x,θ,f)をも導出する。
AD変換器11、遅延時間記録部13および積分部17は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。
遅延補正位相導出部19は、第一の実施形態と同様に、積分部17の出力(遅延時間Δt(x,θ)を周波数fで積分した値)を、位相導出部12の導出した第一位相Ph’(x,θ,f)から減じて、遅延補正位相Ph(x,θ,f)を導出する。
群遅延導出部14は、第一の実施形態と同様に、遅延補正位相導出部19から遅延補正位相Ph(x,θ,f)を受け、遅延補正位相Ph(x,θ,f)に基づき、第一被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における第一群遅延GD(x,θ,f)を導出する。群遅延導出部14は、さらに、第二位相Ph(x,θ,f)を受け、第二位相Ph(x,θ,f)に基づき、第二被測定物20を透過した電磁波の周波数領域における第二群遅延GD(x,θ,f)を導出する。
サイノグラム導出部16は、第一群遅延GD(x,θ,f)と第二群遅延GD(x,θ,f)との差分に基づき、第一被測定物1と第二被測定物20との群遅延差についてのサイノグラムを導出する。
ただし、群遅延差についてのサイノグラムSrn(x,θ)は以下のようにして、サイノグラム導出部16により以下の式(6)にようにして導出される。
Figure 0005232918
断層像導出部18は、第一の実施形態と同様に、被測定物1の断面の画像F(x,y)を導出する。式(5)のS(x,θ)をサイノグラムSrn(x,θ)に置き換えれば画像F(x,y)を導出できる。
ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像を表示する。
次に、第二の実施形態の動作を説明する。
まず、走査用ステージ6に第二被測定物20を固定する(第5図(a)参照)。そして、第一の実施形態と同様に、第二被測定物20の走査が行われる。
電磁波検出器4の検出結果は、画像導出装置10のAD変換器11に与えられる。電磁波検出器4の検出結果は、AD変換器11により、デジタル信号に変換され、位相導出部12に与えられる。
位相導出部12は、第二被測定物20を透過した電磁波の周波数領域における位相Ph(x,θ,f)を導出する。第一の実施形態と同様に、群遅延導出部14が、位相Ph(x,θ,f)を周波数fで偏微分して、第二被測定物20を透過した電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延GD(x,θ,f)を導出する。
次に、走査用ステージ6に第一被測定物1を固定する(第5図(b)参照)。そして、第一の実施形態と同様に、第一被測定物1の走査が行われる。
電磁波検出器4の検出結果は、画像導出装置10のAD変換器11に与えられる。電磁波検出器4の検出結果は、AD変換器11により、デジタル信号に変換され、位相導出部12に与えられる。
位相導出部12は、第一被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における第一位相Ph’(x,θ,f)を導出する。第一の実施形態と同様に、遅延補正位相導出部19は、積分部17の出力を第一位相Ph’(x,θ,f)から減じて、遅延補正位相Ph(x,θ,f)を導出する。
群遅延導出部14が、遅延補正位相Ph(x,θ,f)を周波数fで偏微分して、第一被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における第一群遅延GD(x,θ,f)を導出する。
ここで、サイノグラム導出部16は、群遅延導出部14から第一群遅延GD(x,θ,f)および第二群遅延GD(x,θ,f)を受け、第一群遅延GD(x,θ,f)および第二群遅延GD(x,θ,f)の差分に基づき、第一被測定物1と第二被測定物20との群遅延差についてのサイノグラムSrn(x,θ)を導出する(式(6)参照)。
断層像導出部18は、第一の実施形態と同様に、被測定物1の断面の画像を導出する。
ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像を表示する。
第二の実施形態によれば、収容具5に収容された被測定物1を、位相Ph’(x,θ,f)および位相Ph(x,θ,f)に基づき(具体的には、第一群遅延および第二群遅延の差分に基づき)CT法を行った場合に、収容具5を電磁波が透過することによる電磁波の遅延による誤差を、位相Ph’(x,θ,f)から除去することができる。
なお、第二被測定物20の屈折率が既知である場合は(例えば、第二被測定物20が空気(窒素雰囲気中や真空も含む)である場合)、第一被測定物1の屈折率についての画像を表示させることができる。なお、第二被測定物20が空気であれば、第二被測定物20を走査用ステージ6に固定してX方向などに移動させる必要は無い。
この場合、サイノグラム導出部16が、群遅延差についてのサイノグラムSrn(x,θ)から、さらに以下の式(7)に基づき、第一被測定物1の屈折率についてのサイノグラムS(x,θ)を導出する。ただし、cは光速、Δxはサイノグラムの空間分解能である。また、第二被測定物20の屈折率が1であるものとする。さらに、群遅延差についてのサイノグラムSrn(x,θ)は、先に説明したように、第一群遅延GD(x,θ,f)および第二群遅延GD(x,θ,f)の差分に基づき導出されている。
Figure 0005232918
第一被測定物の屈折率についてのサイノグラムS(x,θ)から、断層像導出部18が、第一の実施形態と同様に(ただし、式(6)のSrn(x,θ)をS(x,θ)に置き換える)、被測定物1の断面の画像を導出する。ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像を表示する。
第三の実施形態
第三の実施形態は、第二の実施形態と同様に第一被測定物1および第二被測定物20を用いるものの、サイノグラム導出部16によるサイノグラムの導出および断層像導出部18による画像の導出が第二の実施形態と異なる。
第7図は、第三の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
第三の実施形態にかかる電磁波測定装置の構成は、第二の実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、第三の実施形態にかかる画像導出装置10は、AD変換器11、位相導出部12、遅延時間記録部13、群遅延導出部14、サイノグラム導出部16、積分部17、断層像導出部(画像導出部)18、遅延補正位相導出部19を備える。以下、第二の実施形態と同様な部分は同一の番号を付して説明を省略する。
AD変換器11、位相導出部12、遅延時間記録部13、群遅延導出部14、積分部17および遅延補正位相導出部19は、第二の実施形態と同様であり、説明を省略する。
サイノグラム導出部16は、第一群遅延GD(x,θ,f)に基づく第一サイノグラムSGD1(x,θ)および第二群遅延GD(x,θ,f)に基づく第二サイノグラムSGD2(x,θ)を導出する(式(3)参照:ただし、第二サイノグラムSGD2(x,θ)は、式(3)のGD(x,θ,f)をGD(x,θ,f)に置き換えれば求められる)。
断層像導出部(画像導出部)18は、第一サイノグラムSGD1(x,θ)に基づく第一被測定物1の断面の画像FGD1(x,y)および第二サイノグラムSGD2(x,θ)に基づく第二被測定物20の断面の画像FGD2(x,y)を導出する。なお、画像FGD1(x,y)および画像FGD2(x,y)の導出法は、第一の実施形態と同様である。すなわち、式(5)のサイノグラムS(x,θ)に、第一サイノグラムSGD1(x,θ)および第二サイノグラムSGD2(x,θ)を代入すれば、画像FGD1(x,y)および画像FGD2(x,y)を導出できる。
断層像導出部18は、さらに、第一被測定物1の断面の画像FGD1(x,y)および第二被測定物20の断面の画像FGD2(x,y)の差分として、第一被測定物1と第二被測定物20との群遅延差を示す画像F(x,y)を導出する。ただし、F(x,y)=FGD1(x,y)−FGD2(x,y)である。なお、画像F(x,y)は、第一被測定物1と第二被測定物20との群遅延差を示すとともに、第一被測定物1と第二被測定物20との屈折率の差をも示す。
次に、第三の実施形態の動作を説明する。
第二群遅延GD(x,θ,f)および第一群遅延GD(x,θ,f)を導出するまでの動作は、第二の実施形態と同様である。
まず、走査用ステージ6に第二被測定物20を固定する(第5図(a)参照)。そして、第一の実施形態と同様に、第二被測定物20の走査が行われる。
電磁波検出器4の検出結果は、画像導出装置10のAD変換器11に与えられる。電磁波検出器4の検出結果は、AD変換器11により、デジタル信号に変換され、位相導出部12に与えられる。
位相導出部12は、第二被測定物20を透過した電磁波の周波数領域における位相Ph(x,θ,f)を導出する。第一の実施形態と同様に、群遅延導出部14が、位相Ph(x,θ,f)を周波数fで偏微分して、第二被測定物20を透過した電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延GD(x,θ,f)を導出する。
次に、走査用ステージ6に第一被測定物1を固定する(第5図(b)参照)。そして、第一の実施形態と同様に、第一被測定物1の走査が行われる。
電磁波検出器4の検出結果は、画像導出装置10のAD変換器11に与えられる。電磁波検出器4の検出結果は、AD変換器11により、デジタル信号に変換され、位相導出部12に与えられる。
