JP5232450B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明にかかるスクロール圧縮機は、それぞれ端板上に立設された渦巻き状ラップを有し、互いに噛合されて圧縮室を形成する固定スクロール部材および旋回スクロール部材と、該旋回スクロール部材の自転を阻止する自転阻止機構と、前記旋回スクロール部材を公転旋回駆動するクランク軸と、該クランク軸と前記旋回スクロール部材との間に介在されるスイングリンク方式の従動クランク機構とを備えたスクロール圧縮機において、前記クランク軸と前記従動クランク機構との間に、前記クランク軸のクランクピン周りにスイングする前記従動クランク機構のスイング範囲を規制する規制穴と、該規制穴に遊嵌する規制突起とからなる規制機構を設けるとともに、前記規制穴と前記規制突起との間に、その圧縮反力によって前記旋回スクロール部材の渦巻き状ラップに前記固定スクロール部材の渦巻き状ラップへの押し付け荷重を付加する弾性部材がホルダーに保持されて介在され、そのホルダーが、前記弾性部材を保持した状態で前記規制穴内または前記規制突起にその弾性変形によって嵌合装着されていることを特徴とする。
本発明によれば、従動クランク機構のスイング範囲を規制する規制穴と規制突起との間に、圧縮反力により旋回スクロール部材の渦巻き状ラップに固定スクロール部材の渦巻き状ラップへの押し付け荷重を付加する弾性部材がホルダーに保持されて介在され、そのホルダーが、前記弾性部材を保持した状態で前記規制穴内または前記規制突起にその弾性変形によって嵌合装着されているため、弾性部材による初期押し付け荷重によって旋回スクロール部材の渦巻き状ラップを固定スクロール部材の渦巻き状ラップに常時押圧しておくことが可能となる。これにより、起動時や停止時等の運転過渡時における圧縮ガス圧の急激な変動、その他に伴う旋回スクロール部材および従動クランク機構の無益な動作を拘束し、渦巻き状ラップ同士、あるいは従動クランク機構の規制穴と規制突起との間の離間、接触の繰り返しを阻止することができる。従って、渦巻き状ラップ同士、あるいは規制穴と規制突起とが相互に離間、接触を繰り返すことによる接触音(衝突音)の発生を抑制することができる。また、弾性部材をホルダーに保持させ、規制穴内または規制突起にその弾性変形により嵌合装着していることから、弾性部材全体に荷重を付加させるとともに、それをホルダー自身の弾性反力を利用して規制穴内または規制突起に嵌合し保持することができる。従って、弾性部材に局所的に荷重が付加されることによる弾性部材の割れ等の損傷を防止することができるとともに、弾性部材およびホルダーの自重による規制穴または規制突起からの脱落等を確実に防止することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図7を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態にかかるスクロール圧縮機1の縦断面図が示されている。スクロール圧縮機1は、その概略外形を構成するハウジング3を有する。ハウジング3は、フロントハウジング5とリアハウジング7とをボルト9により一体的に締め付け固定することによって構成される。フロントハウジング5およびリアハウジング7には、各々円周上の複数箇所、例えば4箇所に等間隔で締め付け用のフランジ5A,7Aが一体に形成されている。このフランジ5A,7A同士をボルト9で締め付けることにより、フロントハウジング5とリアハウジング7とが一体に結合される。
上記ハウジング3の内部には、スクロール圧縮機構23を構成する一対の固定スクロール部材25と旋回スクロール部材27が組み込まれる。固定スクロール部材25は、端板25Aと該端板25Aから立設された渦巻き状ラップ25Bとから構成され、一方、旋回スクロール部材27は、端板27Aと該端板27Aから立設された渦巻き状ラップ27Bとから構成される。
クランク軸11の大径軸部11Bには、クランク軸11の軸中心より所定寸法だけ偏心した位置にクランクピン11Cが一体に設けられている。また、クランクピン11Cに嵌合される偏心ブッシュ19には、ブッシュ中心より所定寸法だけ偏心した位置に偏心穴19Bが設けられている。そして、この偏心穴19Bがクランクピン11Cに嵌合されることによって、偏心ブッシュ19がクランクピン11C周りに回動可能(スイング可能)とされている。
外部駆動源から図示省略のプーリーおよび電磁クラッチ等を介して回転駆動力をクランク軸(駆動軸)11に伝達し、クランク軸11を回転すると、クランク軸11のクランクピン11Cに偏心ブッシュ19およびドライブ軸受21を介して連結されている旋回スクロール部材27が、自転阻止機構33により自転を阻止されながら、固定スクロール部材25の周りに公転旋回駆動される。