位相導出部12は、第一被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における第一位相Ph’(x,θ,f)を導出する。第一の実施形態と同様に、遅延補正位相導出部19は、積分部17の出力を第一位相Ph’(x,θ,f)から減じて、遅延補正位相Ph(x,θ,f)を導出する。
群遅延導出部14が、遅延補正位相Ph(x,θ,f)を周波数fで偏微分して、第一被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における第一群遅延GD(x,θ,f)を導出する。
ここまでの動作は第二の実施形態と同様である。
ここで、サイノグラム導出部16は、群遅延導出部14から第一群遅延GD(x,θ,f)および第二群遅延GD(x,θ,f)を受け、第一群遅延GD(x,θ,f)に基づく第一サイノグラムSGD1(x,θ)および第二群遅延GD(x,θ,f)に基づく第二サイノグラムSGD2(x,θ)を導出する。
ただし、第一サイノグラムSGD1(x,θ)は、第一群遅延GD(x,θ,f)を周波数で積分したものである。第二サイノグラムSGD2(x,θ)は、第二群遅延GD(x,θ,f)を周波数で積分したものである。
断層像導出部18は、第一サイノグラムSGD1(x,θ)に基づく第一被測定物1の断面の画像FGD1(x,y)および第二サイノグラムSGD2(x,θ)に基づく第二被測定物20の断面の画像FGD2(x,y)を導出する。
断層像導出部18は、さらに、第一被測定物1の断面の画像FGD1(x,y)および第二被測定物20の断面の画像FGD2(x,y)の差分として、第一被測定物1と第二被測定物20との群遅延差を示す画像F(x,y)を導出する。ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像を表示する。
第三の実施形態によれば、被測定物1の電磁波の吸収率ではなく、位相Ph(x,θ,f)および位相Ph(x,θ,f)に基づき(具体的には、第一群遅延および第二群遅延に基づき)CT法を行った場合に、収容具5を電磁波が透過することによる電磁波の遅延による誤差を、位相Ph’(x,θ,f)から除去することができる。
第四の実施形態
第四の実施形態にかかる電磁波測定装置は、画像導出装置10が、位相を補正するかわりに、群遅延(または分散)についてのサイノグラムを補正する点が第一の実施形態と異なる。
第8図は、第四の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
第四の実施形態にかかる電磁波測定装置の構成は、第一の実施形態(第1図参照)と同様であるため、説明を省略する。収容具5は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。
また、第四の実施形態にかかる画像導出装置10は、AD変換器11、位相導出部12、遅延時間記録部13、群遅延導出部14、分散導出部15、サイノグラム導出部16a、16b、遅延補正サイノグラム導出部162a、162b、偏微分部172、断層像導出部(画像導出部)18を備える。以下、第一の実施形態と同様な部分は同一の番号を付して説明を省略する。
AD変換器11、位相導出部12および遅延時間記録部13は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。
群遅延導出部14は、位相導出部12から位相Ph’(x,θ,f)を受け、位相Ph’(x,θ,f)に基づき、被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における群遅延GD’(x,θ,f)を導出する。群遅延GD’(x,θ,f)の導出法は、第一の実施形態と同様である。すなわち、位相Ph’(x,θ,f)を周波数fで偏微分すれば、群遅延GD’(x,θ,f)を導出できる。
分散導出部15は、位相導出部12の導出結果に基づき、被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における分散CD’(x,θ,f)を導出する。分散CD’(x,θ,f)の導出法は、第一の実施形態と同様である。
具体的には、分散導出部15は、群遅延導出部14から群遅延GD’(x,θ,f)を受け、被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における分散CD’(x,θ,f)を導出する。
なお、分散CD’(x,θ,f)は、群遅延GD’(x,θ,f)を周波数fで偏微分すればよい。
また、分散導出部15は、位相導出部12から位相Ph’(x,θ,f)を受け、式(2)のPh(x,θ,f)を位相Ph’(x,θ,f)に置き換えて、分散CD’(x,θ,f)を導出するようにしてもよい。
サイノグラム導出部16aは、群遅延導出部14から群遅延GD’(x,θ,f)を受け、群遅延GD’(x,θ,f)に基づき、第一の実施形態と同様に(ただし、式(3)のGD(x,θ,f)をGD’(x,θ,f)に置き換える)サイノグラムSGD1’(x,θ)を導出する。サイノグラムSGD1’(x,θ)には誤差すなわち遅延時間Δt(x,θ)が含まれている。
サイノグラム導出部16bは、分散導出部15から分散CD’(x,θ,f)を受け、分散CD’(x,θ,f)に基づき、第一の実施形態と同様に(ただし、式(4)のCD(x,θ,f)をCD’(x,θ,f)に置き換える)サイノグラムSCD1’(x,θ)を導出する。サイノグラムSCD1’(x,θ)には、遅延時間Δt(x,θ)による誤差が含まれている。
遅延補正サイノグラム導出部162aは、遅延時間Δt(x,θ)を遅延時間記録部13から読み出し、サイノグラムSGD1’(x,θ)から遅延時間Δt(x,θ)を減じた遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)を導出する。遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)は、サイノグラムSGD1’(x,θ)から誤差である遅延時間Δt(x,θ)を減じて除去したサイノグラムである。
偏微分部172は、遅延時間Δt(x,θ)を周波数fで偏微分する。
遅延補正サイノグラム導出部162bは、サイノグラムSCD1’(x,θ)から、偏微分部172の出力(遅延時間Δt(x,θ)を周波数fで偏微分した値)を減じた遅延補正サイノグラムSCD1(x,θ)を導出する。遅延補正サイノグラムSCD1(x,θ)は、サイノグラムSCD1’(x,θ)から遅延時間Δt(x,θ)による誤差を減じて除去したサイノグラムである。
断層像導出部(画像導出部)18は、遅延補正サイノグラム導出部162a、162bから遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)またはSCD1(x,θ)を受け、これらのサイノグラムに基づき、第一の実施形態と同様に、交差部分100を含む被測定物1の断面の画像を導出する(式(5)参照:式(5)のS(x,θ)に、SGD1(x,θ)またはSCD1(x,θ)を代入する)。
次に、第四の実施形態の動作を説明する。
まず、走査用ステージ6に被測定物1を固定する。そして、走査用ステージ6をX方向、Z方向(第1図の紙面に垂直な方向)に移動させ、しかも、θ方向へ移動させながら、電磁波出力器2から0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波(例えば、テラヘルツ波)を被測定物1に向けて出力する。被測定物1に向けて出力されたテラヘルツ波は被測定物1を透過する。被測定物1を透過した電磁波は、電磁波検出器4により検出される。このようにして、被測定物1の走査が行われる。
電磁波検出器4の検出結果は、画像導出装置10のAD変換器11に与えられる。電磁波検出器4の検出結果は、AD変換器11により、デジタル信号に変換され、位相導出部12に与えられる。
位相導出部12は、被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における位相Ph’(x,θ,f)を導出する。位相Ph’(x,θ,f)には、収容具5を電磁波(例えば、テラヘルツ波)が透過することによる電磁波の遅延による誤差が含まれている。
位相Ph’(x,θ,f)に基づき、群遅延GD’(x,θ,f)および分散CD’(x,θ,f)が導出され、サイノグラム導出部16に与えられる。
サイノグラム導出部16は、群遅延についてのサイノグラムSGD1’(x,θ)または分散についてのサイノグラムSCD1’(x,θ)を導出する。導出されたこれらのサイノグラムは、遅延補正サイノグラム導出部162a、162bによって、誤差が除去されて、遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)およびSCD1(x,θ)が得られる。
断層像導出部18が、遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)またはSCD1(x,θ)に基づき、被測定物1の断面の画像を導出する。
ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像を表示する。
第四の実施形態によれば、収容具5に収容された被測定物1を、位相Ph’(x,θ,f)に基づき(具体的には、群遅延または分散に基づき)CT法を行った場合に、収容具5を電磁波が透過することによる電磁波の遅延による誤差を、群遅延についてのサイノグラムSGD1’(x,θ)および分散についてのサイノグラムSCD1’(x,θ)から除去することができる。
なお、第四の実施形態の変形例として、群遅延GD’(x,θ,f)および分散CD’(x,θ,f)を補正することも考えられる。
第14図は、第四の実施形態の変形例にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。第四の実施形態の変形例にかかる画像導出装置10におけるAD変換器11、位相導出部12、群遅延導出部14、分散導出部15、偏微分部172は第四の実施形態と同様である。
遅延時間記録部13は、位相Ph’(x,θ,f)が導出された周波数帯域における全てのfにおいて、Δt(x,θ,f)=Δt(x,θ)として、遅延時間Δt(x,θ,f)を記録する。すなわち、Δtは、fにかかわらず一定とみなす。
群遅延補正部14aは、群遅延GD’(x,θ,f)から遅延時間Δt(x,θ,f)を減じた補正群遅延を導出する。補正群遅延はGD(x,θ,f)となる。
分散補正部15aは、分散CD’(x,θ,f)から、遅延時間Δt(x,θ,f)を周波数fで偏微分した値を減じた補正分散を導出する。補正分散はCD(x,θ,f)となる。
サイノグラム導出部16aは、補正群遅延GD(x,θ,f)に基づきサイノグラム(SGD1(x,θ)となる)を導出する。サイノグラム導出部16bは、補正分散CD(x,θ,f)に基づきサイノグラム(SCD1(x,θ)となる)を導出する。
断層像導出部18が、サイノグラムSGD1(x,θ)またはサイノグラムSCD1(x,θ)に基づき、被測定物1の断面の画像を導出する。
第五の実施形態
第五の実施形態は、(第一)被測定物1および第二被測定物20を用いる点が、第四の実施形態と異なる。なお、第四の実施形態における被測定物1を、第五の実施形態においては第一被測定物1という。
第五の実施形態にかかる電磁波測定装置の構成は、第二の実施形態と同様であり、説明を省略する。第9図は、第五の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。以下、第四の実施形態と同様な部分は同一の番号を付して説明を省略する。
第五の実施形態にかかる画像導出装置10は、AD変換器11、位相導出部12、遅延時間記録部13、群遅延導出部14、サイノグラム導出部16、遅延補正サイノグラム導出部162a、断層像導出部(画像導出部)18を備える。
収容具5は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。(第一)被測定物1は、第一の実施形態にかかる被測定物1と同様であり、説明を省略する。
なお、第二被測定物20(第5図(a)参照)は、収容具5に収容されていない。
電磁波出力器2、電磁波検出器4および走査用ステージ6は、第二の実施形態と同様であり、説明を省略する。
AD変換器11、位相導出部12および遅延時間記録部13は、第二の実施形態と同様であり、説明を省略する。
群遅延導出部14は、第四の実施形態と同様に、位相導出部12から第一位相Ph’(x,θ,f)を受け、第一位相Ph’(x,θ,f)に基づき、第一被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における第一群遅延GD’(x,θ,f)を導出する。群遅延導出部14は、さらに、第二の実施形態と同様に、第二位相Ph(x,θ,f)を受け、第二位相Ph(x,θ,f)に基づき、第二被測定物20を透過した電磁波の周波数領域における第二群遅延GD(x,θ,f)を導出する。
サイノグラム導出部16は、第一群遅延GD’(x,θ,f)と第二群遅延GD(x,θ,f)との差分に基づき、第一被測定物1と第二被測定物20との群遅延差についてのサイノグラムを導出する。
ただし、群遅延差についてのサイノグラムSrn’(x,θ)は、式(6)のGD(x,θ,f)をGD’(x,θ,f)に置き換えて導出される。
遅延補正サイノグラム導出部162aは、遅延時間Δt(x,θ)を遅延時間記録部13から読み出し、群遅延差についてのサイノグラムSrn’(x,θ)から遅延時間Δt(x,θ)を減じた遅延補正サイノグラムSrn(x,θ)を導出する。遅延補正サイノグラムSrn(x,θ)は、サイノグラムSrn’(x,θ)から誤差である遅延時間Δt(x,θ)を減じて除去したサイノグラムである。
断層像導出部18は、第一の実施形態と同様に、被測定物1の断面の画像F(x,y)を導出する。なお、式(5)のS(x,θ)をSrn(x,θ)に置き換えれば画像F(x,y)を導出できる。
ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像を表示する。
次に、第五の実施形態の動作を説明する。
まず、走査用ステージ6に第二被測定物20を固定する(第5図(a)参照)。そして、第一の実施形態と同様に、第二被測定物20の走査が行われる。
電磁波検出器4の検出結果は、画像導出装置10のAD変換器11に与えられる。電磁波検出器4の検出結果は、AD変換器11により、デジタル信号に変換され、位相導出部12に与えられる。
位相導出部12は、第二被測定物20を透過した電磁波の周波数領域における位相Ph(x,θ,f)を導出する。第一の実施形態と同様に、群遅延導出部14が、位相Ph(x,θ,f)を周波数fで偏微分して、第二被測定物20を透過した電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延GD(x,θ,f)を導出する。
次に、走査用ステージ6に第一被測定物1を固定する(第5図(b)参照)。そして、第一の実施形態と同様に、第一被測定物1の走査が行われる。
電磁波検出器4の検出結果は、画像導出装置10のAD変換器11に与えられる。電磁波検出器4の検出結果は、AD変換器11により、デジタル信号に変換され、位相導出部12に与えられる。
位相導出部12は、第一被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における第一位相Ph’(x,θ,f)を導出する。
群遅延導出部14が、第一位相Ph’(x,θ,f)を周波数fで偏微分して、第一被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における第一群遅延GD’(x,θ,f)を導出する。
ここで、サイノグラム導出部16は、群遅延導出部14から第一群遅延GD’(x,θ,f)および第二群遅延GD(x,θ,f)を受け、第一群遅延GD’(x,θ,f)および第二群遅延GD(x,θ,f)の差分に基づき、第一被測定物1と第二被測定物20との群遅延差についてのサイノグラムSrn’(x,θ)を導出する(式(6)参照:ただし、GD(x,θ,f)をGD’(x,θ,f)に置き換える)。
さらに、遅延補正サイノグラム導出部162aは、群遅延差についてのサイノグラムSrn’(x,θ)から遅延時間Δt(x,θ)を減じた遅延補正サイノグラムSrn(x,θ)を導出する。遅延補正サイノグラムSrn(x,θ)は、サイノグラムSrn’(x,θ)から誤差である遅延時間Δt(x,θ)を減じて除去したサイノグラムである。
断層像導出部18は、第一の実施形態と同様に、被測定物1の断面の画像を導出する。
ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像を表示する。
第五の実施形態によれば、収容具5に収容された被測定物1を、位相Ph’(x,θ,f)および位相Ph(x,θ,f)に基づき(具体的には、第一群遅延および第二群遅延の差分に基づき)CT法を行った場合に、収容具5を電磁波が透過することによる電磁波の遅延による誤差を、群遅延差についてのサイノグラムSrn’(x,θ)から除去することができる。
なお、第二の実施形態で説明したように、第二被測定物20の屈折率が既知である場合は(例えば、第二被測定物20が空気(窒素雰囲気中や真空も含む)である場合)、第一被測定物1の屈折率についての画像を表示させることができる。なお、第二被測定物20が空気であれば、第二被測定物20を走査用ステージ6に固定してX方向などに移動させる必要は無い。
この場合、サイノグラム導出部16が、群遅延差についてのサイノグラムSrn’(x,θ)から、さらに上記の式(7)(ただし、Srn(x,θ)をSrn’(x,θ)に置き換える)に基づき、第一被測定物1の屈折率についてのサイノグラムS’(x,θ)を導出する。ただし、cは光速、Δxはサイノグラムの空間分解能である。また、第二被測定物20の屈折率が1であるものとする。さらに、群遅延差についてのサイノグラムSrn’(x,θ)は、先に説明したように、第一群遅延GD’(x,θ,f)および第二群遅延GD(x,θ,f)の差分に基づき導出されている。
第一被測定物1の屈折率についてのサイノグラムS(x,θ)(遅延補正サイノグラム導出部162aが、サイノグラムS’(x,θ)から遅延時間Δt(x,θ)を減じてサイノグラムS(x,θ)を求める)から、断層像導出部18が、第一の実施形態と同様に、被測定物1の断面の画像を導出する。ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像を表示する。
なお、第五の実施形態の変形例として、群遅延GD’(x,θ,f)を補正することも考えられる。
第15図は、第五の実施形態の変形例にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。第五の実施形態の変形例にかかる画像導出装置10におけるAD変換器11、位相導出部12、群遅延導出部14は第五の実施形態と同様である。
遅延時間記録部13は、位相Ph’(x,θ,f)が導出された周波数帯域における全てのfにおいて、Δt(x,θ,f)=Δt(x,θ)として、遅延時間Δt(x,θ,f)を記録する。すなわち、Δtは、fにかかわらず一定とみなす。
群遅延補正部142は、第一群遅延GD’(x,θ,f)から遅延時間Δt(x,θ,f)を減じた補正群遅延を導出する。補正群遅延はGD(x,θ,f)となる。