次に、本発明の第2実施形態について、図11および図12を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、弾性部材63を保持したホルダー75を規制突起59に外嵌装着している点が異なっている。その他の点については第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、ホルダー75は、図12に示されるように、バネ板を三日月形状に曲げ成形して構成されており、両端を弾性変形した状態で規制突起59の外周に外嵌装着することにより、その弾性反力で規制突起59に保持されるように構成されている。このホルダー75には、両端側から弾性部材63を挟持する各々一対の保持片75A,75Bが設けられている。なお、保持片は各々1個であってもよい。
11 クランク軸
11C クランクピン
19 偏心ブッシュ
19A バランスウェイト
25 固定スクロール部材
25A 端板
25B 渦巻き状ラップ
27 旋回スクロール部材
27A 端板
27B 渦巻き状ラップ
29 圧縮室
33 自転防止機構
55 従動クランク機構
57 規制機構
59 規制突起
61 規制穴
63 弾性部材
65,75 ホルダー
65A,65B,75A,75B 保持片
Claims (10)
- それぞれ端板上に立設された渦巻き状ラップを有し、互いに噛合されて圧縮室を形成する固定スクロール部材および旋回スクロール部材と、該旋回スクロール部材の自転を阻止する自転阻止機構と、前記旋回スクロール部材を公転旋回駆動するクランク軸と、該クランク軸と前記旋回スクロール部材との間に介在されるスイングリンク方式の従動クランク機構とを備えたスクロール圧縮機において、
前記クランク軸と前記従動クランク機構との間に、前記クランク軸のクランクピン周りにスイングする前記従動クランク機構のスイング範囲を規制する規制穴と、該規制穴に遊嵌する規制突起とからなる規制機構を設けるとともに、
前記規制穴と前記規制突起との間に、その圧縮反力によって前記旋回スクロール部材の渦巻き状ラップに前記固定スクロール部材の渦巻き状ラップへの押し付け荷重を付加する弾性部材がホルダーに保持されて介在され、
そのホルダーが、前記弾性部材を保持した状態で前記規制穴内または前記規制突起にその弾性変形によって嵌合装着されていることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 前記弾性部材が、非線形バネ定数またはダンパ効果を有するエラストマー材により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
- 前記エラストマー材が、水素化ニトリルゴムまたはエチレンプロピレンゴムにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載のスクロール圧縮機。
- 前記旋回スクロール部材の渦巻き状ラップに予め付加される初期押し付け荷重が、前記旋回スクロール部材の自重よりも大きくされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
- 前記規制突起が、前記従動クランク機構を構成する偏心ブッシュおよびバランスウェイトと一体に成形されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
- 前記規制突起および前記偏心ブッシュならびに前記バランスウェイトが、鍛造成形または鋳造成形により一体成形されていることを特徴とする請求項5に記載のスクロール圧縮機。
- 前記ホルダーが、両端縁に前記弾性部材をその両端側から挟持する少なくとも各1以上の保持片を備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
- 前記保持片の曲げアールが、前記弾性部材の両端角部のアールまたは面取りと同等もしくはそれ以下とされていることを特徴とする請求項7に記載のスクロール圧縮機。
- 前記ホルダーおよび前記規制突起の前記弾性部材と対面する側面の曲率が、前記弾性部材の外径と同等もしくはそれ以上とされていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
- 前記規制穴の底面が、平面状とされていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
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