サイノグラム導出部16は、補正群遅延GD(x,θ,f)と第二群遅延GD(x,θ,f)との差分に基づき(式(6)参照)、サイノグラム(Srn(x,θ)となる)を導出する。
断層像導出部18が、サイノグラムSrn(x,θ)に基づき、被測定物1の断面の画像を導出する。
第二被測定物20の屈折率が既知である場合は(例えば、第二被測定物20が空気(窒素雰囲気中や真空も含む)である場合)、第一被測定物1の屈折率についての画像を表示させることができることも、先に説明したとおりである。
第六の実施形態
第六の実施形態は、第五の実施形態と同様に第一被測定物1および第二被測定物20を用いるものの、サイノグラム導出部16によるサイノグラムの導出および断層像導出部18による画像の導出が第五の実施形態と異なる。
第10図は、第六の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
第六の実施形態にかかる電磁波測定装置の構成は、第五の実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、第六の実施形態にかかる画像導出装置10は、AD変換器11、位相導出部12、遅延時間記録部13、群遅延導出部14、サイノグラム導出部16、遅延補正サイノグラム導出部162a、断層像導出部(画像導出部)18を備える。以下、第五の実施形態と同様な部分は同一の番号を付して説明を省略する。
AD変換器11、位相導出部12、遅延時間記録部13および群遅延導出部14は、第五の実施形態と同様であり、説明を省略する。
サイノグラム導出部16は、第一群遅延GD’(x,θ,f)に基づく第一サイノグラムSGD1’(x,θ)および第二群遅延GD(x,θ,f)に基づく第二サイノグラムSGD2(x,θ)を導出する(式(3)参照:ただし、GD(x,θ,f)に、GD’(x,θ,f)またはGD(x,θ,f)を代入する)。
遅延補正サイノグラム導出部162aは、遅延時間Δt(x,θ)を遅延時間記録部13から読み出し、第一サイノグラムSGD1’(x,θ)から遅延時間Δt(x,θ)を減じた遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)を導出する。遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)は、第一サイノグラムSGD1’(x,θ)から誤差である遅延時間Δt(x,θ)を減じて除去したサイノグラムである。
断層像導出部(画像導出部)18は、遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)に基づく第一被測定物1の断面の画像FGD1(x,y)および第二サイノグラムSGD2(x,θ)に基づく第二被測定物20の断面の画像FGD2(x,y)を導出する。なお、画像FGD1(x,y)および画像FGD2(x,y)の導出法は、第一の実施形態と同様である。すなわち、式(5)のサイノグラムS(x,θ)に、遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)および第二サイノグラムSGD2(x,θ)を代入すれば、画像FGD1(x,y)および画像FGD2(x,y)を導出できる。
断層像導出部18は、さらに、第一被測定物1の断面の画像FGD1(x,y)および第二被測定物20の断面の画像FGD2(x,y)の差分として、第一被測定物1と第二被測定物20との群遅延差を示す画像F(x,y)を導出する。ただし、F(x,y)=FGD1(x,y)−FGD2(x,y)である。なお、画像F(x,y)は、第一被測定物1と第二被測定物20との群遅延差を示すとともに、第一被測定物1と第二被測定物20との屈折率の差をも示す。
ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像を表示する。
次に、第六の実施形態の動作を説明する。
第二群遅延GD(x,θ,f)および第一群遅延GD(x,θ,f)を導出するまでの動作は、第五の実施形態と同様である。
まず、走査用ステージ6に第二被測定物20を固定する(第5図(a)参照)。そして、第一の実施形態と同様に、第二被測定物20の走査が行われる。
電磁波検出器4の検出結果は、画像導出装置10のAD変換器11に与えられる。電磁波検出器4の検出結果は、AD変換器11により、デジタル信号に変換され、位相導出部12に与えられる。
位相導出部12は、第二被測定物20を透過した電磁波の周波数領域における位相Ph(x,θ,f)を導出する。第一の実施形態と同様に、群遅延導出部14が、位相Ph(x,θ,f)を周波数fで偏微分して、第二被測定物20を透過した電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延GD(x,θ,f)を導出する。
次に、走査用ステージ6に第一被測定物1を固定する(第5図(b)参照)。そして、第一の実施形態と同様に、第一被測定物1の走査が行われる。
電磁波検出器4の検出結果は、画像導出装置10のAD変換器11に与えられる。電磁波検出器4の検出結果は、AD変換器11により、デジタル信号に変換され、位相導出部12に与えられる。
位相導出部12は、第一被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における第一位相Ph’(x,θ,f)を導出する。
群遅延導出部14が、遅延補正位相Ph(x,θ,f)を周波数fで偏微分して、第一被測定物1を透過した電磁波の周波数領域における第一群遅延GD’(x,θ,f)を導出する。
ここまでの動作は第五の実施形態と同様である。
ここで、サイノグラム導出部16は、群遅延導出部14から第一群遅延GD’(x,θ,f)および第二群遅延GD(x,θ,f)を受け、第一群遅延GD’(x,θ,f)に基づく第一サイノグラムSGD1’(x,θ)および第二群遅延GD(x,θ,f)に基づく第二サイノグラムSGD2(x,θ)を導出する。
ただし、第一サイノグラムSGD1’(x,θ)は、第一群遅延GD(x,θ,f)を周波数で積分したものである。第二サイノグラムSGD2(x,θ)は、第二群遅延GD(x,θ,f)を周波数で積分したものである。
遅延補正サイノグラム導出部162aは、第一サイノグラムSGD1’(xθ)から遅延時間Δt(x,θ)を減じた遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)を導出する。遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)は、第一サイノグラムSGD1’(x,θ)から誤差である遅延時間Δt(x,θ)を減じて除去したサイノグラムである。
断層像導出部18は、遅延補正サイノグラムSGD1(x,θ)に基づく第一被測定物1の断面の画像FGD1(x,y)および第二サイノグラムSGD2(x,θ)に基づく第二被測定物20の断面の画像FGD2(x,y)を導出する。
断層像導出部18は、さらに、第一被測定物1の断面の画像FGD1(x,y)および第二被測定物20の断面の画像FGD2(x,y)の差分として、第一被測定物1と第二被測定物20との群遅延差を示す画像F(x,y)を導出する。ディスプレイ8は、画像導出装置10により導出された画像を表示する。
第六の実施形態によれば、被測定物1の電磁波の吸収率ではなく、位相Ph’(x,θ,f)および位相Ph(x,θ,f)に基づき(具体的には、第一群遅延および第二群遅延に基づき)CT法を行った場合に、収容具5を電磁波が透過することによる電磁波の遅延による誤差を、第一サイノグラムSGD1’(x,θ)から除去することができる。
第七の実施形態
第七の実施形態にかかる電磁波測定装置は、被測定物1の電磁波の減弱率に基づき、被測定物1を測定するものである。
第七の実施形態にかかる電磁波測定装置の構成は、第一の実施形態と同様であるため(第1図参照)、説明を省略する。収容具5は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。
第11図は、第七の実施形態にかかる画像導出装置10の構成を示す機能ブロック図である。第七の実施形態にかかる画像導出装置10は、AD変換器11、透過率記録部120、補正パワー導出部130、減弱率導出部140、逆ラドン変換部180を備える。
AD変換器11は、第一の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
透過率記録部120は、収容具5において電磁波が透過する透過面(第一曲面部分S1および第二曲面部分S2)における電磁波の反射を考慮したときの、電磁波のパワーが収容具5を透過する透過率Tを示す値を記録する。なお、「透過率を示す値」とは、透過率そのものでもよいし、透過率の関数(例えば、透過率の対数をとったもの)でもよいし、反射率(100%−(透過率))でもよい。ここでは、透過率記録部120は、透過率Tそのものを記録しているとする。
屈折率nの媒質を進んだ光が、入射角θin1で屈折率nの媒質に入射したとする。このときのp偏光のパワー反射率Rp1は式(8)のように表され、s偏光のパワー反射率Rs1は式(9)のように表される。
Figure 0005232918
よって、式(8)、式(9)により、点m、点m’、点n、点n’におけるp偏光(s偏光)のパワー反射率を求めることができる。
ここで、点mにおけるp偏光(s偏光)のパワー反射率をRpm(Rsm)、点m’におけるp偏光(s偏光)のパワー反射率をRpm’(Rsm’)、点nにおけるp偏光(s偏光)のパワー反射率をRpn(Rsn)、点n’におけるp偏光(s偏光)のパワー反射率をRpn’(Rsn’)とする。
すると、電磁波(例えば、テラヘルツ波)がp偏光であるときの透過率TをTpとすると、
Tp=(1−Rpm’)(1−Rpm)(1−Rpn)(1−Rpn’)
となる。
電磁波(例えば、テラヘルツ波)がs偏光であるときの透過率TをTsとすると、
Ts=(1−Rsm’)(1−Rsm)(1−Rsn)(1−Rsn’)
となる。
電磁波が、例えば楕円偏光であり、p方向成分とs方向成分とをパワー比率a:1−aで含む場合の透過率Tは(ただし、0<a<1)、
T=aTp+(1−a)Ts
となる。
補正パワー導出部130は、電磁波検出器4の検出した電磁波のパワー(I’(X,θ)とする)および透過率Tに基づき、透過率Tが100%であるときに検出される電磁波のパワーである補正パワーI(X,θ)を導出する。ただし、Xは、交差部分100のX軸切片である。すなわち、Xは、X軸(X方向に延伸する軸)と交差部分100との交点のX軸座標である。また、θは、交差部分100と、X軸に直交する水平軸とがなす角度である。
補正パワー導出部130は、例えば、I=I’/Tとして、補正パワーIを導出する。
減弱率導出部140は、補正パワーI(X,θ)に基づき、被測定物1を透過した電磁波の減弱率g(X,θ)を導出する。
被測定物1に向かって進行する電磁波のパワー(強度)をIとする。すると、電磁波の減弱率g(X,θ)は、ln(I/I(X,θ))である。
逆ラドン変換部180は、減弱率導出部140から減弱率g(X,θ)を受けて、逆ラドン変換を行い、断面像を得る。断面像は、ディスプレイ8に与えられる。なお、逆ラドン変換部18において、断面像に対応させる所定の色を決定し、決定された色をディスプレイ8に与えてもよい。
次に、第七の実施形態の動作を説明する。
まず、走査用ステージ6に被測定物1を固定する。そして、走査用ステージ6をX方向、Z方向(第1図の紙面に垂直な方向)に移動させ、しかも、θ方向へ移動させながら、電磁波出力器2から0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波(例えば、テラヘルツ波)を被測定物1に向けて出力する。被測定物1に向けて出力されたテラヘルツ波は被測定物1を透過する。被測定物1を透過した電磁波は、電磁波検出器4により検出される。このようにして、被測定物1の走査が行われる。
電磁波検出器4の検出結果(パワーI’(X,θ))は、画像導出装置10のAD変換器11に与えられる。電磁波検出器4の検出結果は、AD変換器11により、デジタル信号に変換され、補正パワー導出部130に与えられる。パワーI’(X,θ)は、収容具5による反射に起因する誤差を含んでいる。
補正パワー導出部130は、電磁波のパワーが収容具5を透過する透過率Tで、パワーI’(X,θ)を割って、補正パワーI(X,θ)を導出する。これにより、収容具5による反射に起因する誤差がパワーI’から除去されて補正パワーIとなる。
減弱率導出部140は、補正パワーI(X,θ)から、減弱率g(X,θ)(=ln(I/I(X,θ)))を導出する。
逆ラドン変換部180は、減弱率導出部140から減弱率g(X,θ)を受けて、逆ラドン変換を行い、断面像を得る。
断面像がディスプレイ8に与えられ、表示される。
第七の実施形態によれば、収容具5に収容された被測定物1を、パワーI’(X,θ)に基づきCT法を行った場合に、収容具5による反射に起因する誤差を、パワーI’(X,θ)から除去することができる。
また、上記の実施形態は、以下のようにして実現できる。CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータに、上記の各部分、例えば画像導出装置10を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記の機能を実現できる。

Claims (49)

  1. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、
    前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、
    前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出部と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出部と、
    前記遅延補正位相導出部の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部と、
    を備えた電磁波測定装置。
  2. 請求項1に記載の電磁波測定装置であって、
    前記遅延補正位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出部を備え、
    前記サイノグラム導出部が、前記群遅延についてのサイノグラムを導出する、
    電磁波測定装置。
  3. 請求項1に記載の電磁波測定装置であって、
    前記遅延補正位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出部を備え、
    前記サイノグラム導出部が、前記分散についてのサイノグラムを導出する、
    電磁波測定装置。
  4. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、
    前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、
    前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出部と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出部と、
    前記遅延補正位相導出部の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出部と、
    前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、
    前記サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出部と、
    を備えた電磁波測定装置。
  5. 請求項4に記載の電磁波測定装置であって、
    前記第二被測定物の屈折率が既知であり、
    前記サイノグラム導出部が、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物の屈折率についてのサイノグラムを導出する、
    電磁波測定装置。
  6. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、
    前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、
    前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出部と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出部と、
    前記遅延補正位相導出部の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出部と、
    前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、
    前記第一サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出部と、
    を備えた電磁波測定装置。
  7. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、
    前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、
    前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出部と、
    前記位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出部と、
    前記群遅延導出部の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、
    前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出部と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部と、
    を備えた電磁波測定装置。
  8. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、
    前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、
    前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出部と、
    前記位相導出部の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出部と、
    前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、
    前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出部と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出部と、
    を備えた電磁波測定装置。
  9. 請求項8に記載の電磁波測定装置であって、
    前記第二被測定物の屈折率が既知であり、
    前記サイノグラム導出部が、前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物の屈折率についてのサイノグラムを導出する、
    電磁波測定装置。
  10. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、
    前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、
    前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出部と、
    前記位相導出部の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出部と、
    前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、
    前記第一サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出部と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出部と、
    を備えた電磁波測定装置。
  11. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、
    前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、
    前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出部と、
    前記位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出部と、
    前記分散導出部の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、
    前記サイノグラムから、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出部と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部と、
    を備えた電磁波測定装置。
  12. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、
    前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、
    前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、
    前記収容具において前記電磁波が透過する透過面における前記電磁波の反射を考慮したときの、前記電磁波のパワーが前記収容具を透過する透過率を示す値を記録する透過率記録部と、
    前記電磁波検出器の検出した前記電磁波のパワーおよび前記透過率に基づき、前記透過率が100%であるときに検出される前記電磁波のパワーである補正パワーを導出する補正パワー導出部と、
    前記補正パワーに基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の減弱率を導出する減弱率導出部と、
    前記減弱率導出部の導出結果を逆ラドン変換する逆ラドン変換部と、
    を備えた電磁波測定装置。
  13. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、
    前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、
    前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出部と、
    前記位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出部と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、
    前記群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正部と、
    前記補正群遅延に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部と、
    を備えた電磁波測定装置。
  14. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、
    前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、
    前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出部と、
    前記位相導出部の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出部と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、
    前記第一群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正部と、
    前記補正群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、
    前記サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出部と、
    を備えた電磁波測定装置。
  15. 請求項14に記載の電磁波測定装置であって、
    前記第二被測定物の屈折率が既知であり、
    前記サイノグラム導出部が、前記補正群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物の屈折率についてのサイノグラムを導出する、
    電磁波測定装置。
  16. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、
    前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、
    前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出部と、
    前記位相導出部の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出部と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録部と、
    前記分散から、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた補正分散を導出する分散補正部と、
    前記補正分散に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出部と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出部と、
    を備えた電磁波測定装置。
  17. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出工程と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出工程と、
    前記遅延補正位相導出工程の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程と、
    を備えた測定方法。
  18. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出工程と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出工程と、
    前記遅延補正位相導出工程の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出工程と、
    前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、
    前記サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程と、
    を備えた測定方法。
  19. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出工程と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出工程と、
    前記遅延補正位相導出工程の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出工程と、
    前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、
    前記第一サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出工程と、
    を備えた測定方法。
  20. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出工程と、
    前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出工程と、
    前記群遅延導出工程の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、
    前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出工程と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程と、
    を備えた測定方法。
  21. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出工程と、
    前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出工程と、
    前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、
    前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出工程と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程と、
    を備えた測定方法。
  22. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出工程と、
    前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出工程と、
    前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、
    前記第一サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出工程と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出工程と、
    を備えた測定方法。
  23. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出工程と、
    前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出工程と、
    前記分散導出工程の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、
    前記サイノグラムから、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出工程と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程と、
    を備えた測定方法。
  24. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、
    前記収容具において前記電磁波が透過する透過面における前記電磁波の反射を考慮したときの、前記電磁波のパワーが前記収容具を透過する透過率を示す値を記録する透過率記録工程と、
    前記電磁波検出器の検出した前記電磁波のパワーおよび前記透過率に基づき、前記透過率が100%であるときに検出される前記電磁波のパワーである補正パワーを導出する補正パワー導出工程と、
    前記補正パワーに基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の減弱率を導出する減弱率導出工程と、
    前記減弱率導出工程の導出結果を逆ラドン変換する逆ラドン変換工程と、
    を備えた測定方法。
  25. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出工程と、
    前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出工程と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、
    前記群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正工程と、
    前記補正群遅延に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程と、
    を備えた測定方法。
  26. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出工程と、
    前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出工程と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、
    前記第一群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正工程と、
    前記補正群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、
    前記サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程と、
    を備えた測定方法。
  27. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定方法であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出工程と、
    前記位相導出工程の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出工程と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録工程と、
    前記分散から、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた補正分散を導出する分散補正工程と、
    前記補正分散に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出工程と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出工程と、
    を備えた測定方法。
  28. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、
    前記遅延補正位相導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  29. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、
    前記遅延補正位相導出処理の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、
    前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  30. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、
    前記遅延補正位相導出処理の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、
    前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記第一サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  31. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出処理と、
    前記群遅延導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  32. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、
    前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  33. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、
    前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記第一サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  34. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出処理と、
    前記分散導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記サイノグラムから、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  35. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記収容具において前記電磁波が透過する透過面における前記電磁波の反射を考慮したときの、前記電磁波のパワーが前記収容具を透過する透過率を示す値を記録する透過率記録処理と、
    前記電磁波検出器の検出した前記電磁波のパワーおよび前記透過率に基づき、前記透過率が100%であるときに検出される前記電磁波のパワーである補正パワーを導出する補正パワー導出処理と、
    前記補正パワーに基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の減弱率を導出する減弱率導出処理と、
    前記減弱率導出処理の導出結果を逆ラドン変換する逆ラドン変換処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  36. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正処理と、
    前記補正群遅延に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  37. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記第一群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正処理と、
    前記補正群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  38. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記分散から、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた補正分散を導出する分散補正処理と、
    前記補正分散に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  39. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、
    前記遅延補正位相導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  40. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、
    前記遅延補正位相導出処理の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、
    前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  41. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、
    前記遅延時間を周波数で積分した値を前記第一位相から減じることによって得られる遅延補正位相を導出する遅延補正位相導出処理と、
    前記遅延補正位相導出処理の導出結果および前記第二位相に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、
    前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記第一サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  42. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出処理と、
    前記群遅延導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  43. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、
    前記第一群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  44. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、
    前記第一群遅延に基づく第一サイノグラムおよび前記第二群遅延に基づく第二サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記第一サイノグラムから前記遅延時間を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づく前記第一被測定物の断面の画像および前記第二サイノグラムに基づく前記第二被測定物の断面の画像を導出し、前記第一被測定物の断面の画像および前記第二被測定物の断面の画像の差分として、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差を示す画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  45. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出処理と、
    前記分散導出処理の導出結果に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記サイノグラムから、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた遅延補正サイノグラムを導出する遅延補正サイノグラム導出処理と、
    前記遅延補正サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  46. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記収容具において前記電磁波が透過する透過面における前記電磁波の反射を考慮したときの、前記電磁波のパワーが前記収容具を透過する透過率を示す値を記録する透過率記録処理と、
    前記電磁波検出器の検出した前記電磁波のパワーおよび前記透過率に基づき、前記透過率が100%であるときに検出される前記電磁波のパワーである補正パワーを導出する補正パワー導出処理と、
    前記補正パワーに基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の減弱率を導出する減弱率導出処理と、
    前記減弱率導出処理の導出結果を逆ラドン変換する逆ラドン変換処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  47. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延を導出する群遅延導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正処理と、
    前記補正群遅延に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  48. 第一被測定物と、前記第一被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、さらに第二被測定物に前記電磁波を出力する電磁波出力器と、前記第一被測定物を透過した前記電磁波および前記第二被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記第一被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記第一被測定物とが交差する第一交差部分の前記第一被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第一位相および前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相である第二位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記第一被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における第一群遅延と、前記第二被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における群遅延である第二群遅延とを導出する群遅延導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記第一群遅延から前記遅延時間を減じた補正群遅延を導出する群遅延補正処理と、
    前記補正群遅延と前記第二群遅延との差分に基づき、前記第一被測定物と前記第二被測定物との群遅延差についてのサイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記サイノグラムに基づき、前記第一交差部分を含む前記第一被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  49. 被測定物と、前記被測定物の少なくとも一部を収容する収容具とに向けて、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力する電磁波出力器と、前記被測定物を透過した前記電磁波を検出する電磁波検出器と、前記被測定物を透過する前記電磁波の光路と前記被測定物とが交差する交差部分の前記被測定物に対する相対位置を変化させる相対位置変化部とを備えた電磁波測定装置を用いた測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記電磁波検出器の検出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における位相を導出する位相導出処理と、
    前記位相導出処理の導出結果に基づき、前記被測定物を透過した前記電磁波の周波数領域における分散を導出する分散導出処理と、
    前記収容具を前記電磁波が透過することによる前記電磁波の遅延時間を記録する遅延時間記録処理と、
    前記分散から、前記遅延時間を周波数で偏微分した値を減じた補正分散を導出する分散補正処理と、
    前記補正分散に基づき、サイノグラムを導出するサイノグラム導出処理と、
    前記サイノグラムに基づき、前記交差部分を含む前記被測定物の断面の画像を導出する画像導出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
